村田漢方堂薬局では珍しく温補剤主体の組み合わせである。
海馬補腎丸・大建中湯製剤・独活寄生湯製剤。
20年前は、若い頃からとは言え、ますますやせ細って元気をなくし、風前の灯火といった風情であったが、矍鑠(かくしゃく)とはいえないまでも、杖もなしに達者で歩いて来られる。
一方、若い頃から、乳癌を初め様々な癌の恐怖に苛まれた御婦人が二十五年以上の漢方のおつきあいで、ここ十年以上はまったく問題もなく、ここ数年は釣藤散製剤・地竜エキス顆粒・半夏白朮天麻湯・イオン化カルシウムで健康を維持しておられた90歳前のご婦人が、数ヶ月前から電話での漢方薬の補充依頼の話の内容に些か首を傾げるものが混じっていた。
以来、ここ二ヶ月、定期便で続いた二十五年以上の漢方薬の補充が途絶えている。
今後は、ご高齢の常連さんは90歳前後の関門には注意が必要となりそうだ。
少なくとも中年から漢方薬を常用され始めて数十年になる人達は、今後90歳前後が大きな関門とみてよいかもしれない。
命の問題よりもボケのほうの問題である。それほどご高齢になっても発ガンすることもなくボケることもなく、元気で長寿を維持されている人が多いのである。
雨が続いて久しぶりに暇な午前中、このブログを書き終えたところで、85歳を超えた一人暮らしの常連さんが、ボケに関するテレビ番組を見て恐ろしくなったから漢方薬がうっかり途切れないように余分に持っておきたいとて、早めの追加補充の注文があった。
この方の場合は、最も高濃度の牛黄製剤や麝香製剤を主体に様々な弁証論治に適合した各種方剤を二十五年以上連用されておられ、ここに記載すると驚愕されるので、省略する(笑)
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