2008年02月27日

傷寒論医学では到底太刀打ちできない新型インフルエンザ

 鳥インフルエンザにおいては、肝臓、盲腸、直腸などに壊死性病変・出血性病変が見られるという。
 とすれば、人から人へ感染する新型インフルエンザに変異した場合、そのまま強毒性を保持したままであれば、当然、同様の症状が出現して生命に危険が及ぶことになる。

 中医学的には明らかに衛気営血弁証における血分証にまで進展するとても重篤な伝染病であることが分かる。脅威のウイルスである。
 これでは到底、傷寒論医学では太刀打ち出来るものではない。

 従って、温病学を頑なに取り入れようとしない日本漢方(日本古方派など)では、ほとんど役に立たないことが歴然としている。

 多少とも期待できるのは中医学であるから、中医学派の皆さんは、今から衛気営血弁証をしっかり復習しておいてもらいたいものである。
 相当に知恵を絞った方剤をあらかじめ想定して研究しておく必要がありそうですねっ!

追記: 弁証分析方法としては、むしろ三焦弁証の方が適切であろう。
 鳥インフルエンザが人から人へと感染する新型インフルエンザに変異し、世界的に流行するのは時間の問題だとされている。
 その時に最も期待される治療薬がタミフルであることは既に述べた。

 それでは漢方薬は役に立つのだろうか?という疑問であるが、少なくとも六経弁証の傷寒論医学では、あまり期待がもてそうにない。なぜなら、鳥インフルエンザに感染した人の症状から類推できる部分があるからである。

 咽喉腫痛を伴って急に高熱を発し、その後に下痢や嘔吐、そして各臓器から出血が生じて・・・

 これらの症状を弁証分析するには温病学における三焦弁証がもっともフィットする。
 病毒(新型インフルエンザウイルス)を上から受けると少陽三焦を通路として上から下へと縦方向の伝変形式とっている。

 温病学を取り入れようとしない日本漢方(日本古方派)にはあまり期待できないが、中医学派の先生方には三焦弁証を主体に、多少とも貢献してもらえるかもしれない。
 以上は、新型インフルエンザで漢方薬はどの程度有効だろうか? より引用
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