2024年02月08日

日本の漢方はこのまま衰退するのか?!

 何年も前のことだが、腎虚系に対する極めて特殊な漢方製剤で、手作り作業で製造されるとても手間のかかる製剤ということで、とうとう製造メーカーさんは音を上げて、製造を止めると言い出したことがあった。

 ところがこちらでは、足腰の弱りに対して、ときには絶大な効果があるので値段を上げてもよいから、お願いだから製造を止めないで欲しいと懇願した甲斐あって、現在に至るまで製造を続けてもらっている。

 そのぶん、値段は当時よりもかなり上がってしまったが、この漢方薬の恩恵にあずかっている人達は、何度も値上がりしても、継続服用を断念する人は誰一人としておられない。

 このように製造中止を阻止できることばかりではなく、昨今は様々な製剤が製造廃止に追い込まれている。

 一見ありきたりな「大黄錠」は、村田漢方堂薬局では超大人気な便秘薬であったが、製造元の一元製薬さんは、昨年、びっくりするほど値上げされたかと思う間もなく、今年になって会社自体を廃業されることになった。

 吾輩自身も愛用者であるから、泣きたいくらいだったが、幸か不幸か、一元さんとは大黄錠だけの取引だったから、多種類の他の製剤廃止の影響は皆無だった。

 とはいえ、大黄単味だけの製剤というのは超特殊なシロモノだっただけに、落胆すること甚だしい。

 2024年01月20日 日本の企業の劣化が激しい! のブログでも書いた通り、様々な優良製剤がどんどん日本から消えていく。

 この次は何が消滅するのか、戦々恐々の時代が続く。
応援したくないアンチの人が多いですね


2012年2月8日の茶トラのボクチン7歳 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 22:33| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする