2020年02月21日

結果的には、大腸がんを放置して、通常の漢方エキス剤のみで6年半

 今から6年半以上前のこと、既に胃腸の不調を強く感じていた、当時七十代の女性。

 常連さんのご家族だが、大腸がんの可能性があるので、是非とも病院で診察してもらうように強く、アドバイスするも、病院は嫌いなので、絶対に嫌だと。

 他のご家族もご本人も、もしも癌であればこそ、なおさら手術や抗癌剤など、もってのほかだと、対症療法でよいから、漢方薬を出してほしいという強い依頼。

 柴胡疎肝湯+桃核承気湯や通導散に開気丸などとともに、風邪予防と体力維持に食欲増進目的の「参蘇飲」を適宜使用することで、食欲は以前よりも良くなり、排便も何とかスムーズに通るようになった。

 その間、いわゆる抗癌中草薬類を、一切使わなかったのは、上記以上の多種類の服用は困難だったからである。

 腹部に異物を感じるということを、比較的早くから漏らされていたので、ご家族にも、折々に病院での受診を強く促していたが、いわゆる確信犯を、どうしても説得することはできなかった。

 家業の経理などをずっと続けること、ほんの先月まで、大きな問題もなく過ごされていたが、月末ごろから食欲があるのにお腹がつっかえて、思うように食べられないと言われていた間もなく、呼吸が突然苦しくなって、ただならぬ様子に、はじめてご家族が無理やり病院に連れて行かれた。

 胸水が認められ、検査で大腸がんが見つかったが、胸水を抜くと呼吸は楽になったものの、数日後には意識が混濁し、眠るように亡くなられたのが今月の初旬。(意識が混濁する前後、漢方薬は牛黄のみ服用。)

 6年半、上記の漢方薬による対症療法で、疼痛は皆無で大出血を起こすこともなく、胸水を抜いてもらってからは、一切の苦痛もなく、意識が次第に混濁されて眠るように八十数歳で亡くなられた。

 結果的に、癌を放置したらどのような経過を辿るか、という、常々近藤誠医師が訴え続けていた教科書通り以上の推移だったといえるが、近藤氏が絶対に認めようとされない、各種の漢方薬の貢献も大きかったことは否定できないだろう。

 亡くなられる2週間前までは、通常の仕事と生活ができていたこと、疼痛も一切でなかったが、胸水による呼吸の苦しさが、それを抜いてもらうまでの数日、苦しかったのみ。

 長年の確固とした信頼関係のある常連さんのご家族だからこそ、情に負けて対症療法的な漢方薬を使ってもらったが、そうでなければ、病院での診察を拒否する人達の要望を受け入れることは、絶対にあり得ないことだった。

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2012年02月21日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月21日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:大腸癌

2018年12月26日

同じステージ4で、体力の消耗が激しい状況下でも・・・

2009年12月26日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年12月26日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 体力の消耗が激しく、腫瘍マーカーも高値を示していても、比較的若い年齢層の患者さんであれば、適切な補剤や中草薬類とともに、高濃度の牛黄製剤や麝香製剤を併用すると、劇的な回復が得られることが、しばしばみられる。

 先日も、腫瘍マーカーの数字上は、CEA400⇒200に下がった程度でも、自覚症状が劇的に改善して、直ぐにハードな仕事に復帰できた人もいた。

 ただ残念なことに、もともと高貴薬に属するものが、さらに高価なものになっているため、高濃度の製剤の使用が、皆がみなに使用してもらえるわけではない。

 ともあれ、どんなに説得しても、主治医の奨められるオプジーボをどうしても拒否される人がいるので、その筋の先生に質問してみたところ、病理的な診断によって適不適が高い確率で推測可能だそうだが、昨今のオプジーボフィーバーのおかげか、可能性が低いケースでも敢えて投与される主治医が増えているため、効果が出る確率はかなり低いものになっているという。

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2011年12月26日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年12月26日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:オプジーボ

2018年06月13日

漢方薬が多すぎるんじゃないの?

2012年6月13日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年6月13日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 大腸癌手術後の数年目にして、CTで明らかに再発の可能性が高い腫瘤が見つかった。

 そこで、かなり思い切った多種類の漢方サポートを希望されたのをさいわいに、熟考の末、かなり複雑な配合(各種製剤の多種類の組み合わせ)を行ったところ、期待通りに数ヶ月にして完璧に消滅してしまった。

 その後も数年、再発や転移も見られず、先日は主治医の先生から各血液検査も完璧と褒められた70代の女性。

 ところが、漢方薬も利用中であることを早くから知っている主治医は、どういう意味なのか、「漢方薬が多過ぎるんじゃないの?」と言われたという。
 
 せっかく経過がよいのだから、余計なことを言わないでも・・・と思ったものの、よく考えてみると、漢方サポート効果をしっかり認めてくれている発言。

 きっと冗談めかしたユーモアだったに違いない。

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2012年6月13日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年6月13日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:大腸癌

2017年07月18日

転移が多数見られたステージ4の大腸癌でも「根治」を目指して奮闘してくれる医師たち

2010年7月18日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月18日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 いずれも40代の患者さんたち。

 手術不能で性質の悪い大腸癌で肝臓と肺に既に転移が見られ、手術不能で、抗癌剤治療に加えて、多種類の漢方薬や中草草類の併用薬10ヶ月で、転移巣のみならず原発巣も、CT上はすべて消滅。
 直ぐに漢方薬類の併用を激減させたためか?
 数ヶ月後には原発巣だけが再発。放射線を当てた後、ずっと転移は消滅したままなので、原発巣を手術で摘出できそうだという。
 都合により漢方薬類の併用種類を激減させた影響はありやなしや?
 ともあれ、1年半以上の癌治療中というのに、漢方薬類併用のお陰か過食気味となり、メタボを改善しないと手術時のメスが入れにくいと主治医に苦笑交じりにたしなめられている。

 大腸癌の手術後2年半後に、肺に転移が多発。主治医の紹介もあって抗癌剤治療とともに多種類の漢方薬類の併用2ヶ月半で、CT上はすべて消滅すると同時に、高かった腫瘍マーカーも完璧に正常値を維持すること数ヶ月以上。体調もすこぶる良好となっている。
 ところが1年も経たないうちに、CT上では再発転移はまったく見当たらないのに、腫瘍マーカーだけが上昇。
 主治医は「根治を目指しているので」とはっきり宣言されて、さらなる抗癌剤治療を奨められている。

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2010年7月18日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月18日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2017年04月11日

数種類の比較的少ない組み合わせでも

2010年04月11日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月11日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ボクチンの母

 漢方サポートも、このくらい転移が多いと、最新の中医学的な情報に沿って考えれば、扶正去邪の観点からも、多種類の併用をしてもらうのが鉄則だと思うのだが・・・。

 大腸がんの手術後、腹腔内の各部に転移がたくさん見られ、主治医からは、抗癌剤もしてもしなくてもよいと言われた人が、腹膜播種に伴う腹水は軽度とはいえ、補気建中湯を主体に、中国でかなり実績があるといわれるやや特殊な中草薬を主体に、3種類併用(補気建中湯をよせて合計4種類)してもらうことで、数日で食欲が回復し、各所に感じていた疼痛も軽減。

 20日後には、各所にあった疼痛も、ときに違和感を感じる程度になったが、特筆すべきは、ご本人の手で、大きな腫瘤が触れていた箇所が、三分の一の大きさに縮小して疼痛が無くなっていると言われる。

 だから結局、抗癌剤を断って、近くで様子を見てくれている医師には、漢方薬で疼痛が消えたことに、驚かれ、感心されたと笑われている。

 これから1ヶ月、しばらく某所に出かけるとて、このように明るく前向きな人は、免疫力が倍加しやすいに違いない。

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2010年04月11日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月11日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ボクチンの母

2017年03月28日

ちょっと贅沢な悩みかも

2012年03月28日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年03月28日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ボクチンの母

 大腸がん手術後、数ヶ月もしないうちに多発転移を生じて腹膜播種を伴い、各部に疼痛も発生していて、抗がん剤は効くとも限らないので、してもしなくてもよいと、本人の意思にまかせられた人。

 補気建中湯を主体に、これに中草薬類を3種類を加えた併用のみで、数日で食欲が回復し、疼痛も軽減したので、抗がん剤はお断りしたという。

 そこで、これに自信を得て、効果を増強すべく、中草薬類のさらなる追加を希望されると思いきや、意外にも、この4種類でさえ飲むのが難儀なので、もっと減らすことはできないか?という、まったく予想外の相談。

 通常ならもっともっと多種類の併用をしなければ、そこまでの効果は出せないこともあるのに、人の思いはサマザマなので、その人のペースに合わせるのに苦労する。

 といっても、病期の重大性を知らないというよりも、将来の覚悟ができていて、泰然自若とされているのかもしれない。

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2012年03月28日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年03月28日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ボクチンの母

2017年02月17日

紹介で来られた人によって、はじめて知らされる根治の報告

2009年02月17日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年02月17日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 紹介不要。紹介者の手前、漢方薬を不審に思いながらも義理で来られるケースが多く、こちらも板挟みになってしまう。
 経費のかかる問題だから、よく説明してお断りせざるを得ないし、それで十分に納得されて、むしろホッして帰られるケースも多いのである。

 といっても、それが身近な身内や、家族内の場合は例外である。
 また、既に漢方薬で治った人に、自分も漢方薬を利用したいので、紹介を依頼して来られるケースも例外である。
 いずれのケースも前者と異なって、ほとんどが本気の人達である。

 同じ紹介でも後者のケースでは、紹介したご本人が、既に医師から根治を告げられたことを、紹介されて来られた人から、はじめて聞かされることも意外に多い。

 先日あった例でも、大腸癌の術後、1年半も経たないうちにリンパ節転移を生じたために、多種類の漢方薬類を7年以上継続されていた。

 病院治療は何をどう行ったかは不明だが、ご本人は漢方薬のお陰であると、身内の癌患者さんを紹介さたとはいえ、余命宣告されていたことや、最近になって根治を告げられたことなど、当のご本人ではなく、紹介されて来られた人から伝えられるという今回のようなケースは意外に多い。

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2009年02月17日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年02月17日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2016年11月09日

精密検査の結果、最善の結果が出るとホッと一息だが

2008年11月09日のボクチン(4歳)
2008年11月09日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 手術不能の直腸神経内分泌腫瘍で肝臓転移などがあり、抗がん剤治療前から主治医公認で、多種類の漢方薬類を併用し、抗がん剤治療すべて終えたのちにも、CT検査では肝転移はようやく消滅したものの、原発巣だけが1.2cm残ってしまった。

 同じ直腸神経内分泌腫瘍でも、高悪性度腫瘍の neuroendocrine carcinoma(NEC)に分類されるタイプであり、悪性度のやや低いNETとは異なると言われる。

 そこで、半月後のPET検査までに何とかならかいかと、さらにやや高級な中草薬類を追加してみたところ、本日結果が出て、まったく消失していたとの報告。

 PETでは5mm以下のものは発見できないので、完璧に消滅したのか、あるいは微細なものが残っている可能性も無きにしも非ず、という主治医のニュアンスだったとのこと。

 とはいえ、これで放射線を当てるかどうかの悩ましい問題はクリアすることができた模様。

 最善の結果が出たことに、お互いにホッと一息だが、相当に高価な配合を行っているので、経費的に延々と続けるわけには行かないので、数ヶ月後の検査でも問題なければ、その時点で配合を一気に減らしてほしいというご希望には、今からやや悩ましい問題が待ち受けている。

 過去、ご家族にも同様な漢方サポートの方法で、5年経過してほぼ根治と言われるまでになっている前例があるだけに、同じように再現できることを念じるばかりである。

 ともあれ、先日の大腸がんによる肺などの多発転移を生じていた人も含めて、近藤誠医師の言うように、抗がん剤もダメ、漢方薬もダメ、という忠告に従っていたら、お二人とも、今頃どうなっていたかと思うと、空恐ろしくなって身震いする。

 少なくとも、抗がん剤治療中でも、お二人とも体調は頗る良好で、前者は漢方薬類の服用によって、劇的に体力が増して食欲が完璧に回復し、後者は食べ過ぎて脂肪肝になってしまうほど、体重が増加した。

 近藤誠医師の考え方は、半分は正しく、半分は間違っていると思うが、その間違っている部分は、狂気の沙汰といっても言い過ぎではないだろう。

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2010年11月09日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年11月09日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母

ラベル:近藤誠

2016年11月07日

「道場破り」 というよりも 「中西医合作」 でしょっ

2011年11月07日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年11月07日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨日、フランスから届いたスペイン風の美人女性のメールに
村田漢方堂のおくすりを飲んでいる人がパリにいて……キュリー研究所で世話になって………何だか道場破りみたいで可笑しいですし、心強いです。
 とあって、大笑いしてしまった。

ちなみに昨日の11月5日はマリー・キュリー女史がソルボンヌ大学において女性として初の教授になられた日なのだそうです。1906年ですから110年前ですね
 と、ちょと知らなかった現地ならではの情報も。

 ところで、月曜日の午前中は、フランスではなく日本国内から、大腸がんによる肺などの多発転移がほぼ消失していると喜びの電話がかかって来た。

 抗がん剤の治療が始まった途中から、主治医公認で村田漢方堂薬局の多種類の漢方薬類を2ヶ月半併用された段階で、抗がん剤治療も5クールが終わって、いよいよCT検査。

 どの画像を見ても、転移巣はまったく発見できなかったという。

 まだまだ長丁場の今後だろうけど、「道場破り」というよりも、間違いなく「中西医合作」でしょう(笑。

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2011年11月07日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年11月07日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
 
ラベル:大腸癌 多発転移

2016年10月25日

CT検査で再発を強く疑われた大腸がんに、内視鏡検査を受けるとまったく問題なかったが・・・

2010年10月25日のボクチン(6歳)
2010年10月25日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 常連さんの奥様の大腸がん手術後3年にして、CT検査で再発を強く疑われた。

 ご両親の代から、ご高齢になっても最期まで漢方薬を利用され、骨転移が生じていても、疼痛を幸いにも漢方薬で完全消滅できて、畳の上で亡くなられた。

 そのような実績から、奥様の大腸がんだけでなく、ご主人の4度の各種がんも漢方薬を利用され、最初の3つはすべて完璧に克服できたのに、昨年見つかった膵臓がんの肝臓転移ばかりは、漢方サポートが一定の効果はあったものの、とうとう今年になって、亡くなられたばかりだった(八十数歳)。

 そのような時期に、奥様の大腸がんが再発の疑いである。

 一定の漢方薬類でサポートを続けられていただけに、こちらも相当なショックであったが、お互いに気を取り直して、さらなる中草薬類を追加して1ヶ月後の内視鏡検査を待った。

 幸いにも、検査ではまったく問題なしだったと、うれしい報告がてら本日、補充購入に来られた。
 顔色も驚くほど明るくなって、とても喜ばれている。

 こちらもとうぜん嬉しくもあるが、なんだか憂鬱にもなってしまった。

 再発予防としての漢方サポートだっただけに、転移癌のサポートのように多種類の配合で対処したわけではなかったので、結果的には漢方の種類の少なさと内容ともに非力だった証拠で、免疫が一気に落ち込むご心配の時期を狙って、再発の兆候が出てしまったのだろう。

 秋という季節が憂鬱にさせているのだと言ってはおれないけれど・・・。

 同じ大腸がんでも、40代の男性で手術不能で肝臓と肺転移もあり、主治医公認でこちらの漢方を多種類を大量に併用しながら、抗がん剤を8クールも行ったところ、ようやく原発巣1cmを残すのみとなったので、手術では取りにくい場所なので、あとは放射線で消してしまおうという段階にまで到達。

 抗がん剤治療を受けながらも、体重増加で元気モリモリの嬉しい、このような報告も先日あったばかりだから、もっと明るくならなければと思うのだが、次々に新規に相談に来られる人達の新たな思案もあって・・・

 奥歯の歯茎が腫れて疼痛を伴っているから、よけいに気が滅入るのかもしれない。

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2010年10月25日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年10月25日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:大腸癌

2016年07月30日

大腸癌による肺転移と肝転移がありながら、抗癌剤治療と漢方サポートがうまく噛み合って、過食傾向となって体重増加

2010年7月31日のボクチン(6歳)
2010年7月31日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 固形癌に抗がん剤は行うべきではないという近藤誠医師の持論は、多くの面で説得力があるものの、なんでも必ず例外があるもので、漢方サポートが強力に行われれば、互いに良好な連係プレイによって、素晴らしい効果を発揮することも珍しくない。

 但し、抗がん剤が毒性ばかり発揮する運の悪い例では、どのように漢方サポートを行っても、抗がん剤の毒は毒としてばかり作用し、漢方薬類をもってしても防ぎようがない場合もあるので、すべてで良好な連係プレイが行えるわけではない。

 良好な連係プレイが行われている実例では、主治医が多種類の漢方薬類によるサポートを承知の上。
 原発巣が急速に増殖して嫌な疼痛を発し、肝臓と肺に転移が見られているので、漢方サポートを始めると同時に、抗がん剤の点滴治療が始まった。

 直ぐに疼痛は取れ、副作用としては嗅覚が過敏となり、口の中がなんともいえない不快感で、味が濃厚なものでないと食べる気がしなくなった。 
 だから濃厚なこってりした食べ物ばかりを好んで摂っていたら、体重が次第に増え続け、5クールを終える頃には、過食気味となって服が着れなくなる。栄養過剰である。

 5クールでいったん抗がん剤治療を中断したのは、肝機能と腎機能がやや高値となったので、一旦、中断して、その後の経過を見て、今後の治療方針を決めることになっているが、肺転移は消滅し、肝転移部分は1cm、かなり大きかった原発巣は意外にも5mmまで縮小している。
 5ヶ月間のことである。

 あと一歩のところまで来ているのだが・・・

 肺転移の消滅については、例によって肺炎のあとだったのだろうか?と主治医は言われたとか。

 過去、漢方サポートで肺腺癌の再発と診断された人や、初発の肺癌と診断された人も、漢方サポートを続けるうちに消滅した場合、決まって感染症の痕跡だったから、今になって消えたのだろうと推測されて、なかなか漢方サポートのお陰だとまでは認めてくれようとしない(苦笑。

 抗がん剤を中断している間に、残りがすべて消滅すれば、漢方薬類のお手柄になるのだが、それはともかく、抗がん剤という副作用の激し毒物を浴びながらも、過食気味となってぶくぶく体重が増え続けるのも珍しいようだが、他にも胃癌による卵巣転移と腹膜播種を生じていた人も同様な現象がみられている。

 抗がん剤治療に並行した漢方サポートによって、不快な副作用が次第に軽減するにつれ、やや過食気味となって体重増加気味。
 今のところCT検査では転移巣は完全に消滅し、腹水もまったく見られない。

 このように、固形癌であっても、抗がん剤治療と漢方サポートがうまく噛み合った場合には、近藤誠医師の理論に反する良好な経過を辿る人も珍しくない。

 但し、何度も書くように、どんなに漢方サポートを強力に行っても、抗がん剤の毒性には打ち勝てない場合もあるので、この場合は、近藤誠医師の理論通りの経過を辿ってしまうので、早々に抗がん剤治療を絶対に断念すべきだろう。

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2010年7月31日のボクチン(6歳)
2010年7月31日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2015年09月28日

大腸癌から肝臓に生じた大きな転移巣の急速な死滅による炎症性の疼痛に対する漢方薬

2008年9月29日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年9月29日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 主治医による1回目と2回目の超音波診断の画像を、ご家族が持参されて、実際に見せてもらった。
 
 当方で飲んでもらっている多種類の漢方薬類の配合により、アポトーシスのスイッチが入ったのか、大腸癌手術後に生じた大きな肝臓転移巣が急速に死滅して、腹水も明らかに軽減。

 抗癌剤治療は既に何度も試みて、結局は副作用ばかりに苦しんで無効なまま、断念されていた。

 ところが、上記の通り、多種類の漢方薬類服用後に、急速に生じた癌細胞の死滅によるものか、肝臓が腫れて炎症性の疼痛が折々に生じるようになったので、さらに大柴胡湯を加えたところ、即効で疼痛がほとんどなくなった。
 増強として茵蔯蒿湯をさらに追加すると、ますます楽になっている。

 この間、漢方薬の服用を始めて、僅かちょうど1ヶ月。

 2回目の画像診断でも、がん細胞の死滅部分がさらに大きくなっており、主治医には引き続き、あせらずに当方の漢方薬類を根気よく続けるようにと、奨励してもらえている。

 主治医からも積極的に応援してもらえていることはとても幸運である。

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2008年9月29日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年9月29日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年12月13日

3回もお断りした末に頑張られた進行転移癌のご家族からのおたより

カワラヒワ
カワラヒワ posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
嬉しいおたより : ブログ掲載可 ガンです。
 
 余命3カ月、このような、大腸がん(実際は虫垂癌による転移)は見たことがない、と摘出したガンを見せてくれました。

 家内が手術をした、2年前のクリスマスの日です。

 当時は抗がん剤の恐ろしさを知らず、化学療法をしました。

 念のためとヨーロッパのガン治療の事をロンドンの友人(医療関係)に聞くと、何と、村田漢方堂を紹介されました。

 半信半疑で電話すると、変わった人?と心配になりましたが、お会いするとさらにヒゲをはやした人で、さらに不安になりました。

 しかし、話をし、問診でその人に合った処方をすること、的確な質問、誠実な人柄が、こちらに伝わり、薬をもらい、帰りました。

 当時は抗がん剤の怖さを知らず、化学療法をしていましたが、ドクターが、白血球が下がってない?おかしいなー、不思議やなー、髪の毛抜けんなー、とさかんに言います。

 これも漢方のバックアップがあればこそです。

 あれから2年 今は小康を保っています。

 髭の村田先生に会わなければ、と考えると恐ろしくなります。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

 追伸 カメラの写真内容と、容貌が一致しない気が致します。これも不思議です。

カワラヒワ
カワラヒワ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メールは返さず、その代わりにお電話で服用方法などのアドバイスのときにブログへ転載についてお話している。

 過剰宣伝と取られても困るので・・・と言えば、事実なんだからよいではないですかっとキッパリ言われる。

 術後も転移巣が多く、その状態は(増減があるものの)現在も変らないのだが、ほとんど無症状のまま医療関係の仕事も休むことなく2年近くが経過している。

 とりわけご本人のヤル気と積極性に加えて、こちらの考えられる限りの多種類の配合を服用されることで、免疫の維持向上に大いに役立っているものと考えられる。

 なお、最初に3回もお断りした理由は、進行度合いが凄まじく、それなのにご本人が事実のほとんどを知らないという情況では、のちのち問題が大きいと判断したからであった。

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ハクセキレイ posted by (C)ヒゲジジイ


2011年02月27日

癌転移予防の抗癌剤および転移癌における抗癌剤(原発は虫垂癌)

シジュウガラ
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

 タイトルの問題について参考になる文献が文藝春秋3月号に、近藤誠氏が書いているので読んで欲しいと切り抜いた記事を持参された。
 既に一年半近く当方の漢方薬類を免疫力アップの目的で本腰を入れて利用されている。(ある理由から当初は何度もお断りした経緯もあった。)

 初めて来られた当時は、原発の固形癌(虫垂癌)の手術後に発した転移巣が複数あり、腹水なども伴って全身状態があまり芳しくなかった。
 主治医から極めて厳しい宣告を受けておられた人だが、その後、転移巣の多くが消失したかに見えた時期がしばらく続いた。

 ところが、しばらく前に一部に転移巣が再度出現し、医師の奨めによって抗癌剤治療を受けたが、抗癌剤の効果は一向に見えない。

 しかしながら各種の本腰を入れた漢方薬類の連用のおかげか、副作用もほとんどなく、白血球も正常を保ったまま、各部の転移癌による自覚症状こそまったくない。

 このような折に、上記の近藤誠氏の記事を読まれ、医師の奨めるまま、あらたな抗癌剤治療を続けてもよいものだろうか、という疑問が生じたといわれる。

 一年半前の医師の宣告とは裏腹に、その頃とは別人のように健康体そのものの状態であれば、近藤誠氏の理論によれば、抗癌剤治療は却って寿命を縮める可能性が出て来ることになる。
 
 過去、漢方薬類を常用されて以後、とても状態がよくなっているからといって、医師の奨めにしたがって強い抗癌剤治療を行なったために、明らかにそれがアダになった転移癌患者さん達に数知れず遭遇している。

 近藤誠氏が「寄せては返す波の音」のように繰り返し発言されている内容は、尤もな事だと思われてならない。

IMGP7208
IMGP7208 posted by (C)ヒゲジジイ

2007年04月05日

公然の秘策は牛黄製剤だが・・・

 公然の秘密とは言語矛盾も甚だしいタイトルだが、多くの漢方薬局では公然であっても、一般世間的には秘策に近いというほどの意味。
 すなわち一般処方で埒が明かないときに、牛黄製剤によって打開できることが多いのである。また、麝香製剤もまた然り。

 但し、牛黄製剤といえども、他に配合されている生薬類によって効果が大きく左右されるばかりか、牛黄そのものの品質によっても驚くほど効果に優劣がつくことが多い。
 だから、各種様々な製剤を多種類取り揃えて、奥の手として常々自分自身が愛用しているだけあって、多くの人に自信をもって推奨することがとても多い。

 しかしながら、ほどほどの経費を要するシロモノだから、皆がみなに奨めるわけには行かず、重度の各種の疾患や、ハードな仕事に追われ続けながらも持病も重度という人、少々の経費は承知の上という人など、あるいは重度の仮面鬱病や慢性疲労症候群などで、疲労感が激しい人には奥の手の秘策としては打って付けである。

 昨日も、大腸癌の手術ミス(癌の切除の取りこぼし)により様々な個所に転移ガンを持ちながらも十年近く頑張っておられる要職にある人が、愛用の牛黄製剤が途切れていると、体力が持たないといってまとめて購入されて帰られた。
 長いお付き合いながら、今年になって音沙汰が無かったので心配していたところだけに、お元気そうでホットした。この昨日の出来事をきっかけに本日のブログを書く気になったのである。

 もちろんすべての疾患に通用するわけではないが、

http://www.kanpouyaku.biz/aiyou.html

 このようなことから、熱心に漢方を続けられながらも、もう一つ打開策が見られないときに、最もシンプルなタイプの牛黄製剤を追加することで、一気に効果を上げることが出来た例は、数十年来、枚挙に暇がないほどである。それほど効果が上がることが多いので、牛黄ばかりを売って経営を成り立たせている薬局もあるほどである。

 ところが、若い頃には漢方メーカー各社に牛黄製剤の取り扱いを奨められても、頑固に断っていた時期があった。
 牛黄製剤を販売していたら、一般処方で配合を工夫しての腕と実力を養うことが出来なくなるので、安易にそのような高貴薬に頼りたくない、という理由からであった。

 ところが、その後年月を経て、やはり牛黄製剤や麝香製剤というものは、れっきとした中薬であるだけに、他には代えられない独自の効果と威力があることに脱帽することとなり、今や村田漢方堂薬局の大黒柱となっている。
 ところが、若い人にはよほどでない限りは奨める気にはなれない価格であるから、結局は主として中年世代および中年以降の人達の愛用薬となっているのが現実である。

 慢性疲労症候群の人や重度の鬱病および仮面鬱病の人達にもかなり適応するはずであるが、実に惜しいことではある。パニック症候群の人にも、先日就職試験という切羽詰った問題に直面している状況を打開する秘策としてパニック時に使用してもらったところ、発作が見事に治まっていた。

 また癲癇発作の前兆が眩暈(メマイ)として出現する人に常用してもらうことで、前兆が感じられるときには必ず使用して発作を事前にストップするのに確実な効果を発揮している実例もある。

 あの小渕首相も最高品質の牛黄製剤を使用していたらきっと死を免れていたに違いないと断言したくなるほど偉大な高貴薬であるから、驚くべき実例の数々は現実に当方で愛用している人こそ御存知である。
 牛黄製剤ならどれでも良いというわけにも行かないのが難しいところではあるが、牛黄製剤にも種類がとても多いので止むを得まい。