先日も、臀部の激痛で原因不明、病院の強力な鎮痛剤でも歯が立たない。以前、坐骨神経痛をヒゲジジイの漢方薬で治したことのある人から紹介されてやって来られた。
ところが原因不明と言われるだけに、通常の腰痛や坐骨神経痛とは種類がややことなることに気がついた。
閉経後に発症しているので、調経解鬱・清熱健脾の効能を有する著名な漢方処方をイオン化カルシウムとともに併用してもらったところ、初日から8割以上が消失。
長期間、激痛発作に涙を流していたほどだが、あまりにもあっけない結末である。
治療を徹底すべく連用中であるが、敢えて使用した方剤名を書かないのは、弁証論治を経ぬまま、あらゆる激痛がこんなに甘いものと誤解を招いては困るからである。
(たとえばアトピー性皮膚炎でも、体質によって様々な配合があり得るように、先日も大柴胡湯・六味丸・猪苓湯・インチンコウ湯と体質改善三点セットが適応した人、黄連解毒湯・補中益気丸・六味丸の三者併用とカルシウムだけでスムーズに寛解中の人。玉屏風散製剤が必須となる人も多い反面、これを加えると逆に悪化する人。知柏地黄丸製剤単方と体質改善三点セットだけで、あるいは補中益気丸と猪苓湯だけで一気に寛解する人、体質改善三点セットだけが適応する人などなど、あらゆる無数の配合パターンがあり得るのと同様である。)
あくまで弁証論治に基づいて服用してもらった解鬱調経・清熱健脾の方剤とだけ記すのである。これだけ老婆親切に記せば、中医学の初心者でも、すぐに方剤名を正確に言うことが出来るはずである(呵呵大笑)。
種を明かせば何のことはない、つまり某社の加味逍遙散製剤ということだが、この加味逍遙散製剤はメーカー間の優劣が大きいので、どこのメーカーでも良いとは限らない。
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