2011年04月19日

権威の崩壊━腐り切った日本の現実

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ASC_9340 posted by (C)ヒゲジジイ

 原発を推進してきた多くの学者とともに地震学者たちの権威は完全に崩壊した。

 これらに関わる学者たちの多くが利権に関わっていたり巻き込まれたりしており、想定される危険性があっては困るので、起こっては困る危険性は想定外にしておいたという実に馬鹿バカしい頭脳レベルの集団である。

 ひるがえってこの漢方界でも、医学界で権威のある医師自身が大建中湯の自験例による著効が喧伝されるや、待ってましたとばかり漢方薬メーカーの吹聴により、開腹術後には誰彼ナシに大建中湯を投与するのが常識化されてしまった。

 挙句は漢方知識の乏しい一般の医師が、開腹術とは無関係でも、腹部症状を訴える患者にも誰彼ナシに投与され、副作用を頻発させる事態を生じている。

 しかもこれらの製剤には本来は乾燥生姜が用いられるべきところを、飴色になるまで蒸し上げた煨姜(ワイキョウ)もどきの「乾姜」なるものが大量に使用されている。

 先日も、知人の医師がお腹が張って便秘気味であるとき、実験的に保険漢方用の大建中湯エキス製剤を1包服用してみたところ、便通は改善されたものの、同時に尿道に激しい刺激症状を生じたがどうしたものだろうと問い合わせ電話があった。

 腹部の虚寒証がない人が使用すると、希にはそのような副作用も生じかねない問題ではあるが、二度と服用されないで、猪苓湯をしっかり服用すれば直ぐに回復しますよっと伝えておいたが、後日、アドバイス通りの結果で事なきを得たとの報告があった。

 現実には、大建中湯は適応を誤らなければ、実に重宝で劇的な効果を発揮してくれる漢方薬ではあるが、この温暖化の時代に医学の権威者であっても漢方の権威者でもない一人の医師の体験があるからといって、体質を選ばず一律に投与されたのではもはや民間療法レベル以下。

 西洋医学の権威者の体験談は、絶好の製薬会社の売り上げ向上策の宣伝材料に違いない。このような現実を冷静に判断できる医師がどれだけいるのか?

 はなはだ心もとない利権社会まみれの日本の現実なのである。

 さらには漢方薬など第2類医薬品の通信販売禁止を目論む勢力については、厚生労働省を取り囲む利権集団をよくよく分析してみる必要があるのは言うまでもないことである。

 ここまで腐り果てた日本の現実がある。

利権太りのスズメ
利権太りのスズメ posted by (C)ヒゲジジイ



posted by ヒゲジジイ at 08:46| 山口 ☔| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2011年03月31日

闇夜のあとには必ず明るい朝が来る

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BSC_0312 posted by (C)ヒゲジジイ

 闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば生まれぬ先の父ぞ恋しき

 前回のブログ「日はまた昇る」のような内容は、専門誌に書いていた時代からきまって反感を持つ中医学派が多い。

 ところが、実証と虚証、虚実中間証という分類をよしとする同業者には同調されることが多い内容である。

 これらの齟齬が不思議でならない。

 その昔、月刊「和漢薬」誌の新年号の巻頭随筆に、類似した内容をしばしば書いていたが、それを掲載してくれていた当時の編集長には、いまさらながら敬意を表するものである。

 論理的な思考を得意とするはず?の中医学派に反感を持たれ、虚実挟雑というならともかく、虚実中間証という意味不明な証を主張して恬として恥じない人達からは同調される。

 前回のブログは、まっとうな人としての「情」を基礎に、史実にもとづく一面の真理を突いたものと自負しているのだが、世の中、これだから付き合いきれない。

 どうぞご勝手にっ

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ASC_6373 posted by (C)ヒゲジジイ

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ASC_6375 posted by (C)ヒゲジジイ

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ASC_6338 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 22:50| 山口 | 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2011年03月03日

粗食のすすめ

飛び立つシロハラ
飛び立つシロハラ posted by (C)ヒゲジジイ

 粗食のすすめ、といっても老い先短いヒゲジジイは毛頭やるつもりはないが(苦笑

 アトピー性皮膚炎でほとんど寛解状態がずっと続いている女性の話。(この方は、過食に気をつけておれば、ほとんど症状がぶれることもなくなってかなりな期間が続いている。)

 友人がダイエットに目覚め、豆類や穀類を中心とした粗食に切り替えたところ、スマートになると同時に花粉症が完璧に治ったというお話。

 僅かこれだけのお話だが、各種アレルギー性疾患の治療のヒントになるだろう。

 性懲りない人たちは、ヒゲジジイの哲学の煙と同様、頑として聞き入れたくないだろうが、こちらは治ってもらわないと仕事にならないのだから、直ぐには無理でも、徐々に食事量と内容の改善に心がけてもらいたい。

 「隗より始めよ」と言うなかれ。
 仕事上のアドバイスと、個人的なヒゲジジイの不摂生とは別問題である(苦笑。

IMGP0931
IMGP0931 posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:粗食のすすめ
posted by ヒゲジジイ at 22:56| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2011年02月07日

頑固な慢性疾患は五臓六腑の寒熱虚実が異なっている

飼い主の足にぶら下がって抱っこをせがむボクチン(笑
飼い主の足にぶら下がって抱っこをせがむボクチン(笑 posted by (C)ボクチンの母

 頑固な慢性疾患は五臓六腑の寒熱虚実がそれぞれにバラバラに異なっていることが多く、それゆえに西洋医学治療はおろか、一般的な日本漢方ではビクとも改善しないことが多い。

 常々ブログでも書いていることだが、先日も東海地方の内科医の先生とお電話で話したばかりである。

 東海の先生も、患者さんの中に臓腑経絡ごとに寒熱虚実がバラバラに異なっている病態に遭遇されているというお話。

 さもありなむっ

 中には直ぐには分析できないほど五臓六腑の寒熱虚実が複雑に錯雑しているケースもあり、正確な弁証論治を心がけつつ適切な漢方薬方剤の配合を熟慮し、時には数ヶ月〜半年以上もかかって試行錯誤の末、ようやく適切な基本方剤と微調整の傾向と対策が判明する根気の要る作業となることも決して珍しいわけではない。

 だから、服用者もそれなりの覚悟と信念がなければならないが、その苦労に耐えた人達こそ明るい未来があるように思われる。

 たとえ初回から速効が得られた人でも、裏には裏があったということもあり、初期の速効だけで安心できるとは限らない。

慌てて逃げるシロハラ
慌てて逃げるシロハラ posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 10:39| 山口 🌁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2011年01月28日

平成23年 新年のことば「漢方の臨床」誌1月号

山茱萸とメジロ
山茱萸とメジロ posted by (C)ボクチンの母

 以下は平成23年 新年のことば「漢方の臨床」誌1月号に掲載されたヒゲジジイの拙文。
 新年おめでとうございます。

 昨年は待望の補気建中湯エキス製剤が小太郎漢方製薬さんから新発売されました。同時に荊防敗毒散などエキス製剤としては、はじめての漢方処方が新発売されました。また、数ヶ月前にはまさかと思われた延年半夏湯のエキス製剤も発売されました。

 補気建中湯は、脾虚に伴う一般的な浮腫にも気軽に応用できる便利さがありますが、脾虚水滞で軽度の肺熱に肺胃陰虚を伴う腹満や腹水に有効で、各種悪性腫瘍の末期に生じる腹水や胸水に、時に著効が得られることがあります。

 荊防敗毒散は、抗生物質が効きにくい蓄膿症に応用されたり、咽喉腫痛を伴う風邪やインフルエンザにも応用されるなど、今後ますます注目を浴びることになるだろうと思われます。

 補気建中湯などは、以前から各社に「世のため、人のため、採算を度外視してでも是非作って」くれと強く働きかけて来たのですが、小太郎さんがとうとうやってくれました。

 延年半夏湯に関しては(個人的な話で恐縮ながら)若い頃より愚妻が慢性膵炎様の症状に苦しみ、長年の延年半夏湯の服用で救われた、とても思いで深い方剤ですが、このようなやや特殊な方剤までエキス製剤を発売されるとは、実に感激ものでした。

 ともあれ、これまでなかった各種エキス製剤が続々と発売されることで、薬系漢方に活気と活力が戻って来ることを期待したいものです。

山茱萸と雀
山茱萸と雀 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 15:29| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2011年01月16日

風邪やインフルエンザに荊防敗毒散は使えるか?

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DSC02577 posted by (C)ボクチンの母

 仕事始め前日になって、突然受付嬢が激しい咽喉腫痛を訴えると同時に高熱を発した。一時的に39度6分ということもあったが、多くは38度代が続いた。
 試験的に涼解楽(銀翹散製剤)を敢えて使用させずに、荊防敗毒散を主軸に板藍茶などを併用させてみたが、目だった効果はなかった。

 ヒゲジジイによる実験台になってたまるかと判断した受付嬢は、従来どおりに涼解楽に板藍茶、辛夷清肺湯などを駆使する方法に切り替えるとあっさりと解熱し、数日咳が残ったがその後完治した。

 受付嬢が治ったころから、ヒゲジジイも咽喉がいがらっぽくなっていたから天津感冒片の少量をトローチ的に使用していたが、発熱もせず元気もりもりだった。
 ところが、サッカー日本代表のシリア戦が夜中の1〜3時まであったその前後から、軽度の悪寒と軽度の倦怠感が出て来ていた。

 サッカー観戦のその日は睡眠不足が祟って、一日中なんとも言えないへんてこりんな気分だったが、軽度の悪寒を伴う明らかな風邪症状のようであった。受付嬢の風邪(おそらくインフルエンザ)がうつったと思われるが、症状の出方が微妙にことなっている。

 その日の夜は瞬間的に37度5分をピークに、それ以外の時はほとんどは36度7〜8分で推移していた。
 怪しいと思ったサッカー観戦前後から使用した方剤は、藿香正気散と参蘇飲に板藍茶。
 特筆すべきは咽喉の腫痛やいがらっぽさに対しては、明らかに荊防敗毒散が有効であり、軽度の悪寒を取るには荊防敗毒散だけでは弱く、参蘇飲や藿香正気散も必要とした。

 体感的にはヒゲジジイによく奏功したのは参蘇飲と荊防敗毒散の配合であったように思われる。

 土曜日にはまだ鼻声は残っているがほとんどすっきりと治り、午後からは久しぶりに小鳥達にエサを与えに外出できた。

 このように恐らく同じウイルスによる風邪(あるいはインフルエンザ?)であっても、中医学的な治療方法は異なり、杓子定規な漢方薬の運用は通用しないということである。

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DSC02585 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 08:59| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2011年01月15日

瘀血や藿香正気散などの活字が使えるか? テスト

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IMGP1557 posted by (C)ボクチンの母

瘀血あるいは血瘀血、活血化瘀、瘀滞
藿香正気散、黄芩、茵蔯蒿、川芎など

久しぶりに特殊な漢字類を記載してみるといつの間にかほとんど正しく反映されるようになっていた。

以上、本日はテストのみ。

IMGP0754
IMGP0754 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 07:52| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年12月14日

胃が冷えたら年がら年中使える藿香正気散(カッコウショウキサン)

羽ばたくメジロ
羽ばたくメジロ posted by (C)ヒゲジジイ

 二十〜三十代の若い男女で漢方薬の便利さに嵌った人達に、しばしば重宝がられるのが藿香正気散。

 彼ら彼女らは、この寒いのに冷やしたジュースやアイスクリームを冷飲冷食するに違いない?

 胃腸が冷えて吐き気がしたり、痛んだり・・・藿香正気散(かっこうしょうきさん)を使えば即座?に症状が治まるものだから、不摂生が止まないのかどうかは?だが・・・というよりもほとんど皆が仕事がハードに忙し過ぎて常に過労気味の連中ばかり。 

 冷飲冷食をやってしまったのかどうかは皆に確かめている訳ではないが、少なくとも胃が冷える感触を訴えていることは全員共通する。

 配合中には半夏厚朴湯の成分もしっかり含まれているので、神経が繊細な人達に良くフィットする傾向があるように見受けられる。

 敏感な人では藿香正気散の燥性が気になって西洋人参でバランスを取る工夫をみずから考案された人もいる。

 勘のよい人なら1年も経たないうちに、ヒゲジジイ流の中医漢方薬学の流儀をマスターされるので、創意工夫をされて自分に合う配合法則を試行錯誤しながら見つけてくれる。

 つねづねウルサイほど徹底的に中医漢方薬学の流儀を教え込んでいるからに他ならない(笑。

我が家の畑のウグイスのボクチン
我が家の畑のウグイスのボクチン posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 23:43| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年12月07日

血行障害に生薬製剤二号方

飛び立つ寸前のヒヨドリ
飛び立つ寸前のヒヨドリ posted by (C)ヒゲジジイ

 先月の飛び石連休を三日連休として仕事から遠ざかって三日ぶりの仕事が始まり、高血圧が再発してしまったっ!
 これは明らかに仕事のストレスによるものと思って柴胡加竜骨牡蛎湯を杞菊地黄丸や牛黄製剤や雲南田七、サイロなどとともに服用して直ぐにおさまったものの・・・

 日々温度差が激しい折々、身体が冷えるとまた血圧が上昇傾向にある。そこで生薬製剤二号方を1包ずつ加えたところ身体が温まってしっかりと血圧が下がる。
 
 生薬製剤二号方に使用される生薬は日本人向けに工夫した原料をヒゲジジイが厳しく選定したものだけに、穏やかに優れた効果を発揮する。
 ある種の血行不良にはこの生薬製剤二号方の効果は絶大である。

 卑近な例でも、血行不良により身体が硬直して激しい疼痛を発する人にも、よく奏功している。

 というわけで、頼まれもしないのに、たまにはウチダ和漢薬さんの宣伝っ?

ハイタカ
ハイタカ posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 13:16| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年12月01日

一瞬の閃き

ジョウビタキ(雄)
ジョウビタキ(雄) posted by (C)ヒゲジジイ

 先日、やや及び腰でやって来た可憐な女性。
 ヒゲジジイは珍しく超特急で閃くものがあり、ほぼ確実に速効が出るだろうという確信がもてる方剤が頭に浮かんだ。
 
 しかしながら高貴薬に属する部類の漢方製剤だから、やや高価といえば高価。

 ストレス性の病気のために長期休暇を取っているくらいだから、内容はかなり深刻なはず。
 その割には経費を惜しんで煮え切らないので、通例ならキッパリとお断りするところだが、やっぱり可憐な女性はしばしば得をする。

 というよりも、見ていてハラハラする病状でもあるので、試しに1日分だけでも服用してみなさいよ、ということになった。
 常連さんやお馴染みさんでもない新人さんに、このような過剰な親切はヒゲジジイに限っては青天の霹靂である。

 案の定、超速効を得て翌日混雑する薬局に追加購入に来られて嬉々とした様子。

 そのまた10日後、昨日も元気で補充に来られていたので、これで一安心。

 短期間で可憐な女性がうっかり落ち込んだ暗闇から、健康的な太陽の降り注ぐ世界に戻してあげた満足感。

 一瞬で覚ったかのような頓悟、あるいは神の啓示でも受けたかのような閃きと超速効が、当然いつもいつもあるわけではないが・・・毎月最低一度くらいはあるかも・・・(苦笑。

 ところが逆に、綿密な弁証論治を経ながらも、案に相異して期待する効果が出ないまま、半年あるいは一年以上も経過する内に、ある日突然閃いて確かな配合変化を経て、薄紙を剥すように寛解に向う人もおられる。

 それが待てずに去って行かれる人も少数ながらおられるのは、神ならぬポンコツ頭のヒゲジジイゆえ、止むを得ない。

 以上はすべて両極端なお話ばかり。

DSC_4969
DSC_4969 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:36| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年11月07日

愚妻を救った延年半夏湯がエキス製剤として新発売予定という情報

シジュウガラ(シジュウカラ)
我が家の畑のシジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

北海道よりおり返し頂いたメール:

 北海道のインフルエンザ、警報レベルではありませんが地域によって注意報レベルのところが出ています。
 自分の住む市でも小学校2校で学級閉鎖が出ていますので、例年よりも早く流行するかもしれませんね。尚、新型ではなく香港a型が多いとのことです。

 さて、小太郎さんですが北海道でも頑張っているようです。まだ若い担当者さんですが熱心な方ですし、それこそ村田先生の提案された荊防敗毒散や補気建中湯、茵陳五苓散、三物黄芩湯、帰脾湯などの資料もたくさん頂いています。

 ただ、せっかくの村田先生推奨の漢方薬であっても悲しいことに自分のスキルがないので、5方剤の中ではまだ荊防敗毒散しか取り扱っていない状況です。それでも徐々に錠剤タイプのエキス剤は取り扱う数が増えてきましたので、これからも日々勉強ですね。

 そう言えば、それこそ小太郎さんの匙倶楽部で延年半夏湯なる方剤が取り扱い開始になりましたが、村田先生はお使いになる予定はありますでしょうか。もし使うことがあるのならいつかブログにヒントでも載せて頂けると非常に助かります。

 あと、私事ですがドラッグストアを円満退社いたしまして、今は個人薬店で働いています。近い将来、自分がその薬店を引き継ぐことになっています。経営面など厳しいことも多々出てくるのは覚悟のうえですが、それ以上に漢方薬を取り扱えることが嬉しいですね。

シジュウガラ
我が家の畑のシジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

ヒゲジジイのお返事メール:小太郎さんの匙倶楽部で延年半夏湯があるとか、本当ですか!?
 こちらにはメーカーさんからの案内がぜんぜんありませんが、エキス製剤でしょうか?

 延年半夏湯は古方派時代に徹底的に学習し、当時、愚妻がこの方剤のお陰で慢性膵炎に似た症状を克服できたとても思いで深い方剤です。それゆえ愚妻がかなり長期間愛用していた方剤でもあります。
 
 当方のブログは小太郎の社員の方もどなたか読んでくれているようですので、今回の往復メールも次回のブログに掲載させていただいて、延年半夏湯の案内の督促状がわりに転載させて頂きたいと存じます。

 延年半夏湯と聞いて、そのような製剤?があるとは初耳だったので・・・もしかしてそれは煎薬の製品なのでしょうか?
 あんまりびっくりしたので取り急ぎお返事かたがたお問い合わせさせて頂く次第です。

我が家の畑のシジュウガラ
我が家の畑のシジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:延年半夏湯は小太郎さんの匙倶楽部の商品です。 エキス製剤で500gと90包入りとなっています。
 ただ、申し訳ありません。正確にはまだ発売開始ではなく、11月8日発売予定となっています。

 詳しくは画像を添付致しますので見てください。携帯で撮った画像なので見苦しい点はご了承願います。

 延年半夏湯は村田先生にとって、思い出深い方剤なのですね。そうであれば尚更、いつの日かブログに使用する時のヒントを載せて頂けるのではないかと期待しています(笑)

我が家の畑のシジュウガラ
我が家の畑のシジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

ヒゲジジイのお返事メール:お手数をおかけして申し訳ありませんでした。
 この処方内容であれば期待通りの効果が発揮できると思います。

 左肩が凝ったり、左の背中のなんとも言えない不快な凝り。油物に弱く、少し食したくらいでも左側の不快症状が増悪する。
 そのような慢性膵炎にでも罹ったのではないかと不安になるような症状に効果を発揮することが多い方剤です。(愚妻による実際の経験)
 このような優れた方剤を見つけ出し、重要方剤として定着させた日本漢方の先人達。
 これこそは日本漢方の先人達の大きな功績であると思います。

 ところで、●●様も事実上、独立開業されたに等しいご様子、関東の内科医の先生も開業が近いご様子ですので、皆さんのお力によって、日本漢方に中医学理論を導入する運動をますます盛り上げ、実践されることを念じています。

この度は大変なお手数をおかけし、大いに助かりました。衷心よりお礼申し上げます。

我が家の畑のシジュウガラ
我が家の畑のシジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

 
ラベル:延年半夏湯
posted by ヒゲジジイ at 07:41| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年10月03日

葛根湯は急性であれ慢性疾患であれ速効性が身上

スズメのボクチンたち
スズメのボクチンたち posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:前回のブログで登場された葛根湯で速効が出た女性

 その後、葛根湯は1日定量を2〜3回とっています。胸の痛み自体は消えているのですが、これを飲んでいると、体が緩むので、心地よいのです。

 よくマッサージなどで、凝ってますね〜と言われていたのに、自分では全く自覚がなかったのですが、葛根湯を飲んでいると、凝りを感じることができるようになりました。

 今までそんなに力を入れて生きていたのか!世間の人は意外に楽に生きていたのかも、と妙な気づきも起こっています。
 休みの日も時間があっても力が抜けず、頑張って色々やろうとしていたのですが、葛根湯をとってると、自然にゴロゴロとゆっくりしたくなります。
 いい意味で脱力して、生きていけそうです。

 本当にここにきて初めて、漢方薬の偉力がわかりました。
 ありがとうございました。

ヒヨドリのぼくちん
ヒヨドリのぼくちん posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:葛根湯がフィットする場合は、もともと速効性が出なければ葛根湯が適応とはいえない証拠で、フィットしている場合は、かなりな速効が得られる方剤です。

 ほとんどの人が1回の服用で効果を感じ、数回飲めば効果は歴然とします。

 但し、それだけに症状がほどほど改善されて以後は、常用した方がよい場合と、折々に適宜の使用こそ適切で、常用すると効き過ぎて却ってバランスを失う場合もあります。

 少量を常用してちょうどよい人、規定量を常用した方がよい人も時におられますが、折々に必要に応じて適宜、あるいは頓服的に数回以内の使用でしばらく休むという方法が適切な場合もあります。

 常用した場合は、バランスを失って効果が激減したり、身体が温まり過ぎて中止したくなる場合は、漢方薬に慣れた人なら直ぐに気がつくはずです。

 ご自身はどのタイプであるか、飲んだり中止したりしてさぐってみて頂きたいと思います。

ヒヨドリのボクチンがまっしぐらに寄って来る
ヒヨドリのボクチンがまっしぐらに寄って来る posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 22:32| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年09月30日

折々に生じる胸部の疼痛に葛根湯の偉効

ムラサキシキブ
ムラサキシキブ posted by (C)ヒゲジジイ

 ここ数年以上の常連さんとなっている虚弱体質の女性が、やや遠方ゆえに最近はずっとメールや電話注文による発送となっていたが、以前から折々に訴えられていた胸部の疼痛がまた勃発して悩ましいとのメールを頂いた。

 虚弱性から生じる他の多くの症状はかなり改善されているのに、折々に生じる胸部の疼痛だけは改善されてないというメールであった。
 この症状の久しぶりの訴えに、寒熱を含めた詳細なレポートを提出してもらうか、できれば久しぶりだから直接来られるのが望ましいとお返事しておいた。

 思いがけずその翌日には直接来られ、久しぶりにお会いすれば当時とは異なって顔色はとてもよくなり、生まれ変ったように若々しく変身されていた。
 ますます漢方薬の美容効果もさらに再認識するばかりである。

 それはともかく、初めて来られた当初はリンパ節の疼痛であると申告されるので、癌を疑って強く精密検査を促したほどであったが、癌とは無関係の様子であったので、いつの間にかこの症状の訴えを長く忘れていた。(老人ボケかもしれないけどっ・・・涙)
 
 久しぶりに直接弁証論治を行なってみると、なんのことはない。外気温の温度差に影響された軽度の傷寒である。項背強張ること云々の反応があり、それから発生する胸部の疼痛に他ならない。

 そこで慢性疾患に使用できる配合比率の整った葛根湯製剤を飲んで頂くことになった。

 但し、速効が出て症状が消えたら一旦中止して、継続服用すべきか、折々に頓服で使用すべきか、あるいは少量を持続した方が体調を維持できるか等をご自身で研究して欲しいとアドバイスしておいた。(数年以上漢方薬に親しまれた人にはご自身での研究をしてもらうことが多い。)

 そして期待通りの速効を得て、来られた翌日に頂いたメールの全文以下に転載させて頂く。

 昨日は突然お邪魔して、良かったみたいです。葛根湯、凄い効き目でびっくりしました。
 飲んでしばらくすると、視界が開けるような感じがあり、体中の凝っている場所がほぐされる感じがしました。
 夜もぐっすり眠れ、朝起きると、筋弛緩剤を使った(使ったことないですが)みたいに、体全体の緊張が取れ、気分は爽快で、食欲も沸きました。体が緩んでぽかぽかして、マッサージを受けた翌日のような感覚です。目の周りにも効いている感じがあります。

 この数年色々な漢方薬を飲んできましたが、正直言ってここまで効果を体感できたのは、初めてのことです。
 効き過ぎる位効いているので、量や頻度は様子をみながら、決めていきたいと思います。
 どうも、ありがとうございました。


IMG_7435
IMG_7435 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:24| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年09月28日

体調を崩しやすい季節の変わり目

いつも元気なスズメのぼくちん
いつも元気なスズメのぼくちん posted by (C)ヒゲジジイ

 季節の変わり目には体調を崩す人が多い。
 熱暑が終わったと思ったら朝晩の急な冷え込み。葛根湯証やカッコウショウキサン証を呈する人が増えるのも案外この季節である。

 風邪を引いたり気管支炎や喘息発作も起こりやすい。

 皮膚も乾燥しやすい季節なので、アトピー性皮膚炎の人達も配合の微調整が必要になる。

 ヒゲジジイは今週になっても毎日濃厚な新しい相談者が続くので、火曜日の午後にしてもうバテてしまった。歳は争えない。

飛んでるヒヨドリ
飛んでるヒヨドリ posted by (C)ヒゲジジイ

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2010年09月24日

何よりも大切なのは「寒熱」ですよっ!

ミサゴのダイブ
ミサゴのダイブ posted by (C)ヒゲジジイ

 適切な漢方薬を選別するには、もとより具体的な症状を詳細に報告してもらう必要があるが、なかでも最も大切なのは「寒熱」の問題。

 患部を冷やすと気持ちが良いのか? 温めると気持ちがよいのか? 

 冷え症の訴えはよいが、手足や腰が冷えるのに、上半身は冬でも薄着で平気な人などは寒熱に矛盾があるが、矛盾を生じる原因は詳細な弁証論治で解明される。
 たとえば、体内に冷えは存在しなくとも、オケツによる血行障害によって手足や腰が極度に冷えているだけというケースにしばしば遭遇する。そのような場合は、活血化オ作用にすぐれた大黄配合の方剤で簡単に手足や腰までもが温まることも稀ではない。

 ともあれ、寒熱には虚熱や実熱、虚寒や実寒というように寒熱にはそれぞれ虚実がある。

 虚実の問題は、日本漢方のように体力があるのが実証、体力がないのが虚証、その中間が虚実中間証など、意味不明で理屈に合わない理論は早く忘れ去ることである。
 
 ヒゲジジイが日本漢方に入門当初は、どの高名な先生方も虚実は論じても寒熱を論じる先生はほとんど皆無に等しかった。だからその当時の先生方の臨床報告を読めば、驚きを禁じえないことだろう。

 中医学を学んだ先生方だけが寒熱を無視してはいけないと声高に論じられておられたが、それもほとんど馬耳東風の時代が長く続いた。

 昨今の中医学の拡がりを思うと、実に隔世の感がある。えっ、それほど拡がってはないって?! ウソだろう(驚々!

ミサゴの弟子になったトンビ
ミサゴの弟子になったトンビ posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:寒熱 寒熱虚実
posted by ヒゲジジイ at 22:37| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年09月14日

胃弱で「浮腫みっぽい人」によく効く補気建中湯

愛しのボクちん
愛しのボクちん posted by (C)ボクチンの母

 今年、新発売された補気建中湯エキスや荊防敗毒散エキスがとても評判がよいらしく、ヒゲジジイが配合を指定した責任上、かなりホッとしている。
 
 補気建中湯などは胃弱気味で浮腫みっぽい人に評判がよく、この方剤がない時代には、参苓白朮散に半夏白朮天麻湯を併用してもらってしばしば効果を上げる機会が多かった。
 この2方剤の併用を補気建中湯一つで賄えるのかもしれない。

 補気建中湯はなにも腹水だけの専門薬というわけでもないのである。また、腹水でもこの方剤では効果がなく、分消湯を主体にした配合の方が適切な場合もある。

 膵臓癌で、牛黄製剤や麝香製剤なども含めた数種類の併用により吐き気を即時に止めて食欲も一気に回復したというのに、さらに補気建中湯など様々に工夫しても、腹水をどうしても解消することができなかったケースがあった。実に慙愧に堪えない。
 膵臓癌の手強さには今更ながら・・・絶句。

 荊防敗毒散エキス製剤は、蓄膿症などに対する抗生物質的な使用方法が評判をよんでいるらしいが、村田漢方堂薬局ではそのような役割を他の中草薬で長年行なって来た。
 それほど安価ともいえないのがやや難だが、製薬メーカーさんでは、既に輸入する漢方薬の製剤原料が放物線を描くように高騰する一方だから止むを得ないだろう。

 現在、日本はデフレ基調が続いているが、漢方薬などの輸入原料は確実に高騰しているのだから、小売業界に影響が出る日も遠くないかもしれない。

 高騰するだけならなまだしも、原料そのものが入りにくくなっているので、そのうち漢方製剤が製造できなくなる事態だけは来ないで欲しいものである。

時には精悍なボクちん
時には精悍なボクちん posted by (C)ボクチンの母

ラベル:補気建中湯
posted by ヒゲジジイ at 23:26| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年08月02日

眼精疲労に抜群の効果を発揮した杞菊地黄丸

おいっ眼をつけたなっ!
おいっ眼をつけたなっ! posted by (C)ヒゲジジイ

 いまさらながら、みずから体験してみると中医方剤(俗に言う漢方薬)を適切に使用すれば驚くべき速効がでることに感動している(苦笑。

 一日に何通も入るメール(当方の漢方薬利用者)に対するお返事やブログの更新のみならず日々情熱を燃やす鳥撮の写真の整理にパソコン画面を見続け、書籍の活字も追わねばならない毎日を送っているので眼精疲労の条件はしっかり揃っている。

 しかしながら、日頃は突然死を避けるための牛黄製剤と健胃活血剤の併用のみに留まっていたところ、右目の疲労が激しく焦点が合わなくなった。午前中はまだしも、午後から次第に焦点が合わなくなる。

 同年代よりも少し下になる東海地方のお医者さんには強く奨めておきながら、自分が服用することは滅多になかった杞菊地黄丸をここ数日、中国国内で使用される分量の半分を目安に服用したところ、僅か一日で回復しはじめた。
 この調子でいけばメガネを買い替える必要がなくなりそう。

 蛇足ながら、本来杞菊地黄丸に使用される地黄は熟地黄であるべきだが、乾地黄を使用した粉末を丸剤に製した製剤の方が、熟地黄を用いて粉末を使用せずにエキスとして丸剤に製した製剤よりもやや効果が優れているように感じるが・・・この辺の矛盾を以前から疑問に思っているが、まだ解決に至っていない。

DSC_3211
DSC_3211 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 06:52| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年07月21日

おばさん連中に速効が続いてホッと一息

撮影に気付かれちゃったっ!
撮影に気付かれちゃったっ! posted by (C)ヒゲジジイ

 昨今は遠方から通う人達が続いている。関東地方から定期的に通う人達が増える傾向がやや目立つが、九州の最南端付近からも日帰りで来られる強行軍の人もいる。
 隣県レベルは尚多い。

 ところで地元からは、やや目立つのが中年以降のおばさんたち。
 この年齢層は取り扱い注意のこともあるが、理詰めの弁証論治の難しさを説明し、適切な漢方薬を選択するには時間がかかることを承知してもらう。
 もしも十分な時間が取れず、根性がなければさようなら、である。

 やる気のある人だけが納得して・・・結果は適切な漢方薬の配合でいずれも速効が得られてホッとしている。

 極め付きは蓄膿症に伴う後鼻漏重症の同年代の女性(おばさん)であるが、劇的な効き目に痛く感激されている。これほど見事に超速効が出るのは珍しいのだから、決して油断されないように気を引き締めてもらっている。

 次は関節リウマチでは、病院治療では疼痛が取れ切れないので、子供さんから村田漢方堂薬局に行くように言われたといって来られたおばさん。
 
 みずから調べて来られるケースと異なり、どうせ長続きしないパターンだからお帰り下さい、とお断りするも、熱心に食い下がられるので、これは本気かと、熟慮を重ねて出した漢方薬は、これも短期間で明らかに効きいた。

 更年期鬱症状とともに頑固な蕁麻疹になやまされ、ときには呼吸困難を伴うことがあるという不穏な症状を抱えるおばさんにも一週間以内に速効が得られた。

 いずれの人も西洋医学治療で治療効果は不十分であり、最初の一例は漢方治療も効果がなかったという。
 地元のおばさんたちだから、いずれも速効が得られてホッとしている。

 但し、地元だからいつでも薬を取りに来れると油断する人もあるので、どこまで熱心に続けられることやら(苦笑。

いつまでもいたずらっ子
いつまでもいたずらっ子 posted by (C)ボクチンの母

ラベル:漢方薬の速効
posted by ヒゲジジイ at 00:36| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年06月04日

次第に足が遠ざかる人々

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DSC_3050 posted by (C)ヒゲジジイ

 今年も運よく初期から速効が得られ、比較的安定した効果が持続している人達も、最初の頃は5〜10日毎に通って来られ、確実に安定した効果が明らかになった時点でも、遠方にもかかわらず、その短いペースで通って来られていた。

 真剣で真面目な人達は「一回行ったらいいだろうっ」と高を括る人達とはまるで異なって、とても慎重である。
 長年苦労した疾患が、病院治療はおろか、漢方薬を含めた様々な治療を受けても大した効果が得られず、ようやく辿り着いたトウヘンボクな薬局である。

 ブログやHPに書いている真意が伝わった人達だから、そうやって熱心に通われ、かなり間違いないという自信が得られてようやく通うのを15〜30日などと次第に間隔が開きはじめる。

 そのような段階になればもう半分以上は治って来た証拠で、アトピーなどでは見かけ上は他人に見られてもアトピーとはまったくは分からない外見である。

 かくして「次第に足が遠ざかる」人々も、漢方薬の服用は怠りないので必要な漢方製剤が途切れないレベルに纏め買いをされるようになる。

 漢方薬はツボに嵌ると劇的だが、人によっては弁証論治を繰り返しながら、常に微調整が必要な人も多い。

ムクドリ
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:07| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2010年05月14日

漢方生薬実用事典(産調出版刊)

漢方生薬実用事典
漢方生薬実用事典 posted by (C)ヒゲジジイ

 無い頭を振り絞って弁証論治の毎日だから、昼はほとんど食欲が無い。昼食時に相談者がなければ結構な食欲だが、昨今そんな日は少ない。

 だから、仕事を終わって夕食時には満腹に食べるものだから食後にドッと疲労が来る。
 おまけに昨今、野菜中心の食事に切り替えたら効果覿面、仕事を終えた途端に血圧がかなり下行して100〜60前後にもなるから、よけいに気持ちよい倦怠感を覚える。だから食休みのつもりがそのまま爆眠となる。
 昼夜逆転しなければよいがと変な心配も出て来る。

 今回もまたあらずもがなの前置きが長くなったが、そろそろ本題である。
 上下に掲載した写真は昨年刊行された産調出版の「漢方生薬実用事典」である。この出版社のSさん(女性)にブログで紹介すると約束しておきながら、うっかり忘れていた(涙。

 価格はなんと18,000円+消費税だが、学問をしようという人間には決して高くはないはずである。
 ヒゲジジイなどは若い頃から売り上げが極めて僅少の頃から、毎月の書籍代は薬局経営を不可能にするほど乱費しまくった。

 よくぞ愚妻から離縁されなかったものと不思議である。書籍代で吹っ飛ぶ残りの僅かな家計で、どうして暮らして来れたのか不思議である(苦笑。

 それはともかく、この書籍の題名とは裏腹に、完全に中医学と中草薬の書籍である。しかも中医学および中草薬の基礎の基礎をしっかり固めたいと思う医師や薬剤師が楽しみながら学ぶにはうってつけである。

 なぜなら、活字ばかりでは退屈だという現代の怠け者達にはうってつけのカラフルな写真が満載もマンサイ、眺めているだけでも楽しいからである。

 だから少しは中医学を学びたいと思うココロザシがあれば、買って読むとよい。図書館で借りて読もうナドと思ってはいけない(笑。
 勉強する書籍はみずから身銭を切って買わなければ身に付かない。これがヒゲジジイの持論である。

 キチガイ沙汰だと思われるかもしれないが、すべてを読むのは不可能なのに、専門書のみならず一般書を合わせれば既に7万冊を優に超えてしまった。でもね〜〜〜〜〜っ

 誰かさんのようにフィギアを蒐集したのとはワケが違う(笑。

漢方生薬実用事典
漢方生薬実用事典 posted by (C)ヒゲジジイ 

 
posted by ヒゲジジイ at 00:30| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする