2007年08月04日

極端な体質変化の実例:虚寒証から実熱証への移行

 19年前、子宮筋腫の悩みで来られた当時30代半ば、典型的な虚寒証で貧血があり浮腫みっぽい。食欲不振・立ちくらみや生理痛・排卵痛・生理後に足がだるいなど訴えは尽きなかった。
 当時の方剤は桂枝茯苓丸・補中益気湯・海馬補腎丸・よくいにんエキス製剤・イオン化カルシウム・粉末大黄など。
  これらを10年間真面目に続けて子宮筋腫は基本的に問題なくなり、めでたく閉経を終えていた。

 その後はリウマチ様の症状が出たが、子宮筋腫や上記の不定愁訴が村田漢方堂薬局の漢方薬類で治ったので、漢方薬ならどこでも良いと考え、漢方専門のクリニックに通って治まった。
 ところがその後に出た舌炎がどうしてもならない。そこの医師の漢方では治らず、仕舞いには神経症扱いされて通えなくなった。

 そこで職場近くの薬局で無表示医薬品の調合漢方を続けたが、効を奏さないばかりか、何が配合されているか何の表示もなく、教えても呉れないので不気味に思って9年ぶりに、やや小うるさいヒゲジジイのところにシブシブ?戻って来たのだった。

 その九年ぶりの体質変化には驚いた。当時の虚寒証の見本のようだった女性が、典型的な実熱証を呈しているのだった。
 処方は、黄連解毒湯・味麦腎気丸製剤(八仙丸)と体質改善三点セットである。
 当時あれほど華奢であった体質が、九年ぶりにして、むしろ逞しい「昔のお嬢様」である。事実、病院の血液検査においても男性のような多血症気味になっていると診断されているほどだ。

 人間の体質というものは、虚寒から実熱へと、これほどまでに変化するものなのか!
 左翼が右翼に転向するよりも、もっと極端である(笑)。

 但し、やや残念だったのが、漢方薬ならどこに行っても同じと認識されていたことだった(苦笑)。

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posted by ヒゲジジイ at 00:34| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする