お問い合わせ内容 : 平成11年4月から不安神経症(動悸と不安感)を患い1年半の断薬期はありましたが昨年4月腰部脊柱管狭窄症の発症と前後して再発しました。
現在コンスタン0.4を1日1~2錠と香蘇散で凌いでおりますが中途(2時から4時ぐらい)・早朝覚醒、それも動悸と寒気によって起こり起床時まで何回となく繰り返します。朝食後は何故か欝状態で食後に服薬しても10時ごろまで何をする気もおこりません。
友人は桂枝加竜骨牡蠣湯か加味帰脾湯にしたら効果が出ると助言してくれますが専門家でもないので躊躇しております。
ご教示いただければさいわいです。
お返事メール:拝復
漢方薬を選ぶのは、必ず専門家にアドバイスを受けながら使用すべきです。
お近くの漢方専門薬局などに直接行かれて、体質と症状に合った方剤のアドバイスを受けながら使用すべきです。
一度や二度で、ピントの合った漢方薬が見つからなくとも、じっくりと御相談しながら、10日毎くらいに経過を見て、適切な漢方薬を見つけてもらうのが一番の早道です。
漢方薬の選択をご自身の研究やご友人のアドバイスなどでも、まれには適切な方剤が見つかる場合もあるでしょうが、その確率は10分の1くらいのものです。
病状や体質が複雑な場合は、単純な方剤では無理なこともあり、上手な配合が必要な場合も多いものです。
そうなると専門家でないと殆ど不可能です。
以上、簡単ながらお返事まで。
頓首
折り返しお礼のメール:早速のメール,お忙しい中を誠にありがとうございました。
近隣には漢方薬局はありませんので、総合病院の漢方外来でツムラかカネボウの顆粒を投与を受けるほかありません。
ブログなど体調回復(いつのことやら)した暁には見させていただきます。
村田漢方薬店主様
2006年02月24日
不安神経症に対する漢方薬の御相談
posted by ヒゲジジイ at 00:55| 山口 | 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2006年02月21日
お電話でいきなり見ず知らずの女性の声で「漢方薬は1日3回飲まないといけないのでしょうか?」との御質問!
タイトルのように、いきなり見ず知らずの方からびっくりするような質問を受けることも多い。
ご本人様は至って真面目なのかもしれないが、突然見ず知らずの方からいきなりこのような質問を受けるのは、些か怪訝である。
「どのような漢方薬をどのような目的で出されて服用されているのかも存じ上げないのですから、どうともお返事出来かねます。
漢方薬を頂いたところでお訊ねになるべきではないでしょうか」
というのが応対に出た女性薬剤師のお返事である。
極めて適切な応答というべきである
ご本人様は至って真面目なのかもしれないが、突然見ず知らずの方からいきなりこのような質問を受けるのは、些か怪訝である。
「どのような漢方薬をどのような目的で出されて服用されているのかも存じ上げないのですから、どうともお返事出来かねます。
漢方薬を頂いたところでお訊ねになるべきではないでしょうか」
というのが応対に出た女性薬剤師のお返事である。
極めて適切な応答というべきである
posted by ヒゲジジイ at 17:40| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2006年02月07日
昨日のお問い合わせ:大腸癌から腹膜播種による腹水等の続き
村田先生へ
早速にご回答ありがとうございました。
色々なサイトを拝見させていただいたり「求道と創造の漢方」も先日拝読させていただき、いったいどんな生活をされているのか驚きとともに敬服しております。
お忙しいのに申し訳ありませんでした。
母の癌に関しては、これも先日先生ご推薦の「下げたら、あかん!コレステロールと血圧」を読んで、まさにこれだったんだ(@_@;)と後悔したところです。
今更、完治は無理だと思うのですが、できるだけの延命と苦痛がない治療を主治医にお願いしながら、私も勉強していきたいと思っております。
実はまだ、腹水で苦しんでいるという段階でないのですが早めに飲ませることは意味がないでしょうか?
そろそろ今投与中のオキザリプラチンの効果が怪しくなってきており、いきなり進行するのではないか 不安な日々です
(本人はいたって元気に振舞うので、まだ奇跡が起こるような手がないかと考えてしまいます)
ついでにと言っては失礼なのですが、質問させてください。
「●●●●●●」は中国からの▲▲▲▲とは異なる、と言う本を読みまして効果があれば完治の可能性もあると言われたのですが、これは漢方薬なのでしょうか?
ありがちな高価なものと聞いております。
もしお時間があればお答えいただければ幸いです。
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
拙著までお目通し下さり、恐縮です。
内容は30歳までの経験談ばかりで、あまりにも未熟すぎるのですが、売れ残ってまだ売られているみたいですね。
ところで、お母上様のご病状、やはり補中益気湯が有効であったのなら、これに五苓散を加えることは、かなり有効な可能性が高いように思います。
前回のメールの往復の内容を、http://murata-kanpo.seesaa.net/article/12891222.html
に掲載させて頂きましたが、あとでフト気がついて、追記として、
このお返事メールをお送りして、フト思いついたのだが、当方で過去扱った腹水の多くは、超末期の癌患者さんたちばかりだったから、補中益気湯合五苓散では間に合わなかっただけかもしれないのだった。その証拠に、肝臓癌の腹水で当方に通える婦人には、分消湯合茵?蒿湯などで、あっさり解決したりしていた。たまたま、虚証ではあるが、超末期にまではなっていないような段階の方は、偶然、あまり遭遇することがなかったということが考えられる。理論的にも、補中益気湯合五苓散がしっかり奏功する時期とタイプがあって当然なのである。
このように記しました。
お母上様のご病状は、当方でしばしば経験した超末期とは違って、大分様子が宜しいので可能性は高いように感じられます。
>「●●●●●●」は中国からの▲▲▲▲とは異なる、と言う本を読みまして
とのことですが、▲▲▲▲は、中国では健康食品としても使用し、漢方薬としても使用しておりますが、日本では完全に食品扱いです。
しかしながら、中国では漢方薬としても使用している関係で、薬性というものが割り出されており、本来は弁証論治に基づいて、その患者さんにとって本当に適切かどうかを確認して使用すべきものです。
>効果があれば完治の可能性もある
と言われたそうですが、小生などは内心思うことがあっても口が裂けても言えない言葉です。
こういうキャッチコピー的な言葉が、世の中には氾濫しています。
本当に良い物なら、宣伝しないでも自然に広がるものでしょう。
世の中には「癌に効く」といわれるものが、五万とあふれていますが、どの患者さんに、どれが本当に有効か、という見分け等を行っての話ではないようで、素人さんが素人さんに向かって宣伝販売するという、「癌ビジネス」として、白い目で見られても 仕方ないひどい実態が横行しています。
アガリクスの治験例捏造例などで逮捕された出版社がいい証拠です。
小生には親しい警察関係の友人が複数いますが、あまりにヒドイペテンが発覚すればいつでも捜査する体制で、常々監視を怠らないというように、健康食品関連の薬事法違反には、当局もかなり敏感になっているようです。
それほど、誇大広告がまかり通っているということのようです。
ですから、何が本当に信用のおける情報かをしっかり吟味して、なるべく適切で有用なものを選択されるべきで、それにはお近くで信頼の置けそうな漢方専門薬局など、有資格者のところで、なるべく一度はご本人様を連れられて御相談なさるのが一番だと思います。
その時々の病状と体質に応じて使用するのが中国医学の基本原則であり、弁証論治の法則でもあります。
ですから、●●●●●●などのように、特定のものに拘る根拠をしっかりして、もしもこれが本当にいいものなら、善は急げでなるべく早急に使用すべきでしょう。
でも、医療というものは、最終的には「賭け」という部分が常に付きまといますので難しいものだと思います。
(一部省略)
以上、まともなお返事になっていませんが、代替医療というものは、すべてが否定されるべきではないし、中には素晴らしいものもあるのは確かのようですので、イカガワシイ物との選別をしっかり調査し、なるべく適切なものを求めて、真の有資格者で信用のおける専門家にご相談されることをお奨めします。
最終的にはどうしてもやはり「賭け」の部分はあるかと存じます。
以上、あまり役に立たないお返事になってしまいましたが、御許し下さいませ。
頓首
早速にご回答ありがとうございました。
色々なサイトを拝見させていただいたり「求道と創造の漢方」も先日拝読させていただき、いったいどんな生活をされているのか驚きとともに敬服しております。
お忙しいのに申し訳ありませんでした。
母の癌に関しては、これも先日先生ご推薦の「下げたら、あかん!コレステロールと血圧」を読んで、まさにこれだったんだ(@_@;)と後悔したところです。
今更、完治は無理だと思うのですが、できるだけの延命と苦痛がない治療を主治医にお願いしながら、私も勉強していきたいと思っております。
実はまだ、腹水で苦しんでいるという段階でないのですが早めに飲ませることは意味がないでしょうか?
そろそろ今投与中のオキザリプラチンの効果が怪しくなってきており、いきなり進行するのではないか 不安な日々です
(本人はいたって元気に振舞うので、まだ奇跡が起こるような手がないかと考えてしまいます)
ついでにと言っては失礼なのですが、質問させてください。
「●●●●●●」は中国からの▲▲▲▲とは異なる、と言う本を読みまして効果があれば完治の可能性もあると言われたのですが、これは漢方薬なのでしょうか?
ありがちな高価なものと聞いております。
もしお時間があればお答えいただければ幸いです。
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
拙著までお目通し下さり、恐縮です。
内容は30歳までの経験談ばかりで、あまりにも未熟すぎるのですが、売れ残ってまだ売られているみたいですね。
ところで、お母上様のご病状、やはり補中益気湯が有効であったのなら、これに五苓散を加えることは、かなり有効な可能性が高いように思います。
前回のメールの往復の内容を、http://murata-kanpo.seesaa.net/article/12891222.html
に掲載させて頂きましたが、あとでフト気がついて、追記として、
このお返事メールをお送りして、フト思いついたのだが、当方で過去扱った腹水の多くは、超末期の癌患者さんたちばかりだったから、補中益気湯合五苓散では間に合わなかっただけかもしれないのだった。その証拠に、肝臓癌の腹水で当方に通える婦人には、分消湯合茵?蒿湯などで、あっさり解決したりしていた。たまたま、虚証ではあるが、超末期にまではなっていないような段階の方は、偶然、あまり遭遇することがなかったということが考えられる。理論的にも、補中益気湯合五苓散がしっかり奏功する時期とタイプがあって当然なのである。
このように記しました。
お母上様のご病状は、当方でしばしば経験した超末期とは違って、大分様子が宜しいので可能性は高いように感じられます。
>「●●●●●●」は中国からの▲▲▲▲とは異なる、と言う本を読みまして
とのことですが、▲▲▲▲は、中国では健康食品としても使用し、漢方薬としても使用しておりますが、日本では完全に食品扱いです。
しかしながら、中国では漢方薬としても使用している関係で、薬性というものが割り出されており、本来は弁証論治に基づいて、その患者さんにとって本当に適切かどうかを確認して使用すべきものです。
>効果があれば完治の可能性もある
と言われたそうですが、小生などは内心思うことがあっても口が裂けても言えない言葉です。
こういうキャッチコピー的な言葉が、世の中には氾濫しています。
本当に良い物なら、宣伝しないでも自然に広がるものでしょう。
世の中には「癌に効く」といわれるものが、五万とあふれていますが、どの患者さんに、どれが本当に有効か、という見分け等を行っての話ではないようで、素人さんが素人さんに向かって宣伝販売するという、「癌ビジネス」として、白い目で見られても 仕方ないひどい実態が横行しています。
アガリクスの治験例捏造例などで逮捕された出版社がいい証拠です。
小生には親しい警察関係の友人が複数いますが、あまりにヒドイペテンが発覚すればいつでも捜査する体制で、常々監視を怠らないというように、健康食品関連の薬事法違反には、当局もかなり敏感になっているようです。
それほど、誇大広告がまかり通っているということのようです。
ですから、何が本当に信用のおける情報かをしっかり吟味して、なるべく適切で有用なものを選択されるべきで、それにはお近くで信頼の置けそうな漢方専門薬局など、有資格者のところで、なるべく一度はご本人様を連れられて御相談なさるのが一番だと思います。
その時々の病状と体質に応じて使用するのが中国医学の基本原則であり、弁証論治の法則でもあります。
ですから、●●●●●●などのように、特定のものに拘る根拠をしっかりして、もしもこれが本当にいいものなら、善は急げでなるべく早急に使用すべきでしょう。
でも、医療というものは、最終的には「賭け」という部分が常に付きまといますので難しいものだと思います。
(一部省略)
以上、まともなお返事になっていませんが、代替医療というものは、すべてが否定されるべきではないし、中には素晴らしいものもあるのは確かのようですので、イカガワシイ物との選別をしっかり調査し、なるべく適切なものを求めて、真の有資格者で信用のおける専門家にご相談されることをお奨めします。
最終的にはどうしてもやはり「賭け」の部分はあるかと存じます。
以上、あまり役に立たないお返事になってしまいましたが、御許し下さいませ。
頓首
posted by ヒゲジジイ at 20:36| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2006年02月05日
電話相談だけで漢方薬を出してもらえないかというお問い合わせ
お問い合わせ内容 : はじめまして・・
当方▲▲県に住んでおります。
かなり遠いので電話での相談で漢方を処方していただくことは、可能でしょうか?
