2023年09月22日

癌治療時に投与される十全大補湯の問題点

 高齢者が急速にやせ細り、高熱を発して体力・気力・食欲激減、腎臓癌が見つかった時点で、手術不能とて、病院では解熱剤や抗生物質などで、当方の漢方では多種類の服用は困難ゆえ、牛黄製剤(カイキョー100)と紅豆杉のみ。

 これで微熱程度におさまり、食欲と元気もかなり回復した時点で、病院からは十全大補湯エキス剤が投与されたところ、身体が火照るようになり、却って食欲・体力・気力が一気に低下して元に戻ってしまった。

 ご家族には、十全大補湯では、往々にしてこのような問題があり得ることを、内々であらかじめ注意しておいたので、十全大補湯の服用を中止したところ、案の定、十全大補湯を投与される前の良好な体調を回復した。

 病院では癌治療時に十全大補湯が投与されることが多いが、もちろんこれがフィットする体質があることまで否定はしないものの、これが逆効果になる体質の人も多いので注意が必要である。

 上記の事例は今年、実際に遭遇した事例である。
応援したくないアンチの人が多いですね
ラベル:十全大補湯
posted by ヒゲジジイ at 08:43| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2020年09月20日

病院で投与された半夏厚朴湯が無効なのに

 病院で投与された漢方薬で効果がなく、他社の同じ方剤を飲んでもらうと、明らかに効果があったというケースは、これまで最も多かったのが猪苓湯で、次に柴胡桂枝湯や五苓散、六君子湯や補中益気湯など、数えればきりがないが、今回は半夏厚朴湯。

 ステージ4の悪性腫瘍で、進行がピタリと止まったままのやや高齢者が、以前からあった頑固に続く咽喉の詰まり感によって、折々に嚥下困難を感じていたのが、何年も前から、病院で汎用される例のメーカーさんの半夏厚朴湯を投与されていたが全く効果がないというので、昨年だったか、他社の半夏厚朴湯を飲んでもらうと、しっかり効果があり、一昨日電話でもあらためてお礼を言われたところだった。

 長年、漢方薬の品質問題に関しては、煎じ薬の薬味一つ一つの選別に神経を使っていた時代から、あることをきっかけに、家庭で煎じる成分の抽出ロスの問題、および、臨機応変の配合変化には極めて不便な煎じ薬の非能率な問題。

 のみならず進行性手掌角皮症などに対して煎じの温経湯を使っていた時代よりも、エキス製剤を使用しだして以降の方が、効果が出る速度が、たとえエキス濃度が二分の一の製剤であっても、2倍以上早い速度で効果が出る経験を繰り返すうち、優良な製剤を選べば、煎じ薬よりも効果が優れていることを実感するに至った。

 とはいえ、ここで極めて重大な問題は、同じエキス剤でも、各社で効果がかなり異なる場合があるので、注意が必要であるばかりか、同じ方剤名でも、虚証用の白朮を使うべきところを実証用の蒼朮が配合されていたり、白朮のみならず蒼朮も両者を配合すべき方剤に、白朮しか配合されてないものなど。

 そればかりか、同じ方剤名でも、それぞれ薬味の配合比率が大きくことなる問題など、それはそれは、問題を指摘すれば際限がない。

 話は戻って、半夏厚朴湯でさえ、このような効果に差がでるのは、厚朴の品質に問題があるのかもしれないし、精油成分の揮発状況など、成分の抽出方法に問題があるのかもしれない。

 あるいは投与する人間との信頼関係の問題、ということがないとは言いきれないかもしれないが、過去、疑り深い人でも、同様な経験をして、そのお陰で信頼されるようになったこともあるくらいだから、信頼関係の影響とは無関係のように思える。
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2008年9月20日の茶トラのボクチン(4歳)
2008年9月20日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:半夏厚朴湯
posted by ヒゲジジイ at 08:06| 山口 | 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2019年08月25日

病院通いが大好き?な女性なのに、こちらの漢方薬でしか効果が出ないのはなぜか!?

2019年8月25日の我が家の4匹の猫たち勢揃い
2019年8月25日の我が家の4匹の猫たち勢揃い posted by (C)ヒゲジジイ

 機能性ディスペプシアと無菌性の膀胱炎で、病院通いでも治らず、結局、当方の六君子湯+少量の四逆散、後者は猪苓湯で治まっている。

 調子がよくなると、病院のツムラ漢方の六君子湯をもらい、猪苓湯も依頼して投与を受けるのだが、調子がよい間はこれらを続けていても、膀胱炎だけは、検査上は何の問題もないと言われるのに、ツムラの猪苓湯では、諸症状にまったく効果が出ないので、結局、こちらで販売する猪苓湯なら即効が得られるので欠かせないという。

 猪苓湯に関しては、過去には再々このブログで取り上げており、たとえば、
2014年08月20日 猪苓湯は単なる膀胱炎の漢方薬ではない
大きな問題は、エキス剤においては、各メーカー間で優劣の差が激しいことである。
 これまでも各所で記載してきたが、顔面の皮膚病で漢方に熱心な医院から紹介されて村田漢方堂薬局にやって来られた患者さんに、茵蔯五苓散+猪苓湯+イオン化カルシウムで即効があった。
 そこで、紹介された医院にお戻ししたところ、イオン化カルシウムとともに医療用のツムラ漢方の同じ配合では3日で再発してしまった!
 再度、こちらの自費の方剤に切り替えると、早速3日間で顔面の皮膚症状が消失するのである。
 地元近辺の御高齢の婦人たちが、医療用のツムラ猪苓湯で効果がなく、病院で漢方薬を出されるくらいなら、漢方専門薬局の方が信用できるだろうとやって来られ、村田漢方堂薬局の自費の某メーカーの猪苓湯では超即効を得たことが続いた年があった。
 このように、各社製造方法や品質の違いによって、ここまで効果に大きな違いが出るのだから困った話である。

 たとえば、某内科医の先生は、座位での診療が多いからか、ご自身が無菌性の前立腺炎となり、ヒゲジジイのアドバイスで杞菊地黄丸+ツムラの猪苓湯で効果が弱く、この猪苓湯を1回2包に増量したところ、一定の効果を得ていたが、1包に減らすと効果が激減すると嘆いておられたが、2倍に増量して効果があっただけでも幸いだろう。

