2011年08月09日

今年のアトピーの新人さんはいずれも軽症に見えてしまうのは・・・

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IMG_6211 posted by (C)ヒゲジジイ

 今年はアトピーの新人さんがコンスタントに増え続ける。

 その多くがどうしても軽症に見える外見なのだが、いずれもご本人の苦しみようと悩みようは尋常ではない様子。
 だから相当に深刻なのは理解できるものの、これまで外見的にも重症の人たちを多く見過ぎて来たから、いずれも軽症に見えてしまうのだろう。

 重症の場合は、漢方薬が少し効いたくらいでも明らかに外見的に改善の兆候がはっきり確認できるのだが、外見が軽症に見える人たちは、いずれもご本人の痒みの軽減等の良し悪しの申告内容によって微調整の度合いがかなり左右される。

 確実に言えることは、外見的に重症度が強い人ほど根気が続いて安定した寛解が得られるまで頑張りぬく傾向が強い。

 とは言うものの、外見的に超重症であっても、思いがけず即効が出て急速に改善が得られた場合は例外で、一年も経たないうちに音信不通となって「咽喉もと過ぎれば熱さを忘」れる人も多い。

 当然のことながら「咽喉もと過ぎれば熱さを忘」れる人達の再発の危険性は大。
 
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KSC_0335 posted by (C)ボクチンの母


 
posted by ヒゲジジイ at 10:14| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年07月22日

アトピー性皮膚炎に対する漢方薬の配合変化の実際

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CSC_6520a posted by (C)ヒゲジジイ

 タイトルはやや大袈裟。

 今年の5月は例年に無く、順調に経過していた新人さんたちも一時的に異変が生じることが多く、同時に5月以降にアトピーの新人さんも目立ったということは既に過去のブログで述べた通りである。

 順調に経過していた人で異変が生じた人の多くは、三物黄芩湯を追加するか、あるいは六味丸系列の方剤を三物黄芩湯に切り替えることで直ぐに鎮静化する人が最も多かった。

 5月以降の新しい人では、加味逍遥散を中止して五苓散に切り替えた途端に速効が得られた人もいた。高温多湿の季節には利水滲湿剤が活躍しても不思議は無い。

 新人さんの中にはもう一歩のところで足踏みしている人もいる。

 ところで、5月の異変に配合変化の指導を素直に聞けずに、あー云えばこう切り返して埒が明かないので、その後の漢方相談を打ち切らざるを得なかった人もいる。
 昨今では希に見る出来事であったが、堪え性のない男性が紛れ込んでいたことは残念でならない。

 同じ男性でも素直に指導を受け入れ、積極的に配合テストに協力される人は、一時的な異変が生じても一部の配合変化によって順調なペースを取り戻している。

 また別の男性は、この季節でもまずまず順調だからと服用ペースを落して様子を見ている人がいるが、秋の乾燥期になると、きっと慌てることはほとんど想像に難くないはずだが・・・これが男性特有の咽喉もと過ぎれば熱さを忘れるのタグイ。

 アトピー以外の湿疹でも、病院からステロイド内服薬を投与されるほどの人が、数度目の弁証論治で的確な配合方剤が得られた途端に「症状がもっと軽くなったら次第に服用回数を減らしてもよいでしょうか?」と、こんな早い時期から病状の重大さを自覚されない人がいるのも男性特有のものかもしれない。

 ちょっと調子がよいくらいで服用回数を減らしたりすれば元の木阿弥になるのは必定。
 漢方薬の服用を減らす前に、ステロイド内服薬のリバウンドを生じない安全な離脱をはかることこそが必須事項であろう。

 同様にアトピーの新人さんで数度目の配合変化によって速効が得られた人の中には、これまで毎日ステロイド軟膏を塗布していた人もあり、塗布する面積が劇的に減っているとはいえ、今後は徐々にリバウンドを生じないペースで徐々にステロイドの離脱を果す必要がある。

 いずれにせよ、アトピー性皮膚炎では、その人個有の四季折々の皮膚症状の変化の傾向に沿った配合変化の法則を掴む必要があるだけに、漢方相談の中では最も相談時間と弁証論治の労力を要し、実に手間ひまのかかるアレルギー疾患である。

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CSC_6395 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 21:09| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年07月18日

あきらめない不屈の精神

なでしこジャパン金メダル、勝利の歓喜!
なでしこジャパン金メダル、勝利の歓喜! posted by (C)ヒゲジジイ

 なでしこジャパンの快挙っ! 先制点を入れられ繰り返しの劣勢を何度も追い付く波乱万丈。

 ホイッスルが鳴るまであきらめない不屈の乙女達には完全に脱帽。

 漢方相談の仕事上でも、女性達の不屈の精神には脱帽することがしばしば。

 癌の転移巣が各所に散乱している状況下で、自分の免疫力と漢方薬のサポート力を信じて頑張り続け、早い時期に様々な不快症状が消失したまま無症状でこれまでにない健康感を得て1年半以上、しかも多忙な仕事を一日も休まず継続されている。

 全身悲惨な状態のアトピー性皮膚炎がどこの医療機関でも改善を得られず、さりとて病院漢方ではますます悪化の一途を辿り、今度は自費の漢方薬でもなかなか期待したほどの効果が得られない状況下でも、漢方薬こそ最後のよりどころと信じてコツコツと頑張った成果が、一年以上も経って実現した重症のアトピーの女性達。

 似たような例を挙げれば際限がないが、その多くはとても素直な大和撫子たち。

 あ〜云えばこう切り返す素直でない屁理屈やさんたちとは大違い。

 わが国の女性達の一部は、ほんとうに世界に誇れる奥ゆかしくも逞しい小さな巨人達である。

 なでしこジャパンの優勝に酔いしれる徹夜の祭日。
 頭が朦朧として何を書いたのか思い出せない(苦笑。

 今から寝るっ

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GSC_0063 posted by (C)ヒゲジジイ

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GSC_0263 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 15:00| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年07月07日

アトピー地獄からの生還

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IMG_4774 posted by (C)ヒゲジジイ

おたより:アトピー地獄「全身グチャグチャ」から生還した女性

 私のアトピーは本当に安定していて去年の今頃では考えられない生活を送れています。
 家族で出かけることも増え、子どもの行事にも参加できて、ありがたい毎日を送っています。

 震災で自殺者が増えているようですが、人それぞれに他人にはわからない苦労があるにしろ、健康な体さえあれば何だって出来ると思います。
 原発で農業が出来なくなったからって死ぬことはないんです。
 健康な体があれば最悪フリーターでも働ければ生きていける。

 アトピーで全身グチャグチャな状態をマイナスとすれば健康な体で周りの目も気にせず痒みもない痛みもない普通の生活が送れる人は、0なんです。
 0なら自分次第でいくらでもプラスに持っていけるのに!


 そして、テレビの前で子ども達に
「五体満足が手に入ってるだけで0地点なんやからどんなことがあっても死んだらいけんよ。」
と言います。

 全身グチャグチャだった私に言われるのだから子ども達にも説得力があるようです(笑)

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IMG_4775 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:とってもグッと来るお話です。
 ブログに転載させて欲しいほどですっ!!!

 ヒゲジジイも先週の土曜日から、11年ぶりに尿路結石の疝痛発作に何度も見舞われ、痛い最中は最悪の精神状態でしたが、さいわい漢方薬によって土曜日と日曜日の2日間に3回くらいの発作で済みました。月曜日からは激しい疼痛は皆無となり、あとは排石するだけとなりほっとしています。
痒いのも辛かったでしょうけど、痛いのも辛いものです(苦笑。

 それにしても長い開、地獄の苦しみはご苦労様でした。
 こちらの漢方薬をせっかくはじめても、安定するまでの一年間は本当にたいへんでしたねっ!

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IMG_4971 posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:本当に中医学漢方様々です!
 村田漢方堂薬局に出逢ってなかったら私は生きることを諦めていたかもしれません。。。

 先生、これからもよろしくお願い致します。

 ちなみに先ほどのメール、ブログに載せていただいて結構です。
 地獄から這い上がった人間からのメッセージです(笑)

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GSC_5621 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:08| 山口 ☔| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年06月24日

例年になくこの5〜6月はアトピーの新人さんが目立っている

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FSC_4333 posted by (C)ヒゲジジイ

 今年の5〜6月は気候不順のせいか、天変地異も手伝ってか、アトピーが悪化しやすい傾向が強く、アトピーの新人さんが続いている。

 今日もやや遠方からアトピーの新人さんが訪れた。

 と、書いたところで急に眠くなったので、パソコンを閉じて寝ようと思う。

 未明までオリンピック男子サッカーの2次予選を観戦した睡眠不足の影響か、ブログを書き始めた途端、強烈な睡魔 Z zzzz・・・

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FSC_4276 posted by (C)ヒゲジジイ




 
posted by ヒゲジジイ at 23:17| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年06月13日

胃腸の弱いジクジク型のアトピーに対する六味丸投与はあり得るか?

桃源郷
桃源郷 posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾
【 年 代 】:30〜39歳の男性
【 職 業 】:会社員(事務系)
【 地 域 】:関東地方
【 お問い合せ内容 】: いつもブログを拝見させていただいていますが、昨日の記事の中で、六味丸の中の地黄が体内の湿邪を助長しない様に細心の注意が必要であるとありました。

 私はアトピーを患っていてジクジクした湿疹があるので、今飲んでいる六味丸が自分の体質に合っているものなのか少し心配になりました。

 今、中医の先生(●●先生)に診てもらっていて、陰虚があるとの事で、六味丸と抑肝散を飲んでいます。

 皮膚に作用する薬は胃腸の調子が良くないので今、一時的に中止しています。

 細心の注意が必要とは、どの様な事に注意すれば良いのか、素人にでも分かる様に教えていただけないでしょうか?

 また、胃腸の弱いジクジク型のアトピーの人でも、飲める漢方薬はあるのでしょうか?

 お教えいただける範囲の事で結構です。
 どうかご享受のほど、宜しくお願いします。

桃源郷
桃源郷 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール: 湿気の多い梅雨時には、地黄や熟地黄などの滋膩の薬物を使用すると、往々にして体内の湿邪を助長します。
 ましてや胃腸が弱い脾胃虚弱タイプのアトピー性皮膚炎に投与するときは地黄や熟地黄を使用するには細心の注意が必要です。

 ところで滲出液が常に漏出してジメジメタイプのアトピーで、しかも胃腸が弱いタイプであれば、多くは衛益顆粒(玉屏風散製剤)に猪苓湯の併用を主体に運用することが多いものです。

 但し、滲出液の漏出が長期にわたる人たちのほとんど全員が、長期にわたる津液の損耗から肺陰虚や脾陰虚が生じ、最終的には腎に影響して腎陰虚を引き起こしています

 腎は主水の臓であり、この主水の臓である腎陰の虧損によって体内の水分調節機能が破綻を来たしているため、たとえ梅雨時のような湿気が多い季節でも、六味丸系統の方剤を併用しないことには玉屏風散と猪苓湯だけでは体液の漏出をコントロールできないケースが多いものです。

 以上は、あくまで中医漢方薬学における一般論であり、現実に診て頂いている●●先生は、日本における中医学派の代表的な専門家(医師)ですので、信頼されてよいのではないかと思います。

【編集後記】 質問者の胃腸虚弱といわれる上記のメール内容からは中医学的証候を推測することはできないが、もしも脾虚水滞の兆候が顕著であれば、六味丸に含まれる地黄や熟地黄のような滋膩の生薬を用いると、ますます脾虚水滞を助長して胃もたれや軟便・下痢を誘発し兼ねない。

 それゆえ、たとえ腎陰虚が明らかであっても、補気建中湯などで脾虚水滞を治療する方剤の併用が必要となる。

 さらには、当帰や川芎が配合された抑肝散は、脾虚に対する白朮や茯苓の配合があっても、ときにアトピーに悪影響を及ぼす危険性なしとせず、ましてや脾胃気虚のレベルによってはますます胃腸症状を誘発し兼ねないので、配合には慎重を要する。

 但し、メールのお返事にこれらの注意点を書かなかった理由は、中医学の一流の先生に受診されているので、それなりの根拠があって投与されているものと思ったからである。

 しかしながら、通常であれば脾胃虚弱者に対する注意点として、上記の内容を念頭に置いて配合方剤を考えることは専門家として一般常識であるので、敢えて編集後記に記しておいた。

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IMGP6955 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 16:33| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年06月12日

5月の異変に意外にも三物黄芩湯が活躍

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FSC_2604 posted by (C)ヒゲジジイ

 三物黄芩湯エキス顆粒はもともと某社が製造販売されていたものの、流通量が少なく採算が合わないとて製造を打ち切って久しかった。

 そこで、ヒゲジジイが小太郎さんに新規製造許可を得るように強く要請していたところ、昨年、念願かなって補気建中湯などとともに新規の発売となっていた。

 今年の5月は例年に無くアトピーの新人さんたちの一時的な再燃や、数年ぶりに再発した人、とめはがつかなくなって遠路はるばる新たにやって来られた新人さんなどが目立った。

 その半数の人たちに三物黄芩湯が大活躍しているが、これも例年にない珍しい現象である。

 しかしながら、ジメジメした湿気が蔓延する梅雨時。
 三物黄芩湯や六味丸系列の方剤のように地黄の配合された方剤を使用する時には、体内に併存していることの多い重濁粘膩な湿邪が増長しないよう、細心の注意を払った配合が不可欠である。

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CSC_0567 posted by (C)ヒゲジジイ

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CSC_0761 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 00:21| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年05月29日

アトピーの禅問答

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FSC_0168 posted by (C)ヒゲジジイ

 重症のアトピー性皮膚炎を苦労して寛解に導けた人達は、それまで多くの配合の微調整のヒントを与え続けているので、一年も経つころには勘のいい人達が多い、というよりも過去の悲惨な状態から抜け出られた身体は敏感に漢方処方の反応が体感できるようになっているので、当方のちょっとしたヒントがあれば、積極的にみずから工夫を凝らして自分自身が主治医となっている。

 そのような優秀な生徒だったはずの人でも暴飲暴食と不摂生が祟って数年ぶりに再発した男性。
 強力な清熱剤とともに杞菊地黄丸、猪苓湯、茵蔯蒿湯などで真っ赤な顔がようやく鎮静化しはじめた。

 ところが、

「猪苓湯を1包にしたら顔と首が乾燥します。半包だと微量ながら耳と首がら汁がでます。」

 というデリケートな微調整のアドバイスを請うメール。

「であれば、0.7包です。それがむずかしければ、しばらくはどちらかで妥協するしかありません。」

 杞菊地黄丸など六味丸系列の方剤と猪苓湯との配合比率関係で、乾燥と滲出液の微調整が可能となるので、この男性の場合、猪苓湯1包を使う場合、相対的に滋潤作用のある杞菊地黄丸を増量する方法があることを、きっとやがては気が付くはずである。

 ところで、この男性、アトピーが安定していた通常は補中益気丸の愛用者であったが、この5月現在は、

「補中益気丸は1丸でも飲むと顔の火照りがヤバイです。」

 ということである。

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FSC_0167 posted by (C)ヒゲジジイ

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FSC_9516 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 19:15| 山口 ☔| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年05月28日

アトピーの問い合わせが多い5月

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FSC_0363 posted by (C)ヒゲジジイ

 毎週土曜日の半ドンは、遠方から来られる人が集中しやすい日。

それでも、できるだけ少数精鋭を心がけているので、十分な相談時間を取るようにしている。土曜日には半ドンというせいもあって、待合の椅子がちょっと混雑することがあっても流行の病院ほど混雑するわけではない(苦笑。

 雨の土曜日だったが、それでも熱心に通われる人達が来られ、ほどほどの結果が出ている人たちが多かったので神経の消耗は少なかった。

 1時間半の延長戦後に薬局を閉じ、遅い昼食後に返信メールを連打していたら夕方になって一週間の疲れがどっと出てウツラウツラしはじめた。
 とっ突然、静寂を突き破って電話の呼び出し音。

 例によって魔の土曜日夕刻の時間帯、こちらは完全にお休みモードだが、案の定お問い合わせ電話。

 過去に村田漢方堂薬局の漢方薬で顔面湿疹が治った人からの紹介ということであったが・・・

 どのようにしてお断りしようかとボンヤリ考えながら話を聞いていると、いつの間にかだらだらと長くなってしまったので「ご質問の主旨は?」といってもますます埒が明かない。そこで、

 ●もしもアトピーが重症であれば経費は一ヶ月分に換算すれば2〜4万円かかることがあること。
 症状が安定するまでは7〜15日毎に通えること。
 ●アトピーの重症では一年間、四季折々の変化をしっかり観察しないと本当の治癒に向かうことができない場合があること。
 ●数年は続けるつもりでなければ、元の木阿弥になる場合があること。

 などなどを伝えると、案の定ようやく電話を切ることができた。

 紹介者の手前、それほど無下にも出来ないものの、本気モードでなければ最初からお断りするに限る。

 本日もこのアトピーの問い合わせの女性も、4月頃から次第に悪化して、5月に入ってますます症状が悪くなる一方であると言われる。
 それまでは、著明な漢方薬局や全国的に超有名な医師の治療を受けること、それぞれ数年ずつ頑張っていたといわれる。


 重症者の場合、村田漢方堂薬局でも一年間は行きつ戻りつして難航する場合があっても、7〜15日毎に通えた人では、数年もあればほとんど9割以上、少なくとも8割以上の安定した状態を保持できている。

 すなわち数年も経てば、ほとんどの人が四季折々の漢方薬の微調整のコツを覚えてしまい、ヒゲジジイの苦労も激減する。
 難航する場合でも、直接頻繁に通える人では、一年もあれば四季折々の変化の様相がしっかり把握できることが多いので、トウゼンといえは当然かもしれない。

 現在でも、あと数ヶ月で一年になろうという遠方から通われている人が、5割の寛解を維持していたはずが、突然の5月の異変(昨年はもっと酷かったということではあるが)、その微調整になかなか手間取っている。
 しかしながら現在の互いの苦労がいずれ稔る日が必ずやって来る。

 重症者の場合は(といっても重症者以外はアトピー相談には乗らない方針)まる一年が経過した時点で、ようやく四季折々の変化の体質傾向をしっかり把握できるようになるからである。

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FSC_0083 posted by (C)ヒゲジジイ


posted by ヒゲジジイ at 17:50| 山口 ☔| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年05月22日

アトピー再発のきっかけは食事の不摂生が最も多い

飛び立つ寸前にパッチリっ!
飛び立つ寸前にパッチリっ! posted by (C)ヒゲジジイ

 アトピー治療に食生活の改善は欠かせない。その努力と相俟って漢方薬がスムーズに効果を発揮する。

 すでに9割以上の安定した寛解を得た人でも、2〜3年も経たないうちにハメを外して暴飲暴食とまで行かないまでも、次第に食事内容に乱れが生じると、5月のような異変が生じやすい季節になると、眠っていたアトピーが突然に暴れだす。

 現実にそのよう人が今年は少数ながらおられたが、大いに反省して昔の苦しかった時代を思い出して火消しに専念されている。

 女性では髪を染めたり、化粧を再開することも危険因子であるが、さいわいこれらを再開してひどく再発した人はいまのところないが、危険性を孕んでいることには違いない。

 過去にはエステに行って再発した人もいるので注意が必要である。

 ところで、この春に新たに来られた遠来者は、いずれも見かけは7〜8割寛解と言える外見なので些かとまどっている。
 これまで大多数が、誰が見ても酷いアトピーだと外見で分かる重症者ばかり。

 彼等や彼女等の相貌では従来なら7〜8割はよくなったねっと喜ぶべき外見であるから、些か勝手が違うのである。

 高い交通費を使っていずれも関東地方から、本当に根気が続くのだろうかっと些か危ぶんでいる。もしかして要求が高過ぎる人達かもしれない。

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FSC_9041 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 21:38| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年05月18日

アトピー性皮膚炎5月の悪化は例年以上に数が多い

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IMGP3759 posted by (C)ヒゲジジイ

 例年、春と秋の季節の変わり目にはアトピーが悪化しはじめ、どうしようもなくなって新人さんが訪れる季節でもある。

 昨年秋には男性ばかりが多かったが、今年の春は男女五分五分。

 わざわざ遠路はるばる来られるからには、それまでの地元の漢方治療に行き詰まり、次第に悪化しつつある状況下で、しかもタダでさえ悪化しやすい5月である。

 悪化しやすい5月とはいえ、一年以上通って8割以上寛解の安定期に入っているベテランの人達でさえ、なんとっ!今年ばかりは5月に入って急に一時的に軽度ではあるが再燃したという人が多い。
 
 みずからの微調整で数日で治まったというベテランの人達が多く、漢方薬の補充に来られたついでに事後報告される。
 一部のベテランさんは、急な久しぶりの痒みに微調整のヒントを求めるメールも届く。

 ましてや一年以内の新人さん達ともなると、せっかく順調に寛解に向かっていた人達なのに5月になって多かれ少なかれ再燃がみられる。
 このように順調に経過している人達が5月になって軽度ではあっても再燃した頻度は例年に比べ物にならない。

 そのような遠方の新人さんたちにメールでアドバイスする日々が続いているので、ブログを更新する気になれなかった。

 年々、やって来られる人達のアトピーの性質が、やや変種に近いタイプが集まる傾向が強いので、様々な微調整にはかなりな工夫を要する。でなければ、遠路はるばる来られなくとも、既に地元で寛解しているはずである。

 それにしても、昨年から一昨年にかけて、背水の陣で来られた重症の女性達。
 一人は8割以上の寛解を得たところで一年も経たないうちに今年になってプッツリと音信が途絶えた。
 もう一人は数年以内に治らなければ自殺を考えていると涙ながらに来られていた女性も数年も経たないうちにようやく8割近くの寛解を得たところで、同様に今年になってプッツリと音信が途絶えた。

 あの複雑な配合方剤の服用を半年近くも絶ったまま、今頃この鬼門の5月に再燃して苦しんでいるのではないだろうか?
 ときどき思い出しては心配してあげているのだが、これだから日々ストレスは尽きない。

