2010年09月09日

「続けたほうがよいでしょうか?」という愚問

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IMG_7866 posted by (C)ヒゲジジイ

 最初はよほど深刻な病状のご相談で来られたはずだが、ようやく繊細・微妙な漢方製剤の組み合わせの配合が見つかってぐんぐんと効果が出始めたところで、

「続けたほうがよいでしょうか?」

という愚問を発する人がタマにいる。しばし絶句するのみ。

 過去に病院治療などで化学合成医薬品による副作用を経験された人が多いので、このような愚問も多少は理解できないでもないが、しっかりピントが合って来て、苦痛が次第に取れて体調もよくなりかけたところで発せられるこのような愚問には、どうしても絶句してしまう。

 返事をするのも大儀である。

 そろそろ経費が惜しくなったに違いないと勘ぐって、ご自身で判断して下さい、という返事を出して逃げてしまうことも多い。

 止めたくなったらいつでも黙って去って行かれればよい。

 わざわざ弁解めいた理屈や理由をつけて止める算段をされなくともよいから、黙って中断されればよいのである。
 その後に中断したことを後悔された時点で、そ知らぬ顔をしてやって来られればよいのである(苦笑。

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IMG_7488 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 07:52| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年09月06日

朝から真剣さの感じられない電話の問い合わせが続く

ミサゴ
ミサゴ posted by (C)ヒゲジジイ

 朝9時、開局前から2組の相談者が続く。
 それが終わったと同時に、●●から今から行きたいが車で行くルートを教えて欲しいという電話の問い合わせ。こちらの何の下調べも無しに・・・どこから来るのかといえばやはり●●から。
 何か下関で目標になるものを知っているかといえば、まったく何も知らないという。

 ところがである、実際には今、県内とはいえ●●という遠い所にいるのではなく、村田漢方堂薬局のかなり近所のところまで、他の用事で来ているのだと、今になって告げる。

 ふざけた話で、手に出来た水疱が10年前に◎◎の漢方薬局で治したことがあるが、それが少し再発したので、通りがかったついでだから村田漢方堂薬局に寄りたいという回りくどい言い分であった。

 だったら当然、◎◎の漢方薬局に行くべきであろう。
 さすがの受付嬢も呆れ果てて、ケンモホロロにお断り。この忙しい月曜日にいい加減な電話で散々邪魔された思いがぬぐい切れない様子。

 お次は九州からの電話で、お宅に行けば相談にどれくらい時間がかかりますか?
 と、いきなり時間を気にする問い合わせ。

 この忙しい時間帯に電話の無駄な時間を気にするのはこちらのほうで、遠路遥々来られたところで一回で終わる話でもなし、何度も通うことすらいまからあやふやで、相談時間を気にされる(イライラなら)どうぞ地元で見つけて下さいと、これもお断り。

 「断られるならしかたがないけど・・」と言われる返事には、わざわざ断られるために電話されたとしか思いようがないではないかっと思わず苦笑。

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IMG_2448 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 17:26| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年09月03日

真夏に涼を取り胃腸が冷えて吐き気がする時の漢方薬

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IMG_9929 posted by (C)ヒゲジジイ

ご質問者:様々な漢方薬を常備している大学院生

 先日、胃腸が冷えて、めちゃくちゃ吐き気がして夜眠れない時がありました。(下痢はない)
 プールに2時間くらい入っていたのが原因かと思われます。

 それで胃苓湯(イレイトウ)を飲んで良くなったんですが、ここで疑問があります。
 今回のような場合は藿香正気散(カッコウショウキサン)を飲んだほうがよかったのでしょうか?

 治ったんだからどちらでも良いと思うんですが本来はどちらが適切だったのか気になります。

 よろしくお願い致します。

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IMG_9930 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 吐き気があるときは吐き気止めの半夏が配合されている方がより正解です。
 胃腸が冷えて吐き気があるときはカッコウショウキサン
 下痢だけの場合は胃苓湯(イレイトウ)。

 両方の症状があるときは藿香正気散(カッコウショウキサン)だけでもよいですが、吐き気と下痢両方にしっかり効かすには両方とも服用すると早く治ります。

 今回のように「猛暑の夏に水浴びをしたために胃腸が冷えてひどい吐き気がする」ときは、藿香正気散(カッコウショウキサン)だけで通常は速効です。

 但し、同じ吐き気でも、咽喉がひどく渇いて水分をがぶ飲みしたい気分があって吐き気が強いときには五苓散証が伴っているので、この場合では胃苓湯(イレイトウ)だけでも十分に効果があります。

 この場合でも、胃腸が冷えたという自覚があるのだから、藿香正気散(カッコウショウキサン)の併用はさら有効なことが多いものです。

 胃腸が冷えたという自覚があって、水分も受け付けない、飲みたくもない吐き気なら、やはり藿香正気散(カッコウショウキサン)だけで十分です。

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IMG_9795 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 10:52| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年08月11日

お盆休みは13日(金)〜17日(火)まで

雨中のカラス
雨中のカラス posted by (C)ヒゲジジイ

 お盆休みは13日(金)〜17日(火)まで。
 メールのお返事はワンテンポからツーテンポ遅れることが多いと思いますので、悪しからずご了承下さいませ。

 また、休日中の発送のご注文も、1〜2日遅れた発送になる場合がありますので、この点も悪しからずご了承下さい。

雨中のカラス
雨中のカラス posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 22:18| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年08月09日

遠路の旅程では体力喪失して病状を悪化させ兼ねない

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ミサゴ posted by (C)ヒゲジジイ

 しばしば電話で受ける深刻なご相談で、関東や関西から腎不全や進行癌、あるいは転移癌サポートの漢方薬を求めてお問い合わせがある。

 このような病気の内容によっては体力的に通うのに相当な労力を要する重大疾患の場合、よほどの地元近辺でない限り遠路の旅程で体力喪失し、いくら適切な漢方薬類をお出ししても、却って病状を悪化させ兼ねないので無理は禁物。

