2006年09月29日

地竜(みみず)についての中医薬問答

男性
年齢 : 30歳〜39歳
ご職業 : 自営業
具体的な御職業 : 漢方販売
簡単なご住所:関東地区
お問い合わせ内容 : 先生こんにちは いつもHP拝見させていただいています。
 今回も図々しくも質問させていただきます。

 先生の良くお使いになってる「地竜」なのですが 単味で何ヶ月にも渡って処方しても大丈夫なものなのでしょうか?
 もちろん弁証によっては可能と思われますが 薬性が寒・降ということで明らかに熱症+気血の虚が無いタイプでないと 使えない感じがするのですがどうでしょうか?

 自分もよく腰や膝の痛みにソカツ(疎経活血湯)や独活(独活寄生湯)に合わせて使っているのですが 単味となると経験が無いもので・・
 お恥ずかしい質問なのですが 時間がある時にお返事いただければ幸いです。


お返事メール:拝復

 一見なんでもないミミズのエキスがご存じ「地竜」ですが、性味が鹹・寒とはいえ、肝・腎・肺に帰経する優れものです。
 ご存知のように、中医学的な効能は幅広く、清熱熄風・定驚、清肺平喘、行経通絡・利水通淋と来れば、応用範囲は多岐に渡ることが想像できると思います。

 御質問には、「単味で何ヶ月にも渡って処方しても大丈夫なものなのでしょうか?」とありますが、条件が揃えば単味でも一向に連用は差し支えありません。現実にも、過去、中小企業の社長婦人が家業の作業工程でつねに右腕を酷使する為に腱鞘炎らしき熱感を伴った疼痛に悩まれていましたが、地竜単味を半年間連用し、仕事を継続しながらもほぼ根治してしまいました。

 こういう単味で継続することは例外的なことですが、当方では明らかに有効で条件が揃っていると見れば、不必要な配合は避けております。

 それでなくとも、個人個人によって、自覚症状や病院での診断名とは裏腹に、思いがけず複雑な配合が必要なことがあったり、逆に難病指定を受けているような難治性疾患でも、二方剤くらいの合方で十分だったりするわけですから、シンプルに行ける場合は、なるべくその方針でやりますが、地竜の使用条件はそれほど厳しいものではありません。極論すれば一人の身体において五臓六腑に連なる経絡毎に寒熱に違いがあるのですが、時に単味の地竜だけで押し通すことこそ、ピントがバッチリという人も、少数ながらおられるわけです。
 常連さんでもヒドイ腱鞘炎や歩き過ぎによる足の急性炎症などに、この地竜に雲南片玉金(ウチダ和漢薬から発売のヒゲジジイの考案したもの)を加えて即効を得たり、意外に急性の熱性炎症には有効なことが多いものです。後者の場合は、短期間の服用で十分ではありますが・・・。

 ところで、実際の仕事上では、地竜を使用する場合は、ほとんどの例で単味で使用することは稀です。ご存じのように補陽還五湯のように、気虚が顕著な場合でも、黄耆など気虚に対応した配合があれば、地竜を有効に使用することが出来るものです。このことは、血虚の場合も同様で、たとえ気血両虚が顕著であっても、それ相応の気血両虚に対する方剤に適量の地竜を加えることは、日常茶飯事のことです。
 もっとも典型的な例が気血両虚を呈している慢性関節リウマチの人達で、シバシバというか、ほとんど全例で加える必要性を認めています。関節の部分部分に明らかな熱証が出現している例が多いからにほかなりません。

 但し、これらの配合方法も、もちろん純粋日本漢方でもなく、ましてや純粋中医学派でもなく、日本漢方を信奉した時代が10年以上続いた関係もあって、基本方剤を徹底的に大事にしながら、基礎理論を中医学に置いて、結局はいつも提唱している「中医漢方薬学」という方法で、これは単なる名称だけでなく、随所でオリジナルな配合パターンが多いのではないかと思われます。

 それゆえ、日本漢方派からも、中医学派からも、両者から些か怪訝がられる使用方法も見られるかもしれませんが、実際には、徹底した中医基礎理論にもとづく常と変、とりわけ変の方に眼を向けた視点から考案した方法が多いように思っています。(具体的にはインチンコウトウ・六味丸・猪苓湯を繁用することで、とりわけ猪苓湯では、どのような専門家も想像を絶する応用方法を多岐にわたって開発しているつもりです。)

 長々と余計なことまで書いてしまいましたが、当方とて貴方と同様、多くの場合、地竜を他方剤や他の薬味とともに併用しているというのが現実で、タマに単味で連用してもらうことがある程度なのですから、その点では、結局は同じ考えなのではないでしょうか。
 但し、地竜の月間販売量の多さは、同業者の方には想像を絶する量であるかも知れません。
 以上、取り急ぎお返事まで。

村田漢方堂薬局 村田恭介


折り返し頂いた追加質問のメール:お忙しいところ 早速のご返答 誠にありがとうございます。
 沢山の教えをいただきまして 本当に感動しているところです。涙

 今回のご回答 分かりやすく丁寧にしていただきまして 自分なりに理解したつもりですが何度も読み返し 本当に自分のものに出来たらと思っています。

 自分が解釈した感じでは 簡単に言うと炎症系の痛みに地竜を用いるということですが その炎症を見抜く力に欠けているもので 患部の発赤や熱感(本人の感じも含む)があれば炎症を判断出来るのですが それを感じない腰痛や膝痛を訴えるかたも大勢いらっしゃいます。
 発火や熱感以外の症状で炎症を見抜く方法などありましたら教えていただければと思います。
 
 また熱症を呈さない方でも 弁証により他薬と併用して地竜が有効だと思われるのですがどうでしょうか?

 当店では地竜をあまり使いこなせていないもので あつかましく質問ばかり申し訳ございません。。。

 あと水蛭製剤も取り扱っているのですが 地竜との使い分けについても先生のご意見をお聞かせ下さい。
 
 何度もすみませんm__m


ヒゲ薬剤師のお返事メール:熱性炎症を見抜くには、やはり具体的な自覚症状として、根掘り葉掘り質問攻め(笑)の中から、把握することが可能だと思います。
 明らかでない場合は、10日後の宿題として、もう一度、御自分の身体をよく観察してくるように、様々なヒントを提示して、熱性炎症と判断できる部分があるかどうか、じっくり御自身に、観察して報告してもらいます。
 
 当方ではこのように、ご本人様みずからもよく考え、観察する忍耐と努力を厭わない人でなければ、相談販売を中止しますので、やっかいでトウヘンボクな薬局かもしれません。
 さいわいに、当方に来られるからには努力を厭わず、真剣に受止めてくれる人達ばかりだから、最終的には具体的な熱性炎症を把握することが可能です。
 その兆候がやはり感じられない場合は、地竜が適応する熱証がないものと判断できます。

 また、熱性炎症がない場合でも、地竜の鎮痛効果だけを狙って応用する方法は、寒証の多かった時代には、適切な方剤とともに地竜をしばしば加えたものです。昔のことになりますが、大分以前に市場から消滅したイスクラさんの舒筋丸が存在した時代には、強烈な風寒湿痺による坐骨神経痛の人に、もう一歩、身体の芯の疼痛が消えないという人などに、熱性炎症が皆無であっても、地竜の鎮痛効果を得る目的で併用したお陰で、腰部の奥深い所の芯に存在した苦痛が除去されたという実例もかなりありました。

 しかしながら、昨今は、強烈な寒証を呈する人が激減しており、せいぜい疎経活血湯レベルの寒証に留まっているように見受けます。
 こちらでは、独活寄生湯を使用したくなるレベルの人も少なく、現在、膠原病の中年男性がヨク苡仁湯との合方で使用している人や、高齢の女性達が数名腰痛で使用されている程度で、残りは次に御紹介する慢性関節リウマチの女性くらいのものです。

 慢性関節リウマチの人で、当方では珍しく独活寄生湯(独歩丸)に地竜を加えて、典型的な風寒湿痺と思われる体質の人に、熱性炎症は皆無とみられる人にも、5年以上の継続服用で、ほぼ完全緩解の状態を維持している人がおられます。
 このような場合は、配合比率に若干の配慮が必要で、あまり地竜が勝ちすぎると、冷やす作用が前面に出ては困りますので、あくまで反佐的な配合分量でなければならないと考えています。

 水蛭に関しましては、確かイスクラさんがこれを含んだ新製品として販売されているように思いましたが、今のところ必要を感じないので、一度も使用しておりません。
 また、残念ながら古方派時代の煎薬に熱心だった時代にも、ほんの数回使用したことがある程度で、頭でっかちの知識だけで、ご報告できるほどの経験はありません。

以上、取り急ぎお返事まで。
                             頓首

村田漢方堂薬局 村田恭介
posted by ヒゲジジイ at 13:45| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2006年09月25日

鬱病患者さんに対する西洋薬使用時における漢方薬の考え方について

性別 : 男性
年齢 : 40歳〜49歳
ご職業 : 医療・福祉関係
具体的な御職業 : 薬剤師
簡単なご住所 : 関東
お問い合わせ内容 : 先日は基本的な質問にもかかわらず親切に回答していただき誠にありがとうございました。今回も基本的な質問ですみません。

