2010年08月29日

大塚敬節先生のサインと不肖ヒゲジジイのサイン(滝汗’

撮影者:関東の内科医師

おたより:関東の内科医師

 こんばんは。
 先日は楽しいお時間を作って頂き、有り難うございました。

 先生とお会いして、自分にとって大切な宝物の漢方の本が一冊増えました。写真の左が大塚敬節先生の本で、右側が村田先生の本。その裏表紙には、大塚先生のサインと村田先生のサインがぁ!
 やったぁ〜ヾ(^v^)k

 そして、先生とお会いして自分が感じたことは「侍の姿のままでいる先生」でした。先生の隣には、奥様である「御台所さま」がいらして「先生を侍として生かそう!」としているような感覚を覚えました(笑。
 もちろん、お二人の会話をお聞きしていると、思わず微笑ましく感じたのも事実でした。

 自分も御台所さまが感じていらっしゃるように…「先生が最後まで刀を持ち、最後の瞬間まで前向きに侍として生きて頂きたい!」と感じました。「仕事辞めたい!」なんて言っちゃ駄目ですよぉ!(笑

 自分としては、先生の様に漢方を楽しむことが出来たら、これ以上の幸せはないと思っております。

 先日のブログに書かれている、先生が紹介して下さった薬草問屋の方には、近いうちに連絡したいと思います。 
 色々なご配慮を頂き、ありがとうございました。感謝いたします。 
 おやすみなさい。

撮影者:関東の内科医師

お返事メール:過分なお言葉、恐縮かつ却って萎縮してしまいます(苦笑。
 単なるトウヘンボクジジイに過ぎないのは、本当のところは直接お会いして、しっかり看取されたに違いありません(笑。

 小生と同様、日本漢方出身ながら、系統だった理論の乏しい問題点に同感される同志が得られたことは嬉しい限りです。

 東海地方の内科の先生も同様の立場ですが、最近はメールによるブログのご協力が減って、電話でのお便りが増えています。関東地方の内科医先生のようにメールによるブログへのご協力の方がありがたいのですが・・・(苦笑。

 ともあれ、昨日は典型的な中気下陥に肝腎陰虚が合併した女性が補中益気湯製剤と杞菊地黄丸の併用9日目でやって来られましたが、期待通りの速効がえられ、1回でも服用を怠ると、もとの症状が吹き出る(ふらつきや眼精疲労で目の焦点が合わないなど)ので、漢方薬の速効に驚かれていました。

 この女性はこれまで病院漢方で桂枝茯苓丸料エキス製剤が投与されていたのですが、弁証論治のないマニュアル漢方?とは別世界であることをますます再認識する昨今です(笑。

 先生もこれまで打ち立てられた独自の素晴らしい理論に、中医学理論をさらに導入され、新しい日本漢方を打ち立てて頂きたいと期待しています。


追伸:もしもやる気のない生薬問屋と感じられればご遠慮なく逆に手を引かれるのが無難かもしれません。

昔と今は様々な面で方向転換を行っているメーカーでもありますので、ノウハウに乏しいゆえに積極性に欠けていることも無きしもあらず・・・かなと思ったりします。

社の連中のだれかが先日のブログも見ているはずですので、いずれノウハウの有無についても判明することと思います。

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DSC_8767 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 08:54| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年08月27日

関東の内科医先生が突然訪れて漢方談義

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IMG_2178 posted by (C)ヒゲジジイ

 昨日、いつもブログに協力して下さっている関東の内科医の先生が、九州の漢方外来診療に赴く途上で立ち寄られた。
 ヒゲジジイとは違って、とても慈愛に満ちた温厚なお人柄で、慕われる患者さんが多いのも頷ける。

 しばし漢方談義に花が咲き、いずれ開業されるにつけても原料生薬製造メーカーの対応の極端な差には驚かれていた。
 かたやすっ飛んで来られてノウハウをアドバイスできる能力のあるメーカーと、問い合わせてもナシのツブテの地元の原料生薬製造メーカー。

 ヒゲジジイは営業部長と懇意だから叱ってハッパをかけようかっと提案したが、やる気の無いメーカーに言っても仕方がないので、立ち消えとなった。

 ともあれ、予告ナシに突然来られるのは本気の漢方相談者ばかりではあるが、関東から参りましたという言葉に、てっきり漢方相談に来られた人と勘違いして「何の目的でっ?」とやや胡散臭げな対応をしてしまったのは我ながら思い出しても苦笑を禁じえない(笑。

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IMG_2179 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 04:58| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年07月16日

世の中に不可能はないと感じさせるほのぼのとした絵画



おたより:関東地方の内科医師

こんばんは。
 先生は多くのストレスを抱えられて患者さんを診ているんですよね。

 「身体を治療する」ということが分かってない患者さん。治療する人が、如何に、その患者さんの立場にならなくてはならないのか。そんなことも知らずに治療を受けに来る患者さん達ばかりですよね。

 身体を治療する医療関係者は、病気で苦しむ患者さんの精神と付き合うばかりでなく、何も話すことができない身体を理解しようとします。つまり、その身体が示す症状から、身体の気持ちを推察するしようとします。これが治療することの基本に他なりません。

 そんな姿勢で医療関係者が治療しようと努力するのに、患者さんは分かっていないばかりか、他人の気持ちさえ考えようとしませんよね。先生が感じられることと同じですよ 〜自分も、きっと(笑。

 同業者でも同じような人もいますよね…。
 自分の利益ばかりを追って、他人のことを考えない人達。。。
 まぁ〜そんな人達が病気を治せるわけはないんですけど…。

 違いますか?(笑

 今、自分はテナントが決まるかも知れないところにいます。賃貸料は高いです…(汗。
 テナントが決まっても「借金を返すことが出来るのだろうか?」と悩んだりします。もちろん、自分の医療を通して、今の村田先生の気持ちと同じ感覚になりながらも…借金を返していくことは間違いのない事実ですよね。あぁ〜大丈夫なんだろうか?(汗 

 さて、先生へのプレゼントは自分の患者さんが書いた絵です。
 とても優しい絵でしょ? 優しさに満ちあふれている感覚を覚えます。

 そして驚くことに、その患者さんは、この絵を手で書いていません。口で描いています 。。。中学校の時に器械体操で頸椎損傷をして以来、身体が動かない患者さんです。とても大きな苦しみ。私たちの苦しみとは比較にならない深い苦しみを通して、大きな優しさを知ったのだと感じます。(先生以外の方が転載出来ない様に「無断転載を禁ず」と書き込みました。

 私たちが他人の心を真剣に考え感じるとき、次の医学が生まれてくるに違いないと思います。村田先生は、それを目指されているに違いありません。
自分も頑張りますよぉ〜!

 自分の本は出来てないんですけど、
 開業の前には先生にお目にかかりに下関へ…ですよね(^_^)v。

 おやすみなさい。

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DSC_4951 posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:おたよりありがとうございます。
 素晴らしい絵のお写真は当ブログに限って掲載の許可は頂けるわけですねっ!?
 さっそくトップに掲載させて頂きます。

 相変わらず「チョッとお訊ねですが」のお邪魔虫電話が、少人数のスタッフの薬局では貴重な仕事時間や休憩時間を一方的に奪われて困っています(苦笑。

 実際に漢方相談に通われる人達は、一昔前の日本の伝統的なマナーが身についた人達だけを選別させていただいており、それゆえ弁証論治に専念できるので大きなストレスは純粋に自分との戦いです。

 お医者さんたちのように診療拒否ができない立場とは異なります。保健医療と無関係な我々は、安全に正しく漢方薬(医薬品)を使用してもらえそうにない人には販売をお断りできる立場です。

 もちろん漢方薬を利用される人の中には、当方の非力なために、あるいは経費的な問題で、あるいは面倒な弁証論治に付き合う根気が続かないためにいつの間にか無音となられるのは止むを得ないことと割り切っています。

 むしろ先日ブログで取り上げたように、学閥の抗争めいた医師同士の確執の犠牲になる患者さんの問題に、鶏冠(トサカ)に血が昇って、冷酷な医師たちが折々に目に付いて頭に来ている昨今です(苦笑。

 西洋医学治療で治らなかった患者さんが、当方の漢方薬で急速に改善をみて、検査でお世話になっている先生にそのことを告げたら「何番を飲んでいますか?」という質問に、「いえいえ薬局で購入している自費の漢方薬です」という返事に、「それはおかしい、漢方薬は病院でしか出されないはず」といきり立つ医師が存在するなど、毎日ウルサイ「チョッとお訊ねですが」と同様、人間世界との付き合いを絶ちたくなる馬鹿バカしい出来事にウンザリする毎日です。

 でも、本業そのものは、真面目な人達ばかりがお相手だからとても救われています。
 相性の合わない人はお断りしているからに他なりませんが、このくらいワガママをしないと弁証論治の世界は身を削り精神を消耗し尽くして、突然死の危険性を感じるからです(苦笑。

 ともあれ、先生もいよいよご開業間近とか、どうぞクレマーが多い昨今、お気をつけ下さいませ。

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DSC_5089 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 23:29| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年06月19日

関東の内科医の先生による「陰火」論に対するコメント

製作者:関東の内科医師


おたより:関東の内科医師(上掲の図版も製作)
こんばんは。
 先生は人気があるから…羨ましいなぁ(笑。

 東海地方の薬剤師さんの記事を拝見し、御自分のことを包み隠さず話す強さを感じます ね。
 治療の内容からして考えられることは…「この薬剤師さんはスタイルが良いんだろ うなぁ〜(^.^)v」と言うことだったりします(笑。

 いつかお会いできる日が楽しみで 〜す! 

