2016年03月26日

抗生物質が効かなくなった各種の慢性化膿性疾患

2009年03月26日の茶トラのボクチン(4歳半)
2009年03月26日の茶トラのボクチン(4歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 意外にこの分野は漢方薬が通用する。
 歯科治療を面倒がって漢方薬類で化膿性炎症をしっかりと食い止めている人達もいて、ヒゲジジイも例外ではない(苦笑。

 西洋医学治療では手術して腐骨を除去して治療する以外に方法がなくなっていた慢性化膿性骨髄炎を手術せずに漢方薬だけで根治することができたのも、中医学的な弁証論治による漢方薬類のお陰である。

 手術を何度も繰り返しても根治できないでいた痔瘻にも目覚しい効果を発揮し、とりわけ思い出深い著効例では、抗生物質がまったく効かなくなっているので、今度風邪を引いたら敗血症の恐れがあるという切羽詰った肺膿瘍の男性も、長期間の服用によって完璧に根治できたのも漢方薬のお陰である。

 最近も、術後の傷が縫合しないので再手術を宣告されそうになっているところへ、漢方薬類3種類の配合で服用してもらったところ、短期間で即効を得て、再手術の必要がなくなりそうで、主治医も喜ばれている。(といっても主治医は漢方薬利用のことは知らないらしい。)

 抗生物質が効かなくなった各種慢性化膿性疾患には、期待する以上の効果を発揮することが多い。
 但し、中医学理論に則った弁証論治による漢方薬や中草薬類の数種類の微妙な配合が必須であることは言を俟たない。

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2009年03月26日の茶トラのボクチン(4歳半)
2009年03月26日の茶トラのボクチン(4歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年03月26日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月26日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年03月26日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月26日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年03月26日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月26日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2015年03月31日

肝膿瘍と深部静脈血栓症のご相談

2009年03月31日の茶トラのボクチン(4歳半)
2009年03月31日の茶トラのボクチン(4歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:60〜69歳の男性
【 職 業 】:無職
【 地 域 】:北陸地方
【 具体的なご職業 】:年金生活
【 お問い合せ内容 】:

 3月7日に「肝膿瘍」と診断され、同県大学病院に入院しました。

 ところが、右大腿から下腿さらに足先まで腫れておることに医師は気付き、同院の循環器内科で診察してもらったところ、「深部静脈血栓症」と診断されました。

 肝膿瘍については、ドレナージで肝臓から膿をカテーテルで排出し、抗生物質投与で様子を見ながら順調に回復し、26日に退院しました。しかし、再発の可能性が否定できないので4月中旬にもう一度来院してCTによる再発の有無を確かめる約束になっております。
 この病気に関しては退院後は薬は処方されていません。

 深部静脈血栓症の治療は、頚部下静脈からフィルターを留置し、肺血栓防止をしてから、血栓溶解剤としてヘパリンを1週間点滴され、その後はずっと新薬の抗凝固剤を服用しています。

 しかし、自覚する問題は下腿の腫れが中々おさまらないことです。歩いた時にはパンパンに腫れます。痛みはありません。退院時にこの足の腫れについて医師は特に問題視する様子はなく、おぼろげながら聞いたのですが血管が再生するからこの腫れも軽快するように述べていましたので安心していたのですが。

 まず、深部静脈血栓症もさながら腫れを治す漢方的方法はあるでしょうか?
 また、前者の肝膿瘍の再発を防止する方法はあるでしょうか?

 以上、よろしく御回答お願いいたします。

2011年03月31日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月31日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 当方のブログをご覧になってのご質問かと存じますが、⇒ 2007年02月17日 肝膿瘍の漢方薬(付録:慢性骨髄炎、肺膿瘍に対する漢方薬)
 ここで書いている通りです。

 つまり、肝膿瘍にしても、深部静脈血栓にしても、綿密な弁証論治を行って、体質と病状にフィットする漢方薬を服用すれば、可能性は十分にあり得ます。
 但し、複数の配合が必要となり、肝膿瘍の方は、場合によっては牛黄製剤など、やや高価な漢方薬も必要とする場合もあり得ます。

また、通常の漢方薬だけでなく、多くの場合、中草薬類の併用も必要になる可能性も高いと思います。

 深部静脈血栓にしても、⇒ 2007年03月12日 日常茶飯事(付録:深部静脈血栓)
 ここで少しだけ取り上げている通りです。

 いずれも、保険漢方適用外の漢方薬や中草薬類を必要としますの一定の出費は免れませんが、経費的に問題であれば、保険適用範囲内でも方法はないか、地元の病院やクリニックで、漢方薬を得意とされる先生がおられたら相談されて見られるとよいと思います。

 少々の経費は止むを得ないとお考えであれば、地元近辺で中医学にも堪能な漢方薬局で相談されてみられるとよいと思います。

 取り急ぎ、お返事まで。

2011年03月31日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月31日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:

 さっそくの回答有難うございます。

 主治医は漢方に無関心であり、中にはそうでない漢方薬店もあるんでしょうが、若干の店を利用したことがあるが、弁証論治をするようなところはどこもありませんでしたので、このサイトを訪問いたしました。

 とりあえず、治療の眼目は、深部静脈血栓症による腫れにあります。

 御サイトでも少し触れていましたが、やはり直接来店しないことにはこれ以上はお話が進まないことを考えると、地元で地道に漢方に造詣のありそうな医師や漢方薬店を探すしか方法がありません。

 いろいろアドバイスをいただき有難うございました。

たまには応援のクリックをお願いします!⇒

2011年03月31日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月31日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年03月31日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年03月31日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年03月31日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年03月31日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ


2008年06月14日

インプラント失敗による顎骨骨髄炎に対する漢方薬の可能性

性別 : 女性
年齢 : 50歳〜59歳
簡単なご住所:関東地方
お問い合わせ内容 : 2年程前から歯のインプラントの失敗が原因で顎骨骨髄炎をわずらっています。
 インプラントは取り除き、その後あらゆる抗生物質、切開、高圧酸素治療法などあらゆる治療を試してきました。しかし状態は悪化する一方で、膿は止まらず初めは一部だった歯の溶けている部分も今では下顎の殆どが溶け出しています。
 それに伴い今では持病の腰やふくらはぎ等も痛くなり歩けない日もあります。

 大学病院では、なす術がなくとうとう下顎摘出手術を勧められてしまいました。下顎が殆どなくなるということでとても怖くて手術に踏み出せずにいます。

 私は昔から腰や歯が弱く、化粧品などにもアレルギーが出ることがあり、今までいろいろな薬を摂取してきました。その組み合わせなのか、もう薬は全く効きません。

 今更ながら薬が効かないのは私の体自体に問題があるのではと思いはじめました。膿や骨が溶けるのを止めるか、抗生物質が効くようになる何かいい方法がないでしょうか。助けてください。


御返事メール: インプラントの失敗の話は、折々に耳に入って来ますが、貴女の場合は失敗の内容が内容ですので、さぞ大変お辛いことと御察し申し上げます。

 漢方薬類での治療の可能性が多少ともあり得るのが托裏消毒飲 (たくりしょうどくいん)関連の方剤です。
 この托裏消毒飲の効能と同等のエキス剤を作るには、

托裏消毒飲 (たくりしょうどくいん)

癌の末期に利用できる托裏消毒飲(たくりしょうどくいん)

 これらのページですが、もちろん絶対的なものではありません。現在の病状に合った漢方処方を見つけるには高度な専門知識が必要です。
 上記のブログは専門家向けのものですので、地元で漢方経験の長いところで、ゆっくり時間をかけて御相談に乗ってもらえるところで様々に工夫してもらえれば(漢方処方だけでなくイオン化カルシウムなどの併用など)、あるいは現状よりも好転する可能性なしとしません。
 上記の方剤類で慢性骨髄炎や肺膿瘍などにも実績があります。

 但し、あなたの場合の病勢では、また文面だけの情報では上記の方剤類が適切と断定できるわけではありませんので、より適切な漢方治療の方法がないか、通えるお近くの専門家にお尋ね下さい。
 貴女がこちら下関の近くで通える範囲であったなら、少しは可能性が高まるかもしれませんが、しかしながら、かなり難問に近い状態であると存じます。


折り返し頂いたメール:お忙しいところお返事ありがとうございます。
 早速試してみたいのです!ちなみに私は関東に住んでいるのですが、都内あるいは●●●辺りでこれらの漢方を買うことは可能でしょうか?

 もしもオススメのお店などありましたら是非教えていただきたいのですが。


御返事メール: そちら近辺の事情はさっぱり不明です。ベテランの先生に相談されることが最も重要で、先のご案内の方剤にこだわる必要はありません。 直接何度も足を運べるところで信頼のおけそうな先生に賭けるべきです。でも、賭けになります。


折り返し頂いたメール:たびたびすいません。
 「清骨散」という漢方はご存知でしょうか?インターネットで出てきたのでちょっと気になりました。先生のご意見聞かせてください。
 またどこで手に入れることができるのでしょうか。


御返事メール: それらも含めて、後は地元の先生とご相談下さい。一定レベル以上の疾患となると、遠方ではこれ以上のアドバイスは不可能です。


折り返し頂いたメール:どうもありがとうございました。
 お返事が早くて驚きました。
 希望を捨てずにがんばってみます。

2007年02月17日

肝膿瘍の漢方薬(付録:慢性骨髄炎、肺膿瘍に対する漢方薬)

御質問者:東海地方の内科医師
いつもご助言ありがとうございます。
 ・・・・・件ですが、お教えください。
 下痢と発熱で発症し入院され、CTなどで肝膿瘍と診断されているそうです。
 抗生剤の点滴投与を受けているそうです。普段からかなり日常生活に無理のあるかたです。何か免疫抵抗力を高めれればと思っていますが、定番の十全代補湯とか補中益湯でよろしいでしょうか。
 ふと茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)も浮かびましたが、いかがなものでしょうか。
 体格的にはしっかりなさっていますが、かなりガタのきている状況にあるようです。
 情報量が少ないですが、お願い申し上げます。


お返事メール:拝復
 急性炎症期であれば傷寒論医学的の柴胡剤を主体に牛黄や白花蛇舌草を加えるなどが有効性が高いと思います。(文献的にはサフランが有効とも書かれていますが、使用経験はありません。)

 ところで、急性炎症期をやや脱している時期であれば、托裏消毒飲などが適当ではないかと考えます。
 現実に、肝膿瘍ではないのですが「肺膿瘍」で繰り返し再燃して、今度風邪を引くと敗血症を起こして命が危ないといわれた危機的な状況の・・・の方に、托裏消毒飲を煎じ薬で投与して完全治癒、以後20年近く予防的に続けられ、肺膿瘍には完璧な偉効を奏した経験を持っています。

托裏消毒飲 : 漢方専門薬剤師による漢方薬方剤漫遊記

 ここでは托裏消毒飲の方意を模倣して慢性骨髄炎をほぼ完全緩解に近い状態を維持して現在も服薬継続中の方の例を記載しています。

 肺膿瘍も慢性骨髄炎も、御質問の肝膿瘍とは西洋医学的には無関係のように見えても、中医学的にはかなり共通性があると考えます。

 また問題の肝膿瘍の経験では、中国地方在住の女性で、肝膿瘍を再燃を繰り返す人が、・・・・
中国では医薬品ながら日本では健康食品扱いされる方法の為、公開不能。ちょっとおかしな日本ですよ)・・・を長期愛用され、結果的には再発しなくなった方がおられます。

 ところで、医療用漢方の範囲内で敢えて考えますと、上記の托裏消毒飲的な考えからすると、十味敗毒湯・補中益気湯・茵蔯蒿湯ですが、下痢症の様子如何だと思います。

 いずれの場合も中医学的には詳細な舌象によって臨機応変に弁証論治する必要があると思います。
 
 ところで、もしも現在急性炎症期が継続している場合であれば、ご指摘の「定番の十全代補湯とか補中益湯」につきましては、却って炎症を助長する場合があります。少なくとも去邪の生薬を十分に配合しなければなりません。

 急性期を脱している状態であれば、扶正と去邪を同時に行うべき時期に移行している筈ですので、遷延化する傾向が明らかであれば、托裏消毒飲などが適当ではないかと愚考するところです。その代用としては、医療用で行う場合に上記の「十味敗毒湯・補中益気湯・茵蔯蒿湯」三者合方などが考えられそうだ、というわけですが、やはり現実的な舌象および病期におけるタイミングの問題は重要だと思います。

 以上、取り急ぎお返事まで。
                         頓首

村田漢方堂薬局 村田恭介拝


【編集後記】 上記の当方でご相談した人の相談カードを取り出してみると、過去に胆石を繰り返し、手術も繰り返し、肝膿瘍でも手術し、その後肝内結石を繰り返し、当方に訪れるまでに肝膿瘍を合計で3度繰り返していた。何度も肝膿瘍を繰り返すので、県外から訪れた人だった。平成1年から平成14年まで続けているが、その初期には肝膿瘍でもう一度入院されていたので、合計4回は繰り返していたことになる。

 また上記の肺膿瘍と診断されていた人は、シバシバ高熱を発し、抗生物質が殆んど効くものがなくなって、今度風邪を引くと敗血症の危険性が強く危惧されている段階で、托裏消毒飲が著効を奏し、当時このことで、京都で開業されご存命だった緒方玄芳先生とシバシバ情報交換をしていた。(托裏消毒飲は、緒方先生の東亜医学協会発行の月刊『漢方の臨床』誌などで発表された御研究により、日本の漢方界でより深く認識された方剤であった。)