2017年01月08日

後鼻漏の漢方相談

2009年01月08日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年01月08日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 地 域 】:近畿地方
【 具体的なご職業 】:看護師
【 お問い合せ内容 】:

 はじめまして。一度ご相談したくてメールします。本当はお会いしないといけないと分かっていますが、一歳の子どもがおりなかなか家から出るのが難しくすみません。

 一年半前に風邪を引いた名残で後鼻漏を発症してしまいました。一年半前は痰が切れない事から始まり、妊娠中であったこともあり、産婦人科から麦門冬湯を処方されましたが、全く効果なく痰が切れず喉を塞がれる事とお腹が大きい事でかなり苦しみました。人参湯を飲んだりしましたが効果なく、結局出産まで苦しみました。それからは喉の違和感だけが残りましたが、2016年8月に風邪を引いて後鼻漏が再発。耳鼻科では鼻はキレイで炎症もないし、副鼻腔炎でもないと言われました。後鼻漏は透明で粘稠です。咳払いしても切れにくく、特に午後が辛いです。

 近くの漢方薬局で、後鼻漏が辛いと伝えたら排膿散と辛夷清肺湯を処方されましたが、胃部不快と食欲が無くなり後鼻漏には効果なく、次に葛根湯加辛夷川芎を処方されましたが、粘稠が多少サラサラになるくらいで多量の後鼻漏が流れて苦痛でした。

 薬局を変えてみて、事情を話したら、なぜか透明後鼻漏だからと小青竜湯とイスクラの健脾顆粒が処方されました。1週間内服し、後鼻漏が少し減ったかと思われましたが、変わらず。小青竜湯は個人的に嫌いと伝えると、イスクラの温胆湯と健胃顆粒と婦人科系の血流を良くする液体の薬になりました。まだ1週間ですが、多少後鼻漏の絡みつきがマシになったように感じますが、ドロっと流れてくる不快さは変わりません。

 薬局を変えたりして、5ヶ月経ちますが、なかなかよくならず、疲れてきました。子育てと仕事復帰が目の前で不安とイライラが爆発しそうです。毎日が苦痛で生き地獄です。

 体質は極度の冷え性、胃が弱い、もたれやすい、疲れやすい、痩せで少食です。出産で体質が弱くなるタイプです。アレルギーなどは全くないです。鼻づまりなど鼻の症状はありません。

 お忙しい中先生に御質問ですが、私の後鼻漏は、薬が合ってないのでしょうか?今現在、温胆湯を飲み始めたので様子見るべきですか?私みたいな後鼻漏に藿香正気散は不適合でしょうか。めまいも最近出てきて辛すぎます。半夏白朮天麻湯あたりを飲んだ方がよいですか?

 透明なドロドロの後鼻漏が辛すぎて子育てもままならず、話すのも苦痛です。
 お薬についてご意見頂きたく思います。よろしくお願いします。

2009年01月08日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年01月08日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 蓄膿症が原因の後鼻漏は比較的治しやすいのですが、あなたのように原因不明と診断されるようなタイプでは、そうそう簡単には適切な配合が見つからない場合があります。

 相性の合いそうな漢方薬局に頻繁に通って配合の微調整を行ってもらう根気が必要です。
 多少とも効果が感じられるときには、しばらく同じ配合で続けてみるなど、しっかり相談しながら続けるべきです。

 あなたのようなタイプの後鼻漏は、不快感は相当に辛い人が多いようですが、焦ると却って苦痛が増すばかりですので、現在通っておられるところで、へこたらずに頑張るのが最も無難な方法だと思います。

 なお、メールレベルで配合方剤のアドバイスはうかつにできないのが、このタイプの後鼻漏の微妙なところです。

 取り急ぎ、お返事まで。

2009年01月08日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年01月08日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 お忙しい中早速のお返事ありがとうございます。

 頑張って合う薬に巡り会えるようにします。
 気長に治します。

 漢方薬大好きなので一生飲むつもりです。

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2011年01月08日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月08日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

タグ:後鼻漏

2016年04月09日

体臭の悩みは、しばしば妄想のこともあり得るのだが・・・

2009年04月10日の茶トラのボクチン(4歳半)
2009年04月10日の茶トラのボクチン(4歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:40〜49歳の女性
【 職 業 】:主婦
【 お問い合せ内容 】:初めまして。
 先生のブログをよく拝見させて頂いておりますファンの一人です。

 お恥ずかしいご相談なんですが、とても悩んでおりメールをさせて頂きました。
 お忙しいと存じますが、目を通して頂けると幸いです。

 私は体臭に悩んでおります40代女性です。
 5年程前に腋臭の手術を受けました。
 その後2年間は臭いの悩みから開放され明るい生活を送っておりましたが、ある日ひどく焦げくさい臭いが体の上半身から漂い始め、入浴後30分もしないうちに服にも焦げくさい臭いが付くようになってしまいました。他にも脂くさい臭いを感じる事もあります。

 手術前は乾燥肌でしたが、今は胸から上が全てベタベタして顔や頭も脂臭いのです。
 ネット上で知りましたが「術後臭」というそうです。

 どうしてもこの臭いを改善したく、この1年間自分なりの努力をしてきました。
 お菓子や清涼飲料水、揚げ物等はもちろん、お肉、卵、乳製品を一切摂らず、玄米と野菜を中心に大豆やたまに魚を食べる生活に変えました。
 運動も毎日1時間から2時間の有酸素運動をしています。
 しかし臭いは改善されません。
 痩せ過ぎただけでした。

 出掛ける度に必ずシャワーを浴びていても、鼻をすすられるのは勿論、知らない人にも「臭い!」と言われます。分かっている事とはいえ、人前に出るのが辛さと申し訳なさでいっぱいです。スーパーのレジに並ぶだけで上半身がカーっと熱くなることもあります。

 また、手術前から時々頭痛がありましたが、今は頻繁でこめかみから耳周り、後頭部が痛みます。フワフワしためまいもします。

 舌に軽い痺れのような違和感があり、中央に大きな裂紋と両脇に細かな裂紋も入っていますし、歯型の跡も付いています。

 顔や胸、背中に吹き出物ができ、冷えのぼせ、低血圧、前髪が薄い、肩こり、主婦湿疹、尿が黄色く少ない等の症状もあります。
 顔色も悪く土色で、目の周りが黒ずんでいます。
 朝起きた時に目が充血していたり、夕方以降は喉の乾きを感じる事が多いです。

 地元の漢方薬局で診て頂いておりますが、上記の改善がみられません。
 2年半の期間、2軒に通い、加味逍遥散+黄耆、当帰芍薬散、桂枝茯苓丸加ヨクイニン、当帰四逆散、荊芥連翹湯、天王補心丹、帰脾湯、六味丸と変化しながら飲んできました。

 病院では、脳外科、耳鼻科、内科、皮膚科で診察しましたが主婦湿疹で薬が出た以外は異常なく、別途甲状腺、肝機能の血液検査も共に異常ありませんでした。
 尿検査は3年前からタンパクが数回出ましたが、起立性のものだそうです。最近の検査では異常ありませんでした。
しかし、臭いが気になり始めたのとタンパクが出始めた時期が重なる為、偶然かもしれませんが気になってはおります。

 このような状態でして、腋臭の手術の副作用の為、もう一生このままなのかと絶望的になってきました。

 先生からみて頂くと、これらの様々な症状は臭いが出ても当然の状態でしょうか?
 漢方で体質から変われば、体臭が改善出来る希望はあるでしょうか?
 どうぞお知恵をお貸し下さい。


 本当は先生の所へ伺いたいのですが、●●県在住で、今の体臭では車でしか移動出来ず時間的に無理そうです。

 普通の生活がしたいです。
 普通の母親になりたいです。
 ただそれだけが願いです。

 長文・乱文申し訳ありません。
 とてもお忙しいと存じますが、ご返信頂けるとありがたいです。
 どうぞよろしくお願い致します。

2012年04月10日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月10日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 今年、同様な悩みで関東から通われて来た同年代の女性がおられましたが、その女性は完全な妄想でした!

 原因は後鼻漏とその他の疾患の問題があったものの、重症の後鼻漏で、自身が臭いを強く感じるのが、他者にも同様に臭うものと妄想を生じていたらしく、貴女とまったく同じ悩み、

>鼻をすすられるのは勿論、知らない人にも「臭い!」と言われます。

 など、同じような妄想を強く訴えるのですが、何度、こちらに通って来られても、一度として臭ったことはないのです!

 それゆえ、初回からはっきりと「それは妄想だ!」と強く説得してもなかなか聞き入れなかったのですが、後鼻漏を治す配合や、他の疾患に関連した各種の漢方薬類の配合で、後鼻漏などの諸症状が軽減するにつれて、人の言うことに耳を貸すようになられ、最近ではようやく吹っ切れたようで、通信販売に切り替えることが可能となり、ほとんど無意味な妄想を抱かなくなったようです。

 まるで貴女の悩みとそっくりな表現をされていましたよ!

 ところで、もしも妄想でなかったとしたら、地元の常連さんの中には、過去、様々な虚弱性で通って来られていた人に、実際に体臭が強いのに、ご本人自身はほとんど気が付いてない風でしたが、数年越しの体質改善を行う内に、すっかり体臭がなくなって、その後、漢方ファンになられて、長いお付き合いとなっていますが、その後はほとんど体臭を感じることがなくなっています。

 長期間の漢方薬が効を奏している証拠ですが、実際に体臭がある人が、却ってご自身は気付いてないで、上記のようにまったくの妄想であり、後鼻漏が原因で臭いを感じるのはご本人だけだったという皮肉な現象は、世の中でよく見られる皮肉な現象なのかもしれません。

 ところで、本当に体臭がある人の多くは、中医学的には湿熱が原因になっていることが多いので、詳細な弁証論治を行って、適切な配合を長期間連用すれば、かなりなレベルで軽減できるように思います。

 ですが、その前に、上記の女性のように、実際には完全な妄想、思い過ごしということも多いので、正直に言ってくれる身近な人に、もう一度、しっかり訊ねてみるべきかと存じます。

 取り急ぎ、お返事まで。

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2012年04月10日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月10日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年04月10日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月10日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2015年09月20日

<主訴>が、副鼻腔炎とアレルギーによる鼻づまり。青い粘性の鼻水と、朝のみ水のような鼻水がでる。慢性的に喉が腫れた感じと鼻と上咽頭部の乾燥感、などのご相談

2008年10月19日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年10月19日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 地 域 】:関東地方
【 お問い合せ内容 】:初めて相談させていただきます。

 近所の漢方内科でいただいたお薬で具合が悪くなり不安に思い、村田先生のブログに辿り着きました。よろしくお願いいたします。

<主訴>
 副鼻腔炎とアレルギーによる鼻づまり。青い粘性の鼻水と、朝のみ水のような鼻水がでる。慢性的に喉が腫れた感じと鼻と上咽頭部の乾燥(医師には腫れていないと言われる)。


<持病>
 甲状腺機能低下症(チラーヂン12.5ug1錠を毎日服用)
 高プロラクチン血症(カバサール0.25mg2週間に1錠服用)

<体質、病歴>
 16?cm、5?kg やせ型。血圧は90・65くらい。貧血気味。胃弱。便秘。
 舌は肥大し先の方は赤くツルっとしており、真ん中から奥にかけてうっすらと黄色がかった舌苔。手足に汗をかく。

 アレルギー体質(花粉、ハウスダスト、動物、甲殻類、金属、抗生物質のクラリス)
 年間を通してアレルギー結膜炎

 3年ほど前から慢性的な喉の痛み、鼻と喉の乾燥。後鼻漏のような感じ。慢性的な疲労感、空腹時の低血糖。

 栄養療法にて疲労感は改善するも、疲れたり冷えると喉の腫れが強くなり疲労感が増す。

 3か月程前から青い鼻水、軽い鼻づまりがあり副鼻腔炎らしき症状あり。朝起きてからしばらくは水のような鼻水がしばらく止まらず。アレルギー結膜炎も悪化。 口唇ヘルペス発症。

 今月初めに風邪をひき、咽頭部の腫れと悪寒と熱感、水のような鼻水。漢方内科で葛根湯加川芎辛夷を処方された夜38度熱がでてヘルペス再発。耳鼻科に行くも同じ漢方を処方され、汗が止まらず疲労感が増し胃もたれあり。副鼻腔炎と診断されるも妊娠希望の旨を伝えたため抗生物質は処方されず。

 イスクラ薬局で鼻淵丸・板藍茶を勧められ服用。

 3日後微熱が下がらないため別の耳鼻科へ。抗生物質を10日間服用し微熱改善、青い鼻水も軽減。水のような鼻水が止まった途端、ひどい鼻づまりに。アレルギー性鼻炎を併発と診断。点鼻薬処方。

 イスクラ薬局の鼻淵丸がなくなったため辛夷清肺湯を処方してもらい現在2日目だが改善を感じられず。
 現在の服用薬は ツムラの辛夷清肺湯(1日3包)、板藍茶(1日4包)、喉が痛みが増した時など天津感冒片をトローチのように服用(1日3錠ほど)。

 以上です。このままこのお薬で良いのか、他にもっと適したものがあるのか不安に感じております。
 風邪についてのお薬もなのですが、妊娠希望していることもあり数年の体調不良やアレルギーについても改善したいと思っております。先生のお考えをお教えいただければ幸いです。

 お忙しいところ大変恐縮なのですがご返信の程よろしくお願いいたします。
 最後になりましたが長文になり申し訳ございません。

2008年10月19日の茶トラのボクチン(4歳)
2008年10月19日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

メール拝見しました。

 現時点での症状から言えば、舌の状態

>舌は肥大し先の方は赤くツルっとしており、真ん中から奥にかけてうっすらと黄色がかった舌苔

 ということで、舌先のほうが赤くツルとしているのは、肺熱と肺陰虚が併発している状態である可能性が大ですので、辛夷清肺湯が適応しそうです。
 真ん中からのうっすらした苔も、軽度の熱邪の存在は疑い得ないところだと思います。

 また、咽喉の問題を考えれば、

>天津感冒片をトローチのように服用(1日3錠ほど)。

 これだけでは足りない可能性がたかく、咽喉の状態のよいときでも、最低限これは常用されながら、辛夷清肺湯と板藍茶を服用するときに、転進感冒片を
2〜5錠の範囲内で一緒に服用すべきだろうと思います。

 鼻の状態によっては、板藍茶だけでは抗菌作用が弱い場合は、白花蛇舌草も1回に1包ずつ1日3回併用したほうがよいかもしれません。

>青い粘性の鼻水

というのは、細菌の屍骸だけでなく残存する熱邪の存在証明みたいなものですが、

>朝のみ水のような鼻水がでる

 というのは肺寒とは無関係で、肺気の宣発・粛 降のトラブルですので、辛夷清肺湯や天津感冒片でしっかり有効な場合が多いのですが、念のため、滋陰利水作用のある猪苓湯も併用するとて、より効果的ではないかと思います。

 猪苓湯には、肺・脾・腎・肝の四臓の補益とともに滋陰利水の効能があり、少陽三焦を通じて皮毛と肌肉間の膜腠区域の水分代謝の偏在を調整する効能を発揮します。

 少々専門的なことを書きましたが、結論として、

>現在の服用薬は ツムラの辛夷清肺湯(1日3包)、板藍茶(1日4包)、喉が痛みが増した時など天津感冒片をトローチのように服用(1日3錠ほど)。

の配合で、基本的にはよいと思います。
 辛夷清肺湯の品質の優劣の問題が多少あるかもしれませんが、処方としては正解だと思いますが、天津感冒片の使用量が上記に記したようにもっと増やすべきかという結論です。

 それでも効果が弱い場合は、可能性として、さらに白花蛇舌草を加えてみることと、鼻水の改善が得られない場合は、猪苓湯の併用も考えてみる、ということの提案です。

 もちろん、文面だけでの憶測になりますので、あくまで参考程度の話として、ご了解下さい。
 以上、取り急ぎ、お返事まで。

2009年10月19日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年10月19日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:

 お疲れのところ早急なお返事ありがとうございます。
 大変ご丁寧な内容に感激いたしました。

 妊娠中の漢方薬服用も大丈夫と以前書かれていらっしゃいましたので、安心して教えていただいたお薬を服用してみます。

 慢性的な症状が改善しない場合は実家が○○ですので帰った際に伺って相談させていただきます。
 村田先生ありがとうございました。

2009年10月19日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年10月19日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

>慢性的な症状が改善しない場合は

ということですが、一度来られたくらいで、固定的な配合が決まるわけではありません。状況によって折々の配合の微調整が必須のことですので、折々に通える範囲のお近くの漢方薬局を見付けるのが無難です。

 一般的には、保険漢方を主体にした漢方専門の医師であっても、保険の範囲内では、あまりにも漢方薬の種類が少なく、中草薬類にいたっては皆無ですので、しっかり体質改善を行うには、お近くで漢方専門の薬局を見付けるのが無難です。

 当方では、各HPやブログで記載していますように、最初の一定期間は10日毎に通える人でなければ、残念ながら、ご相談をお受けしていません。

 繰り返しになりますが、一度来られたくらいで容易に体質改善が可能になるほど、最初から配合を固定できるわけではありませんし、早めに固定できたとしても、ときには季節変化に応じた配合変化を行う必要が出てくる事こともあり得るからです。

なお、上述の通り

「最初の一定期間は10日毎に通える人でなければ、残念ながら、ご相談をお受けしていません。」

という主旨を広報するのに好都合ですので、

ブログに掲載して利用させて頂きたいと存じます。

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2009年9月20日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年9月20日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母


2015年02月28日

花粉症で小青竜湯エキスを朝晩2回、1週間続けていたら様々な副作用に見舞われた実例

2009年02月28日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年02月28日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 鼻水は止まったけど、咽喉がイガイガするし、目の周囲が痒く、身体は浮腫むし、夜はひどい不眠症になるし、どうしよう、というやや遠方のお馴染みさんからの電話相談。

 小青竜湯は鼻水・クシャミなどに、たとえ即効があっても、頓服程度に止めて、乱用しないように。なるべく藿香正気散で対症療法をするように強く注意していたのに、鼻のムズムズ感や鼻水・くしゃみに即効が出るものだから、朝晩2回、1週間も続けてしまったという。

 もともと舌の奥には黄膩苔のある人だから、目の痒みと浮腫には茵蔯蒿湯が適しているのでこれを1日3回服用するようにアドバイスし、鼻の症状が出ても、小青竜湯は滅多なことで使わないようにして、なるべく藿香正気散で対症療法を行うように念押した。

 念押ししたものの、どうしても藿香正気散に記載される効能・効果の内容が夏の感冒専門薬的な記載に拘泥されるので、縷々説明したが、以前も何度説明しても、直に忘れてしまわれるらしい(苦笑。

 花粉症の希薄・透明・多量の鼻水やクシャミに限っては、対症療法として、小青竜湯や藿香正気散が即効を得やすいが、副作用発現率を比較すれば、雲泥の差で藿香正気散の方が遥かに安全で無難。

 といっても、肺寒停飲タイプの気管支炎や気管支喘息の一部の人に、小青竜湯適応者があるのは間違いないが、その場合でもこれが不適で、比較的安全安心な苓甘姜味辛夏仁湯でなければならない人もいる。
 だから、とうぜん花粉症の場合でも同様である。

 ともあれ、花粉症の時期、巷では小青竜湯の宣伝が過剰なくらい行き届いて、病院の保険漢方でも乱用されているが、体質によっては副作用発現率が最も高い漢方薬の一つだけに、異常を感じたら直ぐに中止して、他の治療方法に変えるべきである。

 小青竜湯で花粉症に問題なく即効が出ている人でも、乱用は謹んで、頓服的な対症療法に留めておくほうが無難であろう。

 なお、当然ながら、花粉症には上記の方剤ばかりが専売特許というわけではなく、体質によっては葛根湯や葛根湯加川芎辛夷や、天津感冒片(銀翹散製剤)、衛益顆粒(玉屏風散)・辛夷清肺湯や茵蔯蒿湯など、体質によってフィットする漢方薬は大きく異なる。

 また、体質改善でしばしば威力を発揮するのは、衛益顆粒+六味丸がフィットする人は想像以上に多く、これがフィットする人では、多くは徹底的な体質改善が可能である。

 また、特殊な方法では、ササヘルスを主体にした三点セットは常連さんだけが知る秘法となっている。

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2011年02月28日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月28日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年02月28日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月28日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年02月28日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月28日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年02月28日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月28日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母



 
タグ:小青竜湯

2015年02月15日

これまでも再三再四書いている通り、関東地方の同業者に知り合いはないので、紹介は無理です

2009年02月15日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年02月15日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:50〜59歳の女性
【 地 域 】:関東地方
【 お問い合せ内容 】:
 長年アレルギー性鼻炎です。(花粉、ダニ、猫等)

 過去2回程高熱を伴い、鼻水から長い期間の咳と痰が1ヶ月程続く症状から、味覚嗅覚が全くなくなり、耳鼻科で2年程治療しても一般の3割位の回復しかしませんでした。(稀に今日はいつもよりよくにおいがわかるという日はあります)

 蓄膿症(本人は自覚症状はありませんが耳鼻科でそう言われました)もあり、アレルギー喘息(それほど酷くはないのですが、走ったりすると、気管が狭くなり呼吸が苦しくなりますが、吸入薬ですぐ回復する程度)もあります。

 坑ヒスタミン薬をほぼ毎日飲んでいます(飲まないとくしゃみと鼻水が四六時中)が、さすがに何年もこういう状態では体がおかしくなってしまうのではないかと思い、漢方薬で体質改善ができるならと考えていたところこのブログにたどり着きました。

 実は肩凝りも酷く、通販で葛根湯と、呼吸器系を伴うアレルギー鼻炎にいいというので小青竜湯エキス顆粒を購入したばかりの事でした。

●●市在住ですが、都内でもいいので、お奨めしていただける漢方医さんがいたら、ご紹介して頂きたく、連絡しました。

2010年02月15日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月15日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

>都内でもいいので、お奨めしていただける漢方医さんがいたら、ご紹介して頂きたく、連絡しました。
 
 との依頼は、このブログで何度も「そんなことは不可能です」ということを、繰り返し書いています。
 それが分かっていれば、貴女よりも、もっと難治性疾患の人達が、関東地方から毎年何人も下関まで通う人がいるはずがありません。

 ところで、
>実は肩凝りも酷く、通販で葛根湯と、呼吸器系を伴うアレルギー鼻炎にいいというので小青竜湯エキス顆粒を購入したばかりの事でした。
 とのことですが、たとえそれぞれの漢方薬がフィットしていたにしても、服用量を注意しなければ、体質によっては危険です。

 両者の方剤には、麻黄という心臓疾患や高血圧がある人には要注意のエフェドリンを主成分とする生薬や、大量に服用すると浮腫や高血圧によくない甘草も二重に、しかも大量となります。
 両者がフィットしている場合でも、それぞれ半分に減らして服用するなどの安全な使用方法があります。

 といっても蓄膿症も言われているからには、上記のような温める漢方薬ばかり使用するのは問題が多い可能性大ですので、素人療法は怪我の元です。

 必ず地元近辺で、当方を見つけたように、ネットで漢方専門の医師や薬剤師を探してみるべきです。

 お悩みの症状は、世の中によくあるものですので、根気さえあれば、そちらの漢方専門薬局で、十分に体質改善してもらえるはずです。

 取り急ぎ、お返事まで。

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2010年02月15日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月15日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年02月15日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月15日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年02月15日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月15日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年02月15日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月15日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2014年04月05日

花粉症のおたより

2008年8月20日のボクチン(4歳)
2008年8月20日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の男性
【 地 域 】:四国地方
【 具体的なご職業 】:鍼灸師
【おたより】 花粉症に対する漢方薬アドバイスのお礼

 お世話になっています。昨年に、花粉症について先生からアドバイスをいただきました四国の鍼灸師です。

 村田先生のアドバイス通り辛夷清肺湯+茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)+板藍根茶の基本配合にて、今年はつらい花粉症を乗り切れております。

 もともと胃腸が弱い体質なので、大黄がきついので、地元の漢方薬剤師さんに相談して併せて半夏瀉心湯も加えて飲んでおります。

 これで、アレルギー症状(結膜炎と突発的なクシャミとは多量の鼻水が8割がた改善しております。

 例年ですと、花粉症には葛根湯など多用して、鼻の鼻孔回りが乾燥する吹き出物が出るなど難儀しておりましたが、今年はそのような症状はでておりません。
 有難うございました。

 そして、偶然ですが、私の知人も茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)+補中益気湯を、身体のだるさの改善として内科医から処方されていました。
 予想通り、この方の花粉症の症状も例年の半分程度の軽さで済んだようです。

 先生の弁証論治と漢方医学の奥深さを、改めて噛みしめております。
 有難うございました。
 先ずはお礼と報告まで。
 
 四国の鍼灸師より

2008年8月20日のボクチン(4歳)
2008年8月20日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:
おたよりありがとうございます。

 今年の花粉症は、こちらでは九州地方の人などではアトピー性皮膚炎の人たちに合併するケースでは、明らかにPM2.5の影響も伴って重症化している場合でも、体質によって同様に辛夷清肺湯+茵蔯蒿湯というケースが代表的でしたが、荊芥連翹湯+茵蔯蒿湯の配合が適応するタイプも今年はやけに目立っており、重症例ではやはり辛夷清肺湯+荊芥連翹湯+茵蔯蒿湯なども目立ちます。

 但し、いわゆる虚証タイプでは、衛益顆粒(玉屏風散)+茵蔯蒿湯や、寒熱錯雑証タイプでは藿香正気散(かっこうしょうきさん)+茵蔯蒿湯などのタイプもあり、後者を数年常用されていた人では、昨年から藿香正気散を廃薬しても、今年はまったく花粉症が起こらなくなり、根治してしまった人もおられます。

 ただちょっと怖い質問をベテランの看護師さんから受ける機会がありました。

 すなわち彼女が勤務する病院では、花粉症の患者さんに病名治療的にすべてツムラの小青竜湯を乱発投与されているが、大丈夫なんでしょうか?というものです。患者さんには高血圧症や心疾患で通っている人が多いというのに、そのような患者さんにもワンパターンでもっぱら小青竜湯の乱発投与ということなのです。

 肺寒停飲が明らかであれば当然適応して速効が得られるし、たとえ肺熱や肺陰虚が主体であっても、一時的には強引に症状を緩和できるかもしれないけど、そんな野蛮な投与を繰り返していると、必ずどなたか麻黄剤が禁忌の人たちではとんでもない副作用が生じかねないので、無謀といえば無謀ですよ、とお返事しておきましたが、高血圧症や心疾患を抱える人たちにもお構いなしに投与されているというのですから、実に巷の医師の漢方知識レベルというのは、ほんとうに怖いというか、あまりにもレベルが低すぎるというか、恐ろしい限りです。

 その点では、ご紹介の茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)+補中益気湯を投与される内科医の先生は、よく漢方薬を学ばれておられるようですね(笑。

2008年8月20日のボクチン(4歳)
2008年8月20日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

タグ:花粉症

2013年12月21日

猫アレルギーが加味逍遥散で治ったのは偶然だった

2008年1月19日のボクチン3歳
2008年1月19日のボクチン3歳 posted by (C)ボクチンの母

 長期間続く慢性的に原因不明の腹痛や発熱などに苦しめられている女性。

 漢方専門の診療科で受診して真武湯などの保険漢方投与を受けながらも、まったく改善がみられないどころか、肝機能検査値に異常が出てくるなどの問題から、保険漢方を断念して当方に相談に来られた。

 当方では天津感冒片や牛膝散製剤・杞菊地黄丸や適宜に大建中湯去膠飴製剤、加味逍遥散製剤、板藍茶、白花蛇舌草、さらには最終的に荊芥連翹湯を追加するなどで、諸症状も基本的にかなり回復するに至っている。

 タイトルの猫アレルギーの問題であるが、母上が飼っておられた猫に対するアレルギーで、鼻炎症状が続いていた。

 ところが、上記の諸症状に対する配合の微調整を繰り返しているなか、あきらかに加味逍遥散製剤を服用するようになって猫アレルギーがピタリと止まったといわれる。

 もしも持病にアトピー性皮膚炎が合併している場合には、猫や犬などの毛の生えたペットとの暮らしはご法度であるが、その問題がないだけに加味逍遥散製剤のおかげで、猫ちゃんと同居するのにまったく支障を来さなくなっている。

 当然のことながら、猫アレルギーには加味逍遥散がよいなどと断定できるはずもなく、この女性の体質にたまたまフィットしたということで、猫アレルギーに対するエビデンス化など到底できるものではない。

2008年1月19日のボクチン3歳
2008年1月19日のボクチン3歳 posted by (C)ボクチンの母

 

2013年05月14日

中国の大気汚染飛来による日本国内の影響

2005年9月24日のボクチン(1歳)
2005年9月24日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母

おたより:四国の鍼灸師

 いつも大変お世話になっています。
 先生からのご指導により母親の皮膚炎(熱証)も改善してきております。
 5月になり気温上昇とともにいつもの年なら、悪化しておりますが今年は茵蔯蒿湯+黄連解毒湯の服用で快適に過ごせているようです。
 これも先生の御陰であり、大変感謝いたしております。

 また私のアレルギー性鼻炎は4月後半から再発してきました。
 これは中国からの汚染物質の飛来などが考えられます。
 地元の漢方薬局の先生より再び栃本の板藍根顆粒+銀翹散を買って飲んでおります。

 飲むと確かに、呼吸は楽になるのが判ります。
 板藍根は、中国でも鳥フルの影響?大気汚染の影響からか、中国人民が服用する事から、日本でも品薄で割高なようです。

 このままだと、6月の梅雨入りまでは、板藍根顆粒+銀翹散の御世話になるかなと思っております。
 先ずは御礼も兼ねてご報告いたしました。

それと大気汚染の状態は、下記リンクで確認できます。
ご参考まで  http://soramame.taiki.go.jp/

2005年9月25日のボクチン(1歳)
2005年9月25日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール: 当方のブログ類が多少ともお役に立っているとのこと、過分なお礼のお言葉まで頂いて恐縮です。

 黄連解毒湯は清熱剤としてはとても便利で素晴らしい方剤ですが、状況によっては過剰に清熱し過ぎる場合もあり、ときに氷伏らしき現象が生じる場合など、素晴らしい方剤であっても折々に注意が必要な方剤です。

 効いている間は心配ないのですが、いつもの効果が無くなったと感じるときは、一時中止して様子を見るべき時という場合がありますので、念のためささやかながらアドバイス申し上げる次第です。

 大気汚染の情報サイトのご案内も、大いに助かります。これもブログにご案内させて頂きたいと存じます。
 ありがとうございました。

2005年9月25日のボクチン(1歳)
2005年9月25日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母

2013年04月02日

昨今の花粉症および帯状疱疹後神経痛について

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IMGP0553 posted by (C)ボクチンの母

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の男性
簡単なご住所 : 四国地方
具体的な御職業 : 鍼灸師
おたより : 村田恭介先生 御侍史 御世話になっています。

 以前、先生の漢方処方茵蔯五苓散で帯状疱疹後の神経痛の家族(母親)が助かりました四国地方の鍼灸師です。
 その後、春先になり母親が例年の皮膚炎が出ておりましたが先生の漢方処方を習って茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)の服用で、症状がいくぶん緩和されてきました。

 私の方も、毎年の花粉症での眼の痒みが出ておりましたが茵蔯蒿湯の服用で治まってきました。
 ただし白い鼻水くしゃみの連発・咽喉痛が続いたので、試行錯誤して茵蔯蒿湯+葛根湯加川芎辛夷+銀翹散の同時服用で、ようやく治まりました。

 先生の御陰にて、家族ともども助かっております。有難うございました。

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IMGP0437_1 posted by (C)ボクチンの母

 わざわざご丁寧なご挨拶、ありがとうございます。
 こちらでは昨今の花粉症はPM2.5や黄砂も重なってトリプルパンチのせいか、漢方薬類も数種類を要することが多いようです。

 目に周囲の痒みは、舌の奥に黄膩苔が認められる限りはほとんどの例で茵蔯蒿湯がとても有効で、同時に鼻炎症状にも明らかに有効な人もいるのですが、鼻炎は鼻炎で、藿香正気散や辛夷清肺湯、あるいは天津感冒片など肺脾の証候に応じた適切な方剤を併用する必要とするケースが目立ちます。

 但し、稀に小青竜湯証と思われる場合でも、世間の医師や薬剤師が乱用される片棒を担ぐのは沽券に関わるので(苦笑、小青竜湯や麻黄附子細辛湯などは世間の乱用を戒める意味でも絶対使用せず、藿香正気散や他の方剤で対処しています。

 ともあれ、さらに多くの場合、中草薬で日本では健康食品扱いされる板藍茶(板藍根)の併用はとても意義あることのようです。
 但し、市販されるものでも美味しいばかりで濃度の薄い製品ではあまり使い物にならず、必ず濃度の高い優良な製品を選ぶ必要があるようです。

 帯状疱疹後神経痛に関しましては、以前はしばしば明らかな寒証の人たちが多く、桂枝加朮附湯がよくフィットしていた時代もあるのですが、ここ数年は五苓散+板藍茶でその9割以上の打率でフィットしています。患部がわずかに熱感を帯びている場合は、茵蔯五苓散のフィット率は高いと思います。

 但し、明らかな寒証の場合は桂枝加朮附湯などの附子剤が必要な場合が稀にはあるようですが、胸部や背部の帯状疱疹後神経痛には往々にして清熱化痰の小陥胸湯+板藍根というケースも珍しくはないようです。
いずれにせよ、寒熱虚実の弁証はかなり正確に行うべきで、昨今の漢方をちょっと齧り医師たちのように、何でもかんでも疼痛に対して附子剤や烏頭などを安易に使用する愚は犯すべきではないと思います。

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IMGP0503 posted by (C)ボクチンの母

2012年06月29日

蓄膿症が原因の後鼻漏は治りやすいのだが

KSC_6427
KSC_6427 posted by (C)ヒゲジジイ

 最近の新しい漢方相談の中に、原因不明の後鼻漏で来られた人があった。様々な耳鼻咽喉科にかかってもすべて無効。
 漢方専門医院では胃が原因と断定されて点滴と漢方薬を半年続けたがこれも無効。
 困り果てて人に紹介されて来られたが、蓄膿症が原因ではないだけに、過去の経験からは藿香正気散(カッコウショウキサン)が適応するタイプであれば、かなり速効が得られるが、そうでもない場合いは相当な根気勝負となる場合がある。

 ひるがえって蓄膿症が原因の後鼻漏の場合は、遅かれ早かれほとんど根治に導けることが大多数である。
 たとえば、最近も超有名な大学病院の耳鼻科に数年通ってほとんど無効だった女性が、当方の漢方薬で順調に経過して一年すぐる頃には、ほぼ根治状態で既に丸二年が経過しょうとしている。

 このことから考えると、漢方で比較的容易なケースが多い、蓄膿症による後鼻漏すら超一流の大学病院耳鼻科ではほとんど無効であったということは、一部の分野では中医学のみならず漢方医学にも遥かに劣る部分があることをあらためて認識せざるを得ない。

 蓄膿症による後鼻漏のみならず、帯状疱疹後神経痛や偏頭痛や三叉神経痛などなど数えれば枚挙に暇がないほど極めて広い領域で、各種病院治療でもほとんど無効だった例が多い。
 ところが、中医漢方薬学では比較的容易にしっかりと寛解に導けることが多いのだから、漢方薬の優位性をますます認識せざるを得ないのだった。

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KSC_6392 posted by (C)ヒゲジジイ

2012年01月10日

後鼻漏も様々あるので頻繁に通える人でなければ無理

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 60歳〜69歳の男性
簡単なご住所 : 関東地方
具体的な御職業 : 研究開発
お問合せ・ご連絡内容 : 慢性の後鼻漏に悩み続けており、あらゆる治療を受けたつもりですが、全く一向に回復しません。

 散々Webを調べ貴薬局のWebに辿り着き、下記記事を拝見致しました。全く小生と同じ経緯症状で非常に驚き、早速メールを差し上げる次第です。

 小生の今までの経緯と、現在の症状は以下の通りです。
 1.年齢 6?歳(男)
 2.身長 1??cm, 体重 ??kg 、ガッチリとした体格
 3.健康状態 慢性「後鼻漏」の他は血圧血糖値:高め
 普段、運動量多い。テニス:2回/週、ジョギング、水泳(週2回)
 4.症状経緯
 2005年9月 風邪をひき、喉を傷める(風邪には滅多に 掛かりませんが)風邪が悪化し「咳喘息」(数分置きに 激しい咳),病院にて「風邪」の治療を受ける。

 10月:約一カ月で咳喘息が収まる。(鼻水、後鼻漏無し)
 11月 後鼻漏が始まる。
 12月 病院の耳鼻咽喉科を受診「蓄膿症」と診断され薬治療を受けるものの、一向に改善せず。

 2006年-2009年 ◎◎大学●●病院(△△△県)耳鼻咽喉科受診
 ○○○○病院(東京都)
 ■■大学 東洋医学研究所にて漢方薬、鍼灸治療

 ▲▲医科大学耳鼻咽喉科受診、鼻骨の曲がり矯正手術  最後は、生理食塩水による「鼻うがい」の処方を 受けるも効果無し。
 ファイバーによる検査でも「キレイですね」 「問題はありません」の診断。

 この間、各種検査(アレルギー検査:異常なし、レントゲン・MRI検査,及び あらゆる抗生剤治療、手術を受けましたが改善せず。

  2011年 症状は悪化するばかり、痰(鼻水)が濃くなりドロットした痰が常時ながれ出ており。就寝中も流れ出てき ており、喉に溜まり夜中も痰の吐き出し(ティッシで)が必要で安眠出来ず。

 以上の状況です。もう治らないものかと思い詰めておりますが、村田様のお力をお借りし、何とか快方に向かわないものかと藁にもすがる思いでメールを差し上げる次第です。

 村田様の漢方薬による治療で 少しでも改善させたく、何卒よろしく御助言のほどお願い致します。

 Webで拝見しました下記内容の方と全く同じ症状です。
2006年12月01日 14年来の慢性鼻炎による後鼻漏

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 後鼻漏は蓄膿症が原因の場合は、たとえ大学病院に通い詰めても治らなかった例でも根治に近いレベルまで改善することが可能で、現在も(現在進行形で)貴方と同年代の女性が一年以上通い詰めて8割以上の寛解レベルに辿りついています。

 しかしながら、蓄膿症が存在せずに続く後鼻漏の場合は個人差がとても大きいようです。

 希薄透明でサラサラした後鼻漏であれば、藿香正気散(カッコウショウキサン)レベルで容易に止まり、中止すれば再発するので、折々に服用する杜撰な服用方法でも十分な人もおられれば、当方に来るまでに貴方と同様、あらゆる病院治療で効果なく、地元の漢方専門薬局などで様々漢方薬を服用しても無効という人では、一度来られたくらいでは、またその後のメール相談くらいでは正確な弁証論治が適わず、結局一年くらいであきらめてしまったのが、当方のブログで御覧になった女性が実例です。

 また、東北地方からわざわざ来られた女性では、明らかに効果が出掛かっているのに、効果が安定しないのに業を煮やされ、わずか四ヶ月で無音となってしまった女性が5年前にもおられました。

 また同様に関東から男性が一度だけ来られて数ヶ月であきらめた方もおられます。

 遠方の人で一度っきりの来局では結果的に弁証論治が中途半端なままで、結局は遅かれ早かれ諦めた人達が過去この10年間に3名おられるわけです。

 なお、貴方の場合はどろっとした(粘着性の強い?)痰となっているようですので、上記の藿香正気散は不適のようです。

 漢方薬も既に試されているようですが、受診された日本漢方では無理だったようですので、是非、地元の漢方専門病院でも、あるいは漢方薬局でも、必ず弁証論治を基本とされている中医学派のところを見つけて、しっかり直接頻繁に通い詰めていけば、かなり寛解が出来るのではないかと思います。

 過去の例でもあらゆる医療機関で治らなかった後鼻漏が8割以上の寛解状態に導けたのは、頻繁(といっても10日〜30日毎ですが)に通える人で根気のある人達ばかりでした。

 但し、蓄膿症が存在しない後鼻漏の場合は、個人差があまりに大きく、御覧になった女性のようになかなかピントが合いにくいケースではなおさら頻繁に直接通える状況でなければ不可能だと思われます。

 要するに通常の治療では治らないケースでは、その病気の裏には、裏のまた裏あることが多いので、たゆまず弁証論治をくりかえす互いの努力が必須となります。

 是非、地元で通える中医学派の先生を見つけて下さいませ。
 取り急ぎお返事まで。

ハクセキレイ
ハクセキレイ posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:返事が遅くなりすみません。

 ご丁寧な返事を頂き恐縮しております。 普通の漢方薬局の方は「売らんかな」の 姿勢であらゆる漢方薬を押しつけてくるのですが、村田様のとても丁寧親切に解説に甚く感激しております。

 本来は頻繁に伺い、直接指導して頂くべきですが、如何せん余りにも地理的に離れているため、通う事が困難なことが残念でなりません。

 出来ますれば、インターネットを利用する"Skype"(TV電話)で面談し、漢方薬の処方を受けながら相談出来れば宜しいのですが、村田様の処方方針に沿わないかと思います。

 当方の症状は ご指摘の厄介な「蓄膿症ではない後鼻漏」です。
 症状が出始めた原因である「風邪をひき、その後 酷い咳喘息かかった」ことで、何らかの免疫系が壊れてしまったものかと思っております。

 いずれにせよ、「地元で通える中医学派の先生」を見つけ出したいと思います。

 お忙しい中、対応誠にありがとうございました。

 御礼まで。

IMGP8492
IMGP8492 posted by (C)ヒゲジジイ


2011年01月19日

風邪が治った後の鼻声に辛夷清肺湯

飛んでるヒヨドリ
飛んでるヒヨドリ posted by (C)ヒゲジジイ

 風邪が治った後の鼻声にも荊防敗毒散だけでも効くかどうかをテストしていたが、昨日も鼻声だけが残ってみっともないので、夜からは辛夷清肺湯を追加したら直ぐに鼻声がほとんど消えた。

 参蘇飲+荊防敗毒散で治った風邪だったが、この鼻声(要するに風邪の後に生じた軽度の急性副鼻腔炎)には、常套手段である辛夷清肺湯がピッタリ適応していただけのことである。

木の間に挟まれて宙吊りになったスズメ
木の間に挟まれて宙吊りになったスズメ posted by (C)ヒゲジジイ

タグ:鼻声

2008年04月11日

今年の花粉症に対する漢方薬の総括

 まだ花粉症は続いているようだが、村田漢方堂薬局で花粉症治療用に漢方薬を利用された人の殆どは、終息に向っている。実際にはすでに症状が完全に消えてしまっている人が殆どである。

 もっとも多く使用して多くの人に有効だったのが茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)。但し、黄膩苔が存在する人に限られるはずだが、黄膩苔の兆候に乏しい人でも明らかに有効だったケースがある。

 茵蔯蒿湯はとりわけ目の痒みに有効で、同時に鼻水が止まる。但し、一部の人では鼻づまりにはまったく無効で、辛夷清肺湯や天津感冒片の併用が必要となった人もあった。

 従来は天津感冒片や涼解楽などの銀翹散製剤を主体に運用して早期に治まる人が多かったが、同じアレルギー疾患ゆえ、急性蕁麻疹に有効な茵蔯蒿湯を今年は頻繁に応用してみて、かなり高い有効性を確認することが出来た。
 医師や看護師さんや鍼灸師さんなどの医療関係者にも実験してもらってその有効性を確認することもできた。

 その他、あきらかにカッコウショウキサン単独で花粉症が治まる人がおられたのは従来通りであった。
 また従来どおり、村田漢方堂薬局オリジナルの体質改善三点セットは明らかに有効であったが、これだけでは不十分な人もあり、茵蔯蒿湯や天津感冒片の併用で治まっている。
 他の目的で体質改善三点セットの愛用者の花粉症がいつの間にか自然に根治したという報告は毎年必ず数人以上からの報告がある。

 また例年通り、世間で繁用される野蛮な方剤、小青竜湯を販売することは一度も無かったし、指名客も無かった。
 小青竜湯を花粉症に応用するのは野蛮であるというのは、花粉症患者さんに肺寒停飲の症候を呈している人をほとんど見たことがないからである。
 たとえこの方剤で効果があっても肺陰を損傷しかねないので乱用は慎むべきである。

 なお、常連さんやお馴染みさんたちの多くは、天津感冒片や涼解楽、参蘇飲製剤、葛根湯製剤、辛夷清肺湯、小陥胸湯加味方剤、大柴胡湯製剤、四逆散製剤、茵陳蒿湯、地竜製剤、猪苓湯製剤、カッコウショウキサン、五苓散、加味平胃散、胃苓湯製剤、芍薬甘草湯、大黄製剤、体質改善三点セット、板藍茶、白花蛇舌草、牛黄製剤、麝香製剤など常備されているので、ご家族がどのような急性疾患になっても直ぐに対処できるので、速効が得られている。
 これらの人こそ、漢方の計り知れない恩恵に浴され、健康で長寿生活をおくられている。

2008年03月24日

花粉症に対する茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)単独実験の報告

 花粉症に敢えて茵陳蒿湯単独で実験してもらうなどとは、まるで
 科学的実証という名のもとに、漢方医学や中医学の特質の一つである「個別性の重視」が忘れ去られ、同一方剤による普遍性の追求、つまり同一病名や症状に目標を絞って、何人中に何人有効であったかの検討です。この分野の追求に過度な期待を寄せると、次元の低い漢方医学に堕するのみではないでしょうか?
 「科学」とは、この程度の幼稚なものなのでしょうか?
という漢方薬のNKDYネットのトップページの檄文?で批判されるような行為のようであるが、黄膩苔の存在条件のもとに行っているので、そこまで幼稚ではないと思うのだが・・・苦笑。

 ともあれ、以下は下関にも二泊三日の旅程で来られたことのある漢方薬も愛好される東洋医学の専門家である某鍼灸師の花粉症に対する茵蔯蒿湯の実験報告経過のおたよりである。

実験報告者:北陸地方の鍼灸師

 花粉症の報告です。
 昨日は、1日中外にいましたが、ほとんど激しい症状が出ることなく、たまに鼻のむず痒さを感じる程度で、順調でした。

 しかし、今朝起きてから昨日の影響がでてきたのか目のかゆみと、鼻水が出ています。
 もしかしたら、外などに出て影響を強く受ける場合は、予防的に天津感冒片あたりを服用していてもよかったのかなっと思っています。

 風邪予防の応用で、花粉も季節的な外邪(風熱とみて)と同じ様にできないものでしょうか?
 ただ、過去の経験からも外に出ていて、すぐに発症しなかったのはすごいと思います。

 以前は小青龍湯も使用したことがあるのですが、たしかに症状は落ち着くのですが、鼻や口の乾燥感が増し、鼻の奥がヒリヒリした感じと熱感をかんじたのを憶えています。

 以上ご報告まで。


実験報告のお礼メール:御報告ありがとうございます!
 花粉症をなるべく理想的に止めるには、茵蔯蒿湯が適応していても、単独ではものたりないことがあって当然だと思います。

 しかしながら、花粉症で死ぬ人は(自殺しない限りは)いませんので、実験できる人は花粉症用には茵蔯蒿湯で様子をみて欲しかったわけです(申し訳ありませんが・・・)。

 そしておっしゃるとおり、花粉症を風熱感冒と同様に考えるのは基本的にはヒゲジジイ流儀です。⇒ 2008年03月18日:花粉症の漢方薬(但し、平成7年版) 平成七年にも書いている通りです。

 地元や東海地方のお馴染みさんのご家族には茵蔯蒿湯で速効で、その後も治まったままですし、地元でも藿香正気散(カッコウショウキサン)単独で治っている人を除けば、明らかに効果がある人ばかりで、茵蔯蒿湯を常用していて中途半端な花粉症(鼻づまりと鼻水だけ、目は無症状で痒みがない)には、辛夷清肺湯に天津感冒片で速効です。

 本来なら、茵蔯蒿湯が効く人でも、おそらくは天津感冒片や辛夷清肺湯、あるいは体質によっては葛根湯やカッコウショウキサンなど、適切な方剤を併用したほうが万全であることは間違いないと思います。

 今回は、実験研究のために、地元のご家族たちの多くの人にはあえて茵蔯蒿湯だけで様子をみてもらいました。まだもう一人、御報告待ちの人がいますが、ベテランの看護婦さんだけに、報告が楽しみです。


【編集後記】 ところが先ほど関東地方の人で、茵蔯蒿湯などを常用中の人から、次のようなメールが入ったので天津感冒片の併用をお奨めしたところである。
 黄膩苔があれば茵蔯蒿湯が全例有効、というふうにはゆかないようですね(苦笑)。

(前文略)胆石の方は、病院から処方されたウルソと、村田漢方堂薬局のダイサイン、インチンコウトウ、オルスビー、六味丸でしのいでいます。
 ところで、先週末突如として頸部や耳に蕁麻疹のような発疹が出て、それ以来収まりません。鼻水やくしゃみも止まらず、花粉症のようでもあります。(後略)

2008年03月21日

茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)の花粉症に対する中医学的考察←東海地方の女性薬剤師

中医学的考察のおたより:東海地方の女性薬剤師

 急激に春めいて参りましたが、お元気でいらっしゃいますか?
 こちらでも今年は温病のきざしがあります。
 黄砂が飛び出してから特に、風熱型花粉症、アトピーの方でヘルペスを併発する方などが訪れています。
 このようなとき、茵蔯蒿湯が活躍しています。

 舌先〜肝胆の部分に赤みがあり、黄膩苔があることを目安に、花粉症で特に目の痒み、耳の中が痒い、喉もイガイガと痒いなどの症状を鼻水とともに併発している方に好んで用い、良好な結果を得ています。
 場合によっては、さらに大柴胡湯を併用しています。

 また、舌質は白っぽく、ぼてっと湿を含んでおり、舌の奥にかけて薄い黄膩苔があるような例では、茵蔯蒿湯に五苓散をプラスして、調整しています。

 どちらとも、よく観察すると、舌の脾胃の部分が少し暗い感じがしています。

 茵蔯蒿湯を処方する方に、日頃の食生活を聞いてみると、コロッケや唐揚げなどの揚げ物、生クリームを使ったお菓子、乳製品などが大好きで、外食や、手作りではないお弁当を購入している方がとても多く、やはり現代の食生活が、脾胃に負担をかけている結果、衛気が弱っているのでは・・・?と思われます。

 先生に笑われるかもしれませんが、私は衛気について、体表だけでなく、口から肛門までの消化管の内側にも巡っているのではないか・・・?と考えているんです。
 ですので、脾胃に負担がかかるものを食べ過ぎると、そちらにエネルギーをとられ、衛気が充分に働かなくなるのではないかなぁ・・・と。

 油ものや乳製品、特にカゼインタンパクは、消化管粘膜を塞いでしまい、食物を停滞させます。その結果、脾胃に痰湿と瘀血(オケツ)が生じやすくなります。
 茵蔯蒿湯がよく効く方の舌は、先ほどのように、脾胃の部分が暗い感じがし、瘀血(オケツ)があるように思われます。

 このような方に、冷やす方剤を使ってよいかな・・・?と最初とまどった記憶がありますが、大黄の強い活血去瘀作用により、血液の流れがよくなり、かえって瘀血のあった脾胃は温められ、花粉症に効果をなしているのではないか・・・・?と愚考しています。
 ちょっと子供じみていますね・・・(@_@)


お返事メール:
 花粉症に対する茵蔯蒿湯や、とても薀蓄のある脾胃論、興味深く拝読申し上げました。

 実際のところ、茵蔯蒿湯証は、舌質がたとえ赤味が乏しくて白っぽくとも、気虚や血虚が強い場合でも、舌の奥に些かでも黄膩苔がかかっておれば、現代人の多くは、食生活環境の内容から類推しても、茵蔯蒿湯証が合併していることが多いと思います。
 ですから、様々な補剤と併用する機会はとても多いように思います。

 おかげさまで、先生のとても薀蓄のある内容でブログを埋めることができます。
 ありがとうございました。


【編集後記】
 現代人の食生活の内容は、上述のように女性薬剤師が指摘されるように脾胃に負担をかけているのは尤もであるが、さらに発展して脾土侮肝および脾土克水により肝胆系統および腎・膀胱系統にも大きな負担がかかっているように思われる。
 だから常々、茵蔯蒿湯証は現代人の三人に二人は見られる現象であろうと主張する所以である。

2008年03月20日

花粉症に対する茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)の続報

おたより:東海地方の内科医師

茵蔯蒿湯のご報告をします。
以前原因不明の蕁麻疹にお悩みの30台半ばの男性に茵蔯蒿湯を処方しましたところ、蕁麻疹に著効を得たのですが、そのかたの奥さんが来院なさいました。

 奥さんいわく、「蕁麻疹の方はすっかり落ちついていて、茵蔯蒿湯は飲んでいませんが、この1週間ほど花粉症の症状がひどく、帰宅も遅くて受診できなかったため、手元にある茵蔯蒿湯を勝手に飲みました。すると、著効したのです。本人はとても欲しがっています」とのことでした。

 カルテには舌の所見について微黄色苔と記されていました。
 やはり、舌所見が重要ですが、インチンコウトウ恐るべしという印象を強くしました。
 ご報告まで。


お返事メール:茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)の御報告、ありがとうございます。

 こちらでも蕁麻疹が出来やすい体質の中年男性で、メタボリック体質改善目的で茵蔯蒿湯だけを昨年から常用されていた人が、とてもスリムになるのと同時に今年は例年になく、花粉症状が出て来ないというご報告を得ました。
 毎年この季節になると、ティッシュの山を築いていたのが、今年はないと言われます。

 この男性の姉上様(同様な蕁麻疹体質)が当方のお馴染みさんで、一昨年から茵蔯蒿湯や辛夷清肺湯・杞菊地黄丸などを多少途切れ途切れに常用されておられましたが、蕁麻疹は二度と出なくなり喜んでいたところ、今年は初めて花粉症が勃発し、2日間だけひどい症状が出ました。

 報告に来られた昨日の朝は茵蔯蒿湯を服用したからか、症状は治まっているとのことでしたが・・・。
 インチンコウトウのみで治まるかどうか、しばらくしたら報告があるはずです。

 この女性の報告で、もうひとつ興味深いことは、同じご兄弟で茵蔯蒿湯だけを常用されているお二人の話、お一人は肥満体のメタボリック体質、一人は胃が弱く食欲不振で痩せ過ぎていました。
 昨年から、この姉の奨めで茵蔯蒿湯だけを常用させていたら、肥満の男性はスリムに変身して上記のように花粉症も克服。もう一人は痩せの食欲不振が茵蔯蒿湯の常用により、胃の調子が回復して体重がしっかり増えてきて、とても喜んでいるということです。

 お二人が茵蔯蒿湯を常用するようになったきっかけは、上記の姉の蕁麻疹癖や嘔吐感などが雲散霧消したことがきっかけに、ご兄弟に奨めて大正解だったという以上のような結果でした。


【編集後記】 この少しの間に、村田漢方堂薬局においては例年になく、凄まじく花粉症問題で地元近辺のおなじみさんたちやそのご家族の問題で、茵蔯蒿湯にまつわる話題が沸騰している。
 この地元の人達は、小生のブログとは無縁の人達ばかりだが、今年ばかりは黄砂の来襲も凄まじいことと相俟って、新たに花粉症となった人が続出のようである。
 中には、当方の漢方薬のお馴染みさんまでが上記のように花粉症になる人まで出る始末である。

 ところで、一昨日は4〜5ヵ月前後のお付き合いの北陸地方の方が、例年通り花粉症が出てきたのだが・・・という問い合わせのメールがあったので、手元に常備して頂いている茵陳蒿湯エキス製剤を服用してもらったところ、昨日のご報告では「昨日からインチンコウ湯服用しましたら結構いいみたいです。目の痒みはほとんどなくなりました。ただ、やはり浮腫みがあまりとれてないです。」ということだった。
 この方は他にも大柴胡湯や釣藤散や沢瀉湯製剤、あるいは五苓散、葛根湯製剤、時に加味平胃散や瀉火補腎丸、地竜、天津感冒片などを常備されて、折々に使い分けてもらっている。

 そして昨日は、15年来の四十代の常連さんが茵蔯蒿湯を常用されているにも関わらず、鼻づまりを訴えてやって来られた。目の痒みが皆無なのは幸いであるが、体質に応じて天津感冒片と辛夷清肺湯などを服用してもらうが、シャープさに欠ける。

 また、半年以上通われているアトピーの人が突然、花粉症になったと言ってやって来られた。目のかゆみが出ないのは、茵蔯蒿湯・黄連解毒湯・猪苓湯・六味丸を常用されているお陰かもしれないが、せっかくおさまりかけていたアトピーの痒みがやや再発気味で、鼻づまりと鼻水が出る、そこで、茵蔯蒿湯の服用濃度を上げてもらい、新たに天津感冒片をお出しした。
 効いてくれればよいのだが、この方の奥様には先日、花粉症がひどいと言われるので、ご本人に会わないまま藿香正気散(カッコウショウキサン)をお渡ししていたところ、ズバリ的中で、これだけで治まっている。今回も追加注文されたほど気に入られているが、ご主人には無効である。

 そのほかにも体質改善三点セットと葛根湯製剤服用中の重症の花粉症の人が来られ、今年に限り漢方薬のお陰で、くしゃみと目の痒みがほとんど出ないので助かっている、しかしながら鼻づまりと鼻水だけは消失しないといわれるので、黄膩苔を目標に茵陳蒿湯と鼻づまりの補強にネオチクジロンをお渡しし、予備にカッコウショウキサン。
 この方のご両親も、今年初めて花粉症にかかって困っているということだが、やはり今年は例年になく新たな花粉症罹患者が続出している。

 その他にも、新たに茵蔯蒿湯だけで花粉症対策の実験をしてもらっている人が複数おられるので、いずれ結果の報告があるはずである。
 村田漢方堂薬局では、しばしば常連さんやお馴染みさんが研究材料にされるが、皆さん喜んで引き受けてくれる。

 研究材料だからといって薬代は通常通り頂いている(笑)。もともと格安だから当然だろう〜っ(苦笑)。

2008年03月18日

花粉症の漢方薬 (但し、平成7年版)

 以下は、平成7年に漢方を専門とする某内科医の先生から花粉症の漢方薬について質問を受けた時の回答である。当時は過剰なくらい老婆親切であったことに、我ながら驚いている。当時は花粉症に茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)を使用した形跡はない。
 以下、当時の手紙文。

 さて、花粉症につきましては、一部の例外を除いて、上焦の風熱が主体であると愚考しています。
 したがって、天津感冒片を中心に投与すべき症例が多く、天津感冒片の単方天津感冒片+参蘇飲、天津感冒片+玉屏風散(注記:製剤としては衛益顆粒)、天津感冒片+藿香正気散(カッコウショウキサン)、天津感冒片+小青竜湯、あるいは辛夷清肺湯+参蘇飲、辛夷清肺湯+藿香正気散、辛夷清肺湯+玉屏風散、辛夷清肺湯+小青竜湯などのパターンで、アンダーライン部分は私のところで特に常用する組み合わせです。
(「天津感冒片+小青竜湯」もかなりな速効がみられることも多いのですが、胃弱な人が多い昨今ですので、なるべく避けるようにしています。)

 実際の臨床においては、このように寒熱の錯雑したタイプが多く、参蘇飲や藿香正気散、あるいは小青竜湯などの単方では表衛を侵襲した風寒や、体質的素因による肺寒停飲の領域に対処できても、口鼻から侵入した温熱の病邪(花粉による刺激)には十分な対応ができないと思われます。
(但し、一年中症状に悩まされるアレルギー性鼻炎の場合は、肺気虚に風熱をともなうタイプだけでなく、肺気虚に風寒を伴うタイプも多いので、花粉症とは区別する必要があると存じます。たとえば、季節を問わずに出没するアレルギー性鼻炎では、「玉屏風散+参蘇飲」あるいは「玉屏風散+苓甘姜味辛夏仁湯」などのタイプが多いようです。)

 つまり、くしゃみ・鼻水だけでなく激しい目の痒みと充血を伴う典型的な花粉症に関しては、風熱が主体の疾患であると愚考している次第です。
 天津感冒片はアレルギー性結膜炎にも適応することが多く、大変重宝な方剤です。

 なお、玉屏風散の臨床応用につきましては、ほんのサワリ程度ですが、平成7年和漢薬誌の3月号(もうすぐ発行される筈です)の【訳者のコメント】中で述べています。

 今年の流感は、二年前の流行時と同様、「天津感冒片+参蘇飲」の配合が大活躍しました。「邪の湊まるところ、その気は必ず虚す」といわれるように、心身の疲労によって一時的な気虚に陥り、この時に表衛が風寒に侵襲され(参蘇飲)、口鼻からは温熱の病毒であるインフルエンザウイルスを吸入し(天津感冒片)、悪寒と発熱に咽喉腫痛というのが昨今の典型的なパターンであり、傷寒と温病が合体した病態が一般的な現象であろうと愚考しています。

 もちろん、純粋型の風熱証の場合もあり、この場合は天津感冒片のみで対処できる訳ですが、インフルエンザウイルスの感染ではどのようなタイプであれ、少なくとも初期の段階では上焦の風熱に対する天津感冒片を使用する必要があり、たとえば激しい下痢症状を伴う場合でも「天津感冒片+藿香正気散」などで対処できることが多いようです。

 ともあれ、このような急性熱性病に対する方法が、そのまま花粉症にも応用できるわけで、このへんの事情は和漢薬誌488号(平成6年1月号)の巻頭随筆『中医漢方薬学』や、同じく488号の【訳者のコメント】中でも述べたとおりです。

 以上、ご質問に対するお返事としては些かピント外れに思われるかもしれませんが、「花粉症」という現代病の実際的な状況にもとづく臨床経験を述べたものです。

 私の弁証方法を要約すれば、中医基礎理論にもとづきながらも、現実の病態は複雑多変であり、教科書通りの典型的な病態は現実には比較的少ないという二十数年来の実践経験から、たとえばインフルエンザなどでは傷寒病と温病が合併した病態と考えて方剤を決定するなどは上記の通りです。
 また、たとえば希薄透明な鼻水であればすべて寒証であるなどと杓子定規には考えず、「上焦の風熱による急激な症状では、津液が熱化する暇なく外に排出されるので、希薄透明な鼻水もあり得る」など、常に現実に即した実践を心がけている訳です。

 そのほかにも、御承知の通り寒熱錯雑・虚実挟雑などは毎度のことであり、病変部位も五臓六腑の1〜2個所に特定できず、数個所以上に渡っていることが多いのですから、実際のところ、いつもいつも弁証には苦労し通しという訳です。
              平成7年 3月12日(日曜日)

2008年03月15日

専門家の皆さんへお願い⇒茵蔯蒿湯で花粉症が改善する症例があったら御連絡を!

 このブログのご訪問者は、半数近くが漢方と漢方薬の専門家や漢方関連メーカーの従業員の方達であろうと思われる。

 だから、皆さんにお願いしたいことはインチンコウトウ証体質の人で、インチンコウトウを服用することで、実際に花粉症が改善する例があったら是非、御連絡・御報告をお願いしたい。

 連絡先は⇒ このお問い合わせ フォームを利用して頂ければ、折々にこのブログへの転載を考えている。

 こちらがいつも淡い期待を抱いているバナーのクリックもしてくれない人達が多いので、なかなか面倒なご報告は期待できないかもしれないが、平成時代の花粉症の一部は茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)で治せるかもしれないという重要な統計であるから、バナーは押さなくとも(本当は押して欲しいのだがっ!)、この学問的な御連絡だけは、是非お願いしたいものである。

 いまのところ御連絡下さった専門家は、東海地方の内科医の先生だけであるが・・・果たして他にご連絡がいただけるものかどうかっ?!実に美妙ですね。

 念のために申し添えれば、茵蔯蒿湯証では、少なくとも舌の奥に多少とも黄膩苔が存在することが必須のはずである。

2008年03月14日

茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)と花粉症

おたより:東海地方の内科医師

 先日の花粉症にたいする茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)の有用性のブログを拝見してから、当クリニックに受診なさっているアトピーの患者さんについて振り返ってみました。

 村田さんもご存知の通りアトピーのかたに茵蔯蒿湯を中核とした投薬を行っているからです。
 すると、やはり花粉症の症状が軽いか内服以前と比べて今シーズンは症状が現れていない、というかたが結構多いことに気が付きました。

 巷では抗アレルギ薬が数種類投薬されたりしているにも関わらず、花粉症状でお悩みのかたがかなりいますが、そのような患者さんの中には助けとなり得ることが確認できました。
 ありがとうございました。

お返事メール: 
 ちょうどさきほども、新たな花粉症の女性が、茵蔯蒿湯を服用する都度、明らかに症状が軽減しているとのメール報告を得ました。
 本日朝から始めて、夜の三度目を先ほど服用したら、また明らかに症状が軽くなるそうです。

 県外の遠方の人で、下関には昨年一度来られたことのある人です。
 藿香正気散(カッコウショウキサン)では効果がないので、当方のブログを読まれて茵蔯蒿湯はどうだろうかということで、ご家族が服用中の茵蔯蒿湯をもらって早速服用されたところ、本日朝から、上記の通りの明らかな効果を感じられるとの御報告でした。
 念のため、舌の奥に黄膩苔があることを確認してもらい、先ほど舌の写真を送ってもらったばかりでした。

 また本日も、地元のお馴染みさんのご家族の花粉症の相談を受けました。
魚類でしばしば蕁麻疹が出る体質を持つ重度の花粉症とのことで、あえて実験として、茵蔯蒿湯のみで様子を見てもらう約束をしました。
10日毎に通われている人のご家族ですので、黄膩苔の有無も確認してもらい、10日後にその効果の有無の報告が得られるはずです。

 西洋医学的に考えても、茵蔯蒿湯は、もともと一部の蕁麻疹の特効薬でもありますから、アレルギー反応という共通性を考えれば、花粉症に効果があっても当然のことかもしれませんねっ(笑)。


【編集後記】 茵蔯蒿湯の常用者で花粉症が治癒する例としては、以前にも2008年02月21日 アトピー性皮膚炎の漢方治療に欠かせない食事制限の中でご紹介したアトピーの男性の場合では、一時的に藿香正気散(カッコウショウキサン)の頓服が必要な時期もあったが、その後、花粉症も現在に至るまで頓服の必要もなく無症状のまま、アトピーともども9割以上の寛解状態を持続している。
 昨日来局されて確認済み。

 参考までに2月21日のブログの一部を以下に抜粋引用。
 以前、ブログでも取り上げた正月をきっかけに食事量を人並みの一食分に減らした男性の例では、昨年5月、村田漢方堂薬局に来るまで2年間、ステロイドを毎日塗り続けても暴れまくり、自殺を考えていたと語るほど全身に皮湿が蔓延していました。
 鼻炎も合併しており、漢方薬は黄連解毒湯・辛夷清肺湯・瀉火補腎丸・茵蔯蒿湯・猪苓湯・地竜・天津感冒片(2錠)・イオン化カルシウム、透明な鼻水が出るときだけ藿香正気散の頓服(注記:3月に入って不要となる)ですが、正月をきっかけに食事を人並みの一食だけに制限したお陰で、今年になってステロイドの使用が皆無となり、保湿剤としては紫雲膏がピッタリ効くようになり、見かけ上は全身、ほとんど完治の様子に見えるくらいになりました。

2008年03月12日

花粉症の漢方薬

 花粉症真っ盛りである。
 これまで村田漢方堂薬局の漢方薬で花粉症がほぼ根治した症例数は膨大なものになるが、花粉症だけのご相談をお受けしたことは少なく、ほんの一時抑えのお付き合いは避けてきた

 多くはアトピー性皮膚炎や糖尿病など、他の疾患と合併していた人ばかりで、花粉症は付録としていつの間にか根治していることが多いし、お馴染みさんや常連さんのご家族の花粉症こそは、枚挙に暇がないほど、根治してもらっている(笑)

 何年も前に地元のテレビ局の花粉症対策の番組に取材された時も、番組のしめくくりとしてヒゲジジイが出演し、花粉症が重症化して、一般治療や病院治療で治らず、根本体質改善を行いたい人だけが、体質に合った適切な漢方薬を使用べきで、多くは季節的なものだから、対症療法を行っておればよいのではないか、と逃げ腰の発言をしておいたのだった。

 テレビに出演した時の発言が発言だったから、その年も花粉症だけの漢方相談は皆無で、安堵の胸を撫で下ろしたのだった。

 本音を明かせば、よほど重症でもない限りは花粉症くらいの問題で漢方相談に来てもらっては困るからである。命に関わる疾患でもなし、ほんの季節的な一時抑えの目的だけの漢方相談なら御免蒙りたいというわけである。
 しかしながら、本腰を入れて、花粉症体質改善を目的する漢方相談なら、喜んで応じるところである。

 昨年暮れには珍しく重症花粉症の体質改善を行いたいと言われる奇特な方が来られたが、体質改善三点セットなどと漢方処方2つをお渡しして、発作の時期になったら必ずもう一度来られる約束だったのが、仕事が多忙という理由から、その後は同じ方剤を発送しているだけだから、症状は明らかに軽減しているものの、完璧に止まっているわけではなさそうだ。

 前置きが長くなったが、花粉症の一時抑えでも、ほどほどテクニックが必要なもので、藿香正気散(カッコウショウキサン)、天津感冒片や涼解楽・辛夷清肺湯や葛根湯、玉屏風散(衛益顆粒)などを体質と症状によって使い分ける。
 うまく行けば、その日の内から症状がほとんど消失する。
 但し、村田漢方堂薬局では、かの有名な小青竜湯はよほどの根拠が無い限りは使用しない。

 ところで最近、茵蔯蒿湯(インチンコウトウ) が適応する体質の人では、超速効で花粉症が止まることを地元の男性で確認できた。

 先日も東海地方のお医者さんへのアドバイスで成功した例、花粉症と茵蔯蒿湯(インチンコウトウ) と同様、超速効の男性を確認出来ているので、今後も意識的に茵蔯蒿湯を花粉症に応用する価値は大いにありそうに思える。


 通りで村田漢方堂薬局のお馴染みさんや常連さんには花粉症がいないわけである。体質改善三点セットのみならず、茵蔯蒿湯の常用者はあまりにも多いのだから。
 今後もますます、茵蔯蒿湯常用者の花粉症への有効性が確認できるのではないかと期待しているところである。