宜しくお願いします。
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
申し訳ありませんが、電話で相談されても、お互いに時間を浪費するばかりで得るところは少ないと思います。
そもそも漢方と漢方薬の性質上、お電話だけで簡単に薬が決まるものでもありませんし、たとえ決めても、直接来られる方とは、ピントの合わせ方に雲泥の差が出ますので、当方では電話相談だけでお薬を出すことは行っておりません。
当方のシステムとしては、どんなに遠方であっても、一度は来られないとお薬は出せません。
一度来られている方であって遠方の場合は、次回から漢方のピント調節そのほかを電話相談に切り替ることは通常のことです。
しかしながら、最初から電話相談だけでお出しすることは行ってないということです。
当方のホームページhttp://murata-kanpo.ftw.jp/をご覧になっておられましたら、トップページに、
上記のような記載があったと思います。
以上、簡単ながらお返事まで。
頓首
当方▲▲県に住んでおります。
かなり遠いので電話での相談で漢方を処方していただくことは、可能でしょうか?
宜しくお願いします。
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
申し訳ありませんが、電話で相談されても、お互いに時間を浪費するばかりで得るところは少ないと思います。
そもそも漢方と漢方薬の性質上、お電話だけで簡単に薬が決まるものでもありませんし、たとえ決めても、直接来られる方とは、ピントの合わせ方に雲泥の差が出ますので、当方では電話相談だけでお薬を出すことは行っておりません。
当方のシステムとしては、どんなに遠方であっても、一度は来られないとお薬は出せません。
一度来られている方であって遠方の場合は、次回から漢方のピント調節そのほかを電話相談に切り替ることは通常のことです。
しかしながら、最初から電話相談だけでお出しすることは行ってないということです。
当方のホームページhttp://murata-kanpo.ftw.jp/をご覧になっておられましたら、トップページに、
●中医学・漢方医学・西洋医学の三者を合体した中医漢方薬学による難病相談。
煎じる必要のない漢方製剤の調合が主です。
★漢方薬理論構造主義科学「中医漢方薬学」にもとづく漢方専門相談薬局です。
※漢方薬は体質と症状で選ぶものです。ただし、病名も大変重要です。
※病名も重要ですが、病名だけで漢方薬を選ぶものではありません。
※病名が同じでも体質によって漢方薬の調合や配合(組み合せ)が異なります。
※遠近に関わらず、一度だけでも、直接、ご本人がおいで下さい。
※但し、病院での諸検査及び標準治療などを、すでに充分受けている方に限ります。
上記のような記載があったと思います。
以上、簡単ながらお返事まで。
頓首
posted by ヒゲジジイ at 22:57| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2006年02月02日
この1年以内に完治させる方策
お問い合わせ内容 : (20代男性)丸1年間治療中ですが、なかなか良くならない。
@アレルギー性肉芽種性血管炎
A喘息
BWWP症候群(治療済み)
上記@とAのため現在ステロイド毎日4錠の生活です。
@の症状は未だに右足に痺れと痛みが続いています。
現在▲▲の・・・病院で治療中です。この1年以内に完治させる方策をご指導下さい。宜しくお願い申し上げます。
ヒゲ薬剤師によるお返事メール:病気でお困りの状況、察して余りありますが、この一年以内に・・・などという限られた条件では、ご様子から推察して到底不可能、あるいは限りなく不可能に近いので、申し訳ありません。
頓首
注記:期間を限定されると、どうしてもこのようなお返事になってしまう。申し訳ないが・・・
@アレルギー性肉芽種性血管炎
A喘息
BWWP症候群(治療済み)
上記@とAのため現在ステロイド毎日4錠の生活です。
@の症状は未だに右足に痺れと痛みが続いています。
現在▲▲の・・・病院で治療中です。この1年以内に完治させる方策をご指導下さい。宜しくお願い申し上げます。
ヒゲ薬剤師によるお返事メール:病気でお困りの状況、察して余りありますが、この一年以内に・・・などという限られた条件では、ご様子から推察して到底不可能、あるいは限りなく不可能に近いので、申し訳ありません。
頓首
注記:期間を限定されると、どうしてもこのようなお返事になってしまう。申し訳ないが・・・
posted by ヒゲジジイ at 15:55| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2006年01月26日
×××薬局さんのように村田漢方堂薬局のHPには実際の経験例は書かれないのですか、とのお問い合わせに対するお答え
かなり遠方の方からのお電話でのお問い合わせで、実際の経験例をHPにはかかれないのですか、×××薬局さんでは詳しく書かれていますが、との御質問があった。
応対に出た女性薬剤師は、専門誌のこととばっかり思い込んでいて、まさかHP上のこととは思わなかったらしく、以前は書いていましたが、最近は書いてないようですよ、とややピント外れのお返事をしていたようだ。
そのお電話が終わって気がついたらしく、な〜〜んだ、HPに書いてないかという質問だったんだ〜〜と言っていた。
当方に直接来られるか、経験例を詳細に出されているところに行かれるか迷われている風だったとのことだったが、女性薬剤師のお返事は、あまりに遠方だから地元で探されたらどうですか、お答えしていた。
ところで、その経験例なるものであるが、専門誌になら30才頃まで、だから25年前頃までは、漢方の素晴らしさに我ながら感激することばかりで、東亜医学協会に連載で『漢方経験雑記』という題で、ずっと連載させてもらっていたことがある。
その後は、専門的な考察に次第に熱中しはじめて、ウチダ和漢薬の月刊『和漢薬』誌や東洋学術出版社の『中医臨床』誌に書くことが多くなっていた。
また、やはり30才頃までは、小太郎製薬の『漢方研究』誌にもよく書いていた記憶がある。
経験例を次第に書かなくなったのは、若い頃に書き飽きてしまい、また経験が豊富になるにつれ、御相談内容も次第に難病系統ばかりが増えてくると、それぞれが特殊な疾患の方ばかりだから、ありきたりの血の道症やメニエール氏症候群などとは異なり、どなたの事かは決して判別できないように記載するのは当然だが、それでもその特殊性のために、何だかもしも偶然でもその方が目にされたら、あまりいい気持ちがしないだろうと想像すると、ますます経験例を書く気がしなくなってきた。
とはいえ、書くことがどうしても必要な場合は、類似した数名を一人にまとめたやや架空の人物像を創造して書くようにしている。
風邪とインフルエンザ専門の
漢方と漢方薬は風邪・流感(インフルエンザ)に本当に有効か?
のように、誰もが罹る疾患の場合は気が楽なもので、色んな実例を出したところで、何の気がかりもないように思われる。
それに、特殊な疾患の御相談例で、漢方が有効だった例を書き連ねれば際限がない訳だが、これをあまりに自慢げにやりすぎると、極端にお問い合わせが殺到されても困る。
のみならず、皆がみなそう簡単に適切な漢方薬方剤がすぐに合わせられるとは限らないのだから、あまり過信されても困る。
三十数年間の経験だから、出せばきりがないのは当然で、それに期待されて「殺到」された場合は、この繊細可憐な神経が参ってしまう。
それほど漢方の弁証論治という作業は骨の折れる、神経を消耗する仕事だから、やわな小生にはもう少し若かった頃のバイタリティーの欠如した昨今、不必要な過労は避けたいのであった。
第一、HPやブログを始めたのは、業者の説得力のある上手な勧誘に乗って始めたものの、もともと書くのに何の苦痛も感じないほうだから、中年になってボケ予防にちょうどよいのと、日本の漢方の様々な問題点を少しでも良い方向に持っていけないものかという専門誌執筆時代からの延長につながる作業にもなった。
ということで、あまり自慢げに経験例を書く気にならない理由を述べた。
特殊でない風邪やインフルエンザレベルのものなら、はっきりした目的もあるだけに、上記のブログでバンバン書いていくつもりである。
応対に出た女性薬剤師は、専門誌のこととばっかり思い込んでいて、まさかHP上のこととは思わなかったらしく、以前は書いていましたが、最近は書いてないようですよ、とややピント外れのお返事をしていたようだ。
そのお電話が終わって気がついたらしく、な〜〜んだ、HPに書いてないかという質問だったんだ〜〜と言っていた。
当方に直接来られるか、経験例を詳細に出されているところに行かれるか迷われている風だったとのことだったが、女性薬剤師のお返事は、あまりに遠方だから地元で探されたらどうですか、お答えしていた。
ところで、その経験例なるものであるが、専門誌になら30才頃まで、だから25年前頃までは、漢方の素晴らしさに我ながら感激することばかりで、東亜医学協会に連載で『漢方経験雑記』という題で、ずっと連載させてもらっていたことがある。
その後は、専門的な考察に次第に熱中しはじめて、ウチダ和漢薬の月刊『和漢薬』誌や東洋学術出版社の『中医臨床』誌に書くことが多くなっていた。
また、やはり30才頃までは、小太郎製薬の『漢方研究』誌にもよく書いていた記憶がある。
経験例を次第に書かなくなったのは、若い頃に書き飽きてしまい、また経験が豊富になるにつれ、御相談内容も次第に難病系統ばかりが増えてくると、それぞれが特殊な疾患の方ばかりだから、ありきたりの血の道症やメニエール氏症候群などとは異なり、どなたの事かは決して判別できないように記載するのは当然だが、それでもその特殊性のために、何だかもしも偶然でもその方が目にされたら、あまりいい気持ちがしないだろうと想像すると、ますます経験例を書く気がしなくなってきた。
とはいえ、書くことがどうしても必要な場合は、類似した数名を一人にまとめたやや架空の人物像を創造して書くようにしている。
風邪とインフルエンザ専門の
漢方と漢方薬は風邪・流感(インフルエンザ)に本当に有効か?
のように、誰もが罹る疾患の場合は気が楽なもので、色んな実例を出したところで、何の気がかりもないように思われる。
それに、特殊な疾患の御相談例で、漢方が有効だった例を書き連ねれば際限がない訳だが、これをあまりに自慢げにやりすぎると、極端にお問い合わせが殺到されても困る。
のみならず、皆がみなそう簡単に適切な漢方薬方剤がすぐに合わせられるとは限らないのだから、あまり過信されても困る。
三十数年間の経験だから、出せばきりがないのは当然で、それに期待されて「殺到」された場合は、この繊細可憐な神経が参ってしまう。
それほど漢方の弁証論治という作業は骨の折れる、神経を消耗する仕事だから、やわな小生にはもう少し若かった頃のバイタリティーの欠如した昨今、不必要な過労は避けたいのであった。
第一、HPやブログを始めたのは、業者の説得力のある上手な勧誘に乗って始めたものの、もともと書くのに何の苦痛も感じないほうだから、中年になってボケ予防にちょうどよいのと、日本の漢方の様々な問題点を少しでも良い方向に持っていけないものかという専門誌執筆時代からの延長につながる作業にもなった。
ということで、あまり自慢げに経験例を書く気にならない理由を述べた。
特殊でない風邪やインフルエンザレベルのものなら、はっきりした目的もあるだけに、上記のブログでバンバン書いていくつもりである。
posted by ヒゲジジイ at 01:48| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2006年01月14日
精力減退の漢方薬の御相談
お問い合わせ内容 : 初めまして よろしくお願いいたします。
42歳の頃から 精力減退になり 煎じ薬を服用してきましたが少し満足できる程度です。
もう53歳だから 仕方ないのかな と思います。
しかし此の頃 煎じるのが面倒になりつつあります。
村田漢方堂薬局様まで行かなくては 処方していただけないのでしょうか。
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
わざわざ来られるには及びません。
これまでご相談されていた薬局?で、よく相談されて、煎じないでも済む方法を指導してもらえばよいと思います。
遠方からわざわざ来れれる意味と価値がまったくありません。
また、年齢的にも止むを得ないかもしれません。
以上、簡単ながらお返事まで。
頓首
42歳の頃から 精力減退になり 煎じ薬を服用してきましたが少し満足できる程度です。
もう53歳だから 仕方ないのかな と思います。
しかし此の頃 煎じるのが面倒になりつつあります。
村田漢方堂薬局様まで行かなくては 処方していただけないのでしょうか。
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
わざわざ来られるには及びません。
これまでご相談されていた薬局?で、よく相談されて、煎じないでも済む方法を指導してもらえばよいと思います。
遠方からわざわざ来れれる意味と価値がまったくありません。
また、年齢的にも止むを得ないかもしれません。
以上、簡単ながらお返事まで。
頓首
posted by ヒゲジジイ at 00:00| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2006年01月13日
お気軽に質問される友人などの板ばさみにあう常連さんたち
変なタイトルだが、往々にしてあるのが、常連さんたちが漢方薬を利用されて調子がいいのを知る身内や友人あるいは知人などに依頼されて、○○○に効く漢方薬はあるか、あるいはどんな漢方薬がいいのか聞いてきて欲しい、などと何ともお気軽な質問を依頼され、勿論、当方のお気軽な質問を好まないことを知る常連さんは、その板ばさみとなってお気の毒になることが、時折生じるのであった。
当方のシステム、考え方等を熟知する常連さんでも、友人や身内の方たちの強い要請に負けて困惑顔で、当方に相談を持ちかける。
ご本人が直接やってきて本気で漢方薬を求めようという気もない方に、アナタが板ばさみにあって苦労することはないから、その旨お伝え願うこと。
よそさんではお気軽に漢方薬を出してもらえるかもしれませんが、ヒゲ薬剤師の漢方薬はそうはいきませんのでと正直にお伝えすればいいんですよ、っと気難しい薬剤師。
「そう言ったんですけどね、どうしても聞いてきてくれ、直接出向くには遠過ぎるから」って言うんですよ、tっと板ばさみにあう常連さん。
「ほっときなさいよ、真剣さの足らない人のことよりも、ご自分のことのほうが大事ですよ。
お気楽な人のためにアナタが神経をすり減らしてまで心配してあげて、かえってご自分の身体によくないですよ」
っとどこまでも頑固なヒゲ薬剤師。
当方のシステム、考え方等を熟知する常連さんでも、友人や身内の方たちの強い要請に負けて困惑顔で、当方に相談を持ちかける。
ご本人が直接やってきて本気で漢方薬を求めようという気もない方に、アナタが板ばさみにあって苦労することはないから、その旨お伝え願うこと。
よそさんではお気軽に漢方薬を出してもらえるかもしれませんが、ヒゲ薬剤師の漢方薬はそうはいきませんのでと正直にお伝えすればいいんですよ、っと気難しい薬剤師。
「そう言ったんですけどね、どうしても聞いてきてくれ、直接出向くには遠過ぎるから」って言うんですよ、tっと板ばさみにあう常連さん。
「ほっときなさいよ、真剣さの足らない人のことよりも、ご自分のことのほうが大事ですよ。
お気楽な人のためにアナタが神経をすり減らしてまで心配してあげて、かえってご自分の身体によくないですよ」
っとどこまでも頑固なヒゲ薬剤師。
posted by ヒゲジジイ at 09:27| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2005年12月21日
保険がきかないクリニックと、保険がきくところと、どちらを選ぶべきか?(20代の男性)
お問い合わせ内容 : はじめまして。
網膜色素変性症です。
現在、××の●●クリニック(保険不適用)でサイコケイシトウとリョウケイジュツカントウを処方していただいていますが、月額3万円です。
とても親身になって対応して下さる先生なんですが、いかんせん値段が・・・。
◎◎◎にある▲▲眼科も漢方を処方(しかも保険適用)してくださるようですので、こちらに変えようかと考えています。
同じ名前の漢方薬でも保険の適用が異なるのはなぜですか?
また、個人的な見解でけっこうですので、どちらの病院がよいと思いますか?
ヒゲ薬剤師のお返事:拝復
もしも、現在服用されている漢方薬が効いているのなら、保険適用だからといって変えるのは、とんでもない間違いです!
第一、同じ漢方処方でも、各社製剤によって微妙に効果が異なったり、時には、微妙どころではなく、雲泥の差があったりするのです!
これが天然生薬を原料とする漢方薬の微妙さでもあり、難しさです。
保険漢方の場合でも、病名によっては保険適用とはならない場合もあるそうですから、特殊な病気の場合、保険適用かどうか、その眼科さんでよく確かめておく必要もあると思いますよ!
また、保険適用でないときの漢方の価格ですが、処方にもよるとはいえ、月額3万円くらいは止むを得ないし、むしろ技術料や相談料まで考慮すると、当然だと思います。
保健医療では、限られた方剤しか使用できないという制約もあり、値段の安さとは裏腹に、配合に自由が利かないという不便さも常に付随しているように思います。
そして、最も大切なことは、かかられる先生が、漢方と漢方薬に対して、どの程度の実力をお持ちか、ということです。
以上、簡単ながら、お返事まで。
頓首
網膜色素変性症です。
現在、××の●●クリニック(保険不適用)でサイコケイシトウとリョウケイジュツカントウを処方していただいていますが、月額3万円です。
とても親身になって対応して下さる先生なんですが、いかんせん値段が・・・。
◎◎◎にある▲▲眼科も漢方を処方(しかも保険適用)してくださるようですので、こちらに変えようかと考えています。
同じ名前の漢方薬でも保険の適用が異なるのはなぜですか?
また、個人的な見解でけっこうですので、どちらの病院がよいと思いますか?
ヒゲ薬剤師のお返事:拝復
もしも、現在服用されている漢方薬が効いているのなら、保険適用だからといって変えるのは、とんでもない間違いです!
第一、同じ漢方処方でも、各社製剤によって微妙に効果が異なったり、時には、微妙どころではなく、雲泥の差があったりするのです!
これが天然生薬を原料とする漢方薬の微妙さでもあり、難しさです。
保険漢方の場合でも、病名によっては保険適用とはならない場合もあるそうですから、特殊な病気の場合、保険適用かどうか、その眼科さんでよく確かめておく必要もあると思いますよ!
また、保険適用でないときの漢方の価格ですが、処方にもよるとはいえ、月額3万円くらいは止むを得ないし、むしろ技術料や相談料まで考慮すると、当然だと思います。
保健医療では、限られた方剤しか使用できないという制約もあり、値段の安さとは裏腹に、配合に自由が利かないという不便さも常に付随しているように思います。
そして、最も大切なことは、かかられる先生が、漢方と漢方薬に対して、どの程度の実力をお持ちか、ということです。
以上、簡単ながら、お返事まで。
頓首
posted by ヒゲジジイ at 15:27| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2005年12月12日
漢方薬の服用量の御質問(20代の男性)
お問い合わせ内容 : 私はアトピーを改善させる為に漢方薬(トウキ、レイシ、レンニクなどのブレンド)のお茶を一日1.5リットルほど飲んでいるのですが、これを倍の3リットル飲んでも問題ないのでしょうか?
漢方薬の摂りすぎは体にとって悪影響なのでしょうか?
ヒゲ薬剤師のお返事:拝復
御質問の文面からだけでは、実際に使われている漢方薬の分量も分かりませんので、多いか少ないかさっぱり当方では推測しようもありません。
たとえば、トウキを1日量として何グラム、レンニクを何グラムなど正確な数字も提示されずに、多いも少ないも、サッパリ分からないということです。
漢方薬は、れっきとした医薬品ですから、有資格者、つまり薬剤師あるいは医師のところでお求めになっているはずですから、その「漢方薬」をお求めになられたところで、確かめるべきです。
きっと、貴方の体質にしっかりとピントを合わせてくれているはずですから、すべては、求められたところの薬剤師あるいは医師に、お尋ねになって下さい。
漢方薬は、医薬品であることをお忘れなく。
素人療法は怪我の元ですので。
頓首
漢方薬の摂りすぎは体にとって悪影響なのでしょうか?
ヒゲ薬剤師のお返事:拝復
御質問の文面からだけでは、実際に使われている漢方薬の分量も分かりませんので、多いか少ないかさっぱり当方では推測しようもありません。
たとえば、トウキを1日量として何グラム、レンニクを何グラムなど正確な数字も提示されずに、多いも少ないも、サッパリ分からないということです。
漢方薬は、れっきとした医薬品ですから、有資格者、つまり薬剤師あるいは医師のところでお求めになっているはずですから、その「漢方薬」をお求めになられたところで、確かめるべきです。
きっと、貴方の体質にしっかりとピントを合わせてくれているはずですから、すべては、求められたところの薬剤師あるいは医師に、お尋ねになって下さい。
漢方薬は、医薬品であることをお忘れなく。
素人療法は怪我の元ですので。
頓首
posted by ヒゲジジイ at 00:30| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2005年12月05日
欧州の某国に在住の日本女性、耳鳴りの漢方薬の御相談
お問い合わせ内容 : 現在×××に住んでいて、×××から書いています。
今年の3月に音楽がうるさくかかっているパーティーに3時間ぐらいいてそれ以来、両方で耳鳴りがしています。
それまでだったら一晩寝たら治った耳鳴りが今回、二日してもなおらないので、耳鼻科にいって薬をだしてもらい一週間ほどのみましたが治らなかったので、その後2週間点滴を毎日うちました。
がぜんぜんよくなりませんでした。
耳鼻科のその先生には、一ヵ月たってもよくならなかったら、多分ずっと残ると言われました。
一週間後あきらめきれず、今度は耳鼻科の先生で鍼をする先生を見つけて鍼をうってもらいましたが、二日か三日おきに三回ぐらいしましたが、痛くてやめました。
それプラス音が大きくなりました。
その後二人の耳鼻科医と一人の内科医をまわりましたが、結論は耳鳴りの原因は、大きな音だったのか、首、肩がこっているなら、そういうものからきているかもしれないし、ストレスかもしれない。
結局、分からないので慣れるしかないですねといわれました。
私の悩み、心配はだんだん音が大きくなってきているということです。5月にフィジカルセラピーも6回ぐらいしました。
その最後のセッションで、どういうわけか音がジーという感じのおとから、キーンという音にかわりました。
自分でできるプチお灸をもっていたので、足の裏にしたら血液の循環が良くなるとよんだので、お灸をしたら、耳鳴りが大きくなりました。
その後、飛行機を今までに3回のっているのですが、飛行機にのるたびにキーンという音が高く、大きくなってきています。
最初のころは車にのったら、車の音で耳鳴りの音が消えたぐらいの静かな音なのですが、今は飛行機に乗っていても聞こえるぐらいです。来年からは出張で月に2、3回は飛行機にのるかもしれないので、困っています。最低でも悪化するのをとめたいのですが。
いいお薬はないでしょうか?
後、12年前ぐらいから冷え性がはじまり年々ひどくなってきています。
冷えるので夏でもスカートは、はけないじょうたいです。不思議なことは、夏とかそんなに寒いと感じないときでも、油断するとすぐおなかが痛くなります。
ひえるとすぐにおなかが痛くなるのが私の冷えの特徴です。下半身は会社にいる間はずっと冷たいです。家に帰って楽なかっこうであったかくしても足首から下がいつも冷たいです。真夏のちょう暑い35度ぐらいでも足首から下がつめたいです。
運動はできるだけ毎日30分ぐらい歩こうとしています。車通勤で、日に10時間ぐらい働いています。もともと野菜とかあっさりした料理が好きなのですが、新しく勤務するようになった事務所が、暖房はいっていてもわたしにとってはあまりにも、さむいのでお昼はこってりした肉料理を食べるようにしています。
(お肉を食べると冷えは少しやわらぎます。)
でも、コレストロールがあがるのではないかと心配です。
耳鳴りを治すのが得意だと書いていましたので、ネット販売はしないということは承知ですが、いいお薬をぜひ紹介してもらえないでしょうか?送り先は親の家の●●●でいいです。よろしく検討お願いします。
ヒゲ薬剤師の返事:拝復
詳細なご報告で、これだけの現状報告を頂ければ、適切な漢方薬がアドバイスできるかと言えば、そうも行かないのが中医漢方薬学のつらいところです。
実際に、直接お会いして舌の状態など、もっとしっかりした体質の把握がないことには、もう一歩、情報が不足です。
お送り頂いた情報だけで推量すれば、香蘇散・当帰芍薬散に海馬補腎丸の併用であるいはうまくいくかも、という推測が成り立つ程度です。
もしも、項背部(首の真裏)が凝って気持ちよいようなら、葛根湯みたいな単純方剤で耳鳴りが消えるかもしれません。
でも、ひどい冷え性は、耳鳴りと関連しようがすまいが、放置しておいてよいとも思えません。
このように、文面だけであれやこれや想像しても、決して正確ではありません。
お悩みの症状に対する漢方薬を、日本国内で直接通える状態の人でも、10日〜15日毎に何度も足を運んでもらって、3回目に適切な配合が決まればよいほうで、その後も、微調整をしながら治していくのが普通です。
こういう面倒な手続きを経なければ、そう簡単にはピッタリの漢方薬の配合を決められる訳がありません。
儲けたい薬局さんでは、お送り頂いたメールの情報のみで、「これで様子を見て下さい!」と安易に出されるところも多いようですが、多くは中途半端に終わって、漢方薬のイメージを悪くさせるだけです。
以前、×××の日本人に、直接電話相談を受けながら喘息関連の漢方薬をお送りしていたことがありますが、×××の冬は相当に寒いということをお聞きしていました。
(日本に一時帰国された時に、何度も直接やって来られていたから、その後は電話相談による通信販売に切り替えたものですが・・・)
フランスなどでは、中医学が盛んなようですが、×××には中医学専門の病院や薬局はないのでしょうか?
直接出向いて、正確なピントを合わせないと、なかなかいい配合はできないものです。
なお、食事としては生野菜は決して食べてはなりません。余計に冷え性を増すばかりです。
コレステロールは、特に日本人の場合は200〜280以内であれば問題ない、200以下など、少なすぎるほうが遥かに問題だと言われています。
むしろコレステロールが多目のほうが、若い女性にとっては熱エネルギーも蓄えられて冷え性にはプラスに働くはずです。
http://murata-kanpo.ftw.jp/u45185.html
いずれにせよ、もしも×××に漢方薬を専門に扱うところがなければ、日本に帰国した折にでも直接、中医学専門の薬局か医院を訪問されて、正確な配合の漢方薬を得るべきだと存じます。
頓首
今年の3月に音楽がうるさくかかっているパーティーに3時間ぐらいいてそれ以来、両方で耳鳴りがしています。
それまでだったら一晩寝たら治った耳鳴りが今回、二日してもなおらないので、耳鼻科にいって薬をだしてもらい一週間ほどのみましたが治らなかったので、その後2週間点滴を毎日うちました。
がぜんぜんよくなりませんでした。
耳鼻科のその先生には、一ヵ月たってもよくならなかったら、多分ずっと残ると言われました。
一週間後あきらめきれず、今度は耳鼻科の先生で鍼をする先生を見つけて鍼をうってもらいましたが、二日か三日おきに三回ぐらいしましたが、痛くてやめました。
それプラス音が大きくなりました。
その後二人の耳鼻科医と一人の内科医をまわりましたが、結論は耳鳴りの原因は、大きな音だったのか、首、肩がこっているなら、そういうものからきているかもしれないし、ストレスかもしれない。
結局、分からないので慣れるしかないですねといわれました。
私の悩み、心配はだんだん音が大きくなってきているということです。5月にフィジカルセラピーも6回ぐらいしました。
その最後のセッションで、どういうわけか音がジーという感じのおとから、キーンという音にかわりました。
自分でできるプチお灸をもっていたので、足の裏にしたら血液の循環が良くなるとよんだので、お灸をしたら、耳鳴りが大きくなりました。
その後、飛行機を今までに3回のっているのですが、飛行機にのるたびにキーンという音が高く、大きくなってきています。
最初のころは車にのったら、車の音で耳鳴りの音が消えたぐらいの静かな音なのですが、今は飛行機に乗っていても聞こえるぐらいです。来年からは出張で月に2、3回は飛行機にのるかもしれないので、困っています。最低でも悪化するのをとめたいのですが。
いいお薬はないでしょうか?
後、12年前ぐらいから冷え性がはじまり年々ひどくなってきています。
冷えるので夏でもスカートは、はけないじょうたいです。不思議なことは、夏とかそんなに寒いと感じないときでも、油断するとすぐおなかが痛くなります。
ひえるとすぐにおなかが痛くなるのが私の冷えの特徴です。下半身は会社にいる間はずっと冷たいです。家に帰って楽なかっこうであったかくしても足首から下がいつも冷たいです。真夏のちょう暑い35度ぐらいでも足首から下がつめたいです。
運動はできるだけ毎日30分ぐらい歩こうとしています。車通勤で、日に10時間ぐらい働いています。もともと野菜とかあっさりした料理が好きなのですが、新しく勤務するようになった事務所が、暖房はいっていてもわたしにとってはあまりにも、さむいのでお昼はこってりした肉料理を食べるようにしています。
(お肉を食べると冷えは少しやわらぎます。)
でも、コレストロールがあがるのではないかと心配です。
耳鳴りを治すのが得意だと書いていましたので、ネット販売はしないということは承知ですが、いいお薬をぜひ紹介してもらえないでしょうか?送り先は親の家の●●●でいいです。よろしく検討お願いします。
ヒゲ薬剤師の返事:拝復
詳細なご報告で、これだけの現状報告を頂ければ、適切な漢方薬がアドバイスできるかと言えば、そうも行かないのが中医漢方薬学のつらいところです。
実際に、直接お会いして舌の状態など、もっとしっかりした体質の把握がないことには、もう一歩、情報が不足です。
お送り頂いた情報だけで推量すれば、香蘇散・当帰芍薬散に海馬補腎丸の併用であるいはうまくいくかも、という推測が成り立つ程度です。
もしも、項背部(首の真裏)が凝って気持ちよいようなら、葛根湯みたいな単純方剤で耳鳴りが消えるかもしれません。
でも、ひどい冷え性は、耳鳴りと関連しようがすまいが、放置しておいてよいとも思えません。
このように、文面だけであれやこれや想像しても、決して正確ではありません。
お悩みの症状に対する漢方薬を、日本国内で直接通える状態の人でも、10日〜15日毎に何度も足を運んでもらって、3回目に適切な配合が決まればよいほうで、その後も、微調整をしながら治していくのが普通です。
こういう面倒な手続きを経なければ、そう簡単にはピッタリの漢方薬の配合を決められる訳がありません。
儲けたい薬局さんでは、お送り頂いたメールの情報のみで、「これで様子を見て下さい!」と安易に出されるところも多いようですが、多くは中途半端に終わって、漢方薬のイメージを悪くさせるだけです。
以前、×××の日本人に、直接電話相談を受けながら喘息関連の漢方薬をお送りしていたことがありますが、×××の冬は相当に寒いということをお聞きしていました。
(日本に一時帰国された時に、何度も直接やって来られていたから、その後は電話相談による通信販売に切り替えたものですが・・・)
フランスなどでは、中医学が盛んなようですが、×××には中医学専門の病院や薬局はないのでしょうか?
直接出向いて、正確なピントを合わせないと、なかなかいい配合はできないものです。
なお、食事としては生野菜は決して食べてはなりません。余計に冷え性を増すばかりです。
コレステロールは、特に日本人の場合は200〜280以内であれば問題ない、200以下など、少なすぎるほうが遥かに問題だと言われています。
むしろコレステロールが多目のほうが、若い女性にとっては熱エネルギーも蓄えられて冷え性にはプラスに働くはずです。
http://murata-kanpo.ftw.jp/u45185.html
いずれにせよ、もしも×××に漢方薬を専門に扱うところがなければ、日本に帰国した折にでも直接、中医学専門の薬局か医院を訪問されて、正確な配合の漢方薬を得るべきだと存じます。
頓首
posted by ヒゲジジイ at 21:06| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2005年11月25日
インフルエンザ問題が今もっとも熱い、このためブログは「漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?」が最も注目されている!
鳥インフルエンザの流行が恐れられる昨今、抗インフルエンザウイルス剤「タミフル」の備蓄問題も絡んで、もっとも熱いのはブログ
「漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?」
である。
といっても、村田漢方関連ブログ内だけでの話で、一般Webサイトも合わせれば、最もクリック数が多いのは、なんといっても本ブログの親サイト
「漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局」
である。
ブログの中では、安定してクリック数が多いのは、
「漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記 」
であるが、それに次いで、最近もっともホットなのが、上述の
「漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?」
ということである。
次第に寒い季節を迎えて、風邪や流感が恐れられる季節。
それゆえ、メキメキと人気上昇中のブログが、やはりインフルエンザ関連ブログであるということだ。
最近は、お問い合わせも途絶えているので、本ブログも小休止といったところである。
「漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?」
である。
といっても、村田漢方関連ブログ内だけでの話で、一般Webサイトも合わせれば、最もクリック数が多いのは、なんといっても本ブログの親サイト
「漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局」
である。
ブログの中では、安定してクリック数が多いのは、
「漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記 」
であるが、それに次いで、最近もっともホットなのが、上述の
「漢方と漢方薬は風邪・流感に本当に有効か?」
ということである。
次第に寒い季節を迎えて、風邪や流感が恐れられる季節。
それゆえ、メキメキと人気上昇中のブログが、やはりインフルエンザ関連ブログであるということだ。
最近は、お問い合わせも途絶えているので、本ブログも小休止といったところである。
posted by ヒゲジジイ at 20:41| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2005年11月20日
「ネット通販はありません!」と村田漢方堂薬局サイトには書かれているが、全く通信販売はしないのかとの御質問は無数(笑)にあるので、まとめてお答え
「ネット通販は全くされないのですか?」との御質問は無数にあるというのはモノのたとえで、これに類した御質問は実際に多数あります。
いつか、その真意と内実を記しておく必要があると思っていたので、概略を述べておきたい。
「漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局」サイトのトップページに、赤い活字で次のように記しています。
サイト上では、当局も自粛を促しているネット通販(具体的な漢方薬類を陳列・掲載したお誘い販売)を、一切、行なっておりません。
つまり、ネット上に具体的な漢方薬類の画像などを展示して、価格を記して陳列展示することによってのお誘い販売はしないし、さらには、ネットでサイトをご覧になった方からのメールでの御相談や電話でのご相談だけで、漢方薬類を直ぐに通信販売することは、一切ないということです。
ただし、最低一度は直接ご来局いただいた上で、遠方などの理由で何度も足を運べない場合には、二度目、あるいは三度目くらいからは、お電話やメールなどのご相談により、最初にお出しした漢方薬類の「ピントの調整」を行うことはしばしば、実際にも行っていることです。
つまり、電話相談やメールでの通信販売に切り替えることもある、ということです。
ただ、直接来られても、お断りせざるを得ない場合も多いので気をつけて頂きたい。
これについては、漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局 のトップページにも、
但し、病院での諸検査及び標準治療などを、すでに充分受けている方に限ります。
とあるように、また 漢方薬局と現代社会 でも記している通りです。
また、お断りせざるを得ない事例集ブログとして、
漢方と漢方薬の将来のために
も参考にされると宜しいかと思います。
と、このように「サイト上では、当局も自粛を促しているネット通販(具体的な漢方薬類を陳列・掲載したお誘い販売)を、一切、行なって」いないのはもとより、たとえ直接ご来局頂いても、お断りせざるを得ないケースも多々あるわけです。
打ち明け話をここでちょっとだけ述べると、チョットだけトウヘンボクなヒゲ薬剤師は、ご相談者の漢方薬に賭ける情熱、熱意というもの次第で判断している部分もある、ということは確かのようです。
いくら回りが熱心でも、ご本人にやる気が無かったら、とうてい続かないことも長年の経験で分かっているし、物見遊山で来られるのを最も嫌っている。
要するに、お互いの情熱を重視しているし、それだけ中医漢方薬学の弁証論治は神経をすり減らす仕事だからかもしれませんね。
話が少しそれてしまいましたが、ネット通販はまったくしないものの、直接ご来局頂いたあとは、とくに遠方で何度も足を運ぶことが出来ない、などの理由の場合には、電話相談やメール相談に切り替えて通信販売に切り替えることは、大いにあり得るというのが結論です。
また、このこともサイト上の
漢方と漢方薬御案内
の最終部分でもしっかりと書いていることです
いつか、その真意と内実を記しておく必要があると思っていたので、概略を述べておきたい。
「漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局」サイトのトップページに、赤い活字で次のように記しています。
サイト上では、当局も自粛を促しているネット通販(具体的な漢方薬類を陳列・掲載したお誘い販売)を、一切、行なっておりません。
つまり、ネット上に具体的な漢方薬類の画像などを展示して、価格を記して陳列展示することによってのお誘い販売はしないし、さらには、ネットでサイトをご覧になった方からのメールでの御相談や電話でのご相談だけで、漢方薬類を直ぐに通信販売することは、一切ないということです。
ただし、最低一度は直接ご来局いただいた上で、遠方などの理由で何度も足を運べない場合には、二度目、あるいは三度目くらいからは、お電話やメールなどのご相談により、最初にお出しした漢方薬類の「ピントの調整」を行うことはしばしば、実際にも行っていることです。
つまり、電話相談やメールでの通信販売に切り替えることもある、ということです。
ただ、直接来られても、お断りせざるを得ない場合も多いので気をつけて頂きたい。
これについては、漢方薬専門・漢方相談/村田漢方堂薬局 のトップページにも、
但し、病院での諸検査及び標準治療などを、すでに充分受けている方に限ります。
とあるように、また 漢方薬局と現代社会 でも記している通りです。
また、お断りせざるを得ない事例集ブログとして、
漢方と漢方薬の将来のために
も参考にされると宜しいかと思います。
と、このように「サイト上では、当局も自粛を促しているネット通販(具体的な漢方薬類を陳列・掲載したお誘い販売)を、一切、行なって」いないのはもとより、たとえ直接ご来局頂いても、お断りせざるを得ないケースも多々あるわけです。
打ち明け話をここでちょっとだけ述べると、チョットだけトウヘンボクなヒゲ薬剤師は、ご相談者の漢方薬に賭ける情熱、熱意というもの次第で判断している部分もある、ということは確かのようです。
いくら回りが熱心でも、ご本人にやる気が無かったら、とうてい続かないことも長年の経験で分かっているし、物見遊山で来られるのを最も嫌っている。
要するに、お互いの情熱を重視しているし、それだけ中医漢方薬学の弁証論治は神経をすり減らす仕事だからかもしれませんね。
話が少しそれてしまいましたが、ネット通販はまったくしないものの、直接ご来局頂いたあとは、とくに遠方で何度も足を運ぶことが出来ない、などの理由の場合には、電話相談やメール相談に切り替えて通信販売に切り替えることは、大いにあり得るというのが結論です。
また、このこともサイト上の
漢方と漢方薬御案内
の最終部分でもしっかりと書いていることです
posted by ヒゲジジイ at 00:33| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2005年11月13日
医師に処方してもらった漢方薬で水様性下痢が生じるが・・・
お問い合わせ内容 : 更年期を境に、様々な不快症状に西洋医学的薬剤を服用して、きましたが、改善の兆し無く今は鍼灸と併用しています。
東洋医学的に症状を考えると、一々肯けるものがあり、徐々に漢方薬に切り替えられるものならと、医師の診断、投薬を頂き、服用いたしましたが、直ちに下痢、水状の下痢で已む無く中断、又、元へ戻ってをります。
服用薬は●ム●の24と103、次に65を服用、今は完全に西洋医学薬のみです。東洋医学による、治療は無理でしょうか?
(ヒゲ薬剤師注:24は加味逍遙散、103は酸棗仁湯、65は帰脾湯)
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
漢方薬を服用してかえって不快症状が出てくる場合は、当然、出された方剤が貴女の身体に合ってない証拠であることは、もちろん言うまでもないことです。
どうして、このような事態になるのか、と言えば、いくらお医者様といえども、漢方薬に対する知識が不足していた可能性が高いのです。
理想としては、真の意味の漢方のお医者様に見て頂くのが一番ですが、日本の現実は、大変言いにくいことながら、医療用漢方を使用される医師にそれだけの実力をお持ちの方は、日本全国にかなりおられるにせよ、絶対数から言えば、僅少と言っても過言ではありません。
要するに、お医者様の選択を誤られていると断言しても間違いないでしょう。
貴女は大都会におられるのですから、探せば漢方に造詣の深いお医者様を見つけることは不可能ではないはずですが、その見分けはなかなか大変でしょう。
次善の策としては、通える範囲で、漢方を専門にされている、しかも中医学にも詳しい薬局に相談してみるのが良いかもしれません。
実際のところ、小生の身内は子供を含めて、内科系や小児科系の医師ばかりがたくさん、本当に沢山いますが、医療用の漢方の使用状況を常々報告を受ける話は、これも言いにくいことですが、聞くに堪えません。
多忙なお医者さんたちは、よほどでない限りは、思う存分、専門外の漢方を勉強する暇に乏しく、結局は医療用漢方を製造されるメーカーの外交員のアドバイスに従って使用しているだけ、という先生方がいかに多いことか!
エビデンス漢方というと、一般の方には理解しにくいかもしれませんが、病名治療的な漢方投与をされているのが現実ですから、大変間違いが生じやすいのです。
それくらいなら、現実としては漢方専門薬局を訪れ、保険が利かないことは我慢されて、じっくりと相談されて適切な漢方薬の配合をアドバイスしてもらったほうがはるかに無難です。
もともと、貴女のような不定愁訴は、漢方が得意とするところなのですから、漢方に造詣の深い専門家に相談されれば、これまでのような不愉快な症状を出さずに、適切な漢方薬がもらえていたはずなのです。
医者を選ぶのも寿命のうち、と言いますが、漢方薬ならなおさらのことで、現代の医療用漢方の現実は、一部の奇特な先生方は例外として、歯軋りしたくなるような問題ばかりが目に付いて仕方ないのです。
当方では、来局される人の中に、
「病院から漢方薬を出されたけど、全然効かなかった。でも、病院が漢方薬を出すくらいだから漢方専門の薬局のほうが良いに決まっている!」
と言って、勇んでこられる方が結構多いのですが、世間はどうも逆らしく、薬局なんかよりも病院でもらう方が安心だ、という方のほうが多いようです。
この考えは、半分は正しく、半分は間違っている訳です。
理想はそうだが、現実にはそれだけ漢方に造詣の深いお医者様は僅少であるということ、むしろ製薬会社主導の使用方法により、多くの問題を生じさせている、といのが現実なのですから。
次善の策としては、近隣の漢方専門薬局で、相談されるほうが、こと漢方薬に関しては、無難であり、よくあった漢方薬を提供してもらえる確立がかなり高い、ということです。
漢方専門薬局では、自費の漢方だけに、効果が無けりゃ、薬局は途端に潰れるのですから。
大変、長いお返事になってしまいましたが、貴女の御質問を読んで、本心、あることに腹立たしく感じたからです。
またか! という思いなのです。医師の処方される漢方には問題が起こることが比較的多いだけにますます漢方の本来の価値を損ねる、悪いイメージをもたらされる、などに対する怒りです。
実際のところ、漢方医学・薬学、中医学・中草薬学など、世間で思われるほど、安易なものではなく、相当に勉強して熟練していなければ、ピンと外れの方剤ばかりが出てくるのがオチなのです。
さいわい、間違っても合成医薬品ほどの激しい副作用は、稀にしかないことですので、下痢程度で済んだのです。
かならず、ご近所で、いい先生を見つけて下さい。まともに漢方を勉強されている先生と御相談されれば、貴女の身体によく合った漢方薬を必ず見つけてくれる筈です。
以上、お返事まで。
頓首
折り返しお礼のメール:ご丁寧なご指導ありがとうございます。
誠に先生の仰言る通りで、きっと昔からの大きい薬局で、細かく調合して貰うのが一番良いのかなと思います。
国保の保険料を払って、自費診療を受けるのも、年金生活者としては、つい保険診療に走ってしまって、歯の治療等にも主婦としては、肩身のせまい思いで受けてをりまし
たので、中々踏み出せませんでしたが、ご意見に勇気を得て、近くを探してみようと思います。
貴重なご指導を頂き、誠に有難うございました。
東洋医学的に症状を考えると、一々肯けるものがあり、徐々に漢方薬に切り替えられるものならと、医師の診断、投薬を頂き、服用いたしましたが、直ちに下痢、水状の下痢で已む無く中断、又、元へ戻ってをります。
服用薬は●ム●の24と103、次に65を服用、今は完全に西洋医学薬のみです。東洋医学による、治療は無理でしょうか?
(ヒゲ薬剤師注:24は加味逍遙散、103は酸棗仁湯、65は帰脾湯)
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
漢方薬を服用してかえって不快症状が出てくる場合は、当然、出された方剤が貴女の身体に合ってない証拠であることは、もちろん言うまでもないことです。
どうして、このような事態になるのか、と言えば、いくらお医者様といえども、漢方薬に対する知識が不足していた可能性が高いのです。
理想としては、真の意味の漢方のお医者様に見て頂くのが一番ですが、日本の現実は、大変言いにくいことながら、医療用漢方を使用される医師にそれだけの実力をお持ちの方は、日本全国にかなりおられるにせよ、絶対数から言えば、僅少と言っても過言ではありません。
要するに、お医者様の選択を誤られていると断言しても間違いないでしょう。
貴女は大都会におられるのですから、探せば漢方に造詣の深いお医者様を見つけることは不可能ではないはずですが、その見分けはなかなか大変でしょう。
次善の策としては、通える範囲で、漢方を専門にされている、しかも中医学にも詳しい薬局に相談してみるのが良いかもしれません。
実際のところ、小生の身内は子供を含めて、内科系や小児科系の医師ばかりがたくさん、本当に沢山いますが、医療用の漢方の使用状況を常々報告を受ける話は、これも言いにくいことですが、聞くに堪えません。
多忙なお医者さんたちは、よほどでない限りは、思う存分、専門外の漢方を勉強する暇に乏しく、結局は医療用漢方を製造されるメーカーの外交員のアドバイスに従って使用しているだけ、という先生方がいかに多いことか!
エビデンス漢方というと、一般の方には理解しにくいかもしれませんが、病名治療的な漢方投与をされているのが現実ですから、大変間違いが生じやすいのです。
それくらいなら、現実としては漢方専門薬局を訪れ、保険が利かないことは我慢されて、じっくりと相談されて適切な漢方薬の配合をアドバイスしてもらったほうがはるかに無難です。
もともと、貴女のような不定愁訴は、漢方が得意とするところなのですから、漢方に造詣の深い専門家に相談されれば、これまでのような不愉快な症状を出さずに、適切な漢方薬がもらえていたはずなのです。
医者を選ぶのも寿命のうち、と言いますが、漢方薬ならなおさらのことで、現代の医療用漢方の現実は、一部の奇特な先生方は例外として、歯軋りしたくなるような問題ばかりが目に付いて仕方ないのです。
当方では、来局される人の中に、
「病院から漢方薬を出されたけど、全然効かなかった。でも、病院が漢方薬を出すくらいだから漢方専門の薬局のほうが良いに決まっている!」
と言って、勇んでこられる方が結構多いのですが、世間はどうも逆らしく、薬局なんかよりも病院でもらう方が安心だ、という方のほうが多いようです。
この考えは、半分は正しく、半分は間違っている訳です。
理想はそうだが、現実にはそれだけ漢方に造詣の深いお医者様は僅少であるということ、むしろ製薬会社主導の使用方法により、多くの問題を生じさせている、といのが現実なのですから。
次善の策としては、近隣の漢方専門薬局で、相談されるほうが、こと漢方薬に関しては、無難であり、よくあった漢方薬を提供してもらえる確立がかなり高い、ということです。
漢方専門薬局では、自費の漢方だけに、効果が無けりゃ、薬局は途端に潰れるのですから。
大変、長いお返事になってしまいましたが、貴女の御質問を読んで、本心、あることに腹立たしく感じたからです。
またか! という思いなのです。医師の処方される漢方には問題が起こることが比較的多いだけにますます漢方の本来の価値を損ねる、悪いイメージをもたらされる、などに対する怒りです。
実際のところ、漢方医学・薬学、中医学・中草薬学など、世間で思われるほど、安易なものではなく、相当に勉強して熟練していなければ、ピンと外れの方剤ばかりが出てくるのがオチなのです。
さいわい、間違っても合成医薬品ほどの激しい副作用は、稀にしかないことですので、下痢程度で済んだのです。
かならず、ご近所で、いい先生を見つけて下さい。まともに漢方を勉強されている先生と御相談されれば、貴女の身体によく合った漢方薬を必ず見つけてくれる筈です。
以上、お返事まで。
頓首
折り返しお礼のメール:ご丁寧なご指導ありがとうございます。
誠に先生の仰言る通りで、きっと昔からの大きい薬局で、細かく調合して貰うのが一番良いのかなと思います。
国保の保険料を払って、自費診療を受けるのも、年金生活者としては、つい保険診療に走ってしまって、歯の治療等にも主婦としては、肩身のせまい思いで受けてをりまし
たので、中々踏み出せませんでしたが、ご意見に勇気を得て、近くを探してみようと思います。
貴重なご指導を頂き、誠に有難うございました。
posted by ヒゲジジイ at 13:13| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2005年11月12日
眩暈と耳鳴りの御相談の続き
眩暈と耳鳴りの御相談折り返しのメール:前回の早々のお返事有難うございました。▲▲の××××です。
お電話での問い合わせ、本当にごめんなさい。
確かにお電話での問い合わせは避けたほうがいい。という事はサイトをみておりまして承知していたのですが、実家にしか私のPC(アドレス)が無く、今日から2日間しか帰ることが出来なかったので思わずお電話してしまいました。ごめんなさい。
こんなに早く返信して頂けるとは思わなかったものですから。
ご丁寧に◎◎クリニック・◎◎◎の案内も頂け、お気遣い有難うございます。
早速 【・・・・・・・・・・・・・・・・・】 を検索しました。
間違いないですよね?(^.^)
何より、村田先生の励まし&お叱りはとても嬉しかったです。
お叱りの部分で少しだけ弁解させてください。。。
●●では初診の後の再診の予約が1ケ月後との事。出来ればせめて3週間毎に診て欲しいと伝えると次は1ケ月半後まで予約は取れないといわれました。
処方されたのは半夏厚朴湯。
(そのとき初めて日本漢方と中医学の違いを知りその先生にはお詫びし通院を辞めることにしました)
中医学!!! 必死にさがしました。
パンダグループも新幹線に乗って、という距離でしたが直接お会いして処方して頂きあえて2週間分を出して貰ったのです。何度か通うつもりでおりました。
私はこの処方でOK!となるまでは2-3週間おきに何回かお伺いしたいと伝えたのですが・・・。
私も我儘でせっかちなのだと思います。
すみません。3時間以上もかけてこんな内容のメールです。
実はパンダグループについての部分を色々書いていたのですが迷い迷い削除しました。(批判ではありませんが)
中医師の資格を取って一生懸命の若い先生です。私の精神状態の悪さとせっかちさがいけなかったのです。
9時から書き始めこんな時間になってしまいました。申し訳ありません。
お時間のある時にでも読んで頂ければ幸いです。
ヒゲ薬剤師の折り返しのメール:拝復
クリニックは、そこで間違いありません。
難病患者さんが多いので、思うように見てもらえるといいのですが・・・・
パンダマークの先生にも実力者がおられますが、中医師という肩書きだけでは判断できません。
実力の判断は難しいです。
中国の本物の中医師でも、日本に来て半年くらいは、効果を出すことが出来ないといわれます。
日本人と日本の環境に馴染めないらしいのです。
でも、半年もたてば、流石に名医たちは、本当の実力を発揮しだすそうです。
ご紹介のクリニックの先生は、実力派です。
治るまで、食い下がるか、といっても、貴女のような症状は、実際には、それほど難しいとは思えません。
ところで、半夏厚朴湯では、少し非力過ぎるように思います。
日本漢方は理詰めの点で、あまりにも脆すぎます。
理論というものが、あまりに乏しすぎて、効かす薬を考える段では、完全なパターン認識のみですから、応用が全くと言っていいほど、利かないのです。
その点、中医学理論は、大変複雑ではありますが、完全に科学理論となっています。構造主義科学理論です。
漢方の先生は、少しだけ変人で、少しだけ堅物くらいの方が信頼が置けるかもしれませんが、
どの先生にかかるにしても、医療関係というものは、どうしても賭け、という面があります。その先生にしばらくは賭けてみるつもりで頑張ることです。
漢方の効き目というものは、多くの場合、10日もあれば、ピントがかなり合っておれば、何となく、ほんの少しでも楽になるのが感じられるものです。
小生の薬局では、最初は必ず10日か、せいぜい15日、多くは10日単位で合わせていきます。
配合が決まれば、当分はしっかりサボらずに、何ヶ月も続ける必要があります。
ただ、そこそこのやり方がありますので、郷に入れば郷に従え、です。
この病気で命を落とすことは決してないのですから、諦めずに頑張って下さい。
前回のメールでも、お伝えしましたように、漢方の得意分野です。
運がよければ、早めに効果が出ても不思議はないのですが、ピントがしっかり合うまでの辛抱です。
御自愛下さいませ。
頓首
折り返しのご挨拶メール:××です。しつこく返信ですみません。
きっともうおやすみになっていらっしゃると思いながらも土曜日の午後、《しょうがないな〜又メール来てるぞ》と苦笑しながらでも読んで頂ければ・・と。
村田先生の仰るとおり 食い下がりますよお という意気込みと根気で。
私は3年前 44歳で閉経し、更年期障害であろう動悸・息苦しさがひどくそれも今だに続き、そして毎日の眩暈と耳鳴り。 どこまでいってしまうの?不定愁訴って。
お決まりのようにコレステロールが高くなり、医者から薬を飲まないと大変な事になるからと薦められ。
村田先生のサイトで助けられました。 「薬は飲みたくないな〜」と黒木 瞳のCMの文句ではありませんが、少なからず危険性があることが解りました。
そして、漢方には眩暈反応というものはない! という事も実は助けられていたのです。
確かにガンや難病で苦しんでいらっしゃる方からみれば、そして眩暈も10年苦しまれた
方からみれば・・・。 と思うと恥ずかしいです。
本日、夕方には実家を出ますのでどうしても もう一度村田先生にメールを差し上げお礼を言いたかったのです。何度もお返事いただけたこと。適切なアドバイスと励まし。
とちょっぴりのお叱り。 有難うございました。感謝いたします。
先生もお忙しい毎日、どうぞご自愛くださいませ。
ヒゲ薬剤師の返信:拝復
お礼のメールありがとうございます。
ところで、
メール中の「眩暈反応」というのは、「好転反応(めんけん瞑眩)」のことでしょうか?
意味不明ですが、「めんけん」のことなら、ほとんどないし、もしあっても、好転反応だと断定する根拠がないので、ケース・バイ・ケースで判断しないといけません。
でも、33年間、それらしきことをほとんど遭遇したことも、???です。
ともあれ、漢方薬を体質にしっかり合わせてもらえば、いわゆる血の道症状も、眩暈も殆ど、少なくとも現在の8割は治ってしまうものですので、焦らず、こつこつです。
頓首
折り返しのお返事:村田先生。
先生の患者でもない私にこれほど真剣に対応いただき改めて先生の熱意を感じています。
今日は土曜日なのでそろそろお仕事は終わりですね。
昨日は夜中までお付き合いくださったので、さぞお疲れでしょう・・・。
先生に出会えたことに感謝! です。
ほんとうにありがとうございました。
お電話での問い合わせ、本当にごめんなさい。
確かにお電話での問い合わせは避けたほうがいい。という事はサイトをみておりまして承知していたのですが、実家にしか私のPC(アドレス)が無く、今日から2日間しか帰ることが出来なかったので思わずお電話してしまいました。ごめんなさい。
こんなに早く返信して頂けるとは思わなかったものですから。
ご丁寧に◎◎クリニック・◎◎◎の案内も頂け、お気遣い有難うございます。
早速 【・・・・・・・・・・・・・・・・・】 を検索しました。
間違いないですよね?(^.^)
何より、村田先生の励まし&お叱りはとても嬉しかったです。
お叱りの部分で少しだけ弁解させてください。。。
●●では初診の後の再診の予約が1ケ月後との事。出来ればせめて3週間毎に診て欲しいと伝えると次は1ケ月半後まで予約は取れないといわれました。
処方されたのは半夏厚朴湯。
(そのとき初めて日本漢方と中医学の違いを知りその先生にはお詫びし通院を辞めることにしました)
中医学!!! 必死にさがしました。
パンダグループも新幹線に乗って、という距離でしたが直接お会いして処方して頂きあえて2週間分を出して貰ったのです。何度か通うつもりでおりました。
私はこの処方でOK!となるまでは2-3週間おきに何回かお伺いしたいと伝えたのですが・・・。
私も我儘でせっかちなのだと思います。
すみません。3時間以上もかけてこんな内容のメールです。
実はパンダグループについての部分を色々書いていたのですが迷い迷い削除しました。(批判ではありませんが)
中医師の資格を取って一生懸命の若い先生です。私の精神状態の悪さとせっかちさがいけなかったのです。
9時から書き始めこんな時間になってしまいました。申し訳ありません。
お時間のある時にでも読んで頂ければ幸いです。
ヒゲ薬剤師の折り返しのメール:拝復
クリニックは、そこで間違いありません。
難病患者さんが多いので、思うように見てもらえるといいのですが・・・・
パンダマークの先生にも実力者がおられますが、中医師という肩書きだけでは判断できません。
実力の判断は難しいです。
中国の本物の中医師でも、日本に来て半年くらいは、効果を出すことが出来ないといわれます。
日本人と日本の環境に馴染めないらしいのです。
でも、半年もたてば、流石に名医たちは、本当の実力を発揮しだすそうです。
ご紹介のクリニックの先生は、実力派です。
治るまで、食い下がるか、といっても、貴女のような症状は、実際には、それほど難しいとは思えません。
ところで、半夏厚朴湯では、少し非力過ぎるように思います。
日本漢方は理詰めの点で、あまりにも脆すぎます。
理論というものが、あまりに乏しすぎて、効かす薬を考える段では、完全なパターン認識のみですから、応用が全くと言っていいほど、利かないのです。
その点、中医学理論は、大変複雑ではありますが、完全に科学理論となっています。構造主義科学理論です。
漢方の先生は、少しだけ変人で、少しだけ堅物くらいの方が信頼が置けるかもしれませんが、
どの先生にかかるにしても、医療関係というものは、どうしても賭け、という面があります。その先生にしばらくは賭けてみるつもりで頑張ることです。
漢方の効き目というものは、多くの場合、10日もあれば、ピントがかなり合っておれば、何となく、ほんの少しでも楽になるのが感じられるものです。
小生の薬局では、最初は必ず10日か、せいぜい15日、多くは10日単位で合わせていきます。
配合が決まれば、当分はしっかりサボらずに、何ヶ月も続ける必要があります。
ただ、そこそこのやり方がありますので、郷に入れば郷に従え、です。
この病気で命を落とすことは決してないのですから、諦めずに頑張って下さい。
前回のメールでも、お伝えしましたように、漢方の得意分野です。
運がよければ、早めに効果が出ても不思議はないのですが、ピントがしっかり合うまでの辛抱です。
御自愛下さいませ。
頓首
折り返しのご挨拶メール:××です。しつこく返信ですみません。
きっともうおやすみになっていらっしゃると思いながらも土曜日の午後、《しょうがないな〜又メール来てるぞ》と苦笑しながらでも読んで頂ければ・・と。
村田先生の仰るとおり 食い下がりますよお という意気込みと根気で。
私は3年前 44歳で閉経し、更年期障害であろう動悸・息苦しさがひどくそれも今だに続き、そして毎日の眩暈と耳鳴り。 どこまでいってしまうの?不定愁訴って。
お決まりのようにコレステロールが高くなり、医者から薬を飲まないと大変な事になるからと薦められ。
村田先生のサイトで助けられました。 「薬は飲みたくないな〜」と黒木 瞳のCMの文句ではありませんが、少なからず危険性があることが解りました。
そして、漢方には眩暈反応というものはない! という事も実は助けられていたのです。
確かにガンや難病で苦しんでいらっしゃる方からみれば、そして眩暈も10年苦しまれた
方からみれば・・・。 と思うと恥ずかしいです。
本日、夕方には実家を出ますのでどうしても もう一度村田先生にメールを差し上げお礼を言いたかったのです。何度もお返事いただけたこと。適切なアドバイスと励まし。
とちょっぴりのお叱り。 有難うございました。感謝いたします。
先生もお忙しい毎日、どうぞご自愛くださいませ。
ヒゲ薬剤師の返信:拝復
お礼のメールありがとうございます。
ところで、
メール中の「眩暈反応」というのは、「好転反応(めんけん瞑眩)」のことでしょうか?
意味不明ですが、「めんけん」のことなら、ほとんどないし、もしあっても、好転反応だと断定する根拠がないので、ケース・バイ・ケースで判断しないといけません。
でも、33年間、それらしきことをほとんど遭遇したことも、???です。
ともあれ、漢方薬を体質にしっかり合わせてもらえば、いわゆる血の道症状も、眩暈も殆ど、少なくとも現在の8割は治ってしまうものですので、焦らず、こつこつです。
頓首
折り返しのお返事:村田先生。
先生の患者でもない私にこれほど真剣に対応いただき改めて先生の熱意を感じています。
今日は土曜日なのでそろそろお仕事は終わりですね。
昨日は夜中までお付き合いくださったので、さぞお疲れでしょう・・・。
先生に出会えたことに感謝! です。
ほんとうにありがとうございました。
posted by ヒゲジジイ at 01:55| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2005年11月11日
眩暈(めまい)耳鳴りの御相談
ヒゲ薬剤師による注記:このご質問者は、ブログ
漢方と漢方薬の将来のために「関東からFAXと電話で漢方薬のお問い合わせ」
をご覧になり、お悩みの症状を御相談されつつ、その記事にあるK医師を紹介して欲しいとて、直接、村田漢方堂薬局にお電話をかけてこられたのであった。
お問い合わせ内容 : 先ほどお電話差し上げ、●●クリニックをお教え頂いた××と申します。
突然のお電話で大変失礼致しました。
お忙しい中対応頂き有難うございました。
お電話でも少しお話したように私の眩暈と耳鳴りは大学病院でかなり大掛かりな検査をしても異常は無く、そうなると「薬も出せません。心療内科で。」という事になるのですね。
治療方法がない。
3ケ月も続くと精神的にもかなり参ってしまいます。漢方治療・・・!と思い▽▽大学・パンダグループの漢方薬局(中医師)とお世話になったのですが、先ほど奥様からもご指摘があったように私に合った処方では無かったようです。 (私としては色々考えて選択したつもりです)
ですから漢方治療を始める以前の問題で「どこへいけばいいの?」と迷います。
素人では見極めもつきません。
村田先生のサイトを拝見し、近くの漢方専門の先生をみつけなさい、と言われても「それはどこでしょうか?」と悩む毎日でした。
山口まで行こう!と決心していたところ、今日●●先生をご紹介して頂きましたので早速予約し伺うつもりです。
すみません。長々と愚痴のような事ばかりですね。お礼のメールのつもりだったのですが・・。
村田先生、きっと漢方はどの方に診て貰えたかで大きく違ってくるのでしょうね。
勿論患者の努力も必要です。
でもそれは本当に信頼できる先生に出会えてこそだと思います。 取り急ぎお礼まで。
ヒゲ薬剤師の返信メール:拝復
当方がご紹介したのは、「・・・・・・・・・・・」のつもりです。
電話というのは、このような間違いが起こりやすいから、また、仕事を中断せざるを得なくもなるし、だから、メールのほうが確実なのです。
最初から、このようにメールで下されば、間違いも無かったと思いますよ。
貴女が予約されたというクリニックは、こちらは全く知らないクリニックです!
ところで、
眩暈と耳鳴り、とても苦しく不安なことと存じます。
検査でも異常がないとなると、なおさら、漢方薬が適切です!
これまで、三十数年間に、どれだけの人数の方が、当方の漢方薬で回復されたことか、真面目に続けられた方のほぼ全員の「眩暈」は回復しています。
但し、「耳鳴り」に関しましては、一部の人では、完治せず、僅かに残ってしまうが、まあ気にならない程度には回復するものです。
と、当方の自慢をするためにこのようなことを書いたのではなく、それだけ漢方薬の得意分野だということが言いたかったのです。
但し、一度のご相談で、すべての漢方薬配合が正確に決まるわけではありませんので、何度か足を運んで、あるいは遠方なら、一度は必ず訪問した後は、電話相談に切り替えてでも、配合の「微調整」というものか必要なのです。
たとえ、直ぐ直ぐに効果が出なくとも、7から10日くらいの間隔で、様子を見ながら 適切な配合を地道に合わせていけば、必ずいい配合が見つかるものです。
ですから、もしかすると、これまで行かれた大学やパンダグループの薬局でのご相談に、貴女ご自身、適切な配合を見つけてもらうまで通いつめる根気があったのかどうか、という疑問も無い訳ではありません。
ですから、今後、漢方のどの専門家にみてもらうにせよ、根気よく、直ぐに効果がでなくとも、7から15日くらいの間隔で、配合を確かめてもらいながら、頑張ること だと存じます。
まだ、病状が3ヶ月くらいだから、却って焦られるのでしょうが、小生のところでは、5年から10年以上、ひどい眩暈と耳鳴り・嘔吐・頭痛などの症状に悩みぬいて来られる人ばかりです。
何せ、病気を治すには、根気というものも必要ですので、焦らずに頑張って下さい。
頓首
追伸
・・・・・・・・・・・
これをコピーして、GoogleやYahoo!さんの検索窓に貼り付けて、検索すれば直ぐにHPにたどり着けます。
漢方と漢方薬の将来のために「関東からFAXと電話で漢方薬のお問い合わせ」
をご覧になり、お悩みの症状を御相談されつつ、その記事にあるK医師を紹介して欲しいとて、直接、村田漢方堂薬局にお電話をかけてこられたのであった。
お問い合わせ内容 : 先ほどお電話差し上げ、●●クリニックをお教え頂いた××と申します。
突然のお電話で大変失礼致しました。
お忙しい中対応頂き有難うございました。
お電話でも少しお話したように私の眩暈と耳鳴りは大学病院でかなり大掛かりな検査をしても異常は無く、そうなると「薬も出せません。心療内科で。」という事になるのですね。
治療方法がない。
3ケ月も続くと精神的にもかなり参ってしまいます。漢方治療・・・!と思い▽▽大学・パンダグループの漢方薬局(中医師)とお世話になったのですが、先ほど奥様からもご指摘があったように私に合った処方では無かったようです。 (私としては色々考えて選択したつもりです)
ですから漢方治療を始める以前の問題で「どこへいけばいいの?」と迷います。
素人では見極めもつきません。
村田先生のサイトを拝見し、近くの漢方専門の先生をみつけなさい、と言われても「それはどこでしょうか?」と悩む毎日でした。
山口まで行こう!と決心していたところ、今日●●先生をご紹介して頂きましたので早速予約し伺うつもりです。
すみません。長々と愚痴のような事ばかりですね。お礼のメールのつもりだったのですが・・。
村田先生、きっと漢方はどの方に診て貰えたかで大きく違ってくるのでしょうね。
勿論患者の努力も必要です。
でもそれは本当に信頼できる先生に出会えてこそだと思います。 取り急ぎお礼まで。
ヒゲ薬剤師の返信メール:拝復
当方がご紹介したのは、「・・・・・・・・・・・」のつもりです。
電話というのは、このような間違いが起こりやすいから、また、仕事を中断せざるを得なくもなるし、だから、メールのほうが確実なのです。
最初から、このようにメールで下されば、間違いも無かったと思いますよ。
貴女が予約されたというクリニックは、こちらは全く知らないクリニックです!
ところで、
眩暈と耳鳴り、とても苦しく不安なことと存じます。
検査でも異常がないとなると、なおさら、漢方薬が適切です!
これまで、三十数年間に、どれだけの人数の方が、当方の漢方薬で回復されたことか、真面目に続けられた方のほぼ全員の「眩暈」は回復しています。
但し、「耳鳴り」に関しましては、一部の人では、完治せず、僅かに残ってしまうが、まあ気にならない程度には回復するものです。
と、当方の自慢をするためにこのようなことを書いたのではなく、それだけ漢方薬の得意分野だということが言いたかったのです。
但し、一度のご相談で、すべての漢方薬配合が正確に決まるわけではありませんので、何度か足を運んで、あるいは遠方なら、一度は必ず訪問した後は、電話相談に切り替えてでも、配合の「微調整」というものか必要なのです。
たとえ、直ぐ直ぐに効果が出なくとも、7から10日くらいの間隔で、様子を見ながら 適切な配合を地道に合わせていけば、必ずいい配合が見つかるものです。
ですから、もしかすると、これまで行かれた大学やパンダグループの薬局でのご相談に、貴女ご自身、適切な配合を見つけてもらうまで通いつめる根気があったのかどうか、という疑問も無い訳ではありません。
ですから、今後、漢方のどの専門家にみてもらうにせよ、根気よく、直ぐに効果がでなくとも、7から15日くらいの間隔で、配合を確かめてもらいながら、頑張ること だと存じます。
まだ、病状が3ヶ月くらいだから、却って焦られるのでしょうが、小生のところでは、5年から10年以上、ひどい眩暈と耳鳴り・嘔吐・頭痛などの症状に悩みぬいて来られる人ばかりです。
何せ、病気を治すには、根気というものも必要ですので、焦らずに頑張って下さい。
頓首
追伸
・・・・・・・・・・・
これをコピーして、GoogleやYahoo!さんの検索窓に貼り付けて、検索すれば直ぐにHPにたどり着けます。
posted by ヒゲジジイ at 20:12| 山口 ☔| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2005年11月10日
瀰漫性脱毛症の御相談(30代女性)
お問い合わせ内容 : 20代の後半から薄毛(びまん性脱毛)に悩まされております。
原因はストレスや眠りがきちんととれないこと(朝まで続けて寝られたことがありません)などだとは思うのですが、自分ではどうしたらいいのか対処法が分かりません。
食事は普通よりたくさんたべ、体重も68キロあります。身長は163センチです。
生理は普通の周期で痛みなどもひどくありませんが、量が非常に少なく、2-3日で終わります。
2年前に出産して以来、帽子なしに外出できなくなりました。
テレビCMに見るとおり、女性の薄毛は増えているようですが、この症状をなおす漢方薬はありますか?
夫の実家が●●●なので、おじゃますることは可能だと思うのですが。
「死ぬ病気ではない」といわれればその通りかもしれませんが、当人としては切実な悩みです。どうぞよろしくお願いいたします。
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
正直言いまして、いわゆる「円形脱毛症」であれば、ほとんど可能性は高いのですが、●●様の場合は、漢方薬で治るかどうか、不明です。
治る可能性としては、中国医学の考え方の一つ、五臓六腑とそれに連絡する経絡系統のアンバランスを生じた結果が「病気」である、という基本から出発して、貴女の身体全体のアンバランスを全体的に(中医学的に)把握した後(弁証論治)、適切な漢方薬を服用された場合、結果として、治るかもしれません。
可能性は五分五分かな、というところで、漢方薬で必ず治ります、という自信はありません。
もしも、お近くに漢方専門の薬局や病院などがありましたら、直接出向いてご相談してみられたら如何でしょうか?
それぞれに得意分野というものもありますので。
但し、「中医学」を専門に勉強されている先生の方が無難だと存じます。
以上、簡単ながら、お返事まで。
頓首
原因はストレスや眠りがきちんととれないこと(朝まで続けて寝られたことがありません)などだとは思うのですが、自分ではどうしたらいいのか対処法が分かりません。
食事は普通よりたくさんたべ、体重も68キロあります。身長は163センチです。
生理は普通の周期で痛みなどもひどくありませんが、量が非常に少なく、2-3日で終わります。
2年前に出産して以来、帽子なしに外出できなくなりました。
テレビCMに見るとおり、女性の薄毛は増えているようですが、この症状をなおす漢方薬はありますか?
夫の実家が●●●なので、おじゃますることは可能だと思うのですが。
「死ぬ病気ではない」といわれればその通りかもしれませんが、当人としては切実な悩みです。どうぞよろしくお願いいたします。
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
正直言いまして、いわゆる「円形脱毛症」であれば、ほとんど可能性は高いのですが、●●様の場合は、漢方薬で治るかどうか、不明です。
治る可能性としては、中国医学の考え方の一つ、五臓六腑とそれに連絡する経絡系統のアンバランスを生じた結果が「病気」である、という基本から出発して、貴女の身体全体のアンバランスを全体的に(中医学的に)把握した後(弁証論治)、適切な漢方薬を服用された場合、結果として、治るかもしれません。
可能性は五分五分かな、というところで、漢方薬で必ず治ります、という自信はありません。
もしも、お近くに漢方専門の薬局や病院などがありましたら、直接出向いてご相談してみられたら如何でしょうか?
それぞれに得意分野というものもありますので。
但し、「中医学」を専門に勉強されている先生の方が無難だと存じます。
以上、簡単ながら、お返事まで。
頓首
posted by ヒゲジジイ at 16:04| 山口 | 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2005年10月26日
副鼻腔炎と帯状疱疹治療後の後遺症?
お問い合わせ内容 : 1年半前に副鼻腔炎(右)、その後帯状疱疹(右側の額)を患い,耳鼻科、皮膚科のそれぞれの処方と治療で完治しましたが、その回復途中から、左の口角の周囲が水も滲み、痛みが生じる症状が出てきました。
耳鼻咽喉科の診断は三叉末梢神経痛で神経過敏になっているとのことで自然治癒で対応しましょうと言うことで現在も月に一度は定期的に状況を見てもらっています。
その他の病院にも診断や相談しましたが痛み止めや、神経痛のお薬の処方で対症療法しかなく、自然治癒を待つが一番だと言うことでした。
それとは別に、ここ1年鍼灸院にも相談し鍼治療行っています(週2回程度)、鍼灸院の先生も絶対になおるといってくれています、過敏な範囲はずいぶん小さくなりましたが、時間がかかっています。
現在の症状は口角から下唇の内側が過敏で朝は比較的いいのですが、昼から夕方になると、食事や、歯磨きや、会社での会話などの影響で、局部的な神経過敏が助長されます。
自然にしておくと痛みはそれほどでもないのですが接触すると(口角ですので上下の唇が接触します)痛みと不快感で、そのストレスで悩んでいます。漢方で回復を助長させる処方が可能でしょうか?今は中断していますが、ゴルフ、ジョギングやスイミングなどで体力と健康には自身はあったのですが・早く元に復したい一心でメールさせていただきました。
お返事メール:拝復
帯状疱疹をされていることが、なんだか関係しているような気がするのですが。
場所は異なっても、近い位置だけに、その辺にウイルスが入り込んでしまっていることも、絶対ないとはいえないと思いますが?
あくまで文面だけでの推測ですので、かなりピンとはずれのことをアドバイスしているかもしれませんが、まんざら否定出来ないと思います。
ウイルスは、かならず残存しますので、その患部の辺で、悪さをしている可能性は否定できません。
ご本人さまに直接お会いしないで、漢方薬を具体的にアドバイスできることは少ないのですが、五苓散という方剤(医薬品)に、日本では食品扱いされてしまう「板●根」のエキス散にしたものを、服用してみると、よいかもしれません。
これは中医学(中国の漢方)では、ウイルス排除の目的で常用されるものです。
この、五苓散は一種の利水剤ですが、強い作用はありませんので、地元の漢方専門薬局がありましたら、御相談してみて下さい。
帯状疱疹そのものが、意外に病名治療的に、五苓散が合うことが多いからです。
もちろん、五苓散だけが適切と断定出来るわけではありません。
上記の類推は、あくまで文面から推測したものですので、ピンとはずれのこともあります。
漢方では、実際には、世間で思われている以上に、綿密なピントの合わせ方をしますので、この推測が当たってない場合でも、お近くの、必ず漢方ばかりを専門とされる薬局で、直接出向いて、ご相談されると、よい治療方法が見つかる可能性も高まると存じます。
いずれにせよ、帯状疱疹のウイルスと関係がありそうな気がしてなりません。
以上、お返事まで。
頓首
折り返し頂いたメール:ごていねいな、しかも迅速なメールでのご意見有り難うございます
さっそく、ご指導にそって、対応しようと思っています。
これから、又何かありましたら、お伺いしてでもご相談したいと思っています
取り敢えず、御丁寧なご指導のお礼まで
有り難うございました
耳鼻咽喉科の診断は三叉末梢神経痛で神経過敏になっているとのことで自然治癒で対応しましょうと言うことで現在も月に一度は定期的に状況を見てもらっています。
その他の病院にも診断や相談しましたが痛み止めや、神経痛のお薬の処方で対症療法しかなく、自然治癒を待つが一番だと言うことでした。
それとは別に、ここ1年鍼灸院にも相談し鍼治療行っています(週2回程度)、鍼灸院の先生も絶対になおるといってくれています、過敏な範囲はずいぶん小さくなりましたが、時間がかかっています。
現在の症状は口角から下唇の内側が過敏で朝は比較的いいのですが、昼から夕方になると、食事や、歯磨きや、会社での会話などの影響で、局部的な神経過敏が助長されます。
自然にしておくと痛みはそれほどでもないのですが接触すると(口角ですので上下の唇が接触します)痛みと不快感で、そのストレスで悩んでいます。漢方で回復を助長させる処方が可能でしょうか?今は中断していますが、ゴルフ、ジョギングやスイミングなどで体力と健康には自身はあったのですが・早く元に復したい一心でメールさせていただきました。
お返事メール:拝復
帯状疱疹をされていることが、なんだか関係しているような気がするのですが。
場所は異なっても、近い位置だけに、その辺にウイルスが入り込んでしまっていることも、絶対ないとはいえないと思いますが?
あくまで文面だけでの推測ですので、かなりピンとはずれのことをアドバイスしているかもしれませんが、まんざら否定出来ないと思います。
ウイルスは、かならず残存しますので、その患部の辺で、悪さをしている可能性は否定できません。
ご本人さまに直接お会いしないで、漢方薬を具体的にアドバイスできることは少ないのですが、五苓散という方剤(医薬品)に、日本では食品扱いされてしまう「板●根」のエキス散にしたものを、服用してみると、よいかもしれません。
これは中医学(中国の漢方)では、ウイルス排除の目的で常用されるものです。
この、五苓散は一種の利水剤ですが、強い作用はありませんので、地元の漢方専門薬局がありましたら、御相談してみて下さい。
帯状疱疹そのものが、意外に病名治療的に、五苓散が合うことが多いからです。
もちろん、五苓散だけが適切と断定出来るわけではありません。
上記の類推は、あくまで文面から推測したものですので、ピンとはずれのこともあります。
漢方では、実際には、世間で思われている以上に、綿密なピントの合わせ方をしますので、この推測が当たってない場合でも、お近くの、必ず漢方ばかりを専門とされる薬局で、直接出向いて、ご相談されると、よい治療方法が見つかる可能性も高まると存じます。
いずれにせよ、帯状疱疹のウイルスと関係がありそうな気がしてなりません。
以上、お返事まで。
頓首
折り返し頂いたメール:ごていねいな、しかも迅速なメールでのご意見有り難うございます
さっそく、ご指導にそって、対応しようと思っています。
これから、又何かありましたら、お伺いしてでもご相談したいと思っています
取り敢えず、御丁寧なご指導のお礼まで
有り難うございました
posted by ヒゲジジイ at 19:23| 山口 | 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2005年10月21日
治りの悪い蕁麻疹(ジンマシン)の御相談
お問い合わせ内容 : こんにちわ。蕁麻疹のことについてお聞きしたいことがありメールいたしております。
友人が今年の3月から蕁麻疹になり、(突然、赤い発疹がおき、痒みがひどく掻くとどんどん広がっていきます。
しばらくすると収まり、それを一日に何度も繰り返します)漢方薬は服用しておらず、病院の皮膚科の薬を服用しています。
薬を服用し始めてから、6ヶ月ほどたっていて薬の量は減ってきていますが、いまだ完治しておりません。
病院の検査の結果では、以前はアレルギー値というものがすごく高かったが、最近はそれが300くらいに下がっているとのことです。
正常な場合はもっと低いらしいです。皮膚科の薬は飲まないとすぐに発疹し、ただ症状を抑えているだけのような気もします。
蕁麻疹に対して漢方では、どのような薬でどのような治療をするのですか?
皮膚科の薬を長期服用することによる、障害というものはありますか?
ご返信して頂ければ幸いです。宜しくお願いいたします。
お返事メール:拝復
お返事が遅くなり、申し訳ありません。
ジンマシンが長く治らないとのことですが、ご本人様が、もしも本気で、漢方薬で治療されようと思われるのなら、大概の場合は、治せるものですが、それには、弁証論治という、中国漢方特有の綿密な合わせかたをしなければなりません。
ジンマシンには、これ、という風に、単純な漢方薬があるわけではないからです。
ただ、たまに、「インチンコウ湯」という、シンプルな方剤で、比較的速やかに治る例が、昨今、非常に多いので、お近くで、必ず、漢方専門の薬局で、なるべくベテランの先生のところで、よく御相談してみられることです。
漢方は、世間で思われるほど、決して安易でやさしいものではありません。
かなり高度な理論と能力がある分、相当に熟練のいる仕事です。
よくある「お気楽に御相談下さい」の気持では、しつこい疾患が簡単に治るものではありませんので、真剣なお気持で、専門家の所を御訪問されるべきかと存じます。
なお、病院の副作用のご心配ですが、一時的にでも、楽になる方法がそれ以外に、今のところ無い場合は、止むを得ないでしょう。
その点は、主治医の先生とも、よく御相談されるべきだと存じます。
以上、お返事まで。
頓首
折り返しお礼のメール:
お返事をどうもありがとうございました。
漢方薬はいろんな調合が必要なんですね。
近くにある漢方専門の薬局に行き、専門の先生に相談してみようと思います。
友人が今年の3月から蕁麻疹になり、(突然、赤い発疹がおき、痒みがひどく掻くとどんどん広がっていきます。
しばらくすると収まり、それを一日に何度も繰り返します)漢方薬は服用しておらず、病院の皮膚科の薬を服用しています。
薬を服用し始めてから、6ヶ月ほどたっていて薬の量は減ってきていますが、いまだ完治しておりません。
病院の検査の結果では、以前はアレルギー値というものがすごく高かったが、最近はそれが300くらいに下がっているとのことです。
正常な場合はもっと低いらしいです。皮膚科の薬は飲まないとすぐに発疹し、ただ症状を抑えているだけのような気もします。
蕁麻疹に対して漢方では、どのような薬でどのような治療をするのですか?
皮膚科の薬を長期服用することによる、障害というものはありますか?
ご返信して頂ければ幸いです。宜しくお願いいたします。
お返事メール:拝復
お返事が遅くなり、申し訳ありません。
ジンマシンが長く治らないとのことですが、ご本人様が、もしも本気で、漢方薬で治療されようと思われるのなら、大概の場合は、治せるものですが、それには、弁証論治という、中国漢方特有の綿密な合わせかたをしなければなりません。
ジンマシンには、これ、という風に、単純な漢方薬があるわけではないからです。
ただ、たまに、「インチンコウ湯」という、シンプルな方剤で、比較的速やかに治る例が、昨今、非常に多いので、お近くで、必ず、漢方専門の薬局で、なるべくベテランの先生のところで、よく御相談してみられることです。
漢方は、世間で思われるほど、決して安易でやさしいものではありません。
かなり高度な理論と能力がある分、相当に熟練のいる仕事です。
よくある「お気楽に御相談下さい」の気持では、しつこい疾患が簡単に治るものではありませんので、真剣なお気持で、専門家の所を御訪問されるべきかと存じます。
なお、病院の副作用のご心配ですが、一時的にでも、楽になる方法がそれ以外に、今のところ無い場合は、止むを得ないでしょう。
その点は、主治医の先生とも、よく御相談されるべきだと存じます。
以上、お返事まで。
頓首
折り返しお礼のメール:
お返事をどうもありがとうございました。
漢方薬はいろんな調合が必要なんですね。
近くにある漢方専門の薬局に行き、専門の先生に相談してみようと思います。
posted by ヒゲジジイ at 00:56| 山口 ☀| 漢方と漢方薬関連の御質問
|
2005年10月19日
抜け毛に対する漢方薬の御相談
お問い合わせ内容 : 始めまして、●●と言いますが私は21歳の男性ですがここ1、2年、髪の毛の抜け毛が多くて困っています美容院や、皮膚科などに相談したのですがどうも、解決できず悩んでいます。
いろいろ調べて、漢方で抜け毛改善を出来ないかなと思ったのですが漢方で、抜け毛改善は無理でしょうか?
お返事メール:拝復
お返事が大変遅くなり、申し訳ありません。
当方、髪の抜け毛関連では、円形脱毛症以外は、ほとんど扱ったことがありません。
円形脱毛症であれば、相当に経験豊富ですから、その場合でしたら、漢方薬に賭けるおつもりですれば、これまでご相談を受けた全員が、比較的スムーズに回復しております。
それ以外の、一般的な「抜け毛が多い」というのでは、いわゆる「病気」「疾患」といえるのかどうか?
その辺は、病院での正確な診断が必要です。
以上、お返事まで。
頓首
いろいろ調べて、漢方で抜け毛改善を出来ないかなと思ったのですが漢方で、抜け毛改善は無理でしょうか?
お返事メール:拝復
お返事が大変遅くなり、申し訳ありません。
当方、髪の抜け毛関連では、円形脱毛症以外は、ほとんど扱ったことがありません。
円形脱毛症であれば、相当に経験豊富ですから、その場合でしたら、漢方薬に賭けるおつもりですれば、これまでご相談を受けた全員が、比較的スムーズに回復しております。
それ以外の、一般的な「抜け毛が多い」というのでは、いわゆる「病気」「疾患」といえるのかどうか?
その辺は、病院での正確な診断が必要です。
以上、お返事まで。
頓首
posted by ヒゲジジイ at 10:13| 山口 ☁| 漢方と漢方薬関連の御質問
|