2017年07月11日

エアコンで身体を冷やし過ぎて頭痛、多くは葛根湯や藿香正気散だが、汗かき体質の人の場合・・・

2010年7月11日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年7月11日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 北陸地方の常連さん(東洋医学方面の専門家)から、次のような問い合わせのメールが届いた。

> 一つお聞きしたいのですが、今朝から後頚部が凝って後頭部頭痛がしています。

 おそらく昨晩の寝苦しさのせいでエアコンを付けたり消したりしながら寝ていたのですが、最後つけたまま朝を迎えました。

 そうしたら上記の症状があり、あさシャワーを浴びたら結構楽にはなったのですが、まだ首をふると頭痛がします。

 葛根湯を考えたのですが、じんわりとした汗が出ており、藿香正気散なのかとも思ったのですが、頭痛の部位と凝り感を考えると?になっております。

 桂枝湯や五苓散なども考えられると思いますが迷っています。

 ご教授お願いできますでしょうか。
 宜しくお願いします。

2010年7月11日のボクチン(6歳)
2010年7月11日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 シャワーの温度によりますが、温かいシャワーで一時治まるのであれば、汗をかきやすくても葛根湯+衛益顆粒のこともありますが、

 藿香正気散(あるいは+衛益顆粒)でもよいのかもしれません。クーラー病にはしばしばいずれもフィットします。

 葛根湯も藿香正気散も、いずれもクーラー病の代表方剤ですので、いずれかを賭けのつもりで順番にやってみるのが一番だと思います。

2010年7月11日のボクチン(6歳)
2010年7月11日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 お蔭さまで葛根湯+衛益顆粒で速効でした。
 ものの15分ほどで全く痛みなし!
 おそるべし!

 汗が出ていたので葛根湯の使用を迷いました。
 有難うございます。

ヒゲジジイの再度のお返事メール:ブログでも使えそうですねっ!

 葛根湯証らしきものがありながら、発汗がある場合の使用方法として、桂枝加葛根湯証と言う人もいるかもしれませんが、葛根湯+衛益顆粒の方が、むしろ合理的で即効が出やすいと思っています。

 桂枝加葛根湯は初期のころ、錠剤を長期間用意していましたが、結局、一度も販売することもなく、最近では置かなくなりました(苦笑。

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2009年7月12日のボクチン(5歳)
2009年7月12日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 10:57| 山口 ☁| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2016年08月20日

猛暑の中のクーラーによる 「寒い夏」 は、衛益顆粒のみならず藿香正気散(かっこうしょうきさん)

2009年8月20日のボクチン(5歳)
2009年8月20日のボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 猛暑が続く昨今、職場も含めて屋内はすべて冷房をかけっぱなしだから、時々冷えすぎて寒さを感じることもしばしば。

 だから今年ばかりは、アイスクリームやかき氷類は一切摂らなかったのが、お盆休みに魔がさして、ちょと手を出したのが運の尽き。

 あれほどあった食欲が減退して、咽喉にやや粘い透明な痰が繰り返し溜まって、軽度のむかつき。

 久しぶりに藿香正気散のお世話になったものの、幸いに1日で回復。

 猛暑に対抗して冷房による屋内の「寒い夏」には、やっぱり藿香正気散は欠かせない。

 冷房による風邪予防に衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)を常用していたのだが、「寒い夏」の冷飲・冷食よる消化器系のトラブルには、やっぱり藿香正気散が欠かせない。

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2010年8月20日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月20日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年8月20日のボクチン(8歳)
2012年8月20日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 
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2015年08月21日

今年の夏はエアコンなしの生活をやってみた、という危険な新規相談者

2010年8月21日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月21日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 これが高齢者なら、命の危険があった問題だが、まだ中年だから持病の再発くらいで済んだのだろう。
 昨日の新規相談者のやったことである。

 明らかにこの無謀な挑戦が、持病再発の誘引となっている。免疫システムに大きく悪影響を受けている。

 猛暑が続く日であってもエアコンなしで頑張る人が、御近所さんでも散見されるので、危ういことである。窓を開けっ放しだから、テレビの音や話し声まで遠くから聞こえて来ることがある(苦笑。

 電気代を節約するつもりが、寿命まで節約になってしまう危険に対する発想がない人が多いので、毎年熱中症で命を落とす人が多いのである。

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2011年8月21日の茶とラのボクチン(7歳)
2011年8月21日の茶とラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年8月21日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年8月21日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
 

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2015年07月09日

クーラー病による下腹部不快感と腰痛および両下肢痛に漢方薬の即効

2009年7月7日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年7月7日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 もともと閉経後の子宮筋腫の治療で大黄牡丹皮湯がよくフィットして常用されている常連さんが、車の助手席で移動することが頻繁で、クーラーで冷やされることが続いていた。

 とうとう下腹部の不快感と腰痛に下肢痛が耐えられないほどに合併して相談に来られた。

 そこで藿香正気散・猪苓湯・疎経活血湯に常用されている大黄牡丹皮湯もそのまま併用してもらったところ、わずか3回の服用で、そのほとんどが雲散霧消する即効を得た。

 この常連さんこそ、以前、ブログで取り上げた、親類の女性が膀胱炎治療後の下腹部不快感に、病院から八味丸や大建中湯を誤投与されたのを見つけて、猪苓湯を送ってあげて即治させた、お手柄の女性である。

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2012年7月7日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年7月7日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

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2015年05月28日

書庫の電話が断線して呼び出し不能に

2010年05月28日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年05月28日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 こんなに急に暑くなると、寒湿中阻・湿困脾胃や湿困脾陽に適応する藿香正気散が大活躍しそうである。

