2021年06月27日

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若年性のがん闘病の男性、抗がん剤治療前に精子保存し子ども授かる


 漢方相談に来られたときは40代前半だったが、同じく若年性のがんで、同じステージ4でも転移が多数。顔色が悪く、時折咳き込むなど、某所の転移は特に数が多く、既に抗癌剤や放射線、ガンマーナイフなど、分子標的薬も効果がなくなりつつある中、医師による高価な免疫療法を何度も行った後、万策尽きた面持ちでの相談だった。

 咳き込みのみならず、問題は某所の転移の数の多さであったが、幸いにも漢方薬類が劇的に体調を回復させることができ、咳嗽は完全に止まった。そのうち新たな分子標的薬も奏功するなど、まったく別人を思わせるほど、仕事も休まず自信を得て、理解のある女性と巡り合い、めでたくご結婚。

 その何年後かに、ご夫婦で相談に来られ、とくに奥様の要望が強烈で、即ち、後継ぎが必要だから、精子を増やす漢方薬も加えて欲しいという、たっての依頼(ご主人は渋々同伴した雰囲気)。

 すかさず、「まだ根治したわけでもないのに、とんでもない話」だと反射的に強く、諭すように依頼を断ったのだった。

 それに対して、大粒の涙を流しながら、憎しみを込めた言葉を大声で発しながら、薬局を飛び出て行かれた。

 さいわい、待合の長椅子で順番を待たれていた女性は、偶然にも関西から通われていた「大病院で癌治療後の追跡調査」を行っているベテランの看護師さんだったのは、幸いだった。

 現在、その男性は既に50代で、引き続きお元気でご活躍。漢方サポートを熱心に続けられているが根治したわけではない。

 ご主人は納得ずくではあったが、あの時の対応は、あれでよかったのかどうか? 

 奥様の熱望が少しでも叶うように、適切な漢方薬を提示すべきだったのかどうか、いまだに吹っ切れないでいる。
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2009年6月27日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年6月27日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:抗癌剤

2021年05月09日

悪阻(つわり)

 過去、不妊治療の漢方薬の宣伝は一切行ってないのだが、地元近辺の口コミで、例年、何名もの不妊相談を受けてきたが、ほとんどの人が、あらゆる西洋医学治療を行って無効だった人達ばかり。

 そんな状況でも、多くの人が漢方薬で、めでたく妊娠された人ばかりだったが、最近は、ポツポツと病院治療と漢方の併用で、めでたく懐妊された人が続いている。

 現在、そのような女性達がおられる中、ここ何年も不思議なことに、妊娠後に「つわり」の相談を受けることが少なかったが、先日、久しぶりに、かなりひどい「つわり」症状の相談を受けた。

 体質が、やや寒がりの冷え性で、妊娠前には病院治療と相俟って、当方では当帰芍薬散や補中益気湯にシベリア霊芝などを続けてもらっていたが、妊娠後は流産予防の芎帰膠艾湯+補中益気湯をしばらく続けてもらっていた。

 ところが、いよいよ「つわり」がひどくなったというので、藿香正気散の煎じ薬濃度の「勝湿顆粒」を試してもらったところ、吐き気も食欲不振は数日後にはかなり改善し、一週間後にはすっかり治まったかに見えたが、薬がなくなるとやや怪しいというので、しばらく続けてもらうことになった。

 考えてみれば、例年、不妊治療の相談は途切れることなく、めでたく妊娠という事例は続いていたが、上記の通り、「つわり」の相談が、これまで滅多になかったことは不思議だが、これまで血液型の相性がよかった人達ばかりだったのかもしれない。

 ちなみに、我が家では、何十年前のことだが、つわりがひどくて、華奢な身体ながら、大柴胡湯で即効を得ていた。

 この際、ここで強く強調しておくべきは、「つわり」の漢方薬で有名な小半夏加茯苓湯では、まったく無効の事例が、意外にもあまりに多過ぎることである。

 たとえば、昔むかし、同級生の看護師さんは、超重症で、嘔吐と絶食が続き、入院して治療するも埒が明かず、小半夏加茯苓湯もまったく無効。蒼白な顔色でガタガタと寒がり冷え込んでいるので、乾姜人参半夏丸を飲んでもらったところ超即効を得た。

 ところが、その後、乾姜人参半夏丸がフィットしそうな事例は皆無なまま、残りは古くなって廃棄処分となってしまった(苦笑。
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2012年05月09日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年05月09日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:つわり 悪阻

2021年02月28日

妊娠「初期」には当帰芍薬散よりも!

 長年の経験から、ようやく結論めいたものが判明した。

 妊娠すると、母体と赤ちゃんを守る安産の妙薬とまで表現される当帰芍薬散だが、着床後、まだまだ不安定な時期には当帰芍薬散では、まったく間に合わずに、あえなく流産してしまうことが希ではない。

 これらを教訓に、妊娠初期から安定期の5ヶ月目頃までは、多くは芎帰膠艾湯+補中丸で、体質虚弱で冷え性が顕著な人には補中益気湯の併用で、かなりな確率で流産予防が可能となっている。

 5ヶ月経つ頃には、かなりな安定期に入ると思われるので、ここで初めて当帰芍薬散に切り替えて、妊娠腎や血圧の過度な上昇を予防する方法が無難なようである。

 世間では、習慣性流産など、流産しやすい場合に当帰芍薬散を服用すると、かなりな確率で流産を予防できるように喧伝されているようだが、都市伝説に過ぎないのではないかと思っている。

 妊娠前には体質が合えば当帰芍薬散で体質を強化すればよいが、妊娠したとなれば、妊娠初期から芎帰膠艾湯+補中丸や補中益気湯の2種類の併用に切り替えた方が、はるかに流産予防が可能というのが、ようやく長年の失敗と成功から導かれた結論である。

 最近も、不妊治療の漢方薬類のお陰もあって、ようやく初めて妊娠できた女性が、直ぐに当帰芍薬散を開始したはずが、直ぐに怪しい出血がみられるようになったので、やはりそうだったかと、当帰芍薬散は安定期に入ってから使用すべきだったのだろうと、直ぐに芎帰膠艾湯+補中丸に切り替えてもらっているところである。
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2009年02月28日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年02月28日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 

ラベル:当帰芍薬散 妊娠

2019年04月04日

今月は出産ラッシュ

 村田漢方堂薬局の漢方薬利用者では、分かっているだけでも今月3名の出産予定があるが、先月以前にも2人目が生まれた人もある。

 3名くらいのことで、出産ラッシュという表現はオーバーだが、村田漢方堂薬局は不妊治療や婦人科関連の漢方相談は、他の漢方薬局のように、特別な宣伝を行ってはいないので、同じ月に3名も重なるとは、珍しいので出産ラッシュとなるのである。

 のみならず、村田漢方堂薬局の漢方薬による不妊治療でそれぞれ第一子が生まれた後、2人目の妊娠の兆候がなかなか無いというので、2人目希望の女性たちが、再度漢方薬を求めて相談に来られている。

 中には期待の2人目を妊娠したと思ったらすぐに流産してしまったので、第一子の時は、妊娠して以後も引き続き、漢方薬の服用内容を切り替えて当帰芍薬散や補中丸を続けていたお陰か、流産することなく順調に出産できた人だった。

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2012年04月04日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月04日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2018年10月29日

不妊症の問題は、女性側の問題だけでなく、男性の精子の問題が目立つ時代

2010年10月29日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年10月29日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 数十年前から、不妊症は女性だけの問題ではなく、男性の精子の問題や、性欲がほとんどない問題など、男性側に問題があったケースもあったものの、ここ十数年来、男性の問題がかなり目立つようになってきた。

 不妊相談がメインではない我が薬局でも、特別に宣伝しなくとも、当方の漢方薬で不妊症が治って、めでたく出産できた人達の紹介が紹介を呼んで、常に相談者が尽きることはない。

 その大多数は、体外受精など、西洋医学治療を断念して来られた人たちばかりであることは、少しは自慢のできるかもしれない(苦笑。

 ともあれ、ここ10年、特に目立つのは、せっかく女性側の体調面でしっかりト゚調っていても、いつまでも妊娠できないので、男性の精子を調べてみると、極少というか僅少というか、ほとんどゼロに近かったり、平均の10分のTだったり、あるいは不活発であるとか、問題が男性にもあったという例が、かなり増えている。

 それで、結局、男性にも適切な漢方薬を飲んでもらって、3〜6ヶ月後に妊娠できて、めでたく主産に漕ぎつけた例が多いのだが、最近もそのパターンに類似した相談者が続いている。

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2010年10月29日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年10月29日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2018年08月22日

潰瘍性大腸炎に重度の子宮後屈が合併する不妊症

2010年8月22日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月22日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 ブログの更新を少しでも怠ると、ヒゲジジイがどうかなったかと、過度に心配(あるいは期待)される人がいるので、かといって、書きたいと思うことも少ないながら、先月に続いて、今月も温経湯主体の漢方薬で妊娠できた例があったので、そのことでも書いて、お茶を濁したい。

 5〜6年前から続く潰瘍性大腸炎は、病院のペンタサ治療でも、折々に下痢症状は続いている。それだけに、潰瘍性大腸炎をもっと安定した寛解状態に改善できないことには、不妊治療どころではないだろう。

 それゆえ、本格的な不妊治療の漢方薬は後回しにして、潰瘍性大腸炎をしっかり寛解に導くべく、10日毎の頻繁な配合変化を繰り返して、ようやく胃苓湯エキス製剤+海馬補腎丸+イオン化カルシウム(原材料は牡蠣殻)で、半年後にはしっかり無症状となったものの、念を入れて、その後もさらに3ヶ月、同じ配合のまま継続。

 途中、病院の体外受精などを受けるべく、受診したものの、重度の子宮後屈があるとのことで、病院治療は断念したという。

 そこで、9ヶ月目にして、温経湯は女性の潰瘍性大腸炎にもフィットすることが多いので、一石二鳥も兼ね、不妊症を積極的に改善すべく、従来の配合に追加。

 さらには、ご主人の精子を活発にすべく、体質に合わせて知母地黄丸料エキス製剤+少量の海馬補腎丸を飲んでもらう。

 重度の子宮後屈が原因か、これまで生理中であっても、就寝中は経血がまったく出なかったのが、温経湯を追加服用するようになって以後は、就寝中にも経血がしっかり流れ出るようになったと喜ばれていたが、その後3ヶ月目にして妊娠反応。

 デリケートな潰瘍性大腸炎があったために、急がば回れの漢方薬を始めて、ちょうど1年目のご懐妊。

 急遽、流産予防に芎帰膠艾湯+補中丸T+イオン化カルシウム+胃苓湯の配合に変更。
(後日、芎帰膠艾湯は大便が緩くなるので、これだけは中止。補中丸はよくフィットして疲労感も劇的に取れ、つわりもほとんどなく体調良好。)

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2010年8月22日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月22日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2018年05月21日

3度目の正直、めでたく出産

2012年05月21日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年05月21日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

 病院治療にしても、漢方治療にしても、妊娠しただけではぬか喜びに終わる場合もある。

 これらでせっかく妊娠できたとしても、早晩流産してしまう人も多い。

 村田漢方堂薬局でも、せっかくはじめて妊娠できたというのに、流産してしまう人も珍しくない。

 そのため、最近では妊娠したら直ぐに流産予防の漢方薬を飲んでもらうようにしているが、本日めでたく出産された女性には、2回目の流産では、流産予防の漢方薬をはじめる以前に、こりゃダメだと産婦人科で掻把されてしまった。

 3回目の妊娠できた時には、初回の妊娠と流産から3年も経過していたので、根気よく漢方薬を続けていたお陰で、虚弱体質だったのが、しっかり丈夫な体質に改善できていた。

 その後は、流産予防の補中丸+芎帰膠艾湯+アスリーブなどを5ヶ月間続けたお陰で、本日めでたく念願の子宝に恵まれたのだった。

 蛇足ながら、村田漢方堂薬局では病院治療(体外受精など)のサポートを望んで来られる人は皆無。

 いずれも西洋医学治療で不可能だった人達ばかりだから、もっぱら漢方薬だけで頑張る人達ばかり。

 体外受精など、病院治療のお手伝いをしない理由は、自然妊娠や漢方薬のみによる妊娠とは異なる問題が、多少ともないとは言えないからである。

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2012年05月21日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年05月21日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
 

2018年04月24日

卵管の「通気検査」ミスにより、不妊治療で死亡という報道

2011年04月24日の茶トラのボクチン(もうすぐ7歳)
2011年04月24日の茶トラのボクチン(もうすぐ7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 タイトルのような内容で、テレビ報道やヤフーニュースなどで、広く報道されていたので、不妊治療を求めて通院中の人達は不安にかられているかもしれない。

 卵管の通気検査中に、血管に空気が侵入して肺栓塞を生じたもので、不妊治療で死亡するという、恐るべき医療過誤。

 村田漢方堂薬局でも過去、不妊相談に訪れた人の中には、当該産婦人科医院に通っていた人も多い。

 たとえば10年前だったか、もしかして、この女性もその産婦人科医院に通っていただけに、報道されているような危険を伴う時代遅れの「通気検査」が行われていたのかもしれないのだが、診断では卵管の片方が完全に塞がっており、もう一方もほとんど塞がった状態だから、不妊治療はまったく困難であると宣告されたのだった。

 この女性、下関市内では有名な公立病院内の不妊治療外来では無理なので、上記の産婦人科医院に紹介されて受診した結果が上記の通りの診断だったので、最後の望みをかけて、村田漢方堂薬局に漢方相談に来られたのだった。

 その後の事情は、既にこのブログでも報告したと思うが、通常なら少なくとも数種類以上の方剤を必要とするところ、芎帰調血飲第一加減エキス製剤のみの連用半年でめでたく妊娠。

 喜んだのもつかの間、直ぐに流産してしまったので、再度出直して、同じ方剤を続けること半年、めでたく妊娠したところで、二度あることは三度あっては困るので、芎帰膠艾湯+補中益気湯の各エキス製剤を持参して、別の公立病院に依頼して一ヶ月以上安静を保てるように管理してもらった。これらの努力がみのって、最終的に二人の子宝に恵まれた。

 いずれにせよ、ヤフーニュースに記載されていた「西日本新聞」の記事によれば、卵管の「通気検査」は危険を伴うので、15年前からほとんど行われることがなく、より安全な造影剤によるエックス線撮影が主流といわれる。

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2011年04月24日の茶トラのボクチン(もうすぐ7歳)
2011年04月24日の茶トラのボクチン(もうすぐ7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:不妊治療

2018年02月22日

体外受精を繰り返しても妊娠できずに、最後の望みをかけて漢方相談に来られる頃には

2011年02月22日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月22日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 もともと村田漢方堂薬局では、病院の不妊治療を受けながら、補助的に漢方薬を併用された事例は滅多にない。

 不妊の漢方相談を受ける機会は、例年コンスタントに一定数を受けているが、そのほとんどが、既に体外受精を繰り返すなど、大金を投じ尽くしても無駄だった人達がほとんどである。

 だから、資金が尽きてしまったとぼやかれるのも、実にお気の毒というほかはないが、必然的に一般的な漢方処方の数種類の組み合わせだけで対処せざるを得ないことが多い。

 本来なら、漢方処方のみならず、サポートでしばしば使われるシベリア霊芝やマンネンタケ(霊芝)や冬虫夏草などを加えることまではできないことが多い。

 それでも早い人で半年、長い人では3年以上かかってめでたく妊娠・出産にたどり着くひとも多いかと思えば、1年も頑張れないで、音信不通となる人もないわけではない。

 奇特な人では、漢方処方以外にも、ご自身の希望により星火霊芝宝も加えたところ、即効で妊娠できたものの、しばらくして流産されながらも、ファイトを燃やされて継続して頑張られている。医療関係者だけに、西洋医学の限界も十分に心得られているように見受けられる。

 実にもったいない例では、過去、何年たっても妊娠できないというので、病院治療を避けて、ご夫婦が漢方薬を利用して半年でめでたく妊娠・出産が滞りなく、一子を授かったというのに、その後、数年たっても二人目が生まれないので、病院で検査したところ、精子が正常の1割程度しかないので、対外受精を既に始めてしまったというのである。

 その体外受精を繰り返すにあたって、少しでも精子が活発になる漢方薬はないものか?という突然の相談。

 以前服用されていた柴胡加竜骨牡蠣湯+海馬補腎丸(+各種六味丸製剤など)で、精子の質・量ともに回復して、めでたく妊娠できた人も多いし、貴方自身が過去、それで一子を授かったことを思い出せばよかった話。

 というよりも、あの配合で体調も頗る良好だと喜んでいたくらいだから、そのまま続けていたら、もしかしたら高額な体外受精は、今頃受けずに済んだかもしれないのに、過去に自身で漢方薬の偉効を経験されていても、数年も経てばそのことを忘れて、お医者さんの権威に縋ってしまうとは、実にもったいない。

 だから、ご自身も漢方利用時の過去をしっかり思い出して、いまさらながら、かなり後悔されている。

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2011年02月22日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月22日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2017年12月01日

涼性の大黄牡丹皮湯を追加することによって冷え性・寒がりと、強烈な冷えを伴う排卵痛が雲散霧消して、やや暑がりになったという漢方特有の作用機序

2009年12月01日のボクチン(5歳)
2009年12月01日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 不妊症の改善目的で、最初は加味逍遙散でもともとあった軽度のアトピー性皮膚炎が改善し、次に浮腫傾向があって疲れやすい問題は、当帰芍薬散で改善を得たが、こちらに一度も申告してなかった激しい排卵痛の問題が判明。

 排卵痛が生じる前後から、腹部を中心に強烈に冷え込んで激しい腹痛に見舞われるが、以前、婦人科では問題ないと相手にしてもらえなかったという。

 また、生理痛もあるが、この時は特別な冷えを感じることもなく、生理からは瘀血塊が混じる。下腹部が日頃から張り気味で、便秘傾向もある。

 そこで、排卵日前後の、強烈に腹部が冷えるときのみ大建中湯去膠飴製剤を服用し、常日頃は、上記の加味逍遙散・当帰芍薬散に大黄牡丹皮湯を追加して常用するようにしてもらったところ、数ヶ月も経たないうちに、排卵痛は完璧に雲散霧消したので、大建中湯去膠飴製剤はまったく不要になった。

 不要になったどころか、冷え性や寒がりが、加味逍遙散や当帰芍薬散では目立った効果は感じられなかったというのに、大黄牡丹皮湯を加えてより、次第に冷え性も寒がりも感じなくなっていたが、そのうちに異常というほどではないが、この寒い11月末においてさえ、以前に比べて明らかに暑がりになったと喜ばれている。

 大黄牡丹皮湯によって、血行をブロックしていた頑固な瘀血がしっかり除去されたことで、全身の血行がしっかり改善できた結果であることは言うまでもない。もっと言えば、加味逍遙散と大黄牡丹皮湯によって気滞血瘀が解除され、それによって当帰芍薬散の本領をフルに発揮できる条件が揃ったとも推論できるだろう。

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2009年12月01日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年12月01日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2017年05月22日

かなり特殊な配合により短期間で懐妊後、最終的に無事出産

2011年05月22日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年05月22日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 ブログを続けるのが昨今面倒に感じていたところ、ふと、2週間前に無事出産されたと電話で報告を受けていたことを思い出した。

 不妊治療目的の漢方サポートにより、ようやく妊娠できても、流産してしまうケースも珍しくないので、妊娠できただけでは安心できない。妊娠後は流産予防の漢方薬は必須かもしれない。

 『2016年09月20日 不妊症の漢方薬は』 で報告済の、やや特殊な配合で妊娠し、一度は流産したものの2ヶ月後に再度妊娠。 
 村田漢方堂薬局では、今流行の周期療法はまったく行わない。

 日本流の古方派の時代から、オーソドックスな方法で、かなりな確率で成果を得ているからである。

 最近の、結果的にはユニークな配合では、補中丸+海馬補腎丸(少量)+延年半夏湯で、漢方薬服用わずか1ヶ月にして妊娠したものの、直ぐに出血とともに流産したので、あらかじめ芎帰膠艾湯を常備してもらって、幸いにもその2ヶ月もしない内に懐妊されたので、現在、上記の3種類に芎帰膠艾湯を併用して流産予防を行っているところ。

 補中丸によって即効で脱肛が改善し、延年半夏湯によって左肩こりと胃腸症状が改善しており、不妊治療だからといって、婦人科専門方剤がなくとも即効で妊娠できた事例である。
  ━ 2016年09月20日 不妊症の漢方薬は より
 無事出産との報告は、電話で愚妻が受けていた。

 ちょっと特殊な配合だったとはいえ、これこそが中医漢方薬学の世界である(笑。

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2012年05月22日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年05月22日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年05月22日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年05月22日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2016年11月27日

体外受精時の漢方サポートの相談は

2009年11月27日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年11月27日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨日の土曜日は、その日の忙しさも相俟って1週間の疲労が蓄積し、遅い昼食後、昏々と寝入って夜7時まで、まるで人事不省もどきの爆睡をしてしまった。
 そのおかげか、翌日早朝のリーガ・エスパニョーラ 第13節、清武選手が後半から登場したセビージャ対バレンシアの試合を観戦できた。

 そして本日の日曜日、朝も昼も夕方も、断続的に爆睡を繰り返した(苦笑。
 それはともかく、本題である。

 村田漢方堂薬局に不妊症に対する漢方薬を求めて来られる人は、当方の漢方薬の連用によって、めでたく出産できた人を身近で聞き知って、自身もあやかりたいと希望して来られる人がとても多い。

 また、いずれの人も病院治療で効果なく、漢方に賭けて来られる人達ばかり。

 不思議なことに、体外受精の漢方サポートの依頼を受けたことはほとんど皆無に近い。
 実際には四十数年間に2例だけ記憶があるが、いずれも長続きしなかった。

 主治医公認で癌治療時の漢方サポート希望者の多さとは、見事に対照的である。

 だから、体外受精時の漢方サポートを希望の人は、ネットで調べると、それらを専門に相談を行っている薬局が驚くほど多いようなので、そちらで相談されたほうがよいだろう。

 村田漢方堂薬局では漢方サポートによって自然妊娠を希望する人に向いている。

 といっても、当然のことながら、全員が確実に希望を叶えられる、とまでは約束できない。

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2011年11月27日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年11月27日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ボクチンの母

ラベル:不妊症

2016年09月20日

不妊症の漢方薬は

2008年9月20日のボクチン(4歳)
2008年9月20日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 村田漢方堂薬局では、今流行の周期療法はまったく行わない。

 日本流の古方派の時代から、オーソドックスな方法で、かなりな確率で成果を得ているからである。

 最近の、結果的にはユニークな配合では、補中丸+海馬補腎丸(少量)+延年半夏湯で、漢方薬服用わずか1ヶ月にして妊娠したものの、直ぐに出血とともに流産したので、あらかじめ芎帰膠艾湯を常備してもらって、幸いにもその2ヶ月もしない内に懐妊されたので、現在、上記の3種類に芎帰膠艾湯を併用して流産予防を行っているところ。

 補中丸によって即効で脱肛が改善し、延年半夏湯によって左肩こりと胃腸症状が改善しており、不妊治療だからといって、婦人科専門方剤がなくとも即効で妊娠できた事例である。

 ところで、先日も1年半もかかってようやく初めて妊娠された三十代の女性が、妊娠中の流産予防の漢方薬を続けたお陰か、一度も流産の兆候もないまま、めでたく出産されて40日目の目鼻がはっきりしたハンサムな赤ちゃんを連れて、ご夫婦で挨拶に来られていた。

 漢方薬を2年続けても妊娠できなかったら、病院の不妊外来に再度行こうかと思っていた矢先の懐妊だったという。

 ところで、村田漢方堂薬局では病院の不妊治療のバックアップ用の漢方薬を求めて来られる人は滅多にない。

 さまざまな理由から、漢方薬一本に賭けられる人がほとんどなのだが、半年前だったか、40代でかなり焦っておられた女性が、某高名な不妊治療の病院のバックアップ用の漢方薬を求めて来られていたが、数ヶ月も続かず音信不通。

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2008年9月20日のボクチン(4歳)
2008年9月20日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

2015年12月11日

弁証論治に基づいた他方剤とともに、ご夫婦で海馬補腎丸も利用して、結果的に妊娠に成功した2例

2010年12月11日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年12月11日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 もともと様々な不調を治すために漢方薬愛用者の御夫婦だったが、いつまでも妊娠できないというので、従来の漢方薬にそれぞれ海馬補腎丸の適量を併用してもらったところ、数ヶ月も経たないうちに妊娠し、めでたくご懐妊。

 その後、順調に出産されていたが、最近もう一人欲しいというので、海馬補腎丸も求められた。
 海馬補腎丸を併用すると、きっと妊娠が早いだろうと信じておられる。

 ところで、不妊治療の漢方薬を求めて昨年から奥様だけが通われていた人がおられたが、なかなか妊娠しないので、数ヶ月前からご夫婦で服用することになった。
 その機会に、はじめて奥様にも海馬補腎丸を追加することになった。

 ご主人には弁証論治にもとづいて知柏地黄丸製剤+少量の海馬補腎丸。

 奥様には引き続き、加味逍遥散製剤+桂枝茯苓丸料加薏苡仁+当帰芍薬散+補中丸に、新たに海馬補腎丸。

 数ヶ月でめでたくご懐妊。

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2010年12月11日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年12月11日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年12月11日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年12月11日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年12月11日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年12月11日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年12月11日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年12月11日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母


ラベル:不妊症

2014年10月19日

当時の陣痛促進剤、劇薬の塩酸キニーネを使われて、しぶしぶこの世に生まれて来た

2008年10月19日のボクチン(4歳)
2008年10月19日のボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 やや高齢で某疾患と不妊治療が当方の漢方薬、僅か1ヶ月で妊娠し、その後十ヶ月、予定日が来ても陣痛が来ないので、いよいよ陣痛誘発剤を使用することも考慮されていたが、先日、めでたく自然分娩で元気な赤ちゃんが産まれた。

 メールで、陣痛促進剤を使用しなければならかいかも、という連絡をもらったとき、ヒゲジジイのお返事として・・・

 63年以上も前、ヒゲジジイ自身が、なかなか母親のお腹から出てこなくて、
あまりに陣痛が来ないので、けっきょく当時、キニーネという陣痛誘発剤を使って、ようやくこの世に出て来た人間です。
 ●●●さんの子供さんも、同じような経験をされるかもしれないわけですね。
 楽しみですね。

 というメールしていたところ、

 そうだったんですね。誘発剤を使ってということは、この世に出て来たというか、出されたというべきか…
 赤ちゃんの感覚としてはどんな感じなんでしょうね(^-^)

村田先生の漢方薬を服用しながら出産も産後も頑張ります!

 という、とても意味深長なお返事をもらっていたけど、けっきょくは自然分娩で生まれたわけで、実にヒゲジジイとは違って、この世にみずから生まれたいと望んでおられた証拠でもあり、とってもおめでたいことだった。

 それにしても、思い返せば、ヒゲジジイがこのように地球上の人間社会を斜めに見る習性は、陣痛促進剤を必要とした生まれ方からも、納得できるような気がする。

 要するに、よっぽど「天界の生活」から離れたくなかったに違いない。
(呵呵。

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2010年10月19日のボクチン(6歳)
2010年10月19日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年10月19日のボクチン(7歳)
2011年10月19日のボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年10月19日のボクチン(8歳)
2012年10月19日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ




2014年03月05日

不妊症が僅か1ヶ月の漢方薬服用でめでたく懐妊は過去最短とタイ記録

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

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年齢 : 40歳〜49歳の女性
嬉しいご報告 :

 村田先生、まつ子先生いつもお世話になっております。

 ●●から当帰勺薬散に変更後も、変わりなくとっても調子良く過ごさせてもらっています。

 婦人科には週一度のペースで受診していて、今日は心拍もハッキリと確認できました。

 つわりも全くなく経過も良いとの事で母子手帳を発行してもらえました。

 私の場合、卵管が閉塞していてプロラクチン値が高いという事で体外受精も視野に入れていたという大学病院の先生は、なぜ不妊治療せずに妊娠に至ったのかと驚かれていました。

 本当にありがとうございました!!取り急ぎご報告申し上げます。

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 それはそれは、大変よかったです。
 こちらも大変嬉しいことです。

 当方の漢方薬で1ヶ月で不妊治療に成功した例は、過去にもありましが、最短記録のタイ記録です!

 しばらくは激しい運動はさけて、しっかり体調を調えて下さいませ。

2008年8月7日のボクチン(4歳)
2008年8月7日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

ラベル:不妊症

2012年03月04日

不妊症に杞菊地黄丸主体で三連続フィット

IMG_9344
IMG_9344 posted by (C)ボクチンの母

 当方の薬局は不妊治療を歓迎して受け入れているわけではないが、アトピーやパニック、あるいは虚弱体質など他の疾患治療で漢方薬の効果を実感された人達が、時を隔てて不妊症の改善も請われたケースが多い。

 ともあれ、最近では三人連続、三人が三人とも杞菊地黄丸主体でめでたくご懐妊となった(笑。

 その三例のうち、二例は海馬補腎丸と極めて優秀な加味逍遥散製剤も必須の配合方剤として併用してもらった結果である。

 三例目が先ほど、めでたくご懐妊との報告がメールで入ってきたので、これで杞菊地黄丸や海馬補腎丸など、一定の条件下では補腎薬が不妊治療に有効なことがますます証明された。

 一例はまる二年かかったが、他の二例は一年以内、本日の例はほんの数ヶ月。

 いずれも西洋医学治療を断念して純粋に漢方薬のみによる成果。

 少しは人口減少の歯止めに貢献したかもしれない(笑。

IMG_9299
IMG_9299 posted by (C)ボクチンの母


ラベル:不妊症 漢方

2011年03月07日

我が薬局の女性薬剤師の漢方相談

我が家の上空を駆け抜けるチョウゲンボウ
我が家の上空を駆け抜けるチョウゲンボウ posted by (C)ヒゲジジイ

 三十代の既婚女性の生理過多(過多月経)が槐角丸と杞菊地黄丸の併用で奏功。
 また視野欠損により緑内障が疑われていたが、この配合で視野欠損が治って疑いが晴れたという。

 その三歳の子供さんの喘息には涼解楽(銀翹散製剤)に辛夷清肺湯の併用で、ここ数ヶ月発作がなくなっているという。

 通常は子供さんの漢方相談はしないが、ご両親のどちらかが当方の漢方薬に長年親しんでいる場合は例外で、そのうちの一人。

 いずれも弁証論治にもとずく配合であるから、病名治療は絶対に通用しないので、念のためっ!

IMGP4097
IMGP4097 posted by (C)ヒゲジジイ




2008年04月10日

不妊治療にクラミッド使用中の漢方薬併用について

性別 : 女性
年齢 : 20歳〜29歳
簡単なご住所 : 中国地方
お問い合わせ内容 : こんにちわ。現在、無排卵の為、不妊治療でクロミットを服用しています。漢方との併用し服用しても大丈夫でしか?また、価格はだいたいどのくらいでしょうか?


お返事メール:クロミッドで不妊治療が成功する可能性がある期間に、漢方薬を併用するのはあまり意味をなさないように思います。

 クロミッドで妊娠が成功するのはその90%が服用6周期目までだと言われています。それで成功しない場合は、それ以上使用しても可能性が少ないといわれますから、その時点では他の排卵誘発法を考慮すべきとの意見が、

http://www.ne.jp/asahi/kyoto/art-clinic/page011.html

ここに書かれています。

 ところで、当方で不妊症が成功した例は、いずれも西洋医学治療で成功せず、最終的に漢方薬だけに賭けた人達ばかりです。
 西洋医学治療を行っておられる段階では多くの人が少量の漢方薬の併用にとどまるためか、成功した例は少ないので、最近では漢方薬をお出しすることはなるべく避けるようにしています。
 昨今、医療用漢方も盛んな時代です。漢方薬との併用の良し悪しは、主治医の先生にご相談されることをお奨めします。

 当方では、不妊症に限らずその他の疾患も含めて、医療用漢方を用いても治らなかった人達を主体にご相談に乗っています。この段階になると十分な漢方薬の複数併用を厭わない本腰の人がメインとなるので、却って成功率が高まるようです