2016年09月28日

相変わらず昨今も熱証に小青竜湯を誤投与する怖ろしい医師や獣医たち

2008年9月30日のボクチン(4歳)
2008年9月30日のボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

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【 具体的なご職業 】:看護師
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 こんにちわ〇〇市在住の看護師です。

 小青龍湯について調べていたらこのサイトにたどり着き、どうしてもお尋ねしたくて投稿させていただきました。……といっても内服しているのは私ではなく飼っている犬なのです。

 犬は2歳のフレンチブルドック(メス)、飼いだした生後4か月から緑色鼻汁・咳があり、肺炎や慢性気管支炎の診断で入院や通院しネブライザーや抗生剤投与を今までずっとおこなってきました。途中抗生剤があわずそれに気づかず3週間嘔吐を繰り返していたこともありました。その後抗生剤が変更してからは嘔吐はなくなったのですが、どんなに変更しても黄色〜緑色痰と咳(主に乾性咳嗽、時折湿性で特に朝方)が根治することはなかったです。そこで動物医に勧められたのが小青龍湯でした。一年ほど前にも1度、ひと月ほど使用したのですがその時は効果を感じなかったのでやめていました。今回は使用期間を長くしたほうがいいのかと思い、約2か月使用していますが変化がなくむしろ乾性咳嗽が増え、食欲も減ってきている気もします。それが元の病気の悪化なのか、小青龍湯の副作用なのかがわからず相談させていただいた次第です。下記に状態をまとめて書きます。

フレンチブルドック2歳 メス 最終診断:慢性気管支炎
・今回小青龍湯は約2か月前から使用。
・抗生剤はどの種類を使っても鼻水・咳が根治せず食欲不振もあり、2週間前から中止。
・ここ2〜3カ月くらいで空咳が増えてきている印象。抗生剤中止しても良くも悪くも状態はかわらない。

 長々と書いてしまいすいません。犬は専門外と重々承知していますが、私どもにとってはかけがえない家族なので藁にもすがる思いで相談させていただきました。大変お忙しいと存じますが、ご教授していただければ幸いです。

2010年9月27日のボクチン(6歳)
2010年9月27日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 動物は専門外なのですが、文面だけで明らかな問題を指摘することは可能です。

>緑色鼻汁・咳があり、肺炎や慢性気管支炎の診断

という、緑色鼻汁ということだけでも明らかな熱証の副鼻腔炎を併発している証拠です。

 それゆえ、「肺炎や慢性気管支炎と診断」される肺系統は熱証となっていますので、肺系統が寒証に適応する小青竜湯を投与される獣医さんは、漢方薬を使用する資格はありません!

 まったく逆効果の漢方薬を投与されていることになり、続ければ続けるほど病状を悪化させますので、即刻中止すべきです!

 少なくとも、人間の場合でしたら、あくまで例えばですが、辛夷清肺湯や竹葉石膏湯、結胸散の三種類を合方したような配合が必要で、小青竜湯などは以ての外です。

 小青竜湯の副作用というよりも、絶対に使ってはならない状況に小青竜湯を誤投与されているための悪化に間違いありません!

取り急ぎ、お返事まで。

2010年9月27日のボクチン(6歳)
2010年9月27日のボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:

迅速なお返事ありがとうございます。

お返事を頂けたおかげで確信を持って中止することができました。中止してまだ一日半ですが、咳はあるものの食欲も出て元気になった気がします。

この度は本当にありがとうございました!

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2012年9月27日のボクチン(8歳)
2012年9月27日のボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 05:13| 山口 ☁| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする

2016年03月02日

発熱に伴う熱証の鼻づまりに病院で誤投与された小青竜湯

2009年03月02日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月02日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 発熱して鼻詰まりがひどいので、インフルエンザに罹ったかと病院に行ったところ、インフルエンザではなかったのは幸いで、点滴後に投与されたのは、抗生物質と小青竜湯。

 当方のブログを見ている人で、持病に心疾患や高血圧がある人には要注意と言う知識を得ていたので、その問題を指摘しても大丈夫だということで、鼻炎には小青竜湯がよく効くのだからといって投与されたという。

 その患者さんは、こりゃ〜困ったことだと、早速、村田漢方堂薬局にやって来られた。
 その鼻詰まりはひどいものの、鼻水は殆ど出ない。
 首の真裏が凝って熱感が強く、冷やしたいくらいだといわれる。

 このようなケースに小青竜湯を服用すると、どんなひどいことになるかっ!
 当然、病院から投与された小青竜湯は不適だから、それを飲まずに辛夷清肺湯を服用してもらった。

 2日後にはしっかり鼻詰まりが取れたが、まだ首凝りとやや熱感が残っている。

 小青竜湯と辛夷清肺湯は、適応する寒熱が真逆の方剤である。

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2009年03月02日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月02日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年03月02日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月02日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年03月02日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年03月02日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年03月02日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年03月02日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 21:57| 山口 ☁| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする

2016年02月16日

花粉症に対症療法の小青竜湯に頼っていても体質改善にはなりにくい

2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 花粉症といえば、世間では何とかの一つ覚えみたいに小青竜湯が乱用されているが、心臓疾患があったり、高血圧者や胃腸虚弱者には往々にして不快反応が生じかねない。

 いくら即効があっても、なるべくならこのような漢方薬では作用が強い部類の対症療法は行うべきでないと思っているので、村田漢方堂薬局では絶対に販売しない方剤である。

 小青竜湯でなくとも、多くは藿香正気散や衛益顆粒(玉屏風散)で即効を得るし、胃腸障害や心疾患の持病がある人でも影響することもないし、高血圧の人にも、比較的無難である。

 とはいえ、藿香正気散も比較的対症療法的であるので、アレルギーをなるべく根治させようと考える場合は、衛益顆粒(玉屏風散)が最も好都合である。

 花粉症の対症療法としても、小青竜湯や藿香正気散に負けず劣らず即効性を発揮するもので、根治的に使う場合は、花粉症が治まった後も、六味丸など体質に応じた方剤と併用していれば、根治的に体質を改善することが可能である。

 但し、痒みが激しく伴うタイプでは茵蔯蒿湯を主体にすべき体質や、熱証タイプには辛夷清肺湯が主体でなければ症状が治まらないタイプの花粉症もあるので注意が必要だが、それでも花粉症の多くのタイプに衛益顆粒は高い確率で即効を得るので、このような成分的に穏やで安全な方剤を主体に考えるべきで、作用の激しい小青竜湯のような対症療法の方剤は、村田漢方堂薬局に限り、絶対に飲んでもらうことはない。

 もちろん、素人療法は禁物で、必ず中医学に詳しい漢方薬局などで相談すべきである。
 素人さんのいけないところは、基礎理論をご存じないから、上記の文章くらいでも、大変な誤読をされるので、付き合いきれない。

 だから、上記の記載は初心者の専門家向けである。
(初心者の専門家向けというのも、なんだか言語矛盾を感じないでもないが・・・)

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2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2009年02月16日の茶トラのボクチン(4歳)
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2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月16日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 00:19| 山口 ☁| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする

2016年01月23日

麻黄配合方剤を、医師の指示よりも多く飲んでしまった人からのご質問

2009年01月23日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年01月23日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

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 ブログ拝見させていただいております。

 御相談なのですが、
 先日医師より処方されたクラシエの小青竜湯1回9錠×朝夕という処方を今まで間違えたことなんてなかったのになぜか1日3回服用してしまいまして…

 おなかにガスがたまったり、胸の圧迫感があったりして心臓病になったのかと本当に怖かったです。
 その時は風邪で体力が落ちたのかなと思ってしまい、お恥ずかしい話ですが、誤服用に気がつきませんでした。

 今は胸の圧迫感等も落ち着いておりますが、これは小青竜湯のマオウの成分の過剰摂取が原因でしょうか?
 またもしそうなのであれば、麻黄湯も合わないということでしょうか。

 本当であれば漢方医を受診するのが一番ですが近くにこころあたりがないもので・・・

 何卒宜しくお願いいたします。

2009年01月23日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年01月23日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 指示されたよりも多く飲めば、麻黄配合の漢方薬は、服用過多による副作用が一過性に生じても不思議はありません。

 麻黄湯については、必要もないのに服用すれば、麻黄の作用によって発汗や動悸が生じることがあっても、誰でも当然の反応ですので、不必要に服用すべき漢方薬ではありません。

 但し、風邪やインフルエンザなどの急性疾患で明らかな麻黄湯が適応する状況(強烈な寒気と同時に節々が痛むなど)に陥った場合は、その限りではありません。

 そちらはとても寒い地方なので、こちらの環境とはかなり異なることと思います。
 詳しくは投薬される医師に相談されるべきです。

 取り急ぎ、お返事まで。

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2010年01月23日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年01月23日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年01月23日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月23日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2011年01月23日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年01月23日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年01月23日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年01月23日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 21:24| 山口 ☁| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする

2015年12月09日

胃や心臓・血圧に不安がある人のクシャミ・鼻水・寒気には小青竜湯よりも藿香正気散(カッコウショウキサン)の方が無難

2008年12月10日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年12月10日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 くしゃみ・希薄透明な鼻水・寒気には、世間では断然、小青竜湯が推奨されるようだが、村田漢方堂薬局では小青竜湯は絶対に奨めることはなく、必ず藿香正気散を服用してもらっている。

 これらの三拍子揃った症状の多くは、小青竜湯で即効が得られることが多いが、そのようなケースでも藿香正気散でも即効が得られることが多い。

 藿香正気散なら、胃障害や心疾患や高血圧がある人にも小青竜湯よりは安心して使用できる。
 小青竜湯は、若い年齢層でも胃弱の人には、くしゃみ・鼻水・寒気に効果があっても、往々にして胃障害を誘発しかねない。

 一般的によくみられる風邪の初期症状やアレルギー性鼻炎でみられるくしゃみ・鼻水・寒気には、敢えて胃弱や心疾患がある人達にまで小青竜湯を使わないでも、藿香正気散で著効が得られることが多い。

 アレルギー性鼻炎であれば、衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)だけでも、即効が得られることも多い。

 但し、希薄透明な水っぽい喀痰を伴う気管支炎や気管支喘息には、小青竜湯でこそ、極めて有用なケースがあるが、この場合には藿香正気散で代用するのは不可能である。

 とはいっても、高血圧患者さんや心臓に持病がある人、あるいは高齢者の場には、小青竜湯は副作用が生じることもあるので、使わないほうが無難だろう。

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2009年12月10日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年12月10日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2009年12月10日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年12月10日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2009年12月10日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年12月10日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2009年12月10日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年12月10日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

タグ:小青竜湯
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2015年11月25日

きっかけは、花粉症によく効いた病院の小青竜湯を常用していたら、頑固な不眠症を生じたことから・・・

2008年11月25日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年11月25日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 本日、関東から来られた人の相談内容。

 病院で、花粉症に小青竜湯を投与されて不眠症になり、睡眠薬を投与されて常用中、副作用を感じたので服用を止めた後、さらに様々な自律神経発作症状が勃発して泥沼。

 花粉症にはよく効果を発揮しても、不眠症という副作用を生じては元も子もない。
 花粉症くらいで覚醒作用のある麻黄が配合された小青竜湯を安易に常用させるべきではないだろう。
 小青龍湯で即効が出るなら、あくまで頓服使用が無難である。

 藿香正気散や衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)など、もっと穏便な方剤を優先すべきで、様々な副作用を生じやすい小青竜湯を安易に1日3回も規則的に常用をさせるべきでないだろう。
 といっても、残念ながら衛益顆粒や藿香正気散の各エキス製剤は保険適用外である。

 いずれにせよ、村田漢方堂薬局では、花粉症くらいで小青竜湯を販売することは、超滅多にあり得ない。

 小青竜湯というのは、いくら花粉症に効果があっても、漢方薬では滅多にあり得ない副作用が大なり小なり生じやすい、とても癖のある方剤だからである。

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2008年11月25日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年11月25日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2008年11月25日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年11月25日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2008年11月25日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年11月25日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年11月25日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年11月25日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
 

タグ:小青竜湯
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2015年10月04日

病院で咳嗽に小青竜湯を投与され、却ってが咳がひどくなった人があとを絶たないが

2010年10月5日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年10月5日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 相変わらず、病院やクリニックでは小青竜湯が乱用されている。

 咳嗽があるからといって、小青竜湯を投与され、却ってひどくなって、声嗄れまで生じる。

 これまでも、何年も前に、少し似たような事例をもう一つのブログ⇒漢方薬局経営薬剤師の一喜一憂で、書いたような気がする。

 小青竜湯で却って咳嗽が悪化するのは、とうぜん誤投与である証拠。

 乾燥性の咳嗽であるのに、誤って湿性の咳嗽に適応する小青竜湯が投与されたに間違いない。

 肺熱に肺陰虚を伴う人に、間違って小青竜湯を投与された場合は、かなり激しい副作用が生じる。

 小青竜湯が適応する咳嗽は、肺寒停飲の証候である。

 要するに肺が冷えて、湿性の咳や透明な鼻水を伴ってなければ、使ってはならない。

 乾燥性の咳嗽であれば、麦門冬湯、滋陰降火湯、竹葉石膏湯など。

 いずれが適しているかは、綿密な弁証論治が必須である。

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2011年10月5日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年10月5日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

タグ:小青竜湯
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2015年07月25日

胃弱の人にも要注意の小青竜湯や麻黄附子細辛湯

2009年7月25日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年7月25日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

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【 年 代 】:40〜49歳の女性
【 地 域 】:九州地方
【 お問い合せ内容 】:初めまして

 1年半前に入院をし体力が落ちたためリハビリがてら水泳を始めたら、体重は増え体力はアップしたのは良かったのですが、水泳の後必ず水の様な鼻水が止まらなくなるので困って薬局で相談したら小青龍湯を薦められ飲んでいました。

 その前に病院で処方されたマオウブシサイシン湯が合わなかった為、小青龍湯になった訳ですが、暫くはそれで改善していたので水泳に行く度に(週1〜2回)のみ。

 今考えたら徐々に胃の調子が悪くなっていたのですが、その時は食べ物が悪いのかと思っていました。

 そして、いつものように7月17日に水泳に行き、鼻水が出てきたので18日空腹時に薬局で買った小青龍湯を飲み、その日は遠方へ出掛け歩き回って帰って来て梅醤番茶を飲み寝たら、もうお腹が張った感じで苦しくて苦しくて翌朝から喉(食道)に何か詰まった感じで胃もすこぶる悪くお粥をちょこっと食べれる程度。
 
 甘い物が悪かったのかと反省していましたが、そこまで食べてる訳でもなく食事には気を付けている方なので不思議に思っていたのですが、昨日の夜もしかして小青龍湯が原因?と思いネットで検索していたらこちらのページに辿りつきました。

 あぁやっぱりきっとそうだなと、、、マオウが胃を荒らすのでしょうか?

 折角増えた体重が減ってしまい、水泳は止めたくないので何かほかにいい漢方はありますか?

 もともと胃腸(特に腸)が弱い方です。
 現在は、まずは胃腸を整える為にイスクラの健胃顆粒とサメミロン
 日頃はシベリア人参や麦味散などその日の体調に応じて飲んでいます。

 長くなりましたが、ご指導宜しくお願い致します。

2009年7月25日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年7月25日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 小青竜湯で胃障害を生じた場合は、即刻中止すれば次第に回復するはずです。

 それ以上のアドバイスは困難です。

 現在、通われている薬局でしっかり相談されれば解決するはずの問題です。

 取り急ぎ、お返事まで。

2009年7月25日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年7月25日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 早々にお返事頂き有難うございます。

 現在の薬局には胃腸虚弱は伝えているのですが、小青龍湯は大丈夫と言う事だったので、、、

 もう一度相談してみます。
 有難うございましたm(__)m


【編集後記】 このブログや 漢方薬局経営薬剤師の一喜一憂 の読者の皆さんならご想像の通り、藿香正気散衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)などが十分に考えられるが、昨今、問い合わせメールを利用されたメール相談レベルで、うっかり特定の漢方薬をアドバイスした場合、効果がなかった場合、人によっては不快な非難メールが帰ってくる場合があるので、敢えてお返事メールには記さなかった。

 また、そうでなくとも、このような問題は、再度かかりつけの漢方薬局で相談すれば、これらの方剤くらい容易に気が付きそうな問題である。

 但し、衛益顆粒も藿香正気散(かっこうしょうきさん)のいずれも病院の保険漢方とは無縁なもので、病院で入手することは不可能。

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2009年7月25日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年7月25日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

タグ:小青竜湯
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2015年02月11日

一定の効果が見られる小青竜湯を連用中ながら、村田漢方堂薬局のブログを見て不安になった人からのお問い合わせ

2009年02月11日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年02月11日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

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【 お問い合せ内容 】:相談の対象は高校生の息子です
 初めまして。お世話になります。
 現在18歳、高校生の息子のことで相談させていただきたいと思います。

 中学生の頃から風邪をひきやすく、慢性的に軽い鼻炎もあり、風邪をひくと気管支炎喘息になるので16歳から1年ほどはアドエアーを吸入しておりましたが、殆ど効果が感じられませんでした。

 そこで去年(2014年)4月に漢方薬局で相談して生薬を配合してもらい煎じて飲ませています。
 それは
芍薬、麻黄、乾姜、桂枝、甘草、細辛、五味子、半夏
の8種で、小青竜湯と同じかと思います。

 毎日服用して9ヶ月以上になります。
 お陰で風邪もひきにくくなり、喘息も服用始めて以来起きてません。

 ただ、朝起きたとき、喉が少しいがいがする感じがあるようです。
 あと軽い鼻炎は相変わらずです。

 薬局ではもう少し続けてみましょうか、ということなので続けていますが、先生のホームページを拝見しまして、不安になりました。
 もう服用を中断した方が良いのでしょうか?

 ご指導よろしくお願いします。

2010年02月11日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年02月11日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 小青龍湯がフィットしている人については、心配されるには及びません。

 明らかにフィットしてない人に、無知な医師たちが乱用することが問題なので、心臓疾患や高血圧をかかえる暑がりのご高齢者にまで乱用するなどの問題が多いので警告しているまでのことで、ご子息様の問題とは無縁でしょう。

 取り急ぎ、お返事まで。

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2011年02月11日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月11日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2011年02月11日の茶トラのボクチン(6歳)
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2012年02月11日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月11日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2012年02月11日の茶トラのボクチン(7歳)
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タグ:小青竜湯
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2013年11月14日

病院で投与された小青竜湯で不眠症が重症化した事例

2007年6月22日のボクチン(2歳半)
2007年6月22日のボクチン(2歳半) posted by (C)ボクチンの母

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年齢 : 70歳〜79歳 の男性
簡単なご住所 : 関東地方
お問い合わせ内容 : 漢方薬の事で教えてください(7?才です)。

 不眠症でツムラ酸棗仁湯エキス顆粒。鼻炎でツムラ小青竜湯を1日3回飲み始めました。
 毎日、朝起きて1〜2時間出続けていた鼻水が3日目でぴったりと止まりました。

 しかし、飲み始めた翌日から、今日まで4日間、急に眠れなくなりました。(入眠障害、中途覚醒)加齢による不眠症で、以前は睡眠時間が4〜5時間が0〜2時間になりました。

 以前確実に効いていた睡眠導入剤のサイレースを飲んでも全く眠れません。今まではあり得ない状況です。

 これは、小青竜湯のせいですか。あるいは飲み合せによる物ですか。教えてください。

2007年6月22日のボクチン(2歳半)
2007年6月22日のボクチン(2歳半) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 不眠がひどくなった原因は、明らかに小青竜湯が原因です。
 小青竜湯には覚醒作用がある麻黄(まおう)が含まれています。

>毎日、朝起きて1〜2時間出続けていた鼻水が3日目でぴったりと止まりました。

 ということでしたら、1日3回も服用されずに朝だけ1回服用することでも鼻水に対して効果が持続すると思います。

 朝1回だけの服用にしても不眠が元のレベルに戻らないとか、鼻炎に対する効果がなくなるとかであれば、小青竜湯を完全に中止すべきです。

 そして麻黄の含まない処方、たとえば苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)や藿香正気散(かっこうしょうきさん)などに切り替えてを試してみるべきかと思います。

 なお、服用されていた小青竜湯と酸棗仁湯をそれぞれ1日3回服用される場合の問題は、両者に共通して含まれる甘草(かんぞう)が二重になるために、体質によっては血圧の上昇や浮腫をもたらせますので、その点でも要注意です。

 また、もともと高血圧や心臓疾患がある人には、小青竜湯単独でも使用には注意が必要で、多くの場合、たとえ鼻炎に効果があっても、高血圧や心疾患に悪影響をもたらせます。

 蛇足ながらこの甘草の問題は、苓甘姜味辛夏仁湯にも藿香正気散にも通常量が含まれていますが、小青竜湯には他の漢方処方よりも多量の甘草が含まれています。

 要約すれば不眠が悪化した原因は、小青竜湯のみの問題で、酸棗仁湯と飲み合わせの問題ではない、ということです。

 取り急ぎ、お返事まで。

2007年6月22日のボクチン(2歳半)
2007年6月22日のボクチン(2歳半) posted by (C)ボクチンの母


タグ:小青竜湯
posted by ヒゲジジイ at 08:46| 山口 ☀| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする

2012年05月25日

エキス剤による小青竜湯合麻黄附子細辛湯は薬剤師が医師にこっそりと注意してあげるべきやや危険な配合ですよ

FSC_8830
FSC_8830 posted by (C)ボクチンの母

 たかだか鼻水やくしゃみの治療薬として、効力を増強されるおつもりか、医療用エキス製剤を用いて小青竜湯と麻黄附子細辛湯を併用する配合が行われている。
 本ブログでも
2012年02月18日 タミフルと共に医師から処方された禁忌に近い危険な配合、小青竜湯合麻黄附子細辛湯で書いたばかりであるが、徐々に医師の漢方で流行となりそうな気配があるので、処方箋を受け付けている薬剤師は、医師に強く注意を喚起すべきである。
 
 どうしてもそれをやりたいなら、小青竜湯加附子末で済ますべきことは漢方界の常識であるはず。

 もしもそれらを医療用漢方薬の各エキス剤で投与すれば、麻黄と細辛が二重となり、麻黄7g、細辛6gとなって、若者ならいざしらず、高齢者や心臓疾患を持病に持つ人達にとってやや危険性なしとしない。



 細辛は麻黄以上にやや毒性があることを知る医師や薬剤師がどれだけいるのか不安な日本の堕落した漢方界の現実がある。
 
 この問題は別のブログでも小青竜湯合麻黄附子細辛湯をエキス剤で投与する危険!と題して書いている。

なお、参考文献としては:漢方薬の安全性の問題についてなどがある。

IMGP0606
IMGP0606 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 00:46| 山口 | 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする

2012年04月24日

小青竜湯連用によって生じた乾燥性の咳

IMGP0261
IMGP0261 posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 40歳〜49歳の女性
ご職業 : 会社役員
簡単なご住所 : 東海地方
お問い合わせ内容 :

 花粉症の薬として小青龍湯を2カ月ほど飲んでいますが2週間ほど前から時々咳き込むようになりました。

 乾いた感じの咳です。

 服用を中止した方がいいですか?

IMGP0262
IMGP0262 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 温性の乾燥剤でもある小青竜湯は、不必要に長期連用すると、往々にして臓器のなかでは最もデリケートな肺を乾燥させてしまいます。

 その結果、乾燥咳を引き起こすことがありますが、これは小青竜湯を中止すべきというサインと思って間違いありません。

 このまま続けると肺陰をますます損傷してろくなことはありませんので即刻中止すべきです!

 とり急ぎお返事まで。

【編集後記】 小青竜湯の服用を中止すれば、ほどなく咳嗽は治まるはず。

 もしもなかなか治まらなければ、もともとの体質を考慮して、麦門冬湯あるいは滋陰降下湯、養陰清肺湯などの方剤を投与し、肺陰を補うべく滋陰潤肺法の類を行えば速やかに治まるものである。

IMGP0264
IMGP0264 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 20:27| 山口 | 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする

2011年10月10日

小青竜湯をやや長期連用者からの御質問

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ASC_1153 posted by (C)ヒゲジジイ

【 年 代 】:50〜59歳の男性
【 職 業 】:会社員
【 地 域 】:九州
【 お問い合せ内容 】: アレルギー性鼻炎です。

 特に春先の花粉の時期になると一番つらくなります。症状の中で一番苦しいのが鼻詰まりです。この時期は日中および夜もひどくこの時期にだけ病院にかかってます。

 今回は2月から治療にかかりましたが、その中で体質改善として小青竜湯を現在も服用中です。

 いっぱん薬は5月の初旬で服用をやめてます。漢方は当初は一日3g×3回、9月からは3g×2回に切り替えてますがこのまま服用してどのくらいの効果がでるのか来年にならないとわかりませんが、実際の効果はどの程度見込まれるのわかりましたらご教授願います。よろしくお願いいたします。

GSC_7836
GSC_7836 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

>実際の効果はどの程度見込まれるのわかりましたらご教授願います。

とのご質問ですが、貴方に小青竜湯が本当に適応しているかどうかも分りませんので、まったくお返事に窮します。

 また、シロウトの方に申し上げるのもやや気が引けるのですが、小青竜湯は中医学的な考えで言えば、通常は特殊なケースを除いて、あまり長期連用すべきではない漢方薬です。

 投与された先生がどの程度の漢方の知識がおありか不明ですが、上記のご質問は投与された先生にこそご質問されるべきかと思います。

 過去、当方のブログには各地から小青竜湯の弊害を蒙った人達からのご質問がありました。

 小青竜湯の長期連用によって注意が必要なことは、中医学的にはしばしば肺陰を損傷しやすい方剤であり、貴方の年齢から考えてましても、もしも小青竜湯によって高血圧、心臓負担、浮腫、乾燥咳などが生じるようでしたら、即刻中止して投与された医師にしっかり相談されるべきです。

ご参考までに、小青竜湯の注意点を書いた拙著のサイト

注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)

をご紹介しておきます。

 取り急ぎお返事まで。

XSC_7564
XSC_7564 posted by (C)ヒゲジジイ




posted by ヒゲジジイ at 00:52| 山口 ☁| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする

2011年08月02日

やっぱり長期連用には不向きな小青竜湯

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BSC_7508 posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾
【 年 代 】:60〜69歳の男性
【 地 域 】:関東
【 具体的なご職業 】:大学教授
【 お問い合せ内容 】: 2010年秋から咳に悩まされていました。
 少し埃っぽいところや換気の悪いところ等で咳き込んで苦しんでおりました。
 インターネットの漢方のサイトで、比較的体力がある私には小青龍湯がよいとの記事を見かけ、それをきっかけに5月連休明けから服用しております。

 このひと月以上の間、咳の悩みから解放され、優れた効能に感謝し、常用してきました。
また、風にさらされると涙が止まらない、また鼻水が止まらないという症状も同時に解消されたことも喜んでおりました。

 しかしひと月以上経過した最近では、咳の収まりが完全とは言えず、のどにイガイガ感を感じます。
 また、胸にわずかながら圧迫感のようなものも感じます。
 小青龍湯を飲み続けていてよいものかとの不安を感じています。

 日常生活では比較的食欲もあり、スポーツも適度にやっております。
 特に長距離サイクリングやジョギングなどを愛好しております。
 飲酒も若い時ほどには飲みませんが、平均してビール一本程度の日量は飲んでいると思います。
 全く飲まない日も週に一回以上はあります。
 タバコは止めて30年以上になります。

 なお、20年前から、春と秋(花粉の季節でしょうか?)には一時的に咳こむ習慣がありました。
 しかし時期を過ぎると自然に治っていました。
 その時には町医者に相談しても原因不明とされ、何も治療はしませんでいた。

 また、06年から10年までの4年間、空気のきれいな青森市に勤務したので、その期間は咳に悩むことは全くありませんでした。

 このまま小青龍湯を飲み続けてよいのか、あるいはほかのものに替えるべきなのか、アドバイスいただけますと助かります。

BSC_8019
BSC_8019 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:小青竜湯がしばらくはしっかり効果を発揮していた模様ですが・・・

> しかしひと月以上経過した最近では、咳の収まりが完全とは言えず、のどにイガイガ感を感じます。
> また、胸にわずかながら圧迫感のようなものも感じます。

という点につきましては、様々な可能性が推測されます。

 小青竜湯は現時点でも一定の効果が持続していることに間違いなければ、という前提条件ですが、

(1)まず問題は「胸にわずかながら圧迫感」については、もしも配合中の麻黄が心臓に負担を与えている場合は即刻中止する必要があります。

(2)しかしながら、もしも気温の上昇に伴って、あるいは小青竜湯の温性の性質も加わって、胸部や心下部の水邪が熱化した場合は、小青竜湯に石膏を加えれば正解となります。胸を僅かながら冷やしたい時があれば、その可能性は大きくなります。

(3)もう一点、注目すべきは「咳の収まりが完全とは言えず、のどにイガイガ感を感じます。」という原因が、小青竜湯の強い燥性によって粘膜の潤いを奪い取ってしまっている場合は、小青竜湯の燥性が過剰にならないように麦門冬や西洋人参を加えることでバランスが取れます。

以上の三点について思い当たる節がおありでしたら、地元の漢方専門医院か漢方薬局で、上記の可能性を提示してご相談されれば、適切な処置をしてもらえるものと思います。

 但し、(1)の可能性が強い場合は、小青竜湯は中止され、麻黄の配合されない適切な方剤を見つけてもらう必要があります。

 以上、取り急ぎお返事まで。 

BSC_8032
BSC_8032 posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:早速ご回答ありがとうございます。
 昨日の夕方、今朝と小青龍湯を飲むのをやめてみました。

 まずのどのイガイガは解消しました。
 やはり乾燥しすぎていたようです。
 また、それに起因していたのでしょう。
 咳も収まりました。

 しばらくやめてみて様子を見てみます。

BSC_8090
BSC_8090 posted by (C)ヒゲジジイ

【参考文献】注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)

以下引用
注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)地球温暖化と暖房設備充実の時代、連用を慎むべき漢方薬類について

 村田漢方堂薬局における37年間にわたる薬剤師2名による漢方相談販売の経験上から、肺陰を損傷しやすい漢方薬方剤や漢方薬物についての考察です。
 たとえば、小青竜湯や附子配合のいわゆる附子剤、とりわけ八味丸類の問題です。
 のみならず、藿香正気散(かっこうしょうきさん)という村田漢方堂薬局の愛用方剤でも、肺陰の損傷を警戒して長期の連用は避けるべきです。

 肺は嬌臓(脆弱な臓器)です。日本漢方では、「乱用気味」と言っても過言ではない「小青竜湯」や「八味丸」など、連用するに際しては注意が必要な漢方薬方剤であることを認識して頂きたいものです。

 なかでも小青竜湯に関しては、上記の藿香正気散とは比較にならない厳重注意が必要な漢方処方ですので、ブログに掲載した実例などの問題があるので、素人療法は厳に慎むべきです。

 医師や薬剤師であっても漢方薬についてはほとんど素人さんとかわりがないレベルの先生方があまりに多いので、医師に処方されたからと言って安心とは限りません。

参考文献:
耳鼻咽喉科で処方された小青竜湯による副作用
小青竜湯の長期連用による副作用?
高齢者には要注意の小青竜湯(副作用の認識がない勉強不足の医師たち)

 ともあれ以下の本論は専門家向けです。

 もともと例によって『和漢薬』誌連載の『中医病機治法学』の訳注における「訳者のコメント」中にバラバラに書き散らしていたものをまとめ上げ、現在の考察を加えたものです。

◆肺は嬌臓(きょうぞう)であるということ
燥性の方剤に潤燥薬「麦門冬」を配合する意義

 日本は湿潤な風土の上に、脾湿が内生しやすい食生活環境にあるので、潤燥法が必要なときにも、常に挟湿や脾運に対する配慮が必要である。
 また、これとは逆に燥湿・袪痰・行気・解鬱などを必要とするとき、大量の燥性の薬物中に一味の潤燥薬「麦門冬」を配合する意義は大きい。

 柴朴湯や半夏厚朴湯に麦門冬一味を加える必要性を示唆した拙文を、ちょうど二十三年前の『和漢薬』誌340号に「中草薬漫談(5)麦門冬」と題して述べて以来、喘息に対する柴朴湯加麦門冬については、すでに日常茶飯事の常識的なテクニックとして定着している。

 臨床上、わずか一味の麦門冬の有無により、効能に雲泥の差が生じ得ることは、看過すべからざる現象である。

 《顧氏医鏡》で指摘されているように、肺は嬌臓(脆弱な臓器)であり、寒に対しても熱に対しても抵抗力に乏しく、さらには湿に対しても、また燥に対しても抵抗力に乏しいので、麦門冬一味によって大量の温燥薬の行き過ぎによる肺陰の損傷を未然に防止し、肺陰を保護するのである。

 同様に、日本で繁用される補気建中湯・補中治湿湯のみならず、釣藤散などにおける麦門冬配合の意味を詳細に検討すれば、先人の用薬配合上の工夫を汲み取ることができるはずである。

 肺は気を主(つかさど)り、水道を通調するという二つの重要な働きを持ちながら、実体は極めてデリケートな臓器であることを充分に認識し、常に肺の実体である肺陰の保護を忘れてはならないのである。

◆風邪や鼻炎が生じやすい中医学的原因
だからといって小青竜湯を乱用してよいわけがない。肺は嬌臓!

 肺は呼吸を司り皮毛に合しているので、外邪の侵襲を最も受けやすいく、寒・熱・燥・湿いずれの刺激に対しても抵抗力が乏しい。
 感冒や鼻炎など、肺系統の疾患が日常的によく見られるのはこのためであり、またそれゆえに「肺は嬌臓」であるといわれるのである。

 それゆえ、辛温燥の性質が特に強烈な小青竜湯などを慢性疾患で連用するときには要注意である。たとえ「証」がピッタリであっても、決して過信してはいけない。
 短期間の使用なら問題も生じにくいが、少量の麦門冬や石膏を加えるなどして肺陰のみならず肺熱に対する配慮は不可欠である。
 定期的な確認が必要な漢方薬方剤であることを充分認識する必要がある。

 エキス剤の場合であれば、麦門冬湯や猪苓湯を適量併用することでも充分代用できる。
 猪苓湯中の阿膠によっても肺陰を保護することができ、茯苓には補肺作用もあるからである。

◆乱用され過ぎる「小青竜湯」と「八味丸」
アレルギー性鼻炎に小青竜湯トイレが近ければ八味丸確かに有効だが

 アレルギー性鼻炎には小青竜湯、クシャミ・鼻水には小青竜湯などと喧伝され、病名漢方として定着したかの感があり、一般病院や医院から咳が出れば小青竜湯、クシャミはもちろん鼻水もと、保険漢方で出されて証が合っていないために、肺陰を損傷して乾燥咳が却って悪化してガラガラ声になり、どうしようもなくなって村田漢方堂薬局に助けを求めにやって来られた人が何人いたことか。

 麦門冬湯で治まった人が多いが、肺熱まで誘発して小陥胸湯加減方製剤に辛夷清肺湯を合方しなければ治まらない人すらある。

 八味丸や牛車腎気丸も同様で、辛燥大熱の附子の配合が、肺陰を損傷するばかりでなく、同時に肺熱まで誘発して小青竜湯の場合と同様の処置が必要なことすらある。

 これらの乱用としか思えない出され方は、意外に同業の漢方専門薬局はもちろん、一般薬局でさえ、あまり遭遇しないで、殆どのケースが病院や一般診療所から処方されたものであるから、たまらない。言葉は悪いが、それらの尻拭いをいつもさせられているのは、我々漢方相談薬局なのである。
 
 これらの事実は、若い頃には遠慮があって「決してこの事実は口が裂けても公言できない」と思っていたが、そろそろ晩年に向かって行くにあたって、言うべきことを言っておかなければ、世の中のためにならないと愚考し、ありのままの事実を述べるのである。

 自分の子供たち二人も医者になっているばかりでなく、その配偶者も医者、親類縁者も医者だらけなのだから、何を遠慮することがあろうか。

◆辛温薬配合方剤の長期連用は慎重であるべし
小青竜湯や八味丸類・藿香正気散類は長期連用はできない場合がある

 これまで、あまりにも乱用されすぎた小青竜湯は、麦門冬湯や辛夷清肺湯が適応するような肺胃陰虚や肺陰虚に肺熱を兼ねるような証候を呈している患者さんに、辛温の細辛のみならず、本来は乾燥生姜および桂枝を用いるべきところを、日本の小青竜湯は辛燥温性の煨姜もどきや肉桂が配合されているので、なおさら肺陰虚を助長するのみならず、肺熱をさらに助長して、極端な乾燥咳とともに喀血まできたしかねないのである。

 もともと、小青竜湯は標治の方剤であるから、長期の使用は慎むべきであるが、適応外の人に投与すると、上記のような現象が起こっても不思議ではないのである。
 病院でもらった小青竜湯を、飲めば飲むほど声が枯れてきて、却って咳がひどくなったようだということも稀ではない。

 八味丸にしても、辛燥大熱の附子が配合されているので、昨今リバイバルしたのか、夜間多尿に八味丸系統の製品がテレビなどで宣伝されているようである。
 最近も、薬局で相談して買ったおかげで、確かに尿の回数は減ったがいっぺんに不眠症になり、毎晩目が覚醒して軽い煩躁状態を呈しているという。
 明らかに附子の軽度の副作用が認められるもで、即刻中止してもらい、附子抜きの「七味丸」に切り替えてもらった。

 もちろん、八味丸は重要な基本方剤ではあるが、腎陽虚が明らかでなければ使用すべきではない。
 肺陰を損傷して乾燥咳を誘発することも、稀ではない。
 長期連用にも定期的な確認が必要で、「肺は嬌臓」であるということを忘れてはならないのである。

 また、辛温香走の薬物が多く配合された藿香正気散は、湿困脾胃の病機に対する理気化湿の方剤として大変有用で、アレルギー性鼻炎などの一見、肺寒停飲の小青竜湯証と見られる場合でも、麻黄が不適応の患者に、苓甘姜味辛夏仁湯の煎薬やエキス剤が手元に無いとき、充分代用できることが多く、胃腸虚弱者には持って来いの方剤ではある。

 ところが幸か不幸か本方の「乾燥性」は相当な威力があり、本方証に間違いないときでも、症状が軽快した時点で中止するほうが望ましい。

 たとえば、クーラー病による頭痛に、シャープに奏効してそのまま夏中一ヶ月も連用していたら、ひどい嗄声を生じた例がある。
 直ぐに中止してもらい、麦門冬湯で速やかに回復したものの、本方の燥湿力は相当なものである。

 村田漢方堂薬局では、常連さんたちと「便利な乾燥剤」として有名な処方となっているが、本方の適応する証候(一連の症候)が解消した時点で直ぐに中止すべき方剤としても「常連さんたちの常識」となっている。

 このように、小青竜湯や附子剤、あるいは藿香正気散のような、日常的によく使われる方剤の使用は、「肺は嬌臓」であるということに留意して、乱用は慎むべきなのである。

 合成医薬品の副作用に比べると「かわいいもの」と言えばそれまでだが、明らかに適応証ではないのに誤治した場合の不快症状は、上記に述べたとおり相当なものなのである。
注意が必要な漢方薬(肺陰を損傷しやすい漢方処方)

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ASC_8116 posted by (C)ヒゲジジイ

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2011年02月16日

小青竜湯で主訴に効果がありながら副作用

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IMGP1203 posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の女性
簡単なご住所 : 関西地方
お問い合わせ内容 : 産後風邪を引くと気管支炎からマイコプラズマ肺炎になる事が多くなり、処方箋薬が全く効かず、病院を変えて見ましたら小青竜湯の漢方を頂きました。

 1回目服用後、胃の弱い私はすぐに胃もたれ、吐き気、がしました。
 2回目服用後、顔面蒼白、胃痛、吐き気が続き、3回目服用後には、激しい気管支炎特有の咳はなくなり快適になりましたが、その後、胃の調子が悪く、便秘と太っているので下痢は嬉しいのですが、胃の痛み、食欲不振、口・喉の渇きが続いています。

 気になるのでもう一度医者に受診し、副作用の話をしましたが、漢方薬の副作用は聞いた事がないしもうもう少し続けて見てと言われました。

 初めての小青竜湯なのですが、このまま続けても大丈夫でしょうか?
 もし服用を停止する場合、どのぐらいでこのような胃の症状はなくなるでしょうか?

