2019年02月12日

インフルエンザの高熱に調胃承気湯が有効だったという症例のご報告

2012年02月12日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月12日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

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【 年 代 】:30〜39歳の男性
【 地 域 】:東海地方
【 具体的なご職業 】:鍼灸マッサージ師
【 お問い合せ内容 】:
<温病についての質問>
 最近寒暖差がひどく、体調が優れない方が多いですが下関の天気は如何でしょうか。

 私事ですが、最近色々ありまして引っ越しをしたところ古い日本家屋の寒さに口がふさがりません。(先月は電気代だけで2万近くいきました…)
 ですが、祖父祖母が飼っていた猫と一緒に過ごせるので少しは中和されています。

 ところで先日ですが、我が家の娘二人がインフルエンザにかかりかなりの高熱が出てしまい参りました。
 先に長女、次に次女がかかり、次女は悪寒が少しありながらの発熱で、家もかなり寒く時期も大寒でしたので傷寒系なのかなという感じでした。しかし次女はかなり服薬を嫌がるし温病の可能性もあるのでタミフルで様子見していました。

 問題は長女です。元々かなり風邪を引きやすく今年に年長組になったあたりで風邪はほぼひかなくなって安心をしていましたが、いきなり嘔吐からの40度越えの高熱が出て、悪寒どころか悪熱が出ていまして、病院からはゾフルーザと解熱剤を処方されていましたが、解熱剤を飲んだ所で全く下がりませんでした。

 少しは触診で色んな事がわかりますので、一時期41度代になり胸のあたりに物凄く熱感が出始め意識障害が出てきたので、すがる思いで牛黄製剤を使った所、なんとか落ち着きましたが高熱は変わらず。

 悪寒が無く、暑い暑いと悪熱が出ていて、汗もまったく出ず、喉も乾かず、普通表証があれば必ず、手の経絡か上部の胸椎や胸のあたりに反応が出ますが、全くなく、胃経と大腸にかなりの反応点がありましたので、これはいきなり裏証か気分に入ったのであろうと調胃承気湯を飲ませ少しずつ便が出て大腸の反応が消えた所ですっかり良くなりました。(高熱のせいで一時的にIQが低い感じでしたが…)

 知り合いの方に相談したら柴葛解肌湯を進められましたが、ここまで悪熱の強いものに麻黄と桂皮は危険ではないかなと思いお断りしましたがこれで正解だったのでしょうか。

 ちなみに服薬を嫌がった次女は解熱したあともまだ大腸の反応がありましたので、危ないなと思った所、また発熱しました。

2012年02月12日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月12日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 ゾフルーザを使用しても高熱(悪熱)が続いたといわれる期間が書かれてないので、しかも年齢も不明なので、なんとも言えませんが、少なくとも柴葛解肌湯はありえないでしょう。

 インフルエンザに間違いない場合は、病院から処方された抗インフルエンザ薬とともに、悪熱であれば地竜で、あるいは証があれば、葛根黄連黄芩湯や黄連解毒湯など、適切な方剤を早めに使用することで、解熱することが可能かと思います。
 ゾフルーザやタミフルが投与されている場合は、悪熱の場合は、地竜と牛黄を併用するくらいでも、数日で解熱できるのではないかと思います。

 ともあれ、当方の地元の常連さんたちご家族は、常日頃から板藍茶と天津感冒片の錠剤をトローチ代わりで利用されている人達が多いので、いまだにインフルエンザに感染したという人はいません。

 これらを常用されてない男性が一人、インフルエンザにかかりましたが、ゾフルーザで数日で解熱して治ったという報告が先月にあったくらいです。

2012年02月12日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月12日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 返信ありがとうございます。
 長女は6歳です。高熱は2日半続きましたが、便が出てからはすっと37度台に落ちました。

 41度前後の高熱で譫語がすごくあまりに辛そうでして、ほっとけば治ったかもしれませんが、今までも対処しないとダラダラと熱が出ていた事がほとんどでしたのですぐに対処しました。(去年は私が1週間出張中にインフルにかかり私が帰るまで熱がでていました。その時も便が出てから熱が下がった(鍼にて)ので体質かもしれません)

 地竜は効果がなく、鍼もしましたがどうにもお腹が動かず、葛根黄連黄芩湯もなく温病の書籍を読むと承気湯証に一番近かったので飲ませるとS状結腸の固い感じが緩くなりましたので様子をみましたが、すぐには熱は下がらず便が出るまでは続いてました。

 急激にそんなに下がる事はないでしょうが、もうすこしなんとかできたのではないかなと。エゴでしょうか…

 何はともあれ柴葛解肌湯はよくなかったようで安心いたしました。
 ちなみに私と風邪をひきやすい妻は先生の銀翹散の錠剤のトローチ服用と板藍根で無事に発症は免れました。
ありがとうございます。

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2012年02月12日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月12日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年02月12日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月12日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

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posted by ヒゲジジイ at 14:54| 山口 ☁| 風邪やインフルエンザ・咽喉痛 | 更新情報をチェックする

2019年02月08日

逆流性食道炎に特許取得のオルスビー錠が効かない人の漢方薬は・・・

2011年02月08日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月08日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

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【 年 代 】:40〜49歳の男性
【 職 業 】:会社員(事務系)
【 地 域 】:関東地方
【 お問い合せ内容 】:
 いつもブログを拝見させていただき、ありがとうございます。

 逆流性食道炎のことでご相談させていただいてもよろしいでしょうか。
 私は昨年の春から仕事の疲れからなのか、逆流性食道炎になってしまいました。

 1日数回呑酸があり、胸やけをし、ときとき胸の真ん中と、その反対側の背中の部分にも、かゆみがあります。(なぜか痛みではなくて、かゆみですが)

 胃カメラでは軽度の逆流性食道炎と診断され、タケキャプを1年以上とぎれとぎれで飲んでいます。一時的によくなったこともありますが、薬をやめるとしばらくしたら、また再発します。

 近くの漢方医にも行き、最初は六君子湯合安中散、次は半夏瀉心湯、最近では逍遥散などそれぞれ2か月くらい、続けて飲んだことがありますが、あまり改善されませんでした。

 体質的には痩せ型で、何を食べても太らないタイプで60キロ超えたことがありませんでした。かなりの冷え性で、冬には手足が冷たく、夏は冷房がたいへん苦手です。

 副鼻腔炎もあり、風邪のときは必ず緑の鼻水が出ます。また、ときどき白いたんが出ます。

 漢方の先生では、「陰、虚、湿」のタイプと診断されていました。

 こちらのブログを読んで、「柴胡桂枝湯」を試したところ、一時的よくなったような気がします。「柴胡桂枝湯」を続けて飲んでみたいのですが、長期的に飲んでも大丈夫でしょうか。
 また、私のような場合は、もっと合う漢方も考えられるのでしょうか。

(実は妻にも逆流性食道炎があり、オルスビーが効きました。私にはあいませんでしたが)お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2011年02月08日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月08日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

>「柴胡桂枝湯」を続けて飲んでみたいのですが、長期的に飲んでも大丈夫でしょうか。
 とのご質問、もしも長期間服用するのが不安であれば、不安なために効果が減弱しかねないので、やめるかどうかはご自身で判断されるべきかと存じます。

 少し効果があるというのいうのに、失礼ながら、わざわざなんとも不思議なご質問だと思い、どうお返事してよいやら迷っているのが正直なところです。

 と言いますのも、当方の流儀では、漢方薬を長期間服用することに少しでも不安を持たれる人には、いつもご相談をお断りしているからです。

 ともあれ、直接何度も通える人でない場合は、地元近辺の漢方専門薬局で、しっかりご相談するのが最善だと存じます。

2011年02月08日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月08日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:

 さっそくご返事くださり、ありがとうございます。

 誤解を与えてしまうような書き方だったようで、たいへん申し訳ございませんでした。失礼の段、お許しください。

 私は小さいときから体が弱く、漢方を長年飲んでおり、漢方にはたいへん感謝しています。

 ご確認させていただきたかったのは、私は冷え性で陰証だと言われましたので、主に陽証の人向けだと言われている「柴胡桂枝湯」は合うかどうかといことでした。

 私自身としましては、「柴胡桂枝湯」には確かに効果を感じているので、陰証だと言われても、続けて飲んでいきたいと考えています。

 まだまだ勉強不足の私ですが、先生のお考えをお聞かせいただければ幸いです。
 どうぞよろしくお願いいたします。

2012年02月08日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月08日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:


 陰証だの陽証だのの理屈も大事ですが、それよりももっと大事なのは、実際に飲んでみて、ご本人の感触がよいのであれば、そちらのほうが重要でかつ大正解です。

 陰証だの陽証などにこだわり過ぎるとすれば、それは日本漢方の短絡的な本末転倒だと思います。
 同じ日本漢方でも、臨床的にとても有用な「口訣(くけつ)」という言い伝えを参考にされたほうが、はるかにマシです。

 通常であれば、柴胡桂枝湯が効くように思われる場合は、しばらく続けて、もしも途中で効果がなくなるようなことがあれば、その時点でまた出直せばよいのです。うまくいけば柴胡桂枝湯を続けていれば、いつのまにか根治してしまうことだってあり得る話です。

 なお、オルスビー錠が効く逆流性食道炎の確率は5割以下だと思いますが、当方のブログを見て、製造元の製薬会社では、逆流性食道炎の特許を取得して、よせばよいのに、オルスビー錠にさらに黄柏と牡蠣殻末を加えた新製品を販売しましたが、これは牡蠣殻末が大量に含まれるせいで、しばしば便秘を誘発してしまうので、日頃から軟便・下痢傾向のある人でなければ、使える代物ではありません。

 漢方界では新製品を出す時にはとても慎重な会社が多いなか、大変珍しいことでしたが、こちらに相談なしに事を運んだための勇み足、あらずもがなの蛇足製品といっても過言ではないように思われます(苦笑。

2012年02月08日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月08日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:

 おかげさまで、陰証、陽証の迷いがなくなりました。

 逆流性食道炎が根治するまで、1年ぐらいは柴胡桂枝湯を続けていきたいと思います。

 胃酸抑止の西洋薬はもう1年以上飲んでいましたが、対症療法であり、根治できないので、早く漢方だけに切り替えたいと考えています。

 ちなみに妻の場合は黄柏と牡蠣の入っていないオルスビーで治りました。

 たいへんお世話になりました。

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2012年02月08日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月08日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2019年02月07日

「子宮頸がんの患者増加 治りにくいタイプ、若者に広がる」という報道が

2011年02月07日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月07日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 先日、といっても2月5日のヤフーニュースで遭遇した記事。朝日新聞からの引用らしいが
最も早い段階で見つかった場合、治療法は手術か放射線治療が一般的だが、若年層では放射線治療が効きにくいこともわかった。
 阪大などが中心にまとめた報告で、子宮頸がんの患者数が2000年ごろから増え、
治療が効きにくいタイプの子宮頸がんも、若い世代で増えているという。

 以前から、子宮頸部高度異形成や中等度異形成の漢方相談を受けることが多いが、高度異形成や中等度異形成といっても、子宮頸部細胞診の結果の見方にあるように、なかなか複雑微妙のようである。

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2011年02月07日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月07日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2019年02月05日

最期まで抗がん剤治療に苦しめられた身内の実例によるトラウマ

2007年02月05日の茶トラのボクチン(2歳)
2007年02月05日の茶トラのボクチン(2歳) posted by (C)ボクチンの母

 ご自身が末期がん(ステージ4)になられて、頑強に抗がん剤治療を拒否される人達の理由が、ご家族や親戚の人の中に、抗癌剤治療によって亡くなるまで、その副作用に苦しめられ続けたのを身近で目撃されていたからである。

 それでも、ほんとうに必要で有効性があるものなら、漢方薬類と併用しながら使って見られたらどうかという説得に乗られ、うまく副作用が軽減できて、かなり好転されるケースもあれば、ほとんど副作用を軽減できずに、抗癌剤治療を断念されるケースもある。

 現実には副作用をかなり軽減できるケースが多いのだが、抗癌剤の副作用に耐えれらず、断固拒絶して、漢方薬類だけに頼ることになった人達は、急速に体調が持ち直して、余命宣告の期日を過ぎること半年以上になっても、進行が遅々としている人達も多い。

 ともあれ、末期がん(ステージ4)といえども、たくさんの症例の中には、卵巣転移を生じていたスキルス胃がんの女性が根治して十数年、地元で生き証人がおられるのみならず、昨今でも肺腺癌で脳転移や骨転移があった人達が、いずれも基本的に消滅して、ときに胸部に転移が生じても直ぐに消滅したり、あるいは現在進行形で胸部の転移1つだけが残ってはいるものの、既に3〜6年以上経過している人達や、食道癌が気管支に浸潤していた人も基本的に消滅したまま5年をはるかに経過している人、悪性リンパ腫で全身にひろく転移が生じていた高齢者でも抗癌剤との併用で完全寛解して7年以上など、現時点でも、経過のよい人をあげればまだまだ相当数に上る。

 このような現実を知る数十年来の常連さんたちは、そういう段階の人達をたくさんかかえて「神経が参りませんか?」と心配されるが、この仕事を始めて初期の若い頃、自身の父親(脳転移などを生じていた食道癌)が漢方薬類によって比較的経過がよかったなど、それを知る医師による様々ながん患者さんたちの紹介などもあって、多くの末期がんの人達の漢方相談を受けることも多かったお陰で、日々神経を使いまくるのが日常的な習慣になっている。

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2009年02月05日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年02月05日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 
posted by ヒゲジジイ at 13:08| 山口 ☀| 抗癌剤の副作用や抗癌剤治療の是非の問題 | 更新情報をチェックする

2019年01月30日

漢方系の健康食品の開発、『漢方の臨床』誌、本年の「新年のことば」

2012年01月30日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年01月30日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 今年も例によって、『漢方の臨床』誌1月号に「新年のことば」の特集が発行された。

 そこで、ヒゲジジイの書いたものだが、読み直してみると短文であるというのに、後半の文章が乱雑な悪文。いよいよ焼きが回ったかっ!?
新年、おめでとうございます。

 私自身も何度か繰り返してきた尿路結石。数年前、排石に有用な猪苓湯の効果をサポートする健康食品をコタローさんに提案して実現した商品「石流茶」は、さいわい好評を博しました。

 本年は、腹水に対する補気建中湯や分消湯の効果をサポート可能な健康食品を、今度は別の某社に提案して製品化まであと一歩となりました。この製品が実現しますと、それ以外の領域の多くの方剤の補完的な健康食品として貢献できた過去の実績もあるだけに、いよいよ最後の置き土産となるかもしれません(呵々。
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2012年01月30日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年01月30日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:石流茶
posted by ヒゲジジイ at 12:16| 山口 ☁| 村田漢方堂薬局の近況 | 更新情報をチェックする