 そんな症状を「陰火」って言うんですか。 
 中医学の言葉が分からないので、一つ一つ覚えて行かなくてはいけないですね。。。

 2つの要素(AとB)で出来ている簡単なモデルを使って考えると…

 Aのエネルギーが上がる場合とBのエネルギーが下がる場合があるのですが、この二つの原因は全く反対であるにも関わらず、症状が同じなんですよね、これは上の要素のエネルギーが下の要素のエネルギーに比較して相対的に上がる意味合いで同じだからですよね。

 この2つの状態の前者が「陽火?or実火?」で後者が「虚火」かな…。

 こんな考え方は現代医学にも必要な考え方だと思っています。実際の人間の身体では、もう少し込み入っている様ですが、基本的な考え方は「こんな感じではないか?」と思います。アインシュタインの相対性理論と同じですよね。

 と、税務署から封筒が。「予定納税をして下さい!」とか…(汗
「アルバイトの給料の税金を前もって払いなさ〜い!」ということだったりします。
 あぁ〜「陰火」になりそうだぁ〜〜〜(泣。

 おやすみなさい。

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DSC_4403 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:先生らしいユニークな視点からの貴重なコメント、ありがとうございます。

 先に東海の美女先生からの折り返しのコメントを頂いていますので、本日中(注記:18日のこと)には東海の先生のコメントをブログに掲載させて頂き、明日19日(土曜日)のブログにお送り 頂いた概念図とともにブログに転載させて頂きたいと存じます。

いつも斬新な視点からのユニークなご見解、ありがとうございます。

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DSC_4052 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 23:33| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年06月18日

東海地方の美人薬剤師さんの「陰火」の見解

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DSC_5047 posted by (C)ボクチンの母

昨日の続き
折返し頂いた美人薬剤師さんの陰火論のメール

 陰火は、まさしく先生がおっしゃるとおりのしくみだと私も考えています。
 気滞の場合は、欝滞があるために熱化しやすいですが、気虚では、これ以上の気の下陥を防ぐために、何らかの生体の防御機構が働き、発熱して欝結化熱することにより、気下陥を防いでいるのかもしれません。

 随分と昔に経験した1例がありました。

 その方は、やせ形でもともと脾虚がある女性で、大変な難産でした。
 お産後から39度前後の熱がいつもお昼近くになると出るようになり、病院では、化膿性の炎症は見あたらないが、産褥熱の一種だと言われ、あらゆる抗生剤や解熱鎮痛剤が処方されましたが、一向に治る気配はありませんでした。

 確か、ボルタレン等の座薬も処方されていたように思いますが、全く熱がひかないので、不安になって相談にこられたと記憶しております。

 そのとき、直感的にこれこそが気虚による内傷発熱では?と思い補中益気湯を処方したところ、見事に熱がひき、次第に体力も回復され、農家の方でしたので、米俵を御礼に・・・と持ってこられたことを覚えております。

 通常の解熱剤が効かない発熱が、補気剤により落ち着いたところを見ると、体が要求していたのだろうと思えてなりません。


 お話は変わりますが、関東地方の内科の先生の、ガン細胞の理論を大変に興味深く読ませていただきました。
 命あるものは、すべて生きることに必死です。
 これは一つ一つの細胞を見ても同じですね。

 その細胞にとって過酷な環境になればなるほど、生き残りをかけて進化しようとするのかもしれません。
 食毒やストレスで、住んでいるところが汚れ、酸素が不足し、寒さが厳しくなれば、細胞はそんな環境でも生きていけるように励起され、テンションを高めて分裂を早めるのかもしれませんね・・・・あくまで推測ですが・・・。

 そう思うと、体がとても切なく愛おしく感じられ、良い環境を作ってあげねば・・・・とも思えてきます。

 実は私の右足には、5年来しぶしぶお付き合いしているウオノメ様がおりりまして、今までさんざん、スピール膏を試したり、削ったり・・・それはそれはあの手この手で攻めても、2日ほどすると角質があっという間に増殖し、また激しい痛みを伴うことを繰り返しておりました。

 直接の原因は、8センチヒールのタンゴシューズでしたが、今となってはどんなズック靴でもダメになり、弱っていました。

 ところが先週からあることを思いつき、ウオノメの中心にもぐさをすえたり、線香の先で少しずつ温めたところ、驚くような変化が見られました。
 硬い角質が焦げて押し上げられ、下から新鮮な皮膚が形成し始められています。

 十分な血液と酸素により、増殖して角質化する必要が無くなった為かと思われます。

 中医学の弁証論治とは、体の声を素直に聞くことなのかもしれませんね・・・・。

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DSC_5081 posted by (C)ボクチンの母

ヒゲジジのお返事メール:とても有益で貴重なコメントおよび症例など、ありがとございます。

 いつもブログへのご協力ありがとうございます。
 また、明日ブログに転載させて頂きます。


編集後記:
 今回は東海地方の美人女性薬剤師さんから昨夜頂いたメールを転載させて頂いたが、上記のメールを頂いたまもなく、関東地方の内科医の先生からもユニークな解釈のメールを頂いている。
 明日19日(土曜日)のブログとして転載させて頂く予定。

 乞うご期待っ!

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DSC04239 posted by (C)ボクチンの母

ラベル:補中益気湯 陰火
posted by ヒゲジジイ at 12:41| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年06月17日

「陰火上衝」に見舞われた美人女性薬剤師さんからのおたより

メジロが偶然飛んでいたっ!
メジロが偶然飛んでいたっ! posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:東海地方の美人女性薬剤師

ご無沙汰いたしております。
 いよいよ梅雨に入り、脾虚湿盛の自分にとっては最も気をつけねばならない季節になりました。

 自分は、先生がブログで書いておられるような立派な先生方のような仕事ぶりではないのに、昨年から今年にかけて、体にガタがきまして、”そろそろ無理はできない年代に入ったのだなぁ〜”と痛感いたしております。

 今日は私の恥かき話にお付き合いください。
 実は自分自身の症状にとんでもない誤治をして3ヶ月も苦しんでおりました。(苦笑)

 主訴は、浮遊感のある眩暈でした。
 2月後半から、眩暈発作に見舞われ、発作が起きると漢方相談していても机につかまらないと体を支えられない醜態ぶり・・・。

 発作時は、心悸、気短、冷汗を伴い、目が見にくい、人の声が遠くから聞こえる、思考力を失うという有様でした。
 発作は、起床時の他、食中食後、そして午後になり気温が上昇すると、頭ののぼせ感から始まり、実際に微熱、目赤、耳鳴りなどを伴う、舌は絳舌で歯痕あり、脈は浮数、洪大無力。
 そして全くお腹が空かず、中焦で阻滞している状況でした。

 すでに更年期にさしかかっていることや、木気の強い気候から、一連の症状を肝腎陰虚、肝陽上亢による上実下虚と捉え、杞菊地黄丸と紫河車を補肝腎、補肝血に使い、四逆散と釣藤散を加えて服用しましたが、症状の改善は見られず、腹部の閉塞感がさらにひどくなり眩暈も悪化!

 粘膩性の高い薬剤と疏肝剤で脾虚にますます拍車をかけてしまいました・・・・(涙)

 それでもまだ納得が行かず、上実下虚を降ろすつもりで、湧泉と照海に透熱灸をしたところ、気が下がりすぎぶっ倒れる始末・・・・。
 清陽が上がらないのに、気を引き下ろす逆の治療をしていたのですから、無理もありません。

 ここまできて、やっと開眼し、心脾両虚の治療に切り替えました。
 加味帰脾湯合補中益気湯合平胃散で、益気養血、健脾燥湿化濁、養心安神をはかったところ、わずか2日の服用で生き返り、発作は止まり元のレベルまで復帰いたしました。

 肝陽上亢に見えた一連の症状は、脾虚に乗じて内火が強まった陰火上衝で、陽気が上昇せず血脈に止まり内熱を生んだ気虚発熱だったようです。

 更年期の思いこみが誤治を呼びました・・・・。
 本当に未熟な自分・・・お恥ずかしいかぎりです。
 どうか、このような幼稚なレベルの私ですので、過大評価なさらないでくださいね♪

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IMGP3069 posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:何をおっしゃいますっ!

>脾虚に乗じて内火が強まった陰火上衝で、陽気が上昇せず血脈に止まり内熱を生んだ気虚発熱だったようです。

 この分析ができる人は、中医学に堪能な先生方といえども、滅多におられるものではありませんよっ!

 第一「陰火」の概念が相当に高度で、「いまだに定説はない」といわれるほど、様々に解釈がなされています。(もしも定説ができているようでしたら、ヒゲジジイが時代遅れになったのだと脱帽します。)

 李東垣先生が「内外傷弁惑論」の中でもっと皆に分かりやすく詳細に説明してくれていたら良かったのですが・・・苦笑。

 先日もブログにご協力頂いた関東の内科医の先生こそ、将来きっと「陰火」の概念を皆が共通認識できるように分かりやすく説明して下さるものと期待してます。(ヒゲジジイが生きている間にお願いしますよっ!)


編集後記:
 それならヒゲジジイはこの難題の「陰火」をどう解釈しているか?といえば、虚によって鬱を生じ、鬱結化熱して生じた「実熱」であろうと解釈している。
 「実熱」ではあるが、あくまで気虚によって生じた鬱が原因であるから補中益気湯などの適切な補気薬が必須であることになる。

 昨今は「陰火」の実体をこのように単純化して割り切ることにしている(苦笑。

 東海地方の美人薬剤師さん、もっと別の分かりやすい解釈があれば是非、ご教示下さいっ!

