当然である。
ほぼ治ったかなっと思う間もなく、いつの間にか音信不通になって、ふっとその人のことを思い出すことがあって、ちょっと早めにやめ過ぎたと思うのだが〜〜〜再発しなければ良いがな〜〜と思ったものの、それからスッカリ忘れた頃になって、再発してしまいました〜〜〜と駆け込んでくるのはイイ。
ところが、早めに止めてしまった後悔のみならず、バツが悪くなって再来しにくいので、他所で漢方薬を求めて、結局治らずにバツ悪そうにやって来るひともいた。
あるいは中には、どこの漢方でも同じと思って他所へ行って治らず、他を転々としてやはり駄目でようやく気がついて戻って来たケースもあった。
戻って来さえすれば、長年通い詰めて体質も気心もかなり知れているので、再発しても対処が早いのは当然である。そんなことも分からない人がいるから、漢方薬術はよほどやさしいものとアナドッテイルなっと、こちらのほうが僻んでしまう。
漢方薬の弁証論治は相当な知識と経験が必要なもので、日本の方証相対よりもはるかに高度な構造主義科学である。
再発したら、へんに躊躇することなく、早めに戻って来たほうが無難で、僅か「石の上にも三年」すら頑張れない安易な風潮の世の中なんだから、気にせずに早めに戻ってくることですよっ、と、やっぱり些かの皮肉交じりに回答したのだった(苦笑)。
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