2007年12月22日

寒い真冬に裸足で過ごす人々が増加中!

兵隊蜘蛛(へいたいぐも)=(正式名称)コガネグモ

 自宅に帰って靴下を脱ぎ捨てる人々が増え続けている。この寒い真冬に信じられない行為だが、ご本人たちは至極当然のことと思われているらしい。

 足が火照るからなのか、床暖房でもないのに裸足で過ごせるのだから羨ましいといえばウラヤマシイが、中医学的には陰虚火旺を疑わねばならない。
 腎陰虧損による陰虚陽亢の六味丸のみならず、これに知母と黄柏を加えた瀉火補腎丸(知柏地黄丸)の可能性が高いのである。

 これらの多くの人に、春夏秋の季節に問うた「足は火照りませんか?」という質問には「いいえ、ほてりません。冷えることがあります」と答えた人も多いのに。
 「はい、火照ります」と跳ね返るようにお返事された人は、ほとんど即決で瀉火補腎丸が必要であることが類推できるので話は簡単だった。

 春夏秋の季節にはちゃんと「冬場で布団の中で足が火照って無意識に冷たいところに足を置くことはありませんか?」という質問にも、否と答えた人が多い。
 だから陰虚の存在が確認出来ている場合は、足が火照ると答えた人以外は、疑問の余地なく六味丸を他の併用薬とともに服用してもらって一定の効果は得られていたのである。

 ところが、冬に差し掛かるや、たまたま自宅における生活状況の質問から、意外やイガイ、この寒い冬に向かって帰宅するやいなや、靴下を脱ぎ捨てて裸足生活が始まるというのだった。
 朝はあさで、出勤寸前までハダシで過ごし、靴を履く寸前にようやく靴下を履くというのである。

 六味丸を増強するか、多くは瀉火補腎丸に切り替えることで、アトピー性皮膚炎や高血圧が、一段と寛解する例をここ数ヶ月に何例経験したことか!

 地球の温暖化によるものか? 飽食の時代なるがゆえか? 職場環境や生活環境における暖房設備の充実によるものか? 
 おそらくはそのすべての要因が輻輳しているに違いない。
 時代は刻々と変化している。

 従来から村田漢方堂薬局における六味丸の販売量は半端ではなかったが、次第に瀉火補腎丸と二分される勢いは止まりそうもない。

 但し、六味丸系列の方剤には瀉火補腎丸(知柏地黄丸)のみならず、肺腎陰虚の八仙丸(味麦地黄丸)、肝腎陰虚の杞菊地黄丸などもあるので鑑別が必用である。
【関連する記事】
posted by ヒゲジジイ at 02:11| 山口 ☔| 時代的な傾向や使用頻度が増加中の漢方薬方剤 | 更新情報をチェックする