 よく漢方は西洋薬の苦手な病気に効くといわれています。
 たとえばうつ病のような場合患者さんには抗うつ薬が絶対に必要だと思います。これは西洋薬の得意な分野だと思うのですがこの様な場合はうつ病の病機を考えて精神的な部分を解決するのを優先させる処方にするのか西洋薬が比較的苦手な体の倦怠感の改善に重点を置いた処方にした方が良いのかどちらなのでしょうか。

 ドクターからの投薬との併用が前提となる場合の漢方処方の基本的考え方について教えて下さい。よろしくお願いいたします。

お返事メール:拝復
 鬱病については、当方には毎年沢山の人が地元の有名なお寺さんから紹介されて多数相談にみえられ、そのほぼ全例近くが回復されています。

 別に得意分野というわけでもなかったのですが、大分以前にたまたま四逆散を用いてスムーズに治られた方が縁で、多数の紹介者を主として四逆散を主体に、時に半夏厚朴湯などとともに、もちろん、一般方剤だけでは弱い場合は、漢方でいわれる高貴薬の併用が必要なことも多々あります。

 すべて典型的な「鬱病」として病院で診断がほぼ確定している人ばかりで、皆さんがご存知のように、ほぼ全員、現在西洋医学で主流の「パキシル」が投与されている人ばかりでした。その他の併用薬が様々投与されている人も多く、いずれも病院治療だではもう一歩改善しない人や、むしろ副作用が生じて続けにくい人ばかりのご相談ですから、かといって「パキシル」だけは勝手に止めてもらっては困る問題がありますので、これだけは併用してもらいながら、漢方の立場としては、いずれは西洋医学治療薬が中止できる方向で、真正面から弁証論治で対処しています。

 合成医薬品による明らかな副作用が出来ている場合も多く、その場合は、「パキシル」以外のものはすべて中止してもらったことも多いのが現実です。現象的に明らかに自信を持って言えるかなり重大な副作用を発見したことも一度や二度ではありません。

 やはり当方に相談に来られるくらいだから、西洋医学治療だけではあまりに問題が大き過ぎると感じられた人が、藁をも掴む気持ちで高名な寺院仏閣などに助けを求めて行かれたことでしょう。
 最近では、当方の漢方で改善された鬱病患者さんの紹介で来られる人も多いのですが、中には当方の最も不得意とするリストカット病?や総合失調症などは、残念ながら不得意分野だからと言ってお断りしています。

 そこで貴方の御質問に対する当方での考えとやり方では、病院治療だけでは不十分であったり、副作用問題などで悩み、なんとかして治してあげたいという回りの家族の希望と同時に、ご本人自身も弱り果てて、典型的な真面目系の人にとっては、ストレートに弁証論治の法則にもとづいて、四逆散なり半夏厚朴湯なり補中益気湯、あるいは六味丸などの腎虚系列の方剤、必要とあれば麝香製剤や牛黄製剤を加え、心身ともに回復しもらうのが本道であると考えます。

 これまで多数の実績がある分野だけに、かなり自信を持って言える事です。

 「パキシル」などの適・不適は主治医にお任せするものの、それに併用されて出されるいる薬物が往々にして逆効果を示していたことも多いので、薬剤師の立場からはっきりと指摘して、主治医に再考を促すべくアドバイスさせて頂いたこともしばしばです。
 また、時に御本人の申告で、このパキシルでさへ、却って逆効果であった実例もありますので、その他の抗鬱剤も含めて、薬剤師の立場からも適・不適の相談は親身になって御相談を受け、適切なアドバイスも必要なことと存じます。

 ともあれ、病院から適切な抗鬱剤が投与されている場合でも、もう一つ治りが悪く、思い悩んで漢方治療を求めて来られる方も多いのですから、漢方と漢方薬の立場からは、単に体力面のサポート程度のことでは、とても勿体無い。その人にとってピッタリ合った漢方処方の配合や組み合わせをアドバイスして、鬱病そのものが少しでも根本的に治る方向を目指すべきだと考えますし、それが可能なのが漢方の底力ではないかと思います。

 なお、鬱病に限らず、他の多くの疾患でも、西洋医学治療を行いながら、かといってそれだけでは改善しない多くの疾患では、漢方薬と併用せざるを得ない事例が多々あります。時には患者さんも気付かれない治療薬による副作用のために逆効果を生じていた事例もかなり存在します。そんな場合では、薬剤師という医薬品の専門家である立場に自信を持って、その問題点を主治医にお伝えするのは義務であるし、直接お伝えするのは差し障りがあることも多いので、その患者さんを通じて、村田漢方堂薬局の薬剤師がカクカクしかじかと指摘されたがと伝えてもらい、善処してもらうことさえあります。

 あらゆる病院の薬物治療において、もしも漢方薬の併用問題に悩むことがあるとすれば、患者さんを通じてその主治医に許可を求めれば済むことで、この現代社会において、漢方をいまだに否定されるのはほんの一握りの先生方に限られるものと思います。

 当方では、西洋医学治療では解決できない人達ばかりの御相談を主としていますので、やや偏った見解になっているかもしれませんが、ご参考になればサイワイです。
 以上、取り急ぎお返事まで。
                            頓首

村田漢方堂薬局 無
posted by ヒゲジジイ at 15:29| 山口 ☀| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2006年09月20日

補中益気湯プラス六味丸は万能処方たり得るか?

性別 : 男性
年齢 : 40歳〜49歳
簡単なご住所 : 関東地区
ご職業 : 医療・福祉関係
具体的な御職業 : 薬剤師
お問い合わせ内容: 中医学の初心者なのですが入門書を読んでいて思ったのですが補中益気湯プラス六味丸で気。血。津液すべてが整う万能処方ではないか思うのですが正しいでしょうか。

 かなりの患者さんの本治法に使えると思うのですが。補法で。

 基本的で大変申し訳ないのですがこういう処方と抑肝散などの肝のそせつ.条達作用を整える処方とは併用するもんなんでしょうか。

 ストレス社会向きの処方だと思うのですが。虚実きょう雑向け処方で考えていいんでしょうか。


ヒゲ薬剤師のお返事メール: 拝復

 補中益気湯プラス六味丸は、たしかにとても良い処方で、当方でも繁用しています。現実には全身性エリテマトーデスの人に、このタイプの人があり、抗核抗体の640から一年も経たずに80まで下がり、頑固な微熱と倦怠感も解消して既に継続数年以上になる人や、やはりこのタイプの人で、潰瘍性大腸炎を緩解に導いたりしています。
 適応するタイプであれば、かなり広い領域の疾患に応用出来るのは確かです。

 しかしながら、万能処方というには明かに言い過ぎですし、ましてや「気。血。津液すべてが整う」という表現は、まったく意味不明であり、仰る意図を汲み取ることすら出来ません。

 第一、個人個人の体質によって五臓六腑の機能失調の状況や、体内を流通する気・血・津液・精の盈虚通滞(量的に過剰か不足か、流通が過剰が停滞かなど)は、それぞれに異なるものなのですから、中医学的観点からは万能薬などというものはあり得ないはずです。

 単純に言っても、個人の体質と病気の性質は、各種各様ですので、万能処方などというものは、理論的にも現実的にも決してあり得るものではないでしょう。

 多くの人に有益なものであるという観点から言えば、それは特定の漢方処方などではなく、必須アミノ酸や微量ミネラル類など、人間が生きる基本的な栄養素としての全人類共通万般の栄養素ということは当然ですが、漢方処方においてはこれに類したものはあり得るはずがありません。

 個人個人の特殊性に対する中医学の弁証論治の方法論において、万能処方は絶対にあり得ないということです。

 また、教科書的には本治法といわれる解釈は間違いではないのですが、ある種の体質と病状の人にとっては、補中益気湯プラス六味丸は、標本同治する方剤でもあるのです。
 六味丸自体を考えてみても、松浦薬業の漢方製剤の一つとしてヒゲ薬剤師自身がアドバイスした「中薬 三補三瀉湯」という名で販売していた時代もあったほどです。六味丸を別名、三補三瀉湯と名付けたのも、地黄・山薬・サンシュユの三種類の補薬と、沢瀉・茯苓・牡丹皮の三種類の去邪薬としての瀉薬として、昔からこのように表現されているからです。(正確には、茯苓は去邪薬でもあり補益薬でもある両面性のある生薬ですが・・・)

 補中益気湯にしても、黄耆や人参の補益薬のほかにも去邪薬である柴胡や升麻があるなど、個別的に見ても、補益方剤とされる方剤であっても、多くは一つの方剤で、多かれ少なかれ「扶正と去邪」を兼ね備えているものなのです。

 ですから、先の全身性エリテマトーデスの人にとっては、最初から補中益気湯プラス六味丸で対処したわけですから、本治法だけで押し通したと言うよりも、正確にはこの配合によって、標本同治・扶正去邪を行ったのである、と表現すべきであると思います。

 また、最後の御質問、

「抑肝散などの肝の疏泄.条達作用を整える処方とは併用するもんなんでしょうか」

 という点については、弁証論治の結果によってはあり得ないことではないでしょうが、ちょっと不細工(笑)な配合に見えるのは確かで、そのような弁証結果が出た場合は、もっと上手な他の配合があるのではないかと思います。
 でも、臨床の現実には、不細工も何も言っておれないので、本当に必要とあればあり得ることだということです。
 
 なぜなら、弁証論治によって配合処方を考える時には、方剤単位の検討だけで判断すべきではなく、各処方に配合されている各薬味一つ一つの配合分量と、それぞれの薬味ごとの薬性・効能といったものこそ検討対象にして各方剤を応用すべきときがあるからです。
 つまり、方剤単位の効能は二の次にしなければならないことも多々あり得ることだし、またそのような応用力がなければ、現実の様々な疾患には対処することが出来ないからです。

 以上、簡単ながらお返事まで。
                            頓首

村田漢方堂薬局 村田恭介

追伸

 虚実挟雑についてのコメントを忘れていましたが、厳密に考察検討すれば、殆どすべての方剤が(虚と実の比率の違いこそアレ)虚実挟雑に対処する方剤となっています!

 この深意が本当に理解できるようになれば、中医学の本質がかなり把握できたことになると思います。
posted by ヒゲジジイ at 19:19| 山口 | 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2006年09月07日

猪苓湯(滑石茯苓湯)の有用性について

性別 : 男性
年齢 : 30歳〜39歳
ご職業 : 自営業
簡単なご住所 : 関東方面
具体的な御職業 : 漢方販売
お問い合わせ内容 : 以前もメールさせていただきました。その節は本当にありがとうございました。
 今回はお礼を言わせていただきます。

 先生のお書きになっている アトピー性皮膚炎について読んだところ 弁証によって湿熱に猪苓湯を使うと効果があるというのを読みとても考えさせられました。
 あるアトピー性皮膚炎の方に 血熱と湿熱があると判断し 涼血清営顆粒と竜胆瀉肝湯を処方していたところ芳しくなく 逆に食欲不振が起こるということで 補気剤を加えるか思案していましたところ 『猪苓湯!!!』を思い出し 早速涼血+猪苓湯を服用していただいたところ なんとすぐに著効を表し 服用1ヶ月で今までのが嘘のように良くなってしまいました。

 本当にまだ未熟なもので 漢方薬の配合の妙には驚かされる事が多いものです・・・勝手ですが これからも 本気で村田先生のHPで勉強させてもらいます。
 頑張って下さい それでは失礼します。


ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
 大変貴重な御報告を賜り、ありがとうございます。

 小生の「少陽三焦」に対する滑石茯苓湯(猪苓湯)理論、
http://murata-kanpo.ftw.jp/u21390.html

をますます補強と証明を支える御経験であることと、嬉しい限りです!

 早速、当方のブログ http://murata-kanpo.seesaa.net/ に転載させて頂きたいと存じます。

蛇足ながら、村田漢方堂薬局の繁用方剤としては、アトピー性皮膚炎に限らず、広い分野で猪苓湯を使用する機会が多く、少陽三焦理論に沿って、近年、インチンコウトウも広範囲な領域で応用する機会がとても多くなっています。

 また、猪苓湯製剤の場合、製造メーカーによって優劣が激しく、利尿系を主目的とする場合は阿膠が邪魔になることが多いのですが、アトピー性皮膚炎の場合は、明らかに滋陰利水の目的から、阿膠がしっかり配合された製剤が有利な場合があるなど、各社それぞれの猪苓湯製剤の特長を活かした使用方法に、やや神経質過ぎるほど気を使っています。
 
 以上、取り急ぎ、お礼まで。
                         頓首

村田漢方堂薬局 村田恭介


折り返し頂いたメール:お返事の方ありがとうございました。『猪苓湯』の使い方 まだまだ奧が深そうです。じっくり勉強して自分の物にしたいと思っています。これからもご指導のほうよろしくお願いします。


編集後記: アトピー性皮膚炎関連のサイト
漢方と漢方薬専門のヒゲ薬剤師:アトピー性皮膚炎研究変遷史

漢方と漢方薬のヒゲ薬剤師:中医漢方薬学論にもとづくアトピー性皮膚炎の研究変遷史

posted by ヒゲジジイ at 13:19| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2005年11月08日

見習うべきA薬剤師の中医学の学習方法(中医学問答5)

A薬剤師のメール:先生からのメールに、私の選んでおりました書籍が、今の私にとって適している・・・とのお言葉、また、その書籍自体を先生ご自身もご覧になられたことがあると言う事実!、何かしらとても安心且つ、自信(?)につながりました!

手探りで進み始めた私にとって、先生の様な大大大ベテラン、権威のある方に私の選んだ物を支持して頂いたと言う事は、私にとっては何よりの励みになります!!!

このモチベーションの高いうちに、次のステップに移りたいと思っております!

今考えておりますのは、この読み終えた書籍より自分なりのノートを作成(とても荒いものを最初は作り上げます)し、次々と深い内容の書物を読み進めて行くに従って(次は届いた書籍に挑戦予定です!)、さらにそこに内容を書き足して参り、最終的には、私独自の(自分だけに理解出来る?!)生涯の中医学ノートを完成させようかと考えております。

何分、昭和の受験戦争時代に育った世代ですので、「何かしら学習手段は?・・・」と考えた時には、このような形が一番入り易いと申しましょうか・・・(>_<)。

多分、一生完成することは無いと思われますが(完成したと自分で思うときは、学習を諦めたときか、必要なくなった時くらいものですものネ!)

