2021年04月01日

コロナ鬱による様々な体調不良

 コロナがいつまでも収束しないために、新たな体調不良で西洋医学治療を頼って、各科を回っても却ってますます悪化。

 過去の持病を漢方治療で治っていた人が、久しぶりに新たな病状の漢方相談で、メールや電話で相談を持ち掛けられる人が後を絶たないが、過去の体質を熟知していることが多いので、できるだけ直接来局せずに、メールでの往復や電話相談で適切な漢方薬類を送付している。

 今週の月曜日にもそのような電話がかかって来ていたが、月曜日も火曜日も、発送依頼がたくさん重なって、ゆっくりと電話相談に時間を取れそうにもなかったので、病状の概略だけをお聞きして、水曜日以降にあらためて電話をかけなおされることをお願いしていた。

 ところが、こちらは、すっかり忘れていたのが、今日になって電話がかかって来たので、せっかくだから、じっくりと時間をかけて一連の諸症状をお聞きして分析したところで、まずは黄連解毒湯+香蘇散という、かなりユニークな組み合わせで効果の有無を確かめてもらうことになった。

 数年以上前に、激しい疼痛を伴う間質性膀胱炎(←病院の診断)が、猪苓湯+六味丸+白花蛇舌草という極めてオーソドックスな配合で快癒していた人で、こちらの方は、現在に至るまで、まったく再発の兆候はない。

 コロナ鬱関連では、多くの場合、柴胡加竜骨牡蠣湯・四逆散・半夏厚朴湯・香蘇散・加味逍遙散などを主体に、具体的な病状に合わせた他方剤の併用を必要とすることが多い。

 今回の相談者の場合、以下の症状が始まって病院で投与されている弱い降圧剤を常用中ながら、平素は低いくらいの正常血圧なのに、不安を感じて耳塞がりが始まると、急に顔が火照って血圧が急上昇するという一連の発作的な症状を、1日に何度か繰り返しているというので、まずは上記のような配合で様子をみてもらうことにした。

 但し、黄連解毒湯は服用量の調節可能な錠剤を用いて、状況に応じて増減してもらえるようにして、服用中の疑問点は、必要に応じて電話してもらうことにしている。
 応援のクリックをお願いします 健康・ダイエットランキング

2012年04月01日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月01日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:コロナ鬱

2021年03月02日

コロナ鬱の妙薬は

 昨年来、コロナ感染の不安から、精神的に落ち込む人達が、爆発的に増えている。

 だから例年になく、その筋の漢方薬類の需要が高まっている。

 コロナが終息するまで、一見さんはお断りしている我が薬局でさえ、この通りであるから、さぞや世間の漢方薬局では、コロナ鬱関連の相談が爆発的に増えているのではないだろうか?

 昨日の報告でも、地元の女性が、漢方薬2種類で、超即効があったという喜びの報告を持って補充に来られたが、いつも某国ドラマを見ることで気を紛らわせていたというので、とんでもない話、それが却って精神を蝕んでいたのではないのか?

 もっと元気になりたいと思えば、昨今、NHK大河ドラマではじまったばかりの、渋沢栄一の伝記『青天を衝け』を見るべし、と薦めたことであった。

 昨日さらには、関東で介護職の女性も、同様にコロナ鬱に陥っているところへ、3種類の漢方薬で、超即効を得たのと連絡と、補充注文もあった。

 ともあれ、昨今、テレビではロクな番組がないと嘆いていたが、久々に、個人的には『坂の上の雲』以来、最近では珍しく、日本人としての誇りと元気を取り戻すドラマを、NHKがやってくれたと拍手喝采である。

 といっても、日曜日の就寝前のせっかくの時間帯に、またもや某国のドラマとは、いっぺんに興ざめである。
応援のクリックをお願いします 健康・ダイエットランキング

2012年03月02日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年03月02日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2019年10月05日

メールで「鬱病」のご相談ではあるが・・・

【ブログへの転載の可否 】 ブログ転載応諾
【年齢 ・性別】40歳〜49歳の女性
【地域】九州地方
【ご意見やご質問をどうぞ】はじめまして。
 ご相談お願いしたくメールさせて頂きました。

 現在4?歳です。鬱と診断をうけ治療20年です。
 今年7月に薬をやめて認知行動療法でいこうと医師に勧められやる気になっていた矢先に抗うつ薬の断薬後ひどい離脱症状が出てアカシジアと思われる症状も出て、その為また抗うつ薬や抗不安薬、眠剤を飲んでいます。

 でも変わらず副作用が強く出ますし服用の恐怖や離脱症状の恐怖から、何としてでも薬を減薬、断薬したいと思っています。その為漢方の力を借りたいと思ってやっと見つけた内科で漢方医の先生に処方して頂いて2カ月になりますが症状改善されてるのか分からず、1日を過ごすのがやっとでむずむず脚症候群の症状や苛々や不安に悩まされる苦しい毎日です。

 現在、こちらではツムラの桂枝加竜骨苓湯、半夏厚朴湯、加味逍遙散を朝晩2包ずつと不安や苛々がとても強い為にその様な症状が酷い時にと抑肝散を日に2包。

 結局毎日抑肝散も欠かさず日中と寝る前に飲んでいます。心療内科での薬も定まらず不安は増すばかりです。体重が5キロ位2カ月で落ち体力が落ちていましたがここ1カ月はやっと食べれる様になりました。(15?cmで現在体重4?kg)ですが、むずむず脚症候群の症状もあり落ち着かなさが余計酷くなっています。

 症状は抑うつと酷い苛々に不安と微熱に落ち着かなさに困っています。
 心療内科では酷い離脱症状によって元々の不安体質が増し神経症の様な状態との診察です。

 体力が回復してきたら伺って診て頂けますでしょうか?
 それまでに服用する漢方でアドバイス頂けると幸いです。
 どうか宜しくお願いします。



【お返事メール】


 村田漢方堂薬局では、真面目な人が罹るうつ病でも、比較的スムーズに抜け出せた人もいれば、常連さん一族の中の息子さんなどは、パニックとうつ病のせいで、一流企業を2社も退職せざるを得なくなり、家に引きこもっていたところを多種類の漢方薬によって、社会復帰することができたのものの、いまだに漢方薬は手放せないながらも、実生活に自信をもたれて、めでたく結婚もされて二児の父親になっていますが・・・。

 もっとも重症だった女性は若いころから、病院の抗うつ剤だけでは効果が弱く、常に当方の漢方薬と併用することで、40年近く、最近は80歳を超えて、お孫さんの成長が楽しみで、昔のように死にたいという思いは皆無となったと後期高齢の人生を楽しまれています。

 当方では、真面目系の人達が陥る真の「うつ病」では、さいわいにも根気のある人達が多く、長期間の服用を覚悟され、また自費の漢方薬だけに、通常の漢方薬だけでは効果が弱い場合は、高貴薬でもある麝香が配合された製剤(10日分でも1万円を超える)を追加することで、ようやく効果を発揮した例など、珍しくはありません。

 ところで、こうしてメールでお問い合わせされるのは、きっと迷いがおありなのではないかと存じます。

 このようなお尋ねがあったケースで、根気よく通えたり、続けられたケースは少なく、ちょうど先日もブログで書いたような、

2019年10月01日 消費税アップ前夜までの喧騒が終わったと思ったら・・・

 というケースが、あったばかりですが、突然来訪された関西の男性以外の、迷いに迷って来られていた県内の女性2人は、おそらく長続きしないかもしれません。

 皆さん病気で苦しんでおられるのは重々承知のこととはいえ、迷われている人に、甘い言葉をかけてまで、苦労の多い弁証論治の思案を行うわけにはいかないのが実情です。すなわち、

>体力が回復してきたら伺って診て頂けますでしょうか?それまでに服用する漢方でアドバイス頂けると幸いです

とのことですが、なんともお返事に窮する次第、お許し下さいませ。

応援のクリックをお願いします


2019年07月26日

パキシルの離脱症状が1日で済んで、ホッと一息のパニック障害

 これまでパキシルを中断して、激しい離脱症状に苦しんだことを2度経験しているという女性。

 主症状は、いわゆるパニック障害だが、通院治療では治らず、かといってパキシルは飲まないより飲んだ方がマシであるが、地獄のような苦しみが消えるわけではないので、新規に漢方相談に訪れた。

 胸苦しさや動悸、めまい、吐き気など、諸症状をすべて書くのは省略するが、柴胡加竜骨牡蠣湯+四逆散という典型的なタイプとみて、この2種類のエキス製剤を併用してもらったところ、僅か5日間!で再来されて言われるには、7割程度諸症状が消滅したという即効。

 漢方薬が効いても、うかつにパキシルは中断すると、反動が怖いので、しばらくは併用するように伝えておいたのだが、漢方薬をはじめると同時にパキシルを完全に中止したという。

 離脱症状はまる1日激しかったものの、それだけで終わって、その後は以前のような、幻覚を伴うような激しい離脱症状はないという。

 というところで、ちょうど昨日、医療関係者の女性の例。
 もともと四逆散+大柴胡湯などで、鬱症状が軽減していたところで、しばらく中断していたら、やや再発気味となり、かかりつけの婦人科で紹介された病院に行ったところ、パキシルを投与されたという。

 これには驚いて、こんなことなら自費の漢方薬の方がはるかにマシだと思いなおして、パキシルを廃棄処分して、再来されたといわれるのだった。

 過去、重度のパニック障害の男性の例では、村田漢方堂薬局に相談に来られる前は、パキシルを中止したために、激しい離脱症状に見舞われたという。

 彼の母親に言わせれば、間違って人をあやめやしないかと、少々の心配ではなかったという。

 また、これは十数年前のことだが、東北地方の女性が、頑固な後鼻漏に悩まされ、耳鼻咽喉科を転々としても治らず、しまいにはパキシルを投与されて、服用1回にして激しい嘔吐に見舞われ、恐ろしくなって直ぐに中止。やむを得ず、遠路はるばる本州の西の端の村田漢方堂薬局に漢方相談に来られた人もいたが、初回から激しい副作用に見舞われたことは、却って幸いだったと言えるかも知れない。

 その他、過去、パキシルの離脱症状の激しさに恐れをなして、西洋医学治療を諦め、漢方治療を求めて来られた人は、多数にのぼる。

 現在に至るまで、各科の西洋医学治療では、あまりに安易にパキシルを投与されるのは、甚だ疑問なしとしない。

 関東の女性の話では、通っていた病院で、ある女性の患者さんが、パキシル中毒なのか?パキシルの投与を求めて泣き叫ぶ姿を見て、西洋医学治療が怖くなって、遠路はるばる漢方治療を求めて、下関に通い始めた人もあった。

応援のクリックをお願いします

2012年7月26日体調を壊して50日になる茶トラのボクチン(8歳)
2012年7月26日体調を壊して50日になる茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

2019年07月06日

昨今流行の機能性ディスペプシアは、昔の胃神経症といわれたものか?

 ヒゲジジイ自身、大学生時代に胃神経症と心臓神経症が合併して、治すのに大変な苦労をした経験がある。

 昨今であれば、当時のヒゲジジイ自身の胃神経症は、機能性ディスペプシアと診断されたことであろうし、心臓神経症は、パニック障害と診断されたに違いない。

 もちろん、数十年以上前に、いずれも完璧に根治して、それらの名残は皆無であるが、仕事上は、これらの診断名を病院で授けられても、西洋医学治療や保険漢方でも治らず、村田漢方堂薬局に救いを求めて来られる人は、後を絶たない。

 いずれの疾患も、ヒゲジジイ自身が経験あるだけに、その自覚症状の苦しみのみならず、精神的に地獄の苦しみを味わっているニュアンスがよく理解できるので、漢方薬を最後の手段として来られる人達は、根気がある限りは最終的には8割以上の改善を得ている。

 これが縁で、これらの疾患を機会に、ほぼ全員が大の漢方薬フアンとなっている。

応援のクリックをお願いします

2010年7月6日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月6日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2017年12月24日

常習便秘や不眠症などの漢方薬が幸いにもシャープに効く場合、臨機応変に服用回数や服用量を減らすべし

2008年12月24日の茶トラのボクチン(4歳)
2008年12月24日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 前回の 2017年12月23日 効果のある漢方薬を出してくれている漢方薬局を、もっと信頼してもよいのでは? の続き

折り返し頂いたメール:

 お忙しい中お返事をいただき、ありがとうございました。

 私もその看護師さんと同様に、杓子定規に服用量を守っておりまして今日からは飲む量を自分なりに加減調整していきたいと思います。

 今まで漢方薬は数ヶ月かかってゆるやかに作用するものと思っておりましたが
帰脾湯を飲んであまりの効果の早さと強さに正直驚いておりました。

 ますます寒さが厳しくなりますが、お体に気をつけて、年末の忙しさを乗り切ってください。

 痛快なブログの方も楽しみにしております。

1日1回、今日も応援のクリックをお願いします

2008年12月24日の茶トラのボクチン(4歳)
2008年12月24日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2017年12月23日

効果のある漢方薬を出してくれている漢方薬局を、もっと信頼してもよいのでは?

2010年12月23日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年12月23日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:40〜49歳の女性
【 地 域 】:東北地方
【 具体的なご職業 】:専業主婦
【 お問い合せ内容 】:
 はじめまして。すみませんが、よろしくお願いします。

今年春からいろいろあって夜、悪夢にうなされたり、起きる事が増えました。安定剤を出され何度か飲みましたが、逆に気持ち悪くなってやめました。

 それで近所の漢方薬局で帰脾湯(小太郎製薬)を出されて飲んでいます。それを飲むとだいぶよく眠れて起きるのもほぼ無いか一回に減りました。

 あと、謎なんですが私は風邪でもないのに体温がなぜかいつも37度以上あるのに手足がすごく冷たくて寒いので、1ヶ月くらい前から追加で柴胡疏肝湯(松浦漢方)も飲んでます。飲むとスーッと気持ちが良いのと飲みやすいので飲んでますが手足は温かくなりません。

 帰脾湯は1日3包なんですが、これを普通量飲むと日中も眠気がすごくて朝起きるのも辛い位です。

 漢方薬を飲んでこれほどまでに眠気が強いというのは、副作用ですか?それとも逆に眠気が無くなるまで飲んでたくさん寝たほうがいいのでしょうか?帰脾湯は効くので手放せません。

2010年12月23日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年12月23日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:


 高体温に関しましては、基礎疾患がないかどうかを一度しっかり病院で検査してもらうとよいと思いますが、本態性高体温症のように体質的なもので、それほど心配が要らない場合も多いようです。

 ご質問の漢方薬の帰脾湯の効果の問題ですが、些か贅沢なお悩みで、これこそ臨機応変に、夜だけ1回の服用にしてみるとか、服用回数を減らせば済む問題でしょう。

 以前、ベテランの看護師さんが、ある疾患で同時に重度の便秘症を伴っていたので、大黄を併用していたのですが、規定量でしっかり排便があるようになり、喜ばれていたところ、数ヶ月後にはやや出すぎるようになったと、深刻な顔をして相談されます。だったら大黄の服用量を減らせばよいじゃないですか、とお返事すれば、「えっ、減らしてもよいのですか!?」と驚かれたのには、こちらのほうが驚かされました!

 ともあれ、このようなアドバイスも、通われている漢方薬局さんに相談されれば、同じようなお返事がありそうなものです。

 遠方のこちらに相談されるよりも、比較的フィットした漢方薬を出してくれている、その漢方薬局さんに親しく相談されれば、手足の冷えの問題でも、いずれは当帰四逆加呉茱萸生姜湯など、あるいはそれ以外でも適切な漢方薬を提示してもらえるはずです。

 もっと、その漢方薬局さんを、信頼されるべきではないでしょうか?

1日1回、今日も応援のクリックをお願いします

2010年12月23日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年12月23日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2017年06月17日

高血圧に不安・動悸に重度の疲労倦怠感に数日で即効

2010年6月18日のボクチン(6歳)
2010年6月18日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 トリプルショックにより、年々体調を崩すこと5年目にして限界に達し、人に紹介されて来られた医療関係者。

 漢方的には初心者でも考えられる定石、柴胡加竜骨牡蠣湯に、高濃度の牛黄を必要に応じて頓服。

 僅か5日も経たないうちに、血圧はまったく正常となり、気分も落ち着き、疲労倦怠感もかなりなレベルに軽減。

 高血圧は通常なら、漢方薬類ではそれほどの即効は期待できないので、病院の降圧剤の併用を推奨するところだが、既に病院から出されている降圧剤では、あまり効果がないばかりか、胃障害を生じて継続できないという。

 ところが、柴胡加竜骨牡蠣湯によって、ためしてみると降圧剤による胃障害は生じなくなったので、継続できるかもしれないといわれる。

 しかしながら、漢方薬使用前に、それほど胃障害を生じていた降圧剤は問題だから、他のフィットしそうな降圧剤に切り替えてもらうべきことを伝える。

1日1回、今日も応援のクリックをお願いします

2010年6月18日のボクチン(6歳)
2010年6月18日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 
ラベル:高血圧

2016年11月19日

他人から見れば、あまりに贅沢な悩みに思えても、実際には親子ともども深刻な苦悩に、四逆散が著効を奏した実例

2009年11月19日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月19日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 モンスターペアレントやモンスターチルドレンが跳梁跋扈する平成時代になって、村田漢方堂薬局では、常連さんやお馴染みさんのご家族でない限りは、子供さんや超ご高齢者の漢方相談は絶対にお断りしている。

 モンスターの連中に真面目に付き合っていたら蟻地獄に嵌まるので、絶対に敬遠すべきだが、同業者には親切をモットーとするあまり、だれかれなしに受け入れてノイローゼ気味になっている人もいると聞く。

 それはともかく、数十年前の話だが、子供さんが某私立大学の進学が決まっていたものの、後期試験の東大の文Tには絶対に受からないだろうと思っていたところ、案に相違して思いがけず合格してしまったという。

 もちろん大いなる謙遜が含まれているだろうけれど・・・

 ところが入学後、回りの人達を見ていたら学力優秀な人達ばかりで、それに恐れをなし、まったく自信を喪失して大学に通えなくなったという。

 地方の公立高校から遠く親元を離れて、いわゆる五月病の一種だったのだろう。

 そこで、母親の懇願により、四逆散を飲んでもらったところ、みるみる自信を回復し、念のため夏休みが終わるまで服用された。

1日1回、今日も応援のクリックをお願いします

2010年11月19日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年11月19日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:四逆散

2016年11月06日

短期間で治ったと思っても、漢方薬を休んだところ、間もなく症状の一部が再発した

2009年11月06日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月06日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 調子が良いので、3種類の漢方製剤(釣藤散だけでなく、牛黄製剤や麝香製剤というやや高価な製品も含む)を中断したら、間もなく一部の症状、不整脈と耳鳴りが再発したといわれて、土曜日に慌ててやって来られた。

2016年10月28日 続けないといけませんかね〜っ?

 上記のブログの、その後の話だが、やはりほんの数ヶ月の連用くらいでは、根治は無理だったようで、いくら即効があっても、長期間続いた頑固な症状を9割以上の安定したレベルに体質改善を行うには、比較的長期間を要するものである。

 でも、ご本人が自信がついたと思った時点で、適当に間引いた飲み方になっても、構わないと思う。

 使っている製剤が、もともと即効性があるのだから、そのように適宜使ってみるのでよさそうだと、ご本人も述懐されている。

 但し、人によっては、二度とあのような苦しい症状は御免だといって、症状が落ち着いても、徹底的に数種類どころか、多種類の配合で、数十年以上しっかり欠かさず続けている人も多い。

 そのような人たちは、こちらが余計な口出しをしなくとも、漢方薬類がなくてはならない日常となっている。

 だから高齢になってもボケないし、もっと素晴らしいことには、悪性腫瘍に見舞われる人が皆無に近いのだから、フィットした漢方薬類を長期間続けることは、明らかに癌予防としても、素晴らしい能力を発揮していると思われる。

1日1回、今日も応援のクリックをお願いします

2009年11月06日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月06日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2016年11月02日

退職したら柴胡加竜骨牡蠣湯が不要になった

2008年11月01日のボクチン(4歳)
2008年11月01日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 長期間愛用していた柴胡加竜骨牡蠣湯は、人間関係に嫌気がさして1年早めて退職したところ、まったく不要になったといわれる。

 以前、腸内のポリープが気になって、某製品を常用することで、あっさりと消滅したので、そちらの方の製品はがん予防のつもりで、その後もずっと続けられているので、補充購入に来られたときの報告である。

 勤務内容の詳細は尋ねなかったが、自身の命にもかかわるやや危険な仕事だったとか。

 加えて人間関係のストレスが重なることで、思い切って予定より1年早めて退職されたところで、頼りにしていた柴胡加竜骨牡蠣湯がまったく不要になったと喜ばれていた。

 いくら熱心に健康診断やがん検診を受け続けても、却って寿命が縮むという統計があるが(⇒参考文献:「がん検診」受けた人のほうが、受けない人より早死にするのはなぜ? )、健康診断やがん検診を受ける暇があったら、ストレスを軽減する工夫こそ、元気で長生きする秘訣に違いない。

1日1回、今日も応援のクリックをお願いします

2008年11月01日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年11月01日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母

2016年10月28日

続けないといけませんかね〜っ?

2009年10月28日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年10月28日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 ほんの数ヶ月もしないうちに、あれだけ苦しまれていた原因不明の微熱眩暈耳鳴り動悸不整脈が雲散霧消した女性。

 もともと明るく素直な性格のようで、アッサリと不安感も吹っ切れたらしい。

 こちらの腕がよかったからなんて自慢したいとも思わない。
 弁証論治に苦労するときは、とっても苦労することもあるのだから(苦笑。

 あやしいと思った時だけ、頓服的に飲んでいたら、症状も滅多に出て来ないという。

 こんなにアッサリ即効が出るのは、よっぽど前世の行いがよかったのでしょうねっ!

 ご自身の感覚で、それで大丈夫と思えば、それでも構わないと思いますよ。

 もしも怪しいと思ったときは、最初のようにしっかり連用すればよいのですからねっ!

1日1回、今日も応援のクリックをお願いします

2009年10月28日のボクチン(5歳)
2009年10月28日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2016年07月28日

動悸に即効があった白湯(さゆ)

2010年7月29日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月29日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 見るからに屈強そうな三十代の男性が、腹部から胸部にかけて、なんとも奇妙な動悸に悩まされていた。

 病院では保険漢方の柴胡加竜骨牡蠣湯が投与されていたが、一向に効果がなかったという。

 しっかりと諸症状と体質を探っていけば、咽喉のつまり感もあるので、半夏厚朴湯に、やや神経質になっているので柴胡加竜骨牡蠣湯を併用してもらうことにした。

 保険漢方で同じ漢方薬が出されていて、効果が出てなくとも、品質競争の激しい保険外の漢方薬なら即効を得ることがしばしばなので、あえて同じ柴胡加竜骨牡蠣湯に、さらに半夏厚朴湯も併用してもらったわけである。

 10日後、動悸は一向に改善が得られないが、咽喉の方はかなり改善を得てややスッキリしてきたという。

 あらためて具体的な職業なども詳細に問い質してみると、料理人として高温多湿の環境で、一日中、強烈に冷やした飲料水を何リットルもガブ飲みしているという。

 そうだっ! それが原因だ。

 たとえば、高温で作業を行うガラス細工の職人さんは、決して冷たい飲料水は摂らないという。そんなことをするといっぺんで胃をやられて飯が食えなくなるという。だから職場では必ず温湯しか摂らないのだという。

 そこで、この男性にも、職場では決して冷飲を行わず、最低でも常温以上で、できるだけ少し温かい水分、やや低めの温度でもよいから白湯(さゆ)を摂るように厳命したのだった。

 引き続き、半夏厚朴湯だけは続けながら、これに白湯のガブ飲みである(笑。

 これで奇妙な動悸が急速に解消中で、半夏厚朴湯も気に入って、白湯とともに続けている。

 めでたし、メデタシ。

1日1回、今日も応援のクリックをお願いします

2010年7月29日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月29日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年7月29日のボクチン(6歳)
2010年7月29日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

ラベル:動悸

2015年12月13日

柴胡加竜骨牡蠣湯合四逆散で社会復帰できた人

2009年12年14日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年12年14日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 先日も、柴胡加竜骨牡蠣湯と四逆散の併用で、アッサリと社会復帰できた人がいた。

 以前、親御さんが鬱々として落ち込んでいたときに、四逆散を主体にした配合で、スムーズに回復していたので、ご家族にも漢方薬に対する信頼感があったのかもしれない。

 職場での人間関係に悩み、そのために転職したが、慣れるのに気を使いすぎたか、燃え尽き症候群のようになったか? 引き篭もって会社に行かなくなった。
 お酒ばかりを飲んで、寝てばかりいるという。

 本人の意思ではなく、ご家族が心配して連れて来られる場合、うっかり相談に乗ると、ご家族が突然クレーマーに豹変することがあるので、通常なら不得意分野だといってお断りするところだが、上述の通り、当方の漢方薬で親御さんが治ったことで信頼感が強いので、しっかり相談に乗ることが出来た。

 そこで弁証論治にもとずいて、柴胡加竜骨牡蠣湯と四逆散を併用してもらったところ、即効を得て、直ぐに社会復帰できた。

 その後、半月毎に2回、補充に来られていたが、運悪くいつも先客がおられるときだったが、とても調子がよいので同じもので大丈夫だということで、入り口付近で女性薬剤師から補充購入されて行かれたということだった。

1日1回、今日も応援のクリックをお願いします

2009年12年14日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年12年14日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2009年12年14日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年12年14日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年12年14日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年12年14日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年12年14日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年12年14日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2015年12月01日

柴胡加竜骨牡蠣湯の出番が目立つ不安な時代

2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 柴胡加竜骨牡蠣湯は、村田漢方堂薬局でここ数年以上、現実に広い領域で大活躍している。

 不安を抱える人達の様々な領域に有用な方剤であることに間違いない。

 不安神経症気味の多くの領域で、胃神経症や心臓神経症のみならず、精神的に動揺しやすく血圧が不安定な人、変わったところでは条件が揃えば意外にアトピー性皮膚炎に驚くほど有効性を発揮する場合もある。

 炙甘草湯証が否定されるタイプの不整脈にも条件が揃えば意外に効果がある。
 炙甘草湯証と合併しているときは、とうぜん併用もあり得る。

 ここ数年、有効例が異常に増えているというのは、不安な時代を象徴しているのかもしれない。
 不安の原因のまたその原因を追求すれば、究極的には生存に対する不安、要するに死に対する恐怖に違いない。

 死に対する恐怖を克服するには宗教や哲学なんて必要ない。

 あの世でもまた皆に再会できると信じれるかどうか次第である。

 ガジガジの唯物論者や理系人間に多い根深い懐疑論者は無理かもしれないが、素直な人であれば、柴胡加竜骨牡蠣湯の服用で、一定の安心立命に到達できる。

 といっても、柴胡加竜骨牡蠣湯単独で十分という人は少なく、多くは加味逍遥散や四逆散、あるいは牛黄製剤など体質と病状に応じた様々な併用方剤を必要としている。

 これまで病院治療はもとより、各地の様々な漢方薬局で無効だった人達ばかりなので、それだけ弁証論治が容易でなく、複雑化していたケースが多いからである。

 当然ながら、不安神経症の人すべてに柴胡加竜骨牡蠣湯がフィットするわけではないので、念のため。

1日1回、今日も応援のクリックをお願いします

2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母

2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母

2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母

2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年12月01日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母


2014年04月24日

動悸、耳鳴りには?

2008年8月24日のボクチン4歳
2008年8月24日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:40〜49歳の男性
【 職 業 】:会社員(技術系)
【 地 域 】:近畿
【 お問い合せ内容 】: はじめまして。 
去年8月頃、1年間飲んできたSSRI(Zoloft)とメイラックスを医者と相談し1ヵ月かけて辞めました。辞めてから2週間後から半年間酷い禁断症状(動悸,目の充血,焦点合わない,ふらふら,耳鳴り,痙攣など)が続きました。

 今年3月から大分症状が軽くなってきまして現在は胸の動悸,目の焦点が合わない,じーんとする耳鳴りがあります。 

 動悸は、ちょっとしたことで声を出すのがしんどくなるくらいです。
 目の焦点が合わないのは、遠近が変わるとき右目が追いつかないような感じです。
 耳鳴りは、常にジーンとする高い周波数の音がします。
 
 ここまで戻ってきたのも感謝してますが、社会復帰の為にはなんとかしないと思って相談致します。
 現在はエキス剤で抑肝散加陳皮半夏を頂いております。 
 目の焦点の回復には気分的には効果があるようですが、残りの動悸、耳鳴りには効果がないようです。

 ご相談の程宜しくお願いします。

2008年8月24日のボクチン4歳
2008年8月24日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 文面から拝察して、もっとも可能性を感じるのは柴胡加竜骨牡蠣湯ですが、地元の漢方専門薬局に直接相談に行かれるほうが、はるかに正確なアドバイスが得られるはずです。

 まずは地元で時間をかけて相談に乗ってくれそうな漢方薬局に直接出向いてみて下さい。

 取り急ぎ、お返事まで。

2008年8月24日のボクチン4歳
2008年8月24日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母


2013年12月18日

「おぼしき事言はぬは腹ふくるるわざ」なれば分消湯や開気丸を服用すべし

2008年1月15日のボクチン3歳
2008年1月15日のボクチン3歳 posted by (C)ボクチンの母

 世の中には言いたいことも言えず、徒然草の一説にあるように「腹ふくる」ること多年。
 放屁もままならずに欲求不満が溜りにたまっている老若男女に分消湯や開気丸が適応するケースが散見される。

 分消湯はなにも様々な重大疾患から誘発された腹水だけが専売特許というわけではなく、一般的な腹満レベルの半健康状態の人たちにもしっかり適応するケースがあるということである。

 その多くは日ごろから言いたいことも言えずに忍辱の日々に耐えきれなくなっている人達ばかりでなく、常日頃から言いたい放題、我儘一杯の日々を送っている人でも、それでもまだまだ言い足りないというどうしようもない連中でも、腹が張ってガスが出にくく、あるいは思いがけないときに勝手に放屁があったり。

 そのような状況下で、開気丸や分消湯が適応するケースがあるので、これだから中医漢方薬学は面白い。

 上記の症状で、常連さんやそのご家族などで、分消湯や開気丸の愛用者が何名かおられるが、愚妻もその一人に該当するということは、ひとえにヒゲジジイに責任があるのかもしれない(ムムッ)。

2008年1月15日のボクチン3歳
2008年1月15日のボクチン3歳 posted by (C)ボクチンの母


ラベル:欲求不満

2013年10月09日

パニック障害に対する超速効の功罪

2007年3月3日2歳半のボクチン
2007年3月3日2歳半のボクチン posted by (C)ボクチンの母

 持病に膠原病による微熱の持続があって、動悸や呼吸困難を伴う不安発作、いわゆるパニック障害に悩み、友人に連れられて来られた女性。
 不安発作が生じると、血圧が200以上に達したことも珍しくない。

 これまで病院治療のみならず、薬局で相談して外見が金の玉様の牛黄製剤を常用されていたが、一定の頓服的効果はあっても、いつまでも同じ不安発作を繰り返している。

 そこで当方では、膠原病に対する活血祛風除湿の方剤とともに、柴胡加竜骨牡蠣湯と、牛黄を含有した金の玉とは配合内容の大幅に異なった製剤を併用してもらった。

 半月を経ずして微熱がほとんど出なくなり、病院で投与されていたステロイド1mgが0.5mgに減らしてもらえた。
 不安発作も頻度が激減し、血圧が100を切るくらいに下がって来たので、柴胡加竜骨牡蠣湯は中止してもらった。

 1ヶ月経つ頃には、漢方薬2種類を飲み忘れることが頻発するほど調子がよくなり、たまに生じる不安発作の兆しがあるときに牛黄含有の製剤を頓服的に服用すればすぐに解消するといわれる。

 わずか1ヶ月間であまりの速効ぶりに、むしろこちらでは不安を覚えるのである。
 というのも、根治を目指して1日3回常用されているのであればともかく、自覚症状が皆無な状況が続くにつれて、服用回数があまりに激減しているからである。

 ご本人の言い訳は、不安発作のみならず膠原病に対する漢方薬も、症状がなくなったら飲むのを休んだほうがよいものとばかり思っていました、ということであったが、本当にこのような理屈が成り立つとでも思っているのだろうか?

 世の中には理解に困しむ思い込みがさまざまに流布しているようだが、ばかばかしくって説得する気力も失せてしまう。

 もしも激しく再発しても、ここまで効かせてあげたのだから、あとは自己責任の問題である・・・

 といっても、このような杜撰な飲み方をしていても、結果的には本当にほぼ根治してしまうケースがたまにはあるので、その場合はそれはそれで大変結構なことですけどね。

2007年3月3日2歳半のボクチン
2007年3月3日2歳半のボクチン posted by (C)ボクチンの母


2013年08月26日

この世に生まれて来た意味

2006年4月3日のボクチン(1歳半)
2006年4月3日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母

2013年08月19日 前回の続き(対人恐怖症・視線恐怖症のご相談)の続き

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の女性
簡単なご住所 : 近畿地方
お問い合わせ内容 :
 村田先生 先日は、お疲れのところ、ご相談にのって頂きありがとうございました。

 ◎◎(←薬の名前)ですが、口の中で、完全に溶かさず、直ぐに飲み込んでよいものでしょうか?

 先生のところにお伺いし、今迄、自分の努力が足りなかったこと、欲張りなこと、痛感致しました。

 治療方法を探す旅にようやく終止符をうてた気がします。
 最終的に自分で立ち向かっていくしかないんですね。

 ある意味、腹を括れたというか…。
 村田先生のアドバイスは、本当にガツンときました。
 ありがとうございました。

 奥様にもお気遣い頂きましたこと、よろしくお伝え下さい。
 また、季節の変わり目ですので、お身体ご自愛下さい。

2006年4月3日のボクチン(1歳半)
2006年4月3日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:
 遠路はるばるお疲れ様でした。

 ◎◎の件、服用前に匂いをかいだあとは、無理に口に溶かさずに、そのまま直ぐに飲み込んで構いません。
 匂いをかぐことでもしっかり薬効はありますし、あとは飲んでしまえば体内でしっかり効果が出てきます。

 この世は様々な屈折があって当然の人生で、それをいかに上手に克服するか、という課題をみずから決めて、この世に生まれて来たのですから、しっかり前向きに進むべきです。

 要約すれば「欲張り」というのはご指摘の通りで、人によく見られたいという欲求の裏返しの症状であることはご自身でも気がついておられる通りです。

 苦しいことがあれば、かならずそれに見合うだけの良いことが待っています。

 ◎◎を続けていれば、遅かれ早かれ憑き物が取れたように、徐々に吹っ切れて来ることと思います。

 信じることも大切です。

 またいつか、元気な姿で来られることとヒゲジジイも信じています。

2006年4月20日のボクチン(1歳半)
2006年4月20日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母

2013年08月19日

前回の続き(対人恐怖症・視線恐怖症のご相談)

2006年3月26日のボクチン(1歳半)
2006年3月26日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母

 前回のブログ2013年08月18日 対人恐怖症・視線恐怖症のご相談の続き

折り返し頂いたメール:お返事ありがとうございました。

> 辛い症状にお悩みのご様子、察して余りありますが、一年も漢方薬を続けられて何の効果もないのは精神面の大転換が必要なのだと推察いたします。

 漢方薬の効果は、主訴以外の点には、少なからず感じています。
 しかし、肝心の主訴に関してはあまり変化ありません。
 確かに、精神的に鍛える必要があるかと思います。

> ところで、当方の苦手分野と書いたのは統合失調症や小児や子供さん達の対応であると記した記憶はあるのですが、対人恐怖症や視線恐怖症の原因が統合失調症の場合はやはり不得意分野となります。
> ナゼ不得意かといえば、当方は病院では無いので、漢方薬の利用者にもみずからしっかり観察して漢方薬の使い方を少しずつ学んでもらって自身でもある程度は漢方薬の運用ができるようになってもらう方法を取るからです。

 要は、病気そのものが、不得意というより、利用者が、確実に的確に、先生と意思疎通ができず、漢方薬の運用ができないことが、不得意の理由でしょうか?
 であれば、統合失調症が原因でない対人恐怖症、視線恐怖症は、正しい漢方薬を服用できれば、可能性としては治る余地はありますか?

 以前、登校拒否が、漢方薬で改善したという記事を見て、漢方薬の守備範囲は意外に広いのだなぁと感じたので。

 また、お困りの質問であれば申し訳ありません。

2006年3月26日のボクチン(1歳半)
2006年3月26日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール: 
 他のご相談者の往復メールも溜まっており、もっとも手短に終わりそうに思った貴女のご質問から先にブログに掲載させて頂いたのですが、とても理解力がおありなので、もう少し補足させて頂きます。

 症状の程度にもよりますが、会社や学校に何とか通える程度から、家にこもって仕事や学校も休んでしまい自殺を考えるほどの重症者まで、いずれの場合でも、このような強迫観念が主体の場合には、的確な漢方薬の運用と同時に、悩まれるご本人のある種の「悟り」も必要になります。

 真の意味の自尊心、自分自身に対する信頼感を取り戻す必要があります。
 他者に対する恐怖感が根底にあるものと思われますが、真の意味の自尊心を取り戻すことを可能にする手伝いは、正確な弁証論治に基づいた漢方薬の選択が大きくものを言うとはいえ、漢方相談を受ける側と、相談される側との相性というか、互いの信頼関係も大きくものを言うようです。

 結果論的な面もありますが、互いの情熱があればあるほど結果に反映する度合いが異なるように思われる領域だと思います。

> 漢方薬の効果は、主訴以外の点には、少なからず感じています。しかし、肝心の主訴に関してはあまり変化ありません。確かに、精神的に鍛える必要があるかと思います。

 とありますが、そうであればこそ、信頼関係が結べる先生であれば、もっともっと頑張って続けてみるのもアリだと思います。

 一年以上も続けられると、さらに深く体質や人生観まで把握してもらえ、いずれは遅かれ早かれ、改善のきっかけを得て、真の意味の「悟り」を得る機会が思いがけないときにやって来るものと思います。
とくにこような精神面が中心の場合、漢方相談をされる先生との信頼関係がもっと深まれば深まるほど、可能性はより高まると思います。

あきらめずにそこで引き続き頑張ってみてはどうでしょうか?

2006年3月28日のボクチン(1歳半)
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母

再度折り返し頂いたメール:ありがとうございます。

> 症状の程度にもよりますが、会社や学校に何とか通える程度から、家にこもって仕事や学校も休んでしまい自殺を考えるほどの重症者まで、いずれの場合でも、このような強迫観念が主体の場合には、的確な漢方薬の運用と同時に、悩まれるご本人のある種の「悟り」も必要になります。

 おっしゃるとおりだと思います。私は、漢方薬に多分に期待している部分があるのかもしれません。
 漢方薬は、手助けであり、自分でも何かしら努力が必要だということですね。

> 一年以上も続けられると、さらに深く体質や人生観まで把握してもらえ、いずれは遅かれ早かれ、改善のきっかけを得て、真の意味の「悟り」を得る機会が思いがけないときにやって来るものと思います。
> とくにこような精神面が中心の場合、漢方相談をされる先生との信頼関係がもっと深まれば深まるほど、可能性はより高まると思います。

 先生との相性も大切な要因ですね。
 上記のようになるには、なかなか難しいかもしれませんが、いろんな可能性を模索してみたいと思います。

 お忙しいなか、本当にありがとうございました。

2006年3月28日のボクチン(1歳半)
2006年3月28日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母