お問い合わせ内容 : 低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)と外傷性頚椎症の診断で治療中です。硬膜外ブロックと生理的食塩水によるパッチを主に、仮にデパスと参武湯が処方されています。
主な症状は(頭痛ではなく)頸部痛。歩行障害。
いきなり水平が判らなくなり下肢がふらつく。
立ちくらみに似た、頭と首の芯がつまったような霞むような感覚。
排尿障害、EDなどです。
髄液の漏出は「止まっているか、少なくとも常時ではない」ようですが、麻酔科の硬膜穿刺による検査で「髄圧は低下していないが、髄液量が少ない」ことが確かめられております。
こういう症状に効果があるか、あるいは髄液の量を増やす目的の漢方は可能でしょうか?・・・・・・・・、一度おうかがいしたいと思います。よろしく願いいます。
お返事メール:拝復
髄液が減少している原因は、外傷からですか? どのような外傷を過去受けたのでしょうか?
漢方薬の「参武湯」というのは「真武湯」の間違いではないでしょうか?
あるいは「真武湯」に人参を加えたものを「参武湯」と命名したものでしょうか?
真武湯は、日本流の漢方では、しばしば「脊髄小脳変性症」に使用され、時に有効な場合がある、割りにシンプルな方剤です。
ところで、通われている病院は、お近くの●●●●●●でしょうか?
以上、もしも、当方に来られる場合は、西洋医学的な諸検査と、医師の予後予測および、今後の治療方針等も含めて、出来るだけの資料を持って来られたほうが、有利です。
また、デパスや「参武湯?」の治療効果は、どのくらい続けて、どのくらい有効か、あるいは無効なのかなど。
やはり、漢方治療を行う場合でも、髄液が減少した原因が、西洋医学的に判明していれば、ずいぶんと対処がしやすいものです。
外傷性の頚椎症関連の疾患だけであれば、漢方医学・中医学にとって、それほど、難しい疾患ではないのですが。交通事故にでもあわれたのでしょうか?
以上、簡単ながら、お答えというよりも、質問ばかりになってしまいましたが、メールでのご質問とお返事、というのは、どうしてもこの程度しか行えません。
以上、取り急ぎ、お返事申し上げた次第です。
頓首
2005年10月24日
低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)と外傷性頚椎症の漢方薬は?
posted by ヒゲジジイ at 23:54| 山口 ☀| 脳脊髄液減少症および交通事故後遺症
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