2024年09月12日

梅雨時期に、得体の知れない湿疹が

 ずいぶん前に、超重症のステロイドがまったく無効で逆効果だった人が、当時、全身から滲出液が流れ続け、両親の車で運ばれるほどだったが、10年以上、ほぼ寛解状態が続いていた人で、ご家族で長年の常連さんとなっている。

 いまでは多種類の漢方薬をかなり自由に利用できるほどになられていたが、今年の夏、突然、得体のしれない湿疹が背中に多発して、原因や病名が分かればと皮膚科で受診したところ、病名は不明なまま、案の定、ステロイド。

 ステロイドなんてトンデモナイ、と自身で三物黄芩湯が少しよいように思うとの報告だったが、もともと手の水疱などで五苓散の愛用者でもあったので、茵蔯五苓散に切り替えて併用するようにアドバイスして三物黄芩湯に併用してもらったところ、即効を得て短期間で消滅。

 いまでは五苓散を茵蔯五苓散に切り替えたまま、既に数ヶ月連用されているが、いまのところ再発ナシ。
応援したくないアンチの人が多いですね

2010年9月12日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年9月12日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:湿疹
posted by ヒゲジジイ at 13:23| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2020年10月22日

2年前から続く上瞼の湿疹

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:40〜49歳の女性
【 職 業 】:会社員(事務系)
【 地 域 】:中国地方
【 お問い合せ内容 】:
 以前お世話なりました。その節は本当にありがとうございました。
 今回も是非治療いただきたく、メールさせていただきました。

 早速で恐縮ですが、眼の周り、特に上瞼が痒く、赤く腫れたり、皮がむけたりという症状が出て、薬を塗ったら治まるのですが、しばらくするとまた再発を繰り返します。

 2年くらい前から、年中繰り返し、最近は薬を塗っても治りにくい上に、再発の間隔が短くなってしまいました。
 塗り薬は、眼耳科用リンデロンA軟膏とプロペトを混ぜたもので、治まってきたらプロペトのみを塗っております。
 目ヤニが多い時は、パタノール点眼液0.1%を使用、痒みがある時はフルメトロン点眼液を使用します。
 ただ、目玉より眼の周りが痒いです。

 アレルギー検査にて、イネとスギが特出しており、医師からはアレルギー性だと言われております。
 スギ花粉の時期は、鼻炎も出るため飲み薬を処方してもらいますが、目の症状での飲み薬は飲んでおりません。

 日中よりも、寝て起きた時の腫れが酷いです。掃除等はやってはいます。

 本来なら伺いたいのですが、先にメールにてのご相談になり、大変申し訳ございません。先生のご判断で、伺わせていただきます。ご返信の程、宜しくお願い申し上げます。

【お返事メール】
 ようやく以前の相談カードが見つかりました(苦笑。
 十数年前に交通事故後遺症などで通われた方でしたね。

 ところで、ご相談の内容から考えますと、舌の奥に薄っすらでも黄色い苔がかかっていれば、当時通われていた後半に使用されていた漢方薬類のうちの3種類程度で、症状を軽減できる可能性がありますので、舌の苔をご確認されるか、メールで写真を添付されるかされれば、通われなくともクロネコヤマトの代引きのご利用で済ませることができるかもしれません。

 当時の花粉症などがおありだったようなので、当時と同じような一部の漢方薬類で治る可能性が十分にあると思うのですが、リンデロンなどのステロイド続けている人は、これらを急に止めると反動が怖いので、しばらくは従来通り使用しながら、症状の軽減に平行して、徐々にステロイド類を減らしていくという慎重な配慮が必須となります。

 もしも舌の奥に、わずかでも黄色味がかった苔があれば、以前使用したことのある茵蔯蒿湯、ササヘルス、イオン化カルシウムの3種類くらいで徐々に軽くなっていくように思います。(あと、便秘や下痢など通便の状況と、暑がり寒がり、冷え性などの問題が分かれば、やはり舌の奥の様子が重要です。)

 蛇足ながら、同様な症状で、目の周囲だけでなく、頬の症状とともに、口の周囲も腫れと痒みで、西洋医学治療でどうしようもなくなったベテランの外科医の先生が、遠方から奥様を連れてこられて、通い詰めたおかげでしっかり治った女性もおられます。

 なお、コロナの影響で、村田漢方堂薬局の薬局内は、換気扇だけでは空気の流通が悪く、どうしても直接の相談が必要な人は、必ずマスクのみならずフェイスシールドの着用も必須の状況です。

 メールや電話で相談可能な場合は、なるべく通信販売を利用していただくのが主流となっており、まったくの新規相談は受付しないことは、当方のブログやホームページでご案内の通りです。
 取り急ぎ、お返事まで。

【その後の経緯】
 舌の写真を送付してもらって、想像通りだったので、上記の予測通り、茵蔯蒿湯、ササヘルス、イオン化カルシウムの3種類をお送りして飲んでもらった半月後の経過は
 漢方飲み出してから、薬を使ったのは、僅か2回です!すごいです!!
 ありがとうございます!!!
 確かにまだ赤みや腫れ、ガサガサ感はありますが、薬を使うほどしんどくありません。

 飲み始め1日目は、お腹の膨満感や下痢があったのですが、確か昔、今までの毒素が出ると言われてたような。と、症状を気にしなかったら、翌日には治り、今では疲れが出にくく、元気です!

 本来なら、イネ科の花粉時期で、体も結構しんどい季節なのですが。
 本当にありがとうございます!
 ということで、完全寛解を目指して、補充購入され、継続服用中。
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2011年10月22日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年10月22日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:湿疹
posted by ヒゲジジイ at 17:57| 山口 ☔| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2019年04月12日

数年前に永久削除したはずの『アトピー漢方専門ブログ』が、まるで幽霊ブログよろしく、こんなところに残されていた!

 アトピー性皮膚炎の漢方相談は、他の疾患と異なって、最も時間と労力を要するというのに、当時『アトピー漢方専門ブログ』を見た人達の中には、お断りせざるを得ない、最初から喧嘩腰の人達や、質問攻めがいつまでも止まない人達が続いたのもあって、それらの応対にまで余計な仕事が増えるばかりとなったため、とうとう体力的な限界を感じるようになってしまった。

 というわけで、とうとう数年前に、永久削除したはずの『アトピー漢方専門ブログ』が、気が付いてみると、こんなところに残されていた。

http://turfing3.rssing.com/chan-3470661/all_p1.html

 どうしてこのようなことがあるのか?

 しばらくの間、かなり力を注いでいたので、とても懐かしくもあるが、永久に消滅したものと思っていたブログだけに、不思議でならない。

 そのうちこれも永久に消滅するのではないかと思われるものの、通常の検索では滅多なことで発見できないサイトのようである。

 久しぶりに覗いてみると、記事内容よりも、様々に掲載していた写真の方がはるかに懐かしい(笑。

 まさか、このような形で永久保存されるとは信じられないので、幽霊ブログとしかいいようのない存在のはずである(苦笑。

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2010年04月12日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月12日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ
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2019年01月20日

アトピー性皮膚炎の状況変化による漢方薬微調整のご質問

2011年01月20日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月20日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 職 業 】:医療関係
【 地 域 】:関東地方
【 お問い合せ内容 】:こんばんは

 アトピー性皮膚炎でお世話になっている●●です。
 薬の注文をする前にご相談したくてメールを送らせていただいております。

 携帯を買いかえたら今までのメールが見られなくなってしまい、先生のメールアドレスがわからなくなってしまったので、こちらのメールフォームを使わせていただいております。

 アトピーは落ち着いています。
 ただ、季節的なものなのか薬を服用していると体がとても冷える感じになってしまいました。
 今、服用しているのは一回量で、茵陳蒿湯1包・猪苓湯1包・杞菊地黄丸3丸・ガジュツです。

 また、10日位前から首と肩の凝りや後頭神経痛が出ておりましてそれも冷えかなと思っています。葛根湯を何度か服用し、後頭神経痛はだいぶ良くなりましたが、首と肩凝りはあまり変化ありません

 後頭神経痛等が出たことで思い当たる点が一つあります。職場でインフルエンザが流行ってしまい、職場の指示でタミフルを数日予防で服用していました。飲み始めた次の日から後頭神経痛等が出始めました

お聞きしたいのは葛根湯はしばらく服用したほうが良いのか、それとも、今服用している薬を調整したほうが良いのか…です。
 お時間のあるときに返信くださると助かります。

2011年01月20日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月20日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:


 漢方薬を服用することによって身体が冷えるのは、茵蔯蒿湯がやや冷やす作用があるので、これを中止してみるとよいと思います。

 また、葛根湯は温める漢方薬ですが、「後頭神経痛」だけでも効果があるのでしたら、続けておくとよいと思います。

 というのも、アトピー性皮膚炎でも特殊なケースでは、葛根湯がフィットする時期が、意外にあるものですので、あきらかにアトピーに悪影響が出ない限りは、この寒い時期、しばらく続けておくのがよいと思います。

 茵蔯蒿湯は、また季節によっては必要になることがあると思いますが、現時点では休んでみるとよいと思います。
 取り急ぎ、お返事まで。
(最近、ブログが寂しいので、使わせてもらうかも・・・。)

2011年01月20日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月20日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:

 早速のお返事ありがとうございます。茵陳蒿湯を中止はまったく思い付きませんでした!これから夜の漢方を服用するつもりだったので、さっそく試してみます。

 葛根湯は常用してはいけないものだと思っていました。
 葛根湯が必要になる時期もあるんですね…しばらく服用を続けてみます。

 あ、これがブログのネタになるならぜひ使って下さい!クリックいっぱいします!

 それでは、薬の注文もお願いします。送っていただきたいのは(以下略)

2011年01月20日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月20日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返しのお返事メール:


 最近、ブログをなかなか更新できないので、助かります!

 現在のように服用する都度、冷えを感じるのは配合バランスが悪くなっている証拠ですので、いったんは、茵蔯蒿湯を中止して、そのかわりに温める作用のある葛根湯でしばらく様子を見るのが順当です。

 しかしながら、茵蔯蒿湯を中止して、葛根湯を続けることで、万一、痒みが出てくるようでしたら、そのときこそは茵蔯蒿湯を再開するとバランスが取れると思います。

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2011年01月20日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月20日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 19:57| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2018年09月18日

火神派(扶陽派、温陽派)という一派を妄信することの弊害

2012年9月18日の体調を崩して3ヶ月半になる茶トラのボクチン(8歳)
2012年9月18日の体調を崩して3ヶ月半になる茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 中医学の基本に則った弁証論治や、あるいは日本漢方の随証治療を素直に行ってさえいれば、真武湯や八味丸などの附子剤は、適切な時期に使うことは当然で、火神派という一派を信奉し過ぎると、誤ることが多い。

 医師の漢方でも、なかなか効果が出ない中、様々に配合を変えてもらううち、患者さんが薬剤師だったということもあり、どうも温める方剤は却って悪化するように思うと感想を述べても、アトピーの原因は冷えだから、この方剤だけは続けて下さいということだったという。

 そもそも、アトピー性皮膚炎の原因が「冷え」だと決めつけること事体が、あまりにも短絡的な話だが、これに類似した問題は多く、「酒さ」でさえ、冷えが原因と決めつけて、関東の漢方薬局で温剤を奨められて、逆に体中が火照りにほてって、地元に見切りをつけて、遠路はるばる下関に通うことで略治となった人もいる。

 もちろん、本当に必要な場合は、附子剤や温め系の方剤は、病名とは無関係に、臨機応変に使用すべきときは適切に使用するのは、いまさら言うまでもないこと。

 アトピーは「冷えが原因」などと短絡的な考えは、どうかと思われるし、この温暖化が激しい時代に熱中症を助長するような火神派という、時代に逆行した極端な考えに安易に乗るべきではないだろう。

 弁証論治、あるいは随証治療を心がけてさえいれば、一時的に附子剤を使用することはあっても、早晩熱化することを警戒して、寒証が去ったら、すかさず状況に応じた他方剤に切り替えれば、なんの問題も生じない。

 問題は、火神派を信奉しすぎる余り、附子剤をベースにした配合を、寒証が去った後でも、いつまでも続けさせようとする過ちを犯す専門家が後を絶たないことである。
 
 さらなる問題は、寒証が存在しない人にまで、火神派を信奉するあまり、温剤を乱用する誤治を繰り返して恬として恥じない専門家が意外に多い現実がある。

参考文献: 2011年10月20日 火神派(扶陽派、温陽派)の台頭

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2012年9月18日の体調を崩して3ヶ月半になる茶トラのボクチン(8歳)
2012年9月18日の体調を崩して3ヶ月半になる茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:火神派
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2018年05月12日

他の疾患とは異なり、アトピーはデリケートで季節変化を生じやすいので、頻繁に通える所を選ぶべき

2012年05月12日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年05月12日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 先日は東海地方から、通えないから近くでよいところを紹介して欲しいという依頼であったが、他の疾患とは異なって、アトピー性皮膚炎だけは、季節変化を生じやすく、根深い疾患でもあるから、頻繁に通えるところを選ぶべきである。

 現実には、東海地方のみならず、関東地方や関西地方など、かなり遠方の若い人たちが、アトピー性皮膚炎で、この遠い下関まで長期間通い詰めて、一定の効果を得た後は、ようやく通信販売に切り替えることが可能になっている。

 しかしながら、遠方から頻繁に下関まで通うとなると、相当な交通費で、漢方薬の代金よりも、交通費の出費の方が多かったに違いない。

 それゆえ、交通費の悲鳴を上げられたか、あるいは最初から効果がはっきりしなかったためにか、中には1〜2度来られたっきり、音信不通となった人も少数ながら、おられた。

 このような理由から、最近ではアトピーに限り、遠方から初めて来られた人で、頻繁に通うつもりがない人は、多少とも縁のある薬局やクリニックを紹介するようにしているが、地方によってはまったく見当がつかないところも多い。

 いずれにせよ、頻繁に繰り返しの弁証論治が必要となるアトピー性皮膚炎に限っては、できるだけ地元近辺の漢方薬局やクリニックを捜すべきなのである。

 蛇足ながら、アトピー性皮膚炎の弁証論治は、他の疾患以上に手間と時間を必要とするので、とうとう体力的にもたなくなったため、一年前には当方のアトピー専門のHPも、専門ブログも完全に削除したお陰で、ようやく今年になって、老体を少しは休める時間が取れるようになってホッとしているところである。

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2012年05月12日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年05月12日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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2018年05月10日

頑固なアトピー性皮膚炎の漢方治療は頻繁に通えるところへ

2011年05月11日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年05月11日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 職 業 】:主婦
【 地 域 】:東海地方
【 お問い合せ内容 】:いつも先生のブログ拝見させていただいております。
 お願いがありメール致しました。
 お忙しいところお時間お取りして申し訳ございません。

 生まれつきアトピーがあり、20年前より皮膚科の薬(ステロイドなど)などで管理できなくなり、漢方薬局などに通っております。一つのところに数年通うのですがあまりすっきりよくならず、違う薬局に移るというのを繰り返して今に至ります。先生方から、あと少しなんだけどなかなかすっきりしないね…と言われあっという間に数年経ってしまうので、次に移るのですが、やはり同じことを繰り返すのです。私の我慢が足りないのか、私の何かが悪いのだろうといつも悩み先生方にも相談するのですが、答えが見つかりません。村田先生のところに通いたいと検討したことも何度もありますが、やはり10日に1度下関まで通うのはなかなか決断もいることでしたし、今は子供が幼いこともあり、時間的にも予算的にも難しいです。

 そこで、こんな事を村田先生にお願いするのは大変不躾なこととは思うのですが。ブログの中に度々登場されている東海地方の美人薬剤師の先生をご紹介願えないでしょうか。もしくは村田先生の知っている東海地方の先生でも構いません。

 ネットや口コミなどで漢方薬局を調べるのですが、どこが私に合うのかわからなくなってしまいました。

 お時間ある時で構いません、返信いただけたら幸いです。
 よろしくお願い致します。

お返事メール:

>先生方から、あと少しなんだけどなかなかすっきりしないね…と言われあっという間に数年経ってしまうので、次に移るのですが、やはり同じことを繰り返すのです。私の我慢が足りないのか

と書かれておられますが、文面だけから推測しますと「私の我慢が足りない」可能性もあるかと存じます。

 当方では8〜9割以上の改善を得た人たちの多くは、二度と重症化したくないからと、再発予防も兼ねて10年以上続けている人も珍しくありません。

 いずれも超重症化してどうしようもなくなって来られた人達ばかりですから、そういう人たちは8〜9割以上の改善でも御の字と感じられるからのようです。

ともあれご依頼の件、東海地方の美人女性薬剤師の先生は◎◎県の●●●薬局さん。

 なお、当方のブログにしばしば登場された東海地方のお医者さんは、☆☆県の〇〇〇〇〇クリニックで、漢方治療に力を入れておられます。

 こちらの先生とは一年に何回か電話でお話することがあるのですが、とても親切そうです。
 取り急ぎ、お返事まで。

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2009年05月11日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年05月11日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 21:17| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2018年04月27日

舌証はまったくアテにならない時もあるとはいえ

2010年04月27日の茶トラのボクチン(もう直ぐ6歳)
2010年04月27日の茶トラのボクチン(もう直ぐ6歳) posted by (C)ボクチンの母

 アトピー性皮膚炎で、乾燥肌が強く、舌には苔が皆無。六味丸を主体に清熱剤でかなり落ち着いていたが、気温が上昇してくるにつれ、痒みが復活。
 相変わらず舌の苔は皆無だが、試しに茵蔯蒿湯を追加してみると、即効で痒みが治まった。

 もう一人は、重症のアトピーで、様々な配合で8割以上は治まって数年。
 食事の不摂生が続く男性だけに、まったくの根治には至らないものの、こちらの指導よろしきを得て、漢方薬の運用にいつの間にが習熟したのはよいが、残存したアトピーの名残に、舌には苔が全体にビッシリとかかっているのに、杞菊地黄丸や知柏地黄丸製剤やよく奏効するという。

 最近、たまたま耳鳴りが続くというので、ジメイ丸(六味丸+柴胡・磁石)を試してみると、アトピーに対して、杞菊地黄丸や知柏地黄丸よりもはるかに感触がよいという。

 上記のように、舌証とは真逆の方剤がフィットすることもあるので注意が必要である。

 たとえば、なかなか信じられないことながら、舌が大きく歯痕が顕著な場合でも、気虚水滞などではなく、瘀血の証であることも意外に多いという研究報告が中国から数年前に届いている。

