10年前までのアトピー性皮膚炎の中医漢方薬学療法は、前回の投稿で示したとおり、
肺脾病としてのアトピー性皮膚炎
の内容通り、かなり本格的な中医学的な弁証論治を行う綿密さであったが、(実際には当時も汎用していた腎虚の方剤、六味丸系列の方剤を必要とする症例を敢えて省略している)、かなり正統派に近い方法論であったことには違いない。
ところが、昨今のアトピー性皮膚炎に対する「中医漢方薬学」療法は、中西医結合的な方法論に大変貌を遂げている。
要するに、村田漢方中西医結合論
というものを実践している典型例が、T型アレルギーに属するアトピー性皮膚炎や、気管支喘息などとなっている。
つまり、上記の10年前の純粋中医学的な弁証論治の時代から少し脱却し、さらに普遍性のある能率的な方法にチェンジしているものであるが、それもこれも有効率の点でほぼ百パーセント近い結果を残せるようになっているからという理由にほかならない。
2006年05月12日
アトピーに対する現在の方法と10年前の方法比較
posted by ヒゲジジイ at 10:58| 山口 ☁| 漢方薬や中医学の学習方法および懐かしい拙論
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2006年05月10日
アトピー:漢方薬の実際(肺脾病としてのアトピー性皮膚炎)
5月7日の「アトピー性皮膚炎の漢方治療」にちなんで、当事のワープロ原稿が残っていたので、変換ソフトを使って村田漢方堂薬局のホームページに取り込んでみた。
(これは後日6月25日に下記に移転。)
肺脾病としてのアトピー性皮膚炎
変換ソフトで取り込めたパソコンの文書をそのままコピーして公開したが、あとでよくみると一部の重要な漢字が変換できてないものが少数みられたので、後ほど穴埋めしておかねばならない。
でも、便利なソフトがあるもんですね
(これは後日6月25日に下記に移転。)
肺脾病としてのアトピー性皮膚炎
変換ソフトで取り込めたパソコンの文書をそのままコピーして公開したが、あとでよくみると一部の重要な漢字が変換できてないものが少数みられたので、後ほど穴埋めしておかねばならない。
でも、便利なソフトがあるもんですね

posted by ヒゲジジイ at 19:36| 山口 ☔| 漢方薬や中医学の学習方法および懐かしい拙論
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2006年05月07日
アトピー性皮膚炎の漢方治療
ネットサーフィンしていて偶然出くわして、そして思い出したのが随分前にヒゲ薬剤師も参加した中医学専門書籍、東洋学術出版社発行の
アトピー性皮膚炎の漢方治療である。
この書籍中に、ヒゲ薬剤師の拙論
も掲載されている。
下記にその目次を引用させてもらい、拙論にバックカラーを施しておく。
1996年の発行で、B5判 216頁 全24篇 55症例 カラー写真多数 定価:3,570円 ということだが、現在も売られている模様。
ところで、ヒゲ薬剤師の上記の拙論をいずれは全文、どこかのサイトかあるいはブログに再録したいと思っているが、しかしなからアトピー性皮膚炎に対する方法論において、現在はこの10年前のレベルとは比較にならないくらい飛躍的に進歩したと愚考している。
というのも、
村田漢方中西医結合論━特殊性と共通性の合体
この方法を開発・実践することで比較的安定したほぼ有効率100パーセント近い成績を継続中であるからだ。
この成績を持続できているのも、生半可な気持ちやお気楽な人達等には伝授することはなく、本気で村田漢方の「中医漢方薬学療法」にしばらくは賭けてみようと決意されている方にしか伝授しない方法だからだろうと思われる。
けっこうシンドイのよ、この仕事⇒個人の特殊性を重視する中医学と漢方医学・共通性を重視する西洋医学、三者を合体した漢方薬
【蛇足的補足】アトピー性皮膚炎の専門サイトもあります⇒
漢方薬でアトピー性皮膚炎が治る漢方相談
ちょっと専門家向けとしては⇒
漢方によるアトピー性皮膚炎研究変遷史(中医漢方薬学派35年の歴史)
この書籍中に、ヒゲ薬剤師の拙論
も掲載されている。
下記にその目次を引用させてもらい、拙論にバックカラーを施しておく。
<中医臨床シリーズ1>
アトピー性皮膚炎の漢方治療
◆総論 アトピー性皮膚炎の中医学治療…平馬 直樹
◆総論 アトピー性皮膚炎の漢方治療…伊藤 良
◆総論 アトピー性皮膚炎に対する「経方理論」的解説と症例…江部洋一郎
◆病態分析 アトピー性皮膚炎に関する考察…小 修司
◆病態分析と方剤 精神病としてのアトピー性皮膚炎…岡田 研吉
◆考察 アトピーとステロイド――<リバウンド現象>と
<ステロイド中止後の離脱皮膚炎>の違い…江部 康二
◆症例 アトピー性皮膚炎の病因…田川 和光
◆臨床評価 急性増悪期における麻黄連翹赤小豆湯の臨床応用とその評価…灰本 元
◆症例 陰虚陽亢と血熱血オ――虚から実への転化――…竹原 直秀
◆症例 アトピー性皮膚炎の漢方治療…岡部 俊一
◆症例 気皿水の調整としての漢方治療が奏功したアトピー性皮膚炎の2症例…西本 隆
◆エキス剤の運用 肺脾病としてのアトピー性皮膚炎…村田 恭介
◆症例 アトピー性皮膚炎…牧野 健司
◆症例 アトピー性皮膚炎の治験と病因病機…木田 正博
◆症例 アトピー性皮膚炎に対する当帰飲子合黄連解毒湯加減(煎剤)の
臨床効果…山内 浩・国府正英・石河亜紀子・石井裕正
◆病態分析 アトピー性皮膚炎の考察…前田 康男
◆症例 アトピー性皮膚炎における燥湿清熱法の応用…松本有記・林賢濱
◆症例 アトピー性皮膚炎の症例検討…菅沼 栄(胡栄)
◆症例 アトピー性皮膚炎の中医学的な診断,弁証及び治療…高橋 楊子(楊敏)
◆症例 アトピー性皮膚炎に対する中医の認識と弁治概況…趙 麗 平
◆症例 青年期・成人期アトピー性皮膚炎の中医総合療法…尤立平・黄敬彦
◆外用薬 アトピー性皮膚炎と生薬軟膏――皮膚科医の臨床経験より…吉永和恵・関根万里・金子守宏
◆薬浴剤 小児アトピー治療のポイント…中野 勝輝
◆針灸 アトピー性皮膚炎の針灸治療…呉 澤 森
1996年の発行で、B5判 216頁 全24篇 55症例 カラー写真多数 定価:3,570円 ということだが、現在も売られている模様。
ところで、ヒゲ薬剤師の上記の拙論をいずれは全文、どこかのサイトかあるいはブログに再録したいと思っているが、しかしなからアトピー性皮膚炎に対する方法論において、現在はこの10年前のレベルとは比較にならないくらい飛躍的に進歩したと愚考している。
というのも、
この方法を開発・実践することで比較的安定したほぼ有効率100パーセント近い成績を継続中であるからだ。
この成績を持続できているのも、生半可な気持ちやお気楽な人達等には伝授することはなく、本気で村田漢方の「中医漢方薬学療法」にしばらくは賭けてみようと決意されている方にしか伝授しない方法だからだろうと思われる。
けっこうシンドイのよ、この仕事⇒個人の特殊性を重視する中医学と漢方医学・共通性を重視する西洋医学、三者を合体した漢方薬
【蛇足的補足】

ちょっと専門家向けとしては⇒

posted by ヒゲジジイ at 10:09| 山口 🌁| 漢方薬や中医学の学習方法および懐かしい拙論
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2005年11月04日
ヒゲ薬剤師の論文集「漢方薬専門の論文集」
漢方薬専門の論文集の中には、次のような拙論の改訂版を掲載しているが、本来なら、この何倍かの拙論を投入するつもりでいた。
ところが、あまり整理するのが得意ではなく、どうしても書きなぐりの性格から、正直言って面倒になってきた部分もある。
過去に書いた膨大な拙論を眺めていると、改訂したくなる部分ばかりが目に付いて、少し自分自身に嫌気がさしてしまった、というところである。
しばらく、このことは忘れて、気分転換が終わったら、やはりいつかは、あの膨大な拙論を少しは整理してあの世に行きたいと思っている。
その気持ちだけでも忘れないために、ネット上に既に公開した拙論集の代表的なものだけでも、その目次をここに転載しておきたい。
ところが、あまり整理するのが得意ではなく、どうしても書きなぐりの性格から、正直言って面倒になってきた部分もある。
過去に書いた膨大な拙論を眺めていると、改訂したくなる部分ばかりが目に付いて、少し自分自身に嫌気がさしてしまった、というところである。
しばらく、このことは忘れて、気分転換が終わったら、やはりいつかは、あの膨大な拙論を少しは整理してあの世に行きたいと思っている。
その気持ちだけでも忘れないために、ネット上に既に公開した拙論集の代表的なものだけでも、その目次をここに転載しておきたい。
◆No.001 中医学は構造主義科学
◆No.002 漢方医学発展への道「中医学と日本漢方」(「同病異治」と「異病同治」の世界)
◆No.003 肝気鬱結の原因について
◆No.004 これからの「中医漢方薬学」
◆No.005 病名漢方の功罪(柴胡剤と「病名漢方」雑感)
◆No.006 「瘀血阻滞」とその形成原因
◆No.007 「生薬製剤二号方」の中医学的効能
◆No.008 書評集No.010 『中医理論弁』を読む
◆No.009 翻訳集No.001 「邪の湊るところ、その気は必ず虚す」新解(改訳版)瞿岳雲著
◆No.010 翻訳集No.002 「邪気が盛んであれば必ず実」とは限らない(改訳版)瞿岳雲著
◆No.011 中医学と西洋医学 ―中西医結合への道―
◆No.012 脾湿についての考察
◆No.013 猪苓湯と少陽三焦(猪苓湯が滑石茯苓湯に変わるとき)
◆No.014 漢方専門用語「証」の考察
◆No.015 注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方薬方剤の使用上の注意)
◆No.016 村田漢方中西医結合論
◆No.017 弁証論治と方証相対 (原題:「弁証論治」「方証相対」雑感)1982年執筆論文)
◆No.018 日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱
(東亜医学協会創立50周年記念特集号「漢方の臨床」第35巻12号掲載分)
◆No.019 翻訳集No.003 肝は下焦には属さず、中焦に属する(改訳版)瞿岳雲著
◆No.020 翻訳集No.004 「病が表にあればすべて表証」とは限らない(改訳版)瞿岳雲著
posted by ヒゲジジイ at 20:29| 山口 ☀| 漢方薬や中医学の学習方法および懐かしい拙論
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2005年10月12日
中国で発行された『日本漢方医学』の結論にヒゲ薬剤師(村田恭介)の意見が結論として採用される!
本文の内容は写真ともども全文
中国で発行された中国語原書の『日本漢方医学』
に移転しましたっ!
posted by ヒゲジジイ at 21:39| 漢方薬や中医学の学習方法および懐かしい拙論
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2005年10月09日
18年前に書いた拙論『日本漢方の将来「中医漢方薬学」の提唱』の抜き刷り
18年前に書いた拙論。
でも、内容は今でも決して古びていない。
日本漢方の現状は、当時よりも、もっとひどいと思われるからだ。
いつか、全文をネット上にも公開したいと思っている。(後日実際に全文を公開!⇒●)


でも、内容は今でも決して古びていない。
日本漢方の現状は、当時よりも、もっとひどいと思われるからだ。
いつか、全文をネット上にも公開したいと思っている。(後日実際に全文を公開!⇒●)


ラベル:中医漢方薬学
posted by ヒゲジジイ at 14:32| 漢方薬や中医学の学習方法および懐かしい拙論
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