今週の総括は、新規の遠来者が多かったことである。複数重なった日も何日かあった。
夜行バスで来られた人もあったが、疲労の蓄積が大きく体調を崩す人も多い。これまでのジンクスとしても夜行バスでの来局はマズイよと嗜めたら、交通の便から最も楽な方法であるという特殊事情があった。
地域的な利便性によるこのような例外は止むを得ないが、夜行バスで来られる人には当方がややトラウマとなっているので、新幹線や飛行機を利用して最短時間で来られる方法を考えて欲しい。
先日、このブログでウチダの紫雲膏を保湿剤として推奨しておいたところ、新規に使用を開始した人が増えた。
いずれも保湿力の素晴らしさと、アトピー改善効果を感じられて「嵌りそう〜〜」というお礼が多かったのだが、一人だけ体質的に合わない人がいた。
当方の漢方薬連用半年弱で、基本的にステロイド離脱を殆ど完了した人だが、実験的に塗布したところだけがヒリヒリ感とともに赤みを帯びる。痒みはまったく生じないが、ややヒリヒリ感を感じて赤くなるというのである。
このように極めてデリケートな敏感肌であるアトピー性皮膚炎では、優れた紫雲膏と言えども体質的に合わない人もあるので、その場合はあっさりとあきらめて他の適切な保湿剤を模索してもらう。
白色ワセリンが合う人もあれば、白色ワセリンで悪化する人もある。
病院でもらうヒルロイドが合えばもちろんそれでもよいし、必ずその人の体質に合った保湿剤は、乾燥部分には薄っすらと皮膚呼吸が可能なレベルで軽く塗布しておくに限るのである。
時々上記のような例外はあるが、多くの人に紫雲膏は適合するので、色と匂いに慣れたら本当に嵌ってしまう人は多い。
がん患者さんで手術で根治する可能性があるのに、術後の不便さを熟慮され絶対的に拒否されている人がいる。
強く説得しても聞き入れてもらえない。様々なものを飲んでもらっているが、二ヶ月経過した頃、真っ白だった白髪が真っ黒な頭髪に戻ったのには驚いた!
だからますますこの方の信念は固まり、すべて自己責任だから手術を勧めないで欲しいと言われている(ムムッ!)。
病院でも治療方法が無くなっている段階でもないのに、客観的に誰が見ても手術や放射線レベルは受けたほうがよいのではないかと思われるケースでも、患部の場所的な後遺症の問題で躊躇されるお気持ちは分かるのだが・・・。
追記:
本日は文化の日でお休みである。祭日でなくとも土曜日だから午後は通例でも休みである。ところが午前中のみならず、午後に入ってからも現在13:20分というのに何回電話が鳴っていることか!? 既に7本である。朝の電話を入れると10本を遥かに超えている!
午前中はお馴染みさんが祭日を忘れて間違って薬局の前まで来た人だった。その後も昼までにトイレ中に鳴ったり、食事中に鳴ったり、いずれも取る暇も無く放っておいた。午後になっても鳴り続けて先述のように既に13:20分までの僅か1時間20分の間に7本である。
あまりウルサク何本も鳴り続けるので受話器を取ると無言電話で、声を確認されてガチャリと切られた。
してみると留守を狙った空き巣狙いの確認電話だったのか???
やって来たら即一網打尽である。さあ〜〜やって来い、と妄想を働かせて、今度は7本目の電話にも面倒ながら出るとお問い合わせの女性の声。
祭日で薬局は休みですよと言えば、な〜〜んだ、それじゃ〜ダメですねと言われるので、ハイ、ダメですね〜〜と答えて終わった。
このように毎週、毎週、土曜日の午後からの閉局後の時間帯に、嫌味のように電話が連発するのだから、悪意を伴った故意ではないかと勘ぐっても仕方がないだろう。
一週間の疲れを取るための昼寝も出来やしない!
さらに16:39の追記
また電話である。空き巣狙いに侮られては腹立たしいので渋々出ると、服用経験があり効果があったという特定の漢方製剤の指名で月曜日に伺うという簡単な問い合わせであるが、同じ処方でも製造元によって微妙に異なるので、これまで求めていた薬局で購入して欲しいと答えると、まとめて買っても安くならないので、お宅なら他所より安いと友人に紹介されたから、という言い分である。
価格だけの判断で当方に移ろうとは本末転倒しているではないかとますます依怙地になってしまい・・・また
こちらに言わせれば電話をかけるなら平日だろうがっ、わざわざよりによって祭日の土曜日を狙って気楽にかけないでほしい。常連さんとは立場が違うだろうがっと思う。(ところが常連さんに限って遠慮され、よほどのことがない限りは休日に電話される方は極めて稀であるから、世の中まるで逆さまなのである。)
製造元が異なれば効果にも違いがあるので、結局頑固に断り続けたのだった。どうして商売人に徹しきれないのだろうか?
理由は簡単、以下の精神状態では止むを得ないだろう(苦笑)。
毎度まいどのことながら、閉局後の土曜日の午後や祭日に限ってますますイヨイヨ連綿とクソ電話(失礼!)がかかり続ける腹立たしさと被害妄想でノイローゼ状態に近いのだ。
祭日や土曜日にかかる電話のほとんどはお邪魔虫で不毛な問い合わせか無言電話や横柄なクソ電話。
本当に用事があればメールを送ってもらえば、気が向いたときにお返事が出来て便利なんですけどね、年中無休で・・・
【関連する記事】
- 梅雨時期に、得体の知れない湿疹が
- 2年前から続く上瞼の湿疹
- 数年前に永久削除したはずの『アトピー漢方専門ブログ』が、まるで幽霊ブログよろしく..
- アトピー性皮膚炎の状況変化による漢方薬微調整のご質問
- 火神派(扶陽派、温陽派)という一派を妄信することの弊害
- 他の疾患とは異なり、アトピーはデリケートで季節変化を生じやすいので、頻繁に通える..
- 頑固なアトピー性皮膚炎の漢方治療は頻繁に通えるところへ
- 舌証はまったくアテにならない時もあるとはいえ
- アトピー性皮膚炎、春の再発
- 隠れ花粉症とも言われる花粉症皮膚炎には
- アトピー性皮膚炎で、関西から10日毎に通えそうにない人なので、研究熱心な漢方薬局..
- 残念ながらお断りせざるを得ない典型的なお問合せの事例
- 重症のアトピーが一定の効果を得て、1年以上経ったところで、やや足踏み状態を励ます..
- アトピー性皮膚炎は非常に敏感なので、通っている漢方薬局をどこまで信頼できるか?
- 薏苡仁(ヨクイニン)の保湿効果はどこから来るのか
- アトピー専門のHPとブログを合計2つ、全面削除した理由
- アトピー性皮膚炎に薏苡仁(よくいにん)が有効に作用しやすいタイプは
- アトピー性皮膚炎に対する猪苓湯の利用価値
- アトピーの頑固な滲出液が高濃度の知柏地黄丸製剤でなければ止まらなかった特殊例
- アトピーはとても敏感なので、いつも書いているように、頻繁に通える専門家を見付ける..