IMGP1212
IMGP1212 posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 「漢方薬の副作用は聞いた事がない」とはハテナ?です。

 麻黄の配合された漢方処方は体質によっては軽度の副作用は十分にあり得ます。
 もう一度、主治医によく相談された方がよいと思います。

 但し、咳に効いていながら副作用が出るとは不運と思えますが、胃腸に対する副作用が強そうで 「このまま続けても大丈夫」かどうかは、こちらでは分かりません。

 やはりもう一度、主治医にしっかりご相談して見て下さい。
 取り急ぎ、お返事まで。

K-r
K-r posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 00:02| 山口 ☀| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする

2010年04月11日

辛夷清肺湯証と小青竜湯証の鑑別が必要なことも多い

キタキツネ(撮影者:北海道の登録販売者)

おたより:北海道の登録販売者の●●さん

拝啓 ご無沙汰しております。北海道の●●です。

 4月も半ばに入りつつありますが下関市の方はだいぶ暖かくなっているのでしょうか。ブログ拝見しましたがそちらは桜が満開のようできれいですね。

  こちら北海道も空が青々となり、春を感じる日が増えてきています。例年、ゴールデンウィーク期間中頃から桜が見ごろとなる地域が多いので、花見はまだまだ先ですが過ごしやすくなってきました。

 写真は3月中旬に連休がとれたので小さい愚息、愚娘達をひきつれ洞爺湖温泉で一泊した帰りにオロフレ峠で撮った北狐です。
 3月半ばでも山頂付近は−10℃以下で一面の銀世界。そんな極寒の中でもたくましく生きていました。もちろんエキノコックスが怖いので 車内からの撮影です。

 さて、今回は花粉症のことです。北海道も4月に入り、遅ればせながら1日に数人は花粉症に効く薬はないかとたずねてきます。その中で病院で漢方を処方されたけど効果がなかったという方が相当数おられます。

 話しを詳しく聞いてみると、ほとんどの方が何らかの診察のついでに花粉症の薬を出してもらっているようでして、その多くは小青竜湯でした。
 自分は村田先生のブログを隅から隅まで見させて頂いていますので、すぐに、小青竜湯で効果がないならアレかと気づきます(苦笑)

 そうです、辛夷清肺湯証と小青竜湯証の鑑別です。

「津液が鼻や肺に停留する暇がなく、肺気が上逆してクシャミによって頻繁に鼻汁が排出されたり、咳嗽によって喀出されるような場合は、熱盛の状況であっても津液が熱で煮詰められ濃縮される暇がないので水様性の希薄透明な喀痰や鼻汁がみられることになる」
ヒゲジジイ注⇒重要参考文献:
   意外に鑑別が困難な「痰熱」と「寒飲」
) 

 村田先生の言われていた上記の文が頭に入っていたので、これはと思いよく説明したうえで、辛夷清肺湯のOTC薬であるチクナインを試してもらうとほとんどの方が軽快にむかいました。鼻の症状の他に目の充血や痒みも伴っている方には銀翹系の方剤を併用してもらい効果を上げています。

 尚、患者の体質を診ずに花粉症=小青竜湯という、いかにもMRの話しを鵜呑みにしたような病名投与に関しては、またかという思いなのであえて触れません(笑)

 それにしても多分に気づかされるのは、漢方薬はすべて体質改善につながると思われている方が多いことです。「小青竜湯も飲み続ければ花粉症になりづらいんでしょう?」と聞いてくるお客様もかなりいまして、そのたびに標治と本治について説明しています。

 また、村田先生が2月にブログで載せていた「お茶代わりの漢方薬」ですが、この手の方はドラッグストアにも来られます。こういった方々のほとんどは生薬が1つでも入っているお茶なら漢方薬と誤認している方がほとんどです。
 つまり、センブリ茶やドクダミ茶も漢方薬と思っているんですね(苦笑)

 長くなりましたが辛夷清肺湯証と小青竜湯証の鑑別について、勉強させて頂きありがとうございました。

 今後も先生の知識の一部を盗みに来ますのでブログの継続よろしくお願いします。

桜とヒヨドリ
桜とヒヨドリ posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:おたよりありがとうございます。
 北海道と下関では季節の推移が大きく異なるでしょうね。こちらは桜が満開で、そろそろ数日後に控えた雨が降れば散ってしまいそうな情況です。

 花粉症は一ヶ月前から症状が出ている人が多いようですが、当方には花粉症だけの相談で来られる人は稀で、他の重い慢性疾患のついでの相談ばかりです。

 ご指摘の辛夷清肺湯ばかりでなく、タイプによっては藿香正気散や玉屏風散や茵蔯蒿湯や猪苓湯などもしばしば使用する機会が多いことと思います。
 村田漢方堂薬局ではたとえ小青竜湯証に見える場合でも、適応する喘息でも合併してない限りは、藿香正気散を使用します。

 なお、数年前のブログにも記載したとおり、舌の奥に黄膩苔がある人には茵蔯蒿湯で目の痒みが速効で軽減する確率がとても高く、一部の人ではすべての花粉症がこの方剤のみで治まる人もおられます。

 現実的には蓄膿症で通っておられるような人には、やはり辛夷清肺湯合茵蔯蒿湯に猪苓湯というケースもよくあります。

 といっても花粉症だけの一時おさえでよい人達はほとんどお断りしていますが、さすがに一年中あらゆる花粉に反応する深刻な体質の人の御相談には必ず真剣に応じています(苦笑。
 そのような人にはもちろん正確な弁証論治によって次第に軽減していきます。

 ともあれ、北海道らしい珍しい写真の添付、ありがとうございます。早速ブログにも掲載させて頂きます。
 お陰さまでブログに気合を入れることが出来ます。

コゲラ
コゲラ posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:ご返信ありがとうございました。

 ご指摘の辛夷清肺湯ばかりではなくという点、先生のブログ拝見後は肝に命じています。可能な限り弁証に神経を使い、状態に応じてに茵陳蒿湯やカッ香正気散も使用することもあるのですが、北海道と言う寒冷地の特色とも言いましょうか、寒い外から暖かい店内にこられるとサラサラの鼻水になる方が多く四苦八苦しています(苦笑)

 自分の場合はまだまだ知識不足、経験不足ですし、ドラッグストアには風邪や下痢などの急性のもので来られる方が多いことから慢性疾患に対する体質改善などへの対応は追いついていない状態です。

 先生が言われる、「現実的には蓄膿症で通っておられるような人には、やはり辛夷清肺湯合茵陳蒿湯に猪苓湯というケースもよくあります。」

 これも自分の弁証力では未だ判断できないです。生兵法は怪我の元
なので、自分に知識がない分野に関しては、申し訳ない気持ちを持ち
ながらOTC薬や漢方薬局に行ってみることお薦めしています。

 それでも毎日、中医学や漢方薬の参考書を見ながら少しずつお客様
にも対応できるようになってきているので、これからも頑張ります(笑)

 それでは、またメールさせて頂きますね。

ヒヨドリと桜
ヒヨドリと桜 posted by (C)ヒゲジジイ

メジロとこれは桜ではありません(苦笑
メジロとこれは桜ではありません(苦笑 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 16:06| 山口 ☁| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする

2010年03月29日

高齢者には要注意の小青竜湯(副作用の認識がない勉強不足の医師たち)

コゲラ
コゲラ posted by (C)ボクチンの母

2010年03月16日小青竜湯の長期連用による副作用?続報のおたより:

 先日は母の『小青竜湯』の件で、お世話になりました。
 服用を中止し、入院先では24時間心電図も取りましたが、悪性の不整脈も出なくなり、その他精密検査も異常なく、無事に退院できました。

 体調も順調に回復し、事故前より血圧が明らかに下がって正常値で安定するようになってきました。

 かかりつけ医は、あくまでも『副作用のない安全な漢方薬なんですが・・・』と言っていましたが、ご助言頂いたおかげで適切な判断をすることができました。改めて御礼申し上げます。

 益々のご活躍をお祈りしております。

コゲラ
コゲラ posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:ご退院、おめでとうございます。

> かかりつけ医は、あくまでも『副作用のない安全な漢方薬なんですが・・・』

 どのような根拠で、小青竜湯に副作用がない安全な漢方薬だと断言できるのか、些か怪訝なお話ですね。

 とりわけご高齢者こそ、投与には細心の注意が必要な方剤であり、麻黄や細辛のみならず多量の桂皮・乾姜や甘草が含まれているだけに、取り扱いには最も厳重注意が必要な方剤なのです。(追記:適応を誤ると高血圧を誘発することも多い。)

 当方の薬局では、確実に適応している常連さんが、必要な時に、必要な時期だけに使用される方が一名おられるだけです。

 弁証論治という中医学における大原則を無視した投与が蔓延している。それが現実の医療用漢方世界の実体ですから、何をか言わんやっと思います。

 ともあれ、ご丁寧にその後のご報告を賜り、ありがとうございました。

 日本の医療用漢方の諸問題の中でも、とても放置できない部分が含まれていますので、この度もブログに転載させて頂きたいと存じます。悪しからず御了承下さいませ。

コゲラ
コゲラ posted by (C)ヒゲジジイ

おり返し頂いたメール:早々のご丁寧なメール、また貴重な情報をありがとうございました。

 西洋薬で薬害に遭った時もそうなのですが、どうも『メーカーの売り込み攻勢』や『マイナス情報が不足したマニュアル』等を信じ込んで投薬ミスを犯し、さらに失敗には気付かない/認めないという構造が根底にあるように感じます。

 西洋医が西洋薬でも事故を起こしているのですから、本来専門外の漢方薬を安易に乱用していることは本当に恐ろしい、今後も自衛していかなければと痛感いたします。

 ブログにご利用頂いて、他の方のお役にも立てれば幸いです。
 色々ありがとうございました!

コゲラ
コゲラ posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 07:44| 山口 ☀| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする

2010年03月16日

小青竜湯の長期連用による副作用の典型例

メジロ
メジロ posted by (C)ヒゲジジイ

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年齢 : 70歳〜79歳の女性
簡単なご住所 : 関東地方
お問い合わせ内容 : ご多忙のところお世話になります。
 私は、質問者の息子ですが本人入院中の為、代理でメールいたしました。母親は、77歳ですが元々持病は一切無く70歳過ぎまで一度も大病・入院もせずに過ごしてきました。心臓、血圧共に問題ありません。

 ところが、ここ3年ほどの間に、西洋薬の投与ミスによる被害に会いました。
 整形外科医が製薬会社の警告を知らずに鎮痛薬の14日長期連用を強いて急性胃穿孔、また、内科医から必要が無いのに最初から血圧降下剤の最高単位を無理やり投与され、服用1回で血圧が急激に低下して意識消失・階段から転落、大怪我しました。

 その後、もう薬害はコリゴリだから薬はできるだけ飲みたくないと相談していた最中に、かかりつけの内科医から、軽いアレルギー性鼻炎の症状に対して、『漢方は副作用がないから大丈夫』とのことで『ツムラ小青竜湯』を約1年半長期投与されてきました。(アレルギーを抑える西洋薬も、これは安全だからと、何種類かを色々試しながら断続的に併用投与されていたようです。)

 そして、この3月10日、起床時から突然冷や汗・眩暈・動悸が始まり、目の前が真っ暗になって廊下で転倒して骨折・頭部打撲、緊急搬送に至りました。現在のところ生命に別状はありませんが、脳神経外科・内科病院に精密検査入院中です。

 ちなみに、日常の血圧は高くても上が140台・下が70〜80台で、定期診断でも心臓不整脈を指摘された経歴もありません。
 救急搬送時の血圧は180/95に上昇していました。

 どうにも納得が行かないので、『小青竜湯』について調べていた所、麻黄を含む漢方では、血圧上昇/また、心臓に負担をかけて不整脈を起こして脳貧血を起こす、等の副作用の可能性がある事を知りました。

 『小青竜湯』の『長期連用』によって、このようなリスクが高まる事はありますでしょうか?

 かかりつけ医の投与についての判断ミスの可能性は考えられますでしょうか。

 ご多忙の所、恐縮ですが入院先の主治医からも、この薬では副作用は無い、との説明しかもらえないので、ご専門の方からのご教示を頂ければ幸いです。どうぞ宜しくお願いいたします。

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メジロ posted by (C)ヒゲジジイ

御返事メール:もう、既にご自身でご調査の通りで、

>『小青竜湯』の『長期連用』によって、このようなリスクが高まる事は

不必要に長期連用すると絶対にないとは言い切れません。

 もともと適応証があっても一部の例外を除いてあまり長期に連用すべき方剤ではありません。
 つまり、適応証があっても必要に応じて断続的に使用するなどが正解のことが多いという意味です。

 それゆえ、医療用漢方の誤投与を警告して4〜5年前から当方の付録サイトに書いて警告していたのですが、マイナーなサイトなのでほとんど見る人がいないようです。

病院からよく出される漢方薬の使用上の注意!

 医療用漢方を使用される医師でも、西洋医学には玄人でも、漢方医学に関しては素人レベルに近い人も多いようです。

 ともあれ、覚醒剤の原料にもなる麻黄含有成分の方剤は、適切に用いれば問題は生じないのですが、適応証でもないのに投与すれば、多かれ少なかれ問題は生じやすいものです。

 とりわけ医療用漢方で繁用される小青竜湯や芍薬甘草湯は、今後も問題が生じることは絶対にないとは言い切れない問題です。

 以上、取り急ぎお返事まで。

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メジロ posted by (C)ヒゲジジイ

折返し頂いたメール:早々に、ご丁寧なご連絡を頂き、感謝申し上げます。

 入院先のどの医師に尋ねても、『この漢方には問題はないから服用再開して良い』、としか言われません。

 西洋薬の副作用でさえ認めたがらない傾向が強いと感じていますが、こと漢方に関しては、やはりそのような状況なのですね。

 もちろん服用は私の判断で中止しておりますが、ご助言いただいて安心いたしました。

 この度は、お忙しい中、本当にありがとうございました。

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メジロ posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 00:05| 山口 ☔| 小青竜湯の誤投与や乱用による不快反応や副作用 | 更新情報をチェックする