年齢 : 10歳〜19歳
簡単なご住所 : 関東地方
具体的な御職業 : 中学生
お問い合わせ内容 : 現在中学●年生1?歳です。
二歳の時より通年でアレルギー性鼻炎があります。年中透明の鼻水と鼻詰まりがあります。頭痛などはありません。
小学生のときに慢性蓄膿だが軽いから手術は必要ないが、よく鼻をかむようにと耳鼻科で指示されました。
中学生になり部活で外にいることが増え辛いので漢方を専門にしているクリニックにかかり抗アレルギー剤とともに、葛根湯加川きゅう辛夷(ツムラ2番)荊芥連翹湯(ツムラ50番)を一袋ずつ日に三回服用して一年になりますが、鼻つまりこそ無くなりましたが、季節により、のべつまくなしの透明の鼻水に悩んでおります。
医師にそのように言っても季節はしょうがないね。で終わりです。このまま服用していいのでしょうか?
お返事メール: アレルギー性鼻炎で1年間、葛根湯加川芎辛夷(ツムラ2番)荊芥連翹湯(ツムラ50番)を服用されていても、治っているのは鼻づまりだけで、季節によっては常時、透明な鼻水が出続けるということですね。
貴方が疑問に感じられるとおり、漢方薬の組み合わせにどこか根本的なズレがあるのは間違いありません。
少なくとも無色透明でサラサラした水様の鼻水が流れ出るようであれば、しかもその量が多ければ多いほど、その時期だけでも乾燥性の漢方薬を使用すれば対症療法的にも症状を消すことは可能です。
多くは藿香正気散(カッコウショウキサン)を服用すれば、1〜2回服用するだけでも一時的には治まります。(稀にこの処方では止まらずに、小青竜湯を使わないと止まらない場合もありますが、葛根湯加川芎辛夷の中で比較的作用のきつい成分、麻黄(まおう)とダブりますし、細辛(さいしん)という峻烈な薬味も含まれますので、胃腸にも良い藿香正気散を用いるのが無難です。)
この藿香正気散は保険漢方のエキス剤には存在しませんが、漢方薬局ならどこでも置いているはずです。
ただこの藿香正気散も、人によっては連用し過ぎると、食欲増進にはなるのですが、乾燥性が強いので、乾燥させ過ぎない程度の対症療法的な使用方法を取るべきです。
根本的な体質改善の漢方薬となると、現在1年も服用されている配合は、明らかにズレがありますので、真の漢方の専門家をお近くで探して、臨機応変に状況に応じて処方を変えてくれるこまめな病院か薬局を探された方が良いと思います。
1年も続けてその調子でしたら、おそらくいつまで続けてもなかなかアレルギー性鼻炎は治りそうもないように思われます。
根本的な体質改善のために、どのような配合がよいかは綿密な弁証論治が必要ですので、ネット相談やネット通販を利用するのではなく、直接通えるところでみてもらうべきです。
以上、取り急ぎお返事まで。
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