 いずれにせよ、漢方のエキス製剤は各社でそれぞれ、方剤ごとに特長というより、あきらかな良し悪しの特徴があるので、採用するにあたっては細心の注意が必要である。

 たとえば、A社の五苓散よりも明らかにB社の方剤が優れているが、葛根湯に関してはA社は配合比率に問題が大きいので効果に不安があるが、B社は明らかに配合比率が無難であるなど、方剤ごとに比較検討すれば、想像以上に良し悪しの問題が浮かび上がってくる。

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2012年8月25日の体調を崩して三ヶ月弱になる茶トラのボクチン(8歳)
2012年8月25日の体調を崩して三ヶ月弱になる茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
 
posted by ヒゲジジイ at 09:59| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2019年02月24日

過去の保険漢方「小柴胡湯乱用」のトラウマにより、羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)漢方に素人の医師たち

2011年02月24日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月24日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2019年02月08日 逆流性食道炎に特許取得のオルスビー錠が効かない人の漢方薬は・・・ に引き続き

【再度のお問い合わせ】
 お忙しいところ恐縮ですが、1つご質問してもよろしいでしょうか。
 以前アドバイスをいただいて、逆流性食道炎の治療で柴胡桂枝湯を飲んでいる者です。

 先日内科に行って、柴胡桂枝湯を2か月分をいただこうとしたところ、「柴胡桂枝湯に小柴胡湯を含んでいるから、長く飲まないほうがよい」と2週間分しかもらえませんでした。

 実際効果を感じているので、市販のものを買って、これからも継続的に飲んでいくつもりです。

 インターネットで公開された医学論文によると、柴胡桂枝湯を2年ぐらい飲ませて、風邪をひきやすい子供の治療に使うという使い方もあるようです。

 「小柴胡湯」を含んでいるからと言っても、柴胡の量が半分ぐらい少ないし、桂皮という温める生薬も入っているから、「小柴胡湯」のような副作用は出にくいのではと考えています。

 後学のため、ご教示いただけると幸いです。

2011年02月24日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月24日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

【お返事メール】

 病院など保険漢方では、2ヶ月分投与というのは保険の制度上ではあり得ないのかもしれませんし、そういう長期間の出し方はまったく利益にもならないので、そうされているのかもしれません?

それはともかく、続けるかどうかは自己責任の問題です。

 少しヒントになるとすれば、当方ではご本人の言葉では60歳までは生きれないだろうと悲観されていた虚弱な女性が、既に80歳を超えて、やや気管支が弱いものの、とても元気で過ごされています。

 その人は、柴胡桂枝湯をはじめ、多種類の漢方薬を30年以上、ほとんど欠かさず服用された結果が、ご本人に言わせれば「漢方薬のおかげで思いがけず長生きできた」と喜ばれています。

 ともあれ、続けるかどうかは自己責任で。

 昨今の世の中、貴方がどうこうというわけではないのですが、何かあったら人のせいにする人が実に多い、困った世の中ですので、こちらもお返事には慎重にならざるを得ません(苦笑。

2011年02月24日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月24日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

【折り返し頂いたメール】

ヒントをありがとうございます。

 柴胡桂枝湯は冷え性で体の弱い自分でもあっているし、いろいろ調べても、内科の先生が言ったような小柴胡湯のような副作用が出た、という記事もありませんでしたので、これからも自己責任で続けていきたいと思います。

 いつか「逆流性食道炎」が治りました、というご報告もしたいと思います。

 お世話になりました。

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2011年02月24日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月24日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 08:52| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2018年08月05日

フィットしているはずの病院の保険漢方が無効なときは、エキス製剤の品質問題としか思えない理由は、もしかして

2011年8月5日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年8月5日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 昨今、立て続けに遭遇した漢方エキス製剤の品質問題。

 個別的には既にこのブログに書いたような、書かなかったような?

 六味丸+猪苓湯+白花蛇舌草の継続で、間質性膀胱炎による不快症状が、一定の軽減を得ていた女性が、かかりつけの病院で、保険漢方でも同じ名前のものがあるからと親切に六味丸+猪苓湯を投与してもらったところ、次第に元の不快症状がしっかり再発して、何ヶ月続けても、悪化するばかりだという。

 もしかして、白花蛇舌草の有無の問題も多少はあるもしれないが、細菌感染とは無縁の間質性膀胱炎との診断なのだから、やはり六味丸+猪苓湯のエキス製剤の問題が大きいとしか考えられない。

 これまでも猪苓湯に関しては、しばしば保険漢方で効果がなかった人が、自費の漢方に切り替えてシャープに奏功した例は、枚挙に暇がなく、以前も猪苓湯の問題では、このブログではしばしば取り上げている。

 バツが悪いのか、突然電話がかかって、恐縮した声で詫びるように、病院の六味丸と猪苓湯ではぜんぜん効果がないので、また以前と同じものを送って欲しいという依頼だった。

 関東から他の目的で通って来られている女性は、仕事上、大声を出す機会が多いからか、声枯れと激しい咳嗽発作にも悩まれていて、保険漢方の麦門冬湯を使っても、ほとんど効果がなかったという。

 そんなはずはないので、手元にたくさん残っているのだったら再度使ってみたらどうだろうと思っていたところ、今度は少しは効果があったので、自費の麦門冬湯も試してみたいというので、当方の信頼のおける自費の麦門冬湯を試してもらったところ、こちらの方が効果が明らかであると喜ばれている。

 もう一人は、ほんの先日のことで、鼻の調子が悪く、頬の違和感も強く、耳鼻咽喉科では副鼻腔炎との診断。
 保険漢方の辛夷清肺湯が投与され、しばらく続けても一向に効果がなかったといわれる。

 この女性は、もともと他の目的で通われているのだが、ついでに副鼻腔炎も何とかして欲しいという依頼。
 しかしながら、どう考えても、辛夷清肺湯がフィットしているとしか思えないので、当方の自費の辛夷清肺湯を飲んでもらったところ、今度は明らかに一定の効果があったといわれる。

 上記の3例とも、ここ半年間に遭遇した例だが、もともと病院治療で治らなかった人達ばかりの相談者しか来られない薬局だから、どうしても同じ方剤であっても、保険漢方では無効だった事例が目立ちやすい。

 自費の漢方の各メーカー間では、同じ名前の方剤でも、効果が弱ければ、多くの薬局で見向いてもらえなくなるので、各社しのぎを削って、必然的に高品質のエキス製剤の生産に鋭意努力されている。

 保険適用外で、自費の漢方薬の薬業界には、品質問題に、とっても!うるさいヒゲジジイのような頑固爺がいるから、なおさらだろう(苦笑。

 その点、保険漢方では、保険点数という制約内で、多くの社員を養う製薬会社としては、いかに経営利益を出そうかと考えると、もしかして賦形剤を安く調達するだけでなく、昨今高騰止まない原料生薬の仕入れ価格を抑えなければ、利益を確保できないというジレンマから、必然的に品質低下を招くことがなければよいがと、他人事ながら心配してあげる昨今である。

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2011年8月5日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年8月5日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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2017年11月06日

頑固な慢性疾患や、こじれたアトピー性皮膚炎が、西洋医学治療はもとより、保険漢方でも改善を得られない理由は

2009年11月06日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月06日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 いわゆる難治性疾患はもとより各種慢性疾患、および皮膚科医師の「ステロイドを常用すべし」との指導を忠実に守ったために、ますます悪化して悲惨な状態に陥ったアトピー性皮膚炎なども含めて、何年間にもわたって改善が得られず、西洋医学治療はもとより、保険漢方のみならず地元の漢方薬局でもなかなか改善が得られない頑固な各種慢性疾患は、要約して言えば、専門的には壊病の類であり壊証ともいえるし、さらに言えば、寒熱錯雑、虚実挟雑を通り越して虚実錯雑状況を呈して、五臓六腑それぞれの寒熱・虚実が錯雑状態に陥っていることが多い。

 このような状況下であっても、互いのたゆまぬ根気と努力さえあれば、多くの場合、8割以上の改善を得られるし、さらに頑張れば9割以上の安定した改善を得ることができる。

 そのような人達が、最終的には大の漢方ファンになるのだが、根気の無い人や、自尊心が強すぎて、人の言うことが素直に聞けない人、車に乗ったら性格が豹変して危険運転を繰り返すような罰当たりな人達には、短気な人が多いだけに、村田漢方堂薬局とは無縁の人達ということになる(苦笑。

 それにしても、皮膚科の多くの医師達が、アトピー性皮膚炎の治療目的に相変わらずステロイドを投与されるのはよいとしても、連日、長期に亘って毎日塗布するように指導し、再来する度に、医師みずから、あるいは看護師さんに指導して、強引に塗布されたために、一時は効果があっても、運が悪いと一ヶ月もしない間に塗布された場所が茶褐色にみるみる変色して、初診時よりもアトピーがさらに悪化して悲惨な状態になって漢方相談に訪れる人が、例年、後を絶たない。

 そのような状態を漢方薬で何か月もかかって改善するには、お互いの根気がいることだから、スタッフの少ない漢方薬局ゆえ、手間と時間のかかるアトピーの相談ばかりを受け付けるわけにはゆかないので、ほんとうに困った問題である。

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2009年11月06日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月06日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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2017年05月03日

保険適用外の漢方薬や中草薬類が自由に使える漢方薬局や自由診療のクリニックの方が有利とはいえ

2010年05月03日の茶トラのボクチン(ほとんど6歳)
2010年05月03日の茶トラのボクチン(ほとんど6歳) posted by (C)ボクチンの母

 品質の問題のみならず、種類が限られる病院の保険漢方よりも、保険適用外の漢方薬や中草薬類が自由に使える漢方薬局や自由診療のクリニックの方が有利とはいえ、経費的な問題がある場合には、まずは保険漢方でも、知識と経験の豊富な医師にかかってみるべきだろう。

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 地 域 】:近畿地方
【 お問い合せ内容 】:初めまして。

 漢方について調べていた際に、こちらのブログに出会いました。拝読してびっくり、そして自分が漢方に対して、結構甘い考えだったことがわかりました(薬局で自己診断で買わなくてほんとうに良かった、と思いました)。自宅が●●なので、そちらにお伺いは難しいのですが、お聞きしたいことがあり、メールさせていただきます。

 さて、前置きが長くなりましたが、私の健康相談です。3年程前から適応障害を患っており、いっときのひどい抑うつ状態からは抜け出しましたが、通院と服薬を続けています。薬は、精神安定剤や抗うつ薬を服用しています。先生は、精神的な分野は…とおっしゃっていましたし、今回の私の悩みは昨年ぐらいからの「常にどこか悪い」体調についてなのです。

 もともと、子どもの頃から喘息、アレルギー性鼻炎やアトピーなどいろいろな病気にかかっておりました。口内炎ができやすく、肩もこりやすく貧血気味、低血圧。20歳過ぎてからは、胃腸も弱くなりました。それでも、ぐずぐず言いながらも症状が激化することなく、過ごしておりました。

 しかし、昨年の春頃から、今までの症状が小雨なら、どしゃぶりのような症状が出てくるようになったのです。風邪を引けば、嘔吐して倒れる、治ったと思ったら、副鼻腔炎による頭痛で救急車。それが治ったら、アレルギー性鼻炎により、常に鼻水がずるずる。それに加えて、疲れやすくなったり、頭が働かなくなったり。健康診断では、いつも貧血。基準値内ですが、肝臓のガンマの数値がかなりあがっていました(飲酒しないのに)。そして、しょっちゅう口角が切れて、口内炎は一度に三個もできる、舌炎になる、口の中が荒れる…、顔にヘルペスができる。そう、いつもどこか悪いのです。すみません、話をもう少しまとめます。

 今の悩みに順位をつけるなら@口角炎・口内炎などの口周りの荒れA慢性疲労Bアレルギー性鼻炎でしょうか。
 長くなって申し訳ございません。私は、適応障害もいつか服薬しなくてもいいように治したいし、この慢性的な体調不良を和らげたいと思っています。そて、後者…体調不良について漢方で治していくことは可能でしょうか。もしかしたら、私のまとまりのない文章をお読みになって「甘いやつだな」と思われるかもしれません。ただ、あっちこっち悪すぎて、どこから手をつけようか困り果てています。

 以前、全国的に店舗をお持ちの漢方薬局さんに相談したら、熊笹やレイシの入ったすごく高い健康食品を進められ、ものはきっと悪くないのでしょう、でも薄給の私にこれを継続するのは…と躊躇しました。

 漢方薬局さんでは健康食品を進められることが多いのですが、「うーん…」と考えてしまいます。

 ただ、興味深かったのは、以前二度ほど、舌を診てもらったときに「胃に熱がこもっていて、それが口内炎や胃腸の不調になっている」と言われたことがあります。身体は冷えやすいのですが。特に手足。

 重ね重ね長々と失礼します。もしよければ「この習慣はだめ」「これは食べないほうがいい」ものなどあれば、教えていただけると幸いです。

 追伸:愛らしい猫ちゃんの写真に心が和みます。

2010年05月03日の茶トラのボクチン(ほとんど6歳)
2010年05月03日の茶トラのボクチン(ほとんど6歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 メールで安易にお返事できるような内容ではありません。

 直接通える専門家を見つけて、直接相談を受けるべきです。

 かなり複雑な体質のようですので、相当な根気と、漢方薬の配合にも相当な工夫が必要だと思います。

 必然的に自費の漢方では、かなりな経費がかかる可能性もあります。

 また、経費的に問題があれば、まずは保険漢方(病院の漢方薬)で、保険のきく漢方薬を専門に扱っている病院で相談されるべきかもしれません。

 短期間で改善できるとは限らない諸症状だけに、何年がかりの治療となるはずですので、なおさらお近くで頻繁に通って相談できるところを探されるのが最善です。

 取り急ぎ、お返事まで。

2010年05月03日の茶トラのボクチン(ほとんど6歳)
2010年05月03日の茶トラのボクチン(ほとんど6歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 一方的に長いメールを送ってしまったにも関わらず、迅速にお答えいただきありがとうございます。

 恥ずかしながら薄給なので、ご助言いただいたとおり、まめに通える病院を探して漢方相談をしたいと思います。

 決して急がず、腰をすえて治療をしていく決意ができました(一朝一夕にどうこうなりませんよね、こんな病気のデパートで)。

 先生のお言葉、励ましのエールになりました。
 お忙しいところ、お返事ありがとうございます。
 猫ちゃんもお元気で。

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2011年05月03日の茶トラのボクチン(ほとんど7歳)
2011年05月03日の茶トラのボクチン(ほとんど7歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年05月03日の茶トラのボクチン(ほとんど7歳)
2011年05月03日の茶トラのボクチン(ほとんど7歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 19:22| 山口 ☀| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2017年02月01日

西洋医学でも保険漢方でも、期待ほどの効果が得られない慢性疾患が、あまりにも多過ぎるでしょう

2009年02月01日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年02月01日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 テレビでおめでたいお医者さんが、保険漢方を宣伝しまくっても、ますます保険のきかない漢方薬局の仕事は尽きない。

 保険漢方こそ、原料は高騰するばかりなのに、逆に保険点数は減らされ続けて、品質維持は大丈夫だろうかと、よそ事ながら、やや心配にもなる。

 それはともかく、病院漢方では、肝心な時に、即効性のある牛黄や麝香が保険で使えないのだから、気の毒である。

 加えて驚くべきことに、藿香正気散や衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)あるいは天津感冒片(銀翹散製剤)すら使えないないのだから。

 同様に保険で使用できない漢方エキス製剤を挙げれば、竹葉石膏湯や補気建中湯、あるいは分消湯・葛根黄連黄芩湯はもとより逍遥散や杞菊地黄丸すら・・・まだまだ信じられないほど、相当な数に上る!!!

 以上、日本国中で日夜頑張っておられる漢方薬局の応援文を書いてみた(笑。
 
 ともあれ、昨今はトランプ現象の影響か、ずうずうしく電話相談依頼や、話だけでも訊きたいと大勢で押しかける、ありがた迷惑な連中が急に増えて困っている。

 当然、ヒゲジジイの薬局ではスタッフ不足ゆえ、少しでも迷いのある人や、本気で漢方に賭けようという決意のない人達は、すべてお断りしている。

 昨今は日々、中途半端な考えの人達に、お断りする労力で無駄な時間を浪費して辟易している。
 トランプさんが登場するまでは、村田漢方堂薬局に限って、ありがた迷惑なお邪魔虫は、ほんとうに激減していたのに、トランプさんの登場は、こちらにとっては甚だ迷惑なことである。

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2010年02月01日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月01日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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2017年01月19日

数十年前に、身内の医師から「病院では保険漢方の投与が盛んだが」と心配されたが

2011年01月18日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月18日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 病院の保険漢方の投与が盛んになった頃、身内の医師から、村田漢方堂薬局の経営を心配されたことがあった。

 大きなお世話で、効かない保険漢方が盛んに投与されるようになって、お陰で年々こちらは忙しくなるばかりで、ありがた迷惑なくらいだ、と嘯いたものである。

 こちらにわざわざ相談にやって来られる人達といえば、病院の保険漢方はもちろんのこと、各地の漢方薬局や自費の漢方クリニックなどでも効果が得られなかった人達が、緊張の面持ちで、しかも一大決心で来られる人が、かなり目立つ。

 昨今では、昔ほどの体力と気力が無くなっているので、これ以上忙しくなるのも困るので、休日前後には、新規相談は受付しないようにしたほどである。

 また、このような嫌味なブログを続けることで、クレーマー予備軍やお気楽や、お気軽な相談者は滅多に来られないように工夫を凝らしている(笑。

 だからこそ言うまでもなく、「試しに一度行ってみようか」という軽い気持ちの人も、試されるのは不愉快だから、当然、お断りしている(苦笑。

 相談にはゆっくり時間をかけて、あれかこれかと弁証論治を行えるのが理想であるから、一定期間通える気力と体力が残っている人以外は、お断りせざるを得ない。

 かといって、本気で来られた場合でも、途中でヒゲジジイの流儀が気に入らなければ、突然無音となっても構わない、と本気で思っている。

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2011年01月18日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月18日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年01月18日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年01月18日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
 
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2016年12月15日

こんな記事を書かれて、病院の漢方薬は大丈夫なの?

2009年12月15日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年12月15日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 本日の産経新聞に掲載された週刊新潮の12月22日号の宣伝記事の紹介タイトルの一つに
役員会に驚愕の内部資料 漢方大手「ツムラ」が売る「社員に飲ませられない生薬」
とある!

 下関のような地方での発売は明日の16日(金曜日)になるので、雑誌そのものは明日の朝の購入になるので、内容はまだ読むことはできない。

 病院で投与される保険適用主体のツムラさんとは無縁な我が薬局ではあるが、同じ業界の人間として、やや心配になる記事。

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2010年12月15日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年12月15日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

ラベル:ツムラ漢方
posted by ヒゲジジイ at 12:24| 山口 ☔| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2016年09月17日

一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う

2009年9月17日のボクチン(5歳)
2009年9月17日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

おたより:関西地方から、村田漢方堂薬局に折々に通って来られている三十代の女性

 先日の「盛り土」のブログ。拝読させて頂きました。私も正しい読み方を知らず、日本語を正しく使えていないのだなと改めて痛感しました。

 TVやマスコミで多くとりあげ放送されれば、視聴者はそれが正しい情報なのだと思ってしまいます。

 間違えた情報を正しいと皆が思ってしまうことの怖さを最近、ふと感じることがあります。それで、大きく人生が変わってしまう人もいるわけで...。

 単なる言葉の読み違えではなく、何かそれに気づかないでいる、気づいている人もいるけれど皆がそういうならそれでいこう、あえていう必要はない、人からみれば些細なことなのかもしれませんが、そんな意識の根底が正しいことを正しいと言えない風潮を生み出している一端なのかなと感じてしまいます。

 すみません。少しおおげさな捉え方かもしれませんね(苦笑)

 以上は、2016年09月15日 「盛り土」日本語の辞書にモリツチはあってもモリドはない! に対するコメントを頂いたものである。

 土木の現場で「もりど」と誤読されたものが定着したという説があるが、それが事実なら、なおさら大きな問題である。

 デジタル大辞泉の解説によると

 一犬(いっけん)虚(きょ)に吠(ほ)ゆれば万犬(ばんけん)実(じつ)を伝う

の意味するところは、

 一人がいいかげんなことを言うと、世間の多くの人はそれを真実のこととして広めてしまうということのたとえ、とある。

 頂いたコメントは決して大袈裟なものではなく、たとえば漢方薬の服用は、食前や食間でなければならないと、広く間違ったことが常識とされている。

 入院中の患者さん達の中には、タダでさえ食欲不振のところを、地黄や川芎などが配合された方剤を食事前に服用させられるために、なおさら食欲を阻害されているという、その人の人生を大きく狂わされ兼ねない現実は、日本全国で見られる現象である。

 末期癌の人達に、中医学的な弁証論治では、一部の人にしかフィットしないはずの十全大補湯が誰彼なしに投与される。

 しかも食前に服用させられて、ますます食欲を減退させている人も多い現実を、ベテランの看護師さんなどはしばしば直接患者さんから嘆きの声を受け、いたく同情されている。

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2012年9月17日のボクチン(8歳)
2012年9月17日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 04:02| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2016年04月12日

どこの病院に行っても治らなかった人達は

2010年04月12日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月12日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 どこの病院に行っても治らなかった人達のかなりな割合で、漢方薬局に相談に行かずに漢方とは無縁の健康食品やサプリメントに向かっている現実に驚かされることが多い。

 様々な健康食品やサプリメントを漁って、結局無駄ばかりをしてようやく気付くのが自費の漢方薬局というケース。

 どうしてそのような、やや信じがたいような行動を取られたかというには、理由を聞けば、多少とも納得せざるを得ない部分がある。

 たとえば、本日来られた3名の新規相談者のうちのお1人は、10年来の疼痛を伴う某慢性疾患に、様々な病院に通っても、ほとんど無効で、ツムラ漢方も出されるところが多かっただけに、漢方薬も無効であると思わざるを得なかったと言う。

 使用可能な種類の限られる病院の保険漢方レベルで無効であっても、自費の漢方薬でははるかに多種類の方剤が自由に使えることなど、知る由もなかったという。

 実際には、専門的な知識と経験の問題も大きいのだが、それはともかくとしても、上記のような理由から、治療薬でもない健康食品やサプリメントに走る素人さんが何と多いことか。

 その意味では、保険漢方という存在が、真の漢方薬の実力を皆が知る機会を奪っているのかもしれない。

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2010年04月12日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月12日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年04月12日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月12日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2010年04月12日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月12日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年04月12日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月12日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 
posted by ヒゲジジイ at 21:06| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2016年03月16日

そんな漢方薬を馬鹿にした考えでは、永遠に治せないだろう

2011年03月16日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月16日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 患者さんの問題ではなく、漢方薬を投与する医師の問題である。
 そんな考えでは、まるでシロウトさんと同列であろう。

 某大学病院で、某皮膚疾患で受診したところ、某漢方薬1種類が約1ヶ月分まとめて投与されたという。

 その患者さんが、どのくらいで効果がありますか?と質問したところ、1ヶ月くらいは服用しないと効果が見えない、という返事だったとのこと。

 なんだか漢方薬を馬鹿にした話しで、フィットした漢方薬が出されていたら、早くて数日以内、超即効では1日以内、遅くとも10日以内には有効か無効かが、しっかり判明するものである。

 こうやって書くと、どうしても大きな勘違いをされる人が多いが、効くのと治るのとは、大違い!

 短期間で効果があっても、まだまだ足らない方剤があることが多い。
 1〜2方剤では、効果が不十分であることは再々で、実際に9割以上の安定した状態に改善するには、まだまだ方剤を追加したり入れ替えたり、様々な微調整が必要になることが多いのは、各種皮膚疾患の特徴である。

 とはいえ、一定の効果が出るまでの期間というのは、30日もかかることはあり得ず、もしも10日以内に判然とした効果が見えない場合は、方剤がフィットしてないか、まだまだ足らない方剤があるなど、いずれかの問題である。

 しょっぱなから30日分、同じ方剤を投与された場合、もしもその方剤がぜんぜんフィットしてない場合は、新たな方剤を考えてもらうのに、1ヶ月も無駄な時間を過ごさなければならなくなる。

 こんなことが、現実の医療機関で横行しているのだから、信じられない愚行としか思えない。
 
 極めて敏感な各種の皮膚疾患においては、30日分が出されてもよいのは、しっかりフィットした配合が判明して以後のことであるべきで、ハナから決してやるべきではないはずである。

 しかしながら、皮膚疾患には往々にして季節変化や、女性の場合は、生理や排卵日以前と以後の体調変化に関連した問題 ⇒ 2016年03月14日 男性とは異なって、女性の各種皮膚疾患で注意が必要なこと など、注意すべき点が多いので、常に臨機応変の配合変化を行う前提もなく、上記のような安易な漢方薬の運用では、容易に治るはずもないのである。

 蛇足ながら、このようなことから、各種皮膚疾患の漢方相談というのは、他の疾患とは異なって、半数以上のケースでは大変な手間と時間を費やすことになるので、皮膚疾患の相談者が多ければ多いほど、他の重大な疾患の漢方相談に費やすべき貴重な時間的な影響が大きいので、重症者以外はなるべくお断りするようにしている。

 このようなことから、上記のような乱暴な投与方法を取る医師たちには、多少とも同情を禁じえない部分が無い訳ではない(苦笑。

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2011年03月16日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月16日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年03月17日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月17日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年03月17日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月17日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年03月17日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月17日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 
posted by ヒゲジジイ at 22:00| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2015年11月29日

マイコプラズマの心配で受診したところ、投与されたのは葛根湯だったとはトンデモナイ!

2008年11月29日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年11月29日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 手持ちの天津感冒片や涼解楽などで、発熱は治まったものの、乾燥咳が止まらないので、1日分残っていた竹葉石膏湯などで軽減できたものの、2週間経っても、咽喉腫痛が残っているので、念のため病院に受診したところ、投与されたのは葛根湯だった!
 
 症状を詳細に伝えて、職場でマイコプラズマに罹っている人がいたので、その心配も伝え、適切な抗生物質でも投与を受けるつもりだったのに、投与されたのが葛根湯だったので愕然としたという患者さん。

 先日、手持ちの常備薬が無くなったり少なくなっている竹葉石膏湯や五涼華などの補充購入がてら、上記のような、救いようがない漢方薬の誤投与を受けた体験談をされながら、苦笑いのお馴染みさん。

 天津感冒片や涼解楽、五涼華などによって通常なら咽喉腫痛は治療できるところを、マイコプラズマを心配して念のために受診したというのに、葛根湯証という診断には呆れ果てるばかり。

 ともあれ、マイコプラズマ肺炎で、乾燥咳が病院治療ではなかなか取れないことが多いが、竹葉石膏湯が適応することが多いので、そのこともあって以前、ヒゲジジイがコタローさんに強く依頼して、竹葉石膏湯エキス製剤の市販が実現したものでもある。

 マイコプラズマ肺炎が疑われる場合は、早急に病院に行くべきだが、それでも直りが悪い人にしばしば遭遇するが、そのようなケースでは、症状に応じて天津感冒片や涼解楽、五涼華のみならず、症状に応じて乾燥咳であれば、竹葉石膏湯や辛夷清肺湯+小陥胸湯加減製剤など、漢方薬でも対処する方法があるはずである。

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2008年11月29日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年11月29日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母

2008年11月29日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年11月29日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年11月29日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年11月29日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年11月29日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年11月29日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 01:25| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2015年11月12日

夜間急病診療所における『五苓散』採用奮戦記!!!

2015年11月12日のシロちゃん(2歳半)とスコちゃん(2歳10ヶ月)
2015年11月12日のシロちゃん(2歳半)とスコちゃん(2歳10ヶ月) posted by (C)ボクチンの母

おたより:内科クリニック院長(医師)

 いつもホーム ページを見ていますが、村田さんの漢方への熱意に励まされています。明治維新のころから受け継いでいる山口県民の気質のせいでしょうか?

 今日は個人的にすこし嬉しい事がありましたので、ご報告までと思ってメールしました。

 当地には医師会が自治体から委託を受けて行っている事業があります。休日平日夜間急病診療所というものです。時間外に発生する急病患者さんへ医師会の成員が参加して対応するもので、ある市民病院に隣接して行われています。

 当然、ノロとか胃腸風邪が流行して下痢や嘔吐の患者さんが多数受診なさる訳ですが、残念なことに五苓散が採用されていなくて、普通の整腸剤で対処するしかありませんでした。

 幾度となく採用して頂けるように運営母体に申請してきましたが、その都度却下されていました。その理由たるや、到底医療に関わるものの見解とは思えないものでした。

 ちなみに、その申請を検討するのは医師会の成員のかた達で、残念な思いをしてきました。漢方薬が実地臨床で用いらてはいますが、まだまだその普及の仕方が一般臨床のニードに追いついているとは言えない状況にあることの証でしょうか。

 ところが、最近になって状況が変わってきました。と申しますのも、医師会の幹部が替わり、ある内科医が幹部になりました。その先生は漢方薬に関心がおありの方で、五苓散を急病診療所で採用すべきである、と考えて採用の申請をされました。

 当然、ご本人は、医師会幹部からの申請であるので、採用されるに違いないと考えておられたことでしょう。ところが、薬剤検討委員会の場で、またして却下の裁断がくだりました。申請された先生は納得がいかないようで立腹しておられました。

 その理由については、私が申請したときのものとほとんど同じでした。ちゃんと検討しているのかと疑りたくなりました。

 ちょうど、並行して、私は他の先生にも申請の趣旨をご理解いただける先生に相談しました。当医師会はいくつかの区会に分かれていまして、私が所属している区会に議題として取り上げて頂き、医師会の理事会で討議してもらうようにして頂いてました。

 これとは別に、先ほどのご立腹の幹部の先生から、「もう一度先生から採用申請してもらえないか」とのことで、私もなかば諦めていましたが、採用申請を行いました。これで最後になると考て、他の医師会での状況もサーチして、理論武装をガチガチにして申請に臨みました。

 その検討委員会による検討結果が昨日 FAX されてきました。「五苓散の採用を認める」との返事でした。思わずガッツポーズをしてしまいました。当地に開業して 10 年で、やっと正式に急病診療所で五苓散を処方できるようになって嬉しい思いに浸ることできました。

 しかし、振り返ってみますと、ここまでしつこく申請してきたこと自体、他の先生からは馬鹿げて見えたと思いますが、いつも拝見している村田さんのブログに溢れている熱意に背中を押されていたようにも思います。

 とにかく、急病診療所を受診する患者さんの下痢とか嘔吐が改善するのは間違いないでしょうから感謝です。

 これからも、村田さんの熱い記事を期待しています。

2015年11月12日のスコちゃん(2歳10ヶ月)
2015年11月12日のスコちゃん(2歳10ヶ月) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 おたよりありがとうございます。

 さすがに、ちょっと驚きました。
 五苓散のような汎用方剤でも、なかなか認められないとは、実に恐れ入ったお話でした。
 とすると、葛根湯などもまだ採用されないのでしょうか?という疑問まで湧いてきました。

 でも、今後も一般的な繁用方剤の採用申請も続けられるとよいですね!

 某大学病院でも、数年前の話ですが、某内科の医師自身が外来診療時や入院患者さんにも漢方薬を使いたいと思っても、どうせ申請しても、却下されるのが目に見えているので、既に諦めて久しいという話を直接聞いたことがあります。

 昨今も同じ状況かどうか? 機会があったらその後も変わらないかどうか、訊ねてみようと思います(苦笑。

 ちょと驚きの内容だけに、ご迷惑でなければ早速ブログに使わせて頂きたいと存じます!

2009年11月12日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年11月12日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:

 葛根湯は採用されていません。麻黄湯が採用されています。

 これも驚きですが。

 汎用性の漢方薬が採用されるには何十年かかるのでしょうか?

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2010年11月12日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年11月12日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ


ラベル:五苓散
posted by ヒゲジジイ at 23:03| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2015年06月24日

膀胱炎に病院で投与されたツムラの八味丸による誤治は、猪苓湯1回の服用でほとんど解消!

2009年6月24日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年6月24日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2015年06月17日 寒熱の配慮がなされない医師の投与した漢方薬と調剤薬局のトンデモナイ指導 の後日談。

 膀胱炎を抗生物質で治療後、下腹部の違和感にツムラの八味丸が投与され、1回の服用で激しい下腹部膨満感に苦しまれた常連さんの親戚の女性は、当方で購入された猪苓湯を常連さんが送ってあげたものを服用後に、1回の服用で即治。

 ツムラの大建中湯の投与を受けた病院では、調剤薬局にて猪苓湯ではいけないのか、と質問したところ、貴女のような痩身の女性が、猪苓湯を服用すると、脱水症状を起こしかねないので、とんでもない話だと、相手にされなかったという。

 常連さんの説得により、大建中湯は服用せずに、こちらで購入された猪苓湯が到着したので、早速1包を服用したところ、激しかった下腹部膨満感は即治したという。

 ここ一年間は繰り返し膀胱炎気味だったので、この際、徹底的に治療したいので、しばらく続けることになった。

 巷には、当方の常連さん達の漢方知識以下の医師が、乱暴で無知な漢方投与を日々行って、漢方薬の評判を貶めてくれている。

 これは漢方薬の品質問題以上に、たいへん由々しきことは、当の医師自身の勉強不足が問題で、医学部の授業には漢方講座が皆無のところが多く、また国家試験には毎年1問も出題されないのだから、お話にならない。

 これは薬学部も同様であるから、片手間に漢方薬を販売しているような薬局や薬店では、うっかり相談できたものではない。

 円安のお陰も相俟って漢方薬の原料が高騰している折柄、誤治を繰り返すような資源の無駄遣いは、即刻やめるべきだろう。

 ともあれ、上記のような女性のケースでは、漢方薬では猪苓湯を飲んでもらうのが、常識中の常識。
 こんな基本的なことすら知らない医師が、臆面もなく権威者ぶって漢方投与を行っている現実。
 だから常々、人間なんて、もちろん自身も含めてだが、猫よりも劣る最低の動物だといいたくなるのである。

 結論として、桶屋は桶屋で、漢方専門を標榜する医院や薬局でなければ、とんでもない誤治を繰り返されることは、日常茶飯事なので、見かけ上の権威に騙されないことである。

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2009年6月24日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年6月24日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 07:21| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2015年06月20日

医師による漢方投与を受けるには、漢方薬を専門とする医院を見つけるべきです

2010年6月20日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年6月20日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:50〜59歳の女性
【 地 域 】:九州地方
【 お問い合せ内容 】:

 去年11月より、ばね指を発症しました。
 仕事が出来なく困っています。
 左手親指に5回ステロイド注をしましたが、改善なりませんでした。
 右手も親指、小指以外がカクカクとなります。使いすぎではなく、内面の問題だと思います。

 2年前に耳鳴りも発症しています。左右ともキーンだったり、ワンワンとなったりします。
 耳鳴りは難しいと言われました。

 先日、某医院で漢方薬を処方して頂きました。
 ツムラ 荊芥連翹湯、ツムラ 温清飲エキス顆粒です。
 ケイカイレンギョウトウを検索して村田漢方堂薬局の内容を閲覧しお尋ねしたくメール致しました。

 舌診、脈診なし、もしくは右手の脈診だけで分かるものなのでしょうか?
 耳鳴りも治るのでしょうか?

2010年6月20日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年6月20日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 昨今、どこの病院や医院でも、保険漢方が安易に投与されており、テレビなどでも、医師が登場して漢方薬の間違った使い方(アトピーには温清飲など病名治療)を自信満々に紹介されたりしています。

 漢方薬の専門知識のない医師たちによる安易な漢方投与により、逆効果となっている人達のお陰で、病院の漢方はもうコリゴリだと言われる人も年々増え続けているように思われます。

 漢方薬は世間で想像する以上に、とても専門性の高いものですから、もしも貴女が漢方薬の専門でもない一般の医院で漢方薬を投与されているのであれば、今後の見通しはあまりよくないと思われます。

 同じ漢方薬投与を受けるのであれば、少なくとも漢方薬を専門にされている医院にかわるべきです。
 漢方薬を専門に学んだ医師も、探せば必ずおられるはずです。

 但し、病気の内容によっては、医師の投与する保険漢方では限界のある場合があります。
 保険で使える漢方薬には限界があり過ぎるからです。

 ところで、舌診もしないで漢方薬を投与される医師が存在するなんて、ちょっと信じられない話です。

 なお、通常の腱鞘炎であれば、フィットした漢方薬が見つかれば、遅かれ早かれ治るものですが、耳鳴りは軽減することがあっても、根治することは少ないかもしれません。

 現在、投与されている漢方薬が適切かどうかまでは、メールレベルで判断できるものではありません。
 取り急ぎ、お返事まで。

2009年6月21日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年6月21日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 お忙しい中、早速の返信頂きまして有り難うございます。
 舌診、脈診は当たり前だと思っていましたので、大丈夫だろうかと不安を感じておりました。

 耳鳴りは難しいのですね。
 時間が取れれば、伺いたいと思います。
 有り難うございました。

2010年6月21日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年6月21日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 なるべく地元近辺で定期的に通えるところを見つけられるべきかと存じます。

>時間が取れれば、伺いたいと思います。

 とありますが、
 当方では、配合のピントがしっかりフィットするまでは、7〜10日毎に通える人でなければ、1回ですべて弁証論治が終わるわけではありませんので・・・

 まずは地元でよさそうなところを見つけて下さい。

2010年6月21日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年6月21日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 わかりました。

 残念ですが、そのようにします。

 有り難うございました。

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2010年6月21日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年6月21日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母
               
 
posted by ヒゲジジイ at 22:43| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2015年06月14日

よけいなお節介ながら以前からの疑問、保険漢方なのに同一方剤であっても、製造メーカーによって薬価が大きく異なるという不可思議なナゾ

2009年6月14日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年6月14日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 自民党の高村正彦副総裁の名言!
 「学者の言うことを聞いていたら日米安全保障も自衛隊もない。日本の平和と安全はなかった。
 往々にして学者さんというのは、現実と乖離した頭でっかちで、融通の利かない人が多い。
 それはともかく・・・

 医療用の保険漢方の薬価のことで、以前から疑問に思っていたこと。

 もしかしてアンタッチャブルで、触れてはいけない部分なのか?

 誰もが疑問に思っていても、表立っては指摘しないというのは、なんだか実に怪しい。
 
 保険適用外の自費の漢方薬の仕事である漢方薬局とは無縁の話だが、お節介ながら、以前から大きな疑問に思っていたはなし。

 ほかでもない、同じ方剤であっても、各社それぞれ薬価が大きく異なるという問題である。

 薬価が低く設定されているために、原料が現在ほどは高騰してない時代から、早くに逆ザヤになって、保険漢方から撤退したメーカーが数件あった。

 昨今の円安が進めば、しかも中国国内でも需要が高まって、もともと生薬が高騰している上に、この昨今の異常なまでの円安。
 いくら原料生薬の品質を落として仕入れ価格を節約したところで、早晩、逆ザヤになることは必至と噂されている。

 同じ方剤でもすべてにおいて他社に抜きん出て高い薬価が設定されている某社でさえ、その例外ではないだろうといわれるが、それにしても、同じ方剤でありながら、あれだけの薬価に違いがあるなんて、信じられない話ではある。

 友人の息子が厚生労働省に勤務しているので、今度あったらその理由を訊ねてみたい。
 
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2010年6月14日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年6月14日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 
posted by ヒゲジジイ at 17:41| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2015年06月13日

病院で投与される保険漢方衰退あるいは消滅のウワサ

2015年6月12日の茶トラのトラちゃん(1歳半)とシロちゃん(2歳)
2015年6月12日の茶トラのトラちゃん(1歳半)とシロちゃん(2歳) posted by (C)ボクチンの母

2015年6月12日の茶トラのトラちゃん(1歳半)とシロちゃん(2歳)
2015年6月12日の茶トラのトラちゃん(1歳半)とシロちゃん(2歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨今、業界内で、またぞろ飛び交う保険漢方衰退あるいは消滅のウワサ。
 様々に飛び交う信憑性のある何種類かの複合したウワサが飛び交っている。

 その中でもかなり信憑性が高いものでは、円安のお陰で原料生薬の高騰により、保険点数内で賄う原料生薬の確保が困難になりつつあり、逆ザヤになる問題。
 というよりも、現在でも某メーカーさんでは逆ザヤの方剤も多いといわれる。

 それでなくとも、円安になる前から、採算が合わなくなった各メーカーさんは既に撤退したところもあったが、例の保険点数の最も高い某メーカーでさえ、次第に圧迫され、利益を確保するには、ますます安価な原料を調達したところで、早晩限界が来るのは時間の問題というウワサは、かなり有力。

 そもそも同じ方剤で、メーカーによって保険点数が大きく異なっていること自体が、何とも信じられない不思議な現象ではあるが、それはともかく、現状の保険点数のままでは、早晩、逆ザヤになるのは必定とのウワサが飛び交っている。

 このままでは10年後には、保険漢方は完全に崩壊しているだろうという憶測すら流れている。

一部の漢方薬局では、病院や医院やクリニックなどから電話がかかり、某患者さんに販売している漢方薬の問い合わせがあり、それを教えると配合が少し類似した保険漢方に切り替えられ、なりふりかまわぬ経済原則丸出しの医療機関に、唖然かつ苦笑させられるケースも生じているという。

 そういう現実からか、将来の保険漢方崩壊の可能性に、多くの漢方メーカーさんや薬屋さんは、渡りに船と期待を持って傍観されている風であるが、村田漢方堂薬局においては、まったくどうでもよい問題。

 病院で出される保険漢方で無効な人達こそ、その受け皿としての存在価値があるのが、我が漢方薬局である。
 保険漢方と比較されることによって、大きな存在価値を確保していただけに、まあ〜、どちらかといえば現状のままの方がよいくらい。

 もしも業界で飛び交うウワサが現実のものとなり、そのために忙しくなるようなことでもあれば、実際にはむしろ困るのである。

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2010年6月13日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年6月13日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年6月13日のボクチン(8歳)
2012年6月13日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 08:11| 山口 | 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする

2015年05月30日

「ツムラ漢方」とは無縁、というよりも、むしろ縁があり過ぎ、というべきか?

2015年5月23日のクロちゃん(3歳)
2015年5月23日のクロちゃん(3歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 珍しく、一昨日と昨日は、「ツムラ漢方」を求めて来られた人や、続いて「ツムラ漢方」を飲んでいる人から、電話で問い合わせがあった。

 つまり一昨日は、テレビの情報で得たらしいやや高齢の男性が、足が攣るのでツムラの68番を求めてやって来られた。
 それは病院で出される漢方だから、かかりつけの病院で相談して下さい、ということで納得して帰られた。

 昨日は月末の金曜日とあってか、店頭の来訪者のみならず、遠方の補充購入の依頼が、電話やメールで殺到したため、開店直後から猫の手も借りたい忙しさ。

 その間にもメールでの様々な問い合わせに返信を打ち込みながら、そうい最中に電話で不定愁訴に病院でツムラ漢方を半年間、様々に処方してもらっているが、一向に改善がみられないので、村田漢方堂薬局の評判を聞いて、「気軽に問い合わせてみたのですが」という。
 県内の○○市から行くには、どういうルートで行けばよいだろうか?という問い合わせ。

 それよりも、当方では自費の漢方薬局だから、病院のツムラ漢方のように保険は一切ききませんよ、というとやや怯まれて、怯まれた割には「鍼灸院にも毎月3万円の経費をかけて四ヶ月通っ」ているが、これも一向に効果はないと言われる。

 案の定、電話で問い合わせるくらいだから、本気でやや遠方の距離を熱心に治るまで通う決意と意欲はみられず、「また同じところで頑張ってみます」ということで、すんなり納得された。

 ともあれ、世の中は「ツムラ漢方」全盛かもしれないが、村田漢方堂薬局ではまったく無縁というよりも、現実には病院の「ツムラ漢方」では効かなかったから、自費の漢方に切り替えた、という人達がやたらに多いことは、いまさら言うまでもない(苦笑。

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2015年5月17日のシロちゃん(2歳)
2015年5月17日のシロちゃん(2歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2015年5月17日の茶トラのトラちゃん(1歳半)
2015年5月17日の茶トラのトラちゃん(1歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2015年5月29日のシロちゃん(2歳)
2015年5月29日のシロちゃん(2歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年05月29日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年05月29日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ


ラベル:ツムラ漢方
posted by ヒゲジジイ at 05:00| 山口 | 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする