それゆえ、たとえばアトピー性皮膚炎の人たちの漢方処方の配合上の微調整が必要になることも多く、知柏地黄丸や味麦地黄丸などの六味丸系列の方剤の比率を上げたり、新たに辛夷清肺湯や滋陰降下湯など肺陰虚に配慮した方剤を加えたり、季節的な臨機応変の対応は不可欠である。
丹念なこの微調整を怠ると、漢方薬は一時は効いたが、その後はいくら続けてもそれ以上の効果は得られず、結局は元に戻ってしまったという結果に嘆く人たちが氾濫するのである。
アトピーの病歴が長い人は、これまでにも様々な有名な漢方専門医や漢方薬局で漢方薬の服用経験者ばかりである。
結局、漢方薬ではアトピーは治らないのだろうか? という疑問を抱きながらも、たまたま村田漢方堂薬局のアトピー専門サイト、アトピー漢方専門サイト;成人型の重症アトピー性皮膚炎治療の漢方薬 や 村田漢方薬局による漢方相談・山口県下関市 を御覧になって、一大決心でやって来られて、はじめて 中医漢方薬学 の綿密さの一環である頻繁な微調整に驚愕されるのである(苦笑)。
但し、これを行うには服用者の不屈の努力のみならず、主観的および客観的な病状と体調の報告能力を必要とするのだが、これが最初からは無理でも最後まで諦めずに喰らいつく気持ちで頑張っておれば、結果はおのずから可能となるのである。⇔つまりは安定した寛解が得られるということ
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