 それゆえ当然、お断りせざるを得ないのであるが、入れ替わり立ち代りご病人のご家族や親類縁者の人からの依頼攻勢に疲労困憊となることがある。

 常識的に考えても、遠路の旅程で体力消耗のマイナス面を考慮すれば、地元近辺で無理のない範囲で見つけられるべきであろうが、電話で熱心に依頼されても店頭が混雑する日に重なるときはスタッフ不足が堪えてひどいジレンマに陥り疲労困憊となる。

 そのまま店頭の新しいご相談者の弁証論治が疎かになり兼ねないので、HPには「体力的に通うのに相当な労力を要する重大疾患の場合、よほどの地元近辺でない限り遠路の旅程で体力喪失し、却って病状を悪化させ兼ねないので無理は禁物です。」という文言を付け加えることにした。

 重大疾患の電話のお問い合わせが折々に入るのは、地元近辺で重大疾患が一定の緩解状態に持ち込めたご本人やご家族が、慰安旅行中にポロリと話される機会があるからのようである。

トンビとミサゴのバトル
トンビとミサゴのバトル posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 13:27| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年07月31日

賢い最近の新人さんたちは前触れもなく訪れる(笑

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DSC_6657 posted by (C)ボクチンの母

 今月は風雨が激しい日が多かったためか、ヒマな日が多かった反面、猛烈に忙しい日が何度もあり、またそのこととは別に新人さんたちが多いのが目立った。

 昨今の新人さんたちは本気の賢い人が多く、よくこちらのHPやブログをご覧になってヒゲジジイの性格をかなり把握して来られる。

 つまり、来られる前から電話で予約しようとしたり相談しようとされると、きっと断られるに決まっていると踏んで、何の前触れもなく泊りがけで来られる。

 関西地方のみならず中部地方や関東地方は特に目立つが、いずれも飛行機や新幹線を利用されて定期的に通える予定を立てて、皆がみな用意周到である。

 但し、遠来者は比較的若い女性が多いものの、今年は地元近辺では中年前後のおばさんたちの新人がいつになく目立つ(笑。

 無駄な余計な仕事をしたくない、本気の人達だけに十分な時間をかけて、じっくりと弁証論治を行ないたいので、電話やメールで問い合わされると、とりわけ電話ではほとんどお断り口調になっている。

 メールでのお問い合わせの場合は、内容にもよりけりで、ブログに転載不可となっておれば、お返事は出来ないお約束なのに、それを承知で問い合わせられる人も多いが、やっぱりお約束通りお返事できない。
 また、たとえブログに転載可となっていても、お返事できない内容の場合もしばしば。

 かくして本気で賢い新人さんたちは背水の陣で前触れナシに来られるから、却って互いに気合が入って経過がよいことが多い。

 ところですでにお馴染みさんとなっている遠方の人でも、昨日、まる3年当方の漢方薬を続けられている中部地方の女性が何の前触れもなく、配合の微調整のアドバイスを受けにやって来らた。
 本日帰って行かれたが、下関にわざわざ来られた理由の半分が、花火大会の見学であった(笑。

 結局、今日もボクチンの写真が貼りたいために、無理してブログを更新した(苦笑。

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DSC_6630 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 20:40| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年07月11日

党参と人参

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DSC_3626a posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 20歳〜29歳の男性
ご職業 : 学生
簡単なご住所 : 九州地方
お問い合わせ内容 :  こんにちは、以前鬱金と姜黄の違いを教えていただいたものです。そのせつはありがとうございました。

 台湾の本図解・中医薬概論 林宗輝著133pに補中益気湯の説明がのっていますが、そこでは人参ではなく党参になっていました。著者は台湾の大学中国医薬大学卒の中薬博士でとある大学で先生をなさっている方です。

 この本では詳細が書かれていないのでもう少し調べてみないとわかりませんが、先生の書かれているとおり、現在人参になっている方剤の多くは党参だったのかもしれません。お役に立つかわかりませんが、ご報告まで。

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DSC_3626aaa posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:決して珍しい話ではありません。むしろ常識的な話ですよ。
 現代中医学では特別な事情がない限りは、補中益気湯は人参を使用せずに党参を使用するのが常識です。

 台湾の中医学原書もかなり持っていますが、大陸の中国とその点は同様だったはずです。
 そのことは補中益気湯に限らず六君子湯や他のあらゆる方剤も同様で、日本で人参を使用するところは党参を使用するのが常識です。

 党参の詳細な調査を二十数年前、月刊「漢方の臨床」誌にヒゲジジイ自身がかなり詳細に報告した記事を書いています。

 桶は桶屋ですよ(笑。

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DSC_3630 posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:ブログの文面だとわからなかったのですが、釈迦に説法でございました。
失礼いたしました。

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DSC_3804 posted by (C)ヒゲジジイ

ヒゲジジイのお返事メール:党参と人参に関するブログなど、専門家に向けたブログが多いので、一般の人には隠れた意味は分かりにくいかもしれません。

 少なくとも当方のブログは専門家など業界人が訪問者の半数以上であることはほぼ間違いないようですので、専門家に向けた内容が半数以上になっているように思います。

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DSC_3715 posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール: 村田先生、返信ありがとうございます。いやはやお恥ずかしい限りです。
 自分の思いついたことをすぐ言ってしまう癖に自己嫌悪になっておりました。
 日中3万冊以上読破されている方がご存じないわけなかったですね。

 一つだけいいわけさせていただきますと、「〜ではないかと考えている。」と文末にあったので、まだご存じない情報かと思ってしまったのです。

 決して何十年も勉強に打ち込まれてきた、プロの方を侮っているわけではございません。時間を浪費させてしまい申し訳ありませんでした。

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DSC_3685 posted by (C)ヒゲジジイ

ヒゲジジイのお返事メール:どの場所のブログか分かりませんが、おそらく傷寒論時代の人参は、実は党参だったのではないか?