 暑さに負けて、過度な冷飲や冷食が増え、涼を取るために過度なエアコンにどっぷり漬かるなどで、真夏みたいな暑さというのに、意外にもというか、案の定というべきか、外感風寒・内傷湿滞の病機を呈することはありがちなことで、まことに賑やかなことに、外感風寒・内傷湿滞・寒湿中阻・湿困脾陽など、それは大げさな病態を呈しても、やっぱり藿香正気散を主体に運用すれば、しっかりフィットする。

 もしも部分的に湿邪が熱化するようなムラのある病態が心配なら、猪苓湯を加えて藿香正気散合猪苓湯にしておけばよい。これ、秘伝である(笑。

 こんなに暑いときには通常なら熱中症気味になって、清熱剤が中心に処方されるはずだが、ときに注意しなければならないのは、上記のような過度な冷飲・冷食や、過度なエアコンなどで、寒湿や風寒に犯されることも多いのである。

 それはともかく、昨日のできごと。

 小泉八雲の作品は、平川祐弘訳こそ的確で素晴らしいという評判なので、従来の翻訳と比較検討してみようと注文していた書籍が到着したので、あいた時間に書庫の小泉八雲関連書籍の集合場所に収納に行っている間に、関西から二人連れが来られていた。

 いつもなら電話で連絡あるはずが、断線していたらしく呼び出しても反応がないというので、受付ばあさんが、慌てて呼びに来る道中に外で出くわした。

 午後、電話の設置業者に電話をかけて修理を依頼したが、無償修理が可能な期間中だからか、応諾の返事があるものの・・・。

 これが昔のように、電電公社の時代だったら、漢方の常連さんもおられたので、直接依頼して安心だったが、いつ修理に訪れるやら、そのまま忘れられないか、なんとも不便な時代になったものです。

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2010年05月28日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年05月28日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年05月28日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年05月28日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年05月28日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年05月28日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年05月28日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年05月28日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 06:17| 山口 | 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2014年08月21日

冷房病には藿香正気散ばかりでなく、葛根湯証を呈する人も多い

2011年8月21日のボクチン(7歳)
2011年8月21日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨日の午前中は、継続服用者の発送注文は相変わらずだが、店頭では関東から1名、関西から1名、午後からは九州や県内の人達に混じって、長い時間順番待ちをされていた人がおられたが、なんと!肩透かし、超久しぶりに朝鮮人参の「質問だけ」に来られた人がいた。

 こちらは声が嗄れるほど疲れきっており、お門違いの用件なので、よそで質問して欲しいと、御遠慮願った。
 よくある、お土産にでも貰ったものの使い方や効能の質問であったかもしれないが、朝鮮人参単独の使用は大いに問題があるので、かといって、他所さんの営業妨害になるようなことを喋りたくもないので、お断りした。

 ともあれ、本題に入ると・・・
 関東からここ2ヶ月弱の間、定期的に通って来られている女性が、本来の目的の病状はほどほどよくなっているのに、どうしたことか、昨今、肩凝りがひどいのだと言われる。

 さてはと思い、職場での冷房レベルと、自宅での冷房レベルなどを聞けば、職場では弱いので、自宅ではかなり冷やしているということだった。

 しかも今回の下関に着いて、寒いところだな〜と感じた、と言われる。
 もともとは冷え性はまったくないと、自信を持って言われていた人だが、あきらかに急性の葛根湯証を呈している。

 そこで、継続中の本命の配合薬とともに、頓服として15回分の葛根湯製剤を、お渡ししておいた。
 おそらく即効が出るだろうけど、本命の湿熱の疾患の方に、悪影響が出てはいけないので、決して乱用はしないようにと念押ししておいたところ、帰宅途中の数時間後・・・

 あの後すぐに指示通りに葛根湯を4錠飲んだところ、なんとなく体がぽかぽかしてきて左の肩が楽になり、さらに残りの2錠を飲んだら僅かに感じていた目の奥の痛みと共に、あっという間に肩凝りが消えてたという、ご報告のメールが届いた。

 あまりの速効性にビックリ・感動して思わずメールしてしまいました。帰り道は楽に帰れそうです、ということだった。

 蛇足ながら、本来、熱証タイプのアトピー治療が主目的で来られている人でも、一時的に葛根湯証に見舞われたとき、これを頓服で使用すると、一時的にアトピーまで一気に改善するケースもある。
 しかしながら、たとえこの場合でも、継続服用すると、早晩齟齬を来たすので、連用は出来ない。

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2011年8月21日のボクチン(7歳)
2011年8月21日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年8月21日のボクチン(8歳)
2012年8月21日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母




ラベル:葛根湯
posted by ヒゲジジイ at 00:02| 山口 ☁| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2013年05月27日

熱中症に大活躍する牛黄の季節がやって来たっ!

KSC_0788
KSC_0788 posted by (C)ボクチンの母

 牛黄の有用性は何も熱中症に限ったことではないが、急激な気温の上昇で体調を崩しやすいこの季節から、やや高価な各種牛黄製剤が大活躍するのは例年通りである。
 仕事上はもとより、自分自身の老体をかろうじて守っているのがこの牛黄製剤である。

 先日もやや年下の知人の医師から電話があり、牛黄はまことによく効いて重宝だが、何せ価格がちょっとお高いので、それに変わるより安価なものがないだろうか?との質問を受けた。
 当然のことながら、こちらからのお返事は・・・

 牛黄の代用になるものはぜんぜんあり得ないこと。
 日々過酷な臨床医としての天職を全うされるには、衣食住のあらゆる経費を削減してでも、牛黄の継続服用を続けられ、ご自身の身体と命を守るべきことを進言したのであった(呵呵。

 蛇足ながら、中国では抗癌中草薬としての幅広い応用範囲の記載が各専門書で見られるが、現実に当方の薬局でもっとも多い各種進行癌や転移癌の人達の多くに、他の中草薬類とともにこのやや高価な各種牛黄製剤類を利用してもらっている。

 先月などもステージ4の肺腺癌の脳転移部分だけをターゲットに一種類だけで何かよいものはないかと遠路はるばる来られた人に、牛黄製剤だけをお渡ししていたが、しっかりと効果を実感できるとて、二回目からの購入は通信販売で何度もお送りしているほどである。

2005年11月21日のボクチン(1歳)
2005年11月21日のボクチン(1歳) posted by (C)ボクチンの母


posted by ヒゲジジイ at 22:35| 山口 ☔| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2012年06月16日

熱中症の後遺症にいずれの病院も漢方薬局からも温熱薬ばかりを奨められて副作用の連続

KSC_6034
KSC_6034 posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾
【 年 代 】:40〜49歳の女性
【 職 業 】:会社員
【 地 域 】:中国 地方
【 お問い合せ内容 】: 2度目の御相談をさせて頂きます。
熱中症により体調を崩した者です4/6ご相談)。

 いつもHPを読ませて頂いてます。 と言いましても専門的な内容は私には難しすぎて、主に写真の方を楽しませて頂いてます。
 先生のHPの中で「温め療法」について書いておられるブログを見て相談させて頂きました。

 先生に御相談しました4月以降も漢方専門医に通い、他の専門診療科医院でそれぞれの病名を付けられ、それぞれの薬を処方されました。
 結果症状は変わらず、専門の診療科ではそれこそ、専門内での病名しか出てこないんだと改めて感じました。
 又それと同時に中医漢方薬への思いが強くなりました。

 地元で中医学の薬局をさがしておりましたら、丁度新聞公告にて中医学医師による漢方相談がある事を知り、漢方薬局へ相談に行きました。
 症状を「フラフラして」とだけ言った所、冠元顆粒と婦宝当帰膠を1ヶ月分処方されました。
 冠元顆粒を飲んで1日目で発熱しグラグラしましたが(もともと微熱感あり)1週間飲みましたが改善せず、2度目の相談に行きましたら、清営顆粒と冠元顆粒を半分の量でと言われ半分量を服用しましたが、清営顆粒を飲むと腹痛がし、やはり発熱しました。1ヶ月間量を1/3にしたり、食後に飲んだりしましたが改善せず、3度目の相談では「婦宝当帰膠で様子を見ましょう」と言われました。

 その後、友人より良い漢方薬局があると聞き相談に行った所、ある程度の体質の質問はされました。
 体質等として、寒冷じんましん、円形脱毛症、爪が2枚にわれやすい、朝の頭重感、最近副鼻腔炎になり、まだ粘性の透明の痰が喉にくっつく。
 自分では冷え性ではないと思う(冬に靴下をはいて寝るくらい)、むくみ無し、現在は常時フラフラ感があり、微熱感もある。
 熱中症になってから体調を崩した等々細かく伝えたつもりです。

 そうした所「血流を良くし、身体を温め、血を増やしましょう」と言われました。
 処方は、苓桂朮甘湯とレバコールを2週間分です。
 その日の夜から上記薬を服用したところ、次の日には発熱し、眼球がむくむ感じや頭痛をともないました。
 2日間飲みましたが症状は改善せず再度相談に行った所「桂皮がダメだった」言われ、真武湯に変更になりました。

 真武湯を飲みましたら、また発熱と動悸。今度は内臓が煮えるような肺から熱い息が出る様な感じでした。
 やはり2日間飲み続けましたが、症状は改善せず3回目の相談にいきましたら、
「熱は気のせいでは?自律神経がおかしくなってる」と言われ「レバコールだけで様子を見て下さい」と言われました。

 家に帰り体温を測ったら37.4度ありました。処方された漢方薬を止めたら発熱はおさまりましたが、微熱感はまだあり、肺〜喉元が熱く重い感じがとれません。
 私の場合少し貧血があるので血を増やすのは納得できます。

 私への処方も身体を温めるものが含まれてると思うのですが、微熱感のある人にも温めの処方はするものでしょうか?
 服用後発熱するのは、やはり何かが違うのではと素人ながら思うのですが。

 私の発熱の症状は先生の言われている温め療法の副作用で、実はむやみに温めてはいけないのでしょうか?。
 もしくは、温めるのは正解だが、温める処方が私にフィットしてないだけでしょうか?。

 こちらでは漢方専門薬局は多くありません。その中の老舗の2箇所に、ただ「様子を見ましょう」と言われてしまい、またまた行き詰ってしまいました。

 先生の所へ伺いたいのはやまやまですが、先生の言われる「相当な覚悟」が私にはまだ出来てません。
 こちらから下関までは●時間半ほどで行くことが出来、関東、東北の方々と比べれば恵まれていると思いますが、 道中に体調が悪くなったらという不安感がり、どうしても踏み切れません。
 よって、申し訳ないと思いながら2度目のメールでのご質問になってしましました。
 どうぞよろしくお願いいたします。

KSC_6041
KSC_6041 posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:今回の詳細なメールを頂いて、些か驚いている次第です。

 下品な表現ですが、どいつもこいつも漢方薬局を名乗る資格のない配合ばかりで、病人を見たら冷えが原因だと決め付けたような漢方薬ばかりが出されるなど、本当に馬鹿者共が夢のあと、という感慨を持たざるを得ません。
 清営顆粒以外の方剤はすべて温熱薬ばかりで、とりわけ苓桂朮甘湯で熱証がますますひどくなり発熱や頭痛まで生じているのに、桂皮の温性どころではない熱性薬物の最高峰である附子の配合された真武湯を投与するとは、どうにも救いようがない薬局です。

 そもそも苓桂朮甘湯の服用の反応で、明らかな熱証が強いことが判明しているはずなのに、清熱薬に切り替えるならまだしも、さらに追い討ちをかけるように真武湯を出すとは言語道断!

