2022年12月13日

コロナ感染者のその後

 先週土曜日の午後にも関西在住で、コロナ感染対策の常備薬をしっかり準備されている女性からコロナに感染したとの相談があった。

 その女性の諸症状は、ブログで前回書いた地元の女性と、ほとんどそっくりで、悪寒が目立ち、咽喉は違和感程度で、37度前後の発熱ゆえ、同じく「葛根湯(キシュ錠)+金羚感冒錠1〜2錠のトローチ+板藍茶」の服用をアドバイス。

 この女性はワクチン未接種で、以前、ブログにも書いたヨーロッパの旅行中にコロナ感染して電話で相談を受けた同じ女性なので、再感染ということになる。

 当時はヨーロッパに持参していた銀翹散系の製剤+板藍茶で高熱や咽喉腫痛も快癒していた同一人物で、第7波も第8波でも感染してしまったが、ワクチン未接種ながら、今回は、当時と異なって、悪寒が目立つが発熱は軽度。その後の経過は、まだ報告はない。

 ところで、前回書いた葛根湯+金羚感冒錠1〜2錠のトローチ+板藍茶の3回目の服用後、発汗して身体が熱く感じるようになり、35度代の平熱になった女性は、金羚感冒錠1〜2錠のトローチ+板藍茶だけに切り替えてもらっていたが、突然、昨夜から咽喉が急に痛くなり、軽度の咳嗽を伴うようになったが、今朝は咳は減って、咽喉の痛みが残っている。

 体温は平熱に戻ったままだが、金羚感冒錠はトローチ1〜2錠以外に規定量の8錠になるように6〜7錠を板藍茶とともに服用するようにアドバイス。

 日本漢方であれば、小柴胡湯加桔梗石膏の投与となるのかもしれないが、第7波のコロナ感染者においては過去1例だけ、上記の方法では咽喉の疼痛に無効で「柴胡桂枝湯+桔梗石膏」で即効を得た例外はあったものの、それ以外の人達は、解熱後の咽喉の疼痛には「金羚感冒錠+板藍茶」で全員快癒している。

 ともあれ、今後は柴葛解肌湯証を呈する人も出てくることだろうが、明らかな葛根湯証を呈しているのに、手元に葛根湯製剤がなかったため、やむを得ず試しに手元に準備していた柴葛解肌湯エキスを服用してもらったところ、ますます悪寒が強くなった人があった。

 そこで、直ぐにご近所の薬屋さんで葛根湯エキスを購入してもらうことで、スムーズに発汗・解熱できた例もあるので、初期の悪寒ばかりが目立つ時期に、柴葛解肌湯を使用するのは明らかなピント外れということである。(←前回と今回の同一人物のコロナ感染者の事例)
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2011年12月13日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年12月13日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:コロナ感染