 という個所だと思いますが、中国でも台湾でも、もちろん日本でも、傷寒論時代の人参は朝鮮人参であったというのが定説です!

 しかしながら臨床の実際では党参のほうが安上がりで、しかも癖が少ないので実用向きであるなどの理由から、中国や台湾などでは原典に人参と記載があるものでも、あえて党参を使用しているのが実体です。

 ただ日本だけが、定説を信じてそのまま朝鮮人参を使用しているという実にもったいないことをしているわけです。

 ブログの主旨は、中国でも日本でも、台湾でも人参は朝鮮人参という定説を、実は利便性のために党参を使用する現実の習慣こそが、傷寒論時代の人参であったのではないか?という実証的な論説を行っている中国の書籍を発見して、それを専門家にむけて発信したものですので、やはり漢方や中医学の専門家でなければ、「〜ではないかと考えている。」とする意味は実感できないと思います。

初めて見る不思議な昆虫
初めて見る不思議な昆虫 posted by (C)ヒゲジジイ

初めて見る不思議な昆虫
初めて見る不思議な昆虫 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 17:05| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年07月06日

うっかり乗ってはいけない「病院に行くほどではないんだけど…」

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DSC_0080 posted by (C)ボクチンの母

 うっかり乗ってはいけない問い合わせは、見ず知らずの初めての訪問者や、お気楽な電話で「病院に行くほどではないんだけど…漢方薬を出してもらえますか?…」。

 理由は簡単、昨今、癌や悪性腫瘍が多発しているからである。「病院に行くほどではないんだけど…」と思い込んでいる人の中には初期癌どころか進行癌や転移癌が潜在していたことも決して稀ではない。

 病院に行かずに漢方薬で症状を誤魔化そうとする前に、まずはしっかりした病院で受診されることである。

 ところで、常連さんやお馴染みさんたちは長期間の漢方薬による養生のお陰か、念のため、たまに検査を受けてもらうことがあっても、いまのところ癌や悪性腫瘍に見舞われた人は37年間の仕事上、実にほとんど皆無なのである。

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IMGP3226 posted by (C)ボクチンの母

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IMGP3227 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 10:39| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年06月21日

趣味で漢方薬を学んでいる男性からのご質問

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DSC_6569 posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 40〜49歳の男性
簡単なご住所 : 関東地方
具体的な御職業 : ソフト開発
お問合せ・ご連絡内容 : はじめまして●●と申します。

 漢方について(趣味で)学んでいる社会人です。
 和漢方について自分では習得できたと思ったので、自分や家族で試したのですが、どうもしっくりこず、いろいろと調べているうちに、先生のホームページに行き当たりました。

 過去の分から読み始め、現在1/3程度読み終わりました。拝読してなるほどと、目から鱗のことばかりです。先生にメールを送っている方もレベルが高く、とても参考になります。

 コンテンツを拝読して、何としても中医学を体系立てて勉強したいという思いが強くなり、お忙しいのを承知で、こうしてメールをさせて頂いております。申し訳ございません。

 メールを差し上げたのは、勉強に当たって参考になる文献を御紹介頂けたらと思ったからです。「中医臨床のための病機と治法」は古本では出回っておらず、東京都立図書館にありましたので、借りてこようと思っています。

 レベルはゼロからと思って頂いて結構です。弁証に至る理論的背景が分かっていないと思います。先生のコンテンツを読んで、なぜこの方剤を選ばれたのだろうかという推察ができない点が多々ありました。

 漢方の腕だけでなく、カメラの腕も相当なもののようで、カメラ好きの小生からしても素晴らしい写真を撮られています。これだけよい写真を撮るには1回1000-2000枚は最低でも撮られているのではないかと思いますが、整理が大変ではないでしょうか。
 小生もたくさん撮るのはいいのですが、整理が面倒で、ざっと見てピックアップするだけで、その後の撮影に反省が生かされていません。

 さて、余計なことを書いて、大切なお時間を無駄にする訳にもいかないので、この辺で失礼致します。何卒、よろしくお願い致します。

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DSC_6556 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:類似したご質問は多く、しかも医師や薬剤師の資格がある人よりも貴方のような一般の人からの御質問が多く、正直なところ「趣味」にはつきあっておれない、というのが本音です。
 従って、これまで同様なご質問はすべて没にしてお返事も返さないのがほとんどでした。


 今回、お返事する気になったのは、趣味の写真の話が出て来たからです(笑。

 小生は本業でも趣味でも、中途半端が嫌いで、一定レベルまで達しないと気がすまない性格上(B型です)、本業においても趣味の写真の以前にはチヌ釣りにおいても、自己流ながら徹底的にのめり込んで、自分なりに満足の行くまでは熱中して来ました。

 チヌ釣りでは、当時「求道と創造の漢方」を出版してもらった印税数十万円はすべてチヌ竿に化けました。

 本業においても趣味においても、一定レベルの段階に到達する方法は、人にアドバイスできるやり方ではなかったので、まったく参考にはならないと思います。

 今年のブログのどこかでも書いた(参照:2010年05月14日 漢方生薬実用事典(産調出版刊) )と思うのですが、若い頃から漢方および中医学をマスターするために、毎月、家計を潰しかねない異常な額を書籍に費やして来ました。これはと思う書籍類(中国の原書も含めて)を毎月、異常な額、というからには万単位ではなく、二桁万単位の書籍代を二十年以上は続けたはずです。