 ともあれ、前回のご質問時に繰り返し書いていますように、貴女の病状には清熱舒筋法が主体になるだろう、あるいは上焦に鬱熱や湿熱が篭っているのではないかというヒントを書いていたはずですが、今回の温熱薬ばかりの投与を受けた反応からは明らかに熱証が主体であることは歴然としています。

 おそらく首の真裏を揉むと気持ちがよく、その同じ真裏を冷やすと気持ちがよいのではないかと想像しますが、舌を直接見ることができないので、それ以上の類推は不可能です。

 ところで一週間前に、アトピー性皮膚炎の男性が、関西の中医学では超高名な医師のところで2名、アトピーの漢方で有名な医師のところで1名、それぞれの医師のところで治らずやってこられました。
一時はよいときはあっても、いずれの医師のところでも、次第に腹部が冷えだしてアトピーは小康状態となり、一向に改善しないばかりか、腹部の冷えや寒気を訴えても、患者さんが多いために流れ作業になるのか、一向に配合を変えてもらえず、とうとう愛想を付かして実家が山口県にあるので、当方にやって来られるようになりました。(6日で2割改善)。
 前者の2名の医師は、腕と知識があっても患者さんが多過ぎて、それをさばくのに精一杯のようで弁証論治もクソもなかったようです。

 ともあれ、残念ながら、こちらに来られない人にはこれ以上のアドバイスは不可能です。
 当方ではいつもブログで書いていますように、(こちが嫌がっても)食らい付いて真摯に頑張れる人しか受け付けておりません。
 とはいえ、貴女の場合は体調がよくないために来られないのですから、このような通信は酷なことでしょうけど、これがメールでアドバイスできる精一杯のところです。
 あしからずご了承下さい。

KSC_6044
KSC_6044 posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:早々のお返事ありがとうございます。
 2度目のご相談だったので、お返事いただけるかドキドキしてました。

 前回のご相談時に「清熱舒筋法」のアドバイスを頂いてましたので、すぐネットで調べ「体内の熱を冷まし筋肉の動きを伸びやかにする」事が私の治療法の主体であるのだと理解したつもりでしたが、行く薬局薬局で発熱する処方をされるので、もしや風邪になった時などよく「温めて汗を出して熱を冷ます」効果なのかと思ったりしてました。(汗は全く出ず乾いた熱感でしたが・・)。

 やはり、言語道断!だったのですね。附子が熱性薬物の最高峰なんですか。
 どおりで身体が燃えてる感じでした。

 疑問に思ったら薬剤師さんに聞くべきでしたが、「これを飲んだらもしかしたら良くなるかも」と言う期待や願いの方が大きかったのだと思います。

 首の真裏は冷やすと凄く気持ちが良いですが、揉むと「豚の角煮の脂身部分」を押しているような感覚で手ごたえが無い感じがします。

 今は、これからどうしたらいいか考えてます。
 先の2件の漢方専門薬局には行くつもりはないので、もう少し範囲を広めて探してみたいです。
 諦めず色々と試してみます。

 不思議と村田先生にスパーンと裏表のない率直なお返事を頂くと爽快と言うか気持ちが楽になります。
 本当にありがとうございました。

KSC_6049
KSC_6049 posted by (C)ボクチンの母



posted by ヒゲジジイ at 07:51| 山口 ☔| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2012年04月06日

熱中症の後遺症としての諸症状

シジュウガラ
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾
【 年 代 】:40〜49歳 の女性
【 職 業 】:会社員(事務系)
【 地 域 】:中国地方
【 お問い合せ内容 】:
 昨年の6月に炎天下の中、家庭菜園を数日してましたら熱中症のように頭がグラグラし、その時は涼しい所で寝てたら治りましたが、それから3日後いきなり頭がフラフラとしたので病院に行きましたらデパスを1カ月処方してもらいました。

 デパスを1週間飲んだ頃にフラフラ感も無くなり体調が改善されましたが1カ月続けて飲みました。
 その後再診し、デパスは不要となりました。が、デパスを服用しなくなって3日後、今度はグラグラ感や不眠、動悸がでてきました。

 CT・MRT・耳鼻科異常なし、少し貧血気味。心療内科で不安症と言われ、デバス処方されましたが今度は服用しても体調は変わらず。現在はリーゼのみ。

 約1ヶ月前より漢方医に診てもらい肩こりから来るものと診断で針と漢方薬を処方してもらうが、あまり効果はない。現在は、不眠はありませんが、常時のフラフラ感と朝、後頭部のグラブラ感で目が覚めます。

3/14 ツムラ抑肝散エキス顆粒×7日 ⇒ あまり変わらず。
   コタロー半夏厚朴湯エキス10回分 ⇒ 少し動悸が治まったような気がする。

3/21 コタロー半夏厚朴湯エキス10回分
   ジュンコウ苓桂朮甘湯FCエキス細粒医療用×めまい時 ⇒ あまり変わらず

3/28 防眩湯(煎じ薬)
    半夏・芍薬・白朮・山茱萸・陳皮・当帰・地黄・川きゅう・釣藤鈞・天麻、各4g。
    党参28g。  7日分。

 上記煎じ薬を呑むと身体が熱くなり、頭がグラグラとします。6日間我慢して飲みましたが 改善されません。
 飲用前はフラフラが今はグラグラとし、少し歩いて座ると大きなぐらつきが します。
 微熱感もずっとあります。

 中肉中背、便秘気味です。フラフラ感はお風呂に入ると少し改善しますが、飲食店など湿気が多く暑い所に行くと頭がグラグラします。

 血圧は健康な時は110ぐらいでしたがグラグラ感がでてからは低くなり最高血圧は100前後です。

 器質的にはどこも悪くないようなので、どうしたらいいか途方に暮れております。
 上記情報では少ないとは思いますが、ご意見をお願い致します。

シジュウガラ
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:
 熱中症からはじまったフラツキとて、こちらでも昨年は劣悪な職場環境による慢性的な熱中症に罹り、めまいやフラツキが取れなくなった人達には、多くは清熱舒筋法を主体に温陽利水の方剤を併用するなどして、かなり速効が出たケースが多かったのですが、いずれの人達も昨年一杯は継続服用していたようです。

 また今年になっても、昨年の夏以来続くふらつきと不眠に悩む女性が、やはり夏の暑さだけでなく、昨今の職場の暖房で、ふらつきと不眠が続き、たまらなくなって来られた人がいます。

 もともと以前にも吹き出物などで当方を利用されていた人なので、弁証論治が容易で、舒筋清熱法の方剤を一種類だけを1ヶ月服用した時点でかなり速効が出て、不眠は治り、ふらつきもほとんど感じなくなったと言っています。

 いずれも地元近辺の人達で、もともと当方で緑内障を寛解させていた人や、虚弱体質で常に漢方薬を利用されていた中年女性や、上記のように吹き出物治療で利用されていた人など、体質をもともと知っている人達だけに、容易にフラツキを治すことが出来たのだと思います。

 貴女の場合は、暑さにやられた模様ですので、現在も上焦(上部)に鬱熱が停滞したままであるのかどうか?は文面だけでは確認できませんが、その場合はやはり「肩こりから来る」というよりも潜在的に頚椎症を伴っていたのかもしれません。

>飲食店など湿気が多く暑い所に行くと頭がグラグラ

という記載から考えると、やはり上焦に湿熱が停滞している可能性も高く、

>フラフラ感はお風呂に入ると少し改善しますが

ということからは、オケツ(血の滞りなど)も伴っている可能性もあり得るので、もしかすると清熱舒筋活血法という中医学的な治療方法を必要とするのかもしれませんし、あるいは最初に述べた人のように、清熱舒筋法に温陽利水法を併用する必要があるのかもしれないのですが・・・・・・あるいは実際に舌の状態を拝見すれば、まったく別の中医学的な問題点が存在しているのかもしれません。

 ときとして難病の脊髄小脳変性症にみられるように、腎虚が深く関連している場合など、フラツキの原因は様々ですので、必ず中医学的な原因分析が必要となりますが、おそらく貴女の場合はやはり熱中症によって五臓六腑の陰陽バランスが変調を来たしたものと思われます。

 いずれにせよ、現在通われている漢方医?(現在、日本の医療制度では漢方医なる資格は存在しない筈ですが・・・もしかして漢方専門医という日本漢方の資格を指すのでしょうか?・・・苦笑)の先生に根気よく通い詰めるのが無難だと思います。
 そのうち、しっかりと中医学的に必要な治療方法が見つかることと思います。

 微熱感が取れないのも、やはり上焦に鬱熱や湿熱が篭もっている可能性があるように思います。

 はじまりが熱中症がきっかけだったということを、その漢方医?の先生に繰り返し訴えてみるのがよいかもしれませんね。まだそこで1ヶ月くらいですので、遅かれ早かれフィットする処方が投与されることと思います。

 以上、あまり参考にはならなかったかもしれませんが、必ず治る症状だと思います。

取り急ぎ、お返事まで。

シジュウガラ
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:
 早速のご返信、ありがとうございました。とても丁寧なご返事に正直びっくりしました。

 いままで沢山の病院に行ってきましたが、「熱中症がきっかけ」という言葉を何度言っても、あまり気にとめて下さる先生はいらっしゃいませんでした。

 私としては、それまでは元気そのものだったので必ず熱中症の何かが身体を狂わせたのだと思ってました。この度、村田先生の御返事で、夏の暑さや熱中症で同じような症状になる方もあると聞き、少し安心しました。

 昨日も漢方専門医(笑)の先生の所にいきましたら、五苓散料を処方されました。舌は「綺麗な舌をしている」と言われました。

 村田先生が「必ず良くなる症状」と言って下さったので、本当に救われる思いです。これからも根気よく自分にあう処方を見つけていきたいと思います。
 本当にありがとうございました。

シジュウガラ
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ




posted by ヒゲジジイ at 10:05| 山口 ☀| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2011年09月01日

この猛暑に藿香正気散(カッコウショウキサン)と牛黄の併用が的確にフィットする証候について

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XSC_2236 posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:東海地方の美人薬剤師

 今年の夏ほど、牛黄製剤に救われた年はありませんでした。

 昨年に比べて今年は湿度が高く、普段から脾虚湿盛+肝腎不足の体質の方には、かなり辛い夏ではなかったかと思われます。

 肝腎陰虚があると、気温や気圧の変化で容易に肝陽上亢を起こしやすくなります。

 それに中焦の阻滞が加わると、清陽昇らず、濁陰降りずの状態となり、生きながらにして気が巡っていない状態に陥るのではないでしょうか?

 例えば、暑い外気に当たってきたあと、急に冷房で督脈を冷やした場合、腠理が急激に閉じて内熱がこもり、動悸、息切れ、冷や汗、吐き気などの症状を呈する。

 逆に、冷房により体が冷えた状態で、急に暑い外を歩くと、汗をかくことができずに5〜10分の短時間でも、熱中症を起こすことがあります。

 このような状態に見事に対応したのが、藿香正気散と牛黄の併用でした。
 そのバランスこそ微妙ですが、多くの方に良い効果を得ることができました。

 自分も、秋に開催する薬局のお好み演芸会に向けて、筋トレを積んでおり、ダンサーというより重量挙げ選手のような体になりつつあり(苦笑)体が燃えているようです。熱い熱い・・・。

 汗のかきすぎによる夏の疲れが出始めている今、牛黄製剤に大変救われています。

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XSC_2623 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:貴重なご報告、まさにご指摘の

>肝腎陰虚があると、気温や気圧の変化で容易に肝陽上亢を起こしやすくなります。
>それに中焦の阻滞が加わると、清陽昇らず、濁陰降りずの状態となり、生きながらにして気が巡っていない状態に陥るのではないでしょうか?

 この体質こそ、わがヒゲジジイの体質そのもので、昨今は牛黄製剤はもとより杞菊地黄丸、葛根黄連黄芩湯、猪苓湯、茵蔯蒿湯、白花蛇舌草に真夏の常用方剤、藿香正気散を連用中です。

 事実、職場ではエアコンでしばしば身体が冷え切って、先日もガタガタ震えるほど冷え切ったので、昼食に温かいうどんを食べると、こんどは大発汗しつつ身体は異常に熱くなり、強烈にクーラーで冷やした部屋で身体を冷ます始末(苦笑。

 職場で身体が冷え切ると、折々に裏庭に出て雀の撮影がてら身体を温め、今度は異常に暑くなって家に戻ると早速アイスクリームをしこたま食べまくって藿香正気散証を居座らせる始末。

それゆえさらにご指摘の

>例えば、暑い外気に当たってきたあと、急に冷房で督脈を冷やした場合、腠理が急激に閉じて内熱がこもり、動悸、息切れ、冷や汗、吐き気などの症状を呈する。

 という症状までは漢方薬で未然に防いでいるので軽度で済んでいますが、ヒゲジジイの日常の不摂生をまるで見抜かれているようなご指摘っ!

 実に恐れ入った次第でしたっ!!!

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XSC_2470 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 07:09| 山口 ☁| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2011年08月25日

熱中症にはやっぱり牛黄が大活躍

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XSC_1446 posted by (C)ヒゲジジイ

 午後、来訪者が誰もいなくなったのを幸いに、裏庭に出て夢中で上記のような雀の飛翔シーンを撮影して、まずまず満足のいくシーンが撮れたので薬局に戻ると、気が付かない間にお馴染みさんがやって来て受付嬢と話し込んでいた。

 ヒゲジジイの僅かな息抜きの時間だからと、皆が遠慮して敢えて呼び戻さず、そっと遊ばせてくれるので実に申し訳ない(苦笑。

 それはともかく、中年男性が先日、エアコンが壊れた車に乗って熱中症になり動悸・息切れ・大発汗・激しい不安感で内科に罹ったところ、たいしたことないから不安なら心療内科に罹るようにと回され、そこでは安定剤や漢方薬の半夏厚朴湯?などが投与されたが、一向に効果がない。

 その日から数日経っているのに、不安感や身体の不調が取れないという訴えに、牛黄単味を2回分渡していたら、期待通りの速効を得た。

 病院治療ではいずれも効果がなかったが・・・といって職場環境がとても暑い環境に置かれているので、安定剤や半夏厚朴湯?などで症状が改善されるはずもない。

 慢性的な熱中症であろうから、手っ取り早くは適宜、牛黄を利用しながら、水分補給や身体を冷やす工夫を続けることである。

 熱中症には生脈散や西洋人参も良いけど、牛黄製剤の速効性にはかなわないだろうから、両者を併用するくらいの方が無難だが、牛黄だけでも速効が出やすいので、折々の頓服にも便利である。

 重度の熱中症では命に関わるので必ず病院で受診すべきであるが、病院に辿り着くまでのつなぎとして牛黄を利用するのは救命薬として極めて有用であろうと思われる。

 病院に駆けつける道中に頓服で使用しておけば、生命の危険レベルを大きく下げることができることだろう。

 ともあれ、健康に経費を惜しまない人達は、この夏を乗り切るために、各種の牛黄製剤の自分にフィットしたものを頓服で使用するよりも常用するに限るとて、毎日2回、欠かさず服用している漢方ファンが多い。

 面白いことに、各種の牛黄製剤の値段を聞いて「ちょっと高価なんですねっ」と引き気味だった人でも「こんなに効けば安いもんですねっ」とコロリと宗旨変えする人も多い。

 但し、問題は牛黄の品質には優劣がとても大きいこと。
 オーストラリア産を最高品質とするが、もっとも流通する南米産でも重要なのはビリルビン濃度が高いほど効果が優れているので、輸入量の少ないオーストラリア産に拘る必要はない。

 自慢じゃないが、ヒゲジジイは牛黄の品質に対する五感による吟味に優れており、過去、某メーカーさんの牛黄製剤のビリルビン濃度の優劣を異なる4つのロットを順番にすべて言い当て、同時にビリルビン値が一定レベル以下の製剤は有効性が激減するので、そのような低濃度の製剤を決して作らないように強く進言したことがある。

 それ以来、その某社はヒゲジジイの決めたビリルビン濃度の基準以上を遵守されているので、安心して販売できるのである(笑。

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XSC_1283 posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:牛黄製剤 熱中症
posted by ヒゲジジイ at 21:34| 山口 ☁| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2011年07月01日

熱中症予防に大活躍の各種牛黄製剤

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FSC_6410 posted by (C)ヒゲジジイ

 牛黄製剤は体質に応じて各種人気が高いが、この季節になると高貴薬「牛黄」の速効性に馴染んだ人たちの需要が急に増えて来る。

 本日は金曜日とて、例によって相談者の少ない日、久しぶりにのんびりできた。
 店頭の方の相談者が僅少でも、相変わらず現在服用中の人たちからのメールや電話相談は平日と変るところがない。

 店頭では相談者が少ない分、各種牛黄製剤を愛用される人たちの補充注文が頻繁で、受付嬢の単純な流れ作業が途切れとぎれにのんびりと続く。

 暑い季節になると、長い年月、牛黄製剤を愛用されている町の長老さんたちも、炎天下の祭りの準備や会合に体力維持と熱中症予防を兼ねて、いつもより牛黄製剤の使用頻度が高まっていく。

 90歳近い町の世話役さんも牛黄製剤のお陰で元気溌溂。
 やや高価な牛黄製剤ではあるが、このような動物生薬によって例年、大事に到らずに済んで寿命を延ばしておられる人たちが笑顔で買に来られる。

 複雑な難病や慢性疾患に対する弁証論治で頭を悩ます日々ではあるが、たまには本日のように少しは楽な仕事日があってもよいだろう(笑。

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FSC_6411 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 19:53| 山口 ☔| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2011年06月30日

熱中症対策として有効な漢方薬

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CSC_4442 posted by (C)ヒゲジジイ

 昨今、地元近辺で会社勤務の男女から熱中症対策に有効な漢方薬の指南を求める相談が増えている。

 社内のエアコンの温度設定が28度で、しかも皆がパソコンを使っているので、そのパソコンから吐き出す熱気が半端じゃないので、日々蒸し返す暑さだという人もいた。

 3月の天変地異に遭遇するはるか以前から、例年、長引く不況対策で電気代節約とばかり、各社でエアコンを弱めた夏の勤務に悲鳴を上げている人達が多いのである。

 ある常連さんの相談では複数の人間に体質を選ばずに使用できそうな対策方法を伝授願いたいというので、昨年の夏に実際に有効だった多くの人に共通した方法を指南しておいた。

 中医学的な考えからは常用するのに適切なのは西洋人参で、生脈散も悪くはないが、温性の朝鮮人参や五味子が入ることに個人的には疑義を感じるので、生脈散を奨める気にはなれない。

 但し、中医学的に最も推奨すべきは生脈散中の朝鮮人参を西洋人参にかえ、麦門冬と五味子と相俟って、理想的な熱中症対策となるのは中医学世界では常識中の常識だが、この日本ではとんでもない非常識となる(苦笑。
   ⇒参考文献:生脈散(しょうみゃくさん)のお勉強

 ともあれ、水分補給を心がけることは常識としても、熱にうだって体温上昇とともに頭痛を感じれば、地竜や牛黄製剤が相応しい。

 熱中症の場合は、クーラー病(クーラーで冷やされて頭痛や吐き下し)とは異なり、命の危険があるので、怪しい兆候が出れば直ぐに病院に行くべきであるが、上記のような中医学的な予防と応急処置をすることで、例年、それで救われた人もいるので、実績のある方法としてちょっと記してみた。

 個別的には、体質に応じて弁証論治にもとづいた漢方製剤を常用してもらって熱中症対策を行なっている人もいることは言うまでもありませんよ。

 蛇足ながら、クーラー病の場合は、多くは藿香正気散や葛根湯あるいは五苓散や猪苓湯や参蘇飲など、弁証論治にもとづいた適切な方剤で対処すれば、滅多なことで命に関わることはほとんどあり得ないでしょう。

 危険なのはやっぱり熱中症なので、あやしいと思ったら病院に直行すべきですねっ!

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CSC_4136 posted by (C)ヒゲジジイ

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FSC_6124 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 18:59| 山口 ☀| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2010年08月05日

熱中症の予防や治療の漢方薬

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DSC_7469a posted by (C)ヒゲジジイ

 昨今、熱中症の予防あるいは治療に適切な漢方薬の要望が、常連さんやお馴染みさんたちから頻繁である。

 熱中症の漢方薬といえば日本古方派も中医学派も皆が口を揃えてお題目のように唱えるのが「生脈散(しょうみゃくさん)」であるが、配合される温性の朝鮮人参にやや問題がある。

 真の中医学派なら朝鮮人参を使用するところを西洋人参に置き換えるはずだが、残念ながら中医学では常識の西洋人参は日本では食品に貶められているのでお話にならない。

 ともあれ実際に常連さんたちで熱中症の予防に使われているのが豪華メンバーの漢方薬を使用しているので、とても成績がよい。
 すなわち牛黄製剤や麝香製剤の併用のみならず地竜や西洋人参、あるいは涼解楽や天津感冒片である。

 アトピー性皮膚炎が寛解状態にある人で、ガソリンスタンドに勤務している人は、炎天下でも屋根の下とはいえ常に外で立っているので暑さも半端ではないが、常用している配合薬中の地竜や瀉火補腎丸などが大いに予防として役立っている。

 このような外で仕事をせざるを得ない人は気の毒な限りであるが、室内で仕事をする人達はエアコンこそ熱中症の予防には欠かせない。

 そういえば、通常の季節なら六味丸製剤を常用している人達も、瀉火補腎丸を併用したり切り替えたりすることで、体調が良くなっている人も多い。

 ともあれ、常連さんたちの場合、高価な牛黄製剤や麝香製剤を常備されている人が多く、しかも常用されている人も多いので未然に防げることが多い。

 但し、熱中症を恐れてクーラーにどっぷり浸かり過ぎて、寒気や頭痛・吐き気が生じる人もあとを絶たないが、この場合はカッコウショウキサンを使用するのが常識である。
 熱中症を恐れる余りの副産物である(苦笑。

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DSC_7661 posted by (C)ヒゲジジイ

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DSC_6529 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 23:51| 山口 ☁| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2008年09月06日

夏に繁用した漢方薬

おたより:東海地方の女性薬剤師

ご無沙汰しております。
 そちらのお天気はいかがでしょうか?
 このところの異常気象による集中豪雨で、度々水害に見舞われるこの地区は、心身ともに疲れ果て、心脾両虚となった常連さんが目立ちます。

 先日も、近所のショボ川が氾濫決壊寸前で、避難勧告が出て、カルテ、大切な書物、パソコン等を上げ下ろし・・・・あと一歩のところで浸水を免れ、ホッと胸をなで降ろしたところです。(歳のせいか、堪えました・・・足腰がガクガクです・・・苦笑)

 さて、今年の夏ほど黄連解毒湯を多用した年はありませんでした。
自分が冷え性のせいか、今まであまり好んで使いませんでしたが、体温をはるかに超える酷暑日が何日も続いたこの夏は、多くの人の体に熱がこもったように見受けられます。

 最も訴えが多かったのは不眠です。
 昼間に汗をかきすぎて、気陰不足しているところへ、今度はクーラーで冷える。
 お腹が冷えて痛むが、上半身や手足が火照って眠れない女性が続出。
 この症状にうまく対応したのが、芎帰膠艾湯(満量)+黄連解毒湯(3分の1〜2分の1量)でした。
 女性は、子宮が冷えると体が緊張しやすくなり、温まるとリラックスするようです。

 もともとは、黄連阿膠湯を持っていなかったために、試行錯誤していたのですが、芎帰膠艾湯の艾葉が子宮を温め、思わぬ効果をあげました。
 特に、顎のラインに頑固なニキビがあるような女性には、ピッタリと効くようです。

 また、湿度80パーセントに近い気候が災いし、もともと脾虚があるタイプや、ビールだ、バーベキューだ、と摂食過多で脾胃を傷め、不眠につながるケースも目立ちました。
 陽明胃経の阻滞をとって、陽を陰に納める半夏を用いた処方・・・竹茹温胆湯、二陳湯、半夏瀉心湯が活躍しましたが、やはり少量の黄連解毒湯を加味した例が多かったように思います。

 以上思いつくままに、この夏の所感を綴らせていただき、失礼をお許しください。


お返事メール: 貴重なご報告ありがとうございます。
 各地で水害が甚大な様子、危機一髪を免れて幸いに存じます。

 下関はそれほどの降雨もなく、適当な降り方でホッとしています。

 夏の暑さによる諸症状には、地方性がありそうに感じました。
こちらではブログでも書きましたように、むしろクーラー病による藿香正気散証や葛根湯証が目立ちました。

 もともと黄連解毒湯や茵蔯蒿湯など、清熱除湿の方剤や薬味を好んで使用する傾向が強いのですが、さすがにクーラー病が多発すると、風寒束表的な諸証に対する方剤を多用する夏というのも、実に奇妙なものです。

 日頃から過度な温め療法を警告するヒゲジジイが、お腹だけは冷やしてはならないっ! とか、冷たいものを摂り過ぎるなっ! などと、冷え過ぎに注意しまくっていた今年の夏でした。

 自身も最近になってクーラー病によって葛根湯のお世話になるなんて〜〜信じられないくらいでした。
posted by ヒゲジジイ at 00:06| 山口 ☁| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2008年07月22日

寝冷えやクーラー病に藿香正気散(カッコウショウキサン)が大活躍

 暑い夏には寝冷えやクーラー病が流行る。
 だから今日も電話で常連さんからの藿香正気散(カッコウショウキサン)の補充注文があり、クーラーをかけっ放しで冷え込み、気分が悪くなったので1回飲んだだけで随分軽くなったという報告である。

 強烈にクーラーが効いた会場に長時間いたために南極のように冷え込んでからだをガタガタ言わせて腹満を訴えるお馴染みさんにも販売した。
 夏の常備薬として必需品であるから、常連さんもお馴染みさんも常備している人が多い。

 といっても消費量は意外と少ない。治れば直ぐに止めるように言っているからである。クーラー生活の多い人には、飲み過ぎない程度に、臨機応変の使用方法を伝授している。
 胃腸にはとてもよいが、乱用すると粘膜を乾燥させてしまうからである。

 胃腸に来ないクーラー病では葛根湯も大活躍している。でも藿香正気散と同様に乱用すべきではない。

 今日は疲れたからこのへんでっ


参考文献:注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)
posted by ヒゲジジイ at 20:58| 山口 ☀| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする

2006年08月22日

熱中症の漢方薬

 暑いですね!熱中症ですか?
 予防には適度な温度のクーラー(エアコン)が不可欠ですね。
 また、水分補給は当然としても、この暑さは40〜50年前の日本の夏とは比較にならない。
 当時は30度をわずかにでも超えようものなら「猛暑」とされ、昨今のように滅多なことで35度を超すような夏はなかったと思いますよ。日本の夏も熱帯地方になったようで、昔の夏とは同じじゃない。
 当時は扇風機があれば足りたが、昨今はエアコンがなければ、とてもじゃないが熱中症になる危険性が大きい。

 熱中症になったら、漢方ではどうするか?
 ヒゲジジイなら先ず第一に牛黄製剤に生脈散製剤を使うだろう。但し、日本の生脈散製剤は朝鮮人参が使用されているのでやや残念。日本では食品扱いされる涼性の西洋人参のほうが、熱中症の場合には適切である。
 でも、牛黄を併用するなら朝鮮人参の温性を相殺することはある程度は可能であるから、結論として牛黄製剤に生脈散製剤にプラスアルファーで西洋人参。(欲を言えば麝香製剤も適量加えるともっと効果的)。
 手っ取り早くは、これで回復するでしょう。
 軽症・重症に関わらず身体を冷却することは必須。

 但し、重症者は逸早く西洋医学医療を受けるべきですよ!

 実は常連さんたちの多くは毎年、牛黄製剤や麝香製剤でこの地獄のような夏を乗り切っているのだった。

posted by ヒゲジジイ at 14:20| 山口 ☀| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする