性別 : 女性
年齢 : 40歳〜49歳
ご職業 : 主婦
簡単なご住所 : 西日本地方
お問い合わせ内容 : はじめまして。お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。
顔の湿疹についてお伺いします。4月半ば頃、急に瞼から頬にかけてかゆみと赤い湿疹がでました。
毎年季節の変わり目には顔に何らかの皮膚トラブルがあり、困っています。
もともと、20年前に主婦湿疹が出来たときに病院処方のステロイドを常用して7年、ステロイドが効かなくなり思い切って止めたら、顔・手・腕に膿や汁が出始め入院。
しかし、病院の処方はやはりステロイドで、怖くて使えなかったので、出来たばかりの近所の漢方薬局にお世話になり始め、見た目はきれいになるまでに回復しました。そうなるまでに数年かかりました。
その信頼感より、10年近くお付き合いしてきましたが、この数年患者さんが急速に増え、雇われている方(薬剤師?)が処方されるので、専門の知識があるのかもわかりませんし、処方された漢方を飲んでも一向に改善されないことや、私の症状に関係あるのか分からない薬を勧められるというような事が頻繁に続いたので、薬局を替える決心をしました。
私は、首・背中・肩の痛みが酷く、右手足のしびれもあるため夜も寝られないといった日々が3年くらい続いています。もちろん整形外科にも、産婦人科にも、内科にも行ってみましたが全く改善されず・・・病院でもツムラの漢方薬はいただきました。
ツムラではしびれは改善されたのですが、その他は全く改善が見られず5ヵ月が経った頃に今回の顔の湿疹です・・・が、その時、丁度県外の実家に行くことが決まっていましたから、かゆみが治まればという気持ちだけで実家の近辺の漢方薬局に駆け込んだわけですが、今のところ背中の痛みが回復した以外変わりません。
一週間程度で治ると言われた湿疹もかゆみも一進一退です。ツムラの服用は効いていないから止める様に言われたので服用していませんが、最近また右手足のしびれが出てきました。症状は告げるのですが。あれこれ替える私が悪いのでしょうが、今までなら回復しているであろう日数を過ぎても回復の兆しが見られないので、何が原因でどうしていいのかわからないのです。
化粧品も、17年間変えていません。紫外線には弱いので、ヘルペスがでたり顔がすぐ赤くなり痒くなります。今回も単純に紫外線のせいかなと思っていたのですが・・・
お返事メール:光化学スモッグ注意報がしばしば出されているという話を聞きます。
春先から黄砂も混じって未だにひどい状況が続いているように聞いていますが、もともとアレルギー体質の人で皮膚の敏感な人は覿面やられているようです。
アナタの場合、もともと皮膚が弱い体質のようですから、その当時できたばかりの漢方薬局で数年かかって治してもらっているのなら、同じ先生にご相談された方が、体質をよくご存知なはずだけに、もっとも能率的だと思います。
今回はその先生ではなく雇われている人が出される漢方薬類では無効とのことですが、遠慮されずに以前、治してくれた先生を指名されるべきです。
ときどき漢方薬局をハシゴされるかたに遭遇しますが、諦めも早く直ぐに去っていかれます。
以前、治してくれた実績を頼りに、もとの薬局にもどられた方が無難なように感じるのですが、アトピー性皮膚炎と異なって、一般の湿疹類では、時に掴みどころがないために、しばらく治療薬を見つけるのに難航する場合も現実にはあります。
文面からお困りの様子がヒシヒシと伝わって来るのですが、やはりあまり転々と薬局を変えない方が無難なように思います。通える範囲で頑張るのが一番能率がよいものです。是非、同じ先生を指名されて再度、お願いしてみられてはどうでしょうか?
以前の体質をよくご存知な分、早く適切な漢方薬を見つけてくれるように思います。
村田漢方堂薬局でも、以前他の病気で治った人が、新らたな病気に罹患し、漢方薬ならどこも同じと思ったらしく、保険漢方や漢方薬局の無表示医薬品(漢方薬)など、転々として、結局治らず、その間に拗れ回して久しぶりにやって来られたケースでも、こちらは以前の体質を知っているので、現在の状況と比較検討した結果、早い段階で適切な漢方薬の配合をお出し出来たケースはザラにあります。
きっと同様なことが実現するのではないかと推察します。
折り返し頂いたメール: お忙しい中、早いお返事有難うございます。
光化学スモッグが原因かもしれないのですね。長時間外出すると、痒みを伴う発疹が現れるので、紫外線の事しか思いつきませんでした。
私自身も先生のおっしゃる通り、本来なら近所でもありますし長年診ていただいた薬局で・・・とは思いますが、相談しようにも相談の予約が一杯との事で、直接お話すら受け付けてもらえない状況です。
以前は、必ず薬局の専門の先生に問診なり触診なり間を縫って直接の診断で処方していただけていたのですが、手が足りないらしく、今回のような急な事ですと他の薬剤師さんがカウンターで状況を聞いて処方するという形しかとってもらえなくなりました。
もちろん、予約を取ればいいのですが、相談予約もどうやら待ち状態のようです(針もされているので、漢方の相談と掛け持ちで一人がなさってます)。
慢性病の処方ならどなたでも処方してくださればいいのですが、急な事の時には、やはり直接診ていただきたいのです。
それを頼んだのですが、専門の先生に診ていただくのは無理だと言われて、やっと見つけた行き場を失ってしまったようで困ってしまったのです。
先生の文面から察しますと、やんわりと先生の薬局に行っても長続きしないだろう・・・とおっしゃっているのではないかと思います(違っていたらすみません)。
先生も真剣にお答えくださっているのはよく分かりますし、私も皮膚だけでなくこの数年思わしくない体調を正常に近づけたいと真剣に思っていますので、そちらに伺って続けられるのかよく考えます。
その時の状態をみながら薬を替えるため、初めは極力頻繁に伺う方がいい事も十分わかっているつもりですので・・・
お伺いしました時には宜しくお願いします。
有難うございます。
お返事メール:
その薬局は、●●●薬局さんのことでしょうか?
だとしたら随分、発展されたということですね。
鍼灸もやっておられるから予約者が本当に詰まっているようですね。
ところで、
> 先生の文面から察しますと、やんわりと先生の薬局に行っても長続きしないだろう・・・とおっしゃっているのではないかと思います
と書かれておられるのは、そのとおりです。
これがお電話なら、もっときつい表現をしていることも再々です。
電話では今日もお問い合わせが数本かかっていましたが、すべてお断り口調でお返事しています。
そもそもお問い合わせされる段階というのは迷われている証拠だから、迷いをなるべく早く断ち切って差し上げる老婆親切です。
親切めかして勧誘するのは、趣味に反します(苦笑。
予告なしに一大決心で来られる人たちにこそ意気に感じて仕事が出来るという、ぐうたら老人なので、皆さんには申し訳ないことです。
【編集後記】 上記のような常連さん?やお馴染みさんを優先的に大事にされない薬局さんというのも、やや怪訝であるが、その点では、村田漢方堂薬局では全面的に常連さんやお馴染みさんを優先的に御相談に乗っている。
ところが、この常連さんやお馴染みさんこそ、慎ましく遠慮深い人が多いので、新しい人に時間を譲る傾向が強い。
過去の長患いの苦しみを熟知されている人達だからこそではあろうが、村田漢方堂薬局では常連さんやお馴染みさんこそ優先しなければ罰が当たる。
それはともかく、良い意味での確信犯の御相談メールは以下のようである。
通常ならブログに取り上げることはあり得ないシンプルな交信であり、このようなお問い合わせばかりだったら「問答集」ブログが成立し得ないが、ヒゲジジイの漢方に賭けてみようという気迫が感じられる。(こういうケースでは寛解率が高い。)
性別: 女性
年齢 : 30歳〜39歳
ご職業 : 無職
簡単なご住所 : 西日本地方
お問い合わせ内容 : はじめまして、喘息の事でご相談がしたいので、薬局の方へお伺いしたいのですが、比較的すいてる曜日があればおしえていただけないかと思ってメールしました。お返事お待ちしています。
お返事メール:
月曜日と土曜日以外は、多くはのんびりやってますが、思いがけないときに混雑するときがあります。
折り返し頂いたメール:
お返事ありがとうございました。とても参考になりました。そのうち伺うと思うので、よろしくお願いいたします。
後日談(平成24年記):記憶に間違いなければ、この女性は肺熱肺陰虚に痰熱が合体した病証で、辛夷清肺湯に小陥胸湯加味製剤に天津感冒片などの併用で、速効を得てしばらく服用されていたが半年もしないうちにほとんど根治されてしまった模様。
平成23年暮れには風邪で病院に行ったら抗生物質が出され、うっかりそれを飲んだら激しい下痢が生じて止まらなくなり、病院治療でも止まらないので下痢を治して欲しいとやって来られていた。(真武湯とイオン化カルシウムで治癒。)
2008年06月01日
今年の春から目立つ急性皮膚炎の御相談
posted by ヒゲジジイ at 10:02| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2008年05月31日
そんなに混雑するならどうして予約制にしないのですか?
予約制にどうしてしないのか?というご質問をシバシバ受ける。土曜日のあの混雑ぶりを知る人ならではのことで、もっともな問いかけであろう。
しかしながら幸いにも先週の土曜日は、皆があの混雑を嫌って、会社を休まれてウイーク・デイに来られた人が多かった。
そのお陰で、のんびりたっぷりと一人一人に時間が取れて疲労困憊することもなかった。
現実には、月曜日と火曜日と土曜日以外は、のんびりした仕事が出来るのである。
水曜日から金曜日にかけては、薬局店頭に集中される日が無いわけではないが、むしろ遠方の人たちへの追加注文の発送業務に奔走していることが多い。
本題の「どうして予約制にしないか?」というご質問に対する回答は、これまでも何度か書いたことがあるが、あれでは充分に納得されないらしいから、本当の本音を二〜三、こっそりとここに書いておきたい。
予約制にシフトすると、数十年来の常連さんが気楽に来れなくなるからである、というのはこれまでもシバシバ書いた。
その常連さんこそ気心も知れて新しい人たちのように神経を使うことなく、お互いに気楽に話し合えるし、同時に漢方薬の購入額が、新しい人たちの平均5〜10倍なのである。
だから、予約制などして常連さんが気楽に来れないことになれば、まったく本末転倒である。
いつも書いているように、これらの常連さん達が村田漢方堂薬局を支えてくれるお陰で、新しい人たちにたっぷりと時間が取れるのだ。
村田漢方堂薬局の売り上げの8割近くを支える常連さんをないがしろにしては罰が当たる。
ヒゲジジイがヒヨッコの時代から、なかなか効果を発揮しないのを我慢に我慢を重ねて、しっかり効き目が出るまで辛抱強く耐えてくれた人たちである。
育ての親である。ないがしろにしてよいはずがない。
といっても、数十年のお付き合いだから、薬局店頭に来られる機会は減って、電話注文されてまとめてお送りすることが多い。
だから毎月やって来られる常連さんは一部の人に限られる。だからこそ、来られたいときには気楽にやって来てほしいから、この常連さんたちのために予約制はしたくない、というのが本音である。
わずか1〜2年のお付き合いの人たちの5〜10倍の額を漢方薬に投資される大事なスポンサーである。
また、安易に予約制にすると物見遊山客やクレマーの選別が出来なくなる。
相変わらず毎日毎日、電話やメールでのお問い合わせが多いが、問い合わせること自体が迷っている証拠となっている場合が多く、問い合わせされる人の9割は、以下に述べる直談判の連中のような決意は感じらず、明かに及び腰や思わせぶりである。
だからとりわけ電話での問い合わせに回答する時間がいつも無駄だとわかっているだけに面倒臭い。
だからほとんどのケースで遠まわしにお断りするが、それにも耐えてやって来られ、意気に感じて御相談に乗れるのがほんの1割程度ということである。
ところが、予告なしに来られる人の多くは直談判の意気込みで真剣味が違う。予告なしに来られる人の7割くらいは本物。
しかしながら3割くらいは物見遊山やクレーマーマガイの様子だから、慇懃無礼にお断りする。(時にはケンモホロロに)
なにせ本気でやって来る人でなければ、弁証論治の説明の半分でも理解されようとする意気込みがなければ、臨機応変の配合変化を理解し、覚えてもらうことが出来ない。
村田漢方堂薬局のやりかたは、漢方薬の配合変化による反応を繰り返し比較してもらうことも多いのだから、ご自身の身体に対する漢方薬の運用方法を覚えて勉強しようというくらいの意気込みが必要なのである。
しかしながら幸いにも先週の土曜日は、皆があの混雑を嫌って、会社を休まれてウイーク・デイに来られた人が多かった。
そのお陰で、のんびりたっぷりと一人一人に時間が取れて疲労困憊することもなかった。
現実には、月曜日と火曜日と土曜日以外は、のんびりした仕事が出来るのである。
水曜日から金曜日にかけては、薬局店頭に集中される日が無いわけではないが、むしろ遠方の人たちへの追加注文の発送業務に奔走していることが多い。
本題の「どうして予約制にしないか?」というご質問に対する回答は、これまでも何度か書いたことがあるが、あれでは充分に納得されないらしいから、本当の本音を二〜三、こっそりとここに書いておきたい。
予約制にシフトすると、数十年来の常連さんが気楽に来れなくなるからである、というのはこれまでもシバシバ書いた。
その常連さんこそ気心も知れて新しい人たちのように神経を使うことなく、お互いに気楽に話し合えるし、同時に漢方薬の購入額が、新しい人たちの平均5〜10倍なのである。
だから、予約制などして常連さんが気楽に来れないことになれば、まったく本末転倒である。
いつも書いているように、これらの常連さん達が村田漢方堂薬局を支えてくれるお陰で、新しい人たちにたっぷりと時間が取れるのだ。
村田漢方堂薬局の売り上げの8割近くを支える常連さんをないがしろにしては罰が当たる。
ヒゲジジイがヒヨッコの時代から、なかなか効果を発揮しないのを我慢に我慢を重ねて、しっかり効き目が出るまで辛抱強く耐えてくれた人たちである。
育ての親である。ないがしろにしてよいはずがない。
といっても、数十年のお付き合いだから、薬局店頭に来られる機会は減って、電話注文されてまとめてお送りすることが多い。
だから毎月やって来られる常連さんは一部の人に限られる。だからこそ、来られたいときには気楽にやって来てほしいから、この常連さんたちのために予約制はしたくない、というのが本音である。
わずか1〜2年のお付き合いの人たちの5〜10倍の額を漢方薬に投資される大事なスポンサーである。
また、安易に予約制にすると物見遊山客やクレマーの選別が出来なくなる。
相変わらず毎日毎日、電話やメールでのお問い合わせが多いが、問い合わせること自体が迷っている証拠となっている場合が多く、問い合わせされる人の9割は、以下に述べる直談判の連中のような決意は感じらず、明かに及び腰や思わせぶりである。
だからとりわけ電話での問い合わせに回答する時間がいつも無駄だとわかっているだけに面倒臭い。
だからほとんどのケースで遠まわしにお断りするが、それにも耐えてやって来られ、意気に感じて御相談に乗れるのがほんの1割程度ということである。
ところが、予告なしに来られる人の多くは直談判の意気込みで真剣味が違う。予告なしに来られる人の7割くらいは本物。
しかしながら3割くらいは物見遊山やクレーマーマガイの様子だから、慇懃無礼にお断りする。(時にはケンモホロロに)
なにせ本気でやって来る人でなければ、弁証論治の説明の半分でも理解されようとする意気込みがなければ、臨機応変の配合変化を理解し、覚えてもらうことが出来ない。
村田漢方堂薬局のやりかたは、漢方薬の配合変化による反応を繰り返し比較してもらうことも多いのだから、ご自身の身体に対する漢方薬の運用方法を覚えて勉強しようというくらいの意気込みが必要なのである。
posted by ヒゲジジイ at 02:17| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2008年05月24日
病歴の短い湿疹の場合
性別 : 女性
年齢 : 30歳〜39歳
ご職業 : 医療・福祉関係
簡単なご住所 : 西日本
お問い合わせ内容 : 皮膚の痒みに困っています。皮膚科には行ったのですが、すっきりとは治りません。
2月ころくらいは、背中全体や脚が痒くて、眠れなくて大変でした。皮膚科から抗ヒスタミン剤とステロイドもらいだいぶよくはなりました。
でも、最近は生理前から外陰部あたりの皮膚が痒く、ナプキンを当てるともっとかぶれてしまいます。生理後も痒みが取れず、仕事終わった夕方あたりからの強い痒みに本当に困ってます。
皮膚科では、湿疹といわれました。でも、貰ったステロイドきかないです。漢方薬で改善できるでしょうか?
お返事メール: 湿疹の始まりはいつ頃からなのでしょうか?
湿疹が生じるには必ず原因があるはずですが、その原因を見つけながら体質に合った漢方薬を服用されれば、当然治ります。
最近多いタイプは、舌の奥に黄色い苔が生えている人では、湿熱が原因で、主として過食などが原因です。
このタイプであれば、たとえ重症でも漢方薬で治りやすいものです。
といっても、様々な体質の人がおられますので、その人の体質と症状に応じた適切な漢方処方を選ばなければなりません。
通常、10日ごとに通える根気さえあれば、遅かれ早かれ漢方薬で治ります。
折り返し頂いたメール:お返事ありがとうございます。湿疹は子供の頃から出来やすかったです。
特にストレスあるときとかに良くでるように思います。
今ある痒みは、酷くなったのは二週間前くらいからかと思います。貰ったステロイドはきかないのでつけてないです。
仕事終わってからだと営業時間内に間に合わないです。最初の問診は時間どれくらいかかりますか?
お返事メール:
平日は朝9時から夕方6時まで、土曜日は朝9時から昼12時までです。ぎりぎりの時間でも駆け込めば、延長戦はしばしば行っておりますので、たとえ土曜日でも12時までに来られればよいのですが・・・。
土曜日は運が悪いと待ち時間が長い場合がありますが、来られる皆さんは熱心な人達ばかりですので最後まで延長してやっています。
相談時間は最初はとても長いです。早くて30分、原因が複雑であれば1時間はたっぷりかかる場合もあります。(一般論で言えば、重症者が多いので、それ以上かかる場合もあります。)
ひどくなったのがまだ二週間くらいなら、漢方薬をする前に、病院を変えてみるのも一つの方法かもしれませんし、同じ病院でも、ステロイドが効かなくなったと言えば、他の方法を考えてくれるかもしれません。
村田漢方堂薬局の場合は、治療の行き場を失った重症者が集まるところです。
もしもどこへ行っても治らないようであれば、その時には無理してでも時間を取って通う決心がつくかもしれません。
一度だけ無理してやって来られても、後が続かなければお互いに時間の無駄となります。貴重な時間ですので、お互いに無駄なことは避けたいものです。
年齢 : 30歳〜39歳
ご職業 : 医療・福祉関係
簡単なご住所 : 西日本
お問い合わせ内容 : 皮膚の痒みに困っています。皮膚科には行ったのですが、すっきりとは治りません。
2月ころくらいは、背中全体や脚が痒くて、眠れなくて大変でした。皮膚科から抗ヒスタミン剤とステロイドもらいだいぶよくはなりました。
でも、最近は生理前から外陰部あたりの皮膚が痒く、ナプキンを当てるともっとかぶれてしまいます。生理後も痒みが取れず、仕事終わった夕方あたりからの強い痒みに本当に困ってます。
皮膚科では、湿疹といわれました。でも、貰ったステロイドきかないです。漢方薬で改善できるでしょうか?
お返事メール: 湿疹の始まりはいつ頃からなのでしょうか?
湿疹が生じるには必ず原因があるはずですが、その原因を見つけながら体質に合った漢方薬を服用されれば、当然治ります。
最近多いタイプは、舌の奥に黄色い苔が生えている人では、湿熱が原因で、主として過食などが原因です。
このタイプであれば、たとえ重症でも漢方薬で治りやすいものです。
といっても、様々な体質の人がおられますので、その人の体質と症状に応じた適切な漢方処方を選ばなければなりません。
通常、10日ごとに通える根気さえあれば、遅かれ早かれ漢方薬で治ります。
折り返し頂いたメール:お返事ありがとうございます。湿疹は子供の頃から出来やすかったです。
特にストレスあるときとかに良くでるように思います。
今ある痒みは、酷くなったのは二週間前くらいからかと思います。貰ったステロイドはきかないのでつけてないです。
仕事終わってからだと営業時間内に間に合わないです。最初の問診は時間どれくらいかかりますか?
お返事メール:
平日は朝9時から夕方6時まで、土曜日は朝9時から昼12時までです。ぎりぎりの時間でも駆け込めば、延長戦はしばしば行っておりますので、たとえ土曜日でも12時までに来られればよいのですが・・・。
土曜日は運が悪いと待ち時間が長い場合がありますが、来られる皆さんは熱心な人達ばかりですので最後まで延長してやっています。
相談時間は最初はとても長いです。早くて30分、原因が複雑であれば1時間はたっぷりかかる場合もあります。(一般論で言えば、重症者が多いので、それ以上かかる場合もあります。)
ひどくなったのがまだ二週間くらいなら、漢方薬をする前に、病院を変えてみるのも一つの方法かもしれませんし、同じ病院でも、ステロイドが効かなくなったと言えば、他の方法を考えてくれるかもしれません。
村田漢方堂薬局の場合は、治療の行き場を失った重症者が集まるところです。
もしもどこへ行っても治らないようであれば、その時には無理してでも時間を取って通う決心がつくかもしれません。
一度だけ無理してやって来られても、後が続かなければお互いに時間の無駄となります。貴重な時間ですので、お互いに無駄なことは避けたいものです。
posted by ヒゲジジイ at 00:01| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2008年04月18日
再発した場合でも受け入れてくれますかっ?
タイトルのような質問を受けて「もちろんよっ」とこたえた。
当然である。
ほぼ治ったかなっと思う間もなく、いつの間にか音信不通になって、ふっとその人のことを思い出すことがあって、ちょっと早めにやめ過ぎたと思うのだが〜〜〜再発しなければ良いがな〜〜と思ったものの、それからスッカリ忘れた頃になって、再発してしまいました〜〜〜と駆け込んでくるのはイイ。
ところが、早めに止めてしまった後悔のみならず、バツが悪くなって再来しにくいので、他所で漢方薬を求めて、結局治らずにバツ悪そうにやって来るひともいた。
あるいは中には、どこの漢方でも同じと思って他所へ行って治らず、他を転々としてやはり駄目でようやく気がついて戻って来たケースもあった。
戻って来さえすれば、長年通い詰めて体質も気心もかなり知れているので、再発しても対処が早いのは当然である。そんなことも分からない人がいるから、漢方薬術はよほどやさしいものとアナドッテイルなっと、こちらのほうが僻んでしまう。
漢方薬の弁証論治は相当な知識と経験が必要なもので、日本の方証相対よりもはるかに高度な構造主義科学である。
再発したら、へんに躊躇することなく、早めに戻って来たほうが無難で、僅か「石の上にも三年」すら頑張れない安易な風潮の世の中なんだから、気にせずに早めに戻ってくることですよっ、と、やっぱり些かの皮肉交じりに回答したのだった(苦笑)。
当然である。
ほぼ治ったかなっと思う間もなく、いつの間にか音信不通になって、ふっとその人のことを思い出すことがあって、ちょっと早めにやめ過ぎたと思うのだが〜〜〜再発しなければ良いがな〜〜と思ったものの、それからスッカリ忘れた頃になって、再発してしまいました〜〜〜と駆け込んでくるのはイイ。
ところが、早めに止めてしまった後悔のみならず、バツが悪くなって再来しにくいので、他所で漢方薬を求めて、結局治らずにバツ悪そうにやって来るひともいた。
あるいは中には、どこの漢方でも同じと思って他所へ行って治らず、他を転々としてやはり駄目でようやく気がついて戻って来たケースもあった。
戻って来さえすれば、長年通い詰めて体質も気心もかなり知れているので、再発しても対処が早いのは当然である。そんなことも分からない人がいるから、漢方薬術はよほどやさしいものとアナドッテイルなっと、こちらのほうが僻んでしまう。
漢方薬の弁証論治は相当な知識と経験が必要なもので、日本の方証相対よりもはるかに高度な構造主義科学である。
再発したら、へんに躊躇することなく、早めに戻って来たほうが無難で、僅か「石の上にも三年」すら頑張れない安易な風潮の世の中なんだから、気にせずに早めに戻ってくることですよっ、と、やっぱり些かの皮肉交じりに回答したのだった(苦笑)。
posted by ヒゲジジイ at 00:29| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2008年04月13日
横行する無表示医薬品の漢方調合
性別 : 男性
年齢 : 10歳〜19歳
簡単なご住所 :関東地方
具体的な御職業 : 大学生
お問い合わせ内容 : 以前11月に角栓についての相談をした●●と申します。前回アドバイスありがとうございました。
あれから約5ヶ月経ち良くなったり悪くなったりを繰り返しながら少しずつ良くなっています。(良くなっていないところもありますが。)
それで今日は前回書かなかったんですが8月(漢方煎じ薬を飲み始めて1ヶ月ほど)頃からある症状について相談させてもらいます。症状はとにかく舌がまずい、苦い、しぶい感じが四六時中するのです。特に寝起きはものすごくあまりの口のまずさなどに気持ち悪くなったり、クラクラする程です。(今まで19年生きてきてこんな事は8ヶ月前までは皆無。)
それにくわえひどい口臭があり自分でもなんだか臭っているのが分かるぐらいです。原因を探ろうと、口の中の様々な部分の唾液のにおいを嗅いでみるとある部分の唾液からだけ強烈に臭くそれがまさにまずい、苦い、しぶいと感じる舌の真ん中から奥にできている大量の舌苔から強烈な便臭もしくはお年寄りの口臭のような悪臭がして頭がクラクラするほどです。(歯周病、虫歯はありません)
それで原因はこの異常に多い舌苔であると判明したのですが、なぜ舌苔が多くなっているのか調べた結果自分の体の状態が湿熱状態であるためこのように大量の舌苔ができるのだと素人なりに推理して通いつめている漢方専門薬局で強く訴えているのですが前から湿熱をさばく処方を出していると言われ2週間前にも新しい処方を出してもらったのですが一向に良くならず本当に悩んでおり、口臭のせいで大学に行くのも困難な状態で、四六時中悩んでいてノイローゼ?状態です。
今週の火曜日にまた相談に行くつもりですが村田先生の見解、アドバイスがどうしても頂きたくメールしました。本当にこの症状さえなければ肌は確実に一年前より良くなっているのですが舌以外にも体がかゆくなる。掻いた痕、傷、ぶつぶつがずっと治らない、不眠など漢方薬を飲む前より酷くなった症状があるせいで素直に喜べません。
特にこの舌の症状は訴え続けて7ヶ月近く経ちますが変わりません。二週間に一度直接通ってもう16〜7回処方を変えてもらっていますが変わらず日常生活が困難な状況です。
ちなみに食生活はここ5ヶ月ほどは腹7〜8分で甘いお菓子などは2週間に一度ぐらいしか食べず、むしろ昔より気を付けているぐらいです。また西洋医学でも治療する場合どの科に行くのが良いでしょうか?
最後に村田漢方堂薬局にお世話になっていないのに長々と相談失礼します。
お返事メール: 現在、何という名の漢方薬を服用されているのでしょうか?
まさかっ?! またまた無表示医薬品の漢方薬を飲まれているのではないでしょうね? 処方名や成分および分量を記載しない漢方薬を販売することは許されない行為です。
処方名も成分内容も記載が皆無であっては、いくら現在の症状をメールで書かれてもアドバイスのしようがありません。
もしも処方名を隠して販売する薬局なら、一切信用できませんので即刻、別の薬局に変えることです。
折り返し頂いたメール: 分かりました。
実は最初の二ヶ月ほどは処方名と入っている生薬を書いてもらっていたのですがそれから書いてもらはなくなり訊けばいいのになんだか訊くのが億劫に感じてやりすごしていました。
明日にでも処方名を訊いてまたメールさせてもらいます。
折り返しヒゲジジイのお返事: いちいち処方を問い合わせないと教えてもらえないような薬局は問題が多過ぎます。もっと信頼の置ける薬局に即刻変えるべきですよ。
遠方の当方にメールで相談する暇があったら、これまでのいきさつや、販売する処方名を全面公開する真面目な漢方薬局を見つけるべきです。
処方名をこれまで折々に隠しているということは、問い合わせても本当の内容を正直に伝えてもらえるかどうか、とても疑問です。これまでも似たようなケースにしばしば地元でも遭遇していますが、平気で●●●●薬局も多々見受けます。
広い関東地区ですから、近隣でもきっと薬事法をしっかり遵守する真面目な薬局があるはずです。
この情報公開の時代に、薬の内容を秘匿して、一々問い合わせないと教えてくれない薬局は信頼がおけるはずがありません。
折り返しのお返事: 分かりました。よく考えてみます。返信ありがとうございました。
年齢 : 10歳〜19歳
簡単なご住所 :関東地方
具体的な御職業 : 大学生
お問い合わせ内容 : 以前11月に角栓についての相談をした●●と申します。前回アドバイスありがとうございました。
あれから約5ヶ月経ち良くなったり悪くなったりを繰り返しながら少しずつ良くなっています。(良くなっていないところもありますが。)
それで今日は前回書かなかったんですが8月(漢方煎じ薬を飲み始めて1ヶ月ほど)頃からある症状について相談させてもらいます。症状はとにかく舌がまずい、苦い、しぶい感じが四六時中するのです。特に寝起きはものすごくあまりの口のまずさなどに気持ち悪くなったり、クラクラする程です。(今まで19年生きてきてこんな事は8ヶ月前までは皆無。)
それにくわえひどい口臭があり自分でもなんだか臭っているのが分かるぐらいです。原因を探ろうと、口の中の様々な部分の唾液のにおいを嗅いでみるとある部分の唾液からだけ強烈に臭くそれがまさにまずい、苦い、しぶいと感じる舌の真ん中から奥にできている大量の舌苔から強烈な便臭もしくはお年寄りの口臭のような悪臭がして頭がクラクラするほどです。(歯周病、虫歯はありません)
それで原因はこの異常に多い舌苔であると判明したのですが、なぜ舌苔が多くなっているのか調べた結果自分の体の状態が湿熱状態であるためこのように大量の舌苔ができるのだと素人なりに推理して通いつめている漢方専門薬局で強く訴えているのですが前から湿熱をさばく処方を出していると言われ2週間前にも新しい処方を出してもらったのですが一向に良くならず本当に悩んでおり、口臭のせいで大学に行くのも困難な状態で、四六時中悩んでいてノイローゼ?状態です。
今週の火曜日にまた相談に行くつもりですが村田先生の見解、アドバイスがどうしても頂きたくメールしました。本当にこの症状さえなければ肌は確実に一年前より良くなっているのですが舌以外にも体がかゆくなる。掻いた痕、傷、ぶつぶつがずっと治らない、不眠など漢方薬を飲む前より酷くなった症状があるせいで素直に喜べません。
特にこの舌の症状は訴え続けて7ヶ月近く経ちますが変わりません。二週間に一度直接通ってもう16〜7回処方を変えてもらっていますが変わらず日常生活が困難な状況です。
ちなみに食生活はここ5ヶ月ほどは腹7〜8分で甘いお菓子などは2週間に一度ぐらいしか食べず、むしろ昔より気を付けているぐらいです。また西洋医学でも治療する場合どの科に行くのが良いでしょうか?
最後に村田漢方堂薬局にお世話になっていないのに長々と相談失礼します。
お返事メール: 現在、何という名の漢方薬を服用されているのでしょうか?
まさかっ?! またまた無表示医薬品の漢方薬を飲まれているのではないでしょうね? 処方名や成分および分量を記載しない漢方薬を販売することは許されない行為です。
処方名も成分内容も記載が皆無であっては、いくら現在の症状をメールで書かれてもアドバイスのしようがありません。
もしも処方名を隠して販売する薬局なら、一切信用できませんので即刻、別の薬局に変えることです。
折り返し頂いたメール: 分かりました。
実は最初の二ヶ月ほどは処方名と入っている生薬を書いてもらっていたのですがそれから書いてもらはなくなり訊けばいいのになんだか訊くのが億劫に感じてやりすごしていました。
明日にでも処方名を訊いてまたメールさせてもらいます。
折り返しヒゲジジイのお返事: いちいち処方を問い合わせないと教えてもらえないような薬局は問題が多過ぎます。もっと信頼の置ける薬局に即刻変えるべきですよ。
遠方の当方にメールで相談する暇があったら、これまでのいきさつや、販売する処方名を全面公開する真面目な漢方薬局を見つけるべきです。
処方名をこれまで折々に隠しているということは、問い合わせても本当の内容を正直に伝えてもらえるかどうか、とても疑問です。これまでも似たようなケースにしばしば地元でも遭遇していますが、平気で●●●●薬局も多々見受けます。
広い関東地区ですから、近隣でもきっと薬事法をしっかり遵守する真面目な薬局があるはずです。
この情報公開の時代に、薬の内容を秘匿して、一々問い合わせないと教えてくれない薬局は信頼がおけるはずがありません。
折り返しのお返事: 分かりました。よく考えてみます。返信ありがとうございました。
posted by ヒゲジジイ at 17:28| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2008年04月05日
情報が氾濫する漢方薬
性別 : 女性
年齢 : 40歳〜49歳
簡単なご住所 : 中国・四国地方
お問い合わせ:??歳の母ですが、父が亡くなってから、物忘れがひどかったり、頑固になったりしています。認知症かアルツハイマーの初期かとも思ったのですが、物忘れ検診は、パスしますので、病院へ行きたがりません。
それで、予防にと、ネット検索して、害はなく、栄養になりそうなサプリなどを買って気休めにしていました。
ところが、3月31日付けの地方紙に、抑肝散に含まれる釣藤鉤が、アルツハイマーを防ぐという記事がありました。先生のブログで時々、釣藤散という名前を拝見します。
母は、父の死の直後よりはかなり立ち直っていますが、物忘れはすこし残っていますし、気休めのサプリよりは、広告ではない新聞記事で紹介された大学の先生ご使用の漢方薬の方がよいのではないかと思ったのですが、どちらを買うにしても、他の成分が入っています。
抑肝散と釣藤散と、どちらかを母が服用しても大丈夫かどうか、大丈夫であるならどちらの方が安全でしょうか。
素人が、証も分からずに、新聞記事を読んですぐ飛びつくのは安易すぎるような気もし、一般治療にはまだなっていないようで、誰に相談ということもできず、あまり体質にこだわらなくていい安全な薬であれば、試してみたいような気がして、メールさせていただきました。
お返事メール:お訊ねの件、「大学の先生ご使用の漢方薬」という「抑肝散に含まれる釣藤鉤が、アルツハイマーを防ぐ」というお話、随分以前から「釣藤散」などは老人ボケの予防になると言われて来て久しいものです。
もっと効果的な可能性があるのは牛黄や麝香など「気付け」作用のある動物性生薬であろうと思いますが、とても高価です。
長年の経験からは、漢方薬の長期連用者は癌になりにくく、ボケにくいのは村田漢方堂薬局の常連さんのご高齢者たちでしっかり証明済みだと思っています。
話はながくなりましたが、「抑肝散と釣藤散」とどちらがお母上によいだろうか?という御質問、お答えは不可能です。
漢方処方というものは、それほど安易に結論づけられるほど、また大学の先生だからといって実際の漢方に対する造詣が深いのかどうかも怪訝な話で、科学的検証という名の下にますます漢方医学を「幼稚な科学」に貶める傾向が強いのがそれら大学の偉い先生方なのかもしれません。
もしも真剣に漢方薬を考えらておられるのなら、地元近辺の漢方専門薬局に直接行かれて、ご相談されたほうが、メールで訊ねるよりはるかに確率は高いものです。
是非、お母様をお連れしてご相談なさるべきです。
但し、抑肝散と釣藤散のいずれかに絞り込んで考えるのは間違いです。
(蛇足ながら、村田漢方堂薬局では、たとえ直接連れて来られても「常連さんのご家族」でない限りすべてお断りしているご相談内容です。当方の漢方服用経験者が付き添ってない限りはピントの微調整が成功しないのが目に見えているからです。)
折り返し頂いたメール:早速のお返事をありがとうございました。
新聞記事の大学の先生は、証に関係なく抑肝散を処方していらしたような印象で(違うのかもしれません)、もしかしたらあまり扱いの難しくない漢方薬なのかもしれないと思い、お聞きしてしまいました。
予防と気休めでサプリを飲んでいる状態で、体質を気にしなくていい漢方薬かもしれないと思ってしまい、お騒がせして申し訳ありませんでした。
やはり漢方薬は、サプリと違って、気軽に飲むというわけには、いかないようですね。
(「気軽に」は先生のお嫌いな言葉でした。すみません。)
認知症やアルツハイマーは、発症前の予防が一番よいということですが、はっきりとした症状がない時に、予防の投薬をしてもらえるかどうかわからないのですが、母を説得して近くの漢方病院に行って体質についての相談だけでもしてみようと思います。(漢方薬局さんの方はどこに行っていいかわからないので)
どうもありがとうございました。
☆最初のメールに添えつけるべきで遅くなってしまいましたが今ふと思いついたので、元の新聞記事から、関係部分を抜粋します。
「東北大加齢医学研究所の荒井啓行享受は最近、周辺症状のうち、妄想や昼夜逆転行動などが抑肝散という漢方薬で改善し、身体機能も向上することをみつけた。
荒井教授によると抑肝散に含まれる釣藤鉤という生薬にはベータアミロイドが集まって固ま(り脳に沈着す)るのを防ぐと共に、固まったものを分解する働きがあるという。」
折り返しヒゲジジイのお返事メール:脳梗塞の後遺症からボケ症状を来たしたご老人が、医師から抑肝散を投与されたために、老人性皮膚掻痒症をますます激化させて、そのために全身ステロイド軟膏塗布量が増えるばかりで、それでもなお抑肝散を投与し続けるという漢方に無知な医師たちの所業は目に余るものがあります。
弁証論治のなにもあったものではありません。
このご老人は熱証体質であり、抑肝散中の当帰やセンキュウがよけいに皮膚掻痒症を激化させていることにも気が付かないというお粗末。
こと漢方に関する限り、いくら権威のある大学の先生が発言されることでも、話半分以下として受け取っていたほうが無難なのです。
但し、抑肝散証に間違いない人が使用すれば、かなりな効果が得られることは事実、間違いありません。
お返事メール:認知症への、抑肝散の処方は、もしかしたら広く行われているのですね。
記事が、「最近」「みつけた」だったので新治療かと思いました。
母は軽症というか父の死の一時的なショックにすぎないかもしれません。物忘れはあっても「人柄が以前とは違う」と感じることがほとんどなくなり、副作用が出る可能性が高いなら、薬はなくても生活には差し支えないと思う一方、認知症やアルツハイマーのような病気の発症確率を下げられるなら、様子をみて服用を中止する余裕のある副作用リスクは受忍してもよいのではないかという気持ちも強いです。
現在全然深刻な状況ではないのと、もし発症した場合の深刻度がものすごく高いのと、予防が非常に有効らしいのと、身内がたまに違和感をもつ程度の段階で病院に行くものだろうかという迷いと、本人がこの話題を非常にいやがるのとで、サプリでお茶を濁していました。
抑肝散も新聞を読んだ時には、安全であれば効果はダメ元でいいぐらいに思っていたのですが、証があえばかなり有効性を期待できるということですので、どうにかして、証の正確な判定という、漢方薬の前に立ちはだかる敷居を越えられないかどうか検討してみたいと思います。
どうもありがとうございました。
【編集後記】抑肝散証や釣藤散証くらい、どこの漢方薬局でも、そのくらいの区別はできるはずだから、近くの漢方専門薬局に訪問されたほうが、こと漢方薬に関しては、病院よりも信頼がおけるような気がするが・・・。
医師が皆、漢方知識があると思うのはトンでもない大間違いだが、「漢方病院」ということだから、漢方専門の医師がおられるのなら、抑肝散証や釣藤散証の判定くらい容易であろう。
年齢 : 40歳〜49歳
簡単なご住所 : 中国・四国地方
お問い合わせ:??歳の母ですが、父が亡くなってから、物忘れがひどかったり、頑固になったりしています。認知症かアルツハイマーの初期かとも思ったのですが、物忘れ検診は、パスしますので、病院へ行きたがりません。
それで、予防にと、ネット検索して、害はなく、栄養になりそうなサプリなどを買って気休めにしていました。
ところが、3月31日付けの地方紙に、抑肝散に含まれる釣藤鉤が、アルツハイマーを防ぐという記事がありました。先生のブログで時々、釣藤散という名前を拝見します。
母は、父の死の直後よりはかなり立ち直っていますが、物忘れはすこし残っていますし、気休めのサプリよりは、広告ではない新聞記事で紹介された大学の先生ご使用の漢方薬の方がよいのではないかと思ったのですが、どちらを買うにしても、他の成分が入っています。
抑肝散と釣藤散と、どちらかを母が服用しても大丈夫かどうか、大丈夫であるならどちらの方が安全でしょうか。
素人が、証も分からずに、新聞記事を読んですぐ飛びつくのは安易すぎるような気もし、一般治療にはまだなっていないようで、誰に相談ということもできず、あまり体質にこだわらなくていい安全な薬であれば、試してみたいような気がして、メールさせていただきました。
お返事メール:お訊ねの件、「大学の先生ご使用の漢方薬」という「抑肝散に含まれる釣藤鉤が、アルツハイマーを防ぐ」というお話、随分以前から「釣藤散」などは老人ボケの予防になると言われて来て久しいものです。
もっと効果的な可能性があるのは牛黄や麝香など「気付け」作用のある動物性生薬であろうと思いますが、とても高価です。
長年の経験からは、漢方薬の長期連用者は癌になりにくく、ボケにくいのは村田漢方堂薬局の常連さんのご高齢者たちでしっかり証明済みだと思っています。
話はながくなりましたが、「抑肝散と釣藤散」とどちらがお母上によいだろうか?という御質問、お答えは不可能です。
漢方処方というものは、それほど安易に結論づけられるほど、また大学の先生だからといって実際の漢方に対する造詣が深いのかどうかも怪訝な話で、科学的検証という名の下にますます漢方医学を「幼稚な科学」に貶める傾向が強いのがそれら大学の偉い先生方なのかもしれません。
もしも真剣に漢方薬を考えらておられるのなら、地元近辺の漢方専門薬局に直接行かれて、ご相談されたほうが、メールで訊ねるよりはるかに確率は高いものです。
是非、お母様をお連れしてご相談なさるべきです。
但し、抑肝散と釣藤散のいずれかに絞り込んで考えるのは間違いです。
(蛇足ながら、村田漢方堂薬局では、たとえ直接連れて来られても「常連さんのご家族」でない限りすべてお断りしているご相談内容です。当方の漢方服用経験者が付き添ってない限りはピントの微調整が成功しないのが目に見えているからです。)
折り返し頂いたメール:早速のお返事をありがとうございました。
新聞記事の大学の先生は、証に関係なく抑肝散を処方していらしたような印象で(違うのかもしれません)、もしかしたらあまり扱いの難しくない漢方薬なのかもしれないと思い、お聞きしてしまいました。
予防と気休めでサプリを飲んでいる状態で、体質を気にしなくていい漢方薬かもしれないと思ってしまい、お騒がせして申し訳ありませんでした。
やはり漢方薬は、サプリと違って、気軽に飲むというわけには、いかないようですね。
(「気軽に」は先生のお嫌いな言葉でした。すみません。)
認知症やアルツハイマーは、発症前の予防が一番よいということですが、はっきりとした症状がない時に、予防の投薬をしてもらえるかどうかわからないのですが、母を説得して近くの漢方病院に行って体質についての相談だけでもしてみようと思います。(漢方薬局さんの方はどこに行っていいかわからないので)
どうもありがとうございました。
☆最初のメールに添えつけるべきで遅くなってしまいましたが今ふと思いついたので、元の新聞記事から、関係部分を抜粋します。
「東北大加齢医学研究所の荒井啓行享受は最近、周辺症状のうち、妄想や昼夜逆転行動などが抑肝散という漢方薬で改善し、身体機能も向上することをみつけた。
荒井教授によると抑肝散に含まれる釣藤鉤という生薬にはベータアミロイドが集まって固ま(り脳に沈着す)るのを防ぐと共に、固まったものを分解する働きがあるという。」
折り返しヒゲジジイのお返事メール:脳梗塞の後遺症からボケ症状を来たしたご老人が、医師から抑肝散を投与されたために、老人性皮膚掻痒症をますます激化させて、そのために全身ステロイド軟膏塗布量が増えるばかりで、それでもなお抑肝散を投与し続けるという漢方に無知な医師たちの所業は目に余るものがあります。
弁証論治のなにもあったものではありません。
このご老人は熱証体質であり、抑肝散中の当帰やセンキュウがよけいに皮膚掻痒症を激化させていることにも気が付かないというお粗末。
こと漢方に関する限り、いくら権威のある大学の先生が発言されることでも、話半分以下として受け取っていたほうが無難なのです。
但し、抑肝散証に間違いない人が使用すれば、かなりな効果が得られることは事実、間違いありません。
お返事メール:認知症への、抑肝散の処方は、もしかしたら広く行われているのですね。
記事が、「最近」「みつけた」だったので新治療かと思いました。
母は軽症というか父の死の一時的なショックにすぎないかもしれません。物忘れはあっても「人柄が以前とは違う」と感じることがほとんどなくなり、副作用が出る可能性が高いなら、薬はなくても生活には差し支えないと思う一方、認知症やアルツハイマーのような病気の発症確率を下げられるなら、様子をみて服用を中止する余裕のある副作用リスクは受忍してもよいのではないかという気持ちも強いです。
現在全然深刻な状況ではないのと、もし発症した場合の深刻度がものすごく高いのと、予防が非常に有効らしいのと、身内がたまに違和感をもつ程度の段階で病院に行くものだろうかという迷いと、本人がこの話題を非常にいやがるのとで、サプリでお茶を濁していました。
抑肝散も新聞を読んだ時には、安全であれば効果はダメ元でいいぐらいに思っていたのですが、証があえばかなり有効性を期待できるということですので、どうにかして、証の正確な判定という、漢方薬の前に立ちはだかる敷居を越えられないかどうか検討してみたいと思います。
どうもありがとうございました。
【編集後記】抑肝散証や釣藤散証くらい、どこの漢方薬局でも、そのくらいの区別はできるはずだから、近くの漢方専門薬局に訪問されたほうが、こと漢方薬に関しては、病院よりも信頼がおけるような気がするが・・・。
医師が皆、漢方知識があると思うのはトンでもない大間違いだが、「漢方病院」ということだから、漢方専門の医師がおられるのなら、抑肝散証や釣藤散証の判定くらい容易であろう。
posted by ヒゲジジイ at 00:01| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2008年03月10日
お断りせざるを得ないご高齢者や子供さんのご家族からのお問い合わせ
今日はたまたまだろうか、ご高齢者を持つご家族からのお問い合わせが、電話や直接のご訪問により、しかも同じ時間帯に続いた。
偶然とはいえ、ご高齢者人口が増え続ける我が国の現状では、当然あり得ることであろう。
しかしながら、常連さんやお馴染みさんのご家族でもない限りは、まったく初めてのお問い合わせでは、残念ながらすべてお断りせざるを得ない事情がある。
その理由は、お馴染みさんや常連さんこそよくご存知のことで、この繊細・綿密な弁証論治の方法では、神業的な名人芸を施すわけではないので、ご自身がみずから望んで積極的に行動できる状況ではないご高齢者にはとても馴染まないのである。
同様に子供さんの場合でも、お馴染みさんや常連さんのご家族でもない限りは、お断りするケースが多いのも同じ理由からである。
みずからの御意思で積極的に望まれて直接来られる気概のある成人男女だけを漢方相談の対象とさせて頂いているので、初めてのご高齢者や子供さんは、お断りせざるを得ないのがここ数十年の村田漢方堂薬局の実情である。
ご自身が村田漢方堂薬局の漢方に賭けてみようという強い意志表示が出来る成人男女でなければ、その後のヒゲジジイ特有の臨機応変の配合変化に即応できないことが歴然としているからである。
ご高齢者や子供さんが、ご家族に強く奨められて当方の漢方相談を利用されるようなケースでは、服用者ご本人の自覚と熱意の有無にかかわらず、必ず付き添いのご家族が、こちらの流儀を既に体験してある程度知っておいてもらうことが必須となる。
つまりは、既に信頼関係の確かな常連さんやお馴染みさんのご家族、あるいはせめてご家族が過去に当方の漢方薬のご利用経験者が一人でもおられない限りはお断りする所以である。。
意思の疎通のはかりにくいはじめてのご高齢者や子供さんに中途半端な漢方販売を行って、後々遺恨が残るようなことはしたくないし、気心も知れないご家族を巻き込んでの板ばさみにも会いたくない。
それだけ自分の身の丈に合った仕事以外には手を出さない方針に徹しているが、よくぞこれほど徹底した長年の方針を墨守して経営が成り立つものだと、我ながら不思議である。
みずからの熱意と真摯さで、ヒゲジジイの繊細な弁証論治の漢方に賭けてくれる奇特な人達が絶えないお陰である。
かくのごとく本日のお問い合わせも、上記の理由からお断りさせて頂いたのだが、店頭に訪れた同年代の男性は、事情と説明に不本意ながらも納得されて大人しく引き下がられた。
ところが、同じ時間帯に電話で問い合わせられた女性っの場合は、こちらの言っている意味が分らない!とばかりに強く食い下がられるのである。
ネットで当方のHPを見たという割には何も読まれてない証拠であろう。
こちらの言う意味が理解できないようでは、ナオサラごめんだな〜と内心困っていたら、話の途中で一方的にバシャリと電話を切られた。
このような失礼な電話の切り方は男性ではお目にかかったことがないが、親を心配するお気持ちは十分に理解できるものの、やはりお断りすべき相手であったと安堵の胸を撫で下ろすのであった。
関連参考文献:※直接面談による詳細綿密な漢方相談
※客を選んで何が悪いのか?
偶然とはいえ、ご高齢者人口が増え続ける我が国の現状では、当然あり得ることであろう。
しかしながら、常連さんやお馴染みさんのご家族でもない限りは、まったく初めてのお問い合わせでは、残念ながらすべてお断りせざるを得ない事情がある。
その理由は、お馴染みさんや常連さんこそよくご存知のことで、この繊細・綿密な弁証論治の方法では、神業的な名人芸を施すわけではないので、ご自身がみずから望んで積極的に行動できる状況ではないご高齢者にはとても馴染まないのである。
同様に子供さんの場合でも、お馴染みさんや常連さんのご家族でもない限りは、お断りするケースが多いのも同じ理由からである。
みずからの御意思で積極的に望まれて直接来られる気概のある成人男女だけを漢方相談の対象とさせて頂いているので、初めてのご高齢者や子供さんは、お断りせざるを得ないのがここ数十年の村田漢方堂薬局の実情である。
ご自身が村田漢方堂薬局の漢方に賭けてみようという強い意志表示が出来る成人男女でなければ、その後のヒゲジジイ特有の臨機応変の配合変化に即応できないことが歴然としているからである。
ご高齢者や子供さんが、ご家族に強く奨められて当方の漢方相談を利用されるようなケースでは、服用者ご本人の自覚と熱意の有無にかかわらず、必ず付き添いのご家族が、こちらの流儀を既に体験してある程度知っておいてもらうことが必須となる。
つまりは、既に信頼関係の確かな常連さんやお馴染みさんのご家族、あるいはせめてご家族が過去に当方の漢方薬のご利用経験者が一人でもおられない限りはお断りする所以である。。
意思の疎通のはかりにくいはじめてのご高齢者や子供さんに中途半端な漢方販売を行って、後々遺恨が残るようなことはしたくないし、気心も知れないご家族を巻き込んでの板ばさみにも会いたくない。
それだけ自分の身の丈に合った仕事以外には手を出さない方針に徹しているが、よくぞこれほど徹底した長年の方針を墨守して経営が成り立つものだと、我ながら不思議である。
みずからの熱意と真摯さで、ヒゲジジイの繊細な弁証論治の漢方に賭けてくれる奇特な人達が絶えないお陰である。
かくのごとく本日のお問い合わせも、上記の理由からお断りさせて頂いたのだが、店頭に訪れた同年代の男性は、事情と説明に不本意ながらも納得されて大人しく引き下がられた。
ところが、同じ時間帯に電話で問い合わせられた女性っの場合は、こちらの言っている意味が分らない!とばかりに強く食い下がられるのである。
ネットで当方のHPを見たという割には何も読まれてない証拠であろう。
こちらの言う意味が理解できないようでは、ナオサラごめんだな〜と内心困っていたら、話の途中で一方的にバシャリと電話を切られた。
このような失礼な電話の切り方は男性ではお目にかかったことがないが、親を心配するお気持ちは十分に理解できるものの、やはりお断りすべき相手であったと安堵の胸を撫で下ろすのであった。
関連参考文献:※直接面談による詳細綿密な漢方相談
※客を選んで何が悪いのか?
posted by ヒゲジジイ at 21:07| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2008年02月20日
八味丸と海馬補腎丸の併用の可否について
性別 : 男性
年齢 : 60歳〜69歳
簡単なご住所 : 東北地方
お問合せ・ご連絡内容 : お忙しいところお世話になります。よろしくお願いします。
私は現在69歳になりますが、64歳の1月に脳梗塞にかかりまして爾来3食後脳梗塞の薬を飲んでおります。と同時に小水が悪くなった為八味地黄丸も飲んでおります。
又先日は精力をつけるため海馬補腎丸を中国から取り寄せましたが、これと八味と一緒に食前に飲んでよいものかお教え願います。
更にもう一つお聞きしたいのは日本より中国の方がはるかに安いのですが成分上違いがあるのかどうか教えてください。
お返事メール:失礼ながら素人療法をされておられるのなら、ちょっと怖い部分を感じます。
八味丸も海馬補腎丸も強烈に腎陽を温補する漢方薬です。屋上に屋を重ねる危険性大です。
地元の専門家に直接お会いして、ご相談すべきです。
ところで中国から安価な海馬補腎丸を直接取り寄せた由!、厚生労働省の監視が最も厳しいはずの医薬品です。
当方にはアンタッチャブルな領域ですので、地元の保健所に持参され、ご相談されるべきです。
といっても購入者の自己責任の問題ということになるのかもしれませんが・・・。
年齢 : 60歳〜69歳
簡単なご住所 : 東北地方
お問合せ・ご連絡内容 : お忙しいところお世話になります。よろしくお願いします。
私は現在69歳になりますが、64歳の1月に脳梗塞にかかりまして爾来3食後脳梗塞の薬を飲んでおります。と同時に小水が悪くなった為八味地黄丸も飲んでおります。
又先日は精力をつけるため海馬補腎丸を中国から取り寄せましたが、これと八味と一緒に食前に飲んでよいものかお教え願います。
更にもう一つお聞きしたいのは日本より中国の方がはるかに安いのですが成分上違いがあるのかどうか教えてください。
お返事メール:失礼ながら素人療法をされておられるのなら、ちょっと怖い部分を感じます。
八味丸も海馬補腎丸も強烈に腎陽を温補する漢方薬です。屋上に屋を重ねる危険性大です。
地元の専門家に直接お会いして、ご相談すべきです。
ところで中国から安価な海馬補腎丸を直接取り寄せた由!、厚生労働省の監視が最も厳しいはずの医薬品です。
当方にはアンタッチャブルな領域ですので、地元の保健所に持参され、ご相談されるべきです。
といっても購入者の自己責任の問題ということになるのかもしれませんが・・・。
posted by ヒゲジジイ at 00:04| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2008年02月12日
生理不順の漢方薬
性別 : 女性
年齢 : 20歳〜29歳
簡単なご住所 : 関東地方
お問い合わせ内容 : 高校生の時から生理不順で、生理が月に2回あります。
生理が終わっても1週間以内にまた軽い生理がきます。それが1週間強続きます。その後は正常になり、定まった本当の生理がくるのですが、たまに、本当の生理までだらだら不正出血が続くこともあります。体温は高温低温がなく、ほぼ一定です。
これはおかしいと思い高校のから定期的に病院に行ってるのですが、生理が月に2回あるのはおかしいことではないと言われます。
でも治したいので、去年から漢方薬局に行っていろいろ飲んでみましたが、効き目が全くありません。
そこで相談です。何かオススメの漢方薬はありますか?
お返事メール:お訊ねのような生理不順を治すには、弁証論治にもとづいてしっかりピントの合った漢方薬を長期間連用する必要がありますが、体質によっては数年以上の服用を必要とすることも珍しくありません。
つまり、相当な根気を必要とすることも多いので、去年からはじめた漢方くらいで直ぐに治らないからと諦めてはダメです。
また、このようなメール程度で「何かオススメの漢方薬はありますか?」というご質問はナンセンスです。
現在、お近くの漢方薬局に通われているのであれば、そこで根気よく頑張れば、微調整しながら、しっかりとピントの合った漢方薬を出してもらえるはずです。
頑張って下さい。
年齢 : 20歳〜29歳
簡単なご住所 : 関東地方
お問い合わせ内容 : 高校生の時から生理不順で、生理が月に2回あります。
生理が終わっても1週間以内にまた軽い生理がきます。それが1週間強続きます。その後は正常になり、定まった本当の生理がくるのですが、たまに、本当の生理までだらだら不正出血が続くこともあります。体温は高温低温がなく、ほぼ一定です。
これはおかしいと思い高校のから定期的に病院に行ってるのですが、生理が月に2回あるのはおかしいことではないと言われます。
でも治したいので、去年から漢方薬局に行っていろいろ飲んでみましたが、効き目が全くありません。
そこで相談です。何かオススメの漢方薬はありますか?
お返事メール:お訊ねのような生理不順を治すには、弁証論治にもとづいてしっかりピントの合った漢方薬を長期間連用する必要がありますが、体質によっては数年以上の服用を必要とすることも珍しくありません。
つまり、相当な根気を必要とすることも多いので、去年からはじめた漢方くらいで直ぐに治らないからと諦めてはダメです。
また、このようなメール程度で「何かオススメの漢方薬はありますか?」というご質問はナンセンスです。
現在、お近くの漢方薬局に通われているのであれば、そこで根気よく頑張れば、微調整しながら、しっかりとピントの合った漢方薬を出してもらえるはずです。
頑張って下さい。
posted by ヒゲジジイ at 02:31| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2008年02月07日
クリックの画面が出ません(←見落としているだけですよ!)
おたより:先日は●●についての質問をさせていただいたものです。
あの時は、丁寧にお答えいただき、また・・・・をいただき、ありがとうございました。おききただけるのをいいことに、・・・・・・・・・・を言いそうだったので、遠慮していましたが、前から言いたかったことがあります。
私は村田様のブログに検索で出会いました。
過去記事にはクリックの画面が出ません。だからあちこち読んでいる間一度もクリックはしませんでした。
またサイトの構成が複雑なので、トップ画面に私が行き着いたのは、メールでご相談をして、その相談が記事になるということなので探してからです。
村田様のサイトにアクセスなさる方の中には、クリックボタンが存在することを知らない方、知っていても探し当てられない方もいらっしゃると思います。
できたらブログ更新は続けていただきたいと思い、乱筆ながらお便りさせていただきましたがお許しください。
お返事メール:あまり真面目に受け止めないで下さい。
ときどきブログの継続が面倒になることがあって、絶好の口実を見つけてゴネているわけです(苦笑)。
当方のブログは、未知の人達ばかりでなく、既に当方の漢方薬をご利用中の人が沢山おられ、それらの人達に対する広報的な意味あいも強いわけです。たとえば、痩せの大食い問題など。
既にヒゲジジイと直接会っている人達の多くは、ヒゲジジイの暴言だらけのブログのアイロニーとユーモアーを理解される人たちばかりですので、面倒がってクリックを怠っている人たちに活を入れているわけです。
それでも頑固にクリックしないお馴染みさんも多いので、まあ〜〜〜互いにブログでゲームしているようなところもあります。
但し、ときどき本気でブログを投げ出したくなることがあるので、ブログに八つ当たりして鬱憤を晴らしているわけです。その点では大いにガキンコです。
ところで、当方のブログはどのページの過去記事にもどのページにもすべて一番頂上のタイトルの真下にもクリック用のバナーが掲げてあります!かなり目立つはずですが、きっと見落とされているに違いありません(苦笑)。
追記:平成24年現在はタイトル真下のランキングサイトのバナーは既に撤去しており、新しい記事だけに貼っています。
あの時は、丁寧にお答えいただき、また・・・・をいただき、ありがとうございました。おききただけるのをいいことに、・・・・・・・・・・を言いそうだったので、遠慮していましたが、前から言いたかったことがあります。
私は村田様のブログに検索で出会いました。
過去記事にはクリックの画面が出ません。だからあちこち読んでいる間一度もクリックはしませんでした。
またサイトの構成が複雑なので、トップ画面に私が行き着いたのは、メールでご相談をして、その相談が記事になるということなので探してからです。
村田様のサイトにアクセスなさる方の中には、クリックボタンが存在することを知らない方、知っていても探し当てられない方もいらっしゃると思います。
できたらブログ更新は続けていただきたいと思い、乱筆ながらお便りさせていただきましたがお許しください。
お返事メール:あまり真面目に受け止めないで下さい。
ときどきブログの継続が面倒になることがあって、絶好の口実を見つけてゴネているわけです(苦笑)。
当方のブログは、未知の人達ばかりでなく、既に当方の漢方薬をご利用中の人が沢山おられ、それらの人達に対する広報的な意味あいも強いわけです。たとえば、痩せの大食い問題など。
既にヒゲジジイと直接会っている人達の多くは、ヒゲジジイの暴言だらけのブログのアイロニーとユーモアーを理解される人たちばかりですので、面倒がってクリックを怠っている人たちに活を入れているわけです。
それでも頑固にクリックしないお馴染みさんも多いので、まあ〜〜〜互いにブログでゲームしているようなところもあります。
但し、ときどき本気でブログを投げ出したくなることがあるので、ブログに八つ当たりして鬱憤を晴らしているわけです。その点では大いにガキンコです。
ところで、当方のブログはどのページの過去記事にもどのページにもすべて一番頂上のタイトルの真下にもクリック用のバナーが掲げてあります!かなり目立つはずですが、きっと見落とされているに違いありません(苦笑)。
追記:平成24年現在はタイトル真下のランキングサイトのバナーは既に撤去しており、新しい記事だけに貼っています。
ラベル:痩せの大食い
posted by ヒゲジジイ at 00:23| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2008年02月06日
「クリックする」のが面倒で、押してませんでした
簡単なご住所 : 関東地方
具体的な御職業 : 調剤薬局
お問い合わせ内容: 毎日 先生のブログを楽しみにしています。ただ 「クリックする」のが面倒で、押してませんでした。先生がそんなに、こだわるのかなーと思ってしまいますが、先生からの講義代と思えば簡単な作業なので、これからクリックさせていただきます。ブログを継続してください。漢方くずれの調剤薬局の経営者ですが、勉強は怠ってません。
お返事メール:おたよりありがとうございます。
>ただ 「クリックする」のが面倒で、押してませんでした。
こういう人が大多数であることが分かっているから八つ当たりして憂さ晴らしをしているわけです(苦笑)。
>先生がそんなに、こだわるのかなーと思ってしまいますが、
絶好のゴネる材料を見つけてマンネリのブログをサボりたくなったわけです。
そちら様が「クリックする」のが面倒なのと同様、こちらもいい加減面倒になることがある訳です(ますます苦笑)。
折り返し頂いたメール: ブログに自分の文章が載るのはちょっと恥ずかしいですね。
調剤薬局を経営しながら、いまだに漢方薬局に挑戦する夢は捨て切れません。中国に留学なんてたいそれた事を考えたこともありました。結局は明日の生きる糧に走って、調剤に向ってしまいました。
かつては、何を調合したかわからないようにして (薬事法違反)、保健所に脅えながら、顆粒や粉末を混合して販売していました。先生のご指摘、痛いほど分かります。
これからは時々頼まれる漢方相談に、薬事法違反は避けたいと思います。
どこも同じとは思いますが、OOキヨ、OOドラッグで囲まれ、おまけに目の前のコンビににもドリンクまでもっていかれ、OTCは期限切れを待つ物ばかりです。
いづれ調剤もそれに近い状態になるのでしょうが・・・・・。
具体的な御職業 : 調剤薬局
お問い合わせ内容: 毎日 先生のブログを楽しみにしています。ただ 「クリックする」のが面倒で、押してませんでした。先生がそんなに、こだわるのかなーと思ってしまいますが、先生からの講義代と思えば簡単な作業なので、これからクリックさせていただきます。ブログを継続してください。漢方くずれの調剤薬局の経営者ですが、勉強は怠ってません。
お返事メール:おたよりありがとうございます。
>ただ 「クリックする」のが面倒で、押してませんでした。
こういう人が大多数であることが分かっているから八つ当たりして憂さ晴らしをしているわけです(苦笑)。
>先生がそんなに、こだわるのかなーと思ってしまいますが、
絶好のゴネる材料を見つけてマンネリのブログをサボりたくなったわけです。
そちら様が「クリックする」のが面倒なのと同様、こちらもいい加減面倒になることがある訳です(ますます苦笑)。
折り返し頂いたメール: ブログに自分の文章が載るのはちょっと恥ずかしいですね。
調剤薬局を経営しながら、いまだに漢方薬局に挑戦する夢は捨て切れません。中国に留学なんてたいそれた事を考えたこともありました。結局は明日の生きる糧に走って、調剤に向ってしまいました。
かつては、何を調合したかわからないようにして (薬事法違反)、保健所に脅えながら、顆粒や粉末を混合して販売していました。先生のご指摘、痛いほど分かります。
これからは時々頼まれる漢方相談に、薬事法違反は避けたいと思います。
どこも同じとは思いますが、OOキヨ、OOドラッグで囲まれ、おまけに目の前のコンビににもドリンクまでもっていかれ、OTCは期限切れを待つ物ばかりです。
いづれ調剤もそれに近い状態になるのでしょうが・・・・・。
posted by ヒゲジジイ at 08:41| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2008年01月18日
妊娠中に漢方薬を続けても良いですか?

最近、しばしば受ける質問である。
最近はネットのお陰で若い年齢層の女性達が来られるケースが増えている。西洋医学治療や他の漢方専門薬局で治らなかったケースで、当方の漢方で改善途上で、しばしばめでたく妊娠ということが意外に多いのである。
そうして上記の質問を受けることとなる。当然、弁証論治に基づいてピントがかなり合っているからこそ体質が改善され、次第に目的の疾患が治癒に向かっている最中の妊娠である。
これまた当然の理屈からして体質に合っている漢方薬の配合であるから、妊娠中にも必要に応じた臨機応変の微調整を行いつつ、継続服用しても良いはずだ。
ところが、継続服用を不安に思われる場合は、止めても構わないし、精神安定の意味からも不安を持って継続されるのは胎教上も好ましくないから出産が終わるまで服用を一時中断するように進言する。
後々、もしも何かあった場合に漢方薬のせいにされたら適わないからである。あらぬ濡れ衣は御免蒙るというわけである。
このような明け透けなお返事をするわけだが、それぞれの妊婦さんによって反応が異なるのは当然である。安心して継続服用される人から、持病もかなり改善していることだから、妊娠中は一切漢方薬を断ち切るという人まで、様々。
現実には過去、多くの妊婦さんが漢方薬を継続服用したお陰で、体調もよく立派な子供さんを出産された事例は数知れない。
もちろん愚妻の場合も妊娠中もせっせと漢方薬漬けの生活だったからこそ、親よりもマシな子供を産むことが出来たと信じたい(苦笑)。
posted by ヒゲジジイ at 00:53| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2007年12月18日
先天性総胆管拡張症
性別 : 男性
年齢 : 20歳〜29歳
ご職業 : 会社員
簡単なご住所 : 東海地方
お問い合わせ内容 : 村田先生
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎に住む2?歳の●●●●と申します。ご多忙の折、お読み下さることを感謝いたします。
かなりの遠方のため、すぐには伺えません。急ぎませんので、何卒ご返信お願い致します。
病歴(オペ歴): 先天性総胆管拡張症(総胆管空腸吻合術);肝内結石(肝左葉切除)のち胆管炎を頻発;統合失調症。
現在の服薬: ウルソ、クラビット、インチンコウ湯(ツムラ)、エビリファイ、アキネトン、ルボックス。
インチンコウ湯は、自分と酷似した症例に著効した例を知ったため主治医に頼んで飲み始めてから2週間です。肝機能が悪化したので中止になるかもしれません。
専門家による証判定もせず漢方を飲むなどということはいけないと痛感しました。
生後まもなく、上記先天性疾患でオペをし、17歳で肝左葉切除後、10年間肝内結石および胆管炎を繰り返して、肝硬変になるのも時間の問題と言われております。
1月2日ならば伺えるのですが、村田先生は休暇でいらっしゃいますか?
お返事メール:メール拝見しました。
茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)湯を自らの選択で服用されたそうですが、この方剤を単独使用する場合は、舌質が紅で黄膩苔という条件などがきっちりと揃っていなければなりません。
黄膩苔はあってもその他の諸条件が異なる場合は、単独使用してはならず、弁証論治に基づいたバランスの取れる他の方剤と組み合わせなければならないなど、漢方には漢方のしっかりした原則を守らなければ使用しても無意味となります。
ところで、病状から察しますと、一般的な方剤の組み合わせだけでは効果が弱い可能性も考えれます。
経費的なことを考えれば、通常なら10日分で3,000〜15,000円くらいで済むとむところが、病状の進行度から推察しますと、適切な牛黄製剤や麝香製剤まで併用する必要があるかもしれません。
この場合は、かなり高価なものになり、たとえば10日分で2〜3万円以上の経費がかかってしまうことも十分考えられます。
だからと言って絶対に寛解するという保障までは無いわけですから、遠路はるばる来られる価値があるとも言い切れません。
年齢も大変お若いことを考えれば、旅の疲れ等を考えましても、地元近辺で通える範囲の漢方薬局を見つけられては如何でしょうか?
せっかくメールを頂いても、このようなお返事で申し訳ない次第です。
なお、正月休みは12月30日〜1月6日まで休みで、7日(月曜日)が仕事始めとなります。
以上、取り急ぎお返事まで。
編集後記:疾患の内容と現在の病状から推測するに、かなり遠路の旅になるため、到底通うことは無理であろうし、また無理を押して一度来られたとて、それですべて弁証論治が定まるはずもなく、使用すべき漢方薬の経費も考慮すれば、お引き受けするには無理があるケースであったと思われる。
posted by ヒゲジジイ at 00:08| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2007年11月18日
予約をお願いしたいのですが・・・
性別 : 女性
年齢 : 30歳〜39歳
御職業 : 医療・福祉関係
簡単なご住所 : 四国地方
お問合せ・ご連絡内容 : 今まで病院、薬局で漢方を処方してもらったのですが良くならず具合が悪くなる事が多いので先生に処方をお願いしたいと思っています。
予約をお願いしたいのですがどのようにすればよいでしょうか?よろしくお願い致します。
お返事メール:拝復
村田漢方堂薬局は予約制をとっておりません。日曜と祝祭日と土曜日の午後はお休みですが、それ以外の時間であれば、遠方から来られる人の場合は、いつ来られても出来るだけ十分の時間を確保させて頂いています。
混んだ場合は待って頂いたり、午前の漢方相談と午後の時間にもと、ダブルで時間を分割してご相談する場合もあります。
多くは二泊三日で来られる人が多いので、連続三日間のご相談で、その短い間でも、なるべく少しでも効果が出るように努力します・・・・と言っても貴女のお悩みが何か?病歴は何か?これまでの治療歴は?など、さっぱり存じませんので、わざわざ遠方から来られるには無駄になってもいけません。
たとえば当方の不得意分野もありますので「原因不明の鼻炎による透明な粘度の高い後鼻漏」や「統合失調症」および「嫉妬が原因の我儘病」などは不得意です。
無駄足となっては申し訳ないので、念のためお返事申し上げる次第です。
【編集後記】 後鼻漏については多少とも副鼻腔炎(要するに蓄膿症)が関連したものであれば、細かな微調整を厭わない根気さえあれば一定のレベルまで十分寛解可能であるが、蓄膿症の要素がまったく無く、鼻づまりもまったく伴わず、無色透明の粘度の高い後鼻漏の場合は、裏にひそむ脾胃虚寒証に痰濁と並存する肝胆系の湿熱に腎虚の問題など、かなり複雑で少々の配合ではビクとも反応してくれない場合がある。
これが水様性のものであると、多くは藿香正気散(カッコウショウキサン)などで即効的に止めることが可能であるが、無色透明であっても粘度の高いネバネバ状の後鼻漏となるとかなり難治である。
昨年から一人は僅かな効果があったものの4〜5ヶ月で音信不通、お一人は殆どビクとも効果が出ないまま十ヶ月くらいで断念。現在一人の方が治るまで頑張るとオッシャテイルが、この疾患だけは文字通り「石の上にも3年」が必要なようで、過去の症例数も少ないだけに、現時点では残念ながら不得意分野と言わざるを得ない。
アトピー性皮膚炎の過剰なまでの敏感な反応とは異なって、滅多なことで漢方薬に反応を示さない疾患である。
既にネットで調べて後鼻漏を得意とされる漢方専門薬局などで漢方薬の服用経験がある人も、このタイプの後鼻漏ばかりは不変ゆえに、わざわざヒゲジジイを頼って来られても、他の疾患とは異なって今のところ慙愧の念に耐えない状況である。おそらく3年くらいの長きに渡って10日毎に通い詰めてもらって徹底的な弁証論治の分析を繰り返す必要がありそうである。
アトピー性皮膚炎では35年間に渡る膨大な経験があるだけに、たとえ重症で各地の漢方を転々として不可能だったものであっても、最悪の場合、文字通り「石の上にも3年」もあれば多くは8割以上の寛解に導けるであろうという自信がかなりある。
また、同じ後鼻漏でも副鼻腔炎に連動したものであれば、症例数も比較的多く、寛解の見通しはとても高い。
しかしながら、上記のタイプの後鼻漏では症例数がそれほど豊富ではなく、また蓄膿による後鼻漏やアトピー性皮膚炎の重症の人達のように、3年くらいの継続的な微調整の繰り返しの辛抱をしてくれた人は今のところ皆無である。(水様性の場合は別で、すべて速効!)
それゆえ、悔しいながらも不得意分野と言わざるを得ない訳である
これが水様性のものであると、多くは藿香正気散(カッコウショウキサン)などで即効的に止めることが可能であるが、無色透明であっても粘度の高いネバネバ状の後鼻漏となるとかなり難治である。
昨年から一人は僅かな効果があったものの4〜5ヶ月で音信不通、お一人は殆どビクとも効果が出ないまま十ヶ月くらいで断念。現在一人の方が治るまで頑張るとオッシャテイルが、この疾患だけは文字通り「石の上にも3年」が必要なようで、過去の症例数も少ないだけに、現時点では残念ながら不得意分野と言わざるを得ない。
アトピー性皮膚炎の過剰なまでの敏感な反応とは異なって、滅多なことで漢方薬に反応を示さない疾患である。
既にネットで調べて後鼻漏を得意とされる漢方専門薬局などで漢方薬の服用経験がある人も、このタイプの後鼻漏ばかりは不変ゆえに、わざわざヒゲジジイを頼って来られても、他の疾患とは異なって今のところ慙愧の念に耐えない状況である。おそらく3年くらいの長きに渡って10日毎に通い詰めてもらって徹底的な弁証論治の分析を繰り返す必要がありそうである。
アトピー性皮膚炎では35年間に渡る膨大な経験があるだけに、たとえ重症で各地の漢方を転々として不可能だったものであっても、最悪の場合、文字通り「石の上にも3年」もあれば多くは8割以上の寛解に導けるであろうという自信がかなりある。
また、同じ後鼻漏でも副鼻腔炎に連動したものであれば、症例数も比較的多く、寛解の見通しはとても高い。
しかしながら、上記のタイプの後鼻漏では症例数がそれほど豊富ではなく、また蓄膿による後鼻漏やアトピー性皮膚炎の重症の人達のように、3年くらいの継続的な微調整の繰り返しの辛抱をしてくれた人は今のところ皆無である。(水様性の場合は別で、すべて速効!)
それゆえ、悔しいながらも不得意分野と言わざるを得ない訳である
posted by ヒゲジジイ at 00:06| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2007年10月22日
ご注意下さい! 昨日今日はメール受信が遅延傾向です
以下は、すでに村田漢方堂薬局で漢方薬をご利用中の方へのご連絡です。
すべてではありませんが、昨日から今日にかけて、お送り頂いたメールの受信が、実際に送信された時よりも数時間以上遅れてしまう傾向が続いています。すべてではないのですが、数件に1件くらいの割合で続いているようです。
有料のメールシステムを借りているので安心していたのですが、昨日と今日は、どうも様子がおかしいので、あるべきお返事が帰って来ない場合は再度送信してみて下さい!
但し、少なくとも遅れた受信になる場合でも、今のところすべて必ず受信出来ているようには思うのですが・・・絶対的に断定できるわけではありません(涙)。
重要な用件の場合は、間を置いて二度送信してみて下さいませ。
ご迷惑をおかけしますが、念のためよろしくお願い申し上げます。
すべてではありませんが、昨日から今日にかけて、お送り頂いたメールの受信が、実際に送信された時よりも数時間以上遅れてしまう傾向が続いています。すべてではないのですが、数件に1件くらいの割合で続いているようです。
有料のメールシステムを借りているので安心していたのですが、昨日と今日は、どうも様子がおかしいので、あるべきお返事が帰って来ない場合は再度送信してみて下さい!
但し、少なくとも遅れた受信になる場合でも、今のところすべて必ず受信出来ているようには思うのですが・・・絶対的に断定できるわけではありません(涙)。
重要な用件の場合は、間を置いて二度送信してみて下さいませ。
ご迷惑をおかけしますが、念のためよろしくお願い申し上げます。
posted by ヒゲジジイ at 13:51| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2007年10月20日
一杯のおいしい生姜紅茶
性別 : 女性
年齢 : 50歳〜59歳
簡単な御住所 : 関東地方
具体的な御職業 : 英国紅茶倶楽部という紅茶教室を開いております。
ご意見やご質問をどうぞ : 生姜紅茶の効用に関しての質問です。
8月に「英国紅茶倶楽部」のホームページを立ち上げたところ、私の住んでいる地域のラジオ放送教区から連絡があり、冬に向かって紅茶の話をしてほしいとの旨。
明日18日18時に生姜紅茶の話をすることになり、私は個人的に(教室のレッスンにはいれていません。)生姜紅茶が好きで、時々飲んでおり、今年の夏は、生姜紅茶のおかげか夏バテもなく快適に過ごせたので、生姜に関して一般的に言われていることの裏付けをとっておこうと、インターネットを開いたところ、貴殿のホームページの懇切丁寧さに心ひかれ、図々しくもメールを送らせていただきました。
貴殿の文章を読みながら、明日、生姜紅茶の話をすることを引き受けてしまった自分が恥ずかしくなりました。さらっと簡単に話せばよいということですが、生姜は漢方の部類に入るうえ、生、乾燥、蒸して乾燥ではずいぶんと異なるもののようですね。ほかのホームページには、体の芯から温めるには、乾燥して粉末にした生姜が良いと書いてあったり、1日の生姜の使用量が規定されていたりといろいろですが、
@一般の人が生姜紅茶を飲む上で注意しなければならないこと はあるのでしょうか。
A生姜紅茶の作り方は? (私は、普通に紅茶をいれ、すりおろしたショウガをそのまま加 えて、蜂蜜を入れたり、ミルクを入れたりして楽しんでいます。)
B生姜紅茶に入れてはいけないものはあるのでしょうか。
調べていくうちに、自己流で飲んでいたのが、だんだんと怖くなってきました。
何年か前にみのもんたさんのテレビで生姜紅茶を放送したことがあると聞いたことがありますが、何事も素人判断でするのはあまり良くないことですよね。きっと、、、もし今回お返事をいただけた場合、その内容をラジオで話してはいけないようでしたら、その旨書いてください。
もしくは先生のお名前を出しても差支えなければ、先生に教えていただいたと正直に言うように致します。これは正直、私にとってもある種の賭けです。先生のお名前も住所も所属もなにもわからないまま、ただ、インターネットで検索して、読ませていただいた文章が、他の方に比べて良心的に思えたという直感だけですので。(生意気を言って申し訳ありません。)
ただ、レッスンで話したこともなく、自分で飲んでよかったので、ラジオで話させていただくというのも無責任な気がするものですから。(先生の文に出会わなければ、気軽にお話していたと思います。)
お忙しいこととは存じますが、お返事よろしくお願い申し上げます。
★放送で生姜紅茶の話をするのをやめておいたほうが良いという一言をいただきましたら、別の話をするようにいたします。私に関しましては「英国紅茶倶楽部」をヤフーかグーグルで検索していただけましたら、ホームページが出ます。立ち上げたばかりで、まだ内容が浅いですが、これからしっかりと作り込んでまいります。
お許しが出れば先生の生姜紅茶に関するコメントも載せさせていただきたいと存じますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
お返事メール:M・S様
紅茶と言えば、すぐに思い浮かぶのがイギリスの知識人、オーウェルの「一杯のおいしい紅茶」という短い随筆です。(初出1946年:イヴニング・スタンダード)
紅茶にまつわる薀蓄を縷々書き綴ったものですが、砂糖は絶対に入れるなっ、というのがオーウェル氏の主張のようですが、本当でしょうか?
また、さきほど貴サイトも訪問させて頂きました。まだ、ザッと眺めただけですが、イギリスと紅茶、なるほどなるほど・・・。
ところで、当方の「生姜」についての記載は、よくぞ埋もれて睡眠中の当方のサイトを発見して下さいました。
気が付かれる人の多くは、http://cyosyu.exblog.jp/i25/ このページを辿って来られるようです。他のブログやサイトにも何度か書きましたが、その場所は忘れました。
紅茶にミルクを入れるのはともかく、生姜を入れるとなるとジョージ・オーウェルさんが生きていたら、どのようなコメントが・・・と考えると、思わずニンマリしてしまいます。
ご質問の件、
>@一般の人が生姜紅茶を飲む上で注意しなければならないこと はあるのでしょうか。
>A生姜紅茶の作り方は? (私は、普通に紅茶をいれ、すりおろしたショウガをそのま>ま加 えて、蜂蜜を入れたり、ミルクを入れたりして楽しんでいます。)
B生姜紅茶に>入れてはいけないものはあるのでしょうか。調べていくうちに、自己流で飲んでいたの>が、だんだんと怖くなってきました。
上記の三点について、@につきましては、当然のことですが過剰摂取はよくないです。たとえ、やや冷え性でも、現実に毎日ひね生姜をすりおろしてとっていたアトピー性皮膚炎の女性には暖め過ぎによってアトピーがやや悪化していました。
でも、多くの人は、過剰摂取にならなければ、Aで書かれているような、すりおりした生姜を過剰にならない程度に、ちょうど紅茶を飲むのにおいしさを損なわない程度の量であれば、過剰になることはありませんので、1日3〜4回の(1回に一杯の紅茶)と言うレベルなら、風邪予防と消化促進(健胃作用により)など、得るところは大きいと思います。この点は、強調して良いところだと思います。
但し、体質的に暑がりの人や、冷え性がなく、むしろ足が冬でも火照るような体質の人は、あえて紅茶に生姜をすり込んで飲用する習慣は、むしろ避けるべきでしょう。
暑がりを助長して、暑がりタイプのアトピー性皮膚炎の人などではむしろ病状を悪化させることがあります。
Bについては、しつこい冗談ですが、ジョージ・オーウェルさんなら、蜂蜜や砂糖類など、甘いのもを入れるのは、紅茶道?においては邪道だとおっしゃることでしょう(笑)。
以上、本日はサッカー観戦でお返事の時間がとれにくく、とりあえず上記のお返事となりましたが、当方もこの往復メールをブログに掲載させて頂くお約束となっています。頂いたメールの固有名詞をどこまで隠すべきか、今回ばかりは迷ってしまいます。
隠すべき箇所をご指摘下されば幸いです!!!
なお、放送で、当方の実名を公表するのはかまいません。当方とて、ご質問のメールを公開させていただくお約束なのですから、ギブ・アンド・テイクです(苦笑)。
村田漢方堂薬局 村田恭介拝
ホームページは、
http://murata-kanpo.ftw.jp/
http://murata-kanpo.seesaa.net/
など非常に多数
折り返し頂いたメール:村田先生
本日は大変お忙しい中、早々のご返信ありがとうございます。
お返事が無いことを、覚悟して(少しおおげさ?)おりましたので、お返事をいただき、感激しております。
早速ホームページを拝見させていただきました。
本当に専門的に漢方の研究をなさっておられる先生だったのですね。
それなのに、主婦のお遊びのような他愛もない質問をしてしまい、お恥ずかしい限りです。
しかし、生姜紅茶の項目に出てきた何十番目かの先生の文章を読んで、この文章を書いた方に聞いたら間違いないと判断した自分のすごさに、今更ながら感動しています。
【私の人を見る目ってなんてすごいんでしょう!!!】自画自賛!!!(笑)
メールをお送りして数時間、対応の早さにも驚いています。
本当にありがとうございました。
明日の放送録音のときに「漢方専門の薬剤師である、村田恭介先生にご指導いただきました。」とつけくわえさせていただきたいと存じます。
またすでにオーウェルの本もお読みになっていらっしゃるとのこと、さすがです。
私のつたない知識の中で、1800年代に入り、砂糖が(白い金)ではなくなってくると、貴族階級、知識階級の皆様は、お砂糖を入れずに
中国、日本風に飲むことが優雅とされていたようです。
アッパークラスの皆様は、紅茶を甘くしなくても、甘くておいしいお菓子がたくさんありましたもの。
労働者階級の人々は、甘−い甘いミルクティーを飲んでいました。
お忙しい中お手数をおかけすることもあるかと存じますが、これからも先生のご指導をお願いしたいと存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
英国紅茶倶楽部
M・S
追伸:紅茶の部分ですが、1600年代中ごろ英国にお茶が入ってきたころは、お茶にお砂糖をたっぷり入れて飲むことは、貴族の特権でしたが、、、細かいことを書き出すときりがないので・・・
年齢 : 50歳〜59歳
簡単な御住所 : 関東地方
具体的な御職業 : 英国紅茶倶楽部という紅茶教室を開いております。
ご意見やご質問をどうぞ : 生姜紅茶の効用に関しての質問です。
8月に「英国紅茶倶楽部」のホームページを立ち上げたところ、私の住んでいる地域のラジオ放送教区から連絡があり、冬に向かって紅茶の話をしてほしいとの旨。
明日18日18時に生姜紅茶の話をすることになり、私は個人的に(教室のレッスンにはいれていません。)生姜紅茶が好きで、時々飲んでおり、今年の夏は、生姜紅茶のおかげか夏バテもなく快適に過ごせたので、生姜に関して一般的に言われていることの裏付けをとっておこうと、インターネットを開いたところ、貴殿のホームページの懇切丁寧さに心ひかれ、図々しくもメールを送らせていただきました。
貴殿の文章を読みながら、明日、生姜紅茶の話をすることを引き受けてしまった自分が恥ずかしくなりました。さらっと簡単に話せばよいということですが、生姜は漢方の部類に入るうえ、生、乾燥、蒸して乾燥ではずいぶんと異なるもののようですね。ほかのホームページには、体の芯から温めるには、乾燥して粉末にした生姜が良いと書いてあったり、1日の生姜の使用量が規定されていたりといろいろですが、
@一般の人が生姜紅茶を飲む上で注意しなければならないこと はあるのでしょうか。
A生姜紅茶の作り方は? (私は、普通に紅茶をいれ、すりおろしたショウガをそのまま加 えて、蜂蜜を入れたり、ミルクを入れたりして楽しんでいます。)
B生姜紅茶に入れてはいけないものはあるのでしょうか。
調べていくうちに、自己流で飲んでいたのが、だんだんと怖くなってきました。
何年か前にみのもんたさんのテレビで生姜紅茶を放送したことがあると聞いたことがありますが、何事も素人判断でするのはあまり良くないことですよね。きっと、、、もし今回お返事をいただけた場合、その内容をラジオで話してはいけないようでしたら、その旨書いてください。
もしくは先生のお名前を出しても差支えなければ、先生に教えていただいたと正直に言うように致します。これは正直、私にとってもある種の賭けです。先生のお名前も住所も所属もなにもわからないまま、ただ、インターネットで検索して、読ませていただいた文章が、他の方に比べて良心的に思えたという直感だけですので。(生意気を言って申し訳ありません。)
ただ、レッスンで話したこともなく、自分で飲んでよかったので、ラジオで話させていただくというのも無責任な気がするものですから。(先生の文に出会わなければ、気軽にお話していたと思います。)
お忙しいこととは存じますが、お返事よろしくお願い申し上げます。
★放送で生姜紅茶の話をするのをやめておいたほうが良いという一言をいただきましたら、別の話をするようにいたします。私に関しましては「英国紅茶倶楽部」をヤフーかグーグルで検索していただけましたら、ホームページが出ます。立ち上げたばかりで、まだ内容が浅いですが、これからしっかりと作り込んでまいります。
お許しが出れば先生の生姜紅茶に関するコメントも載せさせていただきたいと存じますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
お返事メール:M・S様
紅茶と言えば、すぐに思い浮かぶのがイギリスの知識人、オーウェルの「一杯のおいしい紅茶」という短い随筆です。(初出1946年:イヴニング・スタンダード)
紅茶にまつわる薀蓄を縷々書き綴ったものですが、砂糖は絶対に入れるなっ、というのがオーウェル氏の主張のようですが、本当でしょうか?
また、さきほど貴サイトも訪問させて頂きました。まだ、ザッと眺めただけですが、イギリスと紅茶、なるほどなるほど・・・。
ところで、当方の「生姜」についての記載は、よくぞ埋もれて睡眠中の当方のサイトを発見して下さいました。
気が付かれる人の多くは、http://cyosyu.exblog.jp/i25/ このページを辿って来られるようです。他のブログやサイトにも何度か書きましたが、その場所は忘れました。
紅茶にミルクを入れるのはともかく、生姜を入れるとなるとジョージ・オーウェルさんが生きていたら、どのようなコメントが・・・と考えると、思わずニンマリしてしまいます。
ご質問の件、
>@一般の人が生姜紅茶を飲む上で注意しなければならないこと はあるのでしょうか。
>A生姜紅茶の作り方は? (私は、普通に紅茶をいれ、すりおろしたショウガをそのま>ま加 えて、蜂蜜を入れたり、ミルクを入れたりして楽しんでいます。)
B生姜紅茶に>入れてはいけないものはあるのでしょうか。調べていくうちに、自己流で飲んでいたの>が、だんだんと怖くなってきました。
上記の三点について、@につきましては、当然のことですが過剰摂取はよくないです。たとえ、やや冷え性でも、現実に毎日ひね生姜をすりおろしてとっていたアトピー性皮膚炎の女性には暖め過ぎによってアトピーがやや悪化していました。
でも、多くの人は、過剰摂取にならなければ、Aで書かれているような、すりおりした生姜を過剰にならない程度に、ちょうど紅茶を飲むのにおいしさを損なわない程度の量であれば、過剰になることはありませんので、1日3〜4回の(1回に一杯の紅茶)と言うレベルなら、風邪予防と消化促進(健胃作用により)など、得るところは大きいと思います。この点は、強調して良いところだと思います。
但し、体質的に暑がりの人や、冷え性がなく、むしろ足が冬でも火照るような体質の人は、あえて紅茶に生姜をすり込んで飲用する習慣は、むしろ避けるべきでしょう。
暑がりを助長して、暑がりタイプのアトピー性皮膚炎の人などではむしろ病状を悪化させることがあります。
Bについては、しつこい冗談ですが、ジョージ・オーウェルさんなら、蜂蜜や砂糖類など、甘いのもを入れるのは、紅茶道?においては邪道だとおっしゃることでしょう(笑)。
以上、本日はサッカー観戦でお返事の時間がとれにくく、とりあえず上記のお返事となりましたが、当方もこの往復メールをブログに掲載させて頂くお約束となっています。頂いたメールの固有名詞をどこまで隠すべきか、今回ばかりは迷ってしまいます。
隠すべき箇所をご指摘下されば幸いです!!!
なお、放送で、当方の実名を公表するのはかまいません。当方とて、ご質問のメールを公開させていただくお約束なのですから、ギブ・アンド・テイクです(苦笑)。
村田漢方堂薬局 村田恭介拝
ホームページは、
http://murata-kanpo.ftw.jp/
http://murata-kanpo.seesaa.net/
など非常に多数
折り返し頂いたメール:村田先生
本日は大変お忙しい中、早々のご返信ありがとうございます。
お返事が無いことを、覚悟して(少しおおげさ?)おりましたので、お返事をいただき、感激しております。
早速ホームページを拝見させていただきました。
本当に専門的に漢方の研究をなさっておられる先生だったのですね。
それなのに、主婦のお遊びのような他愛もない質問をしてしまい、お恥ずかしい限りです。
しかし、生姜紅茶の項目に出てきた何十番目かの先生の文章を読んで、この文章を書いた方に聞いたら間違いないと判断した自分のすごさに、今更ながら感動しています。
【私の人を見る目ってなんてすごいんでしょう!!!】自画自賛!!!(笑)
メールをお送りして数時間、対応の早さにも驚いています。
本当にありがとうございました。
明日の放送録音のときに「漢方専門の薬剤師である、村田恭介先生にご指導いただきました。」とつけくわえさせていただきたいと存じます。
またすでにオーウェルの本もお読みになっていらっしゃるとのこと、さすがです。
私のつたない知識の中で、1800年代に入り、砂糖が(白い金)ではなくなってくると、貴族階級、知識階級の皆様は、お砂糖を入れずに
中国、日本風に飲むことが優雅とされていたようです。
アッパークラスの皆様は、紅茶を甘くしなくても、甘くておいしいお菓子がたくさんありましたもの。
労働者階級の人々は、甘−い甘いミルクティーを飲んでいました。
お忙しい中お手数をおかけすることもあるかと存じますが、これからも先生のご指導をお願いしたいと存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
英国紅茶倶楽部
M・S
追伸:紅茶の部分ですが、1600年代中ごろ英国にお茶が入ってきたころは、お茶にお砂糖をたっぷり入れて飲むことは、貴族の特権でしたが、、、細かいことを書き出すときりがないので・・・
posted by ヒゲジジイ at 00:33| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2007年10月14日
漢方薬の服用期間について
漢方薬の服用期間について、いつまで続けるかの問題を矢鱈に神経質にこだわる質問者も多いが、実際のところそんなことが分れば苦労はない。
直ぐに効果が出ても病気の性質によっては、短期間に完全寛解するとは限らない。先日もブログに書いた繰り返す重度の蕁麻疹の人の場合、ヒゲジジイの激しい叱責と説得により、ようやく事の重大さを理解して心構えを新たにされているが、これからが正念場である。速効を得たからといって漢方薬を中断したら元の木阿弥である。
アトピー性皮膚炎では、紆余曲折を経て寛解が得られても、多くは不思議と1年半という短期間で中断した人が多い。軽症者では半年以内で止めた人も今年だけでもかなりな人数がいる。
一定レベル以上のアトピーの場合でさえ、かなり寛解状態が継続するようになると、不思議と1年半という短い期間で廃薬してしまう人が多いのだが、その約半数以上は遅かれ早かれ再発して、長い人では10年間無症状だったという人もおられるが、半数以上が再発しているところを見ると、一定レベル以上のアトピーの人の場合、1年半という期間は、根本体質改善には到ってないことが想像できる。
再発した人たちでも早めに戻って来られれば、比較的短期間に寛解し、女性の多くは再発に懲りて、その後は体質改善三点セットだけでも継続服用するケースが多く、細く長く継続している人がとても多い。せっかく治っていたのにもう二度と再発はコリゴリだと思われるらしい。
アトピー以外でも、たとえば慢性疲労症候群的な様々な虚弱症状とともに鬱病や仮面鬱病が合併しているようなケースはとても多いが、これらの人たちは、漢方薬が一定の効果を示していても、中断すると再発するスピードが早い為に、一部の重要な漢方処方を一生涯続けるくらいの心境に達するケースがとても多い。
20代後半や30代から漢方薬をはじめて、一定の回復を得ても漢方薬を中断するのが不安であり、漢方薬で元気を回復しているものの、中断すると身体が動かなくなる。だから渋々ではなく、漢方薬のお陰で生きて行けるという実感を感じられるらしい。
先日も四十代前半で既に15年来の常連さんになっている人が、もしもヒゲジジイの漢方に出会わなかったら、私は既に2〜3回死んでいたと思うと述懐された。
大袈裟なお世辞とは言え、それまでの諸症状と体力的な限界を含んだ重度の悲観的な人生が漢方薬で救われているという実感が打ち消しがたいという印象である。
進行がんや転移ガンで真面目に継続されている人たちは、もちろん一生涯のおつもりである。既に10年以上の方が何人もおられるが、ちょっと話は逸れて、漢方の運用がうまい人は、取れ切れなかった癌病巣の影響で、折々に出現する下半身の浮腫が特定メーカーの猪苓湯を使用すると、この人に限り、抜群の速効を得るのだが、他社の製剤ではほとんど効果を示さない。
突然、話は逸れてしまったが、それほど天然物の漢方製剤というのは非常にデリケートなので、長年経験したお気に入りの製剤しか取り扱う気にならないのである。
直ぐに効果が出ても病気の性質によっては、短期間に完全寛解するとは限らない。先日もブログに書いた繰り返す重度の蕁麻疹の人の場合、ヒゲジジイの激しい叱責と説得により、ようやく事の重大さを理解して心構えを新たにされているが、これからが正念場である。速効を得たからといって漢方薬を中断したら元の木阿弥である。
アトピー性皮膚炎では、紆余曲折を経て寛解が得られても、多くは不思議と1年半という短期間で中断した人が多い。軽症者では半年以内で止めた人も今年だけでもかなりな人数がいる。
一定レベル以上のアトピーの場合でさえ、かなり寛解状態が継続するようになると、不思議と1年半という短い期間で廃薬してしまう人が多いのだが、その約半数以上は遅かれ早かれ再発して、長い人では10年間無症状だったという人もおられるが、半数以上が再発しているところを見ると、一定レベル以上のアトピーの人の場合、1年半という期間は、根本体質改善には到ってないことが想像できる。
再発した人たちでも早めに戻って来られれば、比較的短期間に寛解し、女性の多くは再発に懲りて、その後は体質改善三点セットだけでも継続服用するケースが多く、細く長く継続している人がとても多い。せっかく治っていたのにもう二度と再発はコリゴリだと思われるらしい。
アトピー以外でも、たとえば慢性疲労症候群的な様々な虚弱症状とともに鬱病や仮面鬱病が合併しているようなケースはとても多いが、これらの人たちは、漢方薬が一定の効果を示していても、中断すると再発するスピードが早い為に、一部の重要な漢方処方を一生涯続けるくらいの心境に達するケースがとても多い。
20代後半や30代から漢方薬をはじめて、一定の回復を得ても漢方薬を中断するのが不安であり、漢方薬で元気を回復しているものの、中断すると身体が動かなくなる。だから渋々ではなく、漢方薬のお陰で生きて行けるという実感を感じられるらしい。
先日も四十代前半で既に15年来の常連さんになっている人が、もしもヒゲジジイの漢方に出会わなかったら、私は既に2〜3回死んでいたと思うと述懐された。
大袈裟なお世辞とは言え、それまでの諸症状と体力的な限界を含んだ重度の悲観的な人生が漢方薬で救われているという実感が打ち消しがたいという印象である。
進行がんや転移ガンで真面目に継続されている人たちは、もちろん一生涯のおつもりである。既に10年以上の方が何人もおられるが、ちょっと話は逸れて、漢方の運用がうまい人は、取れ切れなかった癌病巣の影響で、折々に出現する下半身の浮腫が特定メーカーの猪苓湯を使用すると、この人に限り、抜群の速効を得るのだが、他社の製剤ではほとんど効果を示さない。
突然、話は逸れてしまったが、それほど天然物の漢方製剤というのは非常にデリケートなので、長年経験したお気に入りの製剤しか取り扱う気にならないのである。
posted by ヒゲジジイ at 10:27| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2007年09月19日
過食衝動を伴う鬱症状と慢性疲労の御相談
性別 : 女性
年齢 : 40歳〜49歳
ご職業 : 主婦
簡単なご住所 : 甲信越地方
お問い合わせ内容 :漢方医・薬局が近くにないためご相談いたします。
改善したいのはうつと慢性的な疲労です。以下に全身状態を書きます。
うつ症状は十代後半より、良くなったり悪くなったりで、断続的に精神科医に通っていますが、あらゆる抗ウツ薬が一切効かず、治療に決めてがありません。
今年四十になりましたが、昨年ごろより体力気力の衰えが激しくなり、今年の夏の暑さで完全にダウン。今は多少の家事をこなすのがやっとで、疲労感がひどくほとんど寝たきりです。
しばしば(午後が多い)微熱を出します。子どもの頃より手足が冷え、酷暑でも時に冷えのぼせすることがあります。
身長1??cm??kgで、食欲不振はなく、むしろ過剰な食欲と体重増加に悩んでいます。(ストレス由来らしい過食症[過食嘔吐]も併発しているため、食欲を高めるという補剤の使用に躊躇しています)生理前は特に過食衝動が強いです。
生理周期は長めで不規則ですが一応高温期低温期があり、まだ更年期ではないようです。
生理痛は重く、痛み止めも効きません。
肌は青白く、顔色はくすんでいて、目の下に青黒いくまがあり、ニキビなど肌トラブルも絶えません。低血圧で常に便秘気味です。寝つきが悪く早朝覚醒してしまう不眠のため、何種類もの薬を処方されています。
うつと疲労感で何もできないという情けなさ、不定愁訴が多く西洋医学では対処しきれないという事に暗澹たる思いです。できましたら漢方のお知恵をいただければ幸いです。
お返事メール: 文面から拝見すると、おそらく逍遙散あるいは加味逍遙散系列の方剤を主体にした配合が適応しそうな雰囲気です。
近くに漢方薬局がないそうですが、よく捜されれば車で1〜2時間くらいかければ漢方薬局の一軒や二軒は見つかることと思います。是非、お近くで見つけて直接御相談の上、より適切な漢方薬があるかどうか御相談された方が良いと思います。
メールだけでアドバイスしても、直接お会いした場合は、思いがけない漢方的に重要な症候の発見があるケースも多く、メールの段階で考えた処方とはまったく異なるものが必要だったりしますので、上記の方剤はあくまでヒントの一つに過ぎません。
上記の方剤のいずれかが適応する可能性は決して低くはないと思いますが、あくまで頂いたメール上での判断に過ぎませんので、悪しからず御了承下さいませ。
【編集後記】過食症を伴っていることから、古典的、典型的な鬱病とはまったく異なるものであろう。
年齢 : 40歳〜49歳
ご職業 : 主婦
簡単なご住所 : 甲信越地方
お問い合わせ内容 :漢方医・薬局が近くにないためご相談いたします。
改善したいのはうつと慢性的な疲労です。以下に全身状態を書きます。
うつ症状は十代後半より、良くなったり悪くなったりで、断続的に精神科医に通っていますが、あらゆる抗ウツ薬が一切効かず、治療に決めてがありません。
今年四十になりましたが、昨年ごろより体力気力の衰えが激しくなり、今年の夏の暑さで完全にダウン。今は多少の家事をこなすのがやっとで、疲労感がひどくほとんど寝たきりです。
しばしば(午後が多い)微熱を出します。子どもの頃より手足が冷え、酷暑でも時に冷えのぼせすることがあります。
身長1??cm??kgで、食欲不振はなく、むしろ過剰な食欲と体重増加に悩んでいます。(ストレス由来らしい過食症[過食嘔吐]も併発しているため、食欲を高めるという補剤の使用に躊躇しています)生理前は特に過食衝動が強いです。
生理周期は長めで不規則ですが一応高温期低温期があり、まだ更年期ではないようです。
生理痛は重く、痛み止めも効きません。
肌は青白く、顔色はくすんでいて、目の下に青黒いくまがあり、ニキビなど肌トラブルも絶えません。低血圧で常に便秘気味です。寝つきが悪く早朝覚醒してしまう不眠のため、何種類もの薬を処方されています。
うつと疲労感で何もできないという情けなさ、不定愁訴が多く西洋医学では対処しきれないという事に暗澹たる思いです。できましたら漢方のお知恵をいただければ幸いです。
お返事メール: 文面から拝見すると、おそらく逍遙散あるいは加味逍遙散系列の方剤を主体にした配合が適応しそうな雰囲気です。
近くに漢方薬局がないそうですが、よく捜されれば車で1〜2時間くらいかければ漢方薬局の一軒や二軒は見つかることと思います。是非、お近くで見つけて直接御相談の上、より適切な漢方薬があるかどうか御相談された方が良いと思います。
メールだけでアドバイスしても、直接お会いした場合は、思いがけない漢方的に重要な症候の発見があるケースも多く、メールの段階で考えた処方とはまったく異なるものが必要だったりしますので、上記の方剤はあくまでヒントの一つに過ぎません。
上記の方剤のいずれかが適応する可能性は決して低くはないと思いますが、あくまで頂いたメール上での判断に過ぎませんので、悪しからず御了承下さいませ。
【編集後記】過食症を伴っていることから、古典的、典型的な鬱病とはまったく異なるものであろう。
posted by ヒゲジジイ at 21:09| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2007年08月13日
病院の内服薬でも治らない爪水虫に効く薬はありますか?
性別 : 女性
年齢 : 20歳〜29歳
簡単な御住所 : 中部地方
ご意見やご質問をどうぞ : 爪水虫で悩んでいます。
以前皮膚科のほうで内服を処方され一年ほど服用していましたが効果を感じられず今は飲んでいません。何か効果の期待できるお薬は無いでしょうか・・・?
お返事メール:漢方専門の薬局で、漢方系の水虫薬「華陀膏」や「土槿皮チンキ」を購入されて根気ヨク患部に塗布すれば、多くは治ります。前者は軟膏、後者は液体ですが、いずれもそれほど高価なものではないので、両方を購入されて、複数の爪だったら、どちらがより効果的かを比較実験するとよいかもしれません。
詳しくは地元の購入先でも指導してもらうとよいと思います。
【編集後記】
漢方と漢方薬の真実 のお問合せフォームからの御質問である。
このHPの平成17年6月1日の日録には、爪水虫に関する次のような記載がある。
年齢 : 20歳〜29歳
簡単な御住所 : 中部地方
ご意見やご質問をどうぞ : 爪水虫で悩んでいます。
以前皮膚科のほうで内服を処方され一年ほど服用していましたが効果を感じられず今は飲んでいません。何か効果の期待できるお薬は無いでしょうか・・・?
お返事メール:漢方専門の薬局で、漢方系の水虫薬「華陀膏」や「土槿皮チンキ」を購入されて根気ヨク患部に塗布すれば、多くは治ります。前者は軟膏、後者は液体ですが、いずれもそれほど高価なものではないので、両方を購入されて、複数の爪だったら、どちらがより効果的かを比較実験するとよいかもしれません。
詳しくは地元の購入先でも指導してもらうとよいと思います。
【編集後記】

このHPの平成17年6月1日の日録には、爪水虫に関する次のような記載がある。
大変よく効く水虫の薬は、全国どの地方でも売っています! 肝障害を生じる危険性のある内服薬を、医師に処方してもらう必要などありません!(使用するのは爪水虫でも重症者に限るべきでしょう)
この日録で、再三再四書いているのが、水虫薬の「華陀膏」と「土槿皮チンキ」。
テレビや新聞で派手に宣伝されている、例の医師が販売、じゃなくて、診断して処方してくれる内服薬を服用する必要が、どこにあるのだろうか?
あそこまで執拗に宣伝するのは、どういうことだろう?
本当に水虫患者?さんのことを親身に思ってやっている宣伝なのだろうか?
村田漢方堂薬局では、医師の処方された水虫薬の副作用相談で、いい迷惑をしている。儲かっていいじゃないか、と卑俗なことをいうなかれ!
そもそも、水虫くらいの疾患で、肝障害などのかなり深刻な副作用の危険をおかしてまで、どうして服用しなければならないのか?
重症者に止むを得ず投与されるのとは訳が違う。ごく軽症の水虫患者にさえ投与するから、問題が大きいように思われるのだ!
上記の中国から輸入された外用医薬品は、日本全国の漢方を専門とする多くの薬局で売られている。漢方専門でなくとも、薬局なら売られているところも多いときく。わずか、千円台の外用薬だけで、充分に軽快するものを、実に理解に苦しむ日本社会である。
posted by ヒゲジジイ at 23:54| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
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2007年07月24日
7月22日:筋肉のピクツキの漢方薬の続き
7月22日:筋肉のピクツキの漢方薬 の続き
【編集後記】 上記の説は、先入観からストレス性の疾患に違いないと言う前提で考えるから上述のようなお返事になっているが、もう一つ大事な考察が欠けていたので以下に述べる。
《素問・至真要大論》には「諸痙項強は、みな湿に属す」と指摘しているように、湿濁が筋脉を阻滞すると硬直を呈するという古来からの定説がある。
筋愓肉瞤(きんてきにくじゅん)〔筋肉のピクツキ〕は、少陰陽虚で気化機能が失調し、水気が内停するために生じることが多い。陽虚によって筋脉は温煦されなくなり、水停によって筋脉は困阻されて肉瞤筋愓が生じるのである。
《傷寒論》における真武湯証の「心下悸、頭眩、身瞤動(じゅんどう)し、振振として地に擗(たお)れんと欲す」や、苓桂朮甘湯証の「身(が)振振として揺を為す」などがこの例である。
(筋肉のビクツキは、湿熱阻絡によって生じる場合もあるが、多くは陽虚が多いので湿熱阻絡の病機は省略する。)
いずれも少陽三焦の病変であり、臓腑の機能が失調したために、水液が停滞して痰飲水湿に変性し、少陽三焦を阻碍した病変である。
水液が正常に運行されるには、@肺気の開宣粛降、A脾気の運化輸布、B腎陽の気化蒸騰、C肝気の疏泄調節の四者が必要である。
それゆえ水液は、どの一臓の機能が失調した場合でも三焦で壅滞〔壅阻停滞〕し、痰飲水湿に変性して疾患をもたらす。痰飲水湿は、気に随行して全身各所に到達して各種様々な病変が出現する。
それゆえ、筋肉のピクツキは、痰飲水湿が筋脉を阻滞して生じた病変であるケースが非常に多いものである。
すなわち上記の女性は、真武湯や苓桂朮甘湯など、日本古方派が好んで用いる基本処方でも充分に治せる可能性があるのだが、何せメールだけでの詮索ではこの辺までの類推が限界であろう。
すなわち、この女性は傷寒論医学を地で行っている可能性も高いのである!?
折り返し頂いたメール:早速のお返事ありがとうございます。助かります。
お忙しいところ申し訳ありませんが、もう少し教えてください。
甘麦大棗湯は、医師の煎じ薬の処方に入っていて2ヶ月ほど飲みました。
「涙もろく、しばしば生あくびが出る体質」ですが、この処方で不随意運動は解消しませんでした。甘麦大棗湯加芍薬ですが、やはりそのときの煎じ薬の中に芍薬も含まれていました。(煎じ薬は中国で医師をしていた中医師の方がこちらの心療内科で処方してくれていますが、いろいろな薬味がはいっていて、その時々に応じて加減してくださっています。でも、なかなか、効きません。)
実は、別のサイトでちょっと相談をしたときに、「薬味が多いと効き方がマイルドになり効き目が出にくい」と言われ、「婦宝当帰膠 か 参茸補血丸、芍薬甘草湯、桂枝加竜骨牡蠣湯」をすすめられましたが、そこに入っている薬味が、医師の処方の中にも入っているので、婦宝当帰膠 か 参茸補血丸のみ医師の処方に足して併用するのはどうかと聞きましたら、医師か薬局かどちらか選ばないとうまくいかないと言われました。
そうゆうものなのでしょうか。(医師には併用しても良いか聞きましたら、婦宝当帰膠は血虚によいが、美容でよく飲まれているもの、私の症状には、参茸補血丸の方がよいと言われました。)
患者としては治れば何でも試したいのですが、どう考えていいものかわからなくなっています。
現在飲んでいるものは 桂皮、芍薬、川芎、麦芽、白芷、金銀花、釣藤鈎、竜骨、牡蠣、甘草、香附子、ぼうすう、山梔子、牛膝、菊花、当帰、山楂子、蝉退、杜仲、夜交藤、神曲、合歓皮、鶏血藤 です。
これで1ヶ月続けて飲みました。
漢方は、すぐに効かないと聞きました。だいたい、私のような症状の者は、どのくらいの期間を目安に考えて、きくきかないを判断すればよいのでしょうか。
まとまりませんが申し訳ありませんが。近くに、相談できる漢方薬局がありません。お忙しいと思いますがよろしくお願いします。
(管理者注:実際のメールに記載された薬名のひらがなの一部を漢字になおしています。)
ヒゲジジイのお返事メール:やはり、いかにも甘麦大棗湯証が基礎にあるように思える体質のようですね。
「涙もろく、しばしば生あくびが出る体質」という特徴的な体質がおありなのですから。
でも、甘麦大棗湯加芍薬まではされても厚朴までは配合されてない
のでしょうか? 厚朴の筋肉痙攣に対する効果も、可能性として捨て切れません。
例えばシンプルには甘麦大棗湯と半夏厚朴湯と開気丸などの併用です。
甘麦大棗湯を主軸にした配合が様々に考えられると思います。
それでも思わしくない場合は、自律神経発作症的な解釈から、柴胡桂枝湯という日本漢方で好まれる方剤が適応する場合もあり得ることだと思います。
柴胡桂枝湯
なお、病院漢方のみならず、ネット上で見つけた漢方薬局でのメール相談?によるお奨め漢方薬の併用を考えることは、効を焦るあまりの支離滅裂な結果に終わることが多いので、統一の取れない漢方薬のチャンポンは行うべきではありません。
まだ、漢方治療を始めて六ヶ月ということですが、やや難治性の疾患ではしっかりピントが合うまでに、それくらいの苦労は止むを得ないこともあります。
綿密な御相談の上で、あれかこれかを工夫して頂いているのなら、治るまで頑張るという不屈の精神で根気良く、ピントが合うまで頑張るべきだと思います。
時に担当の先生がギブアップされる弱気な先生もおられるようですが、通常はプロ意識のある先生でしたら、治せない自分が悔しくてなんとしても治ってもらいたと日夜悩みぬいて試行錯誤して下さるはずです。
貴女の治りたいと言う情熱を担当の先生に向け続けることで、長く通えばそれだけ見えないところも見えて来て、最終的には適切な配合が見つかろうというものです。(このことは、小生のシバシバ経験したことだから言えることです。)
ただ、これはあくまで個人的な見解ですが、現在服用されている配合を拝見しますと、基本方剤をベースにされてないことがやや気になるところです。
追伸:基本方剤がベースにないようだと書きましたが、どうやら基本方剤は桂枝加竜骨牡蠣湯をベースに加減しているようです。前言を訂正します。
お忙しいところ申し訳ありませんが、もう少し教えてください。
甘麦大棗湯は、医師の煎じ薬の処方に入っていて2ヶ月ほど飲みました。
「涙もろく、しばしば生あくびが出る体質」ですが、この処方で不随意運動は解消しませんでした。甘麦大棗湯加芍薬ですが、やはりそのときの煎じ薬の中に芍薬も含まれていました。(煎じ薬は中国で医師をしていた中医師の方がこちらの心療内科で処方してくれていますが、いろいろな薬味がはいっていて、その時々に応じて加減してくださっています。でも、なかなか、効きません。)
実は、別のサイトでちょっと相談をしたときに、「薬味が多いと効き方がマイルドになり効き目が出にくい」と言われ、「婦宝当帰膠 か 参茸補血丸、芍薬甘草湯、桂枝加竜骨牡蠣湯」をすすめられましたが、そこに入っている薬味が、医師の処方の中にも入っているので、婦宝当帰膠 か 参茸補血丸のみ医師の処方に足して併用するのはどうかと聞きましたら、医師か薬局かどちらか選ばないとうまくいかないと言われました。
そうゆうものなのでしょうか。(医師には併用しても良いか聞きましたら、婦宝当帰膠は血虚によいが、美容でよく飲まれているもの、私の症状には、参茸補血丸の方がよいと言われました。)
患者としては治れば何でも試したいのですが、どう考えていいものかわからなくなっています。
現在飲んでいるものは 桂皮、芍薬、川芎、麦芽、白芷、金銀花、釣藤鈎、竜骨、牡蠣、甘草、香附子、ぼうすう、山梔子、牛膝、菊花、当帰、山楂子、蝉退、杜仲、夜交藤、神曲、合歓皮、鶏血藤 です。
これで1ヶ月続けて飲みました。
漢方は、すぐに効かないと聞きました。だいたい、私のような症状の者は、どのくらいの期間を目安に考えて、きくきかないを判断すればよいのでしょうか。
まとまりませんが申し訳ありませんが。近くに、相談できる漢方薬局がありません。お忙しいと思いますがよろしくお願いします。
(管理者注:実際のメールに記載された薬名のひらがなの一部を漢字になおしています。)
ヒゲジジイのお返事メール:やはり、いかにも甘麦大棗湯証が基礎にあるように思える体質のようですね。
「涙もろく、しばしば生あくびが出る体質」という特徴的な体質がおありなのですから。
でも、甘麦大棗湯加芍薬まではされても厚朴までは配合されてない
のでしょうか? 厚朴の筋肉痙攣に対する効果も、可能性として捨て切れません。
例えばシンプルには甘麦大棗湯と半夏厚朴湯と開気丸などの併用です。
甘麦大棗湯を主軸にした配合が様々に考えられると思います。
それでも思わしくない場合は、自律神経発作症的な解釈から、柴胡桂枝湯という日本漢方で好まれる方剤が適応する場合もあり得ることだと思います。
柴胡桂枝湯
なお、病院漢方のみならず、ネット上で見つけた漢方薬局でのメール相談?によるお奨め漢方薬の併用を考えることは、効を焦るあまりの支離滅裂な結果に終わることが多いので、統一の取れない漢方薬のチャンポンは行うべきではありません。
まだ、漢方治療を始めて六ヶ月ということですが、やや難治性の疾患ではしっかりピントが合うまでに、それくらいの苦労は止むを得ないこともあります。
綿密な御相談の上で、あれかこれかを工夫して頂いているのなら、治るまで頑張るという不屈の精神で根気良く、ピントが合うまで頑張るべきだと思います。
時に担当の先生がギブアップされる弱気な先生もおられるようですが、通常はプロ意識のある先生でしたら、治せない自分が悔しくてなんとしても治ってもらいたと日夜悩みぬいて試行錯誤して下さるはずです。
貴女の治りたいと言う情熱を担当の先生に向け続けることで、長く通えばそれだけ見えないところも見えて来て、最終的には適切な配合が見つかろうというものです。(このことは、小生のシバシバ経験したことだから言えることです。)
ただ、これはあくまで個人的な見解ですが、現在服用されている配合を拝見しますと、基本方剤をベースにされてないことがやや気になるところです。
追伸:基本方剤がベースにないようだと書きましたが、どうやら基本方剤は桂枝加竜骨牡蠣湯をベースに加減しているようです。前言を訂正します。
【編集後記】 上記の説は、先入観からストレス性の疾患に違いないと言う前提で考えるから上述のようなお返事になっているが、もう一つ大事な考察が欠けていたので以下に述べる。
《素問・至真要大論》には「諸痙項強は、みな湿に属す」と指摘しているように、湿濁が筋脉を阻滞すると硬直を呈するという古来からの定説がある。
筋愓肉瞤(きんてきにくじゅん)〔筋肉のピクツキ〕は、少陰陽虚で気化機能が失調し、水気が内停するために生じることが多い。陽虚によって筋脉は温煦されなくなり、水停によって筋脉は困阻されて肉瞤筋愓が生じるのである。
《傷寒論》における真武湯証の「心下悸、頭眩、身瞤動(じゅんどう)し、振振として地に擗(たお)れんと欲す」や、苓桂朮甘湯証の「身(が)振振として揺を為す」などがこの例である。
(筋肉のビクツキは、湿熱阻絡によって生じる場合もあるが、多くは陽虚が多いので湿熱阻絡の病機は省略する。)
いずれも少陽三焦の病変であり、臓腑の機能が失調したために、水液が停滞して痰飲水湿に変性し、少陽三焦を阻碍した病変である。
水液が正常に運行されるには、@肺気の開宣粛降、A脾気の運化輸布、B腎陽の気化蒸騰、C肝気の疏泄調節の四者が必要である。
それゆえ水液は、どの一臓の機能が失調した場合でも三焦で壅滞〔壅阻停滞〕し、痰飲水湿に変性して疾患をもたらす。痰飲水湿は、気に随行して全身各所に到達して各種様々な病変が出現する。
それゆえ、筋肉のピクツキは、痰飲水湿が筋脉を阻滞して生じた病変であるケースが非常に多いものである。
すなわち上記の女性は、真武湯や苓桂朮甘湯など、日本古方派が好んで用いる基本処方でも充分に治せる可能性があるのだが、何せメールだけでの詮索ではこの辺までの類推が限界であろう。
すなわち、この女性は傷寒論医学を地で行っている可能性も高いのである!?
posted by ヒゲジジイ at 00:33| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
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