より、内容の高い、満足出来る物、そして、作成しながら自分自身の知識も高めれるよう張り切っております!!!

本日は立冬ですのに、こちらではまるで秋の初めのような陽気です。
このような気候の逆戻り現象が体調にはとても負担ですネ。

六気の六淫への転化・・・ですよね!(*^_^*)

皆様、どうぞ、ご自愛下さいませ・・・。

ヒゲ薬剤師のメール:頑張っておられるご様子、何よりです。

書籍関連の注釈を少しだけ・・・・

張先生の書籍類を、当時、ウチダ和漢薬発行の「和漢薬」誌などに、いかに素晴らしい本であるか、張先生のお陰で、今までの中医学知識が悟りを開いたように、一気に連動し繋がって、実際の仕事に面白いほど応用がきくようになったことを書きまくった時期があるのですが、それに対して、世の中には(小生のような)皮肉屋がやっぱりいるもので、「あれは、中医学ではない!」などと、貶める伝言を小生に伝えてきた匿名の人が、ウチダ和漢薬の社員を通じて
耳に入って来たものです。

しかしながら、あの張先生は、日本人向けに、禅宗用語でいう「老婆親切」から書かれた書籍で、あれほど優れた実践的な書籍はないと信じています。

一部はそのまま、真似て素晴らしい効能を発揮する方法論も、しっかり書かれています。

中には、あまりに病名治療的で、首を傾げることもあるかもしれませんが、張先生の臨床実践から出た親切心から書かれたものですから、噛み砕いて、敢えてそういう表現を取られているのだ、と受け止めるべきだと存じます。

実践的な参考書として、きっとお役に立つはずです。

特長をひとことで言えば、「補腎法」を最も重視していることです。

以上のことは、必ずお伝えしておかねば、と思ったことです。


蛇足ながら、その当時、中医師で、25年のキャリアの先生に、「25年間、一度も全く同じ処方を出したことは無い」と断言されたのに驚くよりも、さもありなん、と感激したものでしたが、今では、そこまで綿密繊細に方剤を組み立てる必要は、無いのではないか?

逆に、この点だけは、日本漢方の、ほとんど唯一に近い特長である、基本方剤を徹底的に大事にする精神こそ、見習うべき、と思います。

ともあれ、おっしゃる通り、四時の運行に大過や不及が生じると、人体が適応できずに発病しやすくなりますので、六淫の邪気に犯されぬよう、十分に気をつけましょう!

大大大ベテランといわれれば、ますます気持ちがオジンになってしまいます!
これでもまだ、55歳です(涙)たらーっ(汗)
posted by ヒゲジジイ at 00:37| 山口 ☀| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2005年11月05日

中医学問答(4)

A薬剤師:今晩は・・・。

先ほどメール便にて注文しておるうちの一つ、「臨床中医学入門」が手元に届きました!何かしら年がいも無く、プレゼントを待っていた子供のように、ドキドキしながら包みを開きました(*^ ^*)。

まだ、さわりの部分しか目を通してはおりませんが、想像以上にスッと中に入っていけて、「これなら私にも無事読破できるかも!!!」と、胸を撫で下ろしております!

まだまだ読み進んで行くと、壁にぶつかって行くのでしょうが・・・。(~_~)
 
ところで、現在私が読んでおります書籍は、関口善太先生の著された「やさしい中医学入門」と同じく関口先生の「東洋医学のしくみ」です。

たぶん、初心者向けの書籍で、かなり噛み砕いて説明をされていると思われます。お恥ずかしい話ですが、現段階の私はこれらの書籍よりまず、中医学のイメージを掴もうとしつつある段階です!

日常生活の中(仕事の合間)での読書時間ですが、これらもこの週末には最終ページに達しそうです。

ある程度の即席イメージは出来上がって来ておりますので、ここからはいよいよ詳細な内容に入っていく覚悟です!

お忙しいお体とは存じております。にもかかわらず、先生の優しいお言葉についつい甘えてしまい、本当に申し訳ありません・・・。

許されるお時間内でのご指導、これからも宜しくお願い致します!!!


ヒゲ薬剤師:拝復

イメージを作るには、ちょうどいい「厚さ」の本を選ばれて、適切だと存じます。

今頃はそのような便利ないい本が多くて、却って迷いやすいものですが、ちょうど手ごろな本だと思います。

あらゆる本をかき集めた時期がありますので、その本もはっきり記憶があります。確か、東洋学術出版社発行だったでしょうか?

入門編としては、とてもいい本のような印象がありました。

あせらず頑張って下さいませ。

入手されたばかりの本の、「臨床中医学入門」には、元版と同様に、張先生が、中医学を何度も挫折しかかった経緯が出ていますでしょうか?

あの偉大な先生でもそうだったんだ〜〜! 
と、却ってファイトが湧いたものでしたが・・・・・

http://blog.goo.ne.jp/m-kanpo/e/69c058a67f9d7058ca3e621e89b482ae

これ、若かりし頃、張先生と一緒に写った写真です!

あせらずに、頑張って下さい。

いつでもご遠慮なくどうぞ、

ヒント程度のアドバイスしか出来ないでしょうが、いずれにせよ、いつも繰り返し述べますように、自分なりの中医学全体に対する「イメージ」をを形成することが、何よりも大切だと存じます。

                                 頓首
posted by ヒゲジジイ at 00:36| 山口 ☀| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2005年11月03日

中医学問答(3)

A薬剤師:探そうとしている本まで見つけて頂き、有難うございました!!!

早速、教えて頂いたサイトにて、無事、ゲットする事が出来ました!

後は我が家に到着するのを待つばかりです(^_^)v。

私に即座に理解できるかどうかは多々疑問ですが、何とか気持ちで(?)読破し、自分のものにしていきたいと意気込んでおります!

が、出来の悪い私の事ですので、疑問・質問等、先生のお世話になりかねません・・・。

お忙しいとは思いますが、その時は相手をしてやって下さいませ・・・m(_ _)m。

それでは、また読書感想(?!)など報告致します(笑)。

こちらは急激に寒さが増して参りましたが、先生方もどうぞご自愛下さい・・・。


ヒゲ薬剤師:もう一つ、大変大事は書籍を忘れていました。

中級レベルですが、これは上達してからも、一生涯役に立つ書籍です。

小生、翻訳競争に負けた本ですが、

中医臨床のための「病機と治法」

素晴らしい書籍です!

まだ、現役で売られている筈です。

余分な出費になるでしょうが、いい翻訳書です!
内容も最高で、小生の独学を大いに助けてくれた最高の書籍です!


A薬剤師:いつも心にかけて頂きまして、有難う御座います。

「病機と治法」、私も購入させて頂きます!

ただ、中医学経験者にも少し難解であるとのこと・・・。

私ごときが手して、宝の持ち腐れと化してしまうのではないかと、不安でいっぱいです・・・。(*_*);。

とりあえず、今読み進んでおります、初歩の初歩の書籍達を読破し、一歩一歩前進あるのみ!と、鼻息だけは荒く頑張って(?!)おります(笑)。

この初期段階においてでも、西洋医学の概念との戦いで頭の中がシェイクされていくような状態です・・・。(>_<)

諸先生方がブログで話し合われている会話について行ける日を夢見て、頑張るのみです!!!(いつのこととなりますやら・・・)

では、また進捗状況など、ご報告メール致します!!!


ヒゲ薬剤師:「病機と治法」は、発想が素晴らしい観点から書かれている(小陽三焦の解釈など)というので、決して難しすぎるわけではありません。

常に、困ったときの辞書的に使うことも出来ます。

方剤で迷ったときも、簡単・簡明に分析して記載してくれていますので、この本は、初心者では辞書として、中級者にとっては、中医学理論体系のイメージをしっかり構築して理詰めの弁証論治の世界を徹底させるために、重宝です。

たとえば、この本を繰り返し、繰り返し、覚え込むほど読み込めば、最高の実力がつくでしょう。

重要な漢方薬関連の中医学基礎理論のほとんど全てが盛り込まれた一生涯伴侶となれる素晴らしい書籍です。

実際の臨床面では、先日アドバイス申し上げた、張瓏英先生の本が最適です!


ところで、今、どのような本を読まれているのか、お時間が取れたときにでも、お知らせ下さい。

同時に何でも疑問点や迷いなどがあれば、何でもお知らせ下さい。

直接的なものでなくても、ヒント程度はアドバイスできると思います。

当方も、20代前半に、「青竹塾」(小曾戸丈夫先生の塾)に半年通わせて頂いた以外は、全くの独学で、日本漢方のみならず中医学も、十分「飯が食える」レベルに達していますので、焦らずこつこつされれば大丈夫ですよ。
posted by ヒゲジジイ at 18:27| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2005年11月02日

11月1日の薬剤師さんとの中医学問答---今後のカテゴリを「中医学問答(A薬剤師とヒゲ薬剤師)」として続く予定!

2005年11月01日
中医学を学習中の薬剤師さんからのお問い合わせ
の続編


A薬剤師:早速のお返事、有難うございました。
教えて頂いた書籍を探すべく、古本屋廻りを始めてみます!