 運よく即効を得てあっけなく寛解に向かった人ほど、短期間で音信不通になるケースが多いが、咽喉元過ぎれば熱さを忘れるのたぐいかっ。

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IMGP4174 posted by (C)ヒゲジジイ


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2011年04月21日

熱証が強烈な時期のアトピー性皮膚炎に当帰や川芎の配合剤は逆効果になるケースが多い

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FSC_6631 posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 地 域 】:関東
【 お問い合せ内容 】: 煎じ薬について

 初めてメールさせて頂きます。
 今回は、漢方の煎じ薬についてご教示いただければと思い、メールさせて頂きました。

 アトピー歴25年の者です。現在、漢方の煎じ薬を飲んでいます。
 現在の漢方薬局は2店目で、2月から通い始めました。

 中国から来ている先生に診てもらっているのですが、最初に出された漢方薬が「温清飲、竜胆瀉肝湯、地膚子、苦参、バシケン」で、1ヶ月半近く飲んでいたのですが、どんどん悪化してしまいました。

 結果、こちらのホームページなどを拝見させて頂いて、温清飲が悪化の原因ではないかと思い、先生にお願いして現在は温清飲から黄連解毒湯に変更してもらいました。
今は少しずつですが炎症が和らいできているように思います。ただし、上半身のみに炎症の軽減が見られ、下半身は今のところ変化ありません。

 ただ、竜胆瀉肝湯を飲むと、上半身の炎症が元に戻ってしまう傾向があり(気にし過ぎかもしれませんが・・・)、竜胆瀉肝湯については現在様子を見ながら飲んでいます。

 アトピーの症状としては、もともとジクジクタイプではなく、赤みのある乾燥タイプです。

 竜胆瀉肝湯でもやはり合わない場合もあるのでしょうか?当帰が入っているからでしょうか?

 先生には「あなたは薬に対して体が敏感に反応するのかもしれませんね」と言われ、反応が良い分、合わない薬を飲むとすぐに悪化傾向になってしまう体質なのかも・・・と、少し不安に感じています。薬に対して反応が良すぎる体質などあるのでしょうか?

 竜胆瀉肝湯の不安を先生にお伝えしたところ、代わりにケツメイシ(便は毎日出るのですがスッキリせず、以前大黄を出されて飲んだら腹痛で下痢をおこした)と牡丹皮が出されました。どちらも炎症をとる作用があると言われました。

 ネットで調べたところ、牡丹皮は寒性だけど血液の循環を良くする働きがあるようで、これがまた悪化の原因にならないか心配です。(先生は大丈夫とおっしゃるのですが、温清飲のときにも大丈夫と言われ、飲み続けた結果悪化している経緯があるため、少し慎重になってしまっています)

 実は、こちらのホームページを拝見して、どうしても25年続いているアトピーを何とか寛解させたいという思いと、ずっと続いている熱感による不眠を何とかしたいという思いが強く、今回そちらまで通う決心を致しました。

 そちらへは「最後の砦」と思って、まずは近くで信頼できる先生を探そうとも思ったのですが、これ以上廻り道はしたくないという逆の思いもあり、今回そちらへ通わせて頂こうと思った次第です。

 G.W明けには伺いたいと思っているのですが、道中長いこともあり、出来るだけ今以上には悪化させたくない思いがあり、今回メールにて質問させて頂きました。

 お忙しいなか恐縮ではありますが、ご教示くださいますようよろしくお願い致します。

 長文で読みづらいことをお許しください。

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FSC_6630 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール: 明らかな熱証のアトピーでは、うっかり当帰や川芎を配合すると、逆効果を生じて当然です。だから温清飲や竜胆瀉肝湯が貴女には逆効果に働くことは当然のことなのです。

 また「あなたは薬に対して体が敏感に反応するのかもしれませんね」と特別な過敏体質のように告げられていますが、とんでもないことです。
 貴女が特別ではなく、アトピー性皮膚炎の人達すべてが過敏体質なのです。だから、村田漢方堂薬局ではアトピーの人達には特別に配合を慎重に配慮しています。

 ところで、関東地方から来られるにしても、一度来られてその後は通信販売で、というのは昔の話で、これができるのは二年前から継続服用されている人達だけなのです。
 現在の悪法の下では、遠方の人でもその都度、直接来られて購入しなければならない規則になっています。

 現在、関東や関西や遠くの九州からもアトピーで2週間〜1ヶ月ごとに通って来られる同年代の男女がおられますが、いずれも熱心な人達ばかりで、最近、関東から来られている男性は二週間ごとに既に3回来られていますが、おだやかな効果ながら今のところ最初から順調に効果を発揮しています。(なぜか関東は男性が多い。他の地方は女性が多いのですが・・・)

いずれの人達も、2週間〜1ヶ月毎に通う決意がおありだったので、引き受けることが出来た人達ばかりなのです。
 最近の関東の男性以外は、全員、何の前触れもなく突然泊りがけで来られましたので、それだけでも決意のほどを察知することができました。

 アトピーでお困りの方は日本全国とても多いのですが、当方に来られる人達のほとんどが各地の地元の漢方で治らず、最後の手段と思って当方に来られています。それだけに弁証論治に頭を悩ますケースもありますが、あきらめずに頑張れる人は、必ず8〜9割以上の寛解を得ています。

 以上のように、定期的に最低でも1ヶ月ごとに通うことができるかどうか? という問題があります。その決意と忍耐さえあれば、一定レベルの効果を発揮しはじめれば、数ヶ月ごとに伸ばすことも十分可能ですが、それまで頑張れるかどうか、数ヶ月ごとで済むようになるには、3ヶ月目〜半年くらいと、とても幅があります。

中にはとても熱心な人もいて、往復8時間の行程を10日毎に1年以上通い詰めて、ようやく最近は一ヶ月毎となり、かなり寛解できたところで、いくら「髪を染めてはダメだ」と注意しても「自己責任でやってますから」とうそぶけるほど寛解した女性もいます(苦笑。

 そういえば、過去、最も重症で全身から滲出液が流れ続け、命も危ぶむほどだった女性が、現在では図々しくも派手なお化粧を楽しむまでになったのには唖然としてますが、実際にはアトピーが寛解しても髪を染めることも、お化粧をすることも、本当はご法度なのです。

 以上、とりとめのないお返事になりましたが、すべてはアナタの決意次第です。

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FSC_6636 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:43| 山口 | アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年02月10日

アトピー性皮膚炎の懲りない面々

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DSC_7992 posted by (C)ヒゲジジイ

 遠路はるばる関西から新幹線に乗って、昨年秋から通っているアトピーさんが、来られる度に痒みが減り、乾燥も減り、滲出液も完全に止まって、昨日の朝もみかけはほとんどアトピーと分からなくなって、こちらもホッと一安心。

 ご本人も最近は六味系列の方剤と猪苓湯の配合比率の微調整実験のコツが分かってちょうどよい比率が見つかったということで、意外に勘のよい人だったと喜んでいたところ、いつになく腕の辺りをボリボリと掻いている様子が目に付く。

 いつになく掻いているがどうしたの? と詰問すると、何だか今日に限って少し痒いけど、普段は昼間に痒くなることは滅多になくなっていたんだけど・・・

 ところが何とナント、朝方に豚キムチを食べてやって来たというではないかっ!

 先日も、丸一年、10日毎に往復8時間の遠路を通い詰めて、ようやく一定の安定した効果が持続するようになって社会復帰出来た重症のアトピーだった人が、こちらが気が付かない間に髪を茶色に染めているっ!

 二度と髪を染めてはイケナイとあれほど口を酸っぱく注意していたのに、性懲りない面々である。
 帰宅後にメールで追っかけて強く注意したら「自己責任でやってます」と来たっ!

 呆れて物が言えない連中である(苦笑。

 懲りない面々でも意外に面倒見がよいヒゲジジイ・・・最初の怖さが無くなって、意外にワガママが通用するジジイだと侮られている可能性無きにしも非ず(泣。

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DSC_3827 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:25| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2011年02月03日

漢方薬はアトピー性皮膚炎にどの程度有効か?

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DSC08204 posted by (C)ヒゲジジイ

 最近、あるベテランの漢方専門(といっても保険漢方の範囲内)の医師の談話を読む機会があった。
 要約すると、アトピーの漢方治療といっても、結局は西洋医学の皮膚科治療のサポートレベルであり、漢方薬だけでアトピーを治すのは困難だという主旨であった。

 確かに保険漢方の範囲内では、使用できる方剤が限られているのでその点では自費の漢方とは大きな隔たりがあるように思われる。

 軽症のアトピーではそれほど苦労はないだろうが、一定レベル以上のアトピーともなれば初回から目覚しい漢方薬の効果を発揮できたとしても、四季折々の配合変化がほとんど不可欠であり、うっかり油断できない極めてデリケートなアレルギー性疾患である。

 ヒゲジジイも数十年の漢方相談の経験がありながらも、一定レベル以上のアトピーの人達には半年から一年間というもの、多くはお互いに苦労のし通しで、その苦労に耐えた人達だけが9割以上の安定した寛解が得られるという現実がある。

 かと言って、半年から一年で漢方薬を中止できる人は軽症者に限られ、ほんとうに安定した寛解を得る為には、服用回数を減らすことはあっても数年以上の継続服用は必須に近い問題である。(再発組では5年以上継続している人も珍しくない。)

 つまり、一年前後で寛解を得ても、その後もたゆまぬ体質改善および再発予防が必要となる。
 一定レベル以上重症化していたのだから当然といえばトウゼンだが、漢方薬だけでほとんど完全寛解に漕ぎ着けるのだから、重症者に限って真面目な相談者が後を絶たない現実がある。

 これが自費の漢方の強みといえば強みで、ステロイド外用薬が手放せない人でも、しばらくは必要に応じて併用していても、いずれは完全離脱も夢ではないどころか、自然に一週間に1〜2度塗るか塗らないかの段階に到達する時期が来るので、そこまで来れば、外見上は誰が見てもアトピーだとは気付かない。

 昨今は大人の重症者ばかりの相談がほとんどだが、どこに行っても治らなかった人達の方が真剣真面目に頑張ってくれるので、中途半端で及び腰の人達よりも遥かに治りがよいのだから、世の中、実に皮肉に出来ている。

 明らかな効果が出ているのに長続きしない人がいるのは、あるいは経費的な問題かもしれないが、たしかに最初の一年間くらいは月額数万円の経費はほとんど必須に近い問題である。

 厳然とした事実として、あまり節約すると効果が出せない現実がある。これは経験した人達だけが実感するところだろう。

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DSC08373 posted by (C)ヒゲジジイ
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2010年12月15日

アトピー性皮膚炎の優秀な生徒さん

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ISO=12800のボクチン posted by (C)ボクチンの母

 極めて例外的に子供さん達のアトピーの面倒を見てあげたのは、母親があまりに優秀な生徒さんだったから。

 「ところで猪苓湯はどうなった?」
 「私は現在使ってないし、子供達二人とも今は要らないみたいです・・・」

 と勘のよい母親がついていると、全体的な配合変化のヒントを常々与えることで、実際の微調整は母親が自在にやってくれる。

 もちろん微調整に躓いたら直ぐに問い合わせられるので、その可能性のヒントを与えるだけで、創意工夫される。

 このようなご本人達の積極的な努力があるからこそ、重度のアトピーもしっかり寛解するわけである。

 以上は本日実際にあった会話。

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ISO=12800のボクチン posted by (C)ボクチンの母

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2010年12月08日

アトピーの漢方治療は悲喜交々

ジョウビタキ(雄)
ジョウビタキ(雄) posted by (C)ヒゲジジイ

 良くなったり悪くなったりの繰り返しで、まれにみる苦労を互いに強いられ・・・一時的に再燃したときには当方の漢方薬を服用する前よりも悪くなったと言われてムカっとし、もう我慢せずにステロイドをもらって来いと病院に行かせたものの、医師もさるもの、既に漢方薬で治りかけているのでステロイドは必要ない、お手伝いにビタミンCを投与するだけにしておくと言われる逸話もあった(笑。

 夜間の強烈な痒みの恐怖で、寝るのが身震いするほど怖かったという人が、昨今は寝るのがとても楽しい日々であると述懐されるまでになった(呵呵大笑。

 どんなに重症化していても根気のある者が、最後に笑う。

 微調整の繰り返しで悲喜交々の繰り返しが続くうちに、ようやく必ずや光明が見えて来る。

 昨今、バタバタと続いた新人さん数名のうち、一人だけが最初の速効がアダになったか直ぐに効果が薄れ、夜間の痒みにまだ苦しまれている。
 微調整や配合変化のテストのテンポが遅れがちだが、弁証論治の追い込みの流儀をもっとしっかり学んでもらうほかはない。

 恐怖の夜が、楽しみな夜になった人は五万といる。

 しっかり安定した効果が出るようになる期間は個人差がとても大きく、通い始めて数回目以内という人もいれば、通常は数ヶ月から半年、長い人になると上記のように希に見る苦労を強いられた例では一年以上かかった。

 安定した効果が得られても、季節的な変化に応じた微調整は欠かせない
 漢方薬の配合を完全固定できるのはホンの少数の人達に限られる。

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DSC_8555 posted by (C)ヒゲジジイ


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2010年12月02日

最近のアトピーの新人さんは不思議と・・・

破れかぶれのジョウビタキ(オス)
破れかぶれのジョウビタキ(オス) posted by (C)ヒゲジジイ

 最近のアトピーの新人さんは不思議と真剣で真面目な態度で来られるのは男性ばかり。夏までは真剣な女性ばかりが続いて、男性が来られることは少なかった。

 ところが秋になって真剣な態度で来られるのは男性ばかり。

 新しく来られる女性はいずれも真剣味が足らなかったり、親に連れられてシブシブ来たというのでは、ヒゲジジイの気分はいっぺんに萎えて、弁証論治のフルコースが作働するはずもない。

 弁証論治の「弁」の字が出るとしたら、及び腰で来られてはこちらもやる気がしないのでお断りの答弁に終始するばかり。

 例年なら真面目な女性達が来られても不思議ではないのに、もしかすると、しだいに女性が男性化し、男性が女性化しているとか・・・・まさか、そんなこともないだろうと思うのだが・・・。

低空飛行を続けるるカラス
低空飛行を続けるるカラス posted by (C)ヒゲジジイ

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2010年10月27日

アトピー秋の異変による漢方薬の配合変化

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IMG_1305 posted by (C)ヒゲジジイ

 安定していたアトピーが、秋に向かう季節の変わり目で異変が生じることは希ではない。
 案の定、現在、把握しているだけでも3名、いずれも大なり小なり六味丸系列の方剤と猪苓湯の配合比率の問題が関わっていたが、いずれも現時点ではやや再燃しかかった異変もほとんど下火になって一安心、もとの寛解状態にほとんど戻りつつある。

 いずれのケースも乾燥が目立って来たので独自の判断で猪苓湯を半減したり、あるいは猪苓湯が切れてしまったのに補充購入に来られず、六味丸系列の方剤ばかりを濃厚にしたために却って異変がますまず増悪したケースばかりであった。

 3名とも猪苓湯の存在意義を大いに体感されて、あらために配合比率の重要性を実感されている。

 但し、一名は近年希に見るほど速効で重症のアトピーがほとんど寛解状態が半年も続いていたのに、猪苓湯が無くなっている上に従来こちらで調達されていた保湿剤を中止し、縁ある素人さんに断りきれずにエステや新たな保湿剤等を奨められて使用したところで、急激な再燃に驚いてやって来られた。
 
 当然のことながら、逆効果になりかねない新たな素人療法をすべて中止してもらって従来の漢方薬の配合とこちらで購入されてた保湿剤に戻したところ、10日もしないうちにほとんど下火になって一安心の段階に落ち着いた。

 たまたま三名とも、秋の乾燥期にもかかわらず、猪苓湯を減らしてはならない体質者だったが、例年、この季節になると猪苓湯を相対的に減量すべき人も多いはずである。

 つまり、この空気が乾燥する季節に向かって、猪苓湯が勝ち過ぎると肌を余計に激しく乾燥させてしまう体質の人も多いのである。
 実際に、まだ一ヶ月も通わない新人さんの中には、猪苓湯を半減させる微調整で乾燥が軽減している人もいる。

 とはいえ、アトピー性皮膚炎の激しい痒みに、六味丸系列の方剤と猪苓湯ばかりが主薬というわけではないので、決して誤解のないようにっ!

 いずれの人も、他に清熱解毒剤や清熱涼血剤などを併用している。

 例外的に、もともと重症のアトピーでありながら、大黄牡丹皮湯だけ、あるいは消風散だけで急速に寛解中という人もいるにはいるが、やはりこれらの人達は、長年の漢方相談事例の中では、例外中の例外に属する部類である。

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IMG_1034 posted by (C)ヒゲジジイ


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2010年10月19日

漢方薬によるアトピー性皮膚炎の強烈な乾燥軽減方法

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IMG_9525 posted by (C)ヒゲジジイ

 昨今の成人アトピー性皮膚炎の多くは、清熱滋陰利水(あるいは除湿)法に活血化オ法の併用が基本となる複雑な病態を呈していることは前回にも述べた。

 その分析の詳細は企業秘密に属することだから詳細には触れない。

 そろそろ秋も深まる兆しを見せ、冬にむかってますますアトピー患者さん達は皮膚の乾燥や亀裂に悩む時期なので、その緩和方法が体質によって真逆となる現象を書いて置きたい。

 是非読んで欲しい読者対象は現在、村田漢方堂薬局の漢方薬を服用中の多くのアトピー患者さん達である。
 多くの人の基本方剤となっている六味丸系列の方剤と猪苓湯製剤の配合比率の問題。

 秋・冬のような乾燥時期には多くは滋陰作用の強い地黄が配合された六味丸系列の方剤の比率を上げ、相対的に猪苓湯製剤の配合比率を下げるべきことが多いことは、しばしば皆さんに口を酸っぱくして伝えている。

 ところが、その真逆の場合もあることもしばしば伝えているはずである。個人差が大きいので、自らしっかりテストして確認するべきことも伝えているはずである。

 乾燥する季節にも関わらず猪苓湯が主体となり、六味丸系列の方剤を控えめの方が、手のひび割れが減少し、乾燥肌も緩和する人達も実際にいる。

 ご自分がどちらに属するタイプであるかはしっかりテストして必ず相談すべきである。

 一部の人は、六味丸系列の方剤はしっかり必要だが、猪苓湯が邪魔になって極控えめの配合量に減らすか、あるいは一時中止した方がよい人も出て来るのがこの季節である。

 ところが逆に、猪苓湯こそしっかり必要で、乾燥肌のみならず亀裂の入ったひび割れがしっかり緩和するのは猪苓湯のお陰であると、この漢方薬に礼を言う人もいる。

 そのような人の中の一部には、六味丸系列の方剤が増えすぎると却って肌がひどく乾燥して亀裂すら入るので、減量するか一時中止した方が好い時もある。

 年間を通して猪苓湯も六味丸系列の方剤も同比率で、季節的な配合変化を行なわない方がよい人もいる。

 要するに六味丸系列の方剤と猪苓湯製剤の配合比率は、一人ひとり異なるので、両者を使用している人達はしっかり観察して、必要に応じて配合比率を変えてテストすべきである。

 以上、現在、村田漢方堂薬局で漢方薬を服用中のアトピー性皮膚炎の人達への伝言である。配合比率に困ったら直ぐにメールをご遠慮なくっ!

 新しく来られている人達は、しばらくはこの微調整に手間取ることもあり、多くの人が通る関門でもある。お互いにしばらくは試行錯誤の時期が続く場合もある。一年間を通した季節的変化を互いによく観察して、臨機応変に配合比率を微調整するコツをみずから体験しながら学習してもらう必要がある。

 上記のようであるから、みずから考え積極的に頑張れる人でなければ、村田漢方堂薬局の漢方薬は続かない。

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IMG_9643 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 23:06| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2010年10月18日

成人アトピーの多くは清熱滋陰除湿法を基礎に活血化瘀の併用が基本となるのが通常だが・・・

ヒヨドリ
ヒヨドリ posted by (C)ヒゲジジイ

 長年、観察するところによると成人型アトピーの多くは清熱滋陰除湿法を基礎に活血化瘀の併用が基本となるのが通常だが、少数ながら例外もある。

 このような配合で一時は治りかけて、途中で破綻を来たし活血化瘀法をもっぱらにして改善する例や、同じく古典的な消風散を高濃度にすることで急速に改善した例など。

 清熱滋陰除湿活血法が集約された消風散のような欲張り過ぎの方剤、一つの方剤で欲張り過ぎているだけに却って合わない人は膨大な数に上るが、逆にこの方剤でなければ治せない人が極少数おられるのも事実である。

 通常は清熱・滋陰・除湿は別々の方剤で綿密な配合比率を情況に応じて微調整しながら行なって、波打ちながらも比較的順調に経過することが多い。
 といってもこれに脾胃の虚弱が伴っていたり、肝鬱脾虚を伴ってたり、衛陽不固を伴っていたり、さまざまな合併証に対する配慮は不可欠である。

 ところが上記のように、希に例外があるのでアトピー性皮膚炎はおざなりな漢方薬を続けても、たとえ一時的に効果があっても破綻を来たし、滅茶苦茶になって遠路はるばる下関まで通わざるを得ないハメになる人達があとを絶たない。

 但し、数ヶ月ごとに転々として来た渡り鳥さんたちは、村田漢方堂薬局のような詳細綿密な弁証論治には付いて来れないで、多くは勝手なことをしだしたり、あるいは観察力と忍耐力の欠如から長続きしない。

 経費的にも、重症度によっては最初は少な目からはじめるにせよ、途中からしばらくの間、月額にして3〜4万円の経費を強いられることも珍しくないので、経費面でもそれなりの覚悟が必要な場合がある。(一つ一つの漢方薬は間違いなく全国的に見ても最安値といっても過言ではないが、十分に効果を得るために必要な方剤の数が必然的に多くなる時期があり得るからである。

シジュウガラ
シジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 08:45| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする