2007年03月20日

後鼻漏治療の志願者

 後鼻漏で悩まれる方は日本全国に大変多く、後鼻漏の漢方治療の専門の宣伝サイトがあるくらいであるから、相当な人数がおられるのは確かである。
 小生の過去の経験でも、蓄膿症が原因の場合は病院治療などで治らなかったケースでも、ほどほどの根気を要するものの8割以上の緩解を得られたケースはトテモ多い。

 ところが、蓄膿症が完治した後や風邪をこじらせた後に生じたカタル性炎症による後鼻漏の場合は、やや事情が異なる。後鼻漏が水溶性の場合は、藿香正気散(カッコウショウキサン)などで速治することも珍しくないが⇒ 10日分のカッコウショウキサンで止まった水様性の後鼻漏
 粘りの強い後鼻漏となると、時に一筋縄では行かずに不十分な効果のまま、綿密な情報交換が不十分なまま効果も中途半端で治療を断念される方すら出てくる始末である。⇒ 風邪が治った後に生じる頑固な後鼻漏にも様々なタイプがある

 これらのことを承知の上で、しばらく当方の漢方でがんばって見たいというヒゲジジイと血液型が同じB型の人からのお申し込みがあった。

お問合せ・ご連絡内容 : 先程、後鼻漏の漢方治療でお電話させていただきました◎◎でございます。
 私の後鼻漏は3年くらい前に風邪をこじらせたくらいから始まったのだと思います。そのときは急性蓄膿もあったのですが、耳鼻科に半年くらい通い黄鼻(蓄膿)は治り、透明でネバネバの後鼻漏が残ってしまったのです。
 その後、耳鼻科(半年以上)や漢方薬局2箇所等(3ヶ月、7ヶ月くらい)をやったがだめで(ここら辺の経過や処方はお伺いしたときにお話いたします。)今に至ります。
 B型独特の凝り性もかなりあると思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。・・・・・・・・・・・に休みを取ってお伺いさせていただきます。
 それではお会いできるのを楽しみにしております。

ヒゲジジイのお返事メール:拝復
 「B型独特の凝り性」とは! まさに小生もB型特有のマニアックな凝り性のところがあります。
 一度下関に来られて以後は、お互いに焦らずコツコツと漢方薬の配合の微調整を行えば、必ずや遅かれ早かれ8割以上の緩解は得られるものと思います。
 以上、取り急ぎお返事まで。
                     頓首
ラベル:後鼻漏

2006年12月19日

アレルギー疾患に対する漢方薬

 アトピー性皮膚炎や気管支喘息および花粉症を代表とする各種アレルギー性疾患に対し、共通して威力を発揮出来る方法を考案して十年になる。それゆえ臆面もなく
 アトピー性皮膚炎の漢方薬+自然療法をアップしているが、この方法は各種アレルギーに広く好評である。

 先日も関東在住の数年来のおなじみさんからの急な相談で、夏からずっと風邪が治らないと思っていたら、病院の診断ではアレルギー性鼻炎だからと投薬されるも眠くなるばかりで仕事にならず、くしゃみ・鼻水・鼻づまり、とりわけ鼻づまりは電話を通しても聞くに堪えない。
 漢方薬でなんとかならかだろうかということで、急遽、例の三点セットを送って差し上げていたところ、明くる日にアッサリと完全に雲散霧消したという報告と追加注文が昨日あったばかりである。

 この方法は、各種アレルギー性疾患の7割の人に速効を得るのだが、3割近くは遅効である。どうしてこのような分かれ目が出るのか検討すれば、やはりステロイド長期使用者ほど遅効であるようだ。それでも根気よく頑張っていれば3ヶ月もすれば、効いているという実感が得られるものである。

 アレルギー性疾患は不潔恐怖症的な抗菌社会の副産物として、今後もますます増える一方のようである。
 アトピー性皮膚炎や気管支喘息および花粉症などが代表的だが、実際には漢方と漢方薬の世界においては、
 東洋医学における疾病観は、五臓間における気・血・津液の生化と輸泄生成・輸布・排泄)の連係に異常が発生し、これらの基礎物質の生化と輸泄に過不足が生じたときが病態とされる。
 この理由から、五臓それぞれの生理機能の特性と五臓六腑に共通する「通」という性質にもとづき、病機(病理機序)と治法を分析する。
 つまり、
 @病因・病位・病性の三者を総合的に解明し、
 A気・血・津液の昇降出入と盈虧通滞(量的な過不足と流通の過不足)の状況を捉え、定位・定性・定量の三方面における病変の本質を把握する。
 これらの分析結果に基づき、
 病性の寒熱に対応した薬物を考慮しつつ、@発病原因を除去し、A臓腑の機能を調整し、B気血津精の疏通や補充を行う。

 以上が真の漢方と漢方薬の姿です。
漢方薬の村田漢方堂より)
 とあるように、アレルギー性疾患といえども、個人個人の体質と病状によって使用される漢方処方は様々に異なるものである。

 ところが村田漢方堂薬局考案の基本三点セットは自然療法をミックスしている分、病名治療的な普遍性があるのだが、ステロイド長期使用者に対するさらなる効果の向上に対する工夫がもう一つ要求されるところである。

 しかしながらステロイド長期使用のアトピー性皮膚炎患者さんたちこそ相談事例が最も多く、これまで互いの根気勝負ですべて8割緩解レベルには持ち込めているのだから、まずまずではないだろうか?!