蜂の巣
蜂の巣 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 19:14| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年06月15日

「哲学の煙」と「理論の水」

撮影者:関東の内科医師

前回の続き⇒ 折り返し頂いたメール:

 自分を含めて先生を頼る方が多いので大変だとは思いますが、写真を息抜きに頑張って頂けたらと願うばかりです。日本の漢方を変えて頂けたらと思います。

 自分は夜景が好きなので、夜な夜な景色が綺麗な場所で撮影していたことがあります。
 ただ、東京は警察の職務質問が多くて…今では適当な時にしか撮っていません(泣。

 自分の医院が出来たら、医院の片隅にフライトシュミレータのコックピットを作ることが夢だったりします。今日は久しぶりに「福岡→羽田」を飛んでみました。
 北九州では梅雨の影響からか、15000フィート位まで雲があって揺れましたが、東京に近づくにつれて安定した飛行になりました。飛行時間は1時間15分程度でした。

 こんな息抜きをしながら、自分なりの医療を作りたいと思います。

 開業のためにと始めた訪問医療のアルバイトも2年近くになり、年下の医師が心筋梗塞になったとかで、ヘルプの依頼が入りアルバイトも一時的に増やしている様な状況です。

 先生のブログを拝見しながら、自分も頑張りますね。
 おやすみなさい。

メジロの冒険
メジロの冒険 posted by (C)ヒゲジジイ

ヒゲジジイの御返事メール:
>日本の漢方を変えて頂けたらと思います。

 これは医師の資格のある先生こそ実現されることを期待します。

 ブログには様々な人がご覧になるので、新たな専門的な深い考察部分や特殊な方剤のあらたな運用方法をうっかり書いてしまうと一斉に調達されて、一時品切れするような事態に遭遇したこともあり、迂闊に書けなくなりました。

 またヒゲジジイという老兵は、気力と体力の低下で、現在のように真剣で真面目な人達だけをお相手に仕事をこなすのが精一杯になりつつあります。

 漢方薬にすがる姿勢の乏しい人達にまで、お相手する余力は無くなってしまいました。
 本気の姿勢が見えない人達には、みずからの「過労死」の危険を犯してまでお相手する余力など無くなってしまいましたし、そのようなわずかな気力すら完全に失せています(苦笑。

 今回の先生のお返事メールにも「年下の医師が心筋梗塞に」とありますが、先日書いた当方のブログにもありますように、といっても釈迦に説法とは存じますが、たとえ使命感と遣り甲斐のあるお仕事でも、あまり頑張り過ぎると様々な「突然死」の危険性があります。

 医師のお仕事こそ、命を削る毎日であることはよく存じていますだけに、「哲学の煙」も「理論の水」もほどほどになさらないと、両刀使いはもっとも食道癌の危険性が増します。

 といっても「哲学の煙」は「理論の水」よりもはるかに高尚ですので、一刀流でおられたほうが無難では・・・手前味噌ではありますが(笑。

 いよいよ釈迦に説法で、ヒゲジジイらしくないお返事になってしまいました(苦笑。

ムクドリ
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 08:03| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年06月13日

漢方医学に斬新な多くの理論と知識を加えて幅を拡げる内科医師からのおたより

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tokyotower posted by (C)関東の内科医師

おたより:関東の内科医師

村田先生、こんばんは。
いつもお元気そうでなりよりです!

 自宅近くの新しい東京タワーは400メートル位まで高くなって来ました。今は350メートルの展望台を建設中です。
 この新しい東京タワーは634メートルを目指して建 設されているとのこと。ちなみに、この634メートルの意味合いは「武蔵:ムサシ」 ということらしいです。(久しぶりにNikonD50で撮してみました)

 さて…最近の自分は、医院のテナント探しと共に、少しずつですが漢方(中医学)の本 も読んでいま〜す。「村田先生が書かれた昔の本では、あれほど日本漢方的であった先生の考えが、何故に中医学に変わってしまったのか?」 ここいら辺が、今の自分の最 も興味があるところです(笑)ので、何冊か本も購入しました。そして…「村田先生が、ボクちゃんという猫ちゃんの頭を撫でながら何をお考えになっているのか?」ということを目下、解析中で〜す!。(^.^)v

 先生のブログも読み直しながら、東海地方のお綺麗だと噂の薬剤師の先生(お会いしたいなぁ〜笑)や東海地方の内科医の先生(いつか先生にもお会いしたいなぁ〜笑)のお話を読んでいて「なるほどなぁ!」と考えさせられる所も多いと感じる毎日です。(あ・その前に村田先生にお会いしなくては…ですよね。(;^_^A アセアセ…)

 東海地方の薬剤師の先生のお話では、癌の場合には、少陽三焦のツボに圧痛点が出るとのこと。今日届いた張瓏英先生の「臨床中医学概論」を飛ばし読みをしていると…以下の様なことが書かれてあり妙に納得してしまいます。
「三焦は、ちょうど化学反応のときにおける酵素のような、1つの重要な「かなめ」の役割をもったものと思われる。」

 (!o!)オオ!〜やはり重要なんですね…三焦。教えて下さった村田先生に感謝!

 癌に関しては自分も10年以上研究してきたのですが、癌細胞は一般の細胞よりエネルギーが高い細胞だと考えています。正常細胞から癌細胞への変化は、元素周期表での1つの原子が、その上のレベルの原子に変化する様な感じでは?と捉えています。

 例えば 、「He:ヘリウム」が「Ne:ネオン」になる様なものだと考えています。ですから身体に取っては、癌細胞も正常細胞と同じ様に、ある意味、身体に取っての「正しさ」があると推測しています。つまり、身体が要求して癌細胞が生まれることは間違いのない事実だと思います。

 ツボに関しては、自分が慕っていた亡き鍼の先生曰く「気の流れが変われば鍼を打つツボも変わる! 手が行く所へ鍼を打てば良い!」とか。。。
 こんな感覚は、一般な鍼灸師の先生の感覚とは、かなり違っているのかも知れませんよね。でも「気の流れが変われば…ツボと言われる所の反応性は変わるのではないか?」とは自分も感じています。

 取りあえず…「津と気の流れは癌治療に取って中核になることは間違いない」と感じています。

 東海地方の内科医の先生の問答集も興味深く拝見しております。実際、自分が村田先生にお聞きしたいことに近いことだったりしますので、とても参考になります。その中で高血圧の漢方治療の方法が今の自分には一番興味があることした。

 実は今、病院の事務員さん(50台の女性)の高血圧の治療で漢方薬を使っています。
 自分が診察する以前には、院長が治療していたので放っておいたのですが、最高血圧が230位にもなり、白衣の下に自動血圧計を巻きながら仕事をしている有様でした。

 彼女曰く「怖くて、繁華街(新宿など)に買い物にも行けなかった」と話していました。
 でも最近は、調子が悪い時でも最高血圧が160程度までなので、旅行や繁華街に買い物に行ける様になったと話していました。ちなみに「遊んでいるときは血圧は上がらないことを知った」とも話していました。(´ヘ`;)ハァ

 この自分の漢方治療の方法は、というと? 村田先生のブログは多くの人が見るので緊張しますが…今回は書いてみようと思いま〜すe(o^ュ^o)g。
 最初に診察した時は「地黄」の熱が非常に強かったことを覚えています。それに左下腹部に気の停滞感が強く「当帰」が必要だと考えました。つまり「四物湯」ですよね。
 とすれば…「七物降下湯」当たりが中央に来る感じでした。加えて舌苔が黄色なので、村田先生の言われる伝家の宝刀も抜く必要がありました(笑。

 そんなことをしている内に、下腹部中央部に気の停滞感が移ってきたので「六味丸」に変わってきた感じですね。あと一息かな?(^.^)v
 そんな感じです。

 そんなことを考えるのは、いつも「哲学の煙」と「理論の水(笑)」と共にですよね…。「理論の水」の欠点はトイレが近くなることかな。。。すなわち「胃苓湯」ですかぁ?(笑

 自分が漢方薬を使う時に思うこと、それは村田先生の様に考えられることで〜す。
 そんなことを願って勉強を進めます。

 村田先生、そしてブログに登場する皆さんにも感謝しております。
 おやすみなさい。

books
books posted by (C)関東の内科医師

お返事メール:貴重なおたより、のみならず素晴らしい写真まで添付頂いてありがとうございます。
 ニコンのD50はセンサーにCCDを採用した名機としてとても評判が高いカメラですね。
 先生のセンスの卓越性はもとより、D50の素晴らしい絵作りも手伝っていることと思います(笑。

 おたよりを拝見して、西洋医学における幅広い知識に漢方医学的な発想のみならず、昨今は中医学知識を取り入れて、これまで築かれていた先生独自の世界をさらに拡大されようとされる意欲には心から敬服申し上げます。

 ヒゲジジイは昨今、日々のご相談者に全精力を傾けることで疲労困憊。先生のファイトが羨ましいくらいです(苦笑。
 押し寄せる老化のなせる技以外の何ものでもないのでしょうけど・・・。

 ブログをはじめた当初は一時、張り切って頑張っていたこともありましたが、といってもすべては過去、専門誌で書いてきたことを寄せては返す波の音。焼き直しに過ぎない面も多々ありました。

 ともあれ、先生の意欲的な姿勢が端的に現れている今回のおたより、東洋医学の専門家の皆さんには参考価値が高いので、きっとクリック数が一時的に激増することと存じます。

 いつもながらブログへのご協力ありがとうございました。

 蛇足ながら、東海地方の美人薬剤師さんこそ、東洋医学におけるとても広い視野をお持ちなので、直接お会いすれば、きっと先生とは意気投合されること請け合いです(笑。

スズメのボクチン
スズメのボクチン posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 07:05| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年05月18日

餅は餅屋

ミツバチ
ミツバチ posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:東海地方の美人女性薬剤師

 ご無沙汰いたしております。
 今年は寒暖の差が異常に激しく、体調を崩されている方が多いですね。
 自分も更年期にさしかかり、眩暈やふらつきなど、例年になく不快な思いを致しました。

 さて、本日のブログの玉葱の件ですが、こちら東海地方の畑のあちらこちらでも、同じ光景を見かけます。
 どういうわけか、玉葱の部分が土から浮いてきてしまい、不作のようで皆さん嘆いておられるようです。

 今年は運気学的にも木気と火邪が盛んで、暑く空梅雨傾向のようですが、そういった自然界の運びが大きく関係しているのかもしれませんね。

 こちらの地方では、例年よりも異常にタンポポが多い春でした。
 炎暑の年には清熱の働きの植物が良く育つといいます。
 そこで、例年よりも多めに清熱剤、平肝剤を仕入れました。

 店頭の動向として、例年なら”春眠暁を覚えずで嗜眠傾向の方が増えている時期なのに、今年は陰虚の不眠、肝陽上亢の眩暈が続出しています。

 又、朝晩の冷え込みは激しく、一日のうちで10度以上の気温の変化があるため、?理が閉じてしまい、こもった陽気が逃げることができずに卒中風を起こす方も多いようです。
 自分もその系統ですので、養生せねば・・・と思っております。

ヒヨドリ
ヒヨドリ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール: おたおりありがとうございます。

 玉葱の件、今日もちょうどお馴染みさんに指摘されたのですが、苗の仕入先が悪いのではないか、ということでしたが、その可能性も大きいようです。
 東海地方は今年の異常気象のせいで不作ということですが、愚妻の玉葱は毎年、同じ失敗作を繰り返しているからです(苦笑。

 お馴染みさんに指摘されたことは頷ける点も多いらしく、しっかりしたその筋から手に入れず、近所の雑貨チェーン店で入手していることに問題があるのでは???という、何となくうなずける問題のようです。
 やはりこのような苗は、その筋のプロ、専門店から購入すべきであろう、というのです。

 ちょうど漢方薬でいえば、純粋な漢方専門薬局と、一般薬局における漢方薬や医療用漢方とは同列に置けないことと同様ではないでしょうかっ。

 このようなお馴染みさんの指摘は、かなり的確で信憑性があるように得心したところでした。

きっと◎◎◎◎◎先生もご同意下さるものと思います。

 ともあれ、運気学にもとずく的確な分析、ありがとうございました。マンネリ化しつつあるブログに一時的にせよ活気が戻ります(笑。

キビタキ(メス)
キビタキ(メス) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 15:27| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年04月06日

サザエの壺焼き

おたより:関東の内科医師

撮影者:関東の内科医師

こんばんは。いつもブログを拝見しております。
 最近の村田先生は、とてもよい感じで活躍されている様に感じます。
 素敵なことですよね。。。

 今年に入って福岡には1回だけしか行っていません。福岡では約10人の患者さんを診てきましたが、幸いに全員、緩解状態で約1名(笑)の患者さんから「身体のメインテナンスのためだけで良いから福岡に来て欲しい…」とか言われています。でも自分の開業 もあって福岡には隔月位が限界になってきました。

(良さそうなテナントが見つかると先約があって、なかなか開業に漕ぎつけません。写真は福岡県呼子の屋台の「サザエの壺焼き」で三個で500円でした。呼子の「サザエの 壺焼き」は美味しくて大好きです。)

 今日は、先生に是非聞いて頂きたい出来事がありました。昨年お話しした「喉の痞えが酷くて食事が出来なかった看護婦さん(ガスター嬢さん)」の続きです。

 彼女は転職して病院を辞めていった今でも、どういう訳だか自分を信じてくれて、自分 の漢方治療の患者さんです。昨年の彼女は「食べ物を飲み込むと、その食べ物が食道を下がっていくのが分かり、ハイネックス(流動食)以外は食べられない」と話していま した。でも今は乾燥した食べ物以外は食べられるようになって少し太ってきました。

 そして今日、そのガスター嬢さんは勤務先を早退して自分の診察を受けに来てくれました。診察の印象としては「良くなっている」のですが、相変わらず「咽頭部の違和感は軽くなった程度でしかない!」と訴えます。

 「病気の位置が深いかな?上焦???」と思いながら…「口を開けて喉を見せてごらん 」と咽喉部を診た時に唖然としました。扁桃腺が肥大しているのです。その肥大してい る扁桃腺の隣には、村田先生がニヤリと笑っている姿が見えたような…(;^_^A アセア セ…。

 村田先生、僕は先生に感謝しています。まだ、お目にかかっていませんが、自分に不足 しているものとして「温病条弁」を教えて下さった先生の存在は、自分に取って掛け替えのない大きなものとなりつつあります。漢方薬で治療する患者さんを診察するにつけ村田先生の文章が頭を過ぎります。

 ありがとうございます。これからも、ご指導を頂けたら幸いです。

撮影者:関東の内科医師

お返事メール:おたよりありがとうございます。

 おたよりを拝読しながら、もしかして食道癌かもっ?と疑ったりしました(苦笑。

 身内の消化器内科医(娘婿)が、常々、アルコールを嗜む人こそ食道癌になる確率がとても高いと言って、飲酒を一切しません。
 だからもしやその看護婦さんは、アルコールを嗜むのか???と邪推しながら・・・でも、扁桃腺だったのですね(笑。

>「サザエの壺焼き」で三個で500円

はとても安くておいしそうですねっ! あっ、胃が鳴っています。

 夜食をすると翌日は血圧が上昇しやすいので我慢すべきかどうか(苦笑。

アオサギの営巣
アオサギの営巣 posted by (C)ヒゲジジイ

折返し頂いたメール: 看護師さんの症状は、まさに食道癌の様で、内視鏡での精査後でなくては漢方治療をで きない病態ですよね。

 また、食道に器質的病変がなくても、そんな症状が出てくるのですから人間の身体は面白いものです。

 加えて、お医者さんであるお子さんの話されることを実行しているお父さんとしての先生も素敵ですよぉ!(笑。

アオサギの営巣
アオサギの営巣 posted by (C)ヒゲジジイ

ヒゲジジイの折返しお返事メール:
>お医者さんであるお子さんの話されることを実行しているお父さんとしての先生も素敵ですよぉ!(笑。

 といっても「哲学の煙」だけは、到底やめる気にはなりません(苦笑。

 哲学の煙を愛する殊勝な人間様たちがだんだん住みにくくなる日本には、次第に居場所がなくなりそうです。

 そろそろおいとますべき時期が近づいているような気がします(笑。

巣から飛び立ったアオサギ
巣から飛び立ったアオサギ posted by (C)ヒゲジジイ

巣から飛び立ったアオサギ
巣から飛び立ったアオサギ posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 08:26| 山口 | 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2010年03月17日

月の満ち欠けと体調変化について

仲睦まじいメジロ
仲睦まじいメジロ posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:東海地方の美人女性薬剤師

 今年は気温の変化が激しく、季節はずれの雪にも驚いていますが、晴れ間が出ると日射しはすっかり春ですね。

 ここのところ多いのは肝陽上亢のご相談です。

 更年期を過ぎると、冬場に無理をすると絶対にダメですね。
 例えば、寒中に無理をしてウォーキングをしたり、サウナで毎日のように汗をかいたり、無理なダイエットをした方が、この季節に肝陽上亢になり、めまいや血圧上昇が起きているようです。

 自分も寝不足をすると、明くる日(特に晴天の日)はやけに景色が白っぽく眩しく感じられ、肝陰の不足を感じるようになりました。
 この状態が長く続くと、眩暈や動揺感も出てきます。
 中風にならないうちに、しっかり予防せねば・・・と思っています。

 もう一つの話題ですが、私達の体はかなり月の満ち欠けに左右されていますね。
 今日は朔の日ですので、虚証の方は特に堪えるようですが、実の方の症状は比較的に沈静化しています。

 こちらでは相談机の横に、月齢カレンダーを置いているのですが、朔を境に月が満ちてゆくときには、気力、陰血ともに充実しはじめるため、虚の方では体調が充実しはじめ、満月が最高潮になります。

 逆にアトピーなどの方では満月が近づくと養生が十分でない方では悪化することがあるようです。
 気滞、痰湿、オ血がある方も同様に満月に向かう方が詰まりやすい傾向にある感じがしています。


 勿論、女性は月経の周期にも影響されますし、その他にもいろいろな要因がありますが、注意深く観察すると月の満ち欠けも微妙に影響しており、天人相応なのだなぁ〜と驚かされます。

 尚、陰陽のバランスがとれて中庸の方では、月の満ち欠けによる体調の変化は殆ど感じられないようです。

仲睦まじいメジロ
仲睦まじいメジロ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:ブログへのご協力、ありがとうございます。

 先生の分析、愚妻が読んで大いに同感していました。旧暦や太陰暦好きの愚妻は、朔という表現に、これでなくっちゃ〜と頷いていました。

 彼女がどの程度理解しているのか、知りませんが、茶道好きの趣味と関係がありそうです。

 それにしても、前回のブログに掲載した医師たちの小青竜湯や芍薬甘草湯の乱用ぶりには呆れ果てます。
 日本の漢方レベルのほどが知れようというものです(涙。

仲睦まじいメジロ
仲睦まじいメジロ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 20:30| 山口 | 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2009年12月06日

中医漢方薬学における実践的な弁証論治の実際

オオタカ(幼鳥)
オオタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

東海地方の女性薬剤師さんからおり返し頂いたメール:ご指導ありがとうございます。

上下の気機の失調、前後(腹側と背中側)の寒熱の不調和、体の右半身と左半身のバランスの乱れなど、上下前後左右のバランスをいかなる方法で整えるか・・・・は漢方家の腕の見せ所ですね。
 茵蔯蒿湯の活血化瘀作用による手足の冷えの改善、大変に勉強させていただきました。

 臨床というのは、本当に教科書通りに遭遇することは珍しく、陰虚なのに、痰湿があってみたり、寒熱錯雑していたりで、微妙なバランスとりが必要になってきますね。

 こちらも来局者の半数強がガンのご相談ですが、特にこのような病気の場合は、虚実混雑で調整に神経を使います。
 今年は特に6月以降から腹水の方が目立ち、特に陰水の方はすこぶる効果をあげて、ウソのように楽になられています。
 先生のご尽力で補気健中湯が発売されれば、また多くの方に喜ばれますね・・・夢のようなお話です。

 いろいろな方を見ていますと、治すことができるかどうかは、勿論患者さんの養生にもかかわってきますが、自分の症状をいかに適切に表現できるかどうか・・・・というセンスにも大きく影響しますね。
 中には的を得ない症状を昔に戻ったり、今の話に戻ったり・・・とこちらがいくら誘導してもフォーカスできない方がありますが、これをやられるといっぺんに頭が疲労してしまい、頭の地軸が狂ってきます(苦笑)

 先生のように、ビシッと患者さんを選ぶことが大切なのでしょう・・・・・。
 が、未熟な自分には、一見さんお断り!の台詞は何十年も早く、なかなかそこまで言えませんワ。
 ともあれ、修行あるのみ・・・今後もどうぞよろしくご指導くださいませ♪

獲物を運ぶミサゴ
獲物を運ぶミサゴ posted by (C)ヒゲジジイ

獲物を運ぶミサゴ
獲物を運ぶミサゴ posted by (C)ヒゲジジイ

おり返しヒゲジジイのメール:御返信ありがとうございます。
 いつも思っていることを的確に書いて頂いて、ありがとうございますっ!

>自分の症状をいかに適切に表現できるかどうか・・・・というセンスにも大きく影響しますね。
>中には的を得ない症状を昔に戻ったり、今の話に戻ったり・・・とこちらがいくら誘導してもフォーカスできない方がありますが、これをやられるといっぺんに頭が疲労してしまい、頭の地軸が狂ってきます(苦笑)

 まさに先生のおっしゃる通りで、ヒゲジジイは短気だから、思わず「●●っ」と実際に口に出してしまうこともしばしばです。
 観察力のない人、表現力のない人、命に関わる自身の身体について、自覚症状等の表現が出来ない人は困ったものです。

 往々にして医療関係者にも多いのですが「私は専門ではないので、専門家の先生にすべておまかせしますっ」と嘯いて、自身で観察・表現しようという努力をされない人もいて呆れ果てます。
 
 効果が出かかったところで、何とか理屈をつけて服薬をサボって遠のいていた人が、突然忘れた頃になって再発したり転移したと言って駆け込み、薬を変えてくれと勝手な時だけシロウトの自己判断をされる人。
 このような人達は決まって同じことを繰り返すので、当然のことながら将来の成算が高いわけがありません。

 茵蔯蒿湯の活血化瘀作用は、肝胆系統に湿熱が存在する人に限って効果を発揮するもので、条件が揃えば高い確率で冷たかった手足が暖かくなります。どの教科書にも載ってないことですが、病機の詳細を解説するのは面倒なので省略します(苦笑。むしろ理論に堪能な先生にやって頂きたいと希望します(笑。

 ご指摘の通り、中医学の教科書通りの人は現実には僅少で、綺麗に整理された教科書記載の病態が純粋に存在することは稀です。
 たとえば、肝腎陰虧に肝胆の湿熱が併存する現象は、アトピー性皮膚炎などでは日常茶飯事ですが、中医学の教科書知識だけで各地を教えて回る指導者?や、中医学に入門したばかりの人達にとっては、「肝腎陰虧に肝胆の湿熱が併存」という教科書ではあり得ない記載については、ヒゲジジイが間違っていると阿呆呼ばわりするかもしれません。そのような連中も、やはり●●です(苦笑。

 杞菊地黄丸に茵蔯蒿湯の併用なんて日常茶飯事ということです。
 その他の病機でも、六君子湯に茵蔯蒿湯の併用、温胆湯に六味丸や杞菊地黄丸の併用なんて、まったく日常茶飯事です。

 五臓六腑の寒熱・虚実・燥湿はそれぞれで異なる、という教科書には書かれてない現実を直視する必要があります。
 学問的にはそれらの病機(メカニズム)を詳細に分析して解説すべきでしょうが、ヒゲジジイは歳を取り過ぎて、もはや昔のようなエネルギーがありません(苦笑。

 ともあれ、補気建中湯エキス製剤が発売された暁には、先生も是非、御利用下さい。

獲物を運ぶミサゴ
獲物を運ぶミサゴ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 21:45| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2009年12月05日

漢方薬専門薬剤師の悲哀

ムクドリ
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ

おたより: 東海地方の女性薬剤師

 いつも、先生のブログに登場する可愛い鳥さんたちや、ボクチンの超可愛い写真にとても癒されています。
 ボクチン、すっかり元気になって、ネズミさんのおもちゃで遊んでいる様子や、愛くるしいおねだりポーズにぞっこんです。
 先生のお気持ち、とてもよくわかります。
 私も、自分の気持ちを誰よりもわかってくれるのは、我が家のネコちゃんたちです。

 先生もいつかブログに書いておられましたが、こちらも何でこんな遠くまでわざわざ・・・・と思われる新人さんや、常連さんのご紹介で、”漢方でインフルエンザを治したい!”という方がドヤドヤと訪れ、電話はひっきりなし、インフルエンザと思われる方が、駐車場の車内で待機、待機・・・と対応に追われ、とうとう自分も牛黄製剤にお世話になる毎日です。
 クタビレとネタ無しで、メ〜ルすることもできず、ご無礼ばかりしておりました。


 最近の話題はやはり、インフルエンザです。
内科の先生もおっしゃっているように、殆どの方が銀翹散系列の処方で快方に向かっています。
 ただ、銀翹散のような風熱というよりも、こちらの方は風湿熱が多く、その点タンポポ茶や麻黄剤を少量足した方がうまくいっています。

 また今年は、竹茹温胆湯もかなり使っています。湿や痰絡みがこちらは多いです。
 その他、麻黄附子細辛湯もよく動いていますが、未だに純粋の麻黄湯の症例はありません。

 更年期で陰虚傾向にある方で、初期の手当てが悪かったために、邪気が中へ入ってしまい、その後なかなかスッキリと治らず、上熱下寒の症状で悩まされている方がとても多いのも特徴かもしれません。
 頭がのぼせて熱感があり、フワフワと眩暈、頭が塞がった感じでまるで中風でも起きたかのような症状です。足先は氷のように冷たく、体が上下に分断されているかと思うほど・・・・・。
 今日もこの症状の方が何人も訪れ、引火帰元の湧泉温灸と八味地黄丸であっけなく治ってしまいました。

 まだまだこちらのインフルエンザは下火にならず、当分バタバタが続きそうです。
 養生もされ、お薬も何種類も常備されている常連さんは元気そのもので、その点は救いですね。
 インフルエンザなどでバタバタすると、久病で深刻な方のご相談にひびき、考え物ですね。

 年末、何かと気忙しくなります。
 先生もお体大切に、ご自愛くださいませ。
 患者さんのみならず、同業の方の中にも先生のファンは多いですね。
 それも先生にはうっとおしいことなのでしょうが、とにかくお元気でいてください。

ムクドリ
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール: 当方では「急性疾患の場合は一見(いちげん)さんお断り」ですので隣県の常連さんが新型インフルエンザに罹って、病院のタミフルと天津感冒片および板藍茶で二日で速治の女性と、地元の大学生がそれらしき病状で同様な方法(受診しないのでタミフルなし)で速治があったのみです。そのほかの常連さんもお馴染みさんも新型に罹ったという報告はいまだにありません。常連さんたちは漢方薬による予防が徹底しているので、誰も罹りません。

 それにしても先生の新型インフルエンザの弁証論治の内容は、専門家にとっては大いに参考価値の高い内容ですねっ!

 ところで引火帰元の治療法則が必要な治験例の御報告、とても興味深いお話です。
 こちらでよく見かける同様の症状では、病機が異なるようで、加味逍遥散に茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)の併用が適応する病状に見えます。舌質が紅でオケツの兆候もあり、茵蔯蒿湯の活血化瘀作用により手足の冷えも速治する例も多見します。恐らく地方的な環境の違いが大きいのですねっ!

 当方で最も相談が多いのは相変わらず癌サポート関連ですが、今年は超最高の成果が得られた人が続いて漢方薬の威力をあらためて実感しているところです。
 命に関わる疾患だけに、過剰なくらいに感謝して下さる人もあれば、アレレっと思うような人もあり、人の世は様々であること・・・これが最悪のコースを辿っていたら、御家族からどういう反応をされたのだろうかと思うと、変に神経質になって、もう引退して山に篭ろうか?と真剣に考えるときもあります。

 難病関連では脊髄小脳変性症の人達が複数、同様に進行を食い止めるだけでなく、明らかな改善効果が得られていることも、難病に対する弁証論治の強みを実感しているところです。

 ともあれ、漢方薬による癌サポートの長年の蓄積で、根治した人達から紹介されて来られる人が途絶えることがないので、来年早々にも新発売される補気建中湯エキス製剤が活躍する場も増えることと思います。

 先生はとても気品のある美人といえども、もうそれほど若くはないのですから、あまり無理をされないように・・・と、ひとこと余計なことを書いて失礼致しました。

DSC03385
DSC03385 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 11:56| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2009年12月01日

11月28日(土曜日)の関東の内科医師と下関のヒゲジジイの写真撮影

富士山(撮影者=関東の某内科医師)
富士山 posted by (C)関東の某内科医師

おたより:関東地方の内科医師

 お元気でお仕事のことと思います。
 自分も一昨日と昨日の土日に福岡に行って参りました。

 飛行機からみる富士山も雪がかぶり綺麗でした。
 と、今回は彦島も…見えました。関門大橋もうっすらと見えました。
 でも、先生の望遠レンズは、どこ???(笑

 アトピーの患者さんも「仕上げの段階に入って来たのかな?」と感じました。とても良い顔をしていました。
 勤務先の「ガスター下さい」の看護師さんも治らないので、また泣きついてきました。再度、漢方薬治療です。「あの薬を飲むと食べられるのよね…」とか話しています。参っちゃいますよね…ホント。

 話は変わって「温病論」は良い感じがします。少しずつ自分のものになっていけば良いな!と思います。今回の収入(と言ってもお小遣い程度ですが)で「温病論」の処方が作れるように薬草とポリ容器を買わなくては…と思っています。

 12月の福岡は自分の慰労会なので、遊びで福岡に行く予定です。呼子に行って…サザエの壺焼きを食べたいな。
 先生にお会いするのは、自分の本が出来ないと…駄目ですね。
 頑張らなくては…。

下関市彦島(撮影者=関東の某内科医師)
下関市彦島 posted by (C)関東の某内科医師

ウグイス(鶯)
ウグイス(鶯) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:エネルギッシュにご活躍の先生には脱帽ですっ!

 ヒゲジジイは、深刻なご相談が続くと直ぐにへばって牛黄製剤のお世話なっています。
 そのくせ、土日になると鳥撮りには目の色を変えて頑張れます(苦笑。

 裏表のある人間様と違って、ボクチンや小鳥たちは純真無垢の純真そのもの、気心がよく通じ合うので、先生が土曜日に彦島上空を通過された数時間後には、目の前数メートルのところで季節はずれのウグイス嬢の鳴けもしないのにこれ見よがしにクネクネダンスする場面を夢中で撮影していました(笑。

 その前には南風泊(ハエドマリ)港では、カラスに追っかけられるトンビの慌てた姿に笑いころげながら連写で撮った写真をブログにも掲載しておきます。

トンビがカラスに追っかけられて(苦笑
トンビがカラスに追っかけられて posted by (C)ヒゲジジイ

トンビがカラスに追っかけられて(苦笑
トンビがカラスに追っかけられて posted by (C)ヒゲジジイ

トンビがカラスに追っかけられて(苦笑
トンビがカラスに追っかけられて posted by (C)ヒゲジジイ

トンビがカラスに追っかけられて(苦笑
トンビがカラスに追っかけられて posted by (C)ヒゲジジイ

 先生が撮られた彦島上空の写真に、撮影された数時間後にいた場所を赤色で印をつけてこれもアップさせて頂きます。
 また、富士山の写真はお見事っ!まるで絵に描いたうような芸術作品ですねっ!

 看護師さんといえば、地方の病院で若いうちから重責を担わされて過労死されるお気の毒な方もおられるかと思えば、某大学病院などでは、高学歴の看護師さんが多いのはよいが、医師の協力者というよりも、口先ばかりが先行して行動が伴わない足手まとい。だから医師同士で互いに看護師役を決めてチームを組まざるを得ない実態があったり、信じられない医療の実態もあるようですね。

 ともあれ、先生もご親切だからガスター嬢にまで面倒見がよいようですが、ヒゲジジイなら「無礼者」と一喝するところです(笑。

 来年、春にでもお会いできるとよいですねっ! でも、ヒゲジジイは別名キチガイ水は一切飲めません。

トンビがカラスに追っかけられて(苦笑
トンビがカラスに追っかけられて posted by (C)ヒゲジジイ

トンビがカラスに追っかけられて(苦笑
トンビがカラスに追っかけられて posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 17:36| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2009年10月22日

西洋医学と東洋医学の合体を目指される内科の先生からのおたより

撮影者:関東地方の内科医師

おたより:関東地方の内科医師

 こんばんは、お元気でお仕事のことと思います。

 現在福岡でアトピーの方と付き合っていると先生の言わんとすることが良くわかります。

「上焦=血熱、中焦=気の停滞、下焦=水熱」の様な印象があります。

 そして、温病論を読んで感じることは…

   傷寒論=ちくわモデル
   温病論=みみずモデル

 との違いです。

「なるほどな!」と感じます。

そう言えば…今回の福岡行きは関門海峡を飛行機から見ることが出来ませんでした。雲
が多くて駄目でした。先生のレンズの輝きを見られず、残念…。

撮影者:関東地方の内科医師

かわりと言ってはなんなんですが…
門司港から、関門海峡を挟んで、先生のいらっしゃる彦島を見に行きました。
でも、その時に見た、先生の彦島は、今の自分からは遠い存在です。

お会いするまでに、沢山勉強をしないと。。。
温病論の本の分厚さにも負けそうです…(汗

おやすみなさい。

撮影者:関東地方の内科医師


お返事メール:ブログへのご協力、ありがとうございますっ!

 医師の先生方からのおたよりをブログに掲載すると、途端にクリック数が上昇するので、些か妬けていますっ(笑。

 昨日も東海地方の内科の先生とのおたより交換を掲載した途端にクリック数が上昇して440人です。
通常なら300人前後をうろうろしているのを、やはり医師の資格は凄いものですねっ!

 なんだか破れかぶれの僻みごとを書いてしまいましたが、愚妻が来年になると夫婦揃って還暦の祝いをするのだと言って今から楽しみにしているので、とても不快な気分に陥っているからです。

 日本の堕落を嘆いて三島由紀夫氏が憤死されたのが45歳。
 その堕落した日本をしばらく見届けるつもりで、同じ45歳まで生きれれば満足と思っていた筈が・・・いつのまにか来年には大台の歳を迎えて老醜をさらすとは、・・・実に忸怩たる思いがあります(苦笑。

 ともあれ、昨今、どんなに難病でも本気で腹を据えて漢方に賭けられる人達の多くは、真剣勝負で頑張られる熱意が大きく稔ることが多いように感じています。
 「鰯の頭も信心」という言葉は、決して馬鹿したことわざではないと思う昨今です。

 もちろん「鰯の頭」というのは「ヒゲジジイの頭」のことなのですから!

 大した病気でもない人達でも、好い加減な及び腰でやって来られたケースでは、本腰の人達に比べて効果が劣り、たとえ速効が出ても長続きしないから元の木阿弥。その実例を他のブログ http://kanpo.wablog.com/241.html にも書いたばかりです。

 何をするにも根性の無い人達とは付き合えないな〜と実感する昨今です。

 同送頂いたお写真、先生のブログの間に三つとも掲載させて下さい。ブログに花を添えることができます(笑。

ムクドリ
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:どうぞ、ブログにお使いになってください。

 自分の勤め先病院でもストレスは目一杯です。

 そういえば、東京もインフルエンザは激増しています。熱が出ればインフルエンザの検査ということで、かなりの確率でインフルエンザ陽性です。

 病院なので例のごとくタミフル投与ですが…投与し終わったあとに、喉が赤かったり扁桃腺が少し腫脹していたりと、東海地方の先生のご指摘の通りの状況です。
 そんなとき、漢方薬をおいてない自分の勤め先病院では感冒薬を少し追加して、休ませる以外ありませんよね。

 話は変わりますが、自分も先生がお考えになっているように、西洋医学に東洋医学を合体させたいと考えています。ただ、そのままの形では一般の人には理解が出来ないような気がしますので、両者を結びつける論理的な考えが必要だと感じます。

 それは理論数学や理論物理の考えを使った理論なのかもしれません。

 ミクロの西洋医学とマクロの東洋医学を結びつけることができたらステキですね。


編集後記:
関連文献:中医学と西洋医学━中西医結合への道━村田恭介著


ムクドリ
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 22:00| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2009年10月15日

この秋口に目立った疾患

DSC_0214
DSC_0214 posted by (C)ボクチンの母

おたより:東海地方の女性薬剤師

この秋口に目立った少陽の症状

ひげ先生

ご無沙汰いたしております。
 ここのところ、昼夜の気温差がとても激しいですね。そのせいで体調を崩している方がとても多くみられます。

 昼間はまだ汗ばむ陽気で体表の毛穴も開きとても無防備な状態であるところ、夕方になると急激に気温が下がるため、開いた毛穴から寒邪が侵入して容易に風邪をひいてしまいます。

 また、夏から冬へ向かうこの季節は、陽から陰へと転ずる時期で、ちょうど半陰半陽の少陽のラインを通過する時期でもあります。
やたらと多いのが、三叉神経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛、ヘルペス、帯状疱疹、脇腹痛、めまい、耳鳴りなど少陽絡みの症状です。
その他にも、お腹がパンパンに張って、食欲がなく、背中がコリコリの症状が目立ちました。

 これらの方に共通することは、大椎がとても冷えていること。
 そして少陽の経絡に沿って圧痛点があることです。
 陽気が塞がれて詰まってしまっているため、背中がカチカチです。
こうなると副交感神経支配の消化管は全く動かなくなり、停滞してガスが生じ食欲もなくなります。

 これを改善するために、大椎の温灸で気を通してあげることと、柴胡剤や龍衣(白花蛇製剤)を多用しました。
蛇は去風湿剤ですが、少陽経絡の気を動かす力もかなり大きいように思います。

 面白いことに、月経がある女性は、月に二度この少陽の症状が出やすいようです。
 それは、排卵期と、月経前〜月経にかけて・・・・やはり陰陽のバランスが変化する時期です。
 長い目で見れば、更年期の時期もそうですね。

 気血津液精と、陰陽がたっぷり満たされており、十分な余力がある方は何のトラブルも感じませんが、貯金がなくなってきている方は、このような時期のほんの少しの変化や揺さぶりにも激しく症状が出てしまうようです。

 体に出てくる症状というのは、今の生活を見直す警告サインですね。
 このような状態になったら、若いころのように無理をしたり横着をしていると、とりかえしがつかなくなりますよ・・・ということなんですね。
 自分も更年期に足をつっこみ、無理がきかなくなりました・・・・今まで平気でできていたことができなくなるというのは、かなり辛いことですね。
 老いを知り、ペース配分を修正しながら生活してゆくのが、生き方上手なのかもしれませんね・・・。


追伸その後のボクチンはいかがでしょうか?  秋ネコと言われるくらい、これからはネコちゃんがふっくらして毛艶がよくなる季節ですね。
 可愛いボクチンの写真・・・・何枚あっても飽きないです。

DSC_0220
DSC_0220 posted by (C)ボクチンの母

御返事メール:
おひさしぶりです。最近サボりがちのブログへのご協力、ありがとうございます。
 また、とても詳細な秋口に多い疾患の分析と解説、重ねて御礼申し上げます。

 当方で類似したケースでは、地元では珍しく六君子湯に茵蔯蒿湯の併用がズバリ的中というケースでした。補中益気湯は多用しても六君子湯を必要とするほど脾胃虚弱な人に遭遇するケースは、こちらでは滅多にないのですが、面白い配合ですがよく効いてます。

 村田漢方堂薬局で目立つ昨今は、やはり秋燥に関連した疾患です。アトピーなどでは急激に乾燥症状が勃発して、服用をさぼっていた連中も、慌てて地黄剤などを中心に服用を再開した人もおられるくらいです。

 順調に経過しているからと侮っている人ほど、微調整のコツを習得しないまま、自主的(苦笑)にサボった人ほど慌てているようですが、自業自得と言ったらかわいそうですよね。

 といっても、現実には村田漢方堂薬局では相変わらずご相談者が最も多いのは、やはり悪性腫瘍の人達です。
 末期で紹介されて来られる人では、かなり厳しいものがありますが、それでもクオリティ・オブ・ライフの向上には多かれ少なかれ貢献できていると思います。
 一般的にはみずから自覚を持って本気で来られる人ほど、経過は良好で嬉しい報告がしばしば入って来ますので、このような時が最も仕事冥利に尽きる喜びですね。

 但し、経過が良好だからといって油断して服用を怠った為に後悔される人が毎年何名かおられます。漢方薬類の実力を再認識されて再度一念発起されても取り返しがつく人と、つかない人に分かれるのも辛いところです。
 油断した1〜数ヶ月のブランクは想像以上に大きく後退してしまうことがあるので、高を括ることは出来ません。

 悪性腫瘍のご相談が縁で、漢方薬類にどっぷり漬かられて二十年近くなる人も増えて来ましたので、これらの人達を見ていると、やはり漢方は捨てたものではありませんね。

追伸
 ご心配ありがとうございます。お陰さまでボクチンは完全に回復して、元気で過ごしています。今回のブログに元気な姿の写真を掲載させて頂きます。

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DSC_0226 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 21:00| 山口 ☀| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2009年09月04日

貴重な桂枝湯証体験のおたより

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DSC03369 posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:東海地方の女性薬剤師

ご無沙汰いたしております。
 先日の先生のブログ・・・インフルエンザに対しての麻黄湯使用の危惧、予防なら玉屏風散の一点張りへの懸念に関して、まさしく同感です。

 処方箋をやっている薬剤師さんから、”麻黄湯がいいんでしょ?”という電話が頻繁にかかり、答えるのもウンザリしてきました。

 教科書中医学と臨床とは本当に大きな開きがあり、日々気が抜けない状況です。

 こちらでも新型インフルエンザで休校になっているところも多く、(何と娘の高校まで・・・)油断できません。
 当方でも、銀翹散、カッコウショウキサン、ごく少量の西洋人参を併用するような処方が多く、しかしまだ、白虎加人参湯の人には遭遇していません。

 そんな中、今日ご報告したいのは、桂枝湯・・・・です。
 自分の体でいろいろと試してみた結果を、恥ずかしながら送ります。
 ”アホな奴”と思いながら聞いてくださいね♪

★夏場の桂枝湯★

 夏の蒸し暑い日、もともと痰湿体質のため、一汗かいて体をスッキリさせてから仕事をはじめようと、朝からダンスレッスン。
 大汗をかいて、急いで温かいシャワーを浴びてから仕事!
 ところが、体の火照りがなかなか収まらず、せっかくシャワーでスッキリしたのに、また汗が出てくる。
 そこへクーラーの風が当たる。

 しばらくすると、手足が抜けるようにだるい、皮膚表面に違和感、目がショボショボし見にくい、眩暈、考えがまとまらない、しゃべりたくない・・・などの症状が現れ、37度5分の微熱があった。
 舌は淡紅で薄白苔、脈は浮緩。

 こんな症状のとき、皆さんならどう考えますか?
 私は自分の体がこのような状態になったとき、実は何度も誤治しています。
というよりも、試してみたくなるのが人情です(笑)


1,二陳湯などの去湿剤を使うと・・・

 もともと痰湿体質があること、手足が抜けるようにだるく、めまいがして、頭がスッキリしない、言葉が出てこない・・・
 などを湿邪の性質と考えると、まずは去湿してスッキリしたい・・・と思ってしまう。

 竹茹温胆湯のような熱はないので、二陳湯か?と使用してみても、全く効果がなく、喉が渇いてきた。

分析・・・この眩暈、頭がスッキリしないのは、中焦の痰が上逆して清陽を塞いだものではない。
 その根拠は、舌苔白潤、脈滑がなく、咳嗽、吐き気などの症状もない。


2,補中益気湯で益気したら・・・

 疲労倦怠感、しんどくてしゃべりたくない、自汗、眩暈を中気不足の症状。
 発熱は脾の運化が低下して水湿が停滞し熱化したと考え、補中益気湯を服用したところ、体が火照り、頭がのぼせた感じになりますます悪化した。

分析・・・舌象、脈象からみて、邪はまだ表にあること
気が動いていないところへ補気することで、さらに閉塞し熱化した。


3,四物湯で養血したところ・・・

 目が異常に見にくい、考えがまとまらないとき、血虚があるのでは?と考えてしまう。

 月経後などは、一度四物湯を煎じて服用しただけで、目がピキピキと見えるようになり、元気が出てくるのに、今回はますます悪化。何の症状もとれず、ますます塞がった感じになる。

分析・・・四物湯の膩性で邪が停滞してしまった。


★太陽中風の営衛不和証・・・・桂枝湯を処方したところ、1服で全快した。

分析・・・汗をかいてクーラーの風にあたったことで、衛気が閉じて気の運行、営血の運行が阻滞したため、清陽しなくなった。
汗をかきすぎて、気が抜けて弱まり、調和営衛できなくなったと考えられる。
 脈、舌をみると、邪は表にあるので、その点を見逃したところが誤治の原因。

 夏でもクーラーが発達している現代では、桂枝湯を使うことも多い。
 普段は、麻黄剤を使うような人でも、夏に繰り返し汗をかくことで、虚している場合も多く、運動後汗をかくことは正常だが、その汗がいつまでも止まらない状態であれば、自汗だと考えることがポイントかと思う。


お返事メール: 基本方剤、桂枝湯のとても貴重な御経験、詳細な御報告ありがとうございます。とても勉強になりますっ!
 また、ブログへご協力賜り、嬉しい限りです。

 それにしても先生の体質は外見からは想像しにくいほど、虚証傾向が強いのですねっ!
 「邪の邪の湊るところ、その気は必ず虚す」のですから、新型インフルエンザにも注意が必要ですね。

 きっと毎日様々な病気の方の漢方相談で、心身ともに疲労が激しいこととお察し致します。でも、ご自身の身体も労わられて、本業もほどほどにされるべきかと存じます。

 数ヶ月前に体格優れた親友(警察官)が、夜勤明けに急死してしまい、そのショックからいまだに立ち直れないヒゲジジイです。

 ともあれ、貴重な桂枝湯の自験例の御報告、ありがとうございました。

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DSC03215 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 20:29| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2009年07月10日

重濁粘膩な湿邪が跳梁跋扈する梅雨

シジュウガラ
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:同業の彼女(薬剤師)

 ご無沙汰いたしております。
 梅雨のうっとうしい季節、いかがお過ごしですか?
 私の方は湿に弱くパワーが半減しております。

 さて、例の魔除け・・・・素晴らしい額に入れていただき、輝いていますね。
 この先、良いことがたくさんありますように♪

 それにしても、今年の湿邪は半端でないようです。
 毎日、湿邪の重濁性、粘滞性と悪戦苦闘しています。
 それにひきかえ、陰虚の方の元気がよいこと・・・・。

 先日も、夕食に、素麺を一人前普通に食べただけで、明くる朝、顔がむくみ、頭がふらつき、思考がまとまらず、四肢が抜けるようにだるくて仕事どころではない状況に陥りました。

 舌をみると、湿に溢れてテラテラとしていて歯形があり、いやな黒ぽい苔がある・・・・。
 おけつか、寒湿極まったか・・・脾腎陽虚か・・・・

 いよいよお迎えが近いのかもしれない・・・と焦りました。(しかし、実は前の晩、血虚対策でポリフェノールの多い赤ワインを飲んだ染め舌であったことが、後に判明・・・まだ少しは生きれそう 笑)

 もともと脾虚の上に、腎も肺も弱く、少し無理をしたり、過緊張が続くと、尿の出も便の出も汗の出も悪くなり、八方塞がりの体になってしまいます。

 冬ならば葛根湯と五苓散でうまくとれてゆくのですが、この季節にはうっかり使用するとさらに悪化する経験をしています。

 藿香正気散(カッコウショウキサン)と川芎茶調散(センキュウチャチョウサン)にヨクイニン茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)を足してみましたが、今ひとつ・・・。
 もとは気滞があったことを考え、四逆散を使って、詰まりがとれてきました。

 しかし、肺気が不宣で少量の越婢加朮湯と万寿霊茸の液を飲んだところ、一気に汗が出始め、解表成功。
 今度は10分おきくらいにうっとうしいほどお小水にゆき、やっとこさ仕事ができる状態になりました。

 先生なら、こんな回り道をしなくても、ビシッと処方されることでしょう。
 自分のことになると、主観が入り、どうも迷いが生じてしまいます・・・ヤブですね。

夕方のツバメ
夕方のツバメ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:おたよりありがとうございます。

 大きな魔よけ、ようやく掲げる場所が見つかりました。
 薬局内を何度も検討したのですが、その面積が確保できず、結局自宅内の階段になりました。世間様のお目には入らない場所で残念ですので、写真をブログに掲載することで「魔よけ」の効果が上がることを期待しています(笑。

 また、いつもながら鋭い分析、流石ですね。

>それにしても、今年の湿邪は半端でないようです。
>毎日、湿邪の重濁性、粘滞性と悪戦苦闘しています。
>それにひきかえ、陰虚の方の元気がよいこと・・・・。

 非常に的確で、当方でもアトピー性皮膚炎の人達で顕著な違いが現れています。
 陰虚火旺体質の人達は雨降りの毎日が続いて炎症と痒みがほとんど消失して喜んでいる人がいるかと思えば、これまで順調に推移していた人が、雨降りが続きだした頃から、急に発疹にともなう滲出液も増え、村田漢方堂薬局では滅多に使用しない消風散も追加せざるを得なくなった人もおられます。

 一人ひとり、四季折々の配合変化のパターンを探りつつ、ご本人にもコツを習得してもらう必要があり、アトピー性皮膚炎には最も神経を使います。

 しかしながら、実際にご相談者が増え続けるのは悪性腫瘍関連ですので、現代社会の悩ましい状況をそのまま反映している現状です。

赤とんぼ
赤とんぼ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 12:17| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2009年01月24日

先生は、インフルエンザに麻黄湯を使うことについて、反対なのですか?

前回の続き

折り返し頂いたメール:先生、ご安心ください。
 先生のブログでどうこうではないと思います。

 実は先日、あるところでシブシブ当番当直したとき、あるドクターから
”今日はA型が多いけど、タミフルを止めて、麻黄湯を使ったらどうかな?”
と意見を求められ、反論したわけです。

 彼には私が言っていることがよくわからなかったらしく後日、某メーカーさんに尋ねられたのでしょう。
 気の短さをこらえながらお話しましたが、しょせん平行線ですね・・・・徒労に終わるだけでした(-_-;)

 私がもし男だったら、先生みたいにズバズバ言いたいナ。
 女だてらに口が過ぎるのは見苦しいので、辛抱しています。(笑)

 今年は例年より雪が少なく、その分、風が冷たいですね。
 こちらは腎が冷えている方が多いです。
 表証で寒邪が強いのですが、化熱もあり入裏しやすい方が多く、初期に温裏散寒+疏風清熱の組み合わせが目立っています。

 そんなわけで、麻黄附子細辛湯と銀翹散を併用する例が多いのですが、あの方たちには、理解されないどころか、”ヤブじゃないの?”と言われかねませんねっ!


御返事メール:お返事ありがとうございます。ちょっとだけ安心しました。
 そういう事情だったとは、大いに納得です。

 でも、とても興味深い話で、同じ医者でもヒゲジジイの身内には、世間のお医者さんたちよりも漢方知識は豊富なはずのその医師は、患者さんに漢方薬を要求されても、決して出さないそうです。専門家ではないからと実に謙虚です。

 漢方の弁証論治がそれほど甘くないことをよく知っていればこそのことのようですが、そいう医師こそ、可能な部分から投与して、もっともっと習熟して欲しいものですが、謙虚過ぎるにもほどがあります(苦笑。

 こちらも風邪の季節ですので、天津感冒片や涼解楽(いずれも銀翹散製剤ですが)、板藍茶や白花蛇舌草、配合比率の理想的な葛根湯製剤など異常な売れ行きを示していますが、すべて常連さんやお馴染みさんの常備薬です。異常に売れている割にはまだ誰も風邪を引いたという報告がないのです。

 そんじょそこらの専門家よりも常連さんたちの知識は豊富です。皆さん予防がうまくなって、滅多に風邪を引かないし、引いても処置が早いので、すぐに治っているようです。

 先生の地方では興味深い配合が目立つようですが、こちらでは過去の例では初期だけは葛根湯製剤に天津感冒片の適量で軽症のまま治っている人も一部におられますが、葛根湯製剤すら不要の人も多いようです。

 葛根湯に適量の銀翹散製剤についても、こそこそと批判する中医学派もどきがおられますが、先生もヒゲジジイと同類ですね(笑。

 杓子定規な教科書中医学の域から出れない人は縁なき衆生です。
posted by ヒゲジジイ at 00:27| 山口 ☔| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする

2009年01月22日

ストレスだらけの漢方相談

おたより:超美人の女性薬剤師

 ご無沙汰いたしております。
 ブログを拝見し、先生も高血圧から脱却されたとのこと、おめでとうございます。
 歩いたり、自然に身を任せるのは、実に爽快なことですね。

 実は私も、昨年12月・・・
 先生流に、なかなかピントが合わず微調整に苦しむ方(しかも遠方の方ばかり)が続いて、耄碌した頭を悩ませ、不眠の日が続きました。

 頭のふらつきに耐えられず、血圧を測ると、(188,110)
我が家は伝統的な卒中家系で、私は卒中のサラブレットです。
 右足の感覚が悪く、靴やスリッパが脱げて仕方がない・・・・などの微小梗塞症状が続き、”何とかせにゃ!”
 と思っておりました。

 ちょうどその頃、主人も会社のメタボ検診にひっかかり、1年以内に何とかしないと、リストラの対象になるとか・・・で大慌て。
 12月11日から、夫婦そろって万歩計を購入して、せっせと歩くようになりました。

 お正月も歩き三昧・・・。
 お陰様で体重が6キロほど減り、血圧も(120,80)まで安定してきました。
 頭のふらつきや、足の違和感も20日目くらいから消えました。

 今年はお天気が比較的良いので、自宅〜薬局まで8.5キロ歩いて出勤です。
 帰りは、主人が自宅から歩いてこちらへ向かい、途中で合流して自宅に戻る・・・と言った具合で一日17キロほど歩いています。

 不思議な物で、犬と同じで、歩きたくてたまらず、雨の日や雪の日はションボリ・・・・かわりに薬局で踊っています。(笑)

 変わったことといえば、とにかく熟睡できるようになったこと、夜中にトイレに起きなくなったこと、気の巡りがよくなったことなどです。

 この仕事は、一日中ほとんど座りっぱなしで、頭ばかり悩まさなくてはならないので、ある意味キツイですね。
先生も素晴らしいストレス解消法があり、よろしいですね。

 それにしても、あれだけよく動く鳥を、あんなにも鮮明に撮ることができて、凄い腕ですね・・・。
 普段は、遠くからしか眺めることができないので、”こんなに綺麗な生き物なんだなぁ〜”と感心してしまいます。
 これからも、楽しみにしております。

遅くなりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。


お返事メール:おたよりありがとうございます。
 先生もかなり繊細なのですねっ! 繊細なのはヒゲジジイだけかと思ってました(笑。

 身体を動かすのは本当によいことです。
 こちらではデジ一のお陰で、高血圧完全治癒と思っていたら、本日ばかりは連日の多忙と、頭に来ることと、ボクチンが恋に浮かれて二日間帰ってこなかったので不眠の二晩が続き、多忙な昼間に久しぶりに160の血圧に一瞬ふらつきました。

 三日間の疲労が溜まって閉店後は夜10時まで寝込んで、以後は120レベルに戻ってほっとしています。

 連日の忙しさは、当方も毎日遠来者の新しい人が続くのと、補充注文の人達が重なるので、とうとう水曜日はぶっ倒れそうになるまで疲労が出てきました。

 頭に来たことは、昔からよく知る人物に、当方の漢方でアトピーがほとんど治っている人の処方内容を支離滅裂な中医学理論で批判されたことです。
 結果が伴ってないケースで批判されるのなら、甘んじるところですが、明らかな結果が伴っている配合に、再発させかねない六君子湯や温清飲まで奨めながら、もっとも基本になる六味丸を否定されたのには唖然とするばかり。

 中医学を指導して回る人物でもこのレベルだから、村田漢方堂薬局がいまだに潰れるどころか、千客万来にならないように、受け入れを選別しまくっている現状が納得できます(苦笑。

 そうはいっても、やはり一部の不定愁訴症候群や、焦りの強い心の問題が大きく絡む分野は、明らかに不得意だと昨今感じているところです。

 進行癌や転移癌の人達が、心が据わっている立派な態度と比べて、命に関わる病気でもない不定愁訴症候群の一部の人達の焦りようには、ついて行けないものを感じる昨今です。

 ともあれ、先生もかなり危ないところまで行っていたようですが、神経を消耗する相談業務もほどほどにっ!
 ヒゲジジイの薬局のように、もっともっとご相談者を絞り込むのも一つの健康法かも・・・とアドバイスしなくても、きっと既に実行されていてのことでしたよねっ!


おり返し頂いたメール:おはようございます。
 目の回るような、お忙しさ、お体大切になさってくださいね。

 それにしても、支離滅裂な批判には腹が立ちますね・・・・・。

 こちらも、調剤薬局や病院を回っている某漢方メーカーが突然やってきて、”先生は、インフルエンザに麻黄湯を使うことについて、反対なのですか?”

 といきなり切り出され、貴重な時間をとられて憤慨したところです。

 今日一日、気持ちの良い日であることをお祈りしております。


ヒゲジジイのお返事メール:それにしても先生のところへ「インフルエンザに麻黄湯を使うことについて、反対なのですか?」と切り出す某メーカーさんの教養レベルが疑われますねっ!

 先生がヒゲジジイだったら、さしずめ「オメ〜っ、バッカジャナイノ〜〜〜っ!」と頭ごなしに喝を入れているところでしょうねっ(笑。
 きっと同様なことをさりげなくなさったことと信じていますが(笑。

 ふっと考えてみれば、そんな質問をされるということは、当方に転載させて頂いているブログの内容から、先生がどなたかを突き止めているということなのでしょうか?

 くわばらクワバラ、今回からは地方名は記載しないことにします。
いまさら遅いかもしれませんが、申し訳ないことでした。

 でもこちらにはまだその某メーカーさんは、喧嘩を売りに来ないのですが、なぜでしょう?
 学問的なことであれば、売られた喧嘩は真っ向から買ってあげますのにっ!

 しかしながら、あの連中には弁証論治はおろか、随証治療の考えすら念頭にないように見えますので、まともな話にはならないことでしょう。
posted by ヒゲジジイ at 21:06| 山口 ☁| 中医漢方薬学問答 | 更新情報をチェックする