 それに比べたらチヌ釣りに凝った二十年間も相当に道具類を購入して来たものの、昨今の写真関連の道具類の投資にしても、専門の書籍代とは比較にならないくらい微々たるものです。
 それほど専門書籍類の購入には異常な額を投資して来たのです。

 人に教わるのが大嫌いな性格上、こうせざるを得なかったわけですので、趣味で漢方を学びたいというレベルの人に、どのようなアドバイスをしてよいやら、皆目見当がつかないのです。

 というのも、趣味のチヌ釣りにしても、デジ一に凝ってからの趣味への投資も、他の人に比べればやはりかなりな投資をしているようにも思われるからです。何事も一定レベルの域に達するには、小生の性格上はどうしても一定の投資は必須だと考えるからです。

 ましてや本業の漢方や中医学においては、臨床的な結果がでないことには商売にならない訳ですから、真剣味が異なります。趣味でマスターするのとはわけが違います。

 翻って貴方の場合、いくら書籍の上で学んでも、実際の漢方相談業務が行えない無資格の立場の方が、どの程度実用的な習得ができるのか?甚だ心もとないことだと思いますが、であればなおさら、これはと思われる専門書籍類を買い集めて濫読するに以外に方法が無いのではないかと信じるものです。

 たとえば、中医学基礎という題名に類似した書籍があれば、何種類もたくさん購入して、中医学基礎関連を何冊も読破して比較検討する学習方法は、一冊では意味不明だったことが、類似書籍を読破することで、より鮮明な理解が可能となります。類似した書籍といえども、微妙なニュアンスの異なるところこそ、有益で血となり肉となりやすいわけです。

 カメラで言えば、ニコンだけに凝り固まらずに、オリンパスやペンタックスなどを並行して使用することで、体験的に得られるものは大きいのと似ています。
 釣竿で言えば、ダイワ製だけでなくシマノやガマカツを使用することで、得られるものはとても大きかったと思います。

 以上、これがヒゲジジイ流の学習方法ですので、きっと趣味で行う貴方には何の参考にもならなかったことと思います。
 もしもブログのネタにされただけだと腹立たしく思われたら申し訳ないことですが、以上は真実の本音であり、それ以外には学習方法を知らないので、仕方がないのです。

 これが小生の流儀であり、本音を正直にお伝えしたまでですので、悪しからず御了承下さい。

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トビ posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:お忙しい中、ご返信頂きましてありがとうございました。
 カメラのたとえ、非常に良く分かりました。

 実際、先生の足元には及びませんが、毎月数万円程度の書籍を読んでおります。それで和漢については、自分でもマスターできたと思ったのですが、実際は使えないことが分かり、それで落胆しておりました。

 確かに相談業務ができないという意味では「趣味」ではありますが、私もB型。徹底的に凝ってしまう性格であります。
 業務はできないとしても、究めたいと考えています。いろいろと本があるので効果的な方法があればと思ったのですが、学問に王道がないのを忘れておりました。

 教えて頂いた通り、また、これまで行ってきたとおり、ドンドン読んでいこうと思います、

 お忙しい中、ありがとうございました。
 今後も綺麗な写真と実例を期待しております。

 湿度が高くなってきましたが、お体にはお気をつけ下さい(霍
香正気散があれば大丈夫ですね)。

 ありがとうございました。

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トビ posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:趣味の漢方薬
posted by ヒゲジジイ at 22:50| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年02月16日

お茶代わりの漢方薬?

ねずみとボクチン
ねずみとボクチン posted by (C)ボクチンの母

 お断りせざるを得ない依頼でもっとも多いのが「ちょっとお訊ねですが・・・」のお気軽なお問い合わせであるが、中でも最も困惑するのが「お茶代わりの漢方薬」である。

 実際に本日も直接来局された女性がアレルギー体質改善の親子で服用できるお茶代わりの漢方薬を求めて来られたのである。

 そもそも「お茶代わりの漢方薬」というイメージが、漢方薬の専門家であるはずのヒゲジジイには皆目検討が付かないのである(苦笑。

 「お茶代わりの漢方薬」とは何ぞや???

 実に無字の公案よりも難題であるっ!


類似ブログ:2008年08月08日:お茶代わりの漢方薬ってナンだろう?

ペンタックス
ペンタックス posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 22:34| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2010年02月09日

医薬品の通販規制を恨む人々

懐かしいウグイスの素顔
懐かしいウグイスの素顔 posted by (C)ヒゲジジイ

 多少とも命に関わる疾患で、西洋医学の限界を感じた人達が遠路はるばる漢方相談に来られる。昨年暮れからそういう人達が増えている。
 同様に地元の人達も過去に治った人達からの紹介で新たに来られる。

 中には主治医から治療方法ナシと宣告され、意を決して通って来られる医療関係者も複数おられる。

 地元近辺の人は問題ないが、遠路はるばる通って来られる人達の望みは配合パターンが決まった時点で通信販売に切り替えて欲しいという皆の要求である。

 しかしながら、漢方薬は第二類に該当するものが多いだけに、新規の人達は例の悪法によって通信販売に切り替えるという従来の方法が取れない。

 無理をおして遠路はるばる直接何度も来られるのにハラハラさせられる病状の人もおられる。
 見るにみかねて地元近辺で漢方薬局や漢方専門医院を探すように説得するのだが、多くの人は既に地元で漢方薬の服用経験済みで、ほとんど無効であったり、あるいはそのような疾患は未経験というところが多くて話にならないといわれる。

 幸いに速効が出た人たちは一ヶ月分をまとめ買いすることで来局頻度を減らす工夫が可能になっているが、まだ微妙な微調整が必要な段階の人は、代理のご家族が高い交通費を使って10日分の漢方薬を購入に来られる。
 実に交通費の十分の一以下の薬代のケースすらある。