 それゆえ舌証ばかりに頼らず、四診合参ならずとも、少なくとも三診合参は最低限必須のことだろう。

 ところで、日本国内では、腹部の手術後には、大建中湯が投与され、効果がなければ、2倍量を投与するという医師の愚行が蔓延しているという。

 効果がない人達の舌を見ると、びっしりと黄膩苔が分厚くかかっているという。明らかに間違った投与によって強烈な湿熱を発症させている証拠である。

 それを薬剤師や看護師さんたちが遠慮がちに指摘しても、ぜんぜん聞く耳をもたないという。
 手術に優れた外科医さんでも、漢方薬にはまったく無知であることを自覚してもらうために、誰か身近なスタッフがもっと強く指摘してあげなければ、そのうち漢方薬の悪評が蔓延することだろう。

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2012年04月27日の茶トラのボクチン(もう直ぐ8歳)
2012年04月27日の茶トラのボクチン(もう直ぐ8歳) posted by (C)ボクチンの母
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2018年04月03日

アトピー性皮膚炎、春の再発

2011年04月03日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年04月03日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ボクチンの母

 一昨年の春だったか、かなり重症のアトピーで、明らかに湿熱が蔓延して包帯が外せない悲惨な状態で、涙を浮かべてやって来られた女性も、数ヶ月の苦労の果て、意外にも高濃度の単一方剤のみで、熱証が強いときだけ、黄連解毒湯を併用する程度で、半年後には8〜9割レベルの改善を得て、その後1年経つ昨年の夏の終わりには、本人の判断で漢方薬の継続を完全に中断。

 本年2月まで、何事もなく、根治したかに感じていたが、3月になって突然に再発!
 コンピニ弁当ばかりを続けていたのが悪かったのか?と本人はしきりに反省していた。

 2年前とそっくりの症状ながら、あの頃の3分の1程度の再発だから、まったく以前と同様に、比較的安上がりな経費で治まることだろう。

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2011年04月03日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年04月03日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ボクチンの母

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2018年03月26日

隠れ花粉症とも言われる花粉症皮膚炎には

2011年03月26日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月26日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 アトピー体質の人や、アトピー性皮膚炎にも合併しやすいように思われる隠れ花粉症。

 たとえそうではなくても、花粉症皮膚炎の多くは茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)やササヘルスが有効な場合が多い。

 一般的な花粉症には、体質と症状によって、衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)、藿香正気散(かっこうしょうきさん)、参蘇飲(じんそいん)、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、天津感冒片、茵蔯蒿湯、苓甘姜味辛夏仁湯や葛根湯あるいはササヘルスなど、極めて多岐に渡るが、村田漢方堂薬局では世間でもっぱら使用される小青竜湯や麻黄附子細辛湯など、麻黄と細辛が同時に配合された方剤は、高齢者に誤用されては困るので、滅多なことで人に奨めることはしない。

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2012年03月26日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年03月26日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

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2018年03月03日

アトピー性皮膚炎で、関西から10日毎に通えそうにない人なので、研究熱心な漢方薬局を紹介していたところ

2011年03月03日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月03日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

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【 性 別 】:30〜39歳の男性
【 地 域 】:近畿地方
【 具体的なご職業 】:漢方薬局の薬剤師
【 お問い合せ内容 】:いつもブログを拝見し、勉強させていただいております。

 先日、村田漢方堂に直接伺い、アトピー性皮膚炎の治療をお願いしたものの、遠方であったことなどから、先生の方から診れないといわれ、ウチの薬局を紹介されたという●●さんがこちらに来られました。

 いろいろな漢方薬を使っている様子だったので、それはどこでもらっているのかを質問したところ、何と!全くの自己流とのことで非常に驚きました。。。

 配合も理論なく、自己流のためか滅茶苦茶で、皮膚も乾燥・浮腫み・痒み・ゴワツキがあり、一見するととても酷い状態に見えました。

 しかしよくよく考えてみると、今までの経験ではそのような状況に陥っている場合、ほとんどの人が皮膚の血色がどす黒く、瘀血によって表層の血流が悪化しており、漢方を微調節したところで患部に到達しないため、あまり効果を実感させるに至らないこともあったのですが、彼女の場合は、まだ皮膚色は炎症による赤みはあるものの透明感があったため、これはイケるかもしれないと直感しました。

 話ではとにかく浮腫みとひび割れと痒みが酷いということで、この原因がどの臓腑由来かを考えたときに、真っ先に手掌角化症で肺が主る皮毛に濁水がたまったために生じる病理が頭に浮かび、日本漢方にて浮腫みと乾燥、肌荒れに用いる麻杏薏甘湯が効くのではないかと感じました。

 その考えのもと漢方では麻杏薏甘湯に利水を強化する目的で薏苡仁エキスを加味し処方しました。

 その処方を1週間続けると浮腫みと乾燥、ゴワツキ、痒みが一気に軽減し、症状が10⇒3になりました。そこからもう1つ工夫を加え、濁水のみならず、組織間の水を動かす目的で越婢湯の方意を応用し、麻杏薏甘湯+薏苡仁エキス+石膏エキスにしたところ、手指のひび割れと乾燥が局所的になくなり、普通の皮膚となってきました。

 現在、その処方を継続し、どこまで濁水を取り除けるかをみている最中です。本人に紹介元の村田先生に報告をしてもよいかと尋ねたところ、「ぜひお願いします」ということでしたので、ご報告させていただきました。

 一昔前にはアトピー性皮膚炎で手痛い失敗を経験し、自信喪失の日々を過ごしていましたが、その経験を糧にして本当に色々と考えることができるようになりました。まだまだ道半ばですが、これからも自分が得た知識と経験をもとに薬局独自の漢方療法を行っていきたいと思います。

 それと先生に1つ、ご了承を頂きたいというか、こちらの勝手な申し出なのですが、僕自身も先生と同じ考え方で中医学と日本漢方をうまく融合させた中医漢方薬学という理念に非常に共感しており、薬局漢方はそういう道をたどるべきと考えておりますが、この名称は先生が考えられたものであり、先生から直接指導を受けたことのない僕が同じ流派を使うことは許されることではないと思います。

 そこで僕自身、中医学と西洋医学と日本漢方を融合させた考え方に基づき、自分の漢方理論を「中正医結合和漢薬学」として1つの流派?という名称を使用しようかと考えています。

 しかしながら、この名称は明らかに村田先生が考えられた「中医漢方薬学」の二番煎じであることは明白であり、使用する前に村田先生に了承を得ておきたいと思い、あわせてご連絡させていただきました。

 仮に使用してよいということになりましたら、自分の流派を立ち上げ、「中正医結合和漢薬学」として今後、活動していく予定です。また逆に使用不可であれば、その名称は用いず、何かほかにいい案が出るまでこの思いは胸にしまっておこうと思います。

 色々な相談者さんをご紹介していただけると同時に、いつもながらいろいろと勝手を申してご迷惑をおかけしておりますが、自分の漢方道をこれからも追い求め、少しでも腕を挙げられるように研鑽していきたいと思います。先生にはまた色々とご質問等するかと思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

2011年03月03日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月03日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:ご連絡、ありがとうございます。

 彼女の諸般の状況からは、どうみても莫大な交通費のことを考えますと、10日ごとに関西から通える人とも思えなかった人でした。

 また、丹参末を分けてほしいなどと、自己判断が旺盛な人には、これは扱えない人だなっと思った人でした(苦笑。

 もっと10年前なら、強く説得して1〜2度しか通えなくても、あとはメールのやりとりで頑張っていたかもしれませんが、アトピーだけは、安定するまでに頻繁に通える人でなければ無理だと判断し、ご迷惑とは存じつつも、ご紹介させて頂いた次第でした。

 経過報告を読ませて頂くと、流石に素晴らしい分析による弁証論治と経過、実に見事な采配ですね。

 先日も、8?歳の頭鳴の近畿地方の女性の問題で、娘さんが代理で、何とかならないかというメールが届いたのですが、これだけの長文を書く暇があったら、近畿地方には漢方薬局は多いはず、たとえば●●町の〇〇〇〇〇薬局さんなど、あくまでたとえばですが、と返信したばかりでした(苦笑。

 ともあれ、流派としての「中正医結合和漢薬学」の立ち上げ、おめでとうございます。
 「中医漢方薬学」と同類であっても、一向に構いません!

 もはや食欲以外は、名誉欲も、体力もまったくなくなっていますので「中医漢方薬学」など、どうなっても構わない境地に達しています(苦笑。

 〇〇さんのブログを拝見していますと、最近はますます中医学的にも日本漢方的にも、一段と飛躍されているご様子、将来がますます楽しみだと存じます。

 こちら老兵は、安心して去るのみです(呵々。

2011年03月03日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月03日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:早速のご返信、ありがとうございます。

 僕自身、自己流であれだけの漢方を適当に飲まれている人の経験はなく、もしかしたら素直に受け入れてくれず、結局自己流になってしまうかもしれないという思いもあったのですが、話をすると意外とすんなり受け入れてもらえたので、俄然やる気になりました(苦笑)。

 今までの経験上、浮腫んで乾燥して荒れている皮膚には麻杏薏甘湯+薏苡仁エキスが奏功したことが多かったこと、どう考えても病位はそこまで深くなく脾や肝、腎よりも肺の宣発粛降異常に伴う水湿不利であり、上水道の水の停滞であれば、あそこまで皮膚構造が崩れることはないため、下水道の水が停滞していると考察しました。

 病位が肺で実証に属し、上水道の水の停滞であれば、麻黄・石膏の越婢湯の方意を、下水道の水であれば麻黄・杏仁・薏苡仁の麻杏薏甘湯を用いるということを『金匱要略』から読み取り、そのように応用して効果を出せているので、今回もその理屈に基づいて処方を組み立てました。

 ただ今、症状が改善しているのは、これまでため込んできた汚れを掃除しているからに他ならず、その汚れが取れた後にようやく病の本質が現れると思いますので、そのうち大きく処方変更しなければならない時期が来ると思います。

 そのことは既に本人にも伝えているので、今は徹底的に掃除をして、体内から汚れを出していきたいと考えています。

 漢方薬局を開業して10年。

 鍼灸畑から来たせいもあり、一般的な漢方薬局の色に染まることなく、理論的に考える癖があったのが、良かったのか悪かったのか・・・

 ともかくようやく少しずつ自分の臨床に自信を持てるようになってきましたので、この勢いを絶やすことなく、これからも頑張りたいと思います。

 先生から「中西医結合和漢薬学」についての了承も得られたので、これからしっかり自己理論を追及して相談者の悩みの解決ができるようにします。

 これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

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2011年03月03日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月03日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 10:55| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2017年08月24日

残念ながらお断りせざるを得ない典型的なお問合せの事例

2010年8月24日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月24日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:50〜59歳の女性
【 地 域 】:中国地方
【 具体的なご職業 】:夜勤が週2日有り
【 お問い合せ内容 】:

 息子(2◎歳)は、2年前に、皮膚の異常(乾燥でかゆくなり、かきこわす)で皮膚科を受診し、ステロイドによる治療を約半年続けました。治っては悪化するの繰り返しで、完治しません。

 ステロイド治療をしない皮膚科で受診すると、ステロイド治療による酒さよう皮膚炎と診断され、ステロイドをやめることに。らくせつを繰り返し、3か月後くらいから、状態は日々良くなり回復しました。

 ところが、今年4月から就職し、独り暮らしを始めました。5月ごろから、かゆみがではじめ、かきこわしがひどくみるみるうちに、体中がぼろぼろの状態になりました。

 受診すると、成人アトピーであると。原因は、新しい環境でのストレスと独り暮らしの負担とのことでした。本人は、仕事も独り暮らしも楽しいとのことですが、体が悲鳴をあげているのです。

 現在は、これといった薬もなく、体に良い酵素やケイ素をとる、便秘をしない、肌を整える整菌ソープを使うといった民間療法をしていますが、今のところ効果はないようです。夜かゆくて、寝不足が一番つらいようです。なんとかしてかゆみを取り除いてと願うばかりです。

 息子は、〇〇〇市に住んでいますので、下関市の貴薬局にご相談に伺おうと思っております。
 予約可能の日程をお知らせください。

2012年8月24日の体調を崩して3ケ月近くになる茶トラのボクチン(8歳)
2012年8月24日の体調を崩して3ケ月近くになる茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 当方の問い合わせフォームに注意書きとして、

「匿名者やご家族など代理によるご質問の場合、原則的にお返事はご遠慮させて頂いています。」と記載しているだけでなく、当方のホームページにも、ブログにも「代理人によるお問合せはお断り」と明記していますように、本来ならお返事を遠慮させていただくところですが、残念ながら絶対にお断りせざるを得ない内容のお問合せなので、敢えてお返事させていただきます。

>夜勤が週2日有り

 しかも若い男性の一人暮らしで、食事内容の改善が得られないことが目に見えていますので、このような条件下で、うまく行った試しがないからです。

蛇足ながら、
 女性の場合の多くは、美容に直結するだけに、ご本人みずから決死の覚悟で熱心に通い詰めるので、ほとんどの例で8割以上の改善が得られるのですが、男性の場合の多くは、女性と違ってあきらめが早く、また食生活の改善ができない人が多く、厳しく言えば逆切れするなど、ましてや夜勤のある人(医師や看護師など医療関係者に多い)の場合は、女性の場合でさえ、他の人達よりも治るスピードがかなり遅延しやすいので、男性の場合はなおさらです。

 取り急ぎ、お返事まで。

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2012年8月24日の体調を崩して3ケ月近くになる茶トラのボクチン(8歳)
2012年8月24日の体調を崩して3ケ月近くになる茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 07:50| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2017年08月01日

重症のアトピーが一定の効果を得て、1年以上経ったところで、やや足踏み状態を励ますつもりで「人生は苦しいに決まっているのだから」と、続きを言おうとすると

2009年8月2日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年8月2日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 「いえ、とっても楽しいです!」というこたえ。

 意外な返事に「うらやましいね!」とヒゲジジイ。

 アトピーが改善すると人生観も上向きになるのも当然とはいえ、それにしても二十代の女性と、老齢のジジイとの人生観の違い。

 人生哲学の指南など、余計なお節介だった(苦笑。

 蛇足ながら、漢方薬の服用を真面目に続けながら、最近、梅肉エキスを併用したら、さらに一定の進歩がみられたとのこと。意外に梅肉エキスも体質改善に役立つのかも?
 といっても、村田漢方堂薬局では、取り扱いのない無縁の食品なので、念のため。

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2010年8月2日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月2日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 18:36| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2017年07月09日

アトピー性皮膚炎は非常に敏感なので、通っている漢方薬局をどこまで信頼できるか?

2010年7月9日のボクチン(6歳)
2010年7月9日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 地 域 】:九州地方
【 お問い合せ内容 】:
 二度目のメールになります。
 今年の初め頃、手のアトピーが治らないとの相談をさせていただきました。
2017年01月21日 アトピーはとても敏感なので、いつも書いているように、頻繁に通える専門家を見付けるべき
 あれから春先にやはり指と手の甲のアトピーが爆発しました。

 私は小さい時から指が年中悪く、爪の生え際のびらんと関節すべてがゴワゴワして水が溜まり浮腫んでいます。
 手の甲は全体的に貨幣状湿疹が点在し汁が出てびらん状態です。
 瘡蓋が出来ても盛り上がってきてそれをつまめば中から白か透明な汁が出てきてびらん状態には戻ります。夕方になれば強い痒みで掻き壊します。

 地元の漢方薬局にて相談しましたら、防已黄耆湯と桂枝茯苓丸を処方され3週間前から飲んでいました。

 さらに1週間前に消風散を追加で飲んでいましたが、飲んだ当日は汁が治ったものの、次の日には腕に湿疹が出来、指と手の甲のびらんは黄色くなり汁があふれ、さらに次の日には扇風機にあたると顔、首、腕、お腹、足全体に蕁麻疹のような湿疹があっという間に広がりました。

 皮膚科にいくと、とびひと言われ抗生物質を飲んでいます。
 漢方薬は全て中止しています。
 しかし昨日から指は鬱血が取れ関節のゴワゴワと浮腫はややなくなっています。汁がたくさん出た今だけかもしれませんが。
 相変わらず手の甲は酷くびらんが激しいです。
 指と手の甲では対処法が違っていたのでしょうか?

 それと、私は生理終わりの1週間後から悪化しはじめ、排卵日が一番悪化し、生理の終わりかけから1週間後までが一番落ち着いています。

 今回爆発したのはまさに排卵日と重なっており、これも悪化の一因かもしれませんが、排卵日に悪くなるタイプにおける対処法などあるのでしょうか?

貰っている漢方薬を今後続けるか迷っています。 長くなりましたが、教えていただけないでしょうか。

2010年7月9日のボクチン(6歳)
2010年7月9日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:
>今回爆発したのはまさに排卵日と重なっており、これも悪化の一因かもしれませんが、排卵日に悪くなるタイプにおける対処法などあるのでしょうか?

 排卵日以降にアトピーが悪化する女性は、とても多いもので、当然、臨機応変に配合変化を行う必要があります。

>貰っている漢方薬を今後続けるか迷っています。

 この問題は、通っている漢方薬局さんに相談すべきです!

 アトピーは、とても敏感な皮膚疾患ですので、頻繁に通えるところで、臨機応変に微調整してもらいながら、自身でもマスターする必要があります。

 といっても、アトピーの中でも頑固でやや特殊な症状の場合、当方でも、九州の某県から、往復8時間の距離を、10日毎にご主人が(病院の漢方薬を使い続けてますます)超重症化した奥さんをまる1年間、欠かすことなく通って、その間、胴体は綺麗になるのに、最も超重症だった顔のアトピーが1年間、まったく効果が出ず、一年経ってようやく判明したことが、従来飲んでもらっていた某漢方薬が、日本で使用される平均量ではビクとも効果がなく、中国で使用される平均量近くを使用しなければならないほど超重症だったわけで、このことが、ようやく判明するまで1年もかかり、お互いに相当な苦労を強いられたケースもあります。

 それほど、アトピーは人によっては、短期間では容易に改善できずに、試行錯誤の連続になることだってありますので、現在通っているところを信頼して根気よく通ってみるべきだと思います。

 それほどではない人でも、しっかり効果が安定するまでに、相当期間かかることは珍しくありません。少し良いと思って、食事が乱れたり、急なストレスを感じることがあったり、女性では排卵日以降に悪化したり、それでなくとも薬を怠ると直ぐに再発するなど、アトピーは何年がかりの治療になることも決して見珍しくありません。

 取り急ぎ、お返事まで。

2010年7月9日のボクチン(6歳)
2010年7月9日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:早速のお返事ありがとございました。

 やはり調整などをして長い期間をかけないといけないですね。
 私は夏場にすぐに感染症にかかりやすいため、今貰っている漢方薬を続けるのも他のものに切り替えるのも勇気がいります。
 暑い日が過ぎればそれらもできるかもしれません。

 もう1つお伺いをしても良いでしょうか、
 消風散を朝方に一度飲んだ当日の夕方に患部が落ち着いて見えたのですが、そこまですぐには効果は出ず、消風散の効果ではなくたまたまだったのでしょうか?
その2日後から悪化しだしましたが。

 去風作用のあるものは気をつけて使用すべしと村田先生はブログに書かれてありましたが、去風が合わなかった場合、逆に外からの風により悪化することはあるのでしょうか?
 よろしければ教えてください。

2010年7月9日のボクチン(6歳)
2010年7月9日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:なんとも言えません。

 少なくとも、消風散は臭気のある黄色い滲出液が出るアトピーや湿疹には、ほとんど百パーセント有効ですが、これに該当しない場合は、フィットしないことも多く、人によってはまれにひどく逆効果になることがありますが、とりわけ極度の熱証の人に間違ってこれだけを使うと、ひどく悪化することがあるようです。

 なお、蛇足ながら、さきほど紹介した人は、フィットしているはずの消風散だったのですが、あまりにも重症だったので、通常の使用量ではまったくビクとも効果が出なかった人です。(胴体は、六味丸・茵蔯蒿湯・加味逍遙散・辛夷清肺湯などでしっかり改善を得ていたのですが・・・)

2012年7月9日のボクチン(8歳)
2012年7月9日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:ありがとうございました。

 地元の漢方薬局に対しどこまで信じて良いかわからず、これから先どうしていくか悩んでおりました。

 薬局では、体内循環が上手くいくだけの陽気が足りていないと言われました。

 消風散は数日しか使用していませんが、過去に桂枝茯苓丸を飲んだ時に熱が出たようになったのでこれかもしれませんが、とにかくしばらく中止します。

 夜遅く、お休みのところにお返事をして頂きありがとうございました。

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2012年7月9日のボクチン(8歳)
2012年7月9日のボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 22:38| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2017年04月16日

薏苡仁(ヨクイニン)の保湿効果はどこから来るのか

2010年04月16日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月16日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 ハト麦を原料とする薏苡仁(ヨクイニン)の中医学的効能は多岐にわたる。

 性味は、甘・淡(淡くて無味)・微寒
 帰経は、脾・胃・肺
 効能としては、清利湿熱・祛湿除痺・排膿消腫・健脾止瀉など、ほんとうに多岐にわたるが、忘れてはらなないのは滋補脾陰の効能である!

(抗がん作用も指摘する専門書があるが、ここでは別問題なので省略。)

 この滋補脾陰の作用あるがゆえに、利湿作用がありながらも、肌を適度に保湿することによって、しばしば女性達から「肌がスベスベするようになった」と喜ばれるゆえんであろう。

 美容方面では、あまりにも有名で、どこでも販売されているものではあるが、品質と含有量に注意しなければ、思うほどの効果が得られないこともある。

 品質問題ばかりではなく、上述のように理論的には薏苡仁による保湿作用は脾陰が虧損傾向にある体質者に有効性を発揮しやすいものとはいえ、適度に湿熱を除去する作用や排膿消腫の効能もあることから、消風散証との関連性も研究に値するように思えてならない昨今である。

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2010年04月16日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月16日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 10:28| 山口 🌁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2017年04月07日

アトピー専門のHPとブログを合計2つ、全面削除した理由

2010年04月07日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月07日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 ようやく重い腰を上げて、アトピー専門のHPとブログを合計2つ、それに遊びにすぎるくだらないサイトも2つ、合計4つを完全に削除した。

 アトピーに関しては、今年になって、あまりにも安易な考えの人達がやってくるので、断るのに四苦八苦している。

 もっとも目立つのが、本人は大阪や東京にいるというのに、両親だけが大人の子供の心配から、直接相談にやって来るケース。
 本人もいないで、しかも本人が本気かどうかも分からないのに、お話にならない。

 本日などは、またしても、超地元の若造が、わざわざ年寄りの貴重な昼食時間の12時半を狙ってやってきて、あまりにも軽症過ぎて話にならないので断ると、「商売人の癖にっ!」と激しく逆切れされたので、こちらもその百倍も逆切れして追い返してやった。

 遠方の人達なら、乗り物の都合などで、昼前に到着する止むを得ない事情も多いだろうが、超地元の人間が、初めての相談というのに、あえて年寄りの昼食時間を狙って、クレーマ根性丸出しで、気楽にやって来られては叶わない。

 県外や遠方でもないのに、市内レベルの近隣で、時間が最もかかる新規相談に、昼12〜13時を狙ってやって来られるような人達は、神経の消耗の激しい仕事だけに、年寄りには非常に酷。

 アトピー性皮膚炎は、最もデリケートな疾患だから、初回の相談時間は最低でも1時間以上はかかるというのに、決死の覚悟でやって来る熱意のある人達とは異なって、超地元の人間の中には、人を舐め切った奴らも混じるので、アトピーのホームページもブログも、すでに役割は終わったということで、永遠に消滅させてやった。

 最近の若い男たちは油断がならず、新規にやって来れば要注意。

 揉み手をしないのが気に入らないと言ってクレーマー丸出し。
 直ぐ逆ギレしてボロを出すので、こちらも百倍返しで、追い返すだけである。

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2011年04月07日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年04月07日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:アトピー
posted by ヒゲジジイ at 16:44| 山口 🌁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2017年04月05日

アトピー性皮膚炎に薏苡仁(よくいにん)が有効に作用しやすいタイプは

2012年04月05日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月05日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 最近の印象に過ぎないながら、消風散証を適応する人や、過去、一時的にでも消風散がフィットしていた人には、薏苡仁が有効に働くようである。

