2016年09月24日

釣藤散エキス製剤の効果の優劣が、各社でかなり異なる理由は当然ながら

2011年9月24日のボクチン(7歳)
2011年9月24日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

 釣藤散の主薬である釣藤鈎は、とてもデリケートで加熱し過ぎると、効果が激減するので、各社で効能の優劣が最も激しい方剤の一つである。

 煎じ薬ともなればなおさらで、釣藤鈎だけは他薬が煎じ上がる寸前に入れるなどの工夫がなければ、エキス剤よりも効果が激減することを覚悟しておくべきだろう。

 煎じ薬は、絶対的にエキス製剤よりも効果が遥かに上だと喧伝されているようだが、とんでもない!

 釣藤散をぐらグラと長い時間煎じていたら、優良メーカーの釣藤散エキス製剤よりもはるかに効果が劣る現実を知らない人は、専門家ではあり得ない。

 ともあれ、本題であるが、釣藤散を長年愛用する愚妻が、日頃愛用するメーカーと同じ配合比率で同じ濃度の某社のエキス製剤を服用する機会があり、これに切り替えてしばらく続けていると、不眠傾向が再発し、胃腸の調子も落ちて来たので、使えたものではないと言って実験を中止した。

 エキス製剤の選別には細心の注意が必要である。

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2012年9月24日のボクチン(8歳)
2012年9月24日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 18:21| 山口 ☁| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2015年07月10日

漢方薬の服用を食前や食間に限定するのは、まったくのナンセンス

2010年7月10日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月10日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 漢方薬は使用する方剤の性質や、あるいは服用する人の体質と病状によって、食後がよかったり食間がよかったりするが、食前がよいというケースは特殊なケースだけであろう。

 食欲不振や逆流性食堂炎の場合に限り、食前の方が効果的だったということもあるが、それ以外の多くは食後で十分に効果が出るし、飲み忘れもしにくい。

 せっかく美味しい食事の後に、漢方薬の不味い味で興醒めしたくないという人は、食後1時間以上経って服用してもよいし、その人の好みに応じて服用時間帯を試して、自分に向いた時間に決めても問題はない。

 但し、1日3回服用するときの、それぞれの服用時間が接近し過ぎないようにする注意は必要である。

 他所の漢方薬は、食前に飲まされていたので、せっかくの食欲が台無しになってばかりいたという話をシバシバ聞くが、食前の服用にこだわること自体がまったくのナンセンス。

 何の科学的根拠もないのに、漢方薬は食前というのは、日本漢方における迷信に過ぎない。

 あえて科学的に言うなら、漢方薬は食後の服用が最も吸収率がよかったという女医さんによる研究データもあるくらいである。

 いずれにせよ、食前や食間、あるいは食後にしても、いずれもこだわる必要はまったくない。自分の好みに応じて決めても構わないが、食後に決めた方が、飲み忘れがすくないので無難だろう。

 なお、ここで言う食後というのは食後30分以内の服用を言うのであり、食直後も含まれている

 蛇足ながら、薬学部在学中に、某教授が口を酸っぱくして繰り返し講義していた問題で、「食直後」というのは「食後30分」に含まれており、「食後30分」という意味は、食後30分以内に早く飲んでしまいなさいという意味だから、食直後も含まれている。
 多くは合成医薬品が胃障害を生じる危険性を少しでも回避しようという服用指示なのだから、「食直後服用」と「食後30分服用」というのは同義であるから、二つに分ける表示はナンセンスであると吼えまくられていた。
 合成医薬品の服用方法においては、実に説得力のある講義だったと思う。


 ともあれ、漢方相談43年に近い仕事で、上記のことを皆に実行してもらっていることも、漢方薬の有効性を高めているものと自負している。

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2010年7月10日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月10日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年7月10日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月10日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 20:34| 山口 ☁| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2015年07月01日

猪苓湯でとってもスッキリしたとお礼の電話

2009年7月2日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年7月2日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2015年7月1日のシロちゃん(2歳)
2015年7月1日のシロちゃん(2歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 2015年06月24日 膀胱炎に病院で投与されたツムラの八味丸による誤治は、猪苓湯1回の服用でほとんど解消!の後日談。

 昨日、当のご本人からお礼の電話がかかった。

 いえいえ、貴女の親戚の女性(当方の常連さん)の機転のお陰ですよ、とおこたえするも、病院で投与される薬の恐ろしさを述懐される。
 そこで、
 すべてではありませんよ。病院で投与される西洋医学の薬は一定の信頼度はあって当然ですが、あくまで問題は、漢方薬にまるでシロウトの先生が、安易に保険漢方を投与されることが問題なだけです。
 としっかり説明して差し上げた。

 ともあれ、常連さんが送付された猪苓湯+板藍茶で久しぶりに、下腹部がスッキリして身体も軽くなり、健康感を味わっているということだった。

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2009年7月2日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年7月2日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2015年7月1日のシロちゃん(2歳)
2015年7月1日のシロちゃん(2歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2015年7月1日のシロちゃん(2歳)
2015年7月1日のシロちゃん(2歳) posted by (C)ヒゲジジイ


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2015年06月17日

寒熱の配慮がなされない医師の投与した漢方薬と調剤薬局のトンデモナイ指導

2010年6月17日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年6月17日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 先日来の常連さんの親戚の人に起こった問題の報告と相談内容にはあきれた。

 地元の常連さんの親戚の女性が、膀胱炎で診察を受け、抗生物質などで治った後、下腹部にまだ不快感が残っていると告げたところ、細菌はなくなっているので、漢方薬を投与するので、それで様子をみるようにと出されたのがツムラの八味丸。

 調剤薬局では、水分を取り過ぎると膀胱炎にはよくないので、水の摂取を控えるようにとまったく真逆のアドバイスがあったという。

 漢方薬に詳しい常連さんは、冷え症でもない貴女には八味丸は合わないので絶対に飲まないように!
 そのかわりにこちらの漢方薬局で相談して猪苓湯を送ってあげるからとアドバイスしていたのに、待ち切れずに八味丸を1回服用したところ、腹部がパンパンに張って苦しくなり、尿が濃くなって小便がチョロチョロとしか出ずに難儀しているという。
 そこで他の病院に受診したところ、こんどはツムラの大建中湯が30日分も投与されたが、どうしたものだろうと常連さんのもとに再度相談があったという。

 大建中湯は膀胱には刺激が強すぎるし、ますます温め過ぎて最悪だから、絶対に飲まないようにとアドバイスすると、ようやく説得に乗る気になったらしく、しっかり水分を摂りつつ、猪苓湯でしばらく様子をみることとなった。

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2010年6月17日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年6月17日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 12:48| 山口 🌁| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2015年03月30日

なんと!学術論文でさえ虚偽捏造が横行しているのだから、ましてやネット上の記事こそ玉石混交、迂闊には信用できない

2010年03月30日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年03月30日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ボクチンの母

 学術論文でさえ、虚偽捏造の記事が横行していることは、過去から現在に至るまで、由々しき社会現象となっている。

 ましてやテレビで報道される内容はもとより、ネットで喧伝されるものは、たとえ有名企業や肩書きが優れた人達の学術的な内容であっても、迂闊に信用することはできない。

 漢方関係におけるその証拠の一端としては、痩せ薬としての防風通聖散、酒皶(しゅさ)に対する十味敗毒湯、アトピー性皮膚炎に温清飲など、これらがフィットする確率はかなり低い。

 確率が低い以上に問題なのは、これらの方剤がフィトしない場合、効果がないだけならまだしも、逆効果になって病状が悪化することも大いにあり得るので、使用する上ではかなり注意を要する方剤なのである。

 このように慎重を要する上記のような漢方薬類を、過剰なまでに宣伝あるいは喧伝されているのは、まったく理解に困しむところである。

 まだ便秘に麻子仁丸、膀胱炎に猪苓湯というほうが、はるかに信憑性が高い。
これらでもしも効果が無ければ、製品の品質が劣悪な証拠だと言ってもよいくらいだ。

 ことほど左様に、世の中は虚偽捏造とまではいかない場合でも、誇大広告や誇張宣伝だらけだから、要注意。

 猫社会にも劣る人間社会だから、止むを得ないことかもしれないが・・・
 一説には25人に1人は、サイコパスというくらいだからねっ。


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2010年03月30日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年03月30日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ボクチンの母

2011年03月30日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月30日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ボクチンの母

2012年03月30日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年03月30日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ボクチンの母


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2015年01月15日

飲み慣れた漢方薬でも、うっかり『食前』に飲んだのが運の尽き

2008年01月15日の茶トラのボクチン(3歳)
2008年01月15日の茶トラのボクチン(3歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 相変わらず、安定期に入った人達や、事情があって今回は来られないという人達からの発送依頼は多いが、店頭は雨天のこともあってか、予測どおり、閑散。

 といっても新規相談者が午前中にあって、関東地方から。
 交通費のかかる関東地方からの新規相談者が、今年も目立つ。

 昼食時間を潰して、送り状の記載や印刷、メールの返信などの処理がようやく終わって、強く空腹を感じたものの、朝に飲む機会を逸した漢方薬類を止むを得ず食事前に服用したのが運の尽き。

 連銭草と裏白樫を煎じた液体で、猪苓湯など多種類の漢方薬を服用することを続けているが、通常ならあり得ない突然の胃の反逆。いっぺんで食欲がなくなって、結局少量しか食べれずに、いつまでも不快感が残った。

 そもそも、漢方薬は食間や食前というのは、ほとんど迷信。
 食間というのはまだしも、食前に服用するのは食欲増進用の方剤ならともかく、いっぺんに食欲を害してしまうことだって大いにあり得る。

 連銭草と裏白樫という、お世辞にも飲みやすいといえな煎液など、食前に服用するのは二度と御免だねっ!

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2011年01月15日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月15日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年01月15日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月15日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年01月15日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年01月15日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年01月15日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年01月15日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 00:03| 山口 ☔| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2014年12月22日

先週末の話題は、テレビ放映された『林先生の今でしょ!講座』の漢方漢の講義内容の好い加減さについて

2008年12月22日のボクチン(4歳)
2008年12月22日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 先週の後半くらいから、常連さんや、まだ通い始めて数ヶ月の人達まで、四方山話の中で、もっとも顕著だったのが、テレビで紹介されていた漢方薬の話題。

 葛根湯や芍薬甘草湯、五苓散に加味逍遥散などの効能を紹介されていたとかで、ヒゲジジイの指導が行き届いている常連さんなどは、ケンモホロロに批判されていたが、まったく同感で、素人療法は怪我の元。
 病院などの合成医薬品ほどで危険ではないが、漢方薬の運用方法こそ、好い加減に使って効くわけではなく、効かないだけならまだしも、芍薬甘草湯などは、浮腫みやすい人や、高血圧の人達が乱用すると、ロクナコトはない。

 村田漢方堂薬局に通い始めてまだ数ヶ月の女性でさえ、面白おかしく紹介される医師の発言内容の好い加減さについて問題視されるくらい、ヒゲジジイのアドバイスをもとに、漢方薬の本質を既に学ばれていた。

 ヒゲジジイ自身は、そのテレビ番組を見てないので、常連さんたちからの又聞きになるが、それにしても、あまりにも杜撰で好い加減な内容ばかりで、これこそ噴飯物である。

 あの番組を見ていた人達の一部の人は、上記の漢方薬を求めて、薬局に殺到するだろうが、まさか村田漢方堂薬局に来られる人はおられないでしょうねっ?と皆に言われたが、もちろん、今のところ皆無。

 指名買いの客は、尤もな理由が無い限りは、販売を拒否することが多いので、叱られるのを怖がって、滅多にやって来る人もいないだろう(呵呵。

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2009年12月22日のボクチン(5歳)
2009年12月22日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年12月22日のボクチン(6歳)
2010年12月22日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年12月22日のボクチン(7歳)
2011年12月22日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年12月22日のボクチン(7歳)
2011年12月22日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ


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2014年06月09日

漢方薬は食前、食間というのはまったくの都市伝説!

2010年6月9日のボクチン(6歳)
2010年6月9日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

メールによるご質問:

 今まで漢方薬を飲める時に飲んでいましたが
 知り合いが漢方薬は食間または食前に飲まなければならないというのですが、
 食後でもよろしいのでしょうか。

お返事メール:

 漢方薬の食前、食間というのはまったくの都市伝説です。
 こだわる必要はまったくありません!
 但し、胃や食道の病気の場合は、実際に試してみて、一番効果を感じる時間帯を選べばよいです。

>漢方薬は食間または食前に飲まなければならない

というのは、まったく迷信です。

 胃や食道の症状の人の場合は、実際に飲んでちょうしのよい時間帯を選べばよいです。
 食前でも食間でも、あるいは食後でも、実際に飲んで調子がよいという時間帯を選んで飲めばよいですが、あまり神経質に考える必要はありません。
 実際に、飲む時間帯をいろいろかえて試すのもよいと思います。

ブログへの補足

 実際のところ、専門家であるべき薬剤師や医師でさえ、漢方薬は食間あるいは食前に飲まないといけないと信じ込んでいる人が大多数である。
 ところが、これには科学的には何の根拠もない。
 むしろ、数十年前に日本の女医さんが漢方薬の吸収実験をしたところ、食後がもっとも吸収がよかった というデーターが専門誌に掲載されていた。その雑誌が現在見つからないのが残念である。

 この問題は、各漢方製剤の効能・効果に「体力のあるなし」が記載されている問題以上に、まったく科学的根拠のない都市伝説に過ぎないのである。

 結論としては、その人の状況に応じて食前・食間、食後を決めるとよく、食前に服用すると食欲を害しやすい人は食後のほうがよく、忙しくて飲み忘れしやすい人は断然、食後に決めたほうが有利である。
 逆流性食道炎や胃症状が主訴の場合は、どの時間帯に服用するのが効果がよいかを試して決めるとよい。

 村田漢方堂薬局では、一般的には最も吸収率の上がる食後の服用を奨励している


2010年6月9日のボクチン(6歳)
2010年6月9日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 06:54| 山口 ☁| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2014年06月06日

煎じ薬の利点と欠点、エキス製剤の利点と欠点

2009年6月6日のボクチン(5歳)
2009年6月6日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 エキス製剤よりも煎じ薬の方が効果が高いという実に怪しい神話を信じる人が多いが、必ずしもそうとは言えない。むしろ原料の品質が優れている場合はエキス製剤の方が効果が高いことも多いが、それだけでもない大きな問題もある。
 それについては、最後に再度、もう少し詳しく書くとして、まずは煎じ薬の利点と欠点である。

 煎じ薬では、それをエキス製剤で多種類の方剤を併用するときでも、それらをまとめて一緒に煎じることができるので、煩雑さを省略できるということが最大の利点だろう。
 ところが、この利点がそのまま欠点にも豹変する。もしもまとめて同じ袋に封じ込めて投与された場合、途中で一部の方剤や生薬を抜きたいというときにはそれがまったく不可能となる

 たとえば10日分以内の投与であれば、無駄になるのが少なくて済むが、しばしば見られるように最初から1ヶ月分まとめて購入させられた場合、3日も連用しないうちに却って逆効果で皮膚症状が悪化し、残りの27日分が返品もできずに無駄となったと悔しがる人が当方に移って来られるようなケースも珍しくはない。

 このような無駄になることを最小限で食い止めるには、エキスの方剤や単味生薬製剤を組み合わせて出せば、思いがけず途中で一部に不必要だったり逆効果のの方剤や生薬が短期間で判明した場合は、すかさず該当する方剤や単味生薬製剤を急遽中止してもらったり、あるいは必要に応じて配合比率を急遽変更するなど、煎じ薬に比べてこのような迅速な対処が速攻で可能である。

 上記のようなエキス製剤や単味生薬製剤による多種類の配合の便利さは、そのまま欠点ともなる。何でもかんでも一緒にまとめて煎じることが出来る便利さに比べ、エキス製剤類の多種類の配合は、たとえばエキス方剤3種類が必要な複雑な証候の場合、さらに単味生薬製剤の地竜やガジュツなど、さらに板藍根など単味で加えていくと、かなりな製品数となってしまう。

 このようにエキス製剤や単味生薬の製剤の配合(組み合わせ)では、かなりな製品数となってしまう欠点があるとはいえ、また逆にそのまま大きな利点となる。
 この方式であると細かな弁証論治に対応した複雑な配合と瞬時の臨機応変の配合変化が可能であるということは実に大きい利点である

 一度調剤されたら変更がきかない煎じ薬のように無駄になる部分がほとんど生じないのである。

 最後に、エキス製剤よりも煎じ薬の方が効果が高いという都市伝説の問題である。

 先日取り上げた温経湯でもあった例だが、同じ進行性指掌角皮症に煎じ薬では効果が出るのに20日もかかってしまった例があるかと思えば、優れたエキス製剤を使用すれば、10日以内に明らかな効果が出たという例。

 最近、関東から来られた人から仕入れた実例では、多汗症に煎じ薬の防已黄耆湯ではまったく無効だったものが、エキス製剤の防已黄耆湯では明らかに一定の効果があったという信じられない報告があった。

 何が問題なのか?
 おそらく使用された原料生薬の品質問題が大きいのだろうと思われるが・・・いずにせよ、エキス製剤よりも煎じ薬の方が効果が高いというのは、実に疑わしい都市伝説に過ぎないとしか言いようがない。

2009年6月6日のボクチン(5歳)
2009年6月6日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2009年6月6日のボクチン(5歳)
2009年6月6日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母



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2014年03月02日

誤解も甚だしい

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 せっかく桂枝茯苓丸がフィットしていたのに、病院の医師は「この漢方薬は長期に使ってはいけない」ということで、3ヶ月で投与を中止してしまったという。

 そのまま継続していたら何も手術しないで根治していた可能性もあったはずだが、手術を選んだ方が病院の収益が上がると利益追求に転じたのではなかろうか?と勘繰りたくもなる話である。

 ところが、巷の薬剤師でも、花粉症などに荊芥連翹湯がよくフィットする場合があるが、症状が治まった時点で中止すべきであると断じている人があった。
 継続服用すると、様々な弊害が生じてくると断じているのである。

 もともと一貫堂の荊芥連翹湯は、解毒症体質の改善剤としてフィットしている限りは長期連用をよしとされる方剤である。

 何の目的があって、このような馬鹿な考えを広めようとするのだろうか?

 あるいは無知のなせる業か?

 当然、状況に応じた配合変化や転方ということは、臨機応変に必須ではあるが、桂枝茯苓丸にしても荊芥連翹湯にしても、フィットしている限りは長期連用することこそ、漢方の真の効果が発揮できるのではないか。

 この人たち、何を考えているのだろう。
 まともに漢方薬を学んでいる人達とは到底思えない。

 要するに漢方薬の情報に関する限りは、たとえ医師や薬剤師の意見であっても、あるいはさらに注意すべきことは、ネット上の情報こそ玉石混淆で、ろくでもない間違った情報も氾濫しているので、迂闊に鵜呑みにしないことである。

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

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2014年02月18日

前回の続き:猫ちゃんたちに漢方薬を利用される貴重なおたより

2008年8月3日のボクチン4歳
2008年8月3日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:お返事、ありがとうございます。
 時間の限り、村田さまの猫や鳥についての記事も拝読したいと思います。

 確かに、村田先生のおっしゃる様に、「証の確定」どころか「試行錯誤の為の推測」さえも難しいのが、言葉を交わせない猫相手の看病です。

 母娘三匹まとめて保護致しました猫エイズファミリーの母猫は、保護してから六年目にとうとう重篤な状態になってしまいました。生後間もないファミリーの別な母猫の子がカラスに全滅させられたと聞いたので、私道を徘徊していた生後間もない三姉妹を保護したのでした。

 窓越しに様子を見に日参していた母猫は。「数日後に窓を開け中に入れ、また帰って行く」を始め、ほどなく、「窓を閉めそのまま一緒に暮らす」を始めたのでした。

 昨年の「2月22日(猫の日)」に逝った末娘が五歳でしたから「ギリギリ頑張った」と言えるのでしょうか? 母猫は、保護時に既に五六歳と言われて居ましたから、少なく見積もっても猫エイズの平均を超える長寿なのかも知れません。
 
 と慰めつつも。この一年より以前は、ホームセンターの安めのFood。様子が悪ければ、獣医さんで抗生剤、ステロイド剤でしたから。持って生まれた丈夫さ、天命、生命力があったのでしょうが「五六年前に今の意識と知識があったならば」という自責自戒の想いを消すには至りません。

 「猫の弁証認識の難しさ」について。例えばこの母猫の場合、
 「口内炎に苦しむ、顎や頬、耳から脂漏」
ならば、熱性だろうか?と思えば、口渇ではなく、むしろよだれが多い。に始まり、「○○は該当するが、舌苔や便、尿が反対の兆候」ばかりで.検証を定めることが出来ません。

 そもそも、人間の数百倍「我慢してしまう」らしく。「痛み」も、触れて嫌がる頃には「人間の激痛」なのでしょう。「近代化学物質対処療法では助からん!」と言いながら。日々、後手後手の対応という無念の状況です。

 例えば、三姉妹の真ん中の子は、ここ数日。飲水が過度に増え。はじめ「腎臓系」を案じましたが、にわか勉強で「もしかしたら胃熱か?」と、たまたま間違って入手していた「黄連解毒等湯」を「三日だけ 」と試してみましたところ、二日目に飲水が通常になりました。なので、三日目に中断。

 「便が緩く少量を多く排便する」も併発して居たので、「人参湯」に替えてみました。やはり二日目には、「まとまった便」と「相変わらずの少量」が交互の状態になりました。「温性」の「人参湯」にも拘らず、飲水は安定したまま。

 「黄連解毒湯」を施した時点で、「胃熱」があったのかどうか? 「あったけれど治まり、人参湯では再発しなかった」のか? 単に、「悪化はまぬがれた」だけなのか? 当の猫から、「投与前と投与後の胃の調子」を問診・聞診が出来ない以上分かり様が無いと思えてしまいます。

などなど、

 恐らく、猫エイズの悲しい症状で、多臓器が「皿回し」の様に相次いで不調〜持ち直し〜再発、などの状態が続いているのだろうと思います。

 上記の母親は、口内炎が悪化し、Vitamin-Bや、患部へのLicorice-Tincture(甘草エキス)塗布も、銀(ペット用)消毒でもある程度迄しか改善せず。
 今迄の知識の「茵陳蒿湯」も決定打にならず。 調べまくって「清熱補血湯」を与えてみ ました。
(煎じ湯の量を飲ませることは困難なので「煎じ薬」を、そのままCoffee-Milで粉末にしています。)
 やはり三日目にじわじわ改善され、絶食は三日で済み。自食も上向きになりました。

 同時に、やはり「三日勝負」で「十全大補湯」も与えましたが、自食し始めましたので、「補中益気湯」と「人参湯」に切り替えました。「人参湯」は、便秘気味になってきたからでしたが、排便も毎日に戻りましたので、「乾姜」以外は重複なのでしょうから二日で「人参湯」は止め、様子を見ています。
 
 一年前には、上記ファミリーの末娘を亡くしましたが、その当時は、猫用山羊ミルクに方剤を混ぜ、「苦い、不味い」に耐え、亡くなる前日迄、懸命に口を開けてくれていた子でした。

 「もっと早く思いついていれば良かった」と自責しましたが、
昨年夏前からは 、#4サイズのカプセルに方剤を詰めて、Salmon-Oilをまぶして口に押し込みます。味は鮭ですし、オイルの御陰で喉に貼付かず。なので、
「猫には無理」と複数の方に言われた「十全大補湯」も難なく飲んでくれています。

 などなど、「試行錯誤」と「後悔、自責、自戒」の日々です。

  重ねて御礼申し上げさせて頂けますれば、ヒゲジジイ先生のご見識に触れ、今迄の情報に対する愕然とする感覚、さて、これからどうしよう、という混沌とした感覚にも襲われがらも、「ああ、これこそ、守りたい、守るべき命に対して取るべき、より正しい道なのだろう」という武者震いこそが、本当の想いなのだろうと考えます。

 では「何が正解か?」は、相変わらず暗中模索ではありましょうが、

 巷の情報にすがり着くということの安直さ、逃げの心理が内在しているだろう短絡的な楽観主義とは決別すべきだ、と教えて頂き、深く感謝致しております。
 ありがとうございます。

2008年8月3日のボクチン4歳
2008年8月3日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母

ヒゲジジイによるお返事メール:前回のメールでご指摘の通説、

>「漢方の効き目はゆっくりおだやかだから」

というのはご指摘の通り、真っ赤なウソです。


 状況によっては日ごとに配合方剤を変えるべきケースがありますが、三日で勝負とされているのは貴重なご経験であると思います。

 但し、これらの頻繁な配合変化を必要とするのは、急性疾患のケースと、慢性疾患であっても亜急性化したり、病状が重篤化している状態のケースに限られるのではないかと思います。

 人間様の場合では、難治性疾患であっても病状が固定的な場合の慢性疾患では、臨機応変の配合変化が必要であるとはいえ、同様の配合で10日毎で観察し、10日以内に明らかな効果が出れば、病態の変化がない限りはしばらくは同様の配合で様子をみる必要があります。

 確実に言えることは、急性疾患であれ、慢性疾患であれ、漢方薬の効果はそれほどゆっくりではなく、症状が激しい場合は短期間(ご指摘の3日以内)で効果の有無がはっきり出ますし、1日で判明することも珍しくないと思います。

 何年来の固定した慢性疾患ですら、その効果の有無はほとんどのケースで10日以内に効果の有無が判定できます。

 ともあれ、猫ちゃんたちの忍耐強い闘病の姿を思い出すと、本当に切なくなります。

ご報告頂いたかなり具体的な漢方投与のご経験は、猫ちゃんたち専門漢方薬局の貴重な教訓になるものと思います。

「漢方の効き目はゆっくりおだやかだから」という謬説が世に喧伝されているのは、どうしようもない問題で、最初から1ヶ月分の漢方薬投与や販売が横行している現実は目に余るものがあります。
 これが出来るのは、病状が安定期に入り、徹底した体質改善を行うべき段階に達した時点ではじめて可能となるので、頑固な慢性疾患であっても初期には10日前後で反応を確かめながら配合の微調整を繰り返す必要があります。

 現実には多種類の難病が合併している人では、多種類の漢方薬類をほとんど日ごとに配合変化することで、数年がかりでようやく長期間の苦痛に満ちた病状が半減するに至っているというケースもありますので、固定観念を持ってはならないと思っています。

 長期間の難治性疾患でも日毎の配合変化が必要なケースでは、病人さん自身に習得してもらえるから可能なことであって、物言わぬ猫ちゃんには大変な困難を伴うものと存じます。

 貴重なご報告、ありがとうございました。
40年の本業でありながら、人間様だけが専門ゆえ、猫ちゃんの漢方治療の経験があまりに乏しいので、何のアドバイスもできないのが心苦しい次第です。

2008年8月3日のボクチン4歳
2008年8月3日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 08:21| 山口 ☁| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2014年02月17日

猫ちゃんたちに漢方薬を利用される貴重なおたより

2008年8月3日のボクチン4歳
2008年8月3日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:50〜59歳の男性
【 具体的なご職業 】:民族音楽研究演奏家
【 お問い合せ内容 】:ご挨拶と御礼
 ネットでヒゲジジイさんのサイトに辿り着きました。

 漢方、Herb、ホリスティックに辿り着いて丁度一年。様々な記事で愕然としたり、「目の鱗」だったり、
 この一年、出逢った漢方薬剤師さんや獣医先生、ネット、ブログを通じて、どうにも「腑に落ちない」と思って居た事の多くが見事に語られており、感服致し、メールを書かせて頂いた次第です。

 方剤治法、中医学弁証、の記事の鋭さもさることながら、
 その厳しさとは全く似つかわしくない?(※) 里の野鳥と野良?猫の温かくも心が通うお写真に見せられ、励まされも致しました。 (※)あくまでも一般的な感覚で申した迄で、私個人の中では、むしろ全く矛盾無しですが。

 と、言いつつ。肝腎の方剤についてのお話も、写真もゆっくり拝見する時間が無く。
 もしかしたら中途半端で宜しくないのかもしれません。でしたらご無礼、恐縮です。

 具体的に申し上げますと、

 東京で20年民族音楽のライブハウス(1978年開店、日本初でした)をやった後、音楽のお弟子さんが持って来た一匹の捨て子猫が引き金で、幼児幼少で培いながら中学入学時に、障害者の母、妹を抱えて居た為に、封印した感覚が蘇ってしまい。
 東京で7年。その後、●●に転居して7年。

 捨て子猫、野良子猫、野良猫の保護活動をしております。

 スタッフ及び、一時預けの預け人に、早い話が逃げられて。
 この四年、独りでかなりな頭数。この二年も複数頭の世話をしております。

 猫エイズや猫白血病、猫伝染性腹膜炎で、八頭看取って「やっと」 西洋化学製剤対処療法と言うより、やみくもな抗生剤、ステロイド、解熱剤、下痢止めしかして下さらない獣医学に気付き、途方に暮れていた時に、「猫にも漢方」を知り、後に「ホリスティックアニマルケア」やHerbを知ったのです。

 しかし、知れば知る程、「腑に落ちない」ことが、多く。
 巷の「○○にはこれが効く!」レベルではどうにもならない。

 具体的には、エイズの子で丁度一年、危機的な状況の中で延命しておりますが、
 どうも単純な「免疫力の低下」とか「ウィルスの所為」とも言えない病状推移が見られる。

 私は、平和主義者では有りませんが、さりとて戦争肯定は致しませんけれど。
 生き物の体と、外邪、内邪の関係や、腸内環境は、「国家」の話に良く似ている。

 西洋化学製剤対処療法の抗生剤、ステロイド、解熱剤、下痢止めは、まるで「国連軍」の、艦砲射撃や無差別爆撃、時には、核兵器とさえ思える。けれど、言い換えれば、状況によっては、民間人、民兵、義勇軍の犠牲もやむなしで、一気に形勢を逆転させる必要もあろうかとは思いますが。

 そして、巷にあふれる、「免疫力アップ」のサプリの類いは、
 内政も、民の暮らしや精気も、田畑が河川の自然な健康状態も顧みずに「新兵器」を売りつけて、軍備ばかり増強されてしまい、挙げ句に、味方でさえも「スパイだ!」「反逆罪だ!」と過敏に反応し、アレルギー状態。

 サプリどころか、生薬Herbも含め。ヴィタミン、ミネラルさえもが、複雑に関係し合ったもの。
 その全体像を見ようとせず、樹を見て森を見ようともしない感覚では、猫達を救えない。

   長くなってしまいましたので、おしまいに致しますが。

 奇しくも、中医学の「弁証法」を学び始めて、ヒゲジジイ先生のサイトに辿り着きましたが。
 体調、病状によって、刻々と変化する証に対し、最早、巷の猫仲間、猫に詳しい(?)漢方薬剤師さん、ホリスティックの先輩たちの話しに振り回されて、「○○にはこれが効く!」を続けては行けないと痛感したその時に、ヒゲジジイ先生のサイトに辿り着いたのです。

 しかしながら、周囲に信頼出来る薬剤師さん、獣医さん。(漢方やホリスティックを謳っているのは逆に駄目ばかりでした。)が居ない。
 
 それ以前に、証を知りたくとも。本人の「何処そこが痛い、不快感、違和感、熱っぽい、鈍痛」などが訊けない。

 脈診も、じっとして居てくれない。  
 「しゃー!」の威嚇の瞬間に写メを撮って、やっと「分かる様な分からない様な舌診」
 飲水量、排尿量、排便量、便の様子、割って臭いを嗅いで、耳の中の温度、血管の様子、
  という、ごくごく限られた情報で検証せざるを得ない。
 
 しかし、本日、先生のサイトに辿り着き、最近感じ、実行し始めました、
 「状況を推察し、異なる方剤を短期間起用する」(Herbも含め)
 は、正解の方向は向いているのだろうと思いました。

 何しろ、今迄の「漢方に詳しい」とおっしゃる獣医さんや猫仲間や「猫に詳しい」とおっしゃる薬剤師さんは、異口同音に、

 「漢方の効き目はゆっくりおだやかだから」と長期使用を念押しされていました。

 が、私の経験則では、「三日が勝負」効いても効かなくても、ものによっては三日で止める。

 実際、翌日には答えが見えてくるものが多い。
 比較的安全そうで、下支え的な存在であろうと思われるものでも、二週間〜二ヶ月で様子によって再考する。


 とにもかくにも、
 巷の「念押し(固定観念)」からの脱却の勇気を下さった御礼は、深く感謝申し上げたい次第であります。
 ありがとうございました。

 乱筆長文、申し訳ございません。
 世話の時間が来ましたので、ろくに読み返しもせずに、送信致します。ごめんなさい。

ボクチンに似たトラちゃん
ボクチンに似たトラちゃん posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:
 おたよりありがとうございます。
 猫ちゃん達の保護活動、ご苦労様です。

 総じて人間様よりも霊性の高い猫ちゃん達を虐待する日本人が多く、実に罰当たりだと思います(苦笑。

 漢方薬の運用方法は、何千年と研究されている人間様に対するものでも、相当に熟練が必要であるくらいですから、猫ちゃん達に時宜にかなった折々のフィットした配合を見つけるのは、はるかに困難を伴う作業だと思います。

 私自身、人間様に対する本業でも、日々四苦八苦する毎日なのですから、ましてや猫ちゃんに対してはまったく自信がありません。

 ご指摘の通り、物言わぬ猫ちゃんの弁証論治は甚だ困難を伴うものと思います。

 ありがとうございました。

2008年8月3日のボクチン4歳
2008年8月3日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 00:05| 山口 ☀| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2013年11月08日

何を根拠に漢方薬の服用時間は食間や食前と極め込むのか?

2007年6月22日のボクチン(2歳半)
2007年6月22日のボクチン(2歳半) posted by (C)ボクチンの母

 一般の合成医薬品のほとんどは食後である。
 その理由は胃障害をできるだけ防ぐ意義が大きく、食直後の指示や食後30分の指示が多い。

 蛇足ながら、ヒゲジジイが薬学部で学んだところでは、食直後も食後30分もまったく同じ意味であるとのことであった。
 すなわち、食後30分に服用という意味は、食後30分以内に服用せよ、という意味にほかならず、食直後の服用指示とまったく同じ意味であるから、食直後の指示も、食後30分の指示もまったく同じであるとの教育を受けたが、その指導教授が口を酸っぱくして強調されていたのをいまだに思い出すくらいだ。

 いずれにせよ、食後に一般医薬品を服用すべきとの指示は、胃障害防止の意味合いが大きい用であるが、翻って漢方薬においては、吸収をよくするために食間や食前の服用指示が日本国内では常識化されている。

 何を根拠に漢方薬は食後の服用指示がなされなのか?
 それこそ科学的根拠の好きな医師や薬剤師に、その根拠を示してほしいものである。


 ヒゲジジイの知る限りでは、数十年前に日本の女性医師が漢方薬の科学的な吸収実験を行った実験結果を某社の漢方専門機関紙で読んだことがあるが、結論としては食後の方が明らかに吸収率がよいとの結果が出ていた。

 といったところで、開店の時間になったので佳境に入るべき所で中断せざるを得なくなったっ!

2007年6月22日のボクチン(2歳半)
2007年6月22日のボクチン(2歳半) posted by (C)ボクチンの母


 
posted by ヒゲジジイ at 08:52| 山口 ☀| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2013年06月20日

続:杞菊地黄丸製造方法の違いによる効果・効能の優劣

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DSC_0293 posted by (C)ボクチンの母

 2010年01月08日 杞菊地黄丸製剤の製造方法による微妙な違いのブログ記事の内容を一部分ではあるが修正を迫られるかもしれない。

 数年前から輸入先の都合で製造が中止されていたエキスによる丸剤「双料杞菊地黄丸」が、製造元が変更されて顆粒剤として「双料杞菊顆粒」の名でエキス顆粒として再登場して以来、粉末を丸剤に製したものに比べ、時には効能・効果に雲泥の差が生じたケースすら遭遇している。

 原料生薬の多寡の影響もさることながら、前者は熟地黄が使用され、後者は乾地黄が使用されることにも関連があるのかもしれない。
 後者の粉末で製した丸薬でも十分満足な効果が得られている反面、これが効果不十分なため、正しく熟地黄が使用された顆粒のエキス剤「双料杞菊顆粒」に切りかえると、覿面効果が上がった例がある。

 たまたま最近複数の「酒さ」の人たちに配合方剤の一つとして使用する機会があったが、粉末で製した丸剤で十分に一定の効果が得られている人もいれば、この丸剤では効果がもう一つ弱いために双料杞菊顆粒に切りかえたところ覿面顕著な効果があり、雲泥の差を生じた例すらある。

 それゆえ、2010年01月08日 杞菊地黄丸製剤の製造方法による微妙な違いのブログ記事の内容の修正を迫らる可能性大となっている。
 以前のエキスで製造された丸薬の時代と異なって、エキス顆粒の製品の方が明らかに優れている部分もあるようにも思われるのであった。

2006年1月19日のボクチン(1歳半)
2006年1月19日のボクチン(1歳半) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 23:34| 山口 ☔| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2013年04月09日

生姜を配合したエキス剤がベストで、乾姜を使用したものはなるべく避けるべき理由

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IMGP5265 posted by (C)ボクチンの母

 これまでも再三再四、このブログや他のブログ類でも繰り返し述べたことだが、日本で使用される乾姜は、飴色になるまで蒸しているために、温める作用は増強されても健胃消化促進作用はほとんど台無しになっている

 日本で使用される乾姜は明らかにニセモノの乾姜であり、本当の乾姜は乾燥した生姜のことであり、日本薬局方でいう「生姜」こそが本物の乾姜なのである。
 この本来の乾姜、すなわち日本薬局方の生姜こそ、本来の乾姜なのだから、十分に温める作用を発揮すると同時に、健胃消化促進作用がしっかり温存されている。
 
 ところが上述した通り、飴色に蒸された乾姜(カンキョウ)は、温める作用はより増強されても、肝腎カナメの消化促進作用が台無しになっている。
 正しい乾姜、すなわち乾燥生姜=日本薬局方の生姜であっても十分に身体を温めて血行を促進する作用を保持しながら、しかもしっかりした健胃・消化促進作用を維持しているので、ニセモノの乾姜ごときを配合するのは愚の骨頂である。

 相も変わらず煨姜(ワイキョウ)もどきの間違った日本の乾姜を使用した製剤が、性懲りもなく各種漢方処方の新製品がエキス剤で登場し続けるので、馬耳東風、馬の耳に念仏だったことに無力感を感じつつも呆れ返るばかりの昨今である。

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IMGP5862 posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 22:50| 山口 ☁| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2012年03月13日

重度の悪阻に偉効を発揮していた杉原達二商店の乾姜人参半夏丸は昨今製造を中止したらしい

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ZZZZ4283 posted by (C)ヒゲジジイ

 漢方の世界でも悪貨は良貨を駆逐する現象が折々に見られて情けない。

 たとえば三十数年前のことだが、同級生の看護婦さんが、悪阻がひどく3日以上もまったく食事が摂れなくなって入院治療となったが、それでも一向に回復の兆しがない。

 外出許可をもらって蒼白にやつれ、まるで死人のような姿でやって来られた。

 小半夏加茯苓湯レベルではまったく無効で、当時の無い頭を振り絞って乾姜人参半夏丸を飲んでもらったところ、超即効を得た。

 吐くものさえ無くなって乾嘔を繰り返していた重度の悪阻がピタリと止まり、そのお陰で直ぐに退院できた。
 結果的には入院はまったくの無駄、その後も漢方薬のお陰で順調に出産。

 当時使用した乾姜人参半夏丸は杉原達二商店製のもので、

【成分・分量】100g中、人参2.0g、半夏3.5g、生姜末2.0g

 であり、つまり正しく乾燥生姜の粉末が配合されていた。

 ところが昨今製造を中止されたというから、この方剤の需要が少ないのか、言い換えれば乾姜人参半夏丸の適応証を呈する人がそれだけ少ないのかもしれない。

 現在も流通する他社製の乾姜人参半夏丸は正しい配合とは言えないので、適応証でも同様に即効が出るかどうかは覚束ない。

 すなわち、人参、半夏、乾姜の配合であり、例によって飴色になるまで蒸して製した煨姜(ワイキョウ)もどきの似非乾姜である。

 乾姜といったら必ず飴色に蒸した煨姜もどきの似非乾姜を使用して恬として恥じない日本の専門家達の学識を疑ってしまう

 こんな馬鹿げたことをやっていたら本来の乾姜(乾燥生姜)に備わっている制吐作用が台無しになるではないかっ!
 乾姜と言うからには文字通りに乾燥生姜のことだろうが〜バカっ、とつい本音で言ってしまいそうである(苦笑。

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ZZZZ4183 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 00:39| 山口 ☀| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2011年10月14日

牛黄を使った健康チェック

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PQC_4819 posted by (C)ヒゲジジイ

 今月では金曜日の今日、雨が降ったせいか最もヒマな一日となった。

 それでも数ヶ月に一度、漢方薬の補充に来られる遠路、九州の真ん中辺から来られた人はまずまずお元気そうだった。

 それよりも関東から二度目の来局者は、10日足らずの初めての服用で明らかな効果が出て、遠隔地にも関わらず張り切ってしばらく小刻みに通える自信を得られた様子で何より。

 今月は初めて服用されて3日以内に明らかな効果が得られた人が目立った。やや特殊な関節炎、長期間続く頑固な皮膚病、非アトピー型気管支喘息、一ヶ月以内に劇的な改善を得た腎不全など、やっぱり漢方薬は素晴らしい(笑。

 話は本題に戻って、昨日に続いて牛黄の話。

 牛黄を服用して効果を感じない人は健康な証拠という一面の真理の論拠として・・・

 心臓を中心とした循環器系、脳血管系統、肝胆膵系統のいずれかに何らかの問題があれば、多くの場合、牛黄を一回服用するだけでも何らかの効果を実感できることが多い。

 だから、当然のことながら元気な若い年齢層では牛黄の効果を感じない人があるわけで、言い換えれば健康体だからこそ効果を感じないのだという推論が出てくるが、もちろん過信は禁物。

 しかしながらどんなに健康体で自信がある人でも、心身ともに疲労困憊したときに使用すれば、素晴らしい著効が得られることが多く、ましてや中年前後からはほとんどの人が疲労困憊時に使用すれば劇的な著効を奏することは多くの人で実証されいる。

 但し、牛黄の質には優劣が大きいので信用あるメーカー品を使用しなければならないが、やや高価な漢方薬なので、皆に奨めるわけにはいかないのが玉に瑕。
 
PQC_4818
PQC_4818 posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:牛黄製剤
posted by ヒゲジジイ at 18:55| 山口 ☔| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2011年10月13日

逆説的に「牛黄が効かない人は健康な証拠」

PQC_4923
PQC_4923 posted by (C)ヒゲジジイ

 年々、牛黄の仕入れ価格が上昇しても、販売価格を上げるわけには行かないので辛いところであるが、他の動物生薬と違って食肉動物であるから、枯渇することは無いだろうと思っていたが・・・

 様々な規制の関係で、牛黄の収穫量が減少しつつある上に、某国の大量買い込みも重なって高騰するばかりだという。

 各種牛黄製剤を製造販売される某メーカーのヒゲジジイよりも年上のベテラン社員さんの定期訪問を受けて交わした情報と談笑。

 若い頃には牛黄を飲んでも一向に効果が分からなかったが、中年を迎える頃に、疲労困憊の時に服用したら明らかに著効を感じたというベテラン社員さんと村田漢方堂薬局の女性薬剤師。

 ところがヒゲジジイは二十歳代の頃から、睡眠時間を削って漢方医学や中医学の書籍を読み漁りながら、日々の漢方相談業務のストレスも重なってか、寝際に呼吸停止発作を日々繰り返すのを確実に救ってくれたのがこの牛黄だった。

 就寝前の牛黄製剤の服用を怠ると、きまって呼吸停止発作に見舞われたので、以来、三十五年以上、連用し続けてきたが、やや高齢になってからは、就寝前の服用を忘れても、ここ数年以上発作は皆無となっている。

 世の中に居直って発作が消えたともいえなくもないが、やはり牛黄の速効のお陰であることに間違いはないと実感している。

 若い頃には牛黄の効果を感じなかった上記の二人に比べ、若い頃から牛黄の速効の恩恵を蒙ってきたヒゲジジイではあるが、ベテラン社員さんは感慨深げに・・・

 牛黄を飲んでも効果を感じない人は健康な証拠ですよ。

 とはまさに至言!

 一面の真理を穿っている。

 ヒゲジジイは二十代から牛黄と縁が深く、スポーツにおいてもストレス解消のサンドバックと格闘する毎日のお伴であり、三十代から五十代半ばまで凝りに凝ったチヌ釣りでは、各種牛黄製剤のお陰で徹夜も平気な日々もあり、牛黄のお陰で破天荒なチヌ釣り行脚が長く続いた。

 そして現在は重い望遠レンズをセットしたカメラのお伴に、牛黄のお陰でまだこの世に生存している。

 常連さんたちの多くも一般漢方処方のみならず、各種牛黄製剤に嵌った人達が大多数で、そのお陰で病院で治らなかった各種疾患を克服して、遅まきながらも文字通りの青春を取り戻しているのだった(笑。

PQC_4603
PQC_4603 posted by (C)ヒゲジジイ



 
ラベル:牛黄製剤
posted by ヒゲジジイ at 22:12| 山口 ☀| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2011年10月11日

白衣泣かせの牛黄

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ZZZ_7479 posted by (C)ヒゲジジイ

 連休明けの火曜日、朝から旧人さんや新人さんが続き、地元近辺から来られた新人さんは次に来られた新人さんが中部地方からであることに目を丸くしていたが、こちらにとっては珍しくもない。

 その後も旧人さんや常連さんがまとめ買いにやって来られて、テンテコ舞い。

 ようやく午後一時半には静かな薬局となり、溜まっていたメールの返信を打っている最中、強烈な睡魔が襲来。
 気がつくとそのまま意識が途絶えた瞬間、よだれが白衣に落ちた。

 慌てて目を覚ましたが・・・何とナントっ

 疲労回復のために口には牛黄製剤をくわえていたものだから、落ちたよだれに牛黄が溶け込んでいて白衣に黄色のシミが・・・っ、

 洗っても取れない。

 先週も同様に連続の弁証論治に疲れ果てて、牛黄で黄色く染まったよだれが白衣に落ちたばかりだった(涙。

 牛黄の色素は強烈だから、そのうち白衣が黄変してしまいそう。

 とうとう、どうしようもない老いぼれジジイに成り下がったかっ

ZZZ_7707
ZZZ_7707 posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:牛黄 牛黄製剤
posted by ヒゲジジイ at 14:47| 山口 ☁| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする

2011年06月17日

新製品の漢方エキス製剤=優劣の吟味

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CSC_2315 posted by (C)ヒゲジジイ

 漢方薬は合成医薬品とは異なり、原材料が天然自然の生薬だけに、しばしば効能に優劣が生じるのは止むを得ない現実があるように思われる。

 但し、白朮であるべきところを蒼朮で代用するなどは、もってのほか、このような錯誤を犯した漢方薬は問題外。

 エキス製剤においても品質の優劣に五月蝿いヒゲジジイや受付嬢だから、しばしば各社の新製剤の現実的な優劣の吟味を依頼されることが多い昨今。

 先日も優れた新製剤の分消湯の製剤に遭遇して、従来品の他社製品とは雲泥の差の効能を発揮するのにおどろいたが、やはり従来品は蒼朮が省略されているために効果が激減することは想像にかたくなかったものである。

 ところが新製品が優秀とばかりはいえず、自信満々で作られたはずのその製剤が、他社の従来品の方が遥かに有効性が顕著で、これでは新製剤は使えないな〜という現実にも遭遇している。

 その効果の優劣は劇的な違いが出る場合があるから不気味である。

 過去の例でも、猪苓湯製剤などは極めて多くの漢方製造メーカーから販売されているが、これほど優劣の差が激しい製剤も珍しいだろう。

 といっても、当方には当方の目的意識をもった猪苓湯の効能を目的としているだけに、猪苓湯製剤の吟味方法と効能の発揮する方向性で独自の視点で選択しているので、やや独断と偏見が混じる部分もあるのは止むを得ない。

 但し、数十年前に遭遇した顔面の皮膚病治療に、当方の販売する茵蔯五苓散合猪苓湯の各エキス製剤で著効を奏しながら、医療用の某社に切り替えた途端、三日で再発する現実に遭遇したときは、同じ処方名でも、効能には雲泥の差がでることに恐怖を覚えたものである(苦笑。

 製剤を切り替えて直ぐに再発した人も、当方で販売する茵蔯五苓散合猪苓湯の各エキス製剤に戻した途端、三日でほとんど回復した事実は、何とも説明のつかない問題のようにも見えるが・・・

 このケースにおいても、あとからよくよく考察すると、配合生薬中のまたもやっ!茵蔯五苓散中の白朮であるべきところが、医療用の方では蒼朮であったことの違いが最も顕著な問題点だったのかもしれない。

 さらには当方で使用していた茵蔯五苓散には煎液のエキスだけでなく原末生薬も配合されていた製剤であった。

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DSC_4032 posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:漢方薬の品質
posted by ヒゲジジイ at 01:17| 山口 ☔| 間違いや問題の多い日本の漢方と漢方薬 | 更新情報をチェックする