2007年09月13日

アトピー性皮膚炎でリバウンドなしに外用ステロイドから抜け出す方法

 今回の記事は、現在、村田漢方堂薬局の漢方薬を服用中のアトピー性皮膚炎で外用ステロイド常用とアトピー悪化の悪循環を断ち切りたくて、要するにアトピー性皮膚炎治療の目的で通われている多くの人たちのためのブログである。
 口で説明するだけでなく、このブログでも大事なことを再認識して欲しいからである。

 服用開始後、多少の紆余曲折を経ながらも、一定の効果は短期間に出て来ている人がほとんどだが、外用ステロイド常用者にいつも言っていることは、しばらくは痒みを感じるところには従来通り塗るべきだが、痒くもないのに惰性では決して塗らないことだ。
 当然の文言だが、意外に認識不足の点は「皮膚の赤味が強い」という理由だけで、まったく痒みがないにもかかわらず、赤味を消す目的でステロイドを塗り続けているケースが意外に多いからである。

 赤味が強くとも痒くない場所は、ステロイドの塗りすぎによる赤変であるから、逆にステロイドの塗布を止めることではじめて赤味が取れるのである!
 最近、実際に遭遇したケースで、身体は痒いが首や顔はほとんど痒くないというのに、赤味が強いからとステロイドを塗り続けていた人に、痒くないのなら塗らないようにと厳重注意したところ、一週間もたたないうちに紅潮がほとんど消失した。

 こういうケースは意外に多いのだが、痒くて引っかき毟りそうな場所だけは必ず塗るように口を酸っぱくして注意している。そのうち、漢方薬が効きだしたら、痒くなる頻度が減ってくるので、おのずから塗布する回数が無意識に減ってくる。
 無理な減量をせずとも、自然に塗布する回数は減って来るから心配ない。いつも言うように同じ場所に一週間1〜2回の塗布で済むようになれば、大きな峠を越したことになるので自信を持つように言っている。

 その頃には、外見上はアトピーが治癒したように見える段階である。

 再度繰り返すと、痒い場所に塗るのは構わないが、ただ赤いという理由だけでは決して塗布しないことだ。あくまで「痒い場所」を引っかき毟らないために外用ステロイドを利用する、という目的を忘れないように。
 漢方薬を真面目に続けていれば、そのうち痒みの頻度が減ってくるから、自然に塗布する回数が減ってくるので心配ない、痒い間は、必要最小限は塗るべきですよ、ということだ。

 アトピーに対する漢方薬の効果は、御本人のみならず他人から見ても歴然たる効果がかなり客観的に観察・確認できるので(臨機応変のピンと合わせに常に神経を消耗させられるものの)、実にやり甲斐のある仕事ですね。

 アトピー性皮膚炎の漢方薬の効果は、誰が見ても客観的な評価が出来る、というのが実にイイっ!
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posted by ヒゲジジイ at 00:21| 山口 ☁| アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする