2014年12月29日

超久しぶりに葛根湯証の風邪を引いた!

2010年12月29日のボクチン(6歳)
2010年12月29日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨日は起床時から、軽度の頭痛と寒気と咽喉の咳っぽさを感じていた。
 
 その前夜から折々に冷蔵庫のように冷え切った3階建ての書庫に、彼女(メスのシロちゃん)と何度も行き来していたのが応えたらしい。
 性懲りナシに昨日も一度行ったのがマズかった。

 驚いたことに、超久しぶりに罹った葛根湯証の風邪である!

 葛根湯証の見分け方については、これまでも繰り返し書いているので、いまさらここでは敢えて書かない。

 村田漢方堂薬局に通っている一部の人に御存知の、素晴らしい効果のある例の葛根湯製剤を一度服用しただけで即治である。

 葛根湯証で使用する葛根湯の内容は、品質が優秀で各生薬の理想的な配合比率(葛根4:麻黄2:甘草1)であれば、こんなに即効があるとは、ほとんどはじめてに近い体験である。

 葛根湯が適応する人達には、その超即効性に、いつも感激してもらっているが、自身で経験してみると、本当に素晴らしい効き目である。

 2回目の服用をまったく必要としないまま、本当に即治してしまった!

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2010年12月29日のボクチン(6歳)
2010年12月29日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年12月29日のボクチン(6歳)
2010年12月29日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年12月29日のボクチン(6歳)
2010年12月29日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母



ラベル:葛根湯

2014年11月20日

天津感冒片や涼解楽および板藍茶や白花蛇舌草の調達が急に目立つ季節が到来

2009年11月20日のボクチン(5歳)
2009年11月20日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 常連さんはもとより、今年の新人さん達でさえ、そろそろ風邪やインフルエンザに備えて、天津感冒片や板藍茶の調達が目立ち始めた。

 なかには初期症状が風寒で始まる人は、初期だけ使用するために、葛根湯など風寒に対処できる方剤を常備する人もある。

 いよいよ、本格的な冬に備える季節が到来したということだろう。

 これまでの風邪のパターンが分かる常連さん達は、上記の方剤類のみならず、参蘇飲や藿香正気散さえ補充される人も目立つ。

 案外冬場にも多いノロウイルス感染に備えて、五苓散を常備するベテランの常連さんは、かなり万全の対策である。

 風邪以外の季節商品では、ひどい冷え性に悩む人達では、急に当帰四逆加呉茱萸生姜湯の錠剤類の調達が目立つ。

 過ごしやすい秋は、毎年、すぐに終わってしまう。

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2009年11月20日のボクチン(5歳)
2009年11月20日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2009年11月20日のボクチン(5歳)
2009年11月20日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ


2009年11月20日のボクチン(5歳)
2009年11月20日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2009年11月20日のボクチン(5歳)
2009年11月20日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ



2014年04月20日

新規製造承認と製品化を依頼していた竹葉石膏湯のエキス製剤がピッタリ間に合った!

2008年8月24日のボクチン4歳
2008年8月24日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母

 本を貸すバカ、借りるバカ という諺(ことわざ)があるくらい、貸した本は戻って来ない可能性がとても高いというのに、よりによってヒゲジジイの宝物である書籍を貸してほしいと依頼したバカがいた(苦笑。

 まだ今回で2回目のアトピーの女性。
 5日前に初めて出した2種類の配合で一応の速効が出て、早めに来訪されたのはよいが、ご主人に頼まれて「先生は本が好きそうだから、貸してもらえないか?」と訊いてみてほしいと言われたそうだ。

 最初に速効があったからと、このように油断して甘ったれたことを依頼するようであれば、先が思いやられる。
 アトピーは最初に速効があってもそのままの配合で治るはずもなく、今後の季節変化にともなう微調整が大変なのである。

 それはともかく今回の本題は竹葉石膏湯の製造が間に合った話。
 日本では初めてエキス剤として実現した小太郎さんの竹葉石膏湯エキスは、数年前にヒゲジジイが依頼していたものだが、愚妻が風邪を引いた後、気管支炎が残って辛夷清肺湯+小陥胸湯エキス製剤などで代用していたが、ようやく竹葉石膏湯エキスを入手できたので早速服用すると即効的に咳嗽が治まって来た。

 今度はヒゲジジイの番で、一週間の疲れが出たのか大声で怒鳴りすぎたのか、土曜日は朝から声が枯れ気味で発声がつらく、痰がへばり付いてやや熱っぽくなっていた。
 土曜日は半ドンだから、昼食後、しばらく寝入った後、体温を測ると7度4分。

 咽喉は痛く、胸には痰がへばり付いて、咳嗽は少ないものの、時折へばりついた痰を吐き出すのに難儀する。
 さっそく竹葉石膏湯を主体に甘草の多い天津感冒片の代わりに五味消毒飲もどきの製品とともに板藍茶と白花蛇舌草を併用すること今朝まで続けたら、微熱も完全に治まり、胸も咽喉もすっきりと治って昨日の鬱陶しい気分は完璧に雲散霧消している。

 竹葉石膏湯エキス製剤が到着する間もなく、滅多に風邪や気管支炎を生じることがないひげジジイが、よりによって罹るとは、偶然というにはあまりにも話が出来すぎである。
 
 既にあらかじめ決められていた「必然」だったと考えるほうが自然である。

 滅多に急性疾患に見舞われることがないので、今回のようにまる1日で気分爽快になるほど快癒する経験をしてみると、漢方薬って凄いなあ〜と身を持って実感した。
 但し、ちょっと複雑な病態を呈していたので複合的な配合のバックアップがあってのことで、竹葉石膏湯1つの方剤だけでこのような速効が可能だったとは思われない。

2008年8月22日のボクチン4歳
2008年8月22日のボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母


ラベル:竹葉石膏湯

2014年03月08日

前回の続き:適切な漢方薬の選択と使用方法の伝授は手間暇がかかるので専門家と親しくなるのが一番

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 お返事ありがとうございます。

 銀翹散も、予防で飲んで良いと言われました。

 まだ飲んでいないので、お返事頂いて良かったです。

 お忙しい所、本当にありがとうございました!

 別の漢方薬局を探してみます!

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 もともと咽喉に炎症が生じやすい体質の人であれば!という条件付きですが、

銀翹散(天津感冒片も同様)を少量(1〜2粒)を使って溶かした液体を咽喉にしますような(その詳細は省略しますが)予防的に常用する方法がありますが、このような方法は何度も通われて、互いに信頼関係が構築できているお常連さんやお馴染みさんでなければ、伝授しにくいものです。

はやく信頼関係の結べる漢方薬局がみつかるとよいですね。

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

2014年03月07日

柴葛解肌湯(さいかつげきとう)についてのご質問

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳 の女性
簡単なご住所 : 中国・四国地方
お問い合わせ内容 : こんにちは。

 いつも通っている漢方薬局で、インフルエンザに柴葛解肌湯(さいかつげきとう)が良いと聞きました。

 子供には大丈夫か、どういう症状の時に合うのかと質問した所、どんな風邪にも大丈夫だし子供も大丈夫と返事が返ってきました。
 他の漢方は、喉の痛みがある場合、ない場合など、体質などで変わってくるが、返事はそれだけなので、詳しくネットで調べましたが、この漢方の情報は少なかったので、村田先生はどのような考えがあるのか聞きたく、質問させて頂きました。

 今妊娠中で、子供もインフルエンザにならないといいのですが。

 夫も子供も板藍茶を予防で飲んでいます。

 お忙しい所申し訳ございませんが、宜しければお返事お待ちしております。

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 ネットで詳しく調べたと書かれていますが、柴葛解肌湯について、かなり詳しく解説されているサイトがしっかりあります!

 「この漢方の情報は少なかった」といわれるのが不思議なくらいです。
 調べ方が中途半端だったのではないでしょうか?

 また、それ以前の問題として、漢方薬は素人の人がどんなに調べても、専門的な基礎知識がないと、詳しいサイトをご覧になっても本当のところは理解できないかもしれません。
 そのために漢方専門薬局があるのですから、「いつも通っている漢方薬局」でしっかりともう一度、説明してもらうべきです。

 言うまでもなく、漢方薬というものは特定の処方を無理強いに人に合わせるのではなく、その人の現時点における病状と体質に適切な漢方処方を見つけることに尽きます

 それゆえ、どんな風邪にも柴葛解肌湯が有効ということは絶対にあり得ない ので、何かの聞き間違いではないかと思います。
 そうではないとしたら、その薬局さんはハテナっです。

 三十年以上前、風邪がこじれて高熱を発したある時期、この柴葛解肌湯で愚妻に使って一気に改善したことがあり、地元の常連さんの子供さんに、同様に高熱が一気に引いて喜ばれたことがりますが、最近は不思議とそのような状況の人に遭遇することがありません。

 柴葛解肌湯は葛根湯と小柴胡湯に石膏を加えたような方剤ですが、こちら下関では昨今このようなタイプの「こじれた風邪」が減っているのかもしれません。

 おそらく、エアコンなど暖房設備がしっかり普及して以来、傷寒タイプの風邪が激減し、あるいはたとえ傷寒からはじまったようにみえた風邪でも、すぐに温病に転化するケースが多いからだろうか、と想像しています。

 但し、千歩ゆずってその漢方薬局さんを無理やり弁護してみますと、「風邪に葛根湯」という都市伝説を利用して、葛根湯を間違って服用した場合にくらべ、柴葛解肌湯を間違って服用した方が、弊害が少ないと考えたのかもしれません。

 また、葛根湯が適切な場合でも、柴葛解肌湯を飲めば、これにも葛根湯が含まれているので、なおさら問題がないと判断したのかもしれません。

 相談相手によっては、詳細を説明しても基礎知識がない素人さんには無駄だと思って、詳細な説明を端折って、物のたとえで説明を極端に簡略化して説明することも無きにしも非ずです。

 とはいえ、柴葛解肌湯は、この方剤でなければなかなかうまく治せない「こじれた高熱を発する風邪」もたまにはありますので、常備していても損はないかもしれません。
 また、インフルエンザのある種のタイプでは、柴葛解肌湯が初期からフィットするものが、可能性としてはあり得ます。

 要するに、あくまで病状次第ということになります。

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

ご連絡頂き、ご丁寧に説明して頂きありがとうございます。

 行きつけの漢方薬局さんでは、誰にでも大丈夫だし、一緒に遊んでいた子が熱が出た時にも子供に合わせて目安で予防で飲んで頂いても良いです。とお返事を貰いました。

 パソコンが壊れており、スマートフォンで出てくるサイトを全て読んだのですが、年齢がかかれてなかったので、詳しく書いてないと思ってしまいました。

 それと、私の言葉が間違えていました。詳しく書いているところはあったのですが、素人が読んでも難しかったので、分かりやすく行きつけの漢方薬局さんには教えて頂きたかったです。

 村田先生のお返事を読んで、安心しました。
 もう少しいろいろ話して貰える様に、こちらも勉強したり、そういう漢方薬局さんを探してみます。ありがとうございました!

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:念のため、

> 行きつけの漢方薬局さんでは、誰にでも大丈夫だし、一緒に遊んでいた子が熱が出た時にも子供に合わせて目安で予防で飲んで頂いても良いです。とお返事を貰いました。

 というお奨めは大間違いです!

 柴葛解肌湯をそのように安易に飲んでよいとは限りません。

 書かれているように、もっと親切な薬局を見つけた方が無難です。

 柴葛解肌湯だけにこだわるべきではありません。

以上、念のため。

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母


ラベル:柴葛解肌湯

2012年01月31日

幼児の風邪やインフルエンザの漢方相談を断られる理由

アオジ
アオジ posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の女性
ご職業 : 主婦・主夫
簡単な御住所 : 関東地方
ご意見やご質問をどうぞ : 夜分に申し訳ありません。初めてメールさせていただきます。

 インフルエンザについての漢方薬の質問をさせてください。

 8ヶ月、二歳半の子供がいます。日ごろから風邪などは解熱剤や風邪薬は使わず 治るのを待っています。

 もちろんインフルエンザにもしかかったとしても、タミフルは使わずに治したいと思っていますが、何も使わず自然にとゆうのも勇気がいります。

 何軒か漢方薬局に相談に行きましたが、こんなに小さい子供に出す漢方薬はない、または漢方薬を出してくれる病院に行ったほうがいいと言われ、全て断られました。

 先生のブログ内にも何度か書かれていましたが病院では、麻黄湯や葛根湯しか出してもらえないだろうと 私も思っています。

 市販の漢方薬を見てもだいたいが五歳未満は服用できません。本当に風邪やインフルエンザ時8ヶ月、二歳半の子ども達に飲ませられる漢方薬はないのでしょうか。

 また市販のものでも量を減らして飲ませれば可能なのでしょうか。

 今年もまたインフルエンザが流行だしどうしたらいいのか不安です。

 せめて漢方薬が服用できればと思うのですが。

 お忙しい中、すみません。よろしくお願いします。

アオジ
アオジ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 小児の病気は治るのも早いかわりに、悪化するのも早い場合も多く、大人と同様には対処できない部分があります。

 それゆえ、うかつに漢方薬をお出しして効果が出ずに悪化した場合に責任を取ることはできないと考えて、販売を自粛しているのかもしれませんが・・・

 ご指摘の通り、錠剤類の漢方薬は5歳以上でなければ服用不可ですが、多くのエキス顆粒や細粒状、あるいは粉末状の漢方薬類は2歳以下でも服用してよいように表示されている漢方薬も多いはずです。

 但し、肝心な涼解楽(銀翹散製剤の顆粒剤)などは確かに5歳未満は服用不可となっていますねっ!

 ところで、村田漢方堂薬局では十五年以上、成人男女以外は、よほどの常連さんなど気心の知れたご家族で無い限りは、小児や大きな子供さんでも漢方相談販売をすべてお断りしているのが現状です。

 その理由は、行儀の悪い親子が増え、見るに耐えないからです。薬局内を駆け回り、ガラス戸は叩く、喚き散らして乱暴狼藉。親は止めようともしない。
 当然、こちらは親子を叱り付ける羽目になる。だから親御さんが当方の漢方薬の愛用者でない限りはお子さんの漢方相談には乗りません。

 このことから類推するに、日頃こらかかりつけの漢方薬局を見つけ、ご両親のいずれかが足繁く健康相談を通じてまずは親御さんの方がそこの常連さんやお馴染みさんになれば、気心が知れてそのうち、子供さんの病気にも相談に乗ってくれるようになると思います。

 親御さんがその漢方薬局で体質に合った漢方薬を販売してもらい、そこの漢方ファンになれば、きっと半年もしないうちに子供さんの急性疾患でも漢方相談に乗ってくれるようになることでしょう。 絶対にとまでは言えませんが・・・

 但し、やはり表示が5歳未満は服用不可となっているものまでは無理でしょうけど。

 錠剤類は5歳未満が不可なのは、恐らく咽喉に詰めて窒息する危険性を危惧してのことらしいですが、涼解楽などの顆粒や細粒剤の一部も5歳未満は不可となる理由まではこちらでは分かりません。

 販売する薬局は首を傾げることでも守らざるを得ないのが現状です。

 ところで、当方でも常連さんのご家族の子供さんの急性疾患に請われれば販売してよい範囲のものはお渡ししても、必ず小児科にもかかもらっています。(もしも明らかに間違った漢方薬が病院から投与された場合は、しっかりとアドバイスを欠かすことはありません。)

 結論として、小児の場合、あえて漢方薬に頼らずとも、病院の小児科にかかるのは常識的な行動だと思います。そして医師の治療方針を遵守すべきだと思います。

 最初に述べたように、大人と違って小児の病気は治るのも早いかわりに、悪化するのも早い場合も多く、大人と同様には対処できない部分があるからです。

 取り急ぎお返事まで。

アオジ
アオジ posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:おはようございます。

 さっそくのお返事ありがとうございました。
 
 漢方薬局で断られた背景、納得しました。まずは常連さんになることからなのですね。

 市販の薬は飲めるものもあるとのことで安心しました。しかし、市販されているとはいえ素人が漢方薬を子供に飲ませてしまっていいものか…(一応先生のブログで勉強させていただいていますが) 悩むところです。

 先生のおっしゃるように病院での診察は絶対条件だと私も考えています。

 ただ、熱が出てすぐ行っても「風邪でしょう」 と解熱剤が出されるだけで、3日以上熱が下がらない状態でないと何も検査はしてもらえません。しかし、高熱を出す最初の3日間が不安なのです。

 インフルエンザに関してもどうしてもタミフルに抵抗があるのです。

 近くで漢方薬を出してくれる小児科は一応見つけてはありますので、とりあえず相談をしてみようと思います。

支離滅裂な文章になってしまってすみません。

 お忙しいなかお返事をいただきましてありがとうございました。 とても参考になりました。

アオジ
アオジ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

>市販されているとはいえ素人が漢方薬を子供に飲ませてしまっていいものか

とありますが、そのために漢方薬局の薬剤師によく相談して利用すべきで、素人判断は禁物です。

 また、逆に言えば相談を受けて漢方薬を販売する薬剤師の方も、不安を持たれる人には奨める気にはならない慎重な人も多いと思います。

 たとえば、とくに村田漢方堂薬局では、不安を持たれる人にはお互いに時間の無駄と考え、説明も説得も、いずれも端から断念しています。

 やはり小児科の先生の指導に頼られるべきです。

FSC_3511
FSC_3511 posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:

お返事ありがとうございます。

 先生のおっしゃられる通り、小児科の先生の指導を仰ぎたいとおもいます。

 ありがとうございました。

FSC_3508
FSC_3508 posted by (C)ヒゲジジイ

2011年01月24日

悪寒が強い時の風邪は・・・

IMGP4808
IMGP4808 posted by (C)ヒゲジジイ

 会社から帰宅すると悪寒が強く明らかに風邪を引いて、今にも発熱しそうな状態だったが、手元には天津感冒片(銀翹散製剤)と板藍茶しかなかったのでそれらを服用したが悪寒は去らない。
 悪寒はあっても首の真裏の葛根湯証はまったく認められなかった。

 そこで卵酒を飲んで寝たら明くる日にはすっかり治っていた。

 このような時には本当ならどのような漢方薬を服用すべきだったのだろうか? というご質問である。

 風邪やウイルスに感染した理由は、一時的な「虚に乗じて邪(ウイルス)に侵入された」のだから、初期の悪寒症状と一時的な虚証に対して「参蘇飲」、これに「銀翹散製剤」の併用という方法が一般的で、葛根湯証や麻黄湯証が認められない悪寒であれば、なおさら参蘇飲を主体に運用すべきであろう。

 咽喉腫痛も無かったと言われるが、その場合でも参蘇飲に天津感冒片1〜2錠をトローチ的に併用するのが必須といっても過言ではない。板藍根の併用は当然。
 もしも明らかな咽喉腫痛を伴っていれば、参蘇飲のみならず天津感冒片の規定量(4錠)はほとんど必須となる。
 悪寒が去れば参蘇飲は中止となるが、胃弱者の場合はそのまま続けた方がよい場合もある。

参考文献:
2006年02月22日 現代の風邪・インフルエンザの一般的傾向


 そこで常備薬として参蘇飲も新たに購入され、天津感冒片と板藍茶も補充購入されて行かれた。

 ともあれ、先日ヒゲジジイの風邪には参蘇飲と荊防敗毒散に板藍茶の併用が適応していたので、このようなトウヘンボクな体質も折々に見られる。
 一方、受付嬢の風邪はいかにもインフルエンザ様であったが、涼解楽(天津感冒片と同一成分)に板藍茶、および辛夷清肺湯がしっかり適応していた。
 おそらく二人とも同じウイルスと思われるが、カクノゴトク適応方剤が大いに異なっていた。

 中医学における弁証論治では、トウゼン大いにあり得ることで、だからなかなかシロウトさんや、ちょっと齧りの医師・薬剤師でも、しっかりとした基礎知識と豊富な経験がないとピント外れの投与が続出するのである。

IMG_4060
IMG_4060 posted by (C)ヒゲジジイ

2009年12月28日

前回の続き:インフルエンザに対する弁証論治

オオタカ(幼鳥)
オオタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

北海道から折り返し頂いたメール:ご返信ありがとうございました。自分の拙い経験談でよければブログへの転載宜しくお願いします。

 ただ、拙いとはいえ、中医学の基礎で足元をかため、先生の知識を武器にしていましたのである程度の自信はありました!
 反面、経験不足から不安もありましたが(苦笑)

 尚、ご指摘の通り、一番参考にさせて頂いたのは

風邪(インフルエンザも含む)の一般的な治療方法私案」です。

 ただ、猪苓湯を加える知識を得たのは村田先生自身が風邪をひかれた体験談を述べている筆者13年ぶりの高熱体験記←もしかしてインフルエンザ? からです。

 妻も小便の出渋りがひどかったので猪苓湯も加えたのですが効果は覿面でかなり楽になったようです。

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>> 先生に言わせれば各メーカーの製品の優劣を指摘されるでしょうが
>
>とありますが、それ以前に弁証が間違っていれば、たとえ優秀な製剤を使用しても、子効果が出るわけがありません。
>
> とはいえ、煎じ薬や生薬を直接扱った経験が長ければながいほど、エキス製剤の品質の優劣も敏感に分かるものです。生薬を直接扱ったり、煎じ薬の製造経験がなければ、エキス製剤の優劣の鑑別はほとんど不可能だと思います。

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 弁証に関しては日々中医学書を繰り返し読み、習得に努めていますが、難しいと実感しています。こればっかりは経験を積んでいかないとだめですね。

 尚、エキス製剤の優劣の鑑別は漢方を専門としている薬剤師や医師以外は不可能であるとことは十分に理解していますので、先生の指摘されている白朮と蒼朮の違いなど、登録販売者でもできる範囲で良い物を使用できるようにしていきたいと思っています。

 今後ともよろしくお願いします。

以上、要件のみのご連絡で申し訳ありませんが取り急ぎ返信まで。


さらに2009年12月25日のブログ掲載後に頂いたメール:ブログへの転載と万葉板藍仙の私見を拝見しました。

先生の私見を拝見して恥ずかしくなりました・・・。よく考えれば分かりますよね、銀翹解毒散に金銀花はかなり含まれており、あえて追加する必要はないですね。

 晶三仙についてもご指摘頂いて、またひとつ知識を得ることができ、ありがとうございました。

 今後同様なことが起きた場合は、余分なものを含まない板藍根単独のものを使用するように心がけます。

 ちょっとしたことが大きな差となって現れるのが中医学の面白いところでもあり、難しいところでもありますね。

 ご迷惑でしょうがまた何かしら機会があった時はメール出させて頂きますのでよろしくお願いします。

オオタカ(幼鳥)
オオタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

ヒゲジジイの御返事メール: もっと早くブログに転載させて頂く予定が、うっかり早く寝込んで、おまけに早朝はジョウビタキの撮影に夢中になっていたら、開局後は次から次への新人さんたちが続くので閉店までにへばってしまいました(苦笑。

 さきほど漸くアップでき、また追記として御覧になった通り「万葉板藍仙の私見」も追加しましたので、ご連絡しようと思っていた矢先にメールを頂き、ご報告が遅れて申し訳ない次第でした。

 ところで、アップする前に再度ご報告を読ませて頂きましたが、温病特有の発汗をしている子供さんの新型インフルエンザに対して、自信満々で麻黄湯を処方する医師がおられるとは、本当に驚愕ものですねっ!

 このような誤治を知らずにそのまま服用されていたら、最悪の場合は脱汗して亡陰亡陽により命の危険さえ伴う懼れナシとしません。

 実に恐ろしい医師もいるもので・・・といっても、日本全国のほどんどの医師は同様な漢方知識レベルなのですから、日本全国で保険漢方を投与される医師の漢方レベルはすなわち某メーカーの学識レベルと連動しているわけですから、これまた恐怖キョウフとしか言いようがありません。

 ともあれ、このたびはヒゲジジイが長年の実践例から割り出したインフルエンザの対処法を参考して頂き、その信憑性を高めて頂ける貴重なご報告の数々、とても嬉しい限りでした。

オオタカ(幼鳥)
オオタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:お忙しい中、返信頂いて恐縮です。先生が多忙なのは十分に承知していますので自分への返信などいつでも構いません。

 また、自分の今後のメールについては承諾など必要ありませんのでブログに転載される部分があればよろしくお願いします。

 ところで、先生が言われた「温病特有の発汗をしている子供さんの新型インフルエンザに対して、自信満々で麻黄湯を処方する医師がおられるとは、本当に驚愕ものですね」ですが、実際にはかなりいると思います。

 今回、自信満々に麻黄湯を出しておくと言った医師は某市立病院小児科の医師ですし、今まで愚息・愚娘が診察をうけて漢方薬が出されたことを思い出してみると、疑問が残る処方を受けたこともかなりありますね。
 今でこそわずかながら中医学の知識が身についたのでおかしいと分かりますが。

 やはりこれは、漢方薬を現代薬と同様に、単一作用機序で異常
正常に関わらず一定に作用すると錯誤しているからではないでしょうか。
 極端に言えば、「麻黄湯の服用=ウイルスの抑制」くらいの方程式ができているのかもしれないですね。

 自分はもともと大学で応用化学を学び、卒後10年ほど研究職についていました。いわゆるエビデンスが求められる業界にいたわけですが、一度エビデンス云々が頭に入ってしまうと、どうしてもその方向から漢方薬を見てしまいます。

 だから医師を含め、漢方薬に疎い薬剤師も漢方薬は「一定に作用するのではなく、複数の成分が異なる薬理作用機序を介する」ことを認識しなければエビデンス漢方からの脱却は難しいかもしれませんし、理解するためには中医学を学ぶしかないと思います。

 自然発汗があったり、悪寒がなければ、インフルエンザであろうがなかろうが麻黄湯は使わない。この1文だけ覚えているだけで誤治が減るんですけどね。

飛んでるオオタカ(幼鳥)
飛んでるオオタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

アオサギの飛翔風景
アオサギの飛翔風景 posted by (C)ヒゲジジイ




2009年12月25日

北海道からのおたより:新型インフルエンザ治療に使われた漢方薬の御報告

マガモ
マガモ posted by (C)ヒゲジジイ

おたより: 北海道の某医薬品登録販売者

 ご無沙汰しております。10月に中医学の書籍について問い合わせた北海道の●●です。

 今年も残り1週間となりましたが村田先生は変わらず忙しい日々を送っているのでしょうね。体調崩されぬよう、どうかご自愛下さい。

 こちら北海道はすっかり冬景色となりまして、日中でも氷点下の真冬日も多くなってきました。先日、出張で占冠(しむかっぷ)に行ってきたのですが、最低気温が−24℃を記録した日でして、北海道生まれ北海道育ちの自分でも身震いするほど寒かったです。

 さて、たいぶ下火になってきたとは言え、まだまだ話題の多い新型インフルエンザですが、2週間ほど前に3歳になる愚娘(次女)が新型インフルエンザに罹患しました。

 自分は仕事中でしたので妻がかかりつけの小児科に連れて行き、A型と確定後にタミフルが処方されたのですが、あえて飲まさずに次女の状態を見ながら参蘇飲+銀翹解毒散+板藍根を服用させました。

 この時点で熱は38℃後半、咽頭痛は強く自然発汗はなし。
 1回目の服用後しばらくしても寒気がとれないようなので、2回目も同じく参蘇飲+銀翹解毒散+板藍根を飲ませ就寝。夜中起きるかと思いましたが朝まで寝続け、朝7時では熱が37℃、咽頭痛はまだあるものの寒気はないとのことなので銀翹解毒散+板藍根のみに変更。

 日中にもう一度、銀翹解毒散+板藍根を服用するよう妻に言っておき、夕方自分が帰宅すると熱は36℃台の平熱に咽頭痛もなく、何より食欲旺盛ですっかり良くなっていました。

 普段から先生の各サイトをくまなく拝見していますので、参蘇飲+銀翹散+板藍根は頭に入っておりましたが、ここまで効果が絶大だとは思いませんでした。

 先生に言わせれば各メーカーの製品の優劣を指摘されるでしょうが何せドラッグストア勤務なのでイスクラのものは当然あるはずも無く、ロート製薬の銀翹解毒散、松浦漢方の参蘇飲と板藍根を使用しました。しかし、それでも速攻で効果をあげられたのは漢方薬の力と先生から盗んだ(?)知識の賜物ですね(笑)。

 ただ、この話しには続きがありまして、次女が解熱後2日ほど経過した頃に長女(5歳)が発熱しました。間違いなく新型インフルエンザだとは思いましたが念のため、普段とは違う小児科に自分が連れて行きました。

 簡易検査の結果はA型でほぼ新型に間違いないと医師から言われましたがタミフルやリレンザではなく、漢方薬を処方して欲しいと伝えました。
 そこまではいいのですが、医師は長女の状態を診るまでもなく、自信満々に「麻黄湯という良い漢方薬があるから出しておく」と言いました。

 この時、長女の体温は39℃で咽頭痛もありましたが寒気や関節痛などの悪寒はなく、何より額も背中も発汗でびしょ濡れの状態だったのです。中医学初学者の自分ですら麻黄湯ではないと判断できるのに、自信満々に麻黄湯を出すという医師。

 カルテにいろいろ書き込んでいる医師の後ろ姿に思わず飛び蹴りでもおみまいしてやろうかという衝動にかられつつ、その場を後にしました。
 製薬会社のMRの言うままに情報が入ると医師もこうなるんでしょうね。

 もちろん処方された麻黄湯は飲ませず、常備している八ツ目製薬の銀翹解毒丸+中村薬品工業から出ている万葉板藍仙を合わせて服用させ様子を見ることに。
 夜中に鼻が詰まって苦しいとのことで見てみると黄色の粘性鼻水が出ていたので辛夷清肺湯を追加しました。

 翌朝、熱は38℃台でしたが鼻は通って楽になったようで、その日は銀翹解毒丸+万葉板藍仙で過ごしました。その後、状態は安定していたのですが、なかなか咽頭痛がとれないので八ツ目の銀翹錠を小さく割り、トローチのように服用させたところ数時間後には咽頭痛がほぼなくなりました。
 翌朝、熱も下がり、咽頭痛もなく、予防的に板藍根のみ服用させ終了。

 医師の言うままに麻黄湯を服用させたら体力は奪われ、咽頭痛がさらに増していたと思います。
 インフルエンザ=麻黄湯という病名投薬。中医学を知らずに漢方薬を投与するのは怖いですね。


 余談ですが、中村薬品工業の万葉板藍仙、なかなか良いと思います。板藍根に金銀花と晶三仙(山査子、神曲、麦芽)を加えたものです。
 先生の目にかなうかは不明ですが、個人的な経験から良いように思いました。

 話しを元に戻させて頂きます。

 実はこの後も、長男(1歳2ヶ月)が新型インフルエンザに罹患し、さらに検査はしていませんが妻も発熱するという事態になったのです。

 長男は1歳ということもあり、かなり神経をつかいましたが参蘇飲+板藍根で2日で回復。
 妻は熱も40℃を超え、激しい咽頭痛に襲われましたが葛根湯や参蘇飲、板藍根、松浦漢方の地竜、小太郎のチョレイン(猪苓湯)を状態を見ながら投与し3日ほどで回復しました。

 自分はというと、多少咽頭痛もあった時がありましたが予防的に銀翹錠をなめたり、適宜板藍根を服用していたので大事には至りませんでした。

 自分にとっては激動とも言える2週間でしたが、漢方薬を適切に使用すれば新型インフルエンザにも対応でき、現代薬を凌駕することも可能であることを実感した期間でした。

 中医学書を基礎に実践的な先生のブログでさらに力をつけ、実際の病に漢方薬を使い、効果が出る。中医学を学んで良かったと思います。

 長くなりましたが、先生のブログから沢山の知識を得ていることに感謝していることを伝えたく、メールしました。

 今後ともブログの継続をよろしくお願いします。

 ホワイトクリスマスイブの北海道より。

オオバン
オオバン posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:おたより、ありがとうございます。

 とても貴重な体験ですね。是非、ブログにそのまま転載させて下さい。
 当方のブログは同業者や医師の先生方がご覧になられているようですので、皆さんの参考になることと思います。

 きっと転載を許可頂けるものと信じて、25日になる早々には筆者は前回と同様の掲載方法で北海道とは記載しても匿名とさせて頂き、ブログにアップさせて頂きたいと考えています。

 もしも不許可であれば、御面倒でも、それまでにお申し出下さい。(転載後に不許可となった場合は、直ぐに削除させて頂きます。)

 参蘇飲と銀翹散製剤に板藍根の併用は、各所に書いていると思いますが、きっと

風邪・インフルエンザ初期の漢方薬 

あるいは、漢方薬による風邪・流感(インフルエンザ)の治療法私案 などもご覧になっているのでしょうね。

ともあれ、

> 先生に言わせれば各メーカーの製品の優劣を指摘されるでしょうが

とありますが、それ以前に弁証が間違っていれば、たとえ優秀な製剤を使用しても効果が出るわけがありません。

 とはいえ、煎じ薬や生薬を直接扱った経験が長ければながいほど、エキス製剤の品質の優劣も敏感に分かるものです。
 生薬を直接扱ったり、煎じ薬の製造経験がなければ、エキス製剤の優劣の鑑別はほとんど不可能だと思います。


追記: おたよりの中で、なかなか良いといわれる万葉板藍仙についてのヒゲジジイの私見を述べると・・・

 本来高濃度の板藍根がもっぱら必要なところへ、余分に金銀花や晶三仙(山査子、神曲、麦芽)加えられている分、板藍根の成分が不足している可能性が大である。
 ましてや温性の山査子や神曲や麦芽は不要であり、金銀花はすでに銀翹散製剤にもたっぷり含まれている。
 このような余分な成分が加わり過ぎると、肝腎な板藍根の濃度が薄まって、本来の目的からはあまりに逸脱し過ぎるように思われる。

 要するに、本来の目的から考えても、高濃度の板藍根に限定して銀翹散製剤や参蘇飲製剤などに併用するのが望ましい。

カイツブリ
カイツブリ posted by (C)ヒゲジジイ

2009年12月24日

医師からの御報告、新型インフルエンザのその後

ウグイス
ウグイス posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:東海地方の内科医師

 ご無沙汰しています。当地域での新型インフルエンザの爆発的な流行はピークを越してきました。

 当クリニックに受診なさった患者さん(患児がほとんど)は入院など重症化することもなく、だいたい1,2日で解熱し直ってゆきました。勿論、一応開業医ですから抗ウイルス剤を適時使い分けてはいます。

 しかし、みなさんには漢方薬を併用するようにお勧めし、患児も頑張って飲んでくれるそうです。葛根湯あるいは柴胡桂枝湯を使用しますが(これだけでは不十分のようです)、愚息での貴重な経験から桔梗石膏を処方、そして、村田さんのお勧めにしたがって板藍根・銀翹散を購入いただいて(1000円未満)います。多くのおかあさんは喜んで購入されます(院外薬局で購入)。

 巷では麻黄湯が勧められていますが、全く効果がなくて受診された患児もいました。個人的経験では今回の新型インフルエンザはかなり温病的ではないかと思います。熱を制御する薬が必要と感じました。

 話は変わりますが、個人的に私の血圧は大変良い状態にあります。杞菊地黄丸、茵陳蒿湯、生薬製剤ニ号方を常用しています。一時、降圧剤も極量に近く内服していましが、現在は最小用量で済んでいます。
 血圧の専門医に相談していますが、「日常生活の注意などでこのレベルまで改善したのでしょうか。でも、個人的には珍しい経験です」とおっしゃいました。

 このような近況です。本年も村田さんからの助言をいただいて貴重な経験をすることができました。西洋医学だけでは体験することが決してできなかったことばかりです。

ジョウビタキ(メス)
ジョウビタキ(メス) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:いつも貴重な御報告、ありがとうございます。

 板藍根と銀翹散製剤が1,000円未満で賄えるのは、子供さんは薬用量が大人の半分くらいでしょうから、そのくらいで済むわけですね?
 こちらでも大人の場合の小包装が3〜4日分で両方併せて2,000円以内ですから・・・でも、当方の常連さんは常時予防薬として大量買いをされるので、実質的には安価となる徳用包装を購入をされて行かれます。
 常連さんたちのお陰で、この不況下でも不遜な村田漢方堂薬局が消えずに済んでおります(笑。

 また、当方でもお馴染みさんの中年女性が、夕方から寒気を覚え、直ぐに葛根湯製剤と板藍茶を服用したところその夜は症状はすっかり治まり安心していたところ、翌日は寒気はないものの目が充血してやや熱感があり、軽度の咽喉腫痛を覚えたので、三度目の葛根湯製剤と板藍茶を服用するも症状が治まらないというので直接薬局に来られました。

 あきらかに温病に転化しているので、直ぐに涼解楽(銀翹散製剤)と板藍茶に切り替えてもらい、天津感冒片(銀翹散製剤)の1錠をトローチ的に使用してもらったところ、一日で治ってしまいました。

 こちらでも新型インフルエンザが流行していた時期ですので、あるいは新型だったかも?しれません。

 ともあれ、いつもブログへの御協力ありがとうございます。来年もよろしくお願い申し上げます。

オオタカから逃れて隠れるカワラヒワ
オオタカから逃れて隠れるカワラヒワ posted by (C)ヒゲジジイ


2009年10月21日

インフルエンザの多くは早期に傷寒から温病に転化するというヒゲジジイ説の内科医師による検証のおたより

ムクドリ
ムクドリ posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:東海地方の内科医師

久しぶりにメールさせていただきます。
 昨日は地竜について教えていただきましてありがとうございました。

 最近の当地方ではインフエルエンザ(おそらく新型)が爆発的に流行していますが、漢方がすごく患者さんのお役にたっています。

 もちろんタミフルやリレンザといった抗ウイルス剤を併用していますが、エキス剤と板藍根および銀翹散を症状におうじて併用すると、多くの患者さん(とくに児童・生徒さん)は翌日には解熱、おそくとも二日あれば完治しています。
 勿論臨床的な完治です。

 ただ興味深いのは解熱したあとに本当にお元気になる点です。抗ウイルス剤だけでは熱は下がるものの”お元気になる”という感じからは程遠いようです。

 ある学童さんのお母さんはこうおっしゃっていました。「おともだちが自分の子供よりも早くインフルエンザになったのですが、熱が下がるのも遅く、しかもダラダラと微熱が1週間ほどつづいていました」

 エキス剤ですが、以前は柴胡桂枝湯のみでしたが、桔梗石膏を併用するようになってから完治が著しくなっていますし、板藍根および銀翹散も本年度から併用し始めましたが、その効果もいい感じです。

 村田さんがご指摘の”すみやかなる温病化”を体験しているところです。
 かさねてありがとうございます。

モズ(メス)
モズ(メス) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:おたよりありがとうございます。
 お久しぶりに貴重なメールのご報告を頂き、眠りかけたブログが一時的に活き返ります(笑。

 地竜の日常臨床での応用方法が多岐に亘ることは昨日のお電話でもお伝えした通りです。
 補足的に書きますと、風邪やインフルエンザなどの急性熱性疾患に使用する時、杓子定規に38度以上という高熱にこだわる必要はなく、明らかな実熱証を認める限りは微熱でも的確に適応するものである、というわけです。

 また、アトピーや関節リウマチ、膠原病などへの応用方法は、しっかりと基本的な寒熱のバランスを考えながら使用すればいかに重要な動物生薬であるかを実感されることと存じます。

 なお、傷寒から始まったように見える風邪やインフルエンザでも、すみやかに温病に転化することが極めて多い事実を、医師の先生からも検証頂いて嬉しく存じます。


編集後記:
関連文献の御案内:漢方と漢方薬は風邪・流感(インフルエンザ)に本当に有効か?


スズメ
スズメ posted by (C)ヒゲジジイ


2009年10月09日

昨今の風邪やインフルエンザは初期は傷寒にみえても直ぐに温病に転化するのが一般

落下中のムクドリ、どうしてっ?!
落下中のムクドリ、どうしてっ?! posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否: ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の男性
簡単なご住所: 北海道
具体的な御職業 : 医薬品登録販売者
お問い合わせ内容 : 村田漢方堂薬局村田先生拝啓時下ますますご清祥のことと拝察申し上げます。

 いつも先生のブログ拝見しております。
 自分は去年、第1回目の登録販売者試験に合格した者で、現在ドラッグストアで働いております。

 薬剤師の方のように調剤はできないので細かく対応はできませんが、エキス錠だけでもできることは多いと思い、中医学を勉強し始めました。

 そこで村田先生にご相談したいのですが、中医学の初歩として何から学ぶべきでしょうか。今は源草社の実用中医学というものを手引書としていますが村田先生のオススメの書籍などがあればご教示頂けると幸いです。

 ご多忙のところ申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

スズメ
スズメ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:これまでも同様のご質問を何度か受けています。
 つきましては、当方のブログ http://murata-kanpo.seesaa.net/ に設置しているグーグルさんの検索窓で、「中医入門」あるいは「中医学入門」を打ち込んで検索して頂くと中医学の入門書籍についてお返事した過去の記事が出て来ますので、それを御覧下さい。

トンビ
トンビ posted by (C)ヒゲジジイ

折返し頂いたメール:早速のご連絡ありがとうございました。

 過去記事より、張瓏英先生のものが良いとのことでしたので楽天ブックスで検索したところ、新編・中医学(基礎編)の在庫がありました。

 早速注文しましたが臨床中医学概論の増補改訂・改題書のようです。臨床中医学各論もありましたが先ずは基礎編をしっかり勉強しようと思います。

楽天ブックス「張瓏英」
http://esearch.rakuten.co.jp/rms/sd/esearch/vc?sv=2&sitem=%C4%A5%E0%FC%B1%D1

 実は、今まで先生のブログを読んでいて、風邪の時は悪感をとる目的で葛根湯や麻黄湯などを服用し、その後は銀翹系の方剤に切り替える云々のことを知り、早速自分で試してみましたら効果てき面でした。

 まだ、自信がないのでお客様にはオススメしてはいないのですが、幸いなことに自分の勤務先は漢方薬が比較的多いところでして、八ツ目製薬の銀翹錠や銀翹解毒丸、クラシエの銀翹散など温病学にもとづく方剤もあり、その他にも建林などの製品もあるので「風邪=葛根湯」などという間違った法則を少しでも多くのお客様に知って頂くよう頑張ります。

ありがとうございました。

ムクドリの季節
ムクドリの季節 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:
> 実は、今まで先生のブログを読んでいて、風邪の時は悪感を
> とる目的で葛根湯や麻黄湯などを服用し、その後は銀翹系の
> 方剤に切り替える云々のことを知り、早速自分で試してみま
> したら効果てき面でした。

 これこそ現代における寒温統一論の際立った特徴だと思います。
 現代社会における風邪やインフルエンザは、傷寒からはじまって温病に転化してしまうケースが実際の臨床では多いものと思います。

 世間では傷寒の風邪と温病の風邪と分類していますが、傷寒が温病に転化する現実を指摘する人は誰もいないようです。

 その他のケースでも、教科書中医学と臨床の現実には大きな隔たりがある場合もありますので、その点は注意が必要です。
 その点では、張先生の書籍は、臨床に即した記載が多いので実践的です。

 と言っても流石に「傷寒が温病に転化する」などとは書かれていません(苦笑。

ムクドリの季節
ムクドリの季節 posted by (C)ヒゲジジイ

2009年09月09日

僅か1錠でも速効の天津感冒片の自験例

トンビのボクチン
トンビのボクチン posted by (C)ヒゲジジイ

 本日は珍しく発送注文がなく、朝から2時間は訪問者も皆無。昨日までの延長戦続きから急にヒマになってタガが緩んだか?

 重いカメラを持って裏庭に出ると炎天下。ジリジリと汗をかきながら待てども鳥は来ず。軽いめまいを覚えて早々に引き返すと、お馴染みさんが来られていた。

 そのお馴染みさんとカメラの話をしている間中、咽喉からむせるような咳が出る。
 いつもにもないことで、補充の漢方薬を購入されてお馴染みさんも帰宅され、誰もいなくなった薬局で、愚妻や受付嬢や女性薬剤師に早く薬を飲めとさんざん罵られる始末。

 やけに身体が火照って汗も出る。咽喉はムズムズこそばゆく、むせるような咳が続く。
 例によって板藍茶と天津感冒片は僅か1錠をトローチ的な服用をした時点でピタリと咳がとまる。

 ちょうど遠路はるばる通って来られる二度目の新人さんが来られて漢方相談。その一時間の間、咳き込むことは一度もなかったが、なんとなく暑苦しく僅かに汗が滲み出る。

 しばらくしてお馴染みさんが続いて来られるが、昼が下がった頃にはまたぞろ咽喉が怪しくなったので二回目の天津感冒片1錠のトローチ的服用と板藍茶。

 これで完全に咳は治まったものの、ジリジリと汗ばむ熱感は続いたが、夕方6時過ぎて、少しの延長で終わった頃にはほぼ完全に温病的な風邪症状は消失していた。

 こんな安上がりな治療方法もないだろうが、全員に通用するとは限らない。
 タイミングよく早期に使用したので微量で速効を得たのであって、かなり進行した段階で真似されてもお話にならないので念のためっ!

 体質と病状によっても必要な薬用量や配合方剤は大いに異なるのだが、このような合理的で当然な理屈が理解出来ない頑迷な人や馬鹿な人は漢方相談をお断りするのが、村田漢方堂薬局の昔からの方針である(苦笑。


 蛇足ながらブログの効用か、先日来、迷惑電話を呪う記事を繰り返し書いたお陰か、昨今は仕事の邪魔をする無礼千万な電話や意味不明な問い合わせが激減している(笑。

 思い返せば迷惑電話の主(アルジ)に限って、早々にお断りすると往々にして「客に対して失礼ではないかっ!」と来る。
 どのような分際で匿名の電話の無礼者が、臆面もなく客ヅラできるのか、今もって不思議でならないっ。

トンビのボクチン
トンビのボクチン posted by (C)ヒゲジジイ


2009年08月29日

新型インフルエンザに対する漢方薬

病床中のボクチン
病床中のボクチン posted by (C)ボクチンの母

 当方の薬局では風邪やインフルエンザに関連した漢方製剤類は一年中コンスタントに販売している。もちろん常連さんやお馴染みさんたちが断然多いが、彼ら彼女らの多くは、常時予防で使用されているので、今回の新型インフルエンザに感染した人の報告はまだない。

 西洋医学ではタミフルが有効だということだが、常連さんの中には過去の苦い歴史から、合成医薬品を一切受け付けない特殊な体質の方もおられるので、漢方薬による予防に余念がない人達が多い。

 まだ身近で感染した人がいないので、具体的な症状が分からない段階だが、厚生労働省のHPによれば
新型インフルエンザの症状は、突然の高熱、咳、咽頭痛、倦怠感に加えて、鼻汁・鼻閉、頭痛等であり季節性インフルエンザと類似しているといわれています。ただし、季節性インフルエンザに比べて、下痢や嘔吐が多い可能性が指摘されています。
 ということだから、やはり銀翹散製剤の中でも特に優秀な天津感冒片が主役となるに違いない。板藍茶で天津感冒片を服用するのが常識であろう。
 下痢や嘔吐を伴う時には、かっ香正気散に猪苓湯なども必要になることだろう。

 しかしながら、世間では上記のような症状を呈する人に、麻黄湯が際立って有効なように宣伝や報道がなされているが、実に不思議でならない。

 また予防法としては、教科書中医学しか知らない人達から盛んに言われる玉屏風散(衛益顆粒など)を日頃から常用するのが最善だとされることは問題なしとしない。

 生まれもって表虚の体質者には大いに有効ではあっても、日頃は極めて健康で、しかも熱証に属する体質者が常用するとどのようなことになるか? やけに火照りが生じたり暑がりがひどくなったり、極端なケースでは発疹すら生じかねない。

 教科書中医学と臨床の現実には、時に大きなギャップがあることを知らない指導者も多いので、やや困った問題である。
 というよりも玉屏風散に関しては、臨床の現実を知らない連中の教科書中医学の曲解と云ったほうがより正確であろう。

 インフルエンザ関連の記事としては、ブログ
漢方と漢方薬は風邪・流感(インフルエンザ)に本当に有効か?

に再三再四書いて来たので、興味があれば参照されたい。

病床中のボクチン
病床中のボクチン posted by (C)ボクチンの母


2009年05月23日

新型インフルエンザ騒動

おたおり:東海地方の女性薬剤師

 こんにちは、昨今のマスク騒動には、唖然としてしまいますね。

 普段は閑散とした薬局に、長蛇の列でマスクを買いあさる映像を見て、”こんなものなのか〜”と溜息が出てしまいます。

 こちらにも、”お宅にマスクありますか? 最近は漢方ばかりやってみえるで、来る機会が無いんやけど、亡くなったあんたのお母さんがやってはった頃は、ちょくちょくお邪魔しとった者やから、何とか分けてもらえんやろか?本当は少しくらいあるんやろ?”

 もう、何とお返事したらよいのでしょう・・・・・。柴胡疏肝散加減方を煎じて飲みまくっております・・・トホホ

 こんな問い合わせは、普段一切来たこともない、一見客ばかり。ひげ先生でなくても、ブチ切れますわ。

 それに引き替え、こちらの常連さんは、先生の所と同じく、マスクの問い合わせなど一切ありませんし、皆さん普段からの養生で、非常に冷静で落ち着いたもんです。

 マスクよりも、自分の免疫を整えることの方が、ナンボか有効なのにね・・・。
 夜更かし、寝不足、大食いこそ、マクロファージを疲弊させ、潜伏期間中に負け戦となり、発病を許してしまうことを声を大にして伝えたいのだけれども、専門家ですら、”漢方屋さんは、麻黄湯さえあれば大丈夫だよね!”なんて言ってる始末だから、お話にならないですよね・・・・。

 先生がおっしゃる縁無き衆生とはこのことで、私ももう無駄な努力はしません!
 もう、婆さんなんだから体をいたわらねば・・・。

 それにしても、先生と同感で、この秋以降が、非常に危惧されるところです。
 今から常連さんにさらなる養生を徹底していただき、勝てる体作りを目指します。
 私は、湿熱の方と、陰虚の方は特に要注意!と考えています。

 新型インフル騒ぎで、厚生労働省も、例の郵送販売特例の件、審議どころではないかもしれませんね・・・・。

時には癇癪を起こすスズメです
時には癇癪を起こすスズメです posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:おたよりありがとうございます。

 昨日は直接、マスクを求めて見ず知らずの中年女性が来られてビックリでした。マスクがどれだけの効果を発揮するのかどうかはともかく、異様な雰囲気に驚かされました。

 当方では常連さんよりも、各地のお馴染みさんがあやしい発熱や寒気に襲われ、もしかして新型インフルエンザかと心配された人もおられます。

 遠方ゆえ、念のため通院を奨めた人もいるのですが、新型だったらニュースになって大変だからと拒否されました。弁証論治にもとずく配合変化で次第に治まりました。

 昨日は、お馴染みさんから電話で、咽喉腫痛に寒気がして節々も痛いというので、珍しく涼解楽(銀翹散製剤)と板藍茶とともに一時的に麻黄湯が必要なケースか???と怪しんだのですが、無理して直接来て貰うと、明らかに銀翹散証に一時的に葛根湯証が混在しているだけのようでした。

 この方も間接的に関西の人と接触があったので、新型インフルエンザを心配しておられましたので、じゃ〜病院に行ってみますか? と奨めたところ、絶対にイヤだとケンモホロロです。

 今回はタミフルが良く効くそうですよと告げたのですが、すでに常備している天津感冒片や板藍茶などを使用しておられ、さいわい発熱もなく、寒気と軽度の節々の違和感が気になる程度で、明らかに葛根湯証が一時的に混在しているだけのようでした。

 麻黄湯証を合併しておれば、強烈な悪寒と節々のかなり強い疼痛のみならず腰痛さえもともなうのが通常で、昨今、当方では滅多に遭遇しない症状です。

 インフルエンザに麻黄湯がタミフルと同程度の威力を発揮するなどと発表されるお医者さんたちが存在すること自体が、とても不思議でなりません。

 ところが市井の医師たちの漢方薬の使用方法がいかに眉唾物であるか、という恐るべき事実を掴んでおります。

 直接某内科医から仕入れた話ですが、巷ではタミフルと麻黄湯を同時に併用されるケースがとても多いというのですから、開いた口が塞がりません。

 インフルエンザに麻黄湯というのは、どうやら完全に病名治療的にマニュアル化されているらしい雰囲気で、空恐ろしいものを感じる昨今です。

スズメも立派な小鳥です
スズメも立派な小鳥です posted by (C)ヒゲジジイ

2009年05月18日

クリック数が激増中の風邪・インフルエンザのブログ

 昨日から、この季節にしては異常にクリック数が増加しているのが、

漢方と漢方薬は風邪・流感(インフルエンザ)に本当に有効か?

である。
 このブログには既に新型インフルエンザ対策私案を繰り返し述べている。

 私案といっても地元では常連さんやお馴染みさんがここ十年以上、多くの人が実行して大いに成果を上げている方法だから、今回の弱毒性の新型インフルエンザにも多かれ少なかれ予防効果あっても不思議はない。

 おまじないと思って実行している人もいるが、地元では絶賛してくれる人が多いのは結果がすべてだからであろう。

 といって、無効だった場合に非難されたくないので、ぜんぜん信じてもらう必要はありません。
 必ず専門家と相談して行うべき方法なので、念のため。

マクロ撮影ではなるべくボケを少なく
中医学の専門家に相談しましょう posted by (C)ヒゲジジイ

2008年04月02日

胸部全体から発する乾燥咳に伴う胸痛の恐怖体験←それでも「哲学の煙」だけは忘れない

おたより: 東海地方の美人女性薬剤師

ひげ先生

 流石は村田先生
 この季節の温病混じりの実に難しい風邪をこのように短期間で治され、敬服いたしております。

 昨年の同時期に、私も全く同じような状態で、愚かにも麻黄湯を処方し、引邪入裏して、散々な目に遭いました。
 あれ以来、この時期には風寒の症状があっても、麻黄湯は封印しています。
 しかし、強い悪寒、節々の痛み等があれば、麻黄湯に手を出したくなるのが人情・・・

 このような症状の方が多く、試行錯誤しておりました。

 本日のご処方、誠に勉強させていただきました。
 この季節、温かくなり徐々に腠理が開いているところへ、ここ2〜3日のような花冷えがございますので、真冬よりも衛気を傷めやすいのだと思います。

 私は、銀翹解毒丸をベースに川芎茶調散(センキュウチャチョウサン)と桔梗湯などを配合していましたが、終わりがけが今ひとつスッキリしない感じでした。
先生の、参蘇飲、小陥胸湯、猪苓湯、藿香正気散(カッコウショウキサン)の使い方、とても感動し、興奮いたしております。

 先生には、日頃の激務でお疲れがあったのでございましょう。
 良薬がありましても、早めに休まれて、お体ご自愛くださいね。


ヒゲジジイのお返事メール: おたよりありがとうございます。

 久しぶりに発熱を得て、当たり前のことですが39度近い発熱がいかに苦しいか、身をもって実感してしまいました。数えれば十数年ぶりですが、13年前はここまでの発熱ではなかったので・・・。

 本当に苦しかったのは25年くらい前、以前にもご報告した2月に7度4分の微熱をおして海釣りより帰宅後40度の発熱時に、麻黄湯や大青竜湯を使用してもビクとも効を奏さなかった苦い経験がトラウマとなり、急性疾患時の傷寒論方剤を主方にするには頼りに出来ない気持ちです。

 今回の症状こそ温病の要素である咽喉腫痛とともに、常に悪寒がして四肢の関節の疼痛、筋肉痛、強烈な暖房の要求などの傷寒の症状が並存していました。
 それよりももっと恐ろしかったのはいきなり胸の中央(と言うより胸部全体)から発生する「乾燥咳」とそれにともなう胸痛でした。呼吸困難までは無いまでも間質性肺炎の前兆ではないかと一瞬恐怖に襲われたくらいで、このために小陥胸湯加減方剤に滋陰降下湯の配合こそズバリ的中してこの症状は一日であっさり除去できたことは快感でした。

 といっても、こんな病態に陥るなんて、やっぱりロウジンになってしまったんですよね〜〜〜(涙)。先日58歳になってしまいました(涙・・・・・涙・・・)

 最後に、自慢じゃないですが〜〜〜、病中、咳嗽と胸痛があるときも構わず「哲学の煙」定期的に決して欠かすことがありませんでしたっ!

2008年03月31日

十数年ぶりの発熱、もしかしてインフルエンザ?

 いくら忙しくたって遣り甲斐のある仕事ばかりではないので、時々この辛気臭い本業にウンザリする。
 そんな一週間が終わった土曜日、やけに寒いな〜と思いつつ完全に気力喪失状態で下らぬテレビを眺めながら厭世観にひたっているとけだるくてしょうがないのでひと寝入り。

 夜八時頃起こされて体温を測ると38度4分。節々は痛いし筋肉痛もある。咽喉周辺はひりひりとへばりつくような痛みと咳嗽。
 咳嗽の発生源が胸の中央付近で胸痛を伴う肺炎の手前を思わせるようないやらしい乾燥咳である。

 咽喉のへばりつくような疼痛は「温熱の病邪は口鼻より入る」の温病学の考えから断然、銀翹散(ぎんぎょうさん)製剤でもシャープな効果を特徴とする涼解楽である。
 節々の疼痛や筋肉痛および悪寒を考えれば、とうぜん日本古方派なら麻黄湯を考えるところであろうが、ひどい食欲不振を考えれば絶対に使用したくない。

 まずはひとい胸痛と胸に響く咳嗽を楽にしたいので涼解楽と小陥胸湯加減方剤に滋陰降下湯で咳嗽が一気に楽になる。安心して寝入り翌朝の日曜日を迎えると7度4分に下がっていた。(実際の服用薬には排尿痛と小便の出渋りもひどかったので猪苓湯も加えている。)

 そこで安心して、遣り残した雑事を片付けていたらまたぞろけだるくなって寝入る。夕方3時頃まで寝入って目が覚めたときには何と8度9分、頭はガンガン、トイレに行くのもふらふら。咳嗽も胸痛もかなり軽くなったが節々と筋肉が痛む。僅かな寒気がどうしても取れない。熱感もあまり感じない。(いかにも麻黄湯証である。)

 やっぱりこれは風寒束表に対する配合が明かに不足しているように思われる。といってもこのひどい食欲不振をどうするか?
 愚娘などは高熱を発すると決まって食欲旺盛になっていた。関係ないけど・・・。
 「虚に乗じて邪が侵入」したのであるから、常々 風邪やインフルエンザの漢方薬 というブログにも書いている通りに上記方剤に参蘇飲を加えることにした。

 涼解楽と小陥胸湯加減方剤に滋陰降下湯に参蘇飲・猪苓湯

 すると半時間も経たない間に7度5分まで下がる。少し食欲がでたが下痢をした。どうにも僅かな寒気が取れないのは藿香正気散(カッコウショウキサン)証の合併だったかと得心してさらにこれを追加服用。

 この時点で気がつくと咽喉のへばりつくような疼痛や胸痛も咳嗽などほとんど消失。
 熱も軽度になったが高熱のあとだけに身体がだるい。症状から見てもまるでインフルエンザのようだが身近に医者がいないので検査もできない。
 夜、昨夜からジュース類以外は咽喉を通らなかったのが梅干ご飯にお湯をかけて食べれた。体温も37度以内36度までを上下。

 夜は涼解楽と小陥胸湯加減方剤にカッコウショウキサンと参蘇飲・猪苓湯で寝る。
 月曜日は鼻声を残してまったく平熱。食欲が俄然沸く。
 幸い、1日中、送り注文とお馴染みさんが来られるばかりで、最も神経を使う新人さんが無かったのが幸い。

 夜の今現在の服用は、念のために涼解楽とカッコウショウキサンと参蘇飲・猪苓湯。
 こんな華奢?な身体に麻黄湯を使用していたら、どうなっていたか分からない(苦笑)。

追記: 当然、板藍茶や白花蛇舌草は常時併用しているはずが、時に熱に浮かされ服用を忘れているときもあった。高熱時に地竜や牛黄製剤も使用したが初日の土曜日にはまだ寒気が強い時だったためか、有効性はほとんど感じられない。
 翌日の8度9分の時にも使用したが、この時は一気に熱が下がったのは地竜と牛黄製剤のおかげかもしれない。

 なお、終始寒気が伴っていたので暖房で強烈に室内を暖めていた。

2008年02月27日

傷寒論医学では到底太刀打ちできない新型インフルエンザ

 鳥インフルエンザにおいては、肝臓、盲腸、直腸などに壊死性病変・出血性病変が見られるという。
 とすれば、人から人へ感染する新型インフルエンザに変異した場合、そのまま強毒性を保持したままであれば、当然、同様の症状が出現して生命に危険が及ぶことになる。

 中医学的には明らかに衛気営血弁証における血分証にまで進展するとても重篤な伝染病であることが分かる。脅威のウイルスである。
 これでは到底、傷寒論医学では太刀打ち出来るものではない。

 従って、温病学を頑なに取り入れようとしない日本漢方(日本古方派など)では、ほとんど役に立たないことが歴然としている。

 多少とも期待できるのは中医学であるから、中医学派の皆さんは、今から衛気営血弁証をしっかり復習しておいてもらいたいものである。
 相当に知恵を絞った方剤をあらかじめ想定して研究しておく必要がありそうですねっ!

追記: 弁証分析方法としては、むしろ三焦弁証の方が適切であろう。
 鳥インフルエンザが人から人へと感染する新型インフルエンザに変異し、世界的に流行するのは時間の問題だとされている。
 その時に最も期待される治療薬がタミフルであることは既に述べた。

 それでは漢方薬は役に立つのだろうか?という疑問であるが、少なくとも六経弁証の傷寒論医学では、あまり期待がもてそうにない。なぜなら、鳥インフルエンザに感染した人の症状から類推できる部分があるからである。

 咽喉腫痛を伴って急に高熱を発し、その後に下痢や嘔吐、そして各臓器から出血が生じて・・・

 これらの症状を弁証分析するには温病学における三焦弁証がもっともフィットする。
 病毒(新型インフルエンザウイルス)を上から受けると少陽三焦を通路として上から下へと縦方向の伝変形式とっている。

 温病学を取り入れようとしない日本漢方(日本古方派)にはあまり期待できないが、中医学派の先生方には三焦弁証を主体に、多少とも貢献してもらえるかもしれない。
 以上は、新型インフルエンザで漢方薬はどの程度有効だろうか? より引用

2008年02月22日

頻繁に受ける「新型インフルエンザが上陸したら漢方薬で治りますか?」という難問

 本当に新型インフルエンザの脅威が迫っているのだろうか?
 昨今、タイトルのような難問を頻繁に受けるようになった。
 同類の御質問に一々お返事しておれないので、新型インフルエンザが日本に上陸したら漢方薬で治せますか? に書いておいた。
 次にそのまま転載する。
 鳥インフルエンザが変異して人からヒトへと伝染するようになったら、日本へ上陸する危険性は極めて大きくなる。
 ひとたび上陸した場合には3200万人が感染し64万人の死者が予測されると発表されているが、これに多少とも対抗できるかもしれないのが例のタミフルだといわれる。

 それゆえ、タミフルの備蓄が急務とされているらしいが、今年は通常のインフルエンザがそれほど流行しないので巷にはややだぶついている?と噂される。
 「いつ発生してもおかしくない」といわれる新型インフルエンザであるが、タミフルが有効に作用してくれることを祈るばかりである。

 ところで、この新型ウイルスには漢方薬は効かないのだろうか?という質問を昨今しばしば受けるので、それらのご質問に対する予測を書いておきたい。
 
 まず、西洋医学でも治療に難航を極めることが予測される、このやっかいな伝染病を漢方薬がそれほど容易に通用するとは考え難い。しかしながら、一般のインフルエンザ程度なら、タミフルに負けない実力を発揮している漢方であるから、多少とも通用するのではないか、と考えても僭越すぎることはないだろう。

 つまり、中医学の弁証論治を正確に行い、温病学系統の知識と技術をフルに発揮すれば、あるいはかなりな成果が得られる可能性も十分に考えられる。
 正確な弁証分型の把握と、適切な漢方薬の配合があれば、タミフルに負けない貢献ができるのではないかと期待したいところである。

 温病系のパターンであれば、やはり主薬は銀翹散製剤(天津感冒片や涼解楽など)を主体に、辛夷清肺湯や結胸散、あるいは高熱に備えて地竜(ミミズ)、牛黄製剤など。吐き下しを伴うようであればカッコウショウキサンや猪苓湯や五苓散など。付録として板藍茶や白花蛇舌草も役に立つことがあるかもしれない。
 傷寒系の方剤、葛根湯や麻黄湯、あるいは参蘇飲も必要になることもあるのかもしれない?

 現実に新型インフルエンザが上陸した場合を恐れて、昨今、頻繁に問い合わせを受けるのみならず、常連さんやお馴染みさんたちに限っては、漢方薬を買い被ってか?風邪関連の漢方処方の備蓄(苦笑)に余念がない。

 もしも、我々漢方専門薬局の人間が真っ先に新型インフルエンザに斃れては面目ないので、今からあらゆることを想定して頭の訓練をしておく必要がありそうだ。