先生からの心強いメールを拝読し、少し希望が出て参りました!
これからも色々とご指導を仰ぐことになるかと思いますが、どうか、宜しくお願い致します!!!

これからも楽しく、そして知識の宝庫となるHPの作成とても楽しみにしております。

本当に有難う御座いました!!!

ヒゲ薬剤師:拝復

いつでもご遠慮ナシに、中医学関連のことなら、どんな些細なことでも、どうぞ。

残る余生の時間つぶしに、ブログを楽しむ、とてもいい材料になります(笑)。

頓首

追伸

日本の古本屋サイトにありました。

ちょっと余計なお節介で・・・・・
posted by ヒゲジジイ at 18:01| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2005年11月01日

中医学を学習中の薬剤師さんからのお問い合わせ

ご意見やご質問をどうぞ : いつも興味深く拝見させて頂いております。

実は私は薬剤師で、今迄、企業の管理薬剤師をしておりました。

数年前よりあるきっかけから、主人が鍼灸の道に入り、ただ今学生をしておりますが、その影響により私も中医学(特に中医学における漢方)に興味を覚え、独学ではありますが書籍より知識を深めようとしております。

が、独学と言うのもなかなかはかどらないもので、少々行き詰っております。

こちらのホームページでは、かなりその道に精通された先生ばかりのお話の場となっておられるようですが、私の様な初心者が、今から知識を深めていく方法をご指導頂けないものでしょうか?

かなり、時間もかかり、先のこととは思いますが、将来的に主人が開業しました暁には、その傍らで漢方専門の薬局を開設する事を目標としております。

ぶしつけにたわ言のような質問を送りました事、お許し下さい。
恥を忍んで送っております。
お返事、宜しくお願い致します。

お返事のメール:
拝復 

いつも見て頂いているとか、ありがとうございます。

さて、中医学の習得ですが、小生も大変苦労しました。

日本漢方のマスターは、比較的単純なパターン認識の医学ですから、力を入れてやれば比較的短期間にほどほどのレベルには行くのですが、理詰めの基礎理論がないために、早晩行き詰ります。

その点、中医学理論は複雑ならがらも、意外に理路整然とした医学薬学体系だと愚考します。

その分、かえってよくできすぎた物語に思えて、現実には教科書的な典型的な病人さんはいないだけに、一時は、作り物、物語、に見えて、よく出来すぎていて、かえって信用なら無い、と疑ったものです。

事実、現実には、あのようなクリアカットな典型的弁証分型に当てはまる人は、殆ど皆無に近い。

それゆえ、その教科書的理論をいかに応用できるか、の問題だと思います。

http://murata-kanpo.ftw.jp/u43616.html

こういうイメージをつかんでおく事も、必要だと思います。

ですから、実際に漢方専門薬局などに勤務して、実践的な仕事をされながら、創意工夫するのが、近道です。

書籍としては、張瓏英(ちょうろうえい)先生の著書2冊が実践的で便利だと思います。
現在、絶版のようですが、以前、緑書房というところから出版されていました。

臨床中医学概論

臨床中医学各論

の2冊です。

古本屋さんで入手する以外にてはないでしょうが・・・

同じ内容では、概論のほうが、

臨床中医入門 張 龍英 金剛出版 1993

出されましたが、これも絶版かもしれません。

この先生の本は、とても実践的ですが、このまますべてを真似するだけだけではダメで、自分なりの創意工夫は常に必要です。

ともあれ、ちょっと失礼な言い方ながら、もしも、本気で中医学をマスターされたいようでしたら、いつでも、かなり具体的な御質問を頂ければ、その都度、あくまでヒント程度にしかならないかも知れませんが、簡単なイメージ、あくまで理解するための「イメージトレーニング」的なヒントくらいは、アドバイスできるかもしれません。

このようなイメージを強調するのは、中医学理論というものは、多少はずれていても構わないから、その人なりの、あくまで習得しようとされる、その人なりの、中医学理論全体の「イメージ」を構築することが、とても大切だと考えるからです。

いつでも質問して下されば、いつでも折り返し、お返事申し上げますが、いかがですが?

小生のHPやブログ類は、半分以上は専門家を対象にしているつもりですので、もしも折々に質問を下されば、それをそのまま、もちろん匿名のまま、問答集として、ブログを充実させることが出来るからです。

その気で、中医学や漢方医学、どちらもほどほどは知っているつもりですので、どんな御質問でも、ヒント程度のものにしかならないにせよ、大体24時間以内にお返事できます。

この問答集を、別に、この往復問答集をそのまま専門ブログでやってもよいくらいだと愚考しています。

びっくりすることをおっしゃるとお思いでしょうが、小生、いつも書いていることですが、しゃべるより書くほうが早いくらいですから。

以上、お返事まで。 頓首
posted by ヒゲジジイ at 02:55| 山口 ☀| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする