2007年04月25日

脳脊髄液減少症は漢方薬で治りますか?というシンプルなメールでの質問に返事を返さなかった人が実際に来られて以後の経過

  

 先日来局された交通事故による脳脊髄液減少症?の患者さんは、やや遠方から来られた甲斐あって翌日には効果があり、その後も短期間で一定の効果が得られている。
注記:最終的な確定診断を得られるまでの検査は受けてない。確定診断を得るまでのやや辛い検査まで受けても治る保障がある訳でもないから受けなかったらしい。

 やはりこの方の場合も、CT検査が存在しなかった頃の鞭打ち損傷による後遺症に対する漢方処方類となんら異なることのない
配合薬で効果を得ている。
 これまで小柴胡湯合桂枝茯苓丸料というケースや、葛根湯主体に+αの配合となる場合も多かったのだが、今回の場合は弁証論治によって清熱活血舒筋法にもとずく方剤の配合で効果を得ている。
関連ブログ:2006年09月02日
外傷後の脳脊髄液減少症


 ところで、この方の場合は、以前、当方のご質問フォームを利用されて「脳脊髄液減少症は漢方薬で治りますか?」というようなシンプルなご質問を送られたそうであるが、当方からの返事は無かったとのことだった。
 しかしながらヒゲジジイには何の記憶も無く、恐らく記憶がない理由は、しばしば遭遇する「●●病は漢方薬で治るでしょうか?」といった類のシンプル極まりないご質問は、お返事不能として削除対象となっているからである。

 あまりにもシンプル極まりない御質問の内容である場合は、その病名がどのように重大な疾患であっても、お気軽でお気楽に思えてしまうからである。
 質問内容がほんの一行前後で済ましているようなお問合せというのは、ほとんど無数?にあるのだから、そのままお返事は没にしてしまっているのが現状である。

 先日も某特定疾患で、「●●●●●●は漢方薬で治りますか?ステロイド漬けになりたくないです。」という、よくある超短文の御質問が舞い込んでいたが、失礼ながら無意識に削除してしまった。

 過去、これらの超短文の御質問に対して、いくら丁寧にお返事をお送りしたところで、最低限のマナーである「お礼のメール」が帰って来たことは希有のことだったから、なおさらお返事を書く気がしないのである。(長文の御質問者の場合でさえ、半数近くがお礼のメールすら無いのが現状だから、推して知るべし!
     

後日談:その後、経過は急速といってよいほど極めて順調で比較的短期間で治ってしまい、良くなって以後は何の音沙汰もなし(笑。

posted by ヒゲジジイ at 01:13| 山口 ☔| 脳脊髄液減少症および交通事故後遺症 | 更新情報をチェックする

2006年09月02日

外傷後の脳脊髄液減少症

性別 : 男性
年齢 : 10歳〜19歳
ご職業 : 学生
簡単なご住所 : 関東地区
お問い合わせ内容 : 前略
 現在の状態を少しでも軽く出来ないかと悩んでいるところ、先生のホームページを拝見して、「これは」と思い、問い合わせメールを送ります。

 2年前に怪我をして以来、頭痛・首と肩の痛み・腰痛・立ちくらみ・強い倦怠感・寝汗(一晩で2回位着替え)等に悩まされております。
 病院では、脳髄液減少症と診断され1回治療を受けましたが良くならず、再度治療の予定です。ただ、完治は難しいということと現在の状態を少しでも軽く出来ないかと模索しているところです。
 このようなケースでも先生の漢方で治すことが出来るでしょうか。

お返事メール:拝復

最近、「脳脊髄液減少症」と診断される人が、かなり増えているようです。

 昔はこの病気ということが分からないまま、特別な重症者でもない限りは、多くは不定愁訴症候群や自律神経失調症などとされていたのではないかと思います。

 当方でも、とくに十年以上前までは、交通事故後遺症(いわゆるムチウチ)などに、脳髄液減少症が伴っていることなど不明のまま、病院治療に難航し困って来局され、当方の漢方薬で緩解した人は数知れずおられました。

 ところで、昨今は交通事故の保険制度のお陰かどうか、自費の漢方薬局である当方には、交通事故後遺症で来られる人がここ十年くらい激減しています。
 また実際に直接「脳脊髄液減少症」の診断を受けた人が直接来局された人は、残念ながらまだありません。

 但し、上記の理由から、漢方や中医学では、その人の体質と具体的な症状によって適切な漢方薬を見つけ、あるいは適切な配合処方を考え、弁証論治という中医学の基本法則を遵守すれば、悩みの8割は解決できるのではないかと思います。

 そちらは都会ですから、漢方専門のクリニックや漢方薬局が多いので、じっくりと相談に乗ってもらい、10日毎に通い詰めて努力されれば、きっと遅かれ早かれ病気の8割りは改善することと思います。
 必ずお近くで、通える範囲のところで頑張ってみることです。
 もともと、中国医学というものは、西洋医学的な病名がさっぱり分からなくとも、多くの病状を緩解させることが出来る高度な理論とそれに伴う結果が得られる構造主義医薬科学ですので、頑張ってみる価値は大いにあると思います。
 ただし、直ぐにピントが合うとは限らないので、あせらずコツコツ10日毎くらいに相談に乗ってもらえる所を選ぶべきだと思います。

 最初から一か月分をまとめて売りつけるようなところは、ピントがあうまでにどれだけかかるか心配になりますので、かならず10日前後でこまめに微調整してもらえる専門家を選ぶべきだと思います。

 以上、簡単ながらお返事まで。
                         頓首



編集後記脳脊髄液減少症は、CT検査が盛んに行われだした15年前くらいに診断されるようになったもので、交通事故による鞭打ち(ムチウチ)といわれるものの中には、脳髄液減少症を呈している人が多いことが判明している。
 そういうことなら、これまで、とりわけ十年前頃までの二十年間以上、交通事故による鞭打ち症状に悩むとても多くの人を、ほぼ百発百中で8割程度の緩解がほぼ全員に得られていた。

 この事実を考えると、昨今盛んに診断されるようになった脳脊髄液減少症は、よほどの重症者でもない限りは、多くは漢方薬でも緩解できるのではないかという推測が、十分に成り立つはずである。

 交通事故後遺症は、漢方の専門家としてはむしろ初心者向きの比較的対処しやすい疾患であると思っていただけに、おそらく「脳脊髄液減少症」という立派な病名がつけられるようになった昨今であっても、事情はほとんど変わらないのではないかと愚考している。
 と言っても、8割程度の緩解を得るには早くて半年、人によっては数年以上かかったこともあるので、掌を返すように直ぐに緩解する人はホンの少数であろうと思われる。

参考文献:http://murata-kanpo.seesaa.net/article/39965988.html

 むしろ交通事故保険制度が充実?したせいか、自費の漢方薬を使ってまで治そうとされる人が、ここ十年くらい村田漢方堂薬局に限っては激減しているということである。




折り返しお礼のメール:前略

 早速の返信をありがとうございました。

 「脳髄液減少症」と診断されている以上は、漢方での完治は無理かもしれませんが、この病名自体、最近解ったことであることを考えると、漢方は期待できますね。
 先生のメールで、とても勇気付けられました。

 できることなら、先生に見て頂ければ安心なのですがやはり、学生(子供なので)が、通うには遠くて無理のようです。
 漢方専門の●●●●を探します。(良い先生に会えるか不安ですが)うまく本人に合う漢方を見つけられるように頑張ってみます。

 ご多忙の中、ご迷惑とは存じますが、また質問・相談のメールを送っても良いでしょうか。
本当にありがとうございました。

posted by ヒゲジジイ at 00:09| 山口 ☀| 脳脊髄液減少症および交通事故後遺症 | 更新情報をチェックする

2005年10月24日

低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)と外傷性頚椎症の漢方薬は?

お問い合わせ内容 : 低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)と外傷性頚椎症の診断で治療中です。硬膜外ブロックと生理的食塩水によるパッチを主に、仮にデパスと参武湯が処方されています。

主な症状は(頭痛ではなく)頸部痛。歩行障害。

いきなり水平が判らなくなり下肢がふらつく。

立ちくらみに似た、頭と首の芯がつまったような霞むような感覚。

排尿障害、EDなどです。

髄液の漏出は「止まっているか、少なくとも常時ではない」ようですが、麻酔科の硬膜穿刺による検査で「髄圧は低下していないが、髄液量が少ない」ことが確かめられております。

こういう症状に効果があるか、あるいは髄液の量を増やす目的の漢方は可能でしょうか?・・・・・・・・、一度おうかがいしたいと思います。よろしく願いいます。

お返事メール:拝復

髄液が減少している原因は、外傷からですか? どのような外傷を過去受けたのでしょうか?

漢方薬の「参武湯」というのは「真武湯」の間違いではないでしょうか?

あるいは「真武湯」に人参を加えたものを「参武湯」と命名したものでしょうか?

真武湯は、日本流の漢方では、しばしば「脊髄小脳変性症」に使用され、時に有効な場合がある、割りにシンプルな方剤です。

ところで、通われている病院は、お近くの●●●●●●でしょうか?

以上、もしも、当方に来られる場合は、西洋医学的な諸検査と、医師の予後予測および、今後の治療方針等も含めて、出来るだけの資料を持って来られたほうが、有利です。

また、デパスや「参武湯?」の治療効果は、どのくらい続けて、どのくらい有効か、あるいは無効なのかなど。

やはり、漢方治療を行う場合でも、髄液が減少した原因が、西洋医学的に判明していれば、ずいぶんと対処がしやすいものです。

外傷性の頚椎症関連の疾患だけであれば、漢方医学・中医学にとって、それほど、難しい疾患ではないのですが。交通事故にでもあわれたのでしょうか?

以上、簡単ながら、お答えというよりも、質問ばかりになってしまいましたが、メールでのご質問とお返事、というのは、どうしてもこの程度しか行えません。

以上、取り急ぎ、お返事申し上げた次第です。
                                       頓首
タグ:漢方薬 漢方
posted by ヒゲジジイ at 23:54| 山口 ☀| 脳脊髄液減少症および交通事故後遺症 | 更新情報をチェックする