ある読者からのおたより(前略)正直に言いますと、今回の風邪についての先生の記事は、知らない単語が多かったので、細かい点が頭を素通りし、「風邪をひいたがいろいろな漢方薬をうまく使用して何とかましになった」という形に圧縮されて頭に残っています。
漢方については、父が悪かった時に、いろいろなサイトを読みましたが、基礎知識がまったくない状態だったため、弁証法のレベルでの理解は不可能で、対症療法的な情報のみの抜き書きレベルになってしまい、そこから抜け出せていません。(後略)
ヒゲジジイの思わず漏らした本音のお返事メール:少し誤解されているといけないので、はっきりお知らせしておきますが、当方のブログは一般の素人さん向けとはなっておりません。
訪問者の半数近くは同業者(医師や薬剤師)あるいはメーカー関係の人、あるいは当方に既に来られて漢方治療を熱心に行われている人達が対象です。
一般の方にまで理解してもらおうとは実は、思っていないのです。 専門家にしか解読できない内容も多々頻出しています。
正直言って、一般の不特定多数の人にまで親切なブログにするつもりはないのです。
蒼朮や白朮の問題などは、漢方行政および漢方製薬メーカの杜撰さなどを指摘しているもので、専門家筋に直言しているものです。
【追記】 実際の薬局店頭での本業が、誰彼ナシにお気軽なご相談を望んでないだけに、当然このブログも皆に理解してもらえる内容になるはずもない。
ヒゲジジイの将来は長いわけではないので、日本の漢方が堕落する一方であるのを見てられないので、ブログを借りて折々に直言しているつもりである。
将来はもっと激烈な問題も書く機会がますます出てくるかもしれない。我が愛する日本国への後味悪い置き土産を沢山残して逝きたいと望んでいる。
それだけに、一般の人が趣味的に漢方薬に興味を抱いているというレベルのお付き合いこそ、もっとも避けたいと思っている。趣味に付き合っている暇はない。
2008年04月04日
実は、このブログの読者対象は不特定多数の一般向けとはなっていませんっ
posted by ヒゲジジイ at 01:19| 山口 ☁| 中医漢方薬学
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2008年02月05日
ブログで悪態をついた効用
昨日はWEB RANKING のクリック激減に対する嫌味タラタラ書いて、読書人に万歳三唱して終わったところであるが、先週まで吼え続けていた「食い意地」問題の悪態の方では、予想外の効果があった!
アトピー性皮膚炎や慢性蕁麻疹あるいは得体の知れない慢性湿疹の多くの人が、いわゆる「痩せの大食い」、痩せてないにしても明らかに「相対的」に痩せの大食い連中が8割以上を占めていた。
腹七分ではなく、人の一人前の食事に制限するように吼え続けていたが、どうせ馬耳東風かも知れないが、書くだけのことは書いておこうと書きなぐっていた成果がここ数日、メールや直接の来訪で、食事制限の成果が出たという報告が続いている。
正当な悪態でもあるから遠慮せずに書きまくった効用はあるもので、だから現在、こうして仕事中の合間に(書いてる途中にお馴染みさんが飽食時代の象徴「扁鵲(へんせき)」を買いに来た)、無理してでもこのことを書く気になった。
中には辛夷清肺湯が足らなかった人や、猪苓湯の濃度不足の人や、天津感冒片の併用が必要だった人など、皮膚病で来られている人は沢山いるので、微調整の必要もあったにせよ、総じて食事制限の成果は明らかであった。
ただ、逆に正月以来、無制限にキムチ鍋や過食が続いた人は、せっかく寛解していたのに明らかに再発した人も少数いる。
食い意地というのは・・・食料事情が過剰に豊富な日本では、テレビをつければ常にどこかの局で、過食を奨励するが如き飽食番組だらけ。
足るを知らない飽食人種に明日は無いかもしれない。
なお、昨日のWEB RANKINGのクリック不足問題に対する反響がメールで複数届いているが、一部は憮然とする内容ながら、ブログの延命にもなるので、気が向いたところで順次転載させていただくつもりである。
アトピー性皮膚炎や慢性蕁麻疹あるいは得体の知れない慢性湿疹の多くの人が、いわゆる「痩せの大食い」、痩せてないにしても明らかに「相対的」に痩せの大食い連中が8割以上を占めていた。
腹七分ではなく、人の一人前の食事に制限するように吼え続けていたが、どうせ馬耳東風かも知れないが、書くだけのことは書いておこうと書きなぐっていた成果がここ数日、メールや直接の来訪で、食事制限の成果が出たという報告が続いている。
正当な悪態でもあるから遠慮せずに書きまくった効用はあるもので、だから現在、こうして仕事中の合間に(書いてる途中にお馴染みさんが飽食時代の象徴「扁鵲(へんせき)」を買いに来た)、無理してでもこのことを書く気になった。
中には辛夷清肺湯が足らなかった人や、猪苓湯の濃度不足の人や、天津感冒片の併用が必要だった人など、皮膚病で来られている人は沢山いるので、微調整の必要もあったにせよ、総じて食事制限の成果は明らかであった。
ただ、逆に正月以来、無制限にキムチ鍋や過食が続いた人は、せっかく寛解していたのに明らかに再発した人も少数いる。
食い意地というのは・・・食料事情が過剰に豊富な日本では、テレビをつければ常にどこかの局で、過食を奨励するが如き飽食番組だらけ。
足るを知らない飽食人種に明日は無いかもしれない。
なお、昨日のWEB RANKINGのクリック不足問題に対する反響がメールで複数届いているが、一部は憮然とする内容ながら、ブログの延命にもなるので、気が向いたところで順次転載させていただくつもりである。
posted by ヒゲジジイ at 14:18| 山口 ☁| 中医漢方薬学
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2008年01月20日
臨機応変が特長の中医漢方薬学
昨今シバシバ、遠方から来られた人達に言われることは、一つ一つの漢方薬は本当に安いんですね〜〜〜という述懐である。
確かに漢方薬の安さでは自信があるが、かなり拗れた慢性疾患のご相談が主体であるから、単一方剤だけで治癒できることは滅多にない。
それゆえ、複数の方剤が必要になるから、少しでも経費的な負担を軽減して差し上げると言う殊勝な考えが含まれている。
のみならず、実情は既に村田漢方堂薬局の漢方を使用されている人こそ御存知のように、比較的単純な疾患の人達を除いて、状況に応じた臨機応変の配合変化を行ううちに、いつの間にか次第に増えて服用中の方剤を含めて常備する漢方製剤が十種類前後になっている人も多い。おそらく半数近くの人が該当していることと思われる。
(常連さんともなると、僅か十種類どころではない。)
最初は少な目の方剤で始めるにしても、状況による微調整を行ううちに、いつの間にが常備する処方数が増えるのである。
こういうきめ細かな配合変化を即座に行えるように、いつの間にか10種類前後の常備薬が蓄えられるくらいに継続服用される人こそ、真の中医漢方薬学の実力を発揮させることが出来るのであり、どこへ行っても解決してもらえなかった頑固な疾患を寛解させることが出来るのである。
但し、半年くらいで諦める人は問題外です。
posted by ヒゲジジイ at 01:54| 山口 ☁| 中医漢方薬学
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2008年01月17日
亭主の寿命は奥さんの頑張り次第という多くの現実
村田漢方堂薬局の仕事の現実は、生死に直結する疾患の漢方相談こそ、さらに真剣勝負であり仕事量も多い。
なかでも西洋医学治療の限界に達した段階でのご相談が最も多く、その場合に男性患者を支えるのに常に奥さんの役割が重要である。
男というのは最初は熱心でも、一定の効果があれば、直ぐにサボり癖が出てくるのはどうしてだろうと不思議でならない。命に関わる疾患ですら、直ぐに厭きる人が多いのはどうしたことだろう。
だからいつも言うように、男性はこれだから女性のように長生き出来ないのだ。
何年も前から繰り返し重篤な心疾患で、西洋医学治療も限界に達して、対症療法もままならないのに、幸いにも牛黄製剤や麝香製剤を主体にした豪勢な組み合わせで繰り返し社会復帰できたが、懲りずに直ぐに服薬が途絶える男性がいる。
しばらく服薬が途絶えるとまた動けなくなって入院となるが、確たる治療方法もないまま、結局は入院中に牛黄製剤などを服用することで退院となる。
ところが今度の入院ばかりは、いつ逝ってもおかしくないからその覚悟で、と医師に宣告されて、またまた牛黄製剤や麝香製剤のお陰でめでたく退院となった。しかも直ぐに社会復帰できるというか、社会復帰してしまうのだから怪訝である。
今度ばかりは奥さんが真剣になり、退院後も見張って漢方薬の服用を途切らさないように監視しているという。油断するとまたぞろ服用を怠るのが目に見えているからである。
いつまでこの監視が続くかどうかがご主人の寿命に関わっているのは間違いない。経費的には相当高額になるのは事実だが、経費を惜しんで怠るのではなく、男性の単なるサボり癖、努力の足りなさに他ならないだけに問題なのである。
ようやく奥さんが真剣になったから、当分命は繋げるかもしれないが・・・。
これが女性患者なら同様な疾患で10年以上、この男性よりもひどい状態から牛黄製剤や麝香製剤を熱心に続けて管理をみずから怠りないから、不治の心疾患でも悪化せずに一定の元気を保ち、入院することも無くなっている。
男性と女性の健康に対する執念の違いをいつも不思議に思うのである。
最終的には奥さんか、あるいは身近な女性たちが管理してあげなければ、男性は長生き出来ない運命であると結論付けている昨今である。
もちろんヒゲジジイとて例外ではないかも知れない(苦笑)。
posted by ヒゲジジイ at 00:09| 山口 ☀| 中医漢方薬学
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2008年01月15日
まだまだ続く年末年始の暴飲暴食による破綻
1月も半ばというのに、まだまだ年末年始の暴飲暴食の影響は続く。
4年ぶりに湿疹が再発したと久しぶりにみえた女性。案の定、年末年始の暴飲暴食、アルコールも嗜む方だから一気に再発してしまった。
当時よりもあらゆる漢方薬が安価になっているのに驚いていたが、こちらの方とて彼女の舌に黄膩苔がびっしり蔓延しているのにも驚いた。
6年前だったか、病院から出された風邪薬による薬疹が治まらず、皮膚科を転々として治らずに最後の手段?として村田漢方堂薬局に訪れた人だった。
今回も当時と同じ配合で恐らく短期間に改善することだろうが、2割程度の痕跡はしばらく続くかもしれない。
逆に反応性鬱病で職場を離れていた男性の場合は、年末年始の美味しい食事が却って体重を増し、元気に社会復帰のきっかけとなった人もおられた。リラックスして食事を沢山摂ることができたのが、却って幸いで、こうなるとあと一歩である。
暴飲暴食気味だったと言われるが、胃にも応えることもなく却って元気を増したのだった。
ラベル:暴飲暴食
posted by ヒゲジジイ at 20:46| 山口 ☁| 中医漢方薬学
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2008年01月13日
ご本人に一度も会わずに漢方薬を販売するなんて!
以前は電話相談や手紙相談だけでも漢方薬を販売していた時代もあった。漢方薬販売だけで生計をたてるには止むを得ない措置でもあったが、合わない漢方薬を販売して信用を失うことが出て来ると、これはまずいと思った。
既に服用していてピントに間違いない人だけは例外的に、あるいはオルスビー錠のように体質を選ばずに消化剤として使用出来るもののような一部の例外は除いて、一度も直接来られない人には販売しないという方針を貫いて既に二十年以上が経つのではないか?
強く懇願されて例外的に電話相談や手紙相談で販売してしまうと後が大変。一度ピントが合わないと、五里霧中である。だから昨今ではどのように懇願されてもご本人が直接やって来られない限りは漢方薬を販売しない。
どんなに詳細にメールに書かれて相談されても百聞は一見にしかずで、手紙や電話の内容と実際にお会いするとではまったく弁証論治が異なることも珍しくないからである。
最近は隣県くらいの距離であれば、7〜10日毎に真面目に通われる人が増えている。そのほうが断然有利なことは間違いない。ピントが合ってもへこたれずに通われる人も多い。
そのうち面倒になれば通信販売に切り替えることはいつでも出来る。厭きるまで来られるに越したことは無い。
通信販売に切り替える頃には、気心も体質もよくよく分かってくるから、メールや電話相談でも簡単に微調整が可能となる。
困ったときには直ぐに直接来られれば間に合う。
遠方の場合は、やはり最低二泊三日は必要である。その後はメールでの表現能力、交信能力次第である。臨機応変の漢方薬の意味が理解できるかどうかの学習能力にも関係する。
一度も来られずにメール相談や電話相談だけで済まそうとする怠け者は不要である。
こんな高飛車な書き方ばかりするから、昨年暮れに来られた交通事故後遺症の女性に、怖そうな薬局だから随分迷ったという話を聞かされた。それでヨイノダ。
恐いところへ一大決心で来られる気合が大事なのである。そのお陰で、この女性は10日間で著効あり、さらに10日間で驚くほど元気になった。
病院でも嫌われるほど苦情が多かった人だが、交通事故後遺症は村田漢方堂薬局では比較的得意分野である。
昨年も、脳脊髄液減少症で来られたはずの男性、意外にあっさりと速効を得ていつの間にか音沙汰がなくなったが、再発は大丈夫なのだろうか?
既に服用していてピントに間違いない人だけは例外的に、あるいはオルスビー錠のように体質を選ばずに消化剤として使用出来るもののような一部の例外は除いて、一度も直接来られない人には販売しないという方針を貫いて既に二十年以上が経つのではないか?
強く懇願されて例外的に電話相談や手紙相談で販売してしまうと後が大変。一度ピントが合わないと、五里霧中である。だから昨今ではどのように懇願されてもご本人が直接やって来られない限りは漢方薬を販売しない。
どんなに詳細にメールに書かれて相談されても百聞は一見にしかずで、手紙や電話の内容と実際にお会いするとではまったく弁証論治が異なることも珍しくないからである。
最近は隣県くらいの距離であれば、7〜10日毎に真面目に通われる人が増えている。そのほうが断然有利なことは間違いない。ピントが合ってもへこたれずに通われる人も多い。
そのうち面倒になれば通信販売に切り替えることはいつでも出来る。厭きるまで来られるに越したことは無い。
通信販売に切り替える頃には、気心も体質もよくよく分かってくるから、メールや電話相談でも簡単に微調整が可能となる。
困ったときには直ぐに直接来られれば間に合う。
遠方の場合は、やはり最低二泊三日は必要である。その後はメールでの表現能力、交信能力次第である。臨機応変の漢方薬の意味が理解できるかどうかの学習能力にも関係する。
一度も来られずにメール相談や電話相談だけで済まそうとする怠け者は不要である。
こんな高飛車な書き方ばかりするから、昨年暮れに来られた交通事故後遺症の女性に、怖そうな薬局だから随分迷ったという話を聞かされた。それでヨイノダ。
恐いところへ一大決心で来られる気合が大事なのである。そのお陰で、この女性は10日間で著効あり、さらに10日間で驚くほど元気になった。
病院でも嫌われるほど苦情が多かった人だが、交通事故後遺症は村田漢方堂薬局では比較的得意分野である。
昨年も、脳脊髄液減少症で来られたはずの男性、意外にあっさりと速効を得ていつの間にか音沙汰がなくなったが、再発は大丈夫なのだろうか?
posted by ヒゲジジイ at 21:24| 山口 ☁| 中医漢方薬学
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2008年01月12日
テレビ宣伝が盛んな八味丸製剤ハルンケアと防風通聖散製剤ナイシトールのお陰で漢方市場の売り上げが伸びるという薄気味悪さ
長ったらしいタイトルだが、ここまで詳しいタイトルを書く理由は不思議でならないからである。
尿漏れや夜間多尿に八味丸製剤が横文字の商品名ハルンケアでテレビ宣伝、肥満にはやはり横文字のナイシトールという名で防風通聖散製剤が盛んにテレビ宣伝されている。
日本古方派時代の30年前ころには、確かに八味丸証の人は巷にゴロゴロいたので乱売気味に売って多くの人に喜ばれたのは確かである。
ところが、時代は下って温暖化とともに食料品や暖房設備も充実した有史始まって以来の豊かな時代である。村田漢方堂薬局で観察する限りは、平成に入って八味丸証の患者さんに遭遇する機会は極めて僅少となった。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)のごときは言わずもがなである。
但し、傍線部分の婦人というのは現代社会では、男女ともどもというのが際立った嘆かわしい特徴であろう。
まあ〜〜宣伝に乗せられて素人判断から、せいぜい八味丸中の附子(ぶし)や、あるいは防風通聖散中の麻黄・川芎(センキュウ)・石膏というトリプルによる忌まわしい不快反応が出ないことを祈るばかりである。
尿漏れや夜間多尿に八味丸製剤が横文字の商品名ハルンケアでテレビ宣伝、肥満にはやはり横文字のナイシトールという名で防風通聖散製剤が盛んにテレビ宣伝されている。
日本古方派時代の30年前ころには、確かに八味丸証の人は巷にゴロゴロいたので乱売気味に売って多くの人に喜ばれたのは確かである。
ところが、時代は下って温暖化とともに食料品や暖房設備も充実した有史始まって以来の豊かな時代である。村田漢方堂薬局で観察する限りは、平成に入って八味丸証の患者さんに遭遇する機会は極めて僅少となった。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)のごときは言わずもがなである。
流行は、たいていの場合、それの需要者によって作られないで、それの供給者によって作られる。即ち頭の好い商人たちによって創案され、頭の悪い婦人たちによって需要される。(傍線ヒゲジジイ)昭和4年に発行された萩原朔太郎の名著『虚妄の正義』における正鵠を射たアフォリズムは現代社会と異なるところがない。
但し、傍線部分の婦人というのは現代社会では、男女ともどもというのが際立った嘆かわしい特徴であろう。
まあ〜〜宣伝に乗せられて素人判断から、せいぜい八味丸中の附子(ぶし)や、あるいは防風通聖散中の麻黄・川芎(センキュウ)・石膏というトリプルによる忌まわしい不快反応が出ないことを祈るばかりである。
posted by ヒゲジジイ at 00:31| 山口 🌁| 中医漢方薬学
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2008年01月09日
複雑な女性達
排卵日以降は瀉火補腎丸(知柏地黄丸)が適応して、生理が始まると六味丸が適応する複雑な女性達。
女性は男性と異なって複雑である。
茵蔯蒿湯を用いて冷え性が明らかに改善されたと申告される例は枚挙に暇が無いが、年々このタイプが増え続けている。
茵蔯蒿湯の薬味は寒涼性の生薬ばかりで構成されるのに一見矛盾しているようだが、明らかに活血化瘀作用が優れているからで、このようなことはどのような専門書にもネットにも書かれていない。
冷え性の皆に効くわけではない。
かなり厳密な条件がそろっていなければ無効である。少なくとも明らかな黄膩苔が必須条件である。
複雑な彼女達の多くは、アトピー性皮膚炎においても、排卵日以降の高温期に向かって悪化傾向が強い。
だからそれに応じた配合変化を行う必要があるが、思慮深く観察力の優れた彼女達は、半年もしないうちに上手に配合変化を行えるまでになるのだから立派である。
本気の彼女達だからこそ、いつの間にか中医漢方薬学の一定のコツを体得するのである。
疑問に思ったり病状の変化に困ったときは迷わず的確な相談に訪れたりメールが送られて来るから、折々の難問も克服できるのである。
この質問力・相談力こそが何よりも重要なことである。
病状の的確な報告能力と、中医漢方薬学を体感から学ぶ動物的な勘・・・皆にこれを求めるわけには行かないだろうが、何としても漢方薬によって病気を克服したいものだという情熱こそが彼女らのパワーとなっているに違いないのである。
今日はいつになく、最近増え続ける優等生の女性達を誉めたくなったのだった。
posted by ヒゲジジイ at 00:50| 山口 🌁| 中医漢方薬学
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2008年01月08日
ますます好転した人の方が目だった今年の休み明け
案の定、年末年始の暴飲暴食が祟って、あるいはそうでなくても食事内容の一時的な激変により、アトピー性皮膚炎や消化器疾患の人たちの一時的なぶり返し現象が見られたケースは複数、メールで報告があったし、仕事始めの昨日も一人だけ直接来られてのご報告もあった。
ところが、正月の食事の異変にもかかわらずむしろ順調に寛解中のアトピー性皮膚炎の人や重大な疾患の人達の直接のご報告を兼ねて補充に来られた人が多かったのは幸いである。
中には正月中に最高の改善を見たアトピーの男性もおられた。帰省を短期に止め、面倒だから外食もせずに少ない食事で済ませたのが効果的だったのではないか、あるいは風邪予防の天津感冒片の少量併用がよかったのか、という嬉しい結果である。
2007年12月31日
毎年仕事始めによくみられる病(やまい)ぶり返しの報告
このブログは想像以上に影響力があったものと思われる。気合の入っているひとが多かったのは実に頼もしい。
日頃から、甘ったれた考えの人を排除してきた甲斐があったというものである。
一時ぶり返した人達も、自覚があってのことだけにうまく微調整を行ってくれて事後報告であったり、頭を悩ませるような再燃者は今のところみられない。
それよりも頭を悩ませるのは毎年恒例の行事とは言え、新たな難問を抱えて新規の漢方相談に各地から来られる人達である。
しばらくは互いの切磋琢磨を要するだけに、無い頭を振り絞る仕事がこれから一年、また延々と続くのである。
来られる方たちが深刻に悩まれて真に苦しみ抜いておられるからこそ、こちらも本気で考え抜くことが出来るのであり、中途半端な気持ちで来られた人には、申し訳ないことながら、丁重にお断りせざるを得なかった。
つくづく因果な商売であることよ、と同じことをこちらにも書いたのだった。
初仕事、新たな難問、各地から
posted by ヒゲジジイ at 00:51| 山口 ☀| 中医漢方薬学
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2007年12月31日
毎年仕事始めによくみられる病(やまい)ぶり返しの報告
年末年始の暴飲暴食が祟って、来年の仕事始めには必ず数人の病(やまい)ぶり返しの報告が入って来ることだろう。
毎年恒例のこととなっているので慣れっこになってしまった。
せっかく好転して順調に経過していた人も、年末年始の暴飲暴食が祟ってやや再発気味となる例は、この仕事をはじめて35年間、同様な報告を繰り返し受けている。
たとえ暴飲暴食はなくとも、いつもとは異なる食事内容の激変からくる影響が大きいのである。
おまけに一部の自覚の乏しい人は、服用回数が激減する始末。
とりわけ胃腸疾患やアトピー性皮膚炎などの皮膚病関係に多い。
いまさら十分に気を付けるように言ったところで、馬耳東風の人が多いので、強調する気にもなれない。
かく言うヒゲジジイ自身が、すでにコッテリした食品ばかりが続いて、やや便秘気味である。漢方薬の服用も、休日というのに昼の服用が欠けがちである。(だから男は長生きしにくいことは常々述べている通りである。)
だからといってヒゲジジイ個人の問題と、深刻な病気で漢方薬に頼っている人の問題を同列に置いてはならないのである。
職業柄、自分自身には多少甘くとも、他者にはやや厳しくても当然である。病気がよくなってくれなければ職業として成り立たない。
この当然の機微が分からない人は、ヒゲジジイの哲学の煙に理解を示すことも出来ないだろう。
ところで、村田漢方堂薬局に来られている男性でも熱心に欠かさず真面目な服用を数年から10年以上という人もある。
女性人に比べればはるかに人数は少ないが、男性でも熱心な人もおられるのは事実である。
しかしながら、総じて男性は薀蓄を求める割には長続きしないことが多いのは歴然たる事実である。
posted by ヒゲジジイ at 11:41| 山口 ☁| 中医漢方薬学
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2007年12月23日
子供の裸足生活と大人の裸足生活の意味は微妙に異なる
昨日の冬の裸足生活者のブログは、とても反響が多かった。現在、六味丸を服用中の人から、意外にも寒い冬にもかかわらず自宅では裸足生活が日常だが、自分は瀉火補腎丸の方がよりフィットするのではないでしょうかというご質問ばかりでなく、すでに瀉火補腎丸を服用されている人からもおたよりがあった。
【補注:瀉火補腎丸=知母地黄丸のみならず三物黄芩湯(サンモツオウゴントウ)証の場合もある。】
おたより:北陸地方の鍼灸師
前略
お蔭様で腰は大分楽になりました。今朝のブログ私もその一人ですね(笑)
やはり、瀉火補腎丸を使用するということは、腎陰の虚が激しいということでしょうか?
自分は小さい時から、靴下をはくのがいやで、夜など足が火照って寝れないことがしょっちゅうでした。
先天的な問題というか、素因なども考えられるのでしょうか?
お返事メール:ほとんどの子供は本来、稚陰稚陽で、陽に傾きやすく六味丸証がベースにありながら、五臓六腑それぞれに寒熱虚実に個性をあらわすものと思われます。
言い換えれば、六味丸的な陰虚火旺の性質を持つのが幼児・子供の本性のはずですから、その後の生活環境によって、陰虚火旺・虚火上炎の知柏地黄丸証にまで発展するかどうかが左右されるように思われます。
環境因子が大きいのではないかと思います。
多くの子供は、靴下を履きたがらないことからも、総じて子供というものは稚陰稚陽で、陽に傾きやすい六味丸証を持っていることが言えるはずです。
ところが、昨今は大人になるにつれてますますエスカレートし、虚火が益々熾んになって瀉火補腎丸を必要とする人達が年々増え続けているように感じています。
つまり、子供の頃は冬でも靴下を脱ぎたがる傾向があった人でも、大人になるにつれて靴下を必要とするように稚陰稚陽も適度に安定に向かうものでしたが、昨今は成長するにつれ六味丸証よりも虚熱の勢いを増す人が増えているように思われるのです。
この現象が中年に差し掛かって、生理が終わった以降にガラリと体質を変え、若い頃の足冷えが一転、裸足の生活を好む野蛮化(苦笑)の道に嵌った人々にもしばしば遭遇する昨今です。
子供の場合は裸足の生活を好むからと言って、アトピー性皮膚炎でもない限りは瀉火補腎丸を使用すべきではなく、子供は稚陰稚陽なので、穏当な六味丸を主体に考慮すべきですが、大人の場合では同じ裸足生活人間ともなると、虚熱が強烈なことが多く、虚火上炎と言われるように、顔面紅潮や眼の充血や寝汗などが顕著に併発している人もあるくらいです。
蛇足ながら、愚妻も中年以降は突如として瀉火補腎丸の愛用者となっていますが、小生の場合は、冬ともなれば靴下をこよなく愛しております。奥ゆかしく上品な人間ですので(苦笑)。
【編集後記】 上記の赤文字部分を補足すると、稚陰稚陽というよりも稚陽稚陰として中医学世界では定着した熟語であり、子供の体質的な特徴を清の時代に呉鞠通が『温病条弁・解児難』で記した次の論説が出典である。
小児稚陽未充、稚陰未長者也。つまり「小児のおさない陽はまだ充実しておらず、おさない陰は成長していない。」というものである。
また、古くは朱丹渓が
陽常有余、陰常不足という小児の生理的な特徴を述べている。
つまり、小児は常に陽が有り余っており、陰は常に不足しているという意味である。
これらによっても分かるように、子供たちが靴下を脱ぎたがるのは当然の理であり、足が火照って家では真冬でも裸足で平気であっても何の不思議はないわけである。大人とは根本的な生理特徴が異なっている。
このように、生理と病理方面においても小児は決して大人のミニチアではないということである。
posted by ヒゲジジイ at 00:19| 山口 ☔| 中医漢方薬学
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2007年12月20日
遠方の場合はメール力(りょく)次第です
タイトルの「力」は、カタカナのカによく似ているので誤読されないように願います。ひらがなでいえば「めーるりょく」と言いたいのです。
これまで地元近辺で様々な治療法を試みても治らず、ワザワザ遠方から泊りがけで下関にやって来られても、その後のメールリョク(メール力)次第で、完全寛解が得られるか、中途半端で終わるか。
順調に経過する限りは必要がなくとも、効果が途中で途絶えたり、中途半端な効果が持続する場合は、微調整の為にメールを使った詳細な情報交換が必須となる。
車で数時間以内で通える人で熱心な人は、7〜10日ごとに半年、一年と通い続けられるから、相当な難治性のものであっても、最終的にはより完全寛解に近づけるのである。
その点では遠方の場合は、しばしば通うことが出来ない分、メールでの定期的な報告が必要なのである。
中医漢方薬学における弁証論治は、とりわけヒゲジジイの弁証論治は極めて神経質で綿密繊細、その人の体質と病状を徹底的に知り尽くして適切な方剤を見つけようという完璧主義者なのである(苦笑)。
その割には比較的シンプルな方剤を好んで組み合わせるので、この点でも明らかに中医学と日本漢方を合体させた中医漢方薬学となっている。
ところでここ数日、直接のご来訪者のみならず、常連さんの電話による補充注文やメールによる相談や注文であんまり忙しくてブログの更新を怠っていたら、ご訪問者数の割にはウェブランキングバナーのクリック数が激減しているので、上記のようなあらずもがなのブログを書いてお茶を濁した。
posted by ヒゲジジイ at 13:20| 山口 ☀| 中医漢方薬学
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2007年12月03日
寛解しても油断すれば再発することもあるのは当然です
人の一生は意外に短い。たかだか80年〜95年。男性の多くは85歳までもたないことも多い。
だから、一部の例外の人を除いて、寿命が尽きるまでには様々な病気に侵されても止むを得ないが、その都度直ぐに回復する人もいれば、慢性化して西洋医学治療では歯が立たないケースも意外に多い。
花粉症やアトピー性皮膚炎などは、悲観して自殺しない限りは生命を奪うことはないが、免疫系にも関連するのだから、まったく寿命と無関係とは言い切れない。
昨今は飽食の時代でダイエット・ダイエットと喧しい時代だが、食わなけりゃ良いのに皆がみな過食気味だから、血液成分がいびつになって胆石症や尿路結石が頻発している。
生活習慣病や悪性腫瘍の問題など、枚挙に暇が無いほど人間様の病気の種類は多い。
僅か80年前後の寿命だから、数々の病気に侵される人が多いのも当然である。一旦慢性化すれば文字通り持病となることも珍しくはないので、各医療機関を歴訪しても中々治らないことが多い。
しばしば聞かされる話が、どこそこの名医に診てもらったことが大変な名誉かのように自慢される人が来られるが、だったらそこで治してもらえば良かったじゃないか、といいたくなるほど世の中は名医だらけの現実である。
そのように各地で苦労されて漢方薬も「名医」の処方を飲み続けて治らないケースでも、多くは1〜2年も頑張れば、村田漢方堂薬局の漢方薬でかなり寛解するケースが多いが、それでも来訪者の1割弱は、なかなか思うように運ばない。
その1割弱の人の多くは半年から1年もしない内に去っていかれることは、止むを得ないことながら慙愧の念に耐えない。
どんなに頑張っても100人が100人全員を寛解に導くことが出来るわけではないので、本来完璧主義の性格上、これが原因で不眠気味な一生を終えなければならないのだろう。
本題の再発問題であるが、最初に述べたように人の寿命はたかだが80〜95年である。上記で述べたように漢方薬を服用して1〜2年でかなり寛解したからといってもそれで服用を中止すれば、再発率は低いとは言えないのである。
一生の短さから考えれば当然であろう。
成人して以後は、細胞は劣化し老化の一途を辿っているのである。
せっかく漢方薬で病気が寛解しても三年以上頑張れるのは一部の人に限られている。一生は短いというのに。
再発して初めて事の重大さに気付き、細く長く、あるいは太く長くのお付き合いが再開する場合は意外に多い。
なかでも漢方薬に嵌ってしまった常連さん達は、少しでも元気で長生き出来るようにと、一生涯どころかあの世に行っても漢方薬を続けるつもりだと皆が口を揃えて言われるのだから、半端じゃありませんよ(笑)。
そのお陰で村田漢方堂薬局は潰れずに済んでいる(苦笑)。
posted by ヒゲジジイ at 01:22| 山口 | 中医漢方薬学
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2007年12月01日
服用回数の問題について
通常ならこんな時間にコーヒーを飲んでいるところだが、飲まないでいたら眠気が差して来た。やはり飲まないほうが睡眠には良いのは当然だろう。今日は飲まないで頑張ってみようと思う。
幸い、本日は返信すべきメールも少なかったので・・・と言っても少なくとも二桁の返信は返している。15通くらいで済んでいるのは珍しい。
ともあれ、本題の服用回数の問題である
午前中に来られた人は、一ヶ月目くらいだが、すでに一日2回になることがあるが、十分に効果が持続していると言われる。病歴は長くとも速効を得た人ほど油断しやすいが、2回になるときがあっても効果が持続していると言われるので、ご自由にまかせた。(病気の内容から今後もしも効果が落ちたら服用回数の問題である。)
午後はデリケートなアトピーの子供さんのケース。親御さんが補充に来られたが、夏休みに真面目に服用した当時は殆ど完全に近く治っていたのが、服用回数が一日1回に落ちていたために、ひどく痒がるようになって手などは悲惨な状態に戻っていたそうである。
痒みがひどくなる夜間だけの服用になっていたので、親も見るに見かねて1週間前から一日3回服用できるよう食卓に準備してやるようしたら、この僅か一週間でひどかった手の症状も首の赤みも痒みも殆ど消失してきたと言う。(親が準備してやるのは当然だろう!)
親御さんも当方の漢方薬の愛用者だから、特例として御相談に乗った子供さんだから、薬用量が激減すると、どのような事態になるかよく理解しておられて話は早い。
これが親御さんが当方の漢方愛用者でなかったなら、効かなくなったと理不尽な抗議を受けていたかもしれない話だが、上記のように2回の服用で効果が持続して、体質改善の目的まで果たせれば上々であろうが、一日1回の痒いときだけの服用になったアトピーの子供さんでは効果がまったく持続出来ていない。
知柏地黄丸製剤・猪苓湯製剤・インチンコウ湯製剤・イオン化カルシウムの併用だから、上学年とは言え小学生には辛い服用なのかもしれない。しかしながら、かなりの速効が得られるのだから、親がしっかり服用させる義務があろう。
ともあれ、上記の2例とは無関係に、あくまで一般論の話だが、
最初に速効を得た人ほど、服用回数が減る傾向が強く、また往々にしていつまで服用すべきかを早い時期からとても気にすることが共通している。
少しずつ効果が出ている人の方が、比較的真面目に継続する傾向があるので、結局は最終的に治りがよいケースが多い。
最初に速効があった人ほど、その後の継続に問題無しとしないのである。この傾向は、何十年この仕事をしても実に理解に困しむ謎である(苦笑)。
posted by ヒゲジジイ at 01:16| 山口 ☀| 中医漢方薬学
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2007年11月30日
一生涯販売しないであろう防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
書かなきゃいいのに、やっぱり已むにやまれず書いてしまった防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)。
本音を言って、私の大嫌いな防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)。あれほどテレビでナイシトールと名前をかえて喧伝され、有名になればなるほど嫌悪感を抱いてしまうボウフウツウショウサン。
おそらく一生涯、販売することがないであろう、なんでも絶対ということは絶対に言えないから・・・と思いながら「絶対」を入れて書いてしまった防風通聖散。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)を指名されても絶対に売らない
のみならず、とうとう
にも書いてしまった。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
本音を言って、私の大嫌いな防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)。あれほどテレビでナイシトールと名前をかえて喧伝され、有名になればなるほど嫌悪感を抱いてしまうボウフウツウショウサン。
おそらく一生涯、販売することがないであろう、なんでも絶対ということは絶対に言えないから・・・と思いながら「絶対」を入れて書いてしまった防風通聖散。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)を指名されても絶対に売らない
のみならず、とうとう
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
posted by ヒゲジジイ at 00:22| 山口 ☀| 中医漢方薬学
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2007年11月25日
ピントが合っている漢方薬の服用回数を減らすと?
若い頃にシバシバ経験した苦い思い出。
最初から運よくピントが合って、調子が良いと喜んでおられた同じ人が、何回か通われるうちに、以前のような効果が感じられなくなった、最近はあまり効かないから今回は配合を変えて欲しいという訴えである。
ところが相談カードで点検すると、明らかに服用回数が減っている。10日分が20日以上かかって来られているので、最近服用回数が減っているから効果が激減したのだと思いますよ、と進言すると、血相を変えて「一日3回キッチリ飲んでますよ!」と断言される。
そこで相談カードの記録を証拠に見せ、歴然とした事実を突きつけても頑迷に認めようとされない。
このような経験は若い頃にはシバシバ遭遇して歯軋りし通しだった時代も多い。客観的な判断力を狂わせる愚かな駆け引きと、当方の気の弱さから、言うなりに処方を変えてますます効果が落ちる。
結局はいつの間にか無音となることもあり、途切れ途切れでも意地張って頑張ってくれた人では最も多かったのが、ようやく半年後くらいになって最初に効果があった配合に戻したところ、やはり最初の配合が正解だったというお粗末!
しかしながら、きちんと規定どおりの服用回数をしっかり守られていても、アトピー性皮膚炎などの極めてデリケートな疾患では、季節的な変化や環境変化によって、微妙に効果がずれてくる場合があるので、よく効いていた配合でも効果が落ちてくる場合もあり得る。この場合はお互いに根気よく微調整して効果が落ちないように努力する必要があるので、服用回数が激減したための効き目が落ちるケースと混同してはならない。
最も判断に窮するのは、服用回数が一日2回になっている場合である。
初期には3回しっかり服用されていた人でも、少し調子が良いと長丁場のため2回に服用回数が落ちてしまっていて、そのまま順調に経過している場合はまったく問題にならないのだが、悩ましいのは「最近は効果がやや劣るようだ」と申告された場合である。
効果が落ちているのは、おそらく服用回数が減っている為と思われるが、時にはやっぱり微調整が必要な場合もあるからである。
参考文献:漢方薬は中医漢方薬学派の漢方相談専門薬局:本来の漢方薬とは? の最終節部分
難病、慢性病克服のコツは?
漢方薬を使用して難病・慢性病を克服、解決しようとされる場合、病気に対する考え方のしっかりした中国流の分析的な方法、中医漢方薬学によって配合された漢方製剤を、しばらくは根気よく続けなければなりません。
その為、漢方薬を服用される方も、ほどほどの忍耐と努力が必要です。
適切な漢方薬の組み合わせが決ってからは、もしも直接来られない時は、メールやお電話で御注文して頂くだけで、翌日には御自宅で漢方薬を受け取れる、大変便利な通信販売の方法があります。
毎日きちんと漢方薬を1日3回、まじめに服用し続けるのは面倒で、どうしても忘れてしようがないという方の場合、あっさりと割り切って、朝と晩の2回だけの服用に決めても大丈夫な場合もあります。治るまでに普通よりは期間がかかることが多いのですが、前記@ABの条件を満たす「漢方製剤の組合せ(配合)」を安易に省略するようなことがなければ、大丈夫なことが多い訳です。
但し、こじれている場合や難病・重病の場合はこのような訳には行かず、1日3回の服用は必要です。
posted by ヒゲジジイ at 10:00| 山口 🌁| 中医漢方薬学
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2007年10月27日
外面は寒いと感じても内部には鬱熱が巣食っている人達
23日頃だったか、googleで漢方を検索していたら、未承認抗癌漢方薬の販売サイトが閉鎖され、薬事法違反で3名が逮捕された記事が出ていた。テレビでも報道されたらしい。年間、何億もの売り上げで、日本国中に1万人?の利用者がいたというから凄まじい。
ところで、最近わが薬局では某漢方製剤が原料枯渇により急遽製造中止になったので、当方でも在庫が尽き、やむを得ず遠方のご利用者にお近くで手に入れてもらうようにお奨めしたところ、近くにあった某漢方薬局が閉じられて貸し店舗となっていたといわれる。ほんの数ヶ月前には営業されていたらしいが、こうして次第に漢方専門薬局も淘汰されて行くのであろう。
明日は我が身か?(苦笑)
アトピー性皮膚炎の女性で、どうみても黄連解毒湯も適応しそうな確証(弁証論治にもとづく確証)があるのに、使用してもらう都度、冷やす作用ばかりが目立って、アトピーには却ってマイナスである。
時間を隔てて二度試みてもらったが、やはりマイナス効果しか出ない。
風呂上りの痒みといい、寝ているとき温まって生じる痒みといい・・・ところがよく観察してもらうと、身体表面は寒い感じがあるのに、身体の芯から生じる熱感があり、それが湧き起こって痒みが生じるニュアンスであると!
そこで、地竜(ミミズ)を用いたところ、こんどは比較的スンナリと効果が出て痒みが軽減し、表面的な寒さも消失した。
綿密繊細な中医漢方薬学の奥深さの一端がここにある。
北陸地方からとても寒がりな男性が高血圧の漢方薬を求めてやって来られた。東洋医学の某分野の専門家であるので、話はスムーズであるが、お出しした漢方薬の組み合わせは、滋陰清熱・熄風袪痰・涼血利湿法であり、薄着が問題なので、決して体内に冷えはなく、むしろ内熱があるのだからと、寒涼派のヒゲジジイの論理を展開して説得、いまのところ順調に経過している模様。
寒がりだからといっても、表面的な症状に振り回されてはならない好例である。寒がりや冷え性を訴える場合でも、温性の薬物が必要だとは限らない。涼性の薬物が主体であっても、大黄や地竜などの活血の薬物による血流改善効果によって、冷え性や寒がりでさえも改善されることがしばしばである。
以前ご紹介した重度の蕁麻疹の女性も、明らかな信頼の目付きにかわって、忠実に服薬を守られている。臨機応変の服用方法も上手にマスターして、気合が入っている。結果的に叱り甲斐があったわけである。
西洋医学治療の方法がない段階の某ガン患者さん、各種の漢方薬類の組み合わせで順調に経過中で、鈍痛などが次第に消失している。病院では痛みが我慢できなくなったらイラッシャイ、ということで薬の投与も皆無で定期検診すらないのも止むを得ないのだろう。
でも様々な漢方薬で体力・気力を充実させ、いつまでも生活の質を高く保つことに互いに努力している。
相変わらず安易な問い合わせ電話や直接の来局者は尽きない。一々書くのも馬鹿バカしい。あまりにもお気楽である。お気楽やお気軽な新人さんはお断りであることは、常々書いて来た。
オベンチャラと欺瞞だらけの風潮に同化しない横着な薬局だと憤慨する輩(やから)がいて、喧嘩を吹っかける野郎(もちろん男)もいたが、一蹴である。
相手を見損なうな。揉み手が欲しけりゃ、お気軽なご相談を歓迎する薬局へ行けばよいだろう。
遠方からの補充注文が沢山重なって送り状発行に多忙を極めている最中、駐車場はどこだ!と大騒ぎしてやって来た中年女性。
「お話が聞きたい」という最初からお気軽である。一ヶ月前からメニエル症候群で入院していた。二度と再発したくないので、お話が聞きたいという。すでに怪しい口ぶりである。
病歴があまりに短いのでご相談外、なるべく気を損じないようにお断りするが、執拗である。一通り症状を聞いて、明らかに釣藤散証は歴然であるから、錠剤の製品を示すと「フウ〜〜〜ン! フウ〜〜〜ン!」と実に不快千万な口吻を何度もナンドモ吐き散らす大ばか者であった。
「何がフウ〜〜〜ンだ!」とケンモホロロに追い返す。失礼千万、無礼者としか言いようがない。
死んでも揉み手はゴメンダネっ!
不遜な野郎やメロウどもは何も好きこのんで気難しいヒゲジジイの薬局に来なくていい。
土曜日だから昼で終わっているのに、親子連れがやって来たり、電話で問い合わせが入ったり、疲れきって眠り込んでいたら長電話が鳴るも身体が動かず受話器を取る気にもならない。
時間外の電話の問い合わせや直接やって来て談判されても、こちらは老体、身体がもたない。他所へ行って下さいと全部お断り。
時間外は常連さんでもない限りは、すべてマナー違反。
メールだけは年中無休で受け取れますよ。
posted by ヒゲジジイ at 18:01| 山口 ☀| 中医漢方薬学
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2007年08月17日
「氷伏」の出典を調べてきたこと
以前から気になっていた「氷伏(ひょうふく)」の出典をしらべてきた。
以前、月刊「和漢薬」誌に拙訳で連載していた陳潮祖先生の『中医病機治法学』の「清熱法」のところで、清代の名医・葉天士の言葉として
しかしながら、この葉天士の名言が引用された他の書籍や、名言集の書籍における解説文を読んだ記憶が確かにあったので、ここ数ヶ月、折々に書庫中を捜し続けていた。
若い頃から中医学書を少々は読んできた割には、出典の保存をマメに行ってこなかった怠慢は覆うべくもないが、少なくとも読んだ本の気になったところは、コヨリなどを入れていたはずだ。
また、すでに目を通した本は広島県の私設漢方薬研究所に移動させたものが多いので、もしやと思って急に思い立ち、15日〜16日にかけて行って見た。
そして発見したのが、下記の画像にもあるように清代の周学海著『読医随筆』と1992年に中国医薬科技出版から発刊された『名医名言薈蕐』であった。

この『中医名言薈蕐』には中医名言の302番目として、
熱病用涼薬、須佐以活血之品、始不致有氷伏之虞。
を掲載している。その出典として清代の周学海著『読医随筆』病後調補須兼散気破血の項において葉天士の言葉として引用されたものとされている。
解説も付されており、その解説中には
ともあれ、葉天士の名言としてはじめて記載された書籍は清代の周学海著『読医随筆』であろう、という結論である。すなわち「氷伏」論の出典は周学海の『読医随筆』であるということのようである。
以前、月刊「和漢薬」誌に拙訳で連載していた陳潮祖先生の『中医病機治法学』の「清熱法」のところで、清代の名医・葉天士の言葉として
熱病は涼薬を用いるに、すべからく活血の品を佐としてはじめて冰伏の虞(おそれ)あるを致さざるべし。けだしおよそ大寒大熱の病の後は、脈絡中に必ず推蕩不尽の瘀血あり。もし去除せずんば、新生の血は流通することあたわず、元気ついに復することあたわず、甚だしきは転じて労損となるものあらん。というのを取り上げておられたことは判明していた。
しかしながら、この葉天士の名言が引用された他の書籍や、名言集の書籍における解説文を読んだ記憶が確かにあったので、ここ数ヶ月、折々に書庫中を捜し続けていた。
若い頃から中医学書を少々は読んできた割には、出典の保存をマメに行ってこなかった怠慢は覆うべくもないが、少なくとも読んだ本の気になったところは、コヨリなどを入れていたはずだ。
また、すでに目を通した本は広島県の私設漢方薬研究所に移動させたものが多いので、もしやと思って急に思い立ち、15日〜16日にかけて行って見た。
そして発見したのが、下記の画像にもあるように清代の周学海著『読医随筆』と1992年に中国医薬科技出版から発刊された『名医名言薈蕐』であった。
この『中医名言薈蕐』には中医名言の302番目として、
熱病用涼薬、須佐以活血之品、始不致有氷伏之虞。
を掲載している。その出典として清代の周学海著『読医随筆』病後調補須兼散気破血の項において葉天士の言葉として引用されたものとされている。
解説も付されており、その解説中には
熱病に涼薬を投与するのは正しいが、涼薬を過剰に用いると血を凝滞させて瘀血を形成させたり脾胃を損傷する。「熱病が治りきらないうちに涼病が生じる」ということになりかねないので、佐薬として活血薬を加えるべきなのである。とあるが、初出の『読医随筆』に葉天士が述べた趣旨をさらに拡大した解釈がなされており、これらをヒントに、広義の氷伏と狭義の氷伏 に発展させた解釈も成り立つのではないだろうか。
ともあれ、葉天士の名言としてはじめて記載された書籍は清代の周学海著『読医随筆』であろう、という結論である。すなわち「氷伏」論の出典は周学海の『読医随筆』であるということのようである。
posted by ヒゲジジイ at 01:44| 山口 ☀| 中医漢方薬学
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2007年08月10日
玉屏風散証(衛益顆粒)の見分け方
クーラーに弱い人、暑がりである反面、クーラーが嫌い、クーラに入っていると一枚羽織たくなる人の多くは衛気虚があって玉屏風散証の体質者に多い。
もちろん同類の補中益気湯証の人もいるが、その区別を書いていたら大変だから端折る。
これ、アトピー性皮膚炎の人に意外に多い。今年だけでもどれだけの人に遭遇したことか。そして多くは●●●証と合併している。
これ以上書くと企業秘密?を明かすことになるから、これでやめておく。
そのかわりに萩原朔太郎の名著『虚妄の正義』[昭和4年が初版。但しヒゲジジイの所有は昭和5年の普及版(涙)] の一節をここに転載して人生訓の一つとして参考に供したい。
昨日も他の漢方薬に配合上、茵陳蒿湯を加えて服用した人が、20日間で2Kg痩せた。一昨日は一ヶ月で3Kg痩せた人が喜んでいた。村田漢方堂薬局の茵陳蒿湯はとびっきり安くてよく効くから評判が良い。
貴女は信じますか?
もちろん同類の補中益気湯証の人もいるが、その区別を書いていたら大変だから端折る。
これ、アトピー性皮膚炎の人に意外に多い。今年だけでもどれだけの人に遭遇したことか。そして多くは●●●証と合併している。
これ以上書くと企業秘密?を明かすことになるから、これでやめておく。
そのかわりに萩原朔太郎の名著『虚妄の正義』[昭和4年が初版。但しヒゲジジイの所有は昭和5年の普及版(涙)] の一節をここに転載して人生訓の一つとして参考に供したい。
流行は、たいていの場合、それの需要者によって作られないで、それの供給者によって作られる。即ち頭の好い商人たちによって創案され、頭の悪い婦人たちによって需要される。まあ〜〜、ありきたりな内容かもしれないが、納豆ダイエットやニガリダイエットに飛びついたり、トンデモナイブームに巻き込まれるのは多くはご婦人達だから、それは昔も今も変わらない。
昨日も他の漢方薬に配合上、茵陳蒿湯を加えて服用した人が、20日間で2Kg痩せた。一昨日は一ヶ月で3Kg痩せた人が喜んでいた。村田漢方堂薬局の茵陳蒿湯はとびっきり安くてよく効くから評判が良い。
貴女は信じますか?
posted by ヒゲジジイ at 01:54| 山口 ☁| 中医漢方薬学
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2007年08月04日
極端な体質変化の実例:虚寒証から実熱証への移行
19年前、子宮筋腫の悩みで来られた当時30代半ば、典型的な虚寒証で貧血があり浮腫みっぽい。食欲不振・立ちくらみや生理痛・排卵痛・生理後に足がだるいなど訴えは尽きなかった。
当時の方剤は桂枝茯苓丸・補中益気湯・海馬補腎丸・よくいにんエキス製剤・イオン化カルシウム・粉末大黄など。
これらを10年間真面目に続けて子宮筋腫は基本的に問題なくなり、めでたく閉経を終えていた。
その後はリウマチ様の症状が出たが、子宮筋腫や上記の不定愁訴が村田漢方堂薬局の漢方薬類で治ったので、漢方薬ならどこでも良いと考え、漢方専門のクリニックに通って治まった。
ところがその後に出た舌炎がどうしてもならない。そこの医師の漢方では治らず、仕舞いには神経症扱いされて通えなくなった。
そこで職場近くの薬局で無表示医薬品の調合漢方を続けたが、効を奏さないばかりか、何が配合されているか何の表示もなく、教えても呉れないので不気味に思って9年ぶりに、やや小うるさいヒゲジジイのところにシブシブ?戻って来たのだった。
その九年ぶりの体質変化には驚いた。当時の虚寒証の見本のようだった女性が、典型的な実熱証を呈しているのだった。
処方は、黄連解毒湯・味麦腎気丸製剤(八仙丸)と体質改善三点セットである。
当時あれほど華奢であった体質が、九年ぶりにして、むしろ逞しい「昔のお嬢様」である。事実、病院の血液検査においても男性のような多血症気味になっていると診断されているほどだ。
人間の体質というものは、虚寒から実熱へと、これほどまでに変化するものなのか!
左翼が右翼に転向するよりも、もっと極端である(笑)。
但し、やや残念だったのが、漢方薬ならどこに行っても同じと認識されていたことだった(苦笑)。
当時の方剤は桂枝茯苓丸・補中益気湯・海馬補腎丸・よくいにんエキス製剤・イオン化カルシウム・粉末大黄など。
これらを10年間真面目に続けて子宮筋腫は基本的に問題なくなり、めでたく閉経を終えていた。
その後はリウマチ様の症状が出たが、子宮筋腫や上記の不定愁訴が村田漢方堂薬局の漢方薬類で治ったので、漢方薬ならどこでも良いと考え、漢方専門のクリニックに通って治まった。
ところがその後に出た舌炎がどうしてもならない。そこの医師の漢方では治らず、仕舞いには神経症扱いされて通えなくなった。
そこで職場近くの薬局で無表示医薬品の調合漢方を続けたが、効を奏さないばかりか、何が配合されているか何の表示もなく、教えても呉れないので不気味に思って9年ぶりに、やや小うるさいヒゲジジイのところにシブシブ?戻って来たのだった。
その九年ぶりの体質変化には驚いた。当時の虚寒証の見本のようだった女性が、典型的な実熱証を呈しているのだった。
処方は、黄連解毒湯・味麦腎気丸製剤(八仙丸)と体質改善三点セットである。
当時あれほど華奢であった体質が、九年ぶりにして、むしろ逞しい「昔のお嬢様」である。事実、病院の血液検査においても男性のような多血症気味になっていると診断されているほどだ。
人間の体質というものは、虚寒から実熱へと、これほどまでに変化するものなのか!
左翼が右翼に転向するよりも、もっと極端である(笑)。
但し、やや残念だったのが、漢方薬ならどこに行っても同じと認識されていたことだった(苦笑)。
posted by ヒゲジジイ at 00:34| 山口 ☁| 中医漢方薬学
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