2023年09月19日

癌治療による必要悪というべき副作用なのだろうか

 上咽頭癌がかなり脳に近い奥の方まで浸潤していた初老の男性。

 とうぜん手術不能ゆえ、病院では抗癌剤投与と放射線治療。

 こちらでは、やや高価な物も含む多種類の中医学・中薬学で抗癌中草薬とされている様々な組み合わせのサポートも熱心に続けられ、基本的に患部は消滅して、今後の検査は一年に1回でよいということになっていた。

 ということで、ほんの数年音信不通になっていたのだが、しばらくして脳梗塞に見舞われ、かなり回復したものの、手の痺れが気になるという新たな相談。

 そこで、補陽還五湯エキス製剤を飲んでもらうことにしたものの、日本の製剤は黄耆の配合量があまりにも少なすぎるので、いずれは衛益顆粒などで黄耆の量を増やすべきことを伝えている。

 この脳梗塞の原因は、ご本人の考えによれば、頭部にも放射線をかなり照射されているので、これが原因ではないかと言われる。

 思い出してみれば、放射線だけの問題に限らず、抗がん剤を使用されたのち、癌が根治したとされる状況下で、軽度の脳梗塞が生じた人が何名かあった。

 西洋医学治療においては、多少の副作用は止むを得ないのかもしれない。

 とはいえ、一難去ってまた一難とはよくあるもので、いったん最初の癌が根治したつもりであっても、しばしば新たな再発をみたり、まったく別の癌が出てきたりということもあるので、音信不通になっていた人が、また新たな相談ということも珍しくない。

 ただし、いちおうの根治とされたあとも、予防的に漢方サポートを継続している人では、継続している種類と数にもよるものの、新たな癌はもとより、脳梗塞などの問題が生じたケースは、ほとんど思い出せない。
応援したくないアンチの人が多いですね

2008年10月19日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年10月19日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:上咽頭癌 脳梗塞
posted by ヒゲジジイ at 22:21| 山口 ☁| 上咽頭癌・下咽頭癌・中咽頭癌 | 更新情報をチェックする