2007年10月29日
飽食の時代病=胆石症による疼痛発作がやけに目立つ
地元における実にありふれた漢方相談は胆石症発作である。
実に飽食の時代にふさわしい。
手術が簡単になった分、女性に比べて平均寿命の短い男性達は経費のかかる漢方薬を省略して直ぐに手術で片付ける。
女性の平均寿命が長い理由の一つに、あらゆる疾患を漢方薬中心に解決を試みる人たちが、男性に比べてはるかに多いことが多少とも関連するのではないかと思われる。
本日も皮下脂肪が多いためにエコー診断では確認できないが、諸症状から胆石症による疼痛に間違いないだろうと診断された女性がやって来られた。といっても、エコーによる診断技術は術者の技術と能力によって大きな差があると言われるから、セカンド・オピニオンを受ければ案外、容易く石が確認できるはずである。あるいは砂状のものかもしれない。
胆石症の発作時には、なるべく品質と濃度の高い牛黄製剤を用いてもらうが、弁証論治にもとずく大柴胡湯などの適切な柴胡剤と茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)・オルスビー錠を主体に、出来れば金銭草(連銭草)なども併用すれば、比較的容易な疾患である。
当然のことながら一定の根気は必要であるが、いずれもほとんどの例で著効を奏して疼痛などの自覚な苦痛は短期間で消滅するのが常であり、よほど大きい石でもない限りは、比較的順調に石も排出されて治って行く。
手術を避けたいために女性たちこそ熱心。
ところが根気のない男性達は自費の経費が惜しいのか?すべて手術に直行されているのが現実である。(←村田漢方堂薬局だけでのお話し!)
日ごろから現代女性一般のマナーの欠如に対する文句ばかり吐き続けることが効を奏してか? 村田漢方堂薬局の常連さんの多くは、当然のことながら名実ともに大和撫子ばかり集まっている。
村田漢方堂薬局のHPやブログをご覧になって来られる男女ともども最初は相当に緊張して来られるが、厳格謹厳なヒゲジジイという先入観は脆くも崩れてホッとされるケースがしばしばである。
遠方からでも来局が2〜4回目ともなると、予告も予約もなしに気軽にやって来られるくらいになるのをとても喜ぶヒゲジジイである。
要するにHPやブログのみならずお電話でのお問い合わせこそ、最初の敷居を大いに高くしてお遊びの御相談を峻別しているわけである。
無駄な時間を浪費したくない。
そんな無駄な時間があったら真面目に漢方薬を続けておられる人たちの配合の思案や御相談に使いたいのである。
posted by ヒゲジジイ at 21:18| 山口 ☁| 胆石症・胆嚢炎・脂肪肝・肝機能障害・慢性膵炎
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