前代未聞の飽食の時代が延々と続く。飽食病の代表格はメタボリックが直ぐ頭に浮かぶだろうが、仕事上、顕著に目に付くのがアトピー性皮膚炎である。
村田漢方堂薬局で観察する限りは、アトピー性皮膚炎患者の9割は大食家である
聞き取り調査の途中経過による印象であり、まだ未確認の人達もいるが、思ったよりもひどいものである。
これだからもう一歩のところで足踏みしてしまう人が出てくる筈である。
この飽食を止めない限り、十分な寛解は得られないかもしれないので、皆さん、そのお覚悟で大食を続けて下さい。
正月の間だけ、一人暮らしの大食漢が食事に外出するのが面倒で食事量が減った偶然から、もう一歩の進展を得て、一気に8〜9割の寛解を得ている事実がある。2年間のステロイド漬け生活も完全にオサラバ出来ている。
食事量を減らすことで半年間の漢方薬の服用でも、このようなことも可能なのである。
せっかく漢方薬のピントがあっていても、もう一歩が進まないのは大食を止めないからである、と断言したい人達が多い。
いくら忠告しても三大欲の一つである食欲ばかりは、止めようがない人もいる。
やはりこの国には、生きるために食うのではなく、食うために生きているような、まるで と同類ではないかと思いたくなる人々が蔓延しているのである。
飽食時代の顕著な病理現象と言うべきであろう
もともと食事療法には寛大なヒゲジジイではあったが、意外な現実に驚いているのだ。
「痩せの大食い」と昔から言うが、アトピーで大食する人の殆どが、これに近いのである。
大食する割にはスマートであるということは燃費効率が悪いということであり、大食した未消化物が毒素となって皮膚に反応し、アトピーを治り難くしていることを認識すべきなのである。
腹七分ですよ
いくら言っても、腹八分すら守れないだろうな〜きっと
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