我が薬局では、コロナのパンデミックが始まったと同時に、それまで熱心に続けられていた人達の何名かが、突然音信不通となったが、いずれの人達も経過良好の状況下だったので、やむを得ないことだろうと、忘れかけていたところ、今年になって、再発をみて、久しぶりにメールや電話で相談があったり、地元近辺の人では、突然相談に訪れた人もあった。
それはともかく、まだまだ感染を警戒して、相談机の前に座ることができないのは、薬局内の強力な換気扇が調剤室の中にあるため、相談机の前に座ると、もろに訪問者の呼吸を顔面に受けてしまうからである。
そのため、やむを得ずレッジの前で相談を受けざるを得ない状況が続いているが、訪れる人は全員、過去の体質や病状の記憶がしっかりあるだけでなく、当方の流儀を心得ている人達ばかりなので、地元の常連さんやお馴染みさんが直接おとずれて新たな病気の相談であっても、短時間で適切な漢方を提供できている。
季節的には、五苓散が大活躍しており、水疱をともなった全身の痒みと下半身の浮腫の女性も、従来続けていた加味逍遙散に五苓散を加えることで、即効で快癒していた。
ともあれ、この五苓散にしても、銀翹散製剤はもとより、猪苓湯などは最たるもので、メーカー間の効果の優劣は驚くほど異なる場合があり、牛黄などは含有するビリルビン値の多寡によって、効果は激しく異なる。
この牛黄に含有するビリルビン値に関する多寡による優劣鑑定の実験は、数十年前に、ヒゲジジイ自身が某社の牛黄の異なるロット毎の5種類だったか、それぞれ味わって、少ない順にすべて正確に当てたものだった。
実際に当時、チヌ釣りに凝っていた当時、疲労回復に某社の牛黄製剤を愛用していたのに、ロット変わりで突然まったく効果がなくなったので、某社にクレームを入れたことで、上記の実験を行うことになったものだった。
すなわち、間違いなくビリルビン値の高いロットの牛黄製剤では確実な効果を感じていたのであるが、含有するビリルビン値が低い製剤では、まったく無効だったのは、驚くほどだった。
ということから、その後は某社ではヒゲジジイが合格を出したビリルビン値含有以下の牛黄は採用しないことに決したのだった。
板藍茶や白花蛇舌草などのエキス濃度に関しては言わずもがな、会社によっては何倍も濃度が異なるのは驚くほどである。
応援したくないアンチの人が多いですね⇒
2010年9月5日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:牛黄
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