 皆が口を揃えてあの慈悲心のかけらもない、暗記力しか能のない冷酷無比な強権組織「厚生労働省」のキチガイじみた医薬品の通販規制を恨むのは当然であろう。

懐かしいウグイスの素顔
懐かしいウグイスの素顔 posted by (C)ヒゲジジイ

懐かしいウグイスの素顔
懐かしいウグイスの素顔 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:03| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2009年12月14日

中医学の学習方法についての御質問

カワウ
カワウ posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の男性
簡単なご住所:関東地方
具体的な御職業 : マッサージ師 登録販売者
お問い合わせ内容 : ●●●にて指圧治療院をしております◎◎と申します。

 私が学んだ指圧の創始者である先生は、もう亡くなられてしまったのですが、著作の中で吉益東洞の腹診を書いておられたので興味を持ち、漢方薬に興味を持ったしだいです。
 私も指圧にてお腹の指圧をするので、漢方と途中まで同じだから楽かも・・・何て簡単に考えておりました。

 ところが登録販売者の資格を取ろうと決意した頃に、先生のブログに出会い、漢方と中医学の違いを知ることとなり、登録販売者の試験勉強そっちのけで、先生の勧めておられる、張 瓏英先生の「中医学概論」や神戸中医学研究会の「基礎中医学」などを読み勉強を開始しました。また「中医病因病機学」は注文いたしました。

 そこで質問1です
 これまで読んできましたが、まだ殆ど理解できません・・・今後どの様な本や、勉強方法、などがありますでしょうか?

 指圧やカイロプラクティックは師匠に付いたのですが、今からまた漢方薬局に入りなおすのも困難ですし(一度は考えましたが)。現在○○○○会に入り、月に二回土曜日3時間ほど勉強していますが、そんなもので身に付くほどやさしいものじゃない事は、分かって来ました。

 村田先生が勉強されていた頃のことでもかまいませんので、何か参考になる事を教えていただけますでしょうか。
 また現在私は医薬品販売業の許可証も取りましたが、薬は全く扱っていない状況です。

 そこで質問2です
 今後少しずつ漢方薬を取り揃えて行こうと考えておりますが、指圧院という性格上、ぎっくり腰、肩こり、膝の痛み・・・がメインの患者さんで来て頂いております。疏経活血湯などは腰痛などに病名漢方的にも大丈夫との事ですので、準備しようと考えておりますが、先生のブログには会社によって漢方薬の性能と言うか性質が違うと書かれておりますが、ここなら安心だよと言う製薬会社はどこになるのでしょうか?

 不躾な質問で申し訳ありませんがお時間のある時の、暇つぶしにでも先生のご経験から教えていただけたら幸いです。

カワウ
カワウ posted by (C)ヒゲジジイ

御返事メール:ご質問の件ですが、あまりご参考にはならないお返事になると思います。

 ヒゲジジイはもともと人に教わるのが嫌いで、何事も自分で調査して納得しなければ、物事を理解できない性分です。「理解」というのは自分なりの流儀で物事の本質を理解しなければ気が済まないわけです。

 人に教わるのが嫌いな頑固者であってみれば、必然的に書籍類に頼らざるを得ません。それゆえ、古方派時代から家計を顧みず、毎月分不相応な経費を費やして書籍類を買い集めて濫読を重ねました。

 当時の古方派には寒熱理論の重要性を蔑ろにした、今から思えば何とも幼稚な民間療法に毛が生えたレベルのものでした。
 現代日本古方派の実質的な開祖、吉益東洞翁は、当時梅毒治療が主流でもあり、しかも中国医学理論をすべて切り捨てる暴挙を行った偉人ではなく無謀な奇人です。

 アドバイスできるとしたら家計を潰すほど、日本で発売されている中医学書籍のみならず、中医学の中国語で書かれた専門書籍類を少なくとも10年、できれは三十年以上買い漁りつつ、これはと思われる部分を拾い読みでもよいから、濫読し続けて、自分なりの中医学観を頭の中で構築する必要があると思います。

 小生の場合、そんな中で出あった書籍で、濫読によるバラバラの知識を一気に実用的な方向に導いてくれたのが日本の書籍では張瓏英先生の著作類、中医学原書では陳潮祖先生の「中医病機治法学」(四川科学技術出版社)や瞿岳雲著著「中医理論弁」(湖南科学技術出版社)でした。

 但し、現実的な漢方相談においては、西洋医学治療で治らない人達ばかりのご相談では、なかなか教科書通りの典型的な弁証分型通りの人は僅少で、ほとんどが様々な病型が輻輳しているので、応用問題の連続であることが現実です。

 だから濫読ばかりしておけばよいというものでもなく、最終的には日々の実践的な訓練と創造性をいかに発揮するかが問題です。
 常に基礎理論にもとづきながらも、自身での試行錯誤のみならず思考錯誤の繰り返しの毎日となり、今日もそれが続いている訳ですから、日暮れて道遠し、というのはヒゲジジイの為にある言葉のように思われてなりません。

 以上のように他の人の勉強の参考になるようなアドバイスは不可能です。

 なおメーカーによる漢方製剤の優劣については、営業妨害になりますので、お返事は出来ません。ご自身で実際に比較検討されるべき問題だと思います。
 一つだけいえることは、白朮であるべきところを安物の蒼朮で代用するような低次元の学識レベルの製造メーカーは避けるべきでしょう。医薬品製造メーカーとしての良心まで疑われます。

 以上、取り急ぎお返事まで。

今にも降りそうな曇天下のアオサギ
今にも降りそうな曇天下のアオサギ posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 23:56| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2009年12月03日

中医病機治法学

シジュウカラ
シジュウカラ posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の男性
簡単なご住所: 福島県
お問い合わせ内容 : お忙しいところすみません。
 書評にあります、「中医臨床のための「病機と治法」 陳潮祖著 神戸中医研訳編」をぜひ読みたいと思ったのですが、ネット上では、販売しているところが見当たりません。どこか手に入るところありますでしょうか。

 「中医病機治法学」宋鷺冰 東洋学術出版社は、販売しているようですが、それとはやはり内容が違うのでしょうか。
 よろしければご教示ねがいます。

シジュウカラ
シジュウカラ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:
 「中医病機治法学」宋鷺冰 東洋学術出版社と書かれていますが、そのような本は存在しないはずです。「中医病因病機学」の間違いでしょう。これも大変な良著で中級者向きだと思います。

 「中医臨床のための「病機と治法」 陳潮祖著 神戸中医研訳編については、こちらは出版社ではないので知る由もありません。医歯薬出版さんにでもお訊ねになられたらいかがですか?

