うわっついた中年前後の男女が、電話相談で済まそうとする世慣れた図々しさに比べれば、純粋に長年の持病を治したい一心で、むしろ若い年齢層の方が心構えが座っている。
やや遠距離であっても定期的に通う約束ができる人が増えている。
一昨年くらい前までは、ネットで見たからと、物見遊山の若者を随分追い返したものであるが、隔世の感がある。
本日はさらに見上げた青年で、すでにこのブログをしっかり読まれて、食事制限を守ってやって来られているから、毎日ステロイド軟膏の塗布は続いているものの、症状は安定しているという。
とりわけ本日は好調だと言われるが、それは緊張から交感神経が優位になっているから痒みも消えるのである、帰宅後にホッとして副交感神経が優位になると俄然痒みが出て来ることだろう〜〜と言っても、本日ご挨拶程度に出した二方剤が直ぐに効果を発揮してくれることを期待したい。
すでに保険漢方(医療用漢方)を一定期間、処方も3〜4回変えてもらって服用しておられたが、一処方だけにこだわる限りは可能性は低い。しかも消風散(しょうふうさん)や当帰飲子や温清飲といった日本漢方らしい皮膚病漢方では埒が明かないのは当然である。
このような方剤は村田漢方堂薬局では絶対に使用しないことは、成人型の重症アトピー性皮膚炎治療の漢方薬で繰り返し書いている通りである。
ところで、甘いものはアトピーの敵だということで、菓子類を一切中止したのはよいが、今度は果物を熱心に食べだした人もいたので、注意した。
果物も「甘いもの」の一つであり、果物自体が糖分のカタマリであるから、やっぱりアトピーの敵なのである。
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