お問い合わせ内容 : 梅毒の治療法の歴史を調べています。
明治以後、サルワルサン、ペニシリンといった化学薬品作られ、梅毒の治療は飛躍的に・世界的に進んだことが知られています。
しかしそれ以前は、水銀を含んだ漢方薬が江戸時代に使われていたらしい、ということまでしかわかりません。
汞藍丸・迦路米と呼ばれる漢方薬がそれにあたると思われるのですが、それらの効能や副作用、また実際いつごろまで使われた薬品なのか、を調べています。参考になる本をご存知でしたら、教えてください。
ヒゲ薬剤師のお返事メール:拝復
梅毒の治療法のご調査、本当にしっかり調べてみましたか?
小生の書庫に、その関連の文献がどの程度揃っているか、それを取り出すだけで、相当な時間を食ってしまいますので、さしあたり、ささやかな調査方法のヒントだけ述べます。
その前に、漢方の「日本古方派」の始祖、吉益東洞の時代は、もちろん江戸期ですが、治療対象の患者さんは多くは梅毒治療だったと言われているほどです。
だから、水銀剤をバンバン使っていますので、日本古方派の江戸期の先生方や、もちろん吉益東洞全集なども調べる必要があるでしょう。
医学史の領域でもあるので、医学部や薬学部の図書館などで調べると能率的でしょう。
医学部なり薬学部なりの医学史、薬学史専門の先生にお尋ねになると早いですよ!
以上、簡単ながら、調べ方のヒント?として下さい。
こういうことは、苦労して調べることに価値があります。
第一、調べている目的など、また学生さんといっても何学部の学生さんかなどものべてもらわなっくちゃ〜〜、こちらもこの程度のお返事しかする気にはなれませんよ。
頓首
2005年11月04日
学生さんから江戸期の梅毒治療についてのお問い合わせ
posted by ヒゲジジイ at 22:35| 山口 ☀| 日本の漢方関連医学・薬学史問答
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