年末年始の暴飲暴食が祟って、来年の仕事始めには必ず数人の病(やまい)ぶり返しの報告が入って来ることだろう。
毎年恒例のこととなっているので慣れっこになってしまった。
せっかく好転して順調に経過していた人も、年末年始の暴飲暴食が祟ってやや再発気味となる例は、この仕事をはじめて35年間、同様な報告を繰り返し受けている。
たとえ暴飲暴食はなくとも、いつもとは異なる食事内容の激変からくる影響が大きいのである。
おまけに一部の自覚の乏しい人は、服用回数が激減する始末。
とりわけ胃腸疾患やアトピー性皮膚炎などの皮膚病関係に多い。
いまさら十分に気を付けるように言ったところで、馬耳東風の人が多いので、強調する気にもなれない。
かく言うヒゲジジイ自身が、すでにコッテリした食品ばかりが続いて、やや便秘気味である。漢方薬の服用も、休日というのに昼の服用が欠けがちである。(だから男は長生きしにくいことは常々述べている通りである。)
だからといってヒゲジジイ個人の問題と、深刻な病気で漢方薬に頼っている人の問題を同列に置いてはならないのである。
職業柄、自分自身には多少甘くとも、他者にはやや厳しくても当然である。病気がよくなってくれなければ職業として成り立たない。
この当然の機微が分からない人は、ヒゲジジイの哲学の煙に理解を示すことも出来ないだろう。
ところで、村田漢方堂薬局に来られている男性でも熱心に欠かさず真面目な服用を数年から10年以上という人もある。
女性人に比べればはるかに人数は少ないが、男性でも熱心な人もおられるのは事実である。
しかしながら、総じて男性は薀蓄を求める割には長続きしないことが多いのは歴然たる事実である。
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