2008年04月09日

急性の腰冷えは治ったら漢方薬を止めてもいいよ

 三十数年来の常連さん。
 日頃から多種類の漢方薬を常用されつつ、第一線で活躍されているが、そろそろ九十歳に近づいている。

 冷たい床に長時間座ることがあって、以来、腰が冷えて重だるい。カイロを腰に当てていると気持ちがよいが、何とかならないかという注文である。

 疎経活血湯2日、何の効果もない。年齢からするとやはり海馬補腎丸かと1回5丸を1日3回、これで速効を得て雲散霧消。1日で服用を止めてもらった。その後、半月、再発はない。

 現在は長年愛用の常備薬漢方を連用される元のペースに戻っている。
 この温暖化の時代、高齢者といえども大熱峻補の品は過剰に服用しない方がよい。ましてや俄かに生じた一時的な寒証である。
 再発したら、直ぐに再開するようにアドバイスして治った時点で、1日分の服用で終わり、残りの薬は次の機会に備えて、大事に保存しておいてもらう。

 三十数年来の長期間のお付き合いともなると、ツーカーで互いに意思の疎通がとてもスムーズである。
 合成医薬品が一切服用できない特異体質であっても、漢方薬ならピントがよく合って、これまであらゆる大病を漢方薬ですべて救ってきた。

 小生も、先々月?久し振りに起こしたぎっくり腰も一週間で治って以来、一生、予防で服用するつもりが、馬鹿みたいに雲散霧消しているので、止めた。それよりも脳血管や心臓を守るために最高級品の牛黄製剤を愛用している。そちらの方が、命に関わるではないかっ。

 急性の病というものは、内容によっては治ったら直ぐに止めてもよい場合もある。
 ところが、アトピー性皮膚炎や慢性関節リウマチや慢性肝炎などの慢性疾患では、直ぐに止めたら再発するので、同列に置いてはならない。