2023年10月21日

牛黄の思い出

 漢方専門薬局を開いて数年後、ようやく軌道に乗って来たころだったか、あるいはそのまた数年後だったか、当時はまだ内田商店だったかもしれない現在のウチダ和漢薬さんのS氏から、さかんに牛黄の素晴らしさを説かれることがあった。

 ところが頑固者の吾輩は、そんなに効果のあるものに頼っていたら、高度に複雑精妙な「漢方医薬学」の専門家としての腕が鍛えられないではないかと、断固拒否する時代が長く続いた。

 彼の話では、某薬局では、牛黄製剤によって地元のみならず、全国各地で評判を呼び、「生きる死ぬ」の折には、この薬局の牛黄製剤に頼るのが定番となっているほどだと、そのようなうわさが絶えないほど、実際に牛黄製剤を使った人は、その効果にほれ込む人が続出だということだった。

 さてこそ頑固を張っていたものの、牛黄末3,75g入だったか?、極小匙の付いた小ボトル入りの製品を内田さんから取り寄せ、自身で試してみると、疲労回復効果が半端じゃない。

 そのうち、牛黄+高濃度の人参配合の「霊黄参」という高品質の勧誘員の誘いに乗って、虚弱で疲労を訴える人に、ポツポツと使ってもらうことで、特定の人だけに評判を得ていた。

 ちょうどその頃、ウチダ和漢薬さんと仲の良い?某社の当時の社長さんから電話がかかり、牛黄+人参(人参量は霊黄参の約三分の一)の「人参牛黄散カプセル」という製造許可が眠っているが、眠らせたままにしていると許可を取り消される恐れがあるので、製造を開始するにあたって村田漢方堂薬局で、本格的に扱ってもらえないだろうかという依頼である。

 ピンと来たのは、人参の配合量の多い「霊黄参」は、虚弱性の強い人向きで、「人参牛黄散カプセル」であれば、寒熱虚実に対する配合バランスからは、ほとんど体質を選ばず問題なく使用可能であるだろうと見込んで、二つ返事で応諾したのだった。

 実際の利用方法や牛黄の品質問題など、まだまだ話は続くので、続きは次回に。
応援したくないアンチの人が多いですね


2011年10月21日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
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posted by ヒゲジジイ at 11:23| 山口 ☀| 漢方薬の即効例 | 更新情報をチェックする