2005年10月26日

副鼻腔炎と帯状疱疹治療後の後遺症?

お問い合わせ内容 : 1年半前に副鼻腔炎(右)、その後帯状疱疹(右側の額)を患い,耳鼻科、皮膚科のそれぞれの処方と治療で完治しましたが、その回復途中から、左の口角の周囲が水も滲み、痛みが生じる症状が出てきました。

耳鼻咽喉科の診断は三叉末梢神経痛で神経過敏になっているとのことで自然治癒で対応しましょうと言うことで現在も月に一度は定期的に状況を見てもらっています。

その他の病院にも診断や相談しましたが痛み止めや、神経痛のお薬の処方で対症療法しかなく、自然治癒を待つが一番だと言うことでした。

それとは別に、ここ1年鍼灸院にも相談し鍼治療行っています(週2回程度)、鍼灸院の先生も絶対になおるといってくれています、過敏な範囲はずいぶん小さくなりましたが、時間がかかっています。

現在の症状は口角から下唇の内側が過敏で朝は比較的いいのですが、昼から夕方になると、食事や、歯磨きや、会社での会話などの影響で、局部的な神経過敏が助長されます。

自然にしておくと痛みはそれほどでもないのですが接触すると(口角ですので上下の唇が接触します)痛みと不快感で、そのストレスで悩んでいます。漢方で回復を助長させる処方が可能でしょうか?今は中断していますが、ゴルフ、ジョギングやスイミングなどで体力と健康には自身はあったのですが・早く元に復したい一心でメールさせていただきました。


お返事メール:拝復

帯状疱疹をされていることが、なんだか関係しているような気がするのですが。

場所は異なっても、近い位置だけに、その辺にウイルスが入り込んでしまっていることも、絶対ないとはいえないと思いますが?

あくまで文面だけでの推測ですので、かなりピンとはずれのことをアドバイスしているかもしれませんが、まんざら否定出来ないと思います。

ウイルスは、かならず残存しますので、その患部の辺で、悪さをしている可能性は否定できません。

ご本人さまに直接お会いしないで、漢方薬を具体的にアドバイスできることは少ないのですが、五苓散という方剤(医薬品)に、日本では食品扱いされてしまう「板●根」のエキス散にしたものを、服用してみると、よいかもしれません。

これは中医学(中国の漢方)では、ウイルス排除の目的で常用されるものです。

この、五苓散は一種の利水剤ですが、強い作用はありませんので、地元の漢方専門薬局がありましたら、御相談してみて下さい。

帯状疱疹そのものが、意外に病名治療的に、五苓散が合うことが多いからです。

もちろん、五苓散だけが適切と断定出来るわけではありません。

上記の類推は、あくまで文面から推測したものですので、ピンとはずれのこともあります。

漢方では、実際には、世間で思われている以上に、綿密なピントの合わせ方をしますので、この推測が当たってない場合でも、お近くの、必ず漢方ばかりを専門とされる薬局で、直接出向いて、ご相談されると、よい治療方法が見つかる可能性も高まると存じます。

いずれにせよ、帯状疱疹のウイルスと関係がありそうな気がしてなりません。

以上、お返事まで。

                                  頓首


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さっそく、ご指導にそって、対応しようと思っています。
これから、又何かありましたら、お伺いしてでもご相談したいと思っています
取り敢えず、御丁寧なご指導のお礼まで
有り難うございました
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posted by ヒゲジジイ at 19:23| 山口 | 漢方と漢方薬関連の御質問 | 更新情報をチェックする