 あるいは「日本の古本屋」サイトで検索するか探求書として依頼するとか。

 それでも入手不能なら原書の「中医病機治法学」を燎原書店さんや東方書店さんにまだ在庫があれば入手可能かもしれません。

 また、原書では同じ陳潮祖先生著の「中医治法与方剤」(人民衛生出版社刊)は千ページ近い原書ですが、「中医病機治法学」の次に読むべき良著です。

ダイサギ
ダイサギ posted by (C)ヒゲジジイ

折返し頂いたメール: 昨日は、不躾なメールにもかかわら
ず、迅速丁寧なご教示ありがとうございました。

 先生のブログや記事は いつも拝見させてもらっています。いろいろあたってみます。
 ありがとうございました。

DSC_3229
DSC_3229 posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 16:06| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2009年10月05日

村田漢方堂薬局のお休みは赤字と赤丸・土曜日は常に半ドンですっ!

モズ(メス)の餌食となったカマキリ
モズ(メス)の餌食となったカマキリ posted by (C)ヒゲジジイ

 今月から漢方相談がお休みの日を明確に広報するためにカレンダーを掲げることにしました。

 下手な写真で分かりにくいかもしれませんが、要するに赤字と赤丸はお休みで、土曜日は半ドンということです。

 半ドンの土曜日の午後や夕方には決まったように「ちょっとお訊ねですが・・・」の電話が頻繁で、魔の土曜日の夕方という嫌な時間帯となっています。
 だからその時間帯は、なるべく写真機を持って裏庭に出て逃げています(苦笑。

 それはさておき、一日挟んで前後に休みがある場合は、11月のカレンダーに示す通り、間の平日も休みとして三日連休を取るようにしています。
 その点十分ご注意下さい。

 なお、相変わらず、電話にしても直接来られるケースでも、知識だけもらえばよいという図々しい依頼が絶えませんが、当方は慈善事業ではありませんので、念のため。

 少人数のスタッフですので、仕事を中断させられるお邪魔虫電話を最も警戒しています。

 当方のお電話は、常連さんやお馴染みさんの追加注文や微調整のご相談用のためにありますので、ちょっとお訊ねくらいのことでしたら、メールでお願いします。

 こんな本音ばかり書くから、現在ではいつの間にかお馴染みさんとなっている皆さんから、こんなところは怖ろしくてゴメンダナーっと、漢方相談相手としては真っ先に除外していたと言われるのでしょうねっ(笑。

 こちらだってクレマーや図々しい人の漢方相談は御免蒙りたいのです。
 そのような人達に無理難題や思わせぶりをやられればやられだけ、ますますおんぼろ頭はフリーズして、何の名案も浮かぶわけがない。
 それどころか嫌味の連発となってお互い不快になるだけだから、事前に本音を開陳しているだけのことです。

イソヒヨドリ
イソヒヨドリ posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 12:13| 山口 | 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2009年09月24日

残念ながら最もお断りせざるを得ない典型的なお問い合わせ

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DSC_6221 posted by (C)ボクチンの母

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の男性
簡単なご住所 : 日本国
お問い合わせ内容 : はじめまして。

 専門的なしっかりしたホームページを作成されており、感心致しながら拝見させていただいております。

 お手数をおかけしますが、ご相談をさせてください。祖母8?歳がパーキンソン病に、親戚のおじさん8?歳が肥大性心筋症にかかっており、看ていただければ幸いと考えておりますが、車に長時間(●時間程度)乗ることに耐えることができません。
 その場合は処方いただくことは不可ということになるでしょうか。

 不可の場合は、◎◎県近くの専門的な漢方薬局をご存じでしたらご紹介いただければ幸いです。よろしくお願い致します。


御返事メール:拝復

 お問い合わせの件ですが、当方のHPを御覧頂いておられれば当然しっかり目を通されたことと存じますが、漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局(山口県)のトップページに繰り返し縷々記載している通りです。

 たとえば、
※ご高齢者やお子様の場合につきましてはお断りせざるを得ないご高齢者のご家族からのお問い合わせにある通りの事情ゆえ(特別な常連さんのご家族でもない限りは)お断りせざるを得ませんので、悪しからず御了承下さいませ。
 あるいは、
遠近に関わらず御本人みずからの意志と意欲で、直接定期的に繰り返し来局できる人のみが対象となります。
 という点については再三再四各所で繰り返し述べているところです。

 上記のような事情ですの、悪しからず御了承下さいませ。
 なお、そちらの事情は皆目検討もつきませんので、ご勘弁下さいませ。
 以上、取り急ぎお返事まで。
                     頓首

重要参考文献:村田漢方:Q&A

死線を乗り越えてようやく元気を回復したボクチン
死線を乗り越えてようやく元気を回復したボクチン posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 22:45| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2009年08月06日

村田漢方堂薬局に一ヶ月分という概念がない理由

アブラゼミ
アブラゼミ posted by (C)ヒゲジジイ

 本日は一日中ほとんど途切れることなく御相談者が続いたので、裏庭に出て写真撮影する機会がほとんどなかった。
 常連さんが受付嬢と話し込んだ隙に一度チャンスがあっただけだっで、それもようやく昼下がり。
 だから、上下に掲げるレベルの写真しか撮れなかった。

 それはさておき、そもそも村田漢方堂薬局に一ヶ月分という概念がない理由は、実際に御利用されている人達こそ、よく御存知のこと。

 遠距離から通って来られている特別な事情のある人に限っては20日分〜30日分ということもないではないが、ほとんどのケースでしばらくは10日分で効果を確認しながら微調整を繰り返すのが基本。

 一ヶ月分いくらの定額請負仕事でもないし、最初から一ヶ月分の販売では弁証論治を旗印にする中医漢方薬学の名折れであり無理がある。
 一ヶ月分を初めての人に販売するのは、あまりに投げ遣りであり、正確な配合を見つけるまでに延々と期間がかかる事態を招きかねず、極めて能率が悪い。
 若い頃、日本古方派時代に痛いほど経験して懲りている。

 一ヶ月分も服用しなければ効果が見えないということはあり得ない。10日も服用すれば配合の良し悪しが判明することが多い。だから短い間で微調整し、10日ごとに配合を変えて効果を比較してもらうことも珍しくない。

 この方法がいかに能率的であるかは、村田漢方堂薬局を実際に利用され、どこに行っても治らなかった難治性の疾患やアトピー性皮膚炎などが寛解した人達ならよく御存知である。

 5月でもないのに「お宅は一ヶ月分いくらかかりますかっ?」という質問電話を五月蝿いほど受けることが多いのには厭きれるばかりである。

 何度も書くように一ヶ月分いくらと決まった定額請負仕事は不可能だからである。

 最初から1ヶ月分も販売するところが多いから、そのような無謀な質問が出されるのであろうが、儲け主義に徹すると一ヶ月分を最初からまとめて販売するのが経営の基本とされているのかもしれない。

 もちろん、時にはこちらにとっては比較的イージーな疾患では、最初の10〜20日分の服用でピントがしっかり合ってしまう場合もあり、そのような場合には2〜3回目から徳用価格のまとめ買いを応諾する場合もある。
 たとえば、ある種の頚椎症や坐骨神経痛、あるいは慢性蕁麻疹などでは短期間に速効が出ることも珍しくないので、二回目からまとめ買いを許諾することもザラである。

 あるいは逆に長期戦を強いられる各種悪性腫瘍における闘病時のサポートのための配合でも、1〜2回、短期間の服用で確認した後に、徳用になるまとめ買いを応諾することは珍しくない。

 しかしながら、このようなケースでも1〜2回は短期間の服用で確かめて後のことであり、多くはお徳用にもなるまとめ買いを快諾できるようになるのは数ヶ月から半年後以降のことである。

 ともあれ、いずれにしても一ヶ月分いくらという定額請負仕事は行ってないので念のため。

 実費主義なのである。

雀
posted by (C)ヒゲジジイ

平成21年8月6日のお月さん
平成21年8月6日のお月さん posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 23:55| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2009年07月30日

お返事できないお問い合わせメールが毎日のようにやって来る

我が家の庭の電線にとまったツバメのボクチン
我が家の庭の電線にとまったツバメのボクチン posted by (C)ヒゲジジイ

7月27日の続き

おり返し頂いたメール:朝早くにすみません。昨夜はお返事ありがとうございました。

 車で●時間程の距離ですが、気持ちは本気なので苦になりませんし定期的に通うことも可能です。

 よろしくお願いします。
 お忙しい中ありがとうございました。


お返事メール:その意気込みが持続できればよいのですが・・・

 ブログに利用させてもらえるついでにお返事を書いているのですが、先月6月のこと、貴方と同様のいきごみで九州地方の人から申し入れのメールがあったばかりです。

 ところがブログには採録して欲しくないという手前勝手な申し入れなので、しかも来られるのが一度限りでは困るのでお断りしたところ、それなら定期的に通いますとのことだったのですが、結局は向こうの方からお断りのメールがやってきました。

 実はそれまでネット通販の漢方薬を長期間続けていても、もう一歩進歩がないので何度電話で申し入れても処方を変えてくれなかったのが、ようやく6月になって処方を変えてくれることになったので(6月以降は悪法によれば新たな処方はネット通販できないはずですが・・・苦笑)、村田漢方堂薬局に通うのは取り消しさせて下さいということでした。

 それまでは最もらしい理由を滔々とメールで述べておられても、しばしば人の心は変りやすいものです。

 他にも様々なメールの問い合わせが毎日ありますが、そのほとんどは「ブログに転載しないで下さい」となっていますので、こちらもそのほとんどには返事を書きません(笑。

 このようにしばしば前宣伝ばかりが騒々しく、実際にはいい加減な人達が目に付いて困ります。

 前宣伝が多い人ほど逆に・・・という感慨もあります。

 これまでの経験則でも、実際に熱心な人ほど前宣伝はほとんど無い人達ばかりのようでした。

早朝曇天のツバメたち
早朝曇天のツバメたち posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 21:29| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2009年07月25日

眠いのを我慢していたら眠れなくなった

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DSC_3474 posted by (C)ヒゲジジイ

 10時頃からひどい睡魔に襲われたのを我慢してボクチンに餌を与えたりしていたら眠れなくなった。その頃までには強烈な雨も小降りになっていた。

 荒れ模様の金曜日だったが、突然、遠路はるばる来られた人もあったが、午後は荒れ模様を警戒してか誰も来なかったのでたっぷり相談時間が取れた。
 ちょうど勝手口から出て道路側で大騒ぎをするカラスの飛翔を撮影し終わったときに顔が合って会釈されるが、見たことない人だが・・・と思っていたら、やっぱり新来さんだった。
 この嵐の中を帰って行かれたが、無事に帰宅されたのか、ちょっと心配でもある。

 今週の後半は雨模様が多く、直接来られる人ががた減りしていたので、長時間ゆっくりと時間が取れる人が多かった。

 ところで耳鳴は体質によってはなかなか頑固で根気がいるものだが、半数以上の人は根気が続かない。
 ところが片方ではとても熱心な人もあり、直ぐに効果がなくとも腎虚が明らかな耳鳴の人達は、六味丸加味方剤のジメイ丸を主体に釣藤散などの他の適切な併用方剤とともに何ヶ月も根気よく続けたお陰で、初期にはまったく効果が見えなかった人でも、半年も経てば明らかな効果が出てほとんど気にならなくなったと喜んでいる人もいる。

 初期に効果が見えなくとも、腎陰虚が明らかな場合は持久戦で頑張るべきなのだが、せっかちで焦る人が多いから、結局は直ぐにギブアップして止めてしまう。

 命に無関係な耳鳴レベルであっても、完全に神経症に陥って、イライラと焦る人が多いので、お話にならない。
 だから耳鳴だけの御相談なら、なるべくお断りするようにしている。苦情ばかり多くて根気が無い人が多いからである。

 にもかかわらずジメイ丸が昨今、コンスタントに売れていくのは、ほんの少数ながら持久戦で頑張って良効が得られている人がいるからである。

 但し、腎虚には無関係で、香蘇散や四逆散など気剤が適応する耳鳴は、意外に速効が出ることが多い。


 話し変って、最近、同業者からもしばしば耳にすることは、やはり防風通聖散を服用されている人で、肥満に効果があった人は見当たらないという話ばかりである。

 各病院でも盛んに投与されるらしいが、滅多なことで肥満が多少とも改善された話は聞かないという同業の薬剤師からの報告もある。

 防風通聖散が肥満薬として堂々と宣伝されても薬事法違反にならないのだから、おめでたい国である。
 当の厚生労働省が、防風通聖散には肥満の改善効果があるとお墨付きを与えているのだから、この国の漢方レベルが知れようというものである。

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DSC_3530 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 01:37| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2009年06月22日

昨今の新人さんは直接通える範囲の人達ばかりになっていたが・・・

美しいアゲハチョウ
美しいアゲハチョウ posted by (C)ヒゲジジイ

 6月以降の新人さんは、たとえ遠方の人であっても定期的に直接通える人でなければ受け付けていない。

 幸いにも県外からでも定期的に通える人ばかりだから、新しく来られる人もテレビ報道などで心得ているものと安心していたところ、本日に限って、やや遠方の県外から、二度と通えないので二回目からは電話相談でやって欲しいという人が、遠路はるばるやって来られた。

 6月以降の新人さんは、たとえどんなに遠方であっても、すくなくとも1〜3ヶ月毎にでも通ってもらわないことには漢方薬の販売が不可能である。

(但し、6月以降であっても、新人さんにも通信販売が可能なものは、第三類に分類されるササヘルスやオルスビー錠、胃神我述錠などの医薬品や健康食品扱いの板藍茶や雲南田七や霊芝類などは当然可能なので、派手にネット通販をやってやろうかと企んでいるくらいであるっ!)

 6月以前の人は二年間の移行措置があるので引き続き通信販売が可能であるが、6月以降の新人さんには、悪法でも遵守する必要がある。

 そのうち、裁判で判決が出れば、またもや厚生労働省の憲法違反の裁定が下り、病人や老人虐めの通信販売禁止省令も撤回されることと信じているが、裁判所の判決が下るまでは悪法でも、シブシブ遵守する必要があるのである(苦笑。

 話を元に戻して、遠路はるばる泊りがけで来られた人のおつもりでは、二度目以降は電話相談で、漢方薬は地元の親しい漢方薬局で購入されるという虫のよい話である。

 どうやら村田漢方堂薬局を慈善事業の薬局と誤解されているようである(憮然っ!。

 一時間以上もかけて月曜日の朝っぱらから熱心に説得して、病気の内容からも不定愁訴症候群で、しかも心の問題が大きく絡んでいる。ヒゲジジイのもっとも不得意分野だからとお断りした。

 納得されて帰られる折に、日頃常用されている天津感冒片を購入されて行かれたので、最低限のマナーを心得た人であったかとお別れする段になって、やや見直した(笑。

美しいアゲハチョウ
美しいアゲハチョウ posted by (C)ヒゲジジイ

美しいアゲハチョウ
美しいアゲハチョウ posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 23:43| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする

2009年06月05日

6月に入って連日、高齢の常連さんたちからも聞かされる厚生労働省への不満

遠いムクドリ
遠いムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ

 三十年来の常連のお年寄り達が怒り心頭に発している。
 彼女らとは50歳頃からのお付き合いである。少なくともそれぞれ百回以上は通い詰めてくれた人達である。

 突然6月になってはじめてテレビの報道で知ったらしく、慌てふためいて電話が連日かかり続ける。

 毎度のように、官のお情けで二年間の移行措置があるので、しばらくはこれまで通り発送は可能だと伝えても、厚生労働省に対する呪いの言葉がとどまるところを知らない。

 呪ってもノロっても、呪い切れない思いの人達が、ヒゲジジイも含めて日本国中、無数にいることを愚官たちが知ったとて、冷徹無慈悲な連中だから、きっとほくそ笑んでいるに違いない。

 ヒゲジジイといえば、昨日、高校時代からの用心棒的な友人(警察官)の突然の訃報に、ひどくショックを受けている。
 いつも暴走を止めてくれていた友人が急にいなくなった。

 仕事外の個人的な交流のある身近な人達が、突然、次々に亡くなって行く。
 そろそろヒゲジジイも危ないかもしれないが、その前に反日組織としか思えない厚生労働省によってこの国が亡びるだろう。

さようなら
さようなら posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 00:17| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする