2008年11月08日

「お客に対して失礼ではないかっ!」だって〜? クレーマーの分際でっ!

 昨今、男までが図に乗って、電話で意味不明な難題を吹っかけて来る。
 自分の意に沿った返事がないと駄々をこね、挙句の果てに吐くセリフが決まって「お客に対して失礼ではないかっ!」

 バッカジャナイノ〜〜っ!⇒ お邪魔虫に電話で客ヅラされては堪らないっ!

 見ず知らずの輩が、何をのぼせ上っているのだろうかっ???

 忙しい時間帯に限って、このようなクレーマーが電話で人の仕事の邪魔をする。お客様は神様などと思い上がるのもホドホドにするがよいっ。

 クレーマーに限って「お客に対して失礼ではないかっ!」とくるっ(噴飯っ!

2008年11月04日

趣味が合わないっ

 昨日、毎度のことながら軍服を着た立派なカメムシ君に出会ったので写真をバチバチととって、それをブログに予定通り掲載した。

 ところが昼間、常連さんと愚妻にそのことでからかわれたばかりだった。誰がカメムシなんてっ、臭いくさいと嫌がられるだけですよっ、というのである。

 人に喜んでもらうためにブログに掲載しているわけじゃなし、嫌なら覗かなければいいんだっ放っといてくれ。
 蓼食う虫も好き好きというように、また徒党を組むのも大嫌いで独善的な男である。唯我独尊で一生を終わるつもりなんだから・・・っ。

 ここで唐突に思い出すのが、しばしば電話や店頭で遭遇する問い合わせで「何々病に効く漢方薬はありますかっ?」という返答不能の質問である。

 ひどいのになると、当方の漢方薬を利用しはじめるやいなや、ありきたりな病気の名前ばかりを挙げて「・・・病を漢方薬で治した経験がありますかっ?」とっ、この35年のキャリアの漢方専門家に向かって何とも不快千万な質問攻めである。
 お前っ、バッカじゃないの〜〜と何度繰り返したことかっ。

 こんな質問攻めが数ヶ月も続いたので、とうとう頭に来て他所を紹介して縁を切らせてもらったことがある。

 神経を逆なでされることが続けば、完全におんぼろコンピュータは作働を停止するのである。

 だからこのブログも作働を停止する寸前かもしれないっ。
 
 よってたかって正論を吐く人物に罵詈雑言を浴びせるテレビの報道番組を繰り返し見せつけられていると、とうとう愛着極まってこの国が大嫌いになりそうだ。
 同様に、色好みの源氏物語をNHKが連日取り上げてあれほど高く評価する価値観には到底ついて行けない。

 実のところっマクロ撮影のブログに凝り過ぎて、本命のはずのこのブログの更新を怠っていると、病気で寝込んでいるなどとあらぬ噂が飛びそうだから、厭々更新したまでのことっ! 

2008年09月07日

そちらの漢方薬で治った例がありますか? という愚問にはお返事する気にもなれない

折り返しのおたより:東海地方の女性薬剤師

 お忙しい折、お便りをありがとうございました。
 なるほど・・・・確かに地方性ですね。
 こちらは、もともとは比較的冷える地区なので、”冷え”に対して女性は特に敏感で、気をつかっています。

 お勤め先等では、この限りでないかもしれませんが、一般家庭では、昼間に自宅で過ごしている奥様方が、クーラーをかけることはあまりないようで、よしずや扇風機でしのぎ、男性陣や子供達が帰宅してから、クーラーが稼働する・・・というパターンのようです。

 これでは知らない内に、熱中症になる可能性もありますよね・・・。
 何にしても、この熱帯的な気候・・・・今から温病対策が必要ですね。


ヒゲジジイのお返事メール:そういえば先生のところは、内陸地方でしたね。
 もともとかなり寒い地方であれば、クーラーを使用する習慣があまりない場合は、この異常気象ですから、却って温熱の病邪を受けやすくなるかもしれませんね。

 こちらではむしろ職場でクーラーが強烈なために、しばしば葛根湯証の人が、この真夏に顕著でした。(自身もその一人っ!)

 日本は湿気が多いので、湿温病などに罹ると頑固ですが、幸い常連さんは用心がよいので大きな問題が生じることなく、藿香正気散(カッコウショウキサン)と猪苓湯の併用レベルで簡単に解決しています。

 ともあれ、ブログに利用させて頂けて嬉しいです。

 ところで、一般の人達から相変わらず様々な問い合わせメールを受け取っているのですが、「何々病がそちらの漢方薬で治った例がありますか?」という内容が多いので、うんざりしています。

 ブログに何度も取り上げたような疾患でもこの通りですから、返事するのもイヤになってしまいます。
 35年のキャリアの人間に向かって、しかもありきたりな疾患をあげて「前例がありますか?」という質問には不快感すら感じます。

「及び腰で微調整の根気が続かずに治らなかった例も結構ありましたよ」っと言ってやりたいところです。


【編集後記】 お問い合わせメールに対しては真剣・真面目なご相談である限りは、精一杯誠意を持ってお返事させて頂く気持ちに変りはないが、昨今目立って鼻に付く「・・・病がそちらの漢方薬で治った例がありますか?」という質問が入っているケースばかりが続くと、いっぺんでお返事の意欲を喪失する。
 
 その多くはブログで何度も取り上げた疾患であることが多いので、いまさらギブ・アンド・テイクでブログに利用させてもらうのだからと割り切ろうにも、ありきたり過ぎる疾患に前例がありますかも糞もないだろう〜という気分が先にたって、質問者の真剣味の欠如を疑わざるを得ない。

 案の定、その多くは罹患後、数ヶ月にも満たず、西洋医学治療を十分に受けたわけではないケースばかりである。
 それゆえ、まだまだ漢方薬を考えるには時期尚早であると判断してお返事は遠慮させて頂いている。
ラベル:無礼者 愚問

2008年09月01日

実際の漢方相談業務は真摯な人達ばかり

 いつもブログに八つ当たりしてばかりいるみたいだが、実際の漢方相談業務においては、皆さん真面目な人達ばかりであるから、本業においてはやり切れないストレスというのは少ない。
 
 煩わされているのは、及び腰のお問い合わせ電話の数々だけである。

 たとえ何らかの事情で中断される人達でも、静かに去っていかれるし、突然戻って来られる場合も、派手な前宣伝することもなく皆さんとても奥ゆかしいのである。

 だからいつも自慢するように、薬局内での本業は古きよき時代の和気藹々の日本の伝統を保持し続けている。

 ところが一方、相変わらずこの多忙な月曜日にも、及び腰の問い合わせ電話が鳴り続ける。
 本日のウルサイ電話に限らず、これまででも最高に頭に来るのは・・・
  • 内膜症が治った例が本当にあるのですか?

  • 逆流性食道炎が治ったケースが本当にあるのですか?


  •  挙句の果ては、
  • アトピーがおたくの漢方で本当に治ったことがあるんですか? 本当にあるんでしたらその証拠として治った方をご紹介願えませんか?

 人を嘗めた慇懃無礼な物言いをする連中が横行する社会である。
 なるほど、子供が騒いでも嗜めようとしない馬鹿親ばかりが目立つ昨今である。
 無礼者を生み出す社会現象はここいらへんに病根がありそうに思えてならない。
ラベル:慇懃無礼 無礼者

2008年08月09日

漢方専門薬局薬剤師の憂鬱〜無礼千万な人達

おたより:東海地方の美人女性薬剤師

 毎日蒸し暑い日が続きますが、お元気でいらっしゃいますか?
 こちらは37度〜40度という体温よりも暑い日が連日続いており、朝から頭のコンピューターも熱をもって鈍りがちです。
 お茶のような漢方・・・・拝見いたしましたが、本当にこちらの思いとは裏腹に、世の中にはお気楽な方が多いものですね・・・・。

 昨日も、憤慨した事件がありました。
 こちらで難病のご相談をされ、半年ほど頻繁にやりとりを行っていた方が、パタッと音信不通になり、気をもんでおりました。
 途中、静脈瘤の破裂等で入院されたような経緯があり、その後ドクターも驚くほど回復され、退院されて安定した生活になった・・・・までで途絶えていたのです。

 久方ぶりのメールがあったので、拝読したところ、状態が安定してよかったので、近くの薬局で同じお薬を作ってもらっていたとのこと・・・ちなみに、配合割合まで記載しているので・・
 理由は、送料と振り込み手数料を浮かせるためとのことで、何だか体から気が抜けてしまいました。

 当然、相談料なんてシステムは、我薬局にはなく、病気が難しいだけに、弁証はもとより、アドバイスの仕方にも細心の注意をはらって、神経をすり減らし、しばらく連絡がないと気をもんで、”お元気なのだろうか・・・”とフトンに入っても頭に浮かぶことがシバシバという始末・・・・。
 私の気持ちは、送料と振り込み手数料にも値しないものだったようです・・・・



 そして、”状態が悪くなったので、ご相談だけでもよいですか?先生のことを信頼しているので・・・”

という文面
勿論お断りしましたっ!!!
”医療の業界では、ご相談されたところで、処方していただくのが常識です”
と申し上げました。

 こちらにも失礼ですが、先方の薬局さんにも、全くご無礼なお話ですよね。

 同業者曰く”あんたんとこ、送料と振り込み手数料とってんの?ほらアカンわ・・・商売人ちゃうな”と
ほりゃ、ほ〜ですよ。商売人ちゃうに、決まってます!
 皆様、ご遠方からでもわざわざ旅費を使っておこしになるんです。ガソリン代も値上げしたのに・・・。
 そんな方よりも送りの方がトクであれば、それこそ本末転倒のサービスになってしまいます。

 何だか世の中、本当におかしいですよ。
 先生のおっしゃる、古き良き、ゆかしき日本は何処へ・・・・
 朝から、頭に痰が詰まりそうなお話をして申し訳ありませんでした。
 気をとりなおして、頭にネジをまきますっ。

PS
それにしても、ボクチン君、めちゃ可愛いですね・・・ワイルドな先生と、素敵なコンビですね♪


お返事メール:
おたよりありがとうございます。
 同様な話は昔は当方でもシバシバありましたが、うっかり親切心を出して乗ってあげたこともありましたが、お人よしの自分に好い加減嫌気がさして、昨今は先生と同様、断固としてお断りしています。実に無礼な話ですね。

 漢方薬はこちらで手に入れるから、電話で処方だけを教えてもらえないかという無礼な話は昨今でもシバシバで、絶えることがありません。

ボクチンと


 ひどいのになると、関西から一度やって来られて以後、処方はこちらで手に入れるから後は相談だけでよい、というまことに無礼な実例もあります。
 一度だけ初回の僅かな漢方製剤を購入されたら、永遠に免罪符となると思い上がっている連中です。

 効果が出た途端、病院の保険漢方でも同じでしょ。同じなら病院で手に入れるからという図々しい連中には、どうぞどうぞと言って縁を切ってやります。
 イスクラの特殊な製剤が病院で手に入ると思い込んでいるおめでたい連中です。

 ネットのお誘い販売でも同じものが売っていたので購入した。一つだけネットでは手に入らないものがあったのでわざわざ買いにやって来たと言う横柄な女性には、今後、漢方相談の依頼があっても二度と乗るつもりはありません。

 人の道に反して平然と嘯ける根性には脱帽するばかりですが、彼等や彼女等に罰が当たらないことを祈るばかりです。


【編集後記】人に紹介されたがご相談だけでよい、薬は自分で調達するから、という図々しい要求は枚挙に暇がないが、話だけ聞きたいとか、話だけを聞いてほしいというこれらの図々しさに気が着かない人は五万といる。

 こういう連中は、薬局というのはお客さんは神様だから平伏する存在であると頭から信じ込んでいるらしい思い上がった連中である。
 馬鹿げた医療関係者が「患者さま」などと言い出しはじめて以後、ますます思い上がった連中が増え続け、しまいには医療関係者に暴言や暴力を振るう馬鹿者どもが増え続ける。

 医療の仕事を単なるサービス業に貶めたのはどこのどいつか知らないが、この国をますますダメにするのは優柔不断で内弁慶な政治家たちと、権利意識だけは旺盛で道徳と規範意識が欠如した多くの日本国民たちだと思っている。

2008年07月31日

遠来者があるときに2組のお邪魔虫

 本来なら一ヶ月に1名あるかないかのストレンジャー。

 ところがよりによって本日の午後に限っては連続2組。しかも遠方から泊りがけで来られている人がいる間にたて続けである。

 スタッフが少ない薬局だけに大迷惑であるが、遠来者は既に一年間当方の漢方薬を利用され、来局されるのも5度目である。某疾患が7割前後は寛解しているので、もう少しの微調整の問題の段階である。

 ともあれ、そのストレンジャーの一人目は受付嬢のお断りで何とかお引取り願えたが、2組目の二名が某疾患の「お話を聞きに来た」と言って執拗極まりない。
 とても難航して疲労困憊の受付嬢。みるに見兼ねてヒゲジジイが「お断りして帰って貰いなさいっ!」の一言でようやく・・・である。

 一方、メールの問い合わせのほうでは匿名者による「・・・・・・・・の病気に罹っているが東洋医学的な資料があったら送って欲しい」という僅か一行だけの文面で、まことにもって図々しい要求である。

 しかもこれらの連中ときたらいずれも60代の男女である。本日だけで合計4名である。

 この国がダメになるのは当然であろう。若い人達よりも腐っているのは(図々しさばかりが目だって)常識を弁えない中高年後半の連中ではないかっ?!

 といっても午前中に初めてみえた同じ60代のご夫婦、漢方薬で病気を治そうという真剣な態度とのあまりの違いで、よけいに極端な対比現象を感じるのである。
ラベル:無礼者 お邪魔虫

2008年07月28日

常連さんは女性が断然多いが・・・

 癌や悪性腫瘍では男性の方が明らかに多いが、二十年以上の常連さんともなると断然女性の方が多い。
 常連さんでなくとも、お馴染みさんや最近の新しい人の割合も、やはり癌や悪性腫瘍以外では女性の方が断然多く、この毒舌家というよりも日本人としての最低限のマナーを要求する頑固爺には、不思議と大和撫子が集まる。

 ところが、電話やメールで噛み付かれるのは、男性では有り得ないことで、信じられない暴言を受けるのは決まって女性からである。
 それをやられると日本男児として許せない。許せない理由は、明らかに度が過ぎるからである。
 だから断固として拒絶する。

 男性では有り得ないマナーの悪さを見せるのも、ほんの一部とはいえ、決まって女性であるのは不思議というほかはない。
 最低限のマナーというものがあるだろう。

 このような不満をぶちまけるブログが多いので、極端に緊張して来られる人が多いが、実際にはそれほどガジガジの怖いオヤジではないので、皆一様に安心されるのは当然である。

 不特定多数の人が訪れるブログやサイトだからこそ、逆にこちらの方こそ警戒して、断じてクレーマーを寄せ付けないテクニックを使っているだけだ。
 長い人生経験から、クレーマーには最も警戒している。見抜くのも早い。昨今の日本の現状は、なりふり構わぬエゴイストばかりが増え続けている。堪え性がない。欲求不満を他人にぶっつけて反省がない。

 幸いにも、というか当然だといおうか、常々皆に自慢しているように、ヒゲジジイの薬局にはそのような連中は皆無である。間違って来られれば一瞬にして見抜いてしまうから、有り得ない。
 外界とはまったく異なった別世界なのである。古きよき時代のなつかしい日本である。

 このブログの利点の一つは、こんな頑固オヤジの薬局など、誰が行くものかっと、クレーマー連中に敬遠してもらう為にこそ、もっとも大きな存在意義がある。

 それほど現代社会はクレマーやマナーの悪い連中だらけということだ。患者さんには要職に就かれている男性も多いので、いかにひどい現状かを耳にする機会が多い。
 どうしてこんな日本になったのかと嘆かれながら、ヒゲジジイがうらやましいという。組織にいる限りは真似が出来ない、と悔しそうである。個人営業だがらやれることらしい。
 某企業の支店長さんは長年のクレマー処理の過労から心身ともにボロボロになって来られた。

 ヒゲジジイの顧客にはクレマーやマナーの悪い連中がまったく存在しないのが自慢ではあるが、毎日マイニチ迷惑電話にはお断りの連続である。
 意外にもお問い合わせフォームを利用したメールでは稀なことである。

2008年07月27日

土曜日の午後からは大事なメールが殺到するのに・・・

 土曜・日曜は大事な遠方からのメール注文やお問い合わせが集まる日である。
 そのほとんどは以前、遠路はるばる下関へ泊りがけで来られて以後折々に再来されながらも、通常はメールや電話相談に切り替え、コツコツと漢方薬を続けられている人達である。

 これらの大事なメールとは別に、新たに深刻なお問い合わせメールも混じるので、ブログに利用させてもらうかわりに出来るだけ丁寧にお返事していたつもりだが、延々と付き合っていると仕舞いにはオチョくられてひどい徒労感。(病気をダシに弱者権力ヒゲジジイをここまでコケにする不遜な輩

 神経内科領域の相談だったので「愚娘が神経内科医で・・・」と書いた「愚娘」という基本的な日本語の慣用句に無知丸出しで、

 何が愚娘か、自慢なくせにっ!・・・と惨々な罵りである。

 そしたら序にもっと自慢してやろう、愚息も内科医だよっ!

 だから今回はそいつのメールも削除。お陰で不眠となった。今、朝方4時ではないかっ(苦笑

2008年07月04日

一度も来られない人の電話相談は出来ませんっ!

 っ!を入れるのが癖になってしまった。国語改革である(苦笑。

 電話での問い合わせでもっとも無駄な時間の浪費となる確率100%が最初に「ちょっとお訊ねですが・・・」である。この「ちょっとお訊ねですが・・・」ではいつも身構えている受付嬢である。
 「ご相談があるのですが・・」の確率も99パーセント以上。

 電話でまたぞろ「ご相談があるのですが・・・」というお問い合わせにやや年老いた受付嬢が「電話相談は行っておりません」という毎度の返事。
 何度かやり取りがあって後、勧めようともしないっ!・・・と不満気に食い下がる男性に手を焼いてヒゲジジイにバトンタッチ。

 その間には薬局店頭にやってきた中年女性にヒゲジジイはお断りが終わったばかり。
 中学生の生理痛に効く漢方薬が欲しいという要求に、子供さんにはお出しできない旨を諭して瞬時に終わったところ。本人も連れて来ないで、なおさら不可能。

 電話をかわって、こちらに気を使わせて奨めなければいけないような甘ったれた考えの人は来なくてよい旨を諭して電話を終わる。

 やがて本気モードになったらしく、やや遠方から車を飛ばしてやって来る。
 薬を買ってあげるという奢った考えでは、こちらの頭がフリーズして名案が浮かばないではないかっと言うまでも無く、真剣な態度でやって来られたので一時間以上延長戦となり、へとへとになるまで無い頭を振り絞って考え抜いて、閉店後はぐったり。

 午前中は最初から真剣真面目な新人さんがあり、真剣勝負の毎日が続いている。そういう人は最初っからこちらの漢方に賭けてやって来られているから、及び腰の人にありがちな電話でのサグリもなく、雑音に悩まされることがない。

 いつもこんなことばかり書いていると皆に敬遠されそうだが、腐りきった平成の御世でも、奇特な人達がたくさんおられるもので、毎日新しい人が、しかも半数は(紹介されてというよりも)人に紹介を依頼して来られる人達である。
 もちろん残りの半数はネットっ!

2008年06月08日

ありがたい御紹介とノーサンキュウの御紹介

 ありがた迷惑なご紹介はとても多い。紹介者の手前、渋々来られる人も多いからである。
 親切で患者さんを紹介下さるのはありがたいが、紹介されてこられる人達というのは、紹介者の手前、本当は自費の漢方など買いたくもないし、漢方薬がそれほど効果があるとは信じられないという人がほとんどである。

 最近、新しい人達が毎日続いているが、いずれもご自身みずから電話帳で調べたり、ネットで検索してトウヘンボクな内容が気に入って来られた人達ばかり。
 だから、多くは早期に効果が出て来るので、大いに喜ばれて、身内や友人を紹介したいと盛んにお世辞を言われるのだが、それこそ最も有難迷惑というもので、まだお付き合いも浅いうちから、紹介もなにもあったもんじゃない。

 みずからがまだしっかり治ったわけでもないのに、考えることが早過ぎる。
 互いに気心も知れないうちから、それこそ気軽に他の人まで紹介して欲しくない。

 紹介されてやって来られるケースの多くは、物見遊山か、あるいは御紹介者の手前シブシブ無理やり連れて来られたり、あるいは及び腰で来るケースがほとんどである。

 腰を据えて当方の漢方に賭けてみようという決心もないまま来られても、弁証論治を行う当方の気苦労なぞ皆目知る由もないだろう。
 買ってやるんだからという現代社会の悪風が漂う人が混じろうものなら、コチトラいっぺんで頭の中はフリーズである。

 稀にある喜ばしい御紹介というのは、そんなトウヘンボクで頑固な薬局なら信頼できるかもしれないので、是非紹介してほしいと、たっての願いによる紹介だけである。

 相変わらず最も忙しくなる土曜日には及び腰の電話相談依頼が絶えない。
 受付の女性薬剤師は「またかっ〜〜」とうんざり顔である。
 もっとも不快な相談は、ご相談だけでよいから直接行っても構わないかという問い合わせである。
 ネットに直接来るように書いてあるので行くには行ってやるが、薬は不要であるというのである。

 図々しいのになると直接やって来て、お話しだけでも聞いてほしいというお邪魔虫。
 慈善事業かっ!?

 結局、先週もお電話や薬局店頭でのお断りの労力に、無駄な時間を浪費されられた一週間である。
 「男は黙ってサントリー」というように、本気の人たちは男女に関係なく前宣伝などなしに直接直談判のつもりでやって来られるのだ。 だからこそ、こちらも大いに意気に感じて集中力が発揮でき、順調に経過して喜ばれるというわけである。

 蛇足ながら、一般的傾向として直接来られる以前から前宣伝が多い人ほど熱しやすく冷めやすく、忍耐力に乏しく長続きしない。
 ほどほど効果が出ると安心するのか、完全寛解まで継続する忍耐力がなく中途半端で止めてしまう。
 例外は一握りほど。

2008年04月26日

ようやく通常に戻った土曜日

 土曜日も従来のペースに戻ってホッとした。体調よく少しの延長戦も応えない程度の忙しさだったからよかった。
 本来なら、もう少し混雑する予定が、二度目の相談に土曜日しか来れない筈の女性達3名が来なかったからである。

 一度の来局だけで諦めたのかどうかは分からないが、こちらは身を削るようにして漢方相談に乗ってあげても、相手がそのくらいのお気軽だったのかと思えば、もっとチェックが必要だったのかと反省している。

 昨今、一度で諦めるケースは僅少であったが、そうだとすれば立て続けに女性達でこのような事例が続くと、もっと依怙地になって断るべき人たちだったのかな〜と思い直している訳である。
 つまり、お気軽やお気楽な人たちの厳重なチェック態勢である。

 真面目な人達では、最初から順調に経過しながらも毎週真面目に通われる女性達や、一度目は無効だった重症のアトピーの男性でも、一週間後の微調整で明らかな効果が出ている。本日4度目の確認だが、明らかにそのまま順調であった。

 一方ではこのような真面目な新人さんの男女が通われているのだから、人それぞれである。

 たとえ一度目の配合で効果が見えなくとも、二度目、三度目で次第にピントが合って来るものであるが、これに耐えられない人は、最初から来るべきではない。
 こちらも、お気楽に来られては身がもたない。

 しかしながら、3名の脱落者のお陰で、ほどよいペースの土曜日が戻って来たのだった(笑。

2008年03月29日

初めてなのに電話の漢方相談を要求する安易な人達

 木曜日と金曜日はようやく暇な時間も出て来たので、ほっと一息つけたが、疲労が残ってやや風邪気味。天津感冒片をトローチ代わりに舐めている。乾燥咳には滋陰降下湯がよく効いている。

 月曜日には驚いたことに合いもしない八味丸の煎じ薬を有名な漢方専門科のある病院から8年間も服用し続け、却って体調を崩している人が、ようやく気がついて、見切りをつけてやって来られた。
 八年間、やや遠方のその病院に数時間かけて通い続ける熱心さも見上げたものだが、見切りをつけるまで8年もかかったこと事体がおめでたい。

 投与する医者も医者である。患者さん側では、口が渇き過ぎるという訴えに、口渇を治す薬だからそんなはずはないと断言し続けている。ようやく注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)を読んで、やっぱりと思い、再度、主治医に申告すると、また同じことの繰り返して、あなたには八味丸以外に合う薬はない、煎じ方が間違っているのだろうと強引である。
 仕舞いには、あなたは漢方に向かないと見切りをつけられたとか。

 これが日本古方派のエライ先生方の所業であろうかっ。弁証論治のない世界では、患者さんの深刻な訴えでも馬耳東風なのだろうかっ。
 結局、方証相対や随証治療とはこの程度のものなのだろうかっ。

 8年間もの長きに渡って、通うほうも通う方である。病院だから許されるのだろう。コチトラのような薬局では効果が弱いと3〜4ヶ月も辛抱出来ずに止めていかれる人も出て来るくらいだっ。
 実に信じられない8年間である。

 春なのだろう、お問い合わせ電話も頻繁である。
 しかも電話相談だけで漢方を出してほしいという実に安易な人が、地元の下関市内でもシバシバあるのだから話にならない。
 また、迷いながらの問い合わせも多いが、迷いの電話は一切サヨナラ。互いに時間の無駄である。

 定年退職後の暇つぶしに困っているような男性が、持病の相談に遊び半分で来られるのも実に迷惑である。
 先週から立て込んでいるときに限ってやって来られ、女性薬剤師が地元なら日を変えて出直してほしいという御願いに素直に従ってくれたのはよいが、また今週も立て込んでいるときである。

 先客が終わって、こちらもかなりグッタリ疲れているときに暇つぶしの病気相談に何で付き合わねばならないのかっ。
 10日分2,000円の漢方薬すら「年金生活だから」買えないのだそうだ。だったら来るなと言いたい。
 八味丸ばかり投与するような高名な漢方科の病院に行くがよいっ。

2008年01月22日

お宅で漢方薬を買わないと相談に乗ってもらえないのか?!と居丈高な電話


 当方のサイトを見たが、自分に合っているかどうか漢方薬の相談に電話だけで乗ってほしいという、関西方面からかかった実に図々しい電話である。

 それも荷物の発送が迫っている緊迫した午後3時前である。
 他の荷造りが終わったと思う間もなく、またお馴染みさんの定期便の注文が入ったばかりで、時間を争っていた。

 当然のことながら、買ったところで相談してくれと答えると、お宅で買わなければ相談に乗ってもらえないのか?!という驚くほど高飛車な返事が返ってくる。

 まったく見ず知らずの人に、安易な電話なんぞで漢方相談ができるものか、当方のサイトを見たというのなら、初めての人には電話相談は一切お断りだと書いている。

 「まあキツイ言い方、それならもうイイです」ガチャリ!

 漢方薬はれっきとした医薬品であり、人体に作用する薬物なのだから、会ったことも無い見ず知らずの人の突然の電話で、安易に相談に乗れるはずが無いではないか。
 このブログの看板にもはっきりと記しているが、ホームページの漢方薬・村田漢方堂にも
※初めての場合はお電話やメールだけによる漢方薬の販売は行っておりません。
※お電話での漢方相談は、直接来局されて御相談後に漢方薬購入歴があれば、必要に応じて御利用できます。
とはっきり書いている。

 村田漢方堂薬局における電話相談は既に直接来られて十分に時間をかけて御相談後に、中医漢方薬学流の漢方薬の服用を始められた人達たちだけのものである。

2007年12月29日

ようやく一週間まとまって休めますね

小さい頃のボクチン

 本日土曜日の昼から一週間以上まとまって休めます。メールの送受信や補充注文の発送はほとんど年中無休であっても、薬局の扉を一週間以上閉じたままであることで、一年間の蓄積疲労が取れようというものである

 といっても、毎年必ずといっていいほど特別に漢方相談を行って欲しいという依頼があるが、もちろん今年もすべてお断りした。

 まったく見知らぬ人からの依頼のみならず、数年間くらいのおなじみさんまでがご家族の漢方相談に乗って欲しいとの、たっての依頼もあるから困惑することもあった。
 10年以上の常連さんではあり得ない依頼であり、ヒゲジジイが働きすぎで卒倒したらいけないからと、身を案じてくれるほどなのに(嬉涙)。

 このような年末年始の慌しい時に、そのような依頼電話も多く、少人数の薬局であるために無駄な時間を奪われ、店頭に来られている方のご相談が中断されたり、遠方への発送が遅延しそうになったこと多々もあった。
 
 多くの人は、遠方から来られるために、仕事を休んで来られているのに、上記のような無理な依頼をされる人達の話は、まったくもって得て勝手に思えてならない。
 年末年始の休暇中でなければ下関までは行けないから、あるいは里帰りのついででないと直接出向くことはできないと主張されるのである。

 繊細でデリケートなヒゲジジイの休暇を潰せというその根性が気に食わないので、そのようなデリカシーに欠ける人達には絶対に来て欲しくないと思うばかりであった。

 平日に都合をつけてわざわざ下関まで直接やって来られる人達こそ、よっぽどの思いで来られていることが分かるだけに、意気に感じて精魂を込め、へとへとになるまで無い知恵を絞りぬいて長時間の漢方相談を行うことが出来るのである。

 年末になってもまだブツブツ文句ばっかりブログに書いている(苦笑)。

2007年11月19日

村田漢方堂薬局の漢方相談

 昨日の【編集後記】の続き。

 村田漢方堂薬局の際立った特徴は、お気軽な御相談は真っ平お断りということである。お気軽になれるのは互いの切磋琢磨を通じて、多少とも気心が知れてからのことである。

 病気という深刻な悩みであるはずのものに、お気軽やお気楽に相談されたのでは、こちトラ堪ったもんじゃない。いっぺんでやる気を失って弁証論治の弁の字も出なくなる。

 これらのことはメインサイトの 
漢方薬・村田漢方堂薬局 のトップページにも触り程度は書いているし、
村田漢方薬局のポリシー このページにも書いており、ずばり本音を書いているのは、
直接面談による詳細綿密な漢方相談 このページである。

 こんな堅苦しいことばかり書くから、HPやブログをご覧になれば敬遠されることが多く、奇特な人だけが意を決してやって来られる訳で、皆一様にかなり緊張して来られるが、5分もすれば直ぐに打ち解けるのが通例である。
 一昔前の日本人的な感性をお持ちであれば大丈夫、実は想像以上にずっこけジジイである。

 上記のような堅苦しい看板を掲げて取っ付き難くしているのは、現代社会に蔓延する無礼者やクレーマー、慇懃無礼な野郎ドモ、あるいは直ぐに逆切れする「大和撫子とは対極にいる女性達」をあらかじめお断りしたいからに他ならない(苦笑)。

 先日も電話で本人の代理で父親が???病は漢方薬で治りますか?というナンセンスな問い合わせにタマタマヒゲジジイが受話器を取った。
 代理の父親が問い合わせるようではご本人のやる気が見えないので「いえ(村田漢方堂薬局の漢方では)治せません」とお返事してお断りした。ご相談を遠慮したい場合の謝絶文句は実に「治せません」に尽きるのである。

 ところが一週間後、本人を連れて来られ、みれば父親は以前当方の漢方利用経験者であった。そのヨシミで子供さん(といっても成人)に適切な漢方製剤を出すことになり、順調に経過している。
ラベル:漢方相談

2007年09月23日

家族間で考えが対立する場合の御相談の困難さについて

おたより:東海地方の女性薬剤師(漢方専門薬局経営

村田 恭介先生

暑さ寒さも彼岸まで・・・と申しますのに、今年の蒸し暑さには参りますね。
 先生は夏のお疲れはありませんか?

 私の方は、生まれて初めての目のトラブルで、1週間ほどパソコンも見ることができませんでした。
 帰宅後、遅くまで本を読みふける生活がたたったのか、先週の水曜日に突然、左目が二重に見え、車を運転すると対向車のライトがまるで花火をあげたようです。

 目の奥が痛み、涙も出てきます。もともと2.0の目なのですが、急性の緑内障かと思い、検査を受けてきました。お陰様で緑内障の気配はなく、ローガン(イヤな響きですね〜)の始まり・・・とのことで、嬉しいやら一抹の寂しさを感じるやら・・・。
 それにしても、突然にこんなことになるのかしら?と不思議に思い、杞菊地黄丸で様子をみていましたが、花火のように見えるのは、水の偏在と考え、苓桂朮甘湯を併せてみました。

 さほどパッとせず、小青竜湯に変えたところ、少し良いようです。
これは変だな?と思い、2週間ほど前からファンデーションを今までと違うものに変えていたことに気がつきました。
 やたらとパラベンの臭いがきついので、ちょっと気になっていたのです。

 翌日から、そのファンデーションを中止し、様子をみたところ、症状が軽くなってきました。
 アレルギーだったのですね・・・。小青竜湯のおかげで気がつきました。
 現在は、杞菊地黄丸+猪苓湯で、非常に調子がよいようです。
意外に周りにも、こんな方がいるのに、見落としていたかもしれません。

 先生は、沢山の本を読まれるのに、お元気でおられるので、さすがですね♪

 お話は変わりますが、本日のブログを読ませていただき、本当にガン患者さんへの対応は難しいですね。

 先日も、お母様が悪い例で、ご本人とご主人は抗ガン剤を体力が続く限りやりたい!との考え。
 息子さんは、いろいろと勉強しておられ、このままではどんどん体力が落ちるので、漢方と養生で回復させたい!とのこと・・・。しかしご両親は、高くてよくわからない漢方には猜疑的だけれど、状態が悪いので、それなら漢方でも・・・ということのようです。

 このようにご家族で考えが対立している環境で、うまくいった試しはなく、お力にはなれませんでした。
 病院の治療なら何十万も支払えても、数万の自費の漢方を高くて続けられない・・・
 と言われるのも、このような手合いで、少しでも変わった症状が出れば、それみたことか!と逆ギレされるパターンです。

 やはり、他のことを切り詰めてでも、自分の体に投資をし、漢方を効かせるために、辛抱強く養生をなさる方でなければ、ハナから止めておかれた方がよいですね。
 皆さん、サプリメント等で安易に助かるようなイメージをいだいておられるのかもしれませんが、消費者が無知なために、そのような金儲けの業者がはびこるのかもしれません。
 そういったものと、弁証論治に基づく漢方を一緒に考えておられるのだから、迷惑な話です。
 処方を決めるには、どれだけ詳しく説明されても、お会いしてみてみないと判断がつきかねることをご説明しても、なかなかわかっていただけないことが多いことにも、肝熱があがります。百聞一見にしかず・・・なのに・・

 このようなことに時間をとられると、頭がいっぺんに黄昏てしまい、次のご相談を受ける元気がなくなってしまいます・・・・考えてみれば、戦後の教育では、自分の体は自分で治す養生たるものは一切教えておらず、病気になったら医者に治してもらうのが当然の、おかしな世の常識なのですから、この部分から変えていかないといけないのかもしれませんね・・・。

 そのような意味でも、先生のお考えは、時代の先端をいっており、先生のブログで、自分の病気と真摯に向き合い、努力をされてゆく方が少しずつ増えてゆくのでは・・・?と思っております。

今日は長々とごめんなさい。
夏のお疲れがないよう、ご自愛ください・・・ね♪
                   かしこ


ヒゲジジイのお返事メール:おたよりありがとうございます。
 化粧品類のアレルギーは、本当に多いですね!

 男性では滅多に見られない現象が、女性たちにはしばしばみられる化粧品事故には、化けるのがマナーである人間社会の掟?に、お気の毒なこととご同情申し上げます(笑)などと、相変わらずストレートなことばかり吐き散らすので、皆に敬遠されるのですね。

 かといって反省の色が全くないので我ながら救いようがありません。
 ところで、

>ご家族で考えが対立している環境で、うまくいった試しはなく、お力にはなれませんで>した。

 とおっしゃるお言葉、まったくその通りですので、当方ではすでに何年も前から、御本人みずからの情熱で直接やって来られるひとだけの漢方相談に徹していますが、そのような場合でも、彼あるいは彼女の身内や御家族の足を引くような介入によって、手を引かざるを得ない事態も時には生じます。
 責任を誰かに転嫁せずにはおかない現代社会の風潮では、御家族の対立の巻き添えになることだけは絶対に避けるべきで、先生のお考えには全く同感です。
 ですから、

>病院の治療なら何十万も支払えても、数万の自費の漢方を高くて続けられない・・・
>と言われるのも、このような手合いで、少しでも変わった症状が出れば、それみたこと>か!と逆ギレされるパターンです。

 とはズバリご指摘の通りで、逆切れされるこちらの方は、そのために食事も咽喉を通らず眠れぬ夜が幾日も続いたことが若い時分にはシバシバでした。
 御家族の対立を乗り越えようと親身になっても、結局は主治医に苦衷を吐く勇気がない分それだけよけいに最も攻撃しやすい薬局薬剤師に八つ当たりされた多くの経験から、ここ二十年以上?は「君子危うきに近寄らず」に徹底しています。

 幸い、チェック体制を万全にしている関係で、実際に親しく御相談に乗っている事例は、すべて御本人の情熱があり、またご家族や身内にクレーマーが付随してないことを確認しているので、多くは掛け値なしにお互いに切磋琢磨できる方ばかりの御相談が続いています。
 そのような真剣な方たちばかりの御相談が続いているだけに、昨日のブログの内容こそ尤もな御相談であるだけに避けて通れない問題なわけです。胃がキリキリなりながらも、主治医に相談するもっとも適切だと思われる質問方法をあのように常々伝授している次第です。

 重大な疾患において、治療方法における御家族の対立が激しい場合には決して介入するべきではないので、ご相談も御遠慮願うのを鉄則とする考えは一見冷たいように見えますがどう見られようとも最終的には八つ当たりの対象にされてロクナコトはない。
 真面目に通われている人達へ使うべき貴重な時間を滅茶苦茶に奪われ続けるわけですから、もっとも避けたい事態ですよね。

 その点では、ヒゲジジイの薬局では少数精鋭の真剣・真面目な人達ばかりを選択させて頂いていますので、邪念なく互いに切磋琢磨できる環境を維持し続けているつもりです。
 そういう点でも、先生も同様なお考えであることにとても嬉しく思います。
どのような時代が訪れようとも、漢方専門薬局の薬剤師こそ、漢方の専門家としての矜持を忘れるべきではないと存じます。


【追伸】朗報です!
突如奇特なメーカがあらわれ、ヒゲジジイの年来の訴えが稔りそうです。補気建中湯のエキス剤製造の許可取得がほぼ決定となりました。
 こちらの希望通りの配合比率と生薬使用で、理想的な製剤が出来上がるはずです。メーカーも一流ですので、期待が持てます。様々な手続きが必要なため、実現は2年後くらいになりそうです。

                    村田恭介 拝

2007年08月22日

「院内暴力 信頼に傷」 と題した読売新聞記事           (8月19日の朝刊)

 タイトルのような記事が新聞に掲載される時代である。日本国民のすることとは到底思われない行為である。
 記事中で印象的な記載は
医師と患者の力関係が変化している・・・患者の診療費の負担割合が増えたことで、医療サービスを買っているという権利意識が患者側で強まり、「医師と患者は対等以上」という感覚を持つ人が増加している。
という日本看護協会の小川氏の説明である。

 各地の病院は医師不足で悲鳴をあげている上に、思い上がった患者やその家族による暴言や暴力に泣かされては踏んだり蹴ったりだろう。
 歯科医は歯科医さんで、日本全国のコンビニの四万よりも多い7万以上の歯科医院。過当競争に追われて凄まじいバトルといわれるから、一昔前とは隔世の感がある。ワーキング・プアの職種の一つとさえ言われる時代である。

 一方、我々漢方専門薬局はどうか? 意外にまだまだ希少価値があってですね〜〜〜、マナーの悪い連中や逆切れするような無教養な男女をあらかじめ選別して相談拒否することができる。
 ヒゲジジイの薬局ではその数、毎年膨大である(苦笑)。

 その点、病院では法律上、診療拒否はできないのでお気の毒というほかない。

 漢方薬局が相談拒否、販売拒否が出来る理由は何か?
 税制上、なんの優遇措置もなく、一般商業と同様な扱いをされている関係上「イヤな客には売るな!」でよいのである(呵呵大笑!)

2007年08月20日

逆切れ女性の多いこの日本にもはや明日はないだろう

 昨日のような逆切れ女性の例はこのブログはじまって以来の初の椿事であるが、電話では毎年何例もある。実に女性達ばかりの逆切れである。
 男性では不思議と、ない!
 ヒゲジジイの筋力?が電話で見えるはずもないし、多くは女性薬剤師が電話の受付だから、男性の方が日本人的な感性を維持している割合が強いということだろう。

 先日の土曜日の午後、初老らしき男性からのお電話に、今日はお休みで月曜日からです、という女性薬剤の応対。
「相談だけでよいんだが・・・」という言葉に、
「当方はご相談だけというのはやっておりません」
「お宅は普通の薬局だろう〜〜〜?!」
「いいえ、普通の薬局ではありません、漢方専門でオブラートも体温計も置いてない薬局です」
 
 問い合わせの相手が女性だった場合、このような返事を同様に行っていたら、おそらく半数近くは逆切れであろう。これまでも、しばしば女性の逆切れには遭遇して慣れっこにもなってきたが、もはやヤマトナデシコも何もあったもんじゃない。

 男性だから素直に引き下がってくれたが、開局日の慌しいときに単なる相談だけで貴重な時間を奪われたくないので、感じが悪いと思われても、正直に当方の方針をお伝えしている。8月14日のブログにも
 一旦、直接お会いして漢方相談を経て後、お薬をお渡しする縁が出来たからには、そのご縁をとても大切にするかわりに、単なるお問合せなどの新しい人には、とても警戒心が強いということでしょうかね〜〜、いずれのお問合せに対しても、ほとんど反射的にお断り口調になってしまってるんですよね(苦笑)。
 と書いたばかり。

 つまり、逆切れするような女性は断じて受け付けないので、常連さんや最近のお馴染みさんにしても、すべて古きよき時代の日本の奥ゆかしい雰囲気の薬局であると、いつも誇っている通りである。

 ガラが悪いのはヒゲジジイだけ!
 村田漢方堂薬局のお馴染みさんにはヒゲジジイ特有の逆説やレトリックに一々腹を立てるような無教養で馬鹿な女性は皆無である。

 しかし、思い出してみれば一度だけ、15年前だが、男性に逆切れされたことがあった。糖尿病と心疾患の相談だったが、こちらが検査数字は如何ですか? と訊いたその訊ね方が癇に障ったらしく、

「お前が病院に電話かけて訊けっ!」と突然怒鳴りだすのである。見るからにコワモテムードの男性だから、勢い凄まじく罵りまくって止まらない。

 ヘビー級のフォアマンがリングに再帰して頑張ってた頃だから、まだヒゲがなかったヒゲジジイも昔を思い出して煽られ、サンドバックを再開していた頃である。血の気がまだまだ多かった。
 じっとオトコの喚く悪態を聞いていたが、とうとう我慢ならず、「フザケルナー!」と大喝を浴びせ、今にも張り倒しそうな勢い。(ボクシングって反射的に手が出る場合がある。)

 ひるんだ巨漢オトコは、「警察を呼べ〜〜〜!」と来た。警察には同級生が近くにおり幸いなことを言ってくれる、みずから豚箱に入りたいらしい・・・・・・・・この話はこの辺で止めときましょう。


 こんな話よりも、考えてみれば明日から9日ぶりに仕事である。明日こそ逆切れするような無教養な女性に遭遇しませんようにっ(祈願!)

2007年08月19日

真剣勝負の気合が全く通じない問答(噛み合わないとこのような事態に=無礼千万な逆切れメール)

性別 : 女性
年齢 : 40歳〜49歳
お問い合わせ内容 : 漢方について調べておりました所、先生のサイトを拝見いたしました。

 早速ですが、相談です。75歳の父が、血尿が出て、病院でAPS検査したところ、前立腺がんの疑いがあるので、詳しく検査をした方が良いといわれました。
 母が漢方を飲んでいて、何年か付き合いのある漢方の薬剤師の方から、漢方薬を買い(父の状態をどのように話したかは分かりませんが)父に漢方を飲ませています。
 何を処方しているのかは分かりませんが、血尿は止まりました。
 他の自覚症状は現在無いようです。
 地方のため、他の病院でないと精密検査が出来ないので、他の病院に検査を依頼しに行きまして、その時にもう一度APSの数値をはかりました。
 漢方薬を10日程飲んでいました。数値は前回より下がっていました。医者は不思議がっていました。漢方薬を飲んでいることを話さなかったのだと思います。

 それでも数値は高い方でしたので精密検査は受けることになりました。数値が下がっていたので、喜んだ母は、精密検査をする前にも漢方薬を飲んだまま精密検査をさせるつもりです。

 このまま漢方薬を飲んで、検査を受けていいものでしょうか?
 私としては、今の段階で検査前に漢方を飲むことは、検査に影響があると思い、飲まない方が良いのではと思っています。
 飲んでいることを医者には話すべきだと思うし、今現在、はっきり前立腺がんだと宣告されたわけではないので、どのような漢方の処方をされているのかもわからないので。

 しかし、母は聞く耳を持ちません。父もそれで納得しているので良いと言っています。
 このような状態で、検査を受けていいものなのでしょうか?
 
 長くなり申し訳ありませんが、このようなご相談ですが、アドバイスいただけたら幸いです。


ヒゲジジイのお返事メール:  結果的には明らかに効果が出ているらしい漢方薬を、検査のために服用を中止すべきではないか?とお考えの貴女の本末転倒した考えにはまったく理解に苦しみます。

 検査そのものは治療でもないのに、世の中には検査そのものがさも素晴らしい治療のように錯覚を起こされているオメデタイ人が多い現実には苦笑を通り越して絶句するのみですよ。

 明らかに効果が出ている漢方薬を、検査があるからという理由で止める理由がどこのあるのでしょうか? 
 もしも検査によい影響が出たらますます嬉しいことではないでしょうか?
 検査の為に治療を遅らせる〜〜〜それほど漢方はチャチなものではありませんよ。
 悪性のものであっても、初期癌などでは一部の医師は漢方薬の服用を禁止する同じ医師が、次第に進行して西洋医学的には手の打ちようがなくなると、今度は一転、漢方薬でも健康食品でもお好きにドウゾどうぞ!と180度発言が異なる現実をどう思われますか?

 以上は、あくまで個人的な見解ですので、すべては貴女様の自己責任で御判断下さいませ。


折り返し頂いたメール:早いお返事をありがとうございます。
 私は、漢方薬を否定しているものではありません。
 私自身も漢方を現在飲んでおります。
 効果が出ていることを認めております。
 漢方だから、やめたいといっているのではありません。
 先生もおっしゃっているように、きちんと検査を受けてから、病名や体の状態がはっきりとわかってからでも漢方を処方したいと思っていた次第です。

>  検査そのものは治療でもないのに、世の中には検査そのものがさも素晴らしい治療のように錯覚を起こされているオメデタイ人が多い現実には苦笑を通り越して絶句するのみですよ。

このようなことなど思ったこともありません。

>  検査の為に治療を遅らせる〜〜〜それほど漢方はチャチなものではありませんよ
 
 このようなことも思っておりません。

> 悪性のものであっても、初期癌などでは一部の医師は漢方薬の服用を禁止する同じ医師が、次第に進行して

はっきりと癌であるのか、そのステージがどの程度なのか、体の状態も現在分からない状態で、漢方を飲んで検査をしても良いかどうか、お聞きしたかっただけです。

 検査は2週間後です。前立腺がんは進行が遅いので、この間に、漢方薬をやめたら、手遅れになるのでしょうか?

> 西洋医学的には手の打ちようがなくなると、今度は一転、漢方薬でも健康食品でもお好きにドウゾどうぞ!と180度発言が異なる現実をどう思われますか?

 それは、私に対しての言葉ではなく、ご自分のブログにお書きください。
 このように人を、軽蔑したようなお返事をされるとは思っても見ませんでした。
真剣に相談をしたものに対してのお返事とはとても思えません。
漢方を否定でもされたとお思いになられたようですね。
とんだ、勘違いです。


【編集後記】:最後のお返事メールとしても送付済み 人が真剣に個人的な見解を送ってあげても、決まって女性なんである、自分に気に入らない返事が返ってくると逆に噛み付かれる。
 ヒゲジジイに質問すれば、真剣勝負の返事が返って来るくらい覚悟すべきはずだが、親切をアダにするのは決まって女性達である!
 質問してチヤホヤされると思ったらお門違いだ。本当の真剣勝負というものはこのように匿名でなく、堂々と本名でやってますけどねっ・・・・
 そりゃ〜〜多少は軽蔑もしますよ。匿名で来た質問に対して、しかも内容が内容ですからねっ!

 実に検査までの2週間を侮る気が知れませんよ。 せっかく効果が出ており、ましてや御本人夫妻がそれでよいと納得しているものを・・・!

 今後はご本人でもない身内やご家族からのお節介な質問に対するお返事はしないことにする。相手は匿名だ。こちらの回答が気に入らぬとこの通り、匿名で喧嘩を売られた日にゃ立つ瀬がない。


折り返しヒゲジジイの懲りない老婆親切メール:
 
  生死事大(生死事大)
  無常迅速(無常迅速)
  光陰可惜(光陰惜しむべし)
  時人不待(時人を待たず)


折り返しのメール:ご自分の2回目の返事だけはサイトに乗せるとはあきれましたね。

 散々人をこき下ろしておいていい気なものです。

 ご自分の言葉でまともに返事を返すことも出来ないとは

 このサイトを見つけたときに、先生が「漢方薬を考える前に、病院における「諸検査」「標準治療」を充分に受けてから、それでも不十分という場合に、初めて漢方薬の利用を考えられても遅くはないはず」とおっしゃっており、その考え方に私としても賛同しての相談だっただけに、残念です。


お返事メールを送るとしたら:原則論ばかりふりかざさないで、臨機応変さや融通性はないのでしょうか?

 すでに漢方を利用しておられてしかも効果が出ているというのに、こういうのを相手をやり込めるためのコジツケというものです。あまりに考え方が硬直していやしませんか? 
 だからやはり最初にお送りしたメールの内容は正解だったと思いますよ。やはり貴女の気に入るようなお返事とは断じてなりそうもありません。
 なお、金輪際、これ以上無礼なメールを受取るつもりはありませんので悪しからず。


(今回の匿名中年女性による不遜なメールを受けてはじめて受信拒否設定の存在価値がよく理解できた。)


関連参考ブログ: 漢方薬を止めさせようとする身内のお節介

2007年08月14日

連休だからといって遊んでる訳じゃない・・・やっぱり仕事をしてるんですよ

 毎年、盆と正月は一週間前後休みを取っていることは数日前にも書いた
 でもね〜〜っ、毎年やっぱり休み中もかなり仕事をしてるんですよ。電話はポツポツかかって来るし、メールはかなり頻繁に入って来るし、既に薬をお出ししている人では、遠方で再々は来られない人には、連絡が入れば送って差し上げているし、とりわけ13日は開店日と同様に忙しかった。
 薬局の入り口を開けてないだけ気が楽というもの。

 近隣で休みと知らずにやって来られた人で、既に薬が決まっている人は例外的に入り口を開けて、無駄足にならないようにしてあげたし・・・結構、忙しい月曜日だった。
 但し、例によって電話によるストレンジャーからの依頼はすべてお断り。
 まず、親が代理で高校生の肥満を漢方薬で何とかならないだろうか、というお問合せ。肥満なんて、漢方薬でヤル気でやれば、比較的順調にスマートになれるものだが、そもそも子供は苦手だ。親が当方の漢方薬服用経験がない限りはお断りである。もちろん休み中には、一切、新人さんは受け付けていない。
 
 次の電話は、帰省中だが常用している辛夷清肺湯を分けてもらえないかというお問合せ。(見ず知らずの人に、製造元の違いなどでトラブルになるのがオチだから)これまで購入されているところでお求め下さいよ、と女性薬剤師がお断りしていた。

 本日14日はさすがに本業は暇になったが、やはり地元のまだ数回目の新しい人で、まさか休みだとは思わなかったというご夫妻に特別に入り口を開けて決まった配合をお渡しした。

 一旦、直接お会いして漢方相談を経て後、お薬をお渡しする縁が出来たからには、そのご縁をとても大切にするかわりに、単なるお問合せなどの新しい人には、とても警戒心が強いということでしょうかね〜〜、いずれのお問合せに対しても、ほとんど反射的にお断り口調になってしまってるんですよね(苦笑)。

 逆にそちらのほうもヒゲジジイに警戒心を持っているでしょうが、こちらだってというか、こちらこそ自己責任能力のない虚妄の正義がはびこるこの日本社会にあって、嫌な客には貴重な漢方薬を売りたくない、というのが本音かもしれないね。

 給食費も払わない非常識な連中が跋扈する日本社会だもの、こちらだって警戒しますよ。
 しかも、患者さんがいつの間にか患者様に昇格してしまったこの國だもの。いまにきっとカルタゴのように消えて無くなるでしょうよ、魑魅魍魎が跋扈するこのクニは・・・