いずれも最初の半年以上はお互いに大変な苦労をしている。先日述べた堪え性のない医療関係者のケースとは異なり、行き場を失って医療不信に陥り、最後の手段と思って辿り着いたこのトウヘンボクジジイのところで鍛え抜かれた人達である。
治りたいが一心で、一つ一つの漢方薬の性質の説明に耳を傾ける熱心さのお陰で、自分でもある程度の調節のコツを覚えるようになる。
ところが医療関係者の中には「自分は専門家ではないから分からない。先生にお任せするっ!」と投げやりな発言をしまくっていた馬鹿者がいたが、案の定、脱落宣言をした結果に繋がっていた。
本当にやる気のある人達からは、疑問に思ったときには的確な質問が来る。
互いに切磋琢磨して微妙な組み合わせの効果の良し悪しを客観的に報告する努力を厭わず、熱心に通い詰めた成果がようやく実り、半年以上経って明らかな効果が見え始める。
最初っから順調に緩解して行くのは半数くらいのもので、残りの半数は数ヶ月以上の大変な苦労を強いられるが、そこで脱落しない限り半年もすればその成果が一気に出て来ることが多いのである。
そんな体験をした人の中には、いつの間にか西洋医学にはない、中医漢方薬学特有の理詰めの運用方法を体感する。
そのような勘のよい若者達が、漢方薬に嵌りまくって、いつの間にか風邪薬から胃腸薬まで、さまざまな領域の漢方薬を常備する習慣になっている。
アトピーの方は、8〜9割寛解状態を維持し続け、あと一歩を何とかしたいものとあらゆる実験を好んでやりたがる人達でもある。
それが意外にも二十代という若い年齢層に目立つのは、純真な素直さに伴う不屈の忍耐力のお陰であろうと思われる。
最初っからトントン拍子に寛解している人達や、あるいは逆に数ヶ月も苦労できずにサッサと脱落した人達には遠く理解の及ばないことだろう。
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