 現在、アトピーで薏苡仁も利用してプラスαの効果を得ている人を観察してみると、消風散の適応者であったり、消風散ではもう一歩もの足りなかった人が、薏苡仁の用量を増やすことで、消風散を減量できたり、不要になった人すらいる。

 ただし、多くは消風散+薏苡仁を主体に、茵蔯蒿湯や地竜、あるいは黄連解毒湯や駆瘀血剤などの併用薬は、体質と病状によって異なっているが、いずれにせよ、消風散証の人達には、薏苡仁も有効に作用している印象が深い。

 中医学的な説明は、後知恵(あとぢえ)になっても、ないよりもあったほうが便利だろうけど、面倒なので省略。

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2012年04月05日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年04月05日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:ヨクイニン
posted by ヒゲジジイ at 17:20| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2017年03月24日

アトピー性皮膚炎に対する猪苓湯の利用価値

2010年03月24日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年03月24日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 もともとアトピー性皮膚炎に対する数種類の方剤を組み合わせる上で、しばしば利用している猪苓湯ではあるが、乾燥肌で滲出液の漏出は皆無で、丸みのある凸状の、やや大きな発疹が見られないケースでは必要のないことが多い。

 そのように滲出液も見られず、丸みのある凸状の、やや大きな発疹が目立たず、顔面や首と両腕の関節部の乾燥性の熱性炎症を帯びたアトピーに、桂枝茯苓丸料加薏苡仁+六味丸+茵蔯蒿湯+(必要に応じて清熱剤)の各エキス製剤の組み合わせで治まっていた人。

 ところが春先になって、これまであまり見られなかった鼻の下に少量の滲出液と、首と顎まわりにアトピー特有の乾燥性の異変が再発し、これまで綺麗になっていた右腕の関節だけに、丸みをある凸状の、やや大きい発疹が多数生じてしまった。

 そこで猪苓湯を加えたところ、2〜3日で上記の諸症状が急速に消滅し、10日後には8割がた治まっていた。

 あらためて、アトピー性皮膚炎に対する猪苓湯の利用価値をますます再認識!

 もともとアトピー性皮膚炎に猪苓湯を多用して来たとはいえ、症状に応じた臨機応変の配合変化において、これまで必要がなかった人でも、季節変化に応じて、上記のように猪苓湯を加えるだけで、これほどの急速な改善を得られるのだから、本当にアトピー性皮膚炎というのは、デリケート極まりない。

 季節変化に応じた微調整は必須なことで、このような繰り返しのうちに、ご本人自身が微調整のコツを自然に習得されるようになることも多い。

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2011年03月24日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月24日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 23:29| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2017年01月27日

アトピーの頑固な滲出液が高濃度の知柏地黄丸製剤でなければ止まらなかった特殊例

2010年01月27日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年01月27日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 アトピーに合併する頑固なやや濃い目の滲出液が止まらず、消風散でさえ、一時的な効果に終わり、猪苓湯は逆に硬直した肌を和らげる効果はあるものの、これでは滲出液は止まらない。

 そこで薬剤師でもあるご自身の判断もあって、以前から利用されていた知柏地黄丸製剤を高濃度にしてみたところ、ピタリと滲出液が止まった。

 現時点では高濃度の知柏地黄丸製剤+猪苓湯に、熱性炎症を感じるときのみ、適宜、黄連解毒湯を頓服的に使用されている。

 中医学的に説明すれば、すべて後知恵になるので省略するが、ちょうど以前、このブログで紹介した

2015年02月07日 超頑固な滲出性中耳炎に、除湿とは真逆の麦門冬湯と「主水の腎」を賦活する六味丸の併用で即治した稀有な例

にやや類似しているので、もしかすると、同業者にも些かの参考にでもなるかもしれないと思い、敢えてブログに書いてみた。

 但し、フィットしない体質と病状に間違って使用されれば、まったく逆効果になり、滲出液の漏出を悪化させるので、安易に真似できない特殊なケースである。

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2010年01月27日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年01月27日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

ラベル:アトピー
posted by ヒゲジジイ at 23:15| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2017年01月21日

アトピーはとても敏感なので、いつも書いているように、頻繁に通える専門家を見付けるべき

2012年01月21日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年01月21日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 地 域 】:九州地方
【 お問い合せ内容 】:はじめまして。

 生まれつきアトピー持ちで30歳を過ぎてからは汁系の難治化のアトピーに変わり、去年の10月頃から漢方での治療を思いつき村田先生のブログを拝見しております。

 私は春先から梅雨と夏にかけ悪化しますが、難治化になっているため今現在も春からくすぶっているアトピーが消えずにいます。
 汁は出なくなりましたが、掻くと血だらけになり血を絞り出せば痒みは落ち着きますが、手も足も血の塊のかさぶただらけです。
 最近は口渇と便秘が酷くなり、それも兼ねて茵蔯こう湯の細粒を購入し飲んでいます。

 私はアレルギーも持っており、花粉や小麦やブタクサやバナナ、柿などが陽性です。
 そして慢性的に喉の奥が荒れていますが、茵蔯こう湯の細粒を飲んだ時にいつも舌や口の中の全体が腫れます。
 アレルギー反応のあるものを食べた時と同じような腫れで10分ほど経てば落ち着きます。
 これがアレルギー反応なのだとしたら生薬の成分または細粒という粉のどちらに問題があるのでしょうか?
 今までにこういう経験をされた方が他にもいますでしょうか。

 桔梗石膏を飲めばその喉の腫れやアトピー患部の熱が取れるので好なのですが、しばらく飲み続けると胃痛がするので残念です。

 お忙しい中、長々と申し訳ありませんでした。

2012年01月21日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年01月21日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 アトピー性皮膚炎は、アレルギー疾患でもあるので、とても敏感です。

 ですから、漢方薬にしても、体質と病状にフィットしてないもの、貴女のように不快な反応が出るものは、フィットしてない証拠ですので、当然、続けるべきではありません。

 いつもこのブログで書いていますように、頻繁に通える漢方薬局か漢方専門クリニックなどを見つけて、相談するべきです。

 取り急ぎ、お返事まで。

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2012年01月21日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年01月21日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 08:29| 山口 ☀| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする