2023年02月22日

色々勘ぐれば実に怪しい話である

 花粉症たけなわの季節、多くの人は勝湿顆粒(藿香正気散)を筆頭に衛益顆粒やササヘルスあるいは茵蔯蒿湯などで、多少とも副作用の心配のある小青竜湯や麻黄附子細辛湯を使わなくとも、ほとんどの人が即効を得ている。

 ところが常連さんの中には、毎年、勝湿顆粒(藿香正気散)だけで即効を得ていたのに、今年はどうしたことか、ほとんど効果がない。

 ワクチンを4回も接種したお陰で免疫系が狂ったのかもと不安がられるが、従来からご主人のタバコのせいで、気管支や鼻が弱いことから、折々に使用されてきた辛夷清肺湯を加えて「勝湿顆粒+辛夷清肺湯」にすることを助言。

 これによって超即効を得て、驚きと感激の電話をもらったところである。

 ということで、ワクチン接種問題では、常連さんの会社勤めの娘さんが、アレルギー体質であることを恐れて、1人だけ未接種だったが、会社で一人だけコロナ感染を免れ、ワクチン接種者は全員コロナに感染したのだと、これも報告があったばかり。

 ところで、ようやく本日の本題である!!!

 いまさらながら一般の人達に、突然、漢方人気が劇的に高まるハズもないのに、一部のメーカーの製造の遅れから、他社に注文が殺到するようになっている。

 ところが嬉しい煽りを受けて笑いが止まらないはずのメーカーさんですら、生産をフル稼働しても急な需要に間に合わなくなって、途切れ途切れに品切れが生じるような、これまででは滅多にあり得なかった時代を迎えている。

 円安のお陰で高騰した原料の輸入に二の足を踏む漢方メーカーでは、儲けが出ない方剤の製造を控えているとの悪い噂も流れるが、賢明なメーカーでは、原料を調達しにくくなる時代を見越して、利益が出る都度、原料調達にあらゆる努力を講じて、何年分もの在庫を蓄えてきた。

 ところが、フル稼働の生産が可能な奇特なメーカーさんですら、前者のような将来を見通せないメーカーの煽りを受けて、注文殺到ゆえに、嬉しい悲鳴とばかりは言っておれない話、ほとんどの品目で交互に品切れを繰り返し、従来のお得意さんに多大な迷惑をかけざるを得ない始末。

 そのお陰で薬系漢方でしか入手できない特殊で貴重な方剤の製造が後回しにされかねない困った時代を迎えている。
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2011年02月22日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年02月22日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:品切れ
posted by ヒゲジジイ at 14:58| 山口 ☀| 近況報告 | 更新情報をチェックする