年齢 : 40歳〜49歳
ご職業 : 主婦
簡単なご住所 : 西日本地方
お問い合わせ内容 : はじめまして。お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。
顔の湿疹についてお伺いします。4月半ば頃、急に瞼から頬にかけてかゆみと赤い湿疹がでました。
毎年季節の変わり目には顔に何らかの皮膚トラブルがあり、困っています。
もともと、20年前に主婦湿疹が出来たときに病院処方のステロイドを常用して7年、ステロイドが効かなくなり思い切って止めたら、顔・手・腕に膿や汁が出始め入院。
しかし、病院の処方はやはりステロイドで、怖くて使えなかったので、出来たばかりの近所の漢方薬局にお世話になり始め、見た目はきれいになるまでに回復しました。そうなるまでに数年かかりました。
その信頼感より、10年近くお付き合いしてきましたが、この数年患者さんが急速に増え、雇われている方(薬剤師?)が処方されるので、専門の知識があるのかもわかりませんし、処方された漢方を飲んでも一向に改善されないことや、私の症状に関係あるのか分からない薬を勧められるというような事が頻繁に続いたので、薬局を替える決心をしました。
私は、首・背中・肩の痛みが酷く、右手足のしびれもあるため夜も寝られないといった日々が3年くらい続いています。もちろん整形外科にも、産婦人科にも、内科にも行ってみましたが全く改善されず・・・病院でもツムラの漢方薬はいただきました。
ツムラではしびれは改善されたのですが、その他は全く改善が見られず5ヵ月が経った頃に今回の顔の湿疹です・・・が、その時、丁度県外の実家に行くことが決まっていましたから、かゆみが治まればという気持ちだけで実家の近辺の漢方薬局に駆け込んだわけですが、今のところ背中の痛みが回復した以外変わりません。
一週間程度で治ると言われた湿疹もかゆみも一進一退です。ツムラの服用は効いていないから止める様に言われたので服用していませんが、最近また右手足のしびれが出てきました。症状は告げるのですが。あれこれ替える私が悪いのでしょうが、今までなら回復しているであろう日数を過ぎても回復の兆しが見られないので、何が原因でどうしていいのかわからないのです。
化粧品も、17年間変えていません。紫外線には弱いので、ヘルペスがでたり顔がすぐ赤くなり痒くなります。今回も単純に紫外線のせいかなと思っていたのですが・・・
お返事メール:光化学スモッグ注意報がしばしば出されているという話を聞きます。
春先から黄砂も混じって未だにひどい状況が続いているように聞いていますが、もともとアレルギー体質の人で皮膚の敏感な人は覿面やられているようです。
アナタの場合、もともと皮膚が弱い体質のようですから、その当時できたばかりの漢方薬局で数年かかって治してもらっているのなら、同じ先生にご相談された方が、体質をよくご存知なはずだけに、もっとも能率的だと思います。
今回はその先生ではなく雇われている人が出される漢方薬類では無効とのことですが、遠慮されずに以前、治してくれた先生を指名されるべきです。
ときどき漢方薬局をハシゴされるかたに遭遇しますが、諦めも早く直ぐに去っていかれます。
以前、治してくれた実績を頼りに、もとの薬局にもどられた方が無難なように感じるのですが、アトピー性皮膚炎と異なって、一般の湿疹類では、時に掴みどころがないために、しばらく治療薬を見つけるのに難航する場合も現実にはあります。
文面からお困りの様子がヒシヒシと伝わって来るのですが、やはりあまり転々と薬局を変えない方が無難なように思います。通える範囲で頑張るのが一番能率がよいものです。是非、同じ先生を指名されて再度、お願いしてみられてはどうでしょうか?
以前の体質をよくご存知な分、早く適切な漢方薬を見つけてくれるように思います。
村田漢方堂薬局でも、以前他の病気で治った人が、新らたな病気に罹患し、漢方薬ならどこも同じと思ったらしく、保険漢方や漢方薬局の無表示医薬品(漢方薬)など、転々として、結局治らず、その間に拗れ回して久しぶりにやって来られたケースでも、こちらは以前の体質を知っているので、現在の状況と比較検討した結果、早い段階で適切な漢方薬の配合をお出し出来たケースはザラにあります。
きっと同様なことが実現するのではないかと推察します。
折り返し頂いたメール: お忙しい中、早いお返事有難うございます。
光化学スモッグが原因かもしれないのですね。長時間外出すると、痒みを伴う発疹が現れるので、紫外線の事しか思いつきませんでした。
私自身も先生のおっしゃる通り、本来なら近所でもありますし長年診ていただいた薬局で・・・とは思いますが、相談しようにも相談の予約が一杯との事で、直接お話すら受け付けてもらえない状況です。
以前は、必ず薬局の専門の先生に問診なり触診なり間を縫って直接の診断で処方していただけていたのですが、手が足りないらしく、今回のような急な事ですと他の薬剤師さんがカウンターで状況を聞いて処方するという形しかとってもらえなくなりました。
もちろん、予約を取ればいいのですが、相談予約もどうやら待ち状態のようです(針もされているので、漢方の相談と掛け持ちで一人がなさってます)。
慢性病の処方ならどなたでも処方してくださればいいのですが、急な事の時には、やはり直接診ていただきたいのです。
それを頼んだのですが、専門の先生に診ていただくのは無理だと言われて、やっと見つけた行き場を失ってしまったようで困ってしまったのです。
先生の文面から察しますと、やんわりと先生の薬局に行っても長続きしないだろう・・・とおっしゃっているのではないかと思います(違っていたらすみません)。
先生も真剣にお答えくださっているのはよく分かりますし、私も皮膚だけでなくこの数年思わしくない体調を正常に近づけたいと真剣に思っていますので、そちらに伺って続けられるのかよく考えます。
その時の状態をみながら薬を替えるため、初めは極力頻繁に伺う方がいい事も十分わかっているつもりですので・・・
お伺いしました時には宜しくお願いします。
有難うございます。
お返事メール:
その薬局は、●●●薬局さんのことでしょうか?
だとしたら随分、発展されたということですね。
鍼灸もやっておられるから予約者が本当に詰まっているようですね。
ところで、
> 先生の文面から察しますと、やんわりと先生の薬局に行っても長続きしないだろう・・・とおっしゃっているのではないかと思います
と書かれておられるのは、そのとおりです。
これがお電話なら、もっときつい表現をしていることも再々です。
電話では今日もお問い合わせが数本かかっていましたが、すべてお断り口調でお返事しています。
そもそもお問い合わせされる段階というのは迷われている証拠だから、迷いをなるべく早く断ち切って差し上げる老婆親切です。
親切めかして勧誘するのは、趣味に反します(苦笑。
予告なしに一大決心で来られる人たちにこそ意気に感じて仕事が出来るという、ぐうたら老人なので、皆さんには申し訳ないことです。
【編集後記】 上記のような常連さん?やお馴染みさんを優先的に大事にされない薬局さんというのも、やや怪訝であるが、その点では、村田漢方堂薬局では全面的に常連さんやお馴染みさんを優先的に御相談に乗っている。
ところが、この常連さんやお馴染みさんこそ、慎ましく遠慮深い人が多いので、新しい人に時間を譲る傾向が強い。
過去の長患いの苦しみを熟知されている人達だからこそではあろうが、村田漢方堂薬局では常連さんやお馴染みさんこそ優先しなければ罰が当たる。
それはともかく、良い意味での確信犯の御相談メールは以下のようである。
通常ならブログに取り上げることはあり得ないシンプルな交信であり、このようなお問い合わせばかりだったら「問答集」ブログが成立し得ないが、ヒゲジジイの漢方に賭けてみようという気迫が感じられる。(こういうケースでは寛解率が高い。)
性別: 女性
年齢 : 30歳〜39歳
ご職業 : 無職
簡単なご住所 : 西日本地方
お問い合わせ内容 : はじめまして、喘息の事でご相談がしたいので、薬局の方へお伺いしたいのですが、比較的すいてる曜日があればおしえていただけないかと思ってメールしました。お返事お待ちしています。
お返事メール:
月曜日と土曜日以外は、多くはのんびりやってますが、思いがけないときに混雑するときがあります。
折り返し頂いたメール:
お返事ありがとうございました。とても参考になりました。そのうち伺うと思うので、よろしくお願いいたします。
後日談(平成24年記):記憶に間違いなければ、この女性は肺熱肺陰虚に痰熱が合体した病証で、辛夷清肺湯に小陥胸湯加味製剤に天津感冒片などの併用で、速効を得てしばらく服用されていたが半年もしないうちにほとんど根治されてしまった模様。
平成23年暮れには風邪で病院に行ったら抗生物質が出され、うっかりそれを飲んだら激しい下痢が生じて止まらなくなり、病院治療でも止まらないので下痢を治して欲しいとやって来られていた。(真武湯とイオン